黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】 公演情報 声を出すと気持ちいいの会「黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    初演より洗練度が増した
    「観たい」にも書いたように、声きもを知ったきっかけはこの『黒猫』の初演。

    70年代から続いてきた明大の老舗劇団「螺船」が活動休止中で後を受け継ぐ形で、声きものDMが送られてきた。

    その時代の既存の名作を上演してきた螺船が観られないのはさびしいが、声きもは脚色上演スタイルで、肉体を駆使して斬新で面白い演出だなぁと注目し、毎回楽しみに行っている。

    主宰の山本タカさんは若手の中でも私が最も注目しているホープで、学生演劇の中でも頭一つ抜きんでた存在に思える。

    かなり観る目の厳しい人にお勧めして観てもらっても、みなさん、初見で一様に「想像していた以上」と感心しておられる。

    現代口語演劇とは対極にある作品を作る人だが、この独自色は保ち続けてほしいと思う。

    『黒猫』の再演をずっと希望してきたので、今回の上演はとてもうれしかった。

    初演と大筋は変わらないが、見せ方がより洗練された印象で、ダンスもとりいれ、すっきりとリズミカルで、初演より疲れなかった。

    ネタバレBOX

    音楽の一部に「黒猫のタンゴ」をクラシック調にアレンジしたものと、皆川おさむのボーカル版と両方使用しているが、私はめりはりあって悪くないと思う。

    山本さんの作品はどこかアングラ芝居の香りがあり、クラシックできれいにまとめないところが声きもらしくて好きだ。

    ポオの後藤祐哉以外は、5人の俳優が黒猫とさまざまな役を演じ分ける。

    ポオの妻を演じる紅一点の加藤みさき、声きもには欠かせない草野峻平が好演。

    主婦たちの噂話の場面は、初演のほうがよりリアルな演出で好きだった。

    後藤祐哉は声きもの顔ともいうべき俳優で、狂気をはらんだ熱量の高い演技に特徴がある。

    ただ、ややもすると硬直化する危険もあり、今後、役の幅を広げていってほしいと思う。

    前回の『被告人ハムレット』も素晴らしかったので、次の新作が待ち遠しい。

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    2011/08/08 22:34

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