満足度★★★★
がっつり演劇!
声を出すと気持ちいいの会の、学生芸術祭参加作品。
ポオの短編小説「黒猫」を題材に、巧みに組み上げた作品。
声を出すと気持ちいいの会の持ち味はやはり、このシアトリックさにある。
演劇ならではの表現を追求するこの作風には心を揺さぶられる。
ポオを演じた後藤祐哉はさすが。ただ、 前作『被告人ハムレット』と芝居の質感が同ラインだったので、彼の違う雰囲気も観てみたい。
満足度★★★★
構成が巧み
ポオの生い立ちのハナシがいつの間にやら「黒猫」の世界に変容し、それがさらにある「秘話」だったという構成が巧み。
また、ポオ以外は黒衣のコロス的な人物で表現することや、猫を人とぬいぐるみを使い分けて描く演出も◎。
満足度★★★
それらしく。
中だるみはしたがとてもレベルが高く学生演劇としては勿体無いと感じた。
が、もっと若さで突き抜けてほしい。
なにかの真似を出来てしまうことは素晴らしいが、新しさが感じられなかった。
初演の手で演じたネコのほうがよかったかも。。。
ただ、確実に今後も大きくなる劇団でしょう。
満足度★★★★★
初演より洗練度が増した
「観たい」にも書いたように、声きもを知ったきっかけはこの『黒猫』の初演。
70年代から続いてきた明大の老舗劇団「螺船」が活動休止中で後を受け継ぐ形で、声きものDMが送られてきた。
その時代の既存の名作を上演してきた螺船が観られないのはさびしいが、声きもは脚色上演スタイルで、肉体を駆使して斬新で面白い演出だなぁと注目し、毎回楽しみに行っている。
主宰の山本タカさんは若手の中でも私が最も注目しているホープで、学生演劇の中でも頭一つ抜きんでた存在に思える。
かなり観る目の厳しい人にお勧めして観てもらっても、みなさん、初見で一様に「想像していた以上」と感心しておられる。
現代口語演劇とは対極にある作品を作る人だが、この独自色は保ち続けてほしいと思う。
『黒猫』の再演をずっと希望してきたので、今回の上演はとてもうれしかった。
初演と大筋は変わらないが、見せ方がより洗練された印象で、ダンスもとりいれ、すっきりとリズミカルで、初演より疲れなかった。
役者がすばらしい
役者がたいへんすばらしかった。学生演劇とは思えない役者の仕上がり方。脚本自体にあまりパワーを感じられなかったのが残念だが、今後の活躍に期待したい。
満足度★★★★
完成度の高さを感じる舞台
役者の動きにしても、物語の組みあがりにしても
くっきりとしていて、
観る側を取り込むに足りる奥行きがつくられていて・・・。
高い完成度を作品に感じることができました。
でも、なにか、この劇団を観尽くしていないような感覚も残りました。
満足度★★★★
気持ちいい
今までの小屋より大きくなった影響は感じましたが、やっぱりこえきもには勢いがあります。そして洗練された動き。第一回から欠かさず見ている大好きなげきだん。どんどん質が上がっていくなぁ、すごいや。
満足度★★★★
学生劇を越えていると思う
脚本に頼るのではなく、役者一人一人がきちんとした存在感を放っている学生劇を初めて見ることができた。また「声を出すと気持ちいい」という一定のメソッドを確立し、それを最大限活かす為に舞美、小道具、照明、音響などが巧みに配されているのが見事。
かなりの完成度。
満足度★★★★★
圧倒的な様式美。
初日にも関わらず完成度が高く、役者もスタッフも鍛えあげられている。いかに練習を積み重ねて本番を迎えたかがよくわかる。
音楽、照明、動き、そして台詞、この調和が見事。特に場面転換の見事さは特筆もの。主宰山本タカの確かな才能を感じた。
また主演後藤祐哉の命を削るような熱演ぶりにも心を揺さぶられた。
スタートからこの学生芸術祭一気に盛り上がってきた。
過去最高の芸術祭になりそうな予感がする。