Migwetch(ミーグウィッチ
ひのあらたpresents
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2011/08/30 (火) ~ 2011/09/05 (月)公演終了
前半は芝居、後半は音楽劇風
岸田國士戯曲はハードル高いですよね。
「ベルナルダ・アルバの家」
ウンプテンプ・カンパニー
シアターX(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
丁寧に作られた芝居
このお芝居を観たいと思ったきっかけはフライヤーの写真がとてもお洒落な感じだったからですが、ロルカの作品と知り、フライヤーのイメージとは違うかもしれないとか観劇前は思ったりもしました。
観劇後の感想は非常に満ち足りた気持ちで、宣伝美術から、音楽、照明、美術、俳優の演技すべてに主宰であり演出家の長谷トオルさんの神経が細部にまで行き届いていて、「お見事」と言うしかありません。
久々素晴らしい公演に巡り合え、幸せです。次の公演もぜひ拝見したいと思っています。
ネタバレBOX
開演前、小鳥のさえずりが聞こえてきて、効果音かと思ったら、上手側のせり出した空間に鳥籠が吊られ、本物の小鳥がいるのだった。
開演し、家の出入り口に照明で外光がサーッと差し込んだ時、その美しさに息をのみ、期待感が膨らんだ。
俳優の演技は全員素晴らしく、文字通り役を生きている。伊達に稽古に時間をかけてはいないと思った。
台詞が難解でなく、一つ一つしっかりと伝わってくる。翻訳ものの場合、作品と観る側の自分との間に少しでも距離感があると、たちまち置いて行かれてしまうのだが、そんなことがまったくなかった。
特に威厳ある女家長を演じる新井純の存在感はものすごく、この難役は俳優が負けてしまうと台無しだと思うが、新井は堂々とした演技でしっかりと舞台全体の統率もとっていた。
女中頭ポンシア(坪井美香)との丁々発止の会話にも魅せられた。
こいけけいこ、薬師寺尚子といった小劇場でもおなじみの若手女優2人が出演しているのも好ましい。
末娘アデーラ(薬師寺)と4女マルティリオ(森勢ちひろ)が2人とも小柄な女優ながら、火花を散らせる場面に惹きつけられた。
スペイン大使館が後援ということで、作者や作品、国情と時代背景などを解説したオールカラーの無料パンフレットが付いているのも親切である。
以前、アンダルシア地方の写真展を観たことがあるが、舞台はその風景を思い起こさせるほど想像力をかきたてられるものだった。
オリジナルに作曲された音楽も旋律が美しく、元からついていた歌曲のように思えるほどマッチしている。
音楽は生演奏(神田晋一郎・則包桜)で、最近、生演奏の公演が流行のようだが、この公演はアクセサリー的な生演奏などではなく、奏者も演じ手の一員として溶け込んでいる。
この閉鎖的な家の外界の状況を音楽がすべて表現しており、特に外を通る男たちの労働歌に女たちが聞き惚れる場面がよかった。
8年間も服喪による禁欲生活が続くことで、女たちの性への欲望が鬱積し、爆発し、近所の未婚の妊婦に激しい憎悪と暴力が向けられ、そして思わぬ悲劇的終幕を迎える。
衣裳が黒であることから、フライヤーは全員白い服で撮影している意味が生きてくる。
劇中の台詞にもあるように、白いリネンやレースは「女たちの未来への希望」の象徴でもあり、鳥籠の小鳥たちは女たちの身の上を暗示してる。
また、劇中の台詞にも「オリーブの畑」が登場するが、ロルカもまたオリーブ畑のそばで銃殺されたとパンフに書いてあり、感慨深かった。
誠実な舞台は心の奥に強く訴えかけてくるものがあると痛感した。
謎の球体X
水素74%
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★
う~ん
途中までは面白く観られました。ちょっときわどめなブラックネタも
良いタイミングと間で放出されるから、悲壮感も無く笑えるし。
ただ…後半やり過ぎて無茶苦茶になってしまってて、ラストも
打切りエンドみたいなのがなんだかな、と思いました。
ネタバレBOX
とにかく出てくる人たちは全て精神医学的にいうと、「サイコ」に
分類されるような類の人種ですね。歪んだ愛の形に、狭い空間の
中で生きているから異常と気が付かず、むしろ外部との接触を
積極的に断ち切ることで、「自己保存」に走っている。そんな印象。
「外」「他人」を異様に警戒しているところから自分達の方が異常だって
気が付いているんじゃないかな。。
健児は中でも、虚ろ過ぎる目つきと(役者の凄味が感じられました)、
よく考えればマトモでないのに何故か説得力を醸し出してしまう発言が
マッチしてて、興味深い役でした。ま、典型的な「DV夫婦」の図だったけど。
互いに共依存している、ね。
最後の方、妹と床下からの男が何故か火事場の強盗殺人犯にまで
堕ちてしまった辺りから?だったけど、その後いきなりメタ演劇っぽく
なって「これ、嘘なんでしょ」でぶつっと終わらせたのはいただけなかった。
理解は出来るけど、無理やり理屈をつけて終わらせた感じがして、
印象は良くなかったなぁ。
柳家喬太郎プロデュース公演
落語王
本多劇場(東京都)
2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
じっくり聞かせてもらった
怪談牡丹燈籠 其之壱である。
喬太郎さんは結構好きで、過去に4.5回はみているが、今日はじっくり聞かせる話であった。
1週間のプロデュース公演。いや堪能させていただいた。
riverbed sleepless summer
白米少女
プロト・シアター(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★
それぞれが抱えるトラウマ
川沿いの小屋を舞台に、姉妹と男3人のそれぞれが持つ心の傷をじっくりと描いた作品でした。可愛らしいユニット名から想像していたのとは異なる、シリアスなテイストでした。
妹が長らく連絡を取っていない姉が住んでいるはずのアパートに来ても、そのアパートは既になく粗末な小屋があるのみで、その小屋の主である元科学者とその幼馴染みや元同僚、姉との関係が明らかになるつれて、それぞれの悩みも見えてくる物語でした。
人は皆、人に言えないトラウマを持ちながら生きているというテーマがストレートに描かれていましたが、ありきたりな展開で2時間強の時間で描く内容としては物足りなさを感じました。
役者達は落ち着いた演技で良かったです。妹役を演じた人(当日パンフレットに配役が記載されていなかったので名前が分かりませんでした)の多彩な表情が魅力的でした。
下手には川を摸したプール、中央~上手は拾った空き缶が散乱する室内を表していた美術は雑然さの中にセンスの良さを感じさせました。
バイオリンとエレキギターの生演奏があったのですが、間奏曲みたいな扱いになっていて、演技との相乗効果がないのがもったいなく感じました。曲もワンパターンな展開や安っぽい打ち込み音源、メロディーラインと合っていないコード進行など、あまり魅力が感じられず、長過ぎると思いました。バイオリンの演奏は安定感があり、美しい音色が素敵でした。
演奏時に流れる映像は凝ったアングルや編集で作られていた洒落た雰囲気でしたが、物語との繋がりが不明な内容で意図が分かりませんでした。
開場時間まで窓のない入り口を閉めきって、雨が降り出す中、屋根がないところで待つ客を放置していたり、明らかに席に余裕があるのに端の席から詰めて座るように促したり、配役が記されていないのにアンケートに「良かった役者は誰ですか?」という設問があったりと制作サイドの動きが残念でした。
劇団劇場~Act In Rule~vol.4
劇団劇場製作委員会
Glad(東京都)
2011/09/04 (日) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
1日だけではもったいない。
大変面白かった。
第一回目を観て以来だが、運営もしっかりしてきているし、参加団体の質も数段レベルアップしてきている。
何より新しい演劇のスタイルを築きたい、新しい演劇のフアンを獲得したいという主催者の志しが素晴らしい。
HELLO!
表参道ベースメントシアター
表参道GROUND(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
若手タレントと小劇場も相性があいそう
とある町の喫茶店を経営する家族と、それを取り巻く人たち一人一人の、挫折と不安と、それをなんとか乗り越えようとするエピソードがからまって展開する話。
一人一人には深刻な話でも、それを取り巻く一人一人にはどう取り扱うかとまどってしまう。
観客として観る側にもそのように映る。それが淡々と進行している舞台として感じた人が多かったに違いない。
私には、そうしたことがとてもリアルに感じた。あえて凝らない、ひねりも加えない、正攻法で一人一人の人生のひとこまを描いていた。他人からみれば大したことのない新たな生き方を模索し、ほんのちょっとの曙光をみいだすことで舞台が終わる。『HELLO!』のタイトルには、そうした意味をこめていたのかどうか。新たな元気を社会にもたらすなんて大それたことを考えず、一人一人が自分の生き方に責任持って、立ちむかうメッセージとして、この舞台を、私は受けとった。
ネタバレBOX
若手のタレントを囲んで、演技上手な小劇場で活躍する俳優・女優陣のバランスが良かった。
白又敦は若いエネルギーを感じる。これからの伸びを期待したい。
三宅ひとみ、可愛い子だ。それだけでも価値がある。これからどんなプラスをするか楽しみ。
この二人のタレントも舞台等のキャリアを積むことで大きく成長していく可能性を秘めている。
ザンヨウコ、母さん役が似合っていた。子どもたちのことを心配しながら、どうしていいかわからず、再婚話にも迷っている母親を演じた。幅広い役をこなせる女優。
黒木絵美花、姉役で芯の強い他人に弱点みせない負けず嫌いなところを演技として見せていた。こうしたOLって周りによくいるよな。優等生を演じきっていて好感が持てた。
武子太郎、アルバイトの国家試験浪人をしている青年役。なんとか、みんなの仲を取り持とうとするが、どっかでずっこける。憎めない青年。いい味出している。
大川翔子、タレントのマネジャー役。独りよがり、相手の気持ちを読めないあわてんぼうな感じを、オーバーすぎる程の演技で演じた。正直、くどくなりすぎたかなという印象。ただ、この舞台の狂言回しと考えると納得。
それぞれが今後の可能性を感じさせる舞台であった。
4つの駒-THE FOUR PIECES-
アポロ5
青山円形劇場(東京都)
2011/09/03 (土) ~ 2011/09/08 (木)公演終了
役者さんたち
「リーマンギャンブラーマウス」をベースに「花と蛇」をちょっと足したような本。荒っぽい芝居だけに、役者さんがどう消化して、変容させるかがすべて
劇団劇場~Act In Rule~vol.4
劇団劇場製作委員会
Glad(東京都)
2011/09/04 (日) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★
ちょっとした学園祭ムード…。
満員のスタンディングで観るのはツライ。
面白かったのならば、ツラクなんかないのだが。
これは「観客」として見ると、辛かった。
ネタバレBOX
1団体15分。進行中にさまざまな制約があるのだが、その設定自体が面白くなかったということがよくわかった。もっと「面白さ」に変えてくる団体があるかと思っていたが、そうでもなかったからだ。
全体的には、学園祭の出し物的な雰囲気で、それが楽しいと思えば楽しいのかもしれないが。知り合いが出てるとか。
設定があとどれぐらいで開始しなければならないかが、舞台後方に大きく表示されるのだが、そればかりが目立ってしまっていた。
色にしろサイズにしろもっとセンスよく、少なくとも舞台の上を邪魔しない程度にしてほしかった。
劇団東京ペンギン★
正直ガッカリ。開演前に即興で考えましたと言っても信じてしまうぐらいの内容。母親に電話するシーンは、テレビの安いバラエティを見ているよう。そこにハプニングがあるはずもないのだから、ヤラセのハプニングぐらい仕込むべき。
トレモロ★
面白いとは思ったが、とにかく主役級の発声が悪すぎて台詞が聞き取りにくい。舞台のサイズを考えてこなかったためか、ダンス的なシーンは、動きが縮こまってドタドタしていた印象。このイベントは、片手にドリンクの観客がスタンディングで、ざわついていることを考慮に入れた内容にすべきだったのではないか。『ハムレット』に取り組んだという姿勢は面白いのだが、「あっ」と言わせるようなものが欲しかった。上手の演出家(?)が構造的に活きてくるのかと思っていたが、そうでもなかった。
あんかけフラミンゴ★★
ちょっとハジけてみました、ムチャやってみました、という意図が見えすぎてあざとい。あざとくても、勢いで見せてくれたら快感につながったと思うのだが、シーン、シーンで動きが止まりすぎ。観客の反応を待っているのか、単に練習が足りないのかわからないが、徐々に勢いを増しつつ、観客を巻き込むようなカオスになれば、面白くなったのではないか。しかし、セッティングや片付けまでも「見せる」ことを意識して、団体のカラーを見せつけていた姿勢には好感が持てる。今後に期待。
ロ字ック★★★
きちんと見せるモノとして仕上げてきたと思う。2人の掛け合いが面白いし、舞台袖から聞こえる効果音(笑?)も笑わせてくれる。ラストの展開とエンディングもなかなか。もっとバジけてくれたら、さらによかったのに(袖から出てきたメンバーが、観客席で騒ぐほうが絶対に面白かったと思うのだが)。本公演も見たくなった。後の4つがこれぐらいのレベルだったら、このイベントは相乗効果的に面白くなったと思う。
はちみつシアター★★
イベント用のネタを用意したという印象。悪くはないが、特別に面白かったわけでもない。女子力をウリにしているならば、たとえ15分であったとしても、もっと自分たちにしかできないことがあったのではないだろうか。ただし、たぶん本公演は、本来の能力を発揮して、もう少しは面白いのではないかと感じさせてくれた。
こういうショーケース的ともちょっと異なるイベントであったとしても、気になる団体を見つけることが多いと思う。今回も確かに気になる団体は見つけられたが、たぶん2度と見ないだろうと思う団体を見つけてしまった気分だ。
観客がスタンディングである、という演劇向きではないシチュエーションを、うまく取り入れて、さらに自分たちの持ち味を15分という限られた時間内に発揮させるというのは、相当に高度な能力が必要だと思う。
若手の団体でそれを表現するのはハードルが高いが、情熱で乗り越えることができたと思うのだ。
ロ字ックを除き、ほとんどの団体が、今回の、わーっとしたような、イベントの空気感に飲み込まれてしまったのではないだろうか。それによって、生まれたのは、「ちょっとした学園祭ムード」。だから、ファンや関係者、知り合いはそういうムードでも楽しめたと思う。ニコニコしている観客もいるにはいたので。ただし、「観客」としては楽しめなかった。
準決勝
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了
満足度★★★
コメディー!
安定して、ズレタ、コメディなのがいい。
こういうのは、誰にでも受け入れられやすいし(傷つく人がいない)、すごく普遍的だと思う。
自覚的に面白いからいいなあ。
黒岩三佳さんのコメディエンヌぶりがいい。
謎の球体X
水素74%
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★
因果律
因果律とか難しい言葉は簡単な言葉で言い表せないから難しい言葉があると思うのです、私は。だからそれを理由ととらえて、どうでもいいと言ってしまうのはいかがなものかと。(どうでもいいとは言ってないようですね。でもそう読めました。)
青年団系と私があわないのはわかりました。
秀山祭九月大歌舞伎
松竹
新橋演舞場(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
新又五郎
初日夜を見ました。芝翫さんが口上の口火を切って、しゃんとしてらっしゃいましたが、2日目からはお休みとか。今月中に戻っていただきたい物です。2日目には新又五郎さんもお怪我をされたとかで、3日目からはギブスを巻いてらっしゃるとのことです。
初日の又五郎梅王丸はほんとうに素晴らしく、彼の芸達者ぶりが花開いた舞台だったので、すこし残念です。
4つの駒-THE FOUR PIECES-
アポロ5
青山円形劇場(東京都)
2011/09/03 (土) ~ 2011/09/08 (木)公演終了
満足度★★★★★
人の命を弄ぶゲーム
知らないうちに殺人ゲームに巻き込まれた者たちの緊迫感は尋常でない。
人の命を弄ぶゲームに対して嫌悪感を抱くよりも前に、生き残りをかけた極限状態の恐怖感や狂気のお裾分けで、終始手に汗握っていました。
御伽草子
劇団三年物語
SPACE107(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
カッコイイ!
昼・夜2公演を観て来ました。ストーリーがわかってから観ると、また楽しい! というのは、リピーターにとって最高ですね。
vol.5『日本全国奇形鍋』
財団、江本純子
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
お疲れ様でした。
あの小スペースであの役者の人数!!
出だしはついていけるか不安でしたが役者の個性を生かした演出が楽しめました。小劇場の苦痛は・・・やっぱりお尻が痛いとこだなぁ・・・。
劇団劇場~Act In Rule~vol.4
劇団劇場製作委員会
Glad(東京都)
2011/09/04 (日) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
新しい試みのきっかけ
いきなりテロリストが攻め込んで来ることから始まって、その後いろいろお下劣なことが繰り広げられ、全く飽きない2時間でした。各劇団の特色がよく表れていたと思います。特にラブホテルの掃除係から見た世界を描いたロジックが秀逸でした。
東京ペンギンが観客に写メでステージを撮らせ、それをtwitterに載せるように求めたり、夜の回はustで生中継したり、従来の演劇フェスの枠を飛びこえ、劇場の外の人も巻き込む新しい試みになっていたことも評価したいです。
トマトでぐちゃぐちゃになったあんかけフラミンゴは、最前列は危険なヤバい劇団として記憶にとどめておきます。
HELLO!
表参道ベースメントシアター
表参道GROUND(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
自然な台詞と温かいストーリーでしたが
何かもう一つインパクトが欲しかったな、というのが正直な感想。それとこういう客席ってどうなんだろう・・・・・。舞台を高くするとか何とか、もう少し見えやすい工夫をして欲しかったです。HELLOWの意味はやっぱり私にもよく分かりませんでした。おしゃれな表参道でのみ許される演目、という気がした。
「ベルナルダ・アルバの家」
ウンプテンプ・カンパニー
シアターX(東京都)
2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
悲劇を重さを胸に感じた
新井純さんの迫真の演技に圧倒されました。熱演でした。坪井美香さんも役に合った良い演技をされていました。
その他にも良い点がいろいろありました。
ネタバレBOX
家柄や血筋が重視され、厳しい躾と抑圧された生活を強いられる5人の娘たち。抑えられない感情は良からぬ方へ噴出していく。それらは解決されぬまま不運も重なり5女の自殺へと繋がっていく。役者の皆さんの好演と音楽、照明の良さでこの悲劇を重さを胸に感じることができました。
舞台美術や音楽、その他についても特筆すべき点が多いです。
紗幕を仕切りとしてつくられた部屋は美しく、かつ人の動きや存在が分かりストーリー展開上も効果的であると思いました。発案者の感性に感服します。
家具や食器等も高級感も醸し出しており、裕福なアルバ家を良く表していました。
ピアノと打楽器の演奏はストーリー展開に合った効果的な演奏がされていました。またきれいな音色には改めて生の演奏の良さを感じました。
かごの鳥は本物でそのリアル感が悲劇の家族をより象徴しているようでした。
8ページもののパンフレットにはストーリーの背景が詳しく説明されており、ストーリーの理解に大いに役に立ちました。出演者についても詳しく載っており、カラーで見やすくしかも無料配布であることはたいへんありがたいことです。
暴れン坊の棒、大いに暴れるの巻
LIVEROCK
ラ・グロット(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
ギャップがよかった!
演劇は初めて見ました。
最初は特になにも考えもしないで見ていたものの、途中から何か惹かれるものがありました。
一生懸命な場面やふと真剣に地球のことを考えさせられる場面…
その反面、ギャグ?などで吹き出しそうになる場面や笑いを堪えきれず涙が出てしまった場面・・・
これらのギャップがよかったです!
劇場は確かに狭かったけど、出演者の熱を身近に感じることができてよかったと私は思います。
riverbed sleepless summer
白米少女
プロト・シアター(東京都)
2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題111
この前にラビネストでみているので、駅をはさんで反対側に人力で移動です。今日のお天気は不安定でざっと降り始めたかと思ったら、すぐ晴れたり。会場の外で待っていてる間もそんなかんじ。外から見る限り、劇場とは思えません。清澄白河のSNACといい勝負です。20分前開場、席を詰めずに一番よさそうな場所に座ります(スタッフの方、ゴメンなさいね)。目に入ってくるのは、乱雑な舞台。下手...これは川。ブロックが置かれ、水が流れて奥の壁が揺らいで、ガレキが放置されています。中央にはテーブルとソファ、雑誌。上手床にはビニールシート、手作りの機械(?)。そこらじゅうに空き缶。上手奥、ギターとMarshallの小型アンプ(白)。ヴァイオリンケースも見えます。ちょうど18:00に始まって140分くらいあったでしょうか。私の感覚にぴったり。「観たい!」が7/16でした。ようやく「観てきた!」が書けますが、すみません、少し時間をください。
姉しずか(西野さん)、妹あさこ(やないさん)、伊達(中尾さん)、南部(佐々木さん)、モリワカ(畠沢さん)でしたよね?
ネタバレBOX
冷蔵庫、炊飯器、ポット、レンジにテレビ。工具やら軍手やらノートPC、四方の壁は白く、天井と座席の間の鉄骨は黒、床にはひび割れの黒い筋。下手座席前にはプロジェクター。ざっとみまわすとこんなところ。
…で、先に言うと、土反さんが指摘していらしゃるように、外で待つお客さん、開場前から来ているお客さんにもっと心配りすべき。幸い土砂降りじゃなかったし、時間も短かったからよかったけど、中から人がでてきてもそのまま。傘をさすかどうかは客側の判断でいいけど、普通の商売の世界ではあり得ない処遇だと思う。一言あってもいいし、開場時間をちょっとはやめるとかでも。よく終演の際「本日はお越しいただき誠にありがとうございました」って言うけど、スタッフの人たちもそう思っているのかなぁ?あと一つ、中の話し声は外にも聞こえるよ。あらかじめネットで場所を確認、地図をみながらやってきて、こっちは開演時間のずっと前から準備ができているんだしね。
ちなみに他の劇団がおしなべて優等生というわけでもないけど…(たまたま、そうだったのかな?)。直近の例①予約したのになかった(続けて2回)、②私の前を役者がコンビニの袋を持って歩いている→会場の前で話し込む→開場時間15分遅れる(ホントは、準備の関係とか理由があるんだろうけど、なんだか…)。
さて、お話についてはお二人が書いていらっしゃるので違うことを。
演奏のお二人登場、ギターのチューニング、足もとにはエフェクター?トグルスイッチが前に倒れているということはフロントのピックアップですね。久しぶりに聴くE.ギターの音、Marshallならではの音か…は、聴き分けるほどの耳ではないので。こうやって楽器の音を聴くのはカラダにいい。うちにもFenderがあるけどずっと弾いていない。途中1回、最後のここ…というところでミストーン(だと思いますが)、もったいない。
幕間、映像〜役者〜奏者と3つの視点、どこをみるかは自由なので、ゆっくり視線を移動させ波長に乗り続けます。昔、アルバム片面で1曲というのが何枚かありました。2枚組で4曲。ビートルズの「White Album」は30曲。どちらもよく聴きます。A面からB面へ行くには裏返さなくてはなりませんが、それも儀式のひとつ。オペラにも幕間があるし、映画でもインターミッションがあった(「2001年」「ソラリス」…)。仮に、ショートバージョンがあったとしてみたいと思うかな、どうだろう。
妹が姉を探すのはわかっても、他の人たちの心情はよくわかりませんでした(わからなくてもいいですよね?)、世の中そういうもの。
演劇はなかなかマイペースでみることができません。本は前のページを繰ってみたり、少し閉じて頭の中でいろんなものが撹拌したり沈澱したりするのを待つことができます。今夜は、波長も調(Key)もピッタリ。開演前の私の時間の流れはとまり、川床に横たわり、揺られているような時間の体験でした。
なので、役柄とか、どんな関係なのかネタばれにならない程度の情報が事前にあるとありがたいです。「いたち」or「だて」=「伊達」というのは聞いてみてはじめてわかりました。観劇中、ちょっと悩みました。
同じ作品を再びみることは、まず、ないでしょう。最近、そう思いながらみるようになってきました。
帰りにCDを買いました。9/8追記:今日まで、毎日、数回聴いています。