満足度★★★★
衝撃的なシーンも多い作品
衝撃的なシーンも多い作品
当日パンフに「劇場の照明をほとんど使用せず自前の明かりのみで上演…」
とあるとおり、演者が自分で照明を持って動いたり、舞台の両端で対話や
電話などの通信をし合う際も、手元の照明で「対話中」を現わしたり、
さらには、普通の演出であれば、登場しない間は舞台裏に引っ込む
ところを、舞台中央にある一室の周囲に配置された椅子に
腰掛けるような形で待機させ、場合によっては、あたかもコロスのように
彼らが声を出し、特異な雰囲気を出すなど、独特の工夫がなされている。
正直、初めの頃は、こういう工夫、特に周囲から声を出すようなやり方が、
「うるさいな」と感じた部分もあった。
しかし、話が進行し、内容が深刻になるにつれて、この独特の手法が
非常に効果を上げるものであることが分かってきた。