ヒューマンエラー 公演情報 ヒューマンエラー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★★★★

    すばらしい演出と伊藤さん
    ランタンを使って、少し暗めの照明の中、心電図の心音が延々と流れる緊張感の中、伊藤さんがとてもチャーミングで魅力的な演技をみせてくれた。脚本が少し紋切り型でそんなことでは騙されないぞと敵対する(私が舞台に対して)瞬間があったにせよ、伊藤さんをずっと見ていました。

  • 満足度★★★★

    やはり伊藤さんは良い(^o^)
    弱弱しそうでいて、芯のしっかり入った主人公を見事演じられていました。
    ランタンって言うから、ろうそくの明りでも使うのかと思ったら、
    非常用のLED照明とかでしたね。
    アパートの1室を模した骨組みだけの舞台に、
    客席と分ける網ネットが下ろされて、
    独特の芝居空間を演出した中での公演でした。
    監視される主人公に、その人間関係。
    徐々に露になる真実。
    タイトルの意味にも引っかかる、
    落としどころの難しい話を上手にケリつけてましたね。
    いろいろと、人付き合いというものを考えさせられる作品でした。

    ネタバレBOX

    友人を助けるために行った過剰な暴力によって、
    殺人未遂の前科を持つ主人公。
    前科を隠しての付き合いが、
    一人のジャーナリストの監視と暴露によって崩されます。
    その監視にかかわった人間や、
    主人公の前科によって歪められた日常を生きざるを得ない
    家族や周囲の人間たち。
    各々の行動などが、見事に作品として完成させてましたね。

    落とし所が不安でしたが、
    情報の提示を多くして、
    観客の判断に任せたラストは含みが多く気に入りました。
    コメディ要素も加えつつ、人死にも無かったのも評価高いです(^-^)。
  • 満足度★★★★

    衝撃的なシーンも多い作品
    衝撃的なシーンも多い作品
    当日パンフに「劇場の照明をほとんど使用せず自前の明かりのみで上演…」
    とあるとおり、演者が自分で照明を持って動いたり、舞台の両端で対話や
    電話などの通信をし合う際も、手元の照明で「対話中」を現わしたり、
    さらには、普通の演出であれば、登場しない間は舞台裏に引っ込む
    ところを、舞台中央にある一室の周囲に配置された椅子に
    腰掛けるような形で待機させ、場合によっては、あたかもコロスのように
    彼らが声を出し、特異な雰囲気を出すなど、独特の工夫がなされている。

    正直、初めの頃は、こういう工夫、特に周囲から声を出すようなやり方が、
    「うるさいな」と感じた部分もあった。
    しかし、話が進行し、内容が深刻になるにつれて、この独特の手法が
    非常に効果を上げるものであることが分かってきた。

    ネタバレBOX

    話は、この部屋に住む一人の青年を、知人や親族が訪れて行き、
    対話や出来事を通じて、青年の過去が次第に暴かれていくという構成。
    彼は、少年犯罪ではあるが、ふとしたきっかけで殺人未遂を犯して
    しまい、少年院にも送られた経験がある。
    そのことを隠していくため、仕事を探すこともあきらめ、
    部屋の明かりも灯さずに日々暮らしている。

    法律的には罪を償っているのだが、過去を調べて公表しようとする
    ライターや、たまたま彼と一緒にいるところを写真に撮られたため、
    取引先から疎まれ経営苦境に陥る経営者、
    さらには家庭が上手くいかなくなった家族等々、
    彼の過去の罪を何かあると、ことある毎に、
    いつまでも責め続ける周囲の人々…。

    こういう人々の心無い批判や自責の念に耐えかね、ついに彼は首を吊る…
    このシーンはやはり観る者には強烈である…幸い、自殺は未遂で終わるが。
    ただ、ある意味、これがきっかけで、彼も周囲も
    ちょっぴりかもしれないが吹っ切れるものがあって、
    少し明るくなってこの芝居が終わる。
    個人的には前半は少々技巧的に感じた所もあったが、
    後半の表現はやはり見事なものであり、
    既に述べたような様々な工夫も効果的であった
  • 満足度★★★★

    進化著しい
    初めて観た数作前はただただうるさいタイプのドタバタコメディだったので、正直ここまで進化する劇団とは思ってなかった。作品の内容と展開が、ステージ構成や照明を使わない演出と巧く合っていてお見事でした。伊藤毅さんの演技が非常に良かった。

    ネタバレBOX

    ただ、チラシを始め、セットや小道具のセンスの無さ(安っぽさ)が個人的には非常に気になるところ・・・勿体なさすぎる。あとは、過去作品から思っていたが、ムダにキンキンとした叫び声で驚いたり、逆にもっと驚いても良さそうなシーンで不思議と驚かない女性など、女性の描き方に時々違和感を覚え、どのキャラクターにも賛同できない・・・。
  • 満足度★★★★★

    今年1番の作品!!
    初めての劇団さんでどんな感じなのか興味津々で観劇。
    高評価をあてにせず観に行きました。
    気づけば夢中でみてました。
    他の人も書いてますが、脚本・演出の才能が本物だと思います。素晴らしい作品に出会えてよかった。

  • ありがとうございました
    客席と舞台の間あったネットが、舞台を俯瞰で見れたので良かったです。
    ランタンを使っての効果も面白かったです。

  • 満足度★★★★

    生きていくのは大変だ
    過去に過ちを犯した人とそれを取り巻く人達の物語。かなりシリアスな内容で、気が重くなりましたが、優れた脚本と演出で惹きつけられました。ランタン使用の自前照明は何とも効果的。相変わらず、伊藤毅さん、いいなー。

  • 満足度★★★★★

    秀作。
    脚本がいい。

    台本販売してください。
    くそ~完全にやられた~。

  • 満足度★★★

    あまり響いてこない
    皆さんの評価は高いようですが、そんなに心に響いてきませんでした。時折絶叫しますが、観ていてびっくりしてしまいました。
    どうも、この作品との相性がよくなかったのかもしれません。

  • 満足度★★★★★

    拍手!!!!!
    芝居好きにはたまらない!これぞ!演劇!
    発想が斬新!!!
    作・演出のひがしじゅんじさんの幅広い作風にびっくりしました。
    5月公演を観てヒューマンエラーを見て、とても同じ人が作った作品とは思えない感じでした。
    他の方も書いていましたが脚本・演出がいい。
    心に響く作品だと思う。
    これは絶対観たほうがいい作品だと思います。

  • 満足度★★★★★

    ランタン
    ランタン、どんな感じだろうって思ったのが、観に行ったきっかけでした。ランタンと聞いて、すごくほんわかした感じを想像してましたが、裏切られました。でも、裏切られて良かったです。
    セットも、良い雰囲気を出していました。後半にかけての使い方が、すごく良かったです。

  • 満足度★★★★

    目が離せない
    斬新な演出、無意識になりがちだけど引き込まれる音響、そしてランタン祭。笑いとシリアスでの空気感がちゃんとあって、みていてしっかりみることができました。しかし前半と後半のリズム感に差があるため、みていて少し疲れてしまうところがあった。それでも観に行ってよかった。今後の活動がとても気になる劇団になりました。

  • 満足度★★★★

    暗がりの世界観!!
    個人的には、とても満足した!
    脚本・演出家の方に、”お見事”と拍手を送りたい気分。
    前作とは全く違った作風。クリエイターの方は、凄いと素直に感じた。

    脚本も素晴らしかったが、小劇場ならではの、斬新な演出が良かった!!
    劇場の照明をほとんど使用しない、暗がりの演出は節電(だけ)が目的ではなかった!

    他ではなかなか味わえない世界観は観て損はないと思う。
    迷っている方はぜひ。
    あとはネタばれで。

    ネタバレBOX

    暗がりで繰り広げられる世界観を堪能できた。
    主人公が過去に犯罪を犯していることが分かってから、人間関係が壊れていく。暗がりは過去の自分を隠そうとする心理の表れであった。

    また、脚本・演出もよかったが、役者の方々も上手く、この芝居の世界観へ導いてくれた。
  • 満足度★★★★★

    衝撃。
    音・照明・脚本・演出、そべてにおいてセンスがいい。
    特に脚本と演出には感服しました。
    5月公演を拝見した劇団さん。急遽今日観劇したのですが、友人と観劇後この芝居の話をずっとしてました。
    昔は観劇後その芝居について語ったりしていたのですが、最近はそれもなく何年かぶりに熱く語ってしまいました。

  • 満足度★★★★★

    たった一つの汚点で空回る
    今回の舞台はとにもかくにも本が素晴らしい。そして和太鼓を使った音響、トルコ行進曲なども。過去に起こしてしまった罪を題材に主人公の人間関係が崩れていくさまの描写はやはり現代社会が持つ残酷さだ。また全てのキャストらの演技力で舞台を盛り上げたし、主人公・松井役の伊藤毅が演じた何処にでもいるような平凡さはやはり秀逸で見事だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    松井の部屋になにかと集ってくる同僚と友人達。彼らは松井に相談をしたり、頼みごとをしたりと身近な存在だった。ところがある日、松井の過去の犯罪歴を暴露した記事が掲載されてからは、この人間関係が崩れてしまう。今まで松井が積み上げてきたものが一気に崩壊してしまうシーンだ。

    一方、松井の姉の不倫をきっかけに、姉の持つ闇までもが吐露されてしまう。これもそれも過去に松井が起こした暴行事件を理由に、家族が「犯罪者の家族」と罵られ加害者の家族が受ける被害の構図だ。松井自身は14年前に少年院に送られ罪を償ったものの、世の中というのは、中々その罪を許してはくれないものだ。

    こういった経緯もあって松井は部屋に電灯を灯すことは避けてランタンを灯しひっそりと生きていたはずだったのだ。そんな松井は自分に関る人たちが不幸になってしまうのを嫌い一度は死のうと考えるも、思いとどまるのであった。

    終盤にかけての松井の独白で落涙する。弱い人間も一生懸命生きている、という独白だ。人生に於いて一人でも理解者がいてくれるというのは生きる希望だとも思う。そうして松井は「これからは堂々としていよう。失敗しても堂々としていよう。」と部屋の灯りを燈すのだ。

    風船を使った演出はこの舞台を幻想的に魅せていたと思う。そうして最後のトルコ行進曲はこの物語の悲哀を乗り越え、これからの人生の応援歌のように思えた。人生の影をさりげなく描写しながらも、その実、現実の社会を真正面から取り上げていたと思う。

    ある意味、衝撃的で素晴らしい作品だった。
  • 満足度★★★★

    良かった
    前作がドタバタコメディーで、当日パンフも気楽に観て下さいと書いてあったのでお笑いを覚悟していたら裏切られた。良い意味で。
    舞台セットがよく出来ていて、照明もあまり使わず幻想的な雰囲気でよかった。登場人物の心の描写でライトを使い分けている。
    後半、謎が解けてくるとセットの部屋の意味がなんとなくわかる。

    考えさせられる良い作品でした。

  • 満足度★★★★★

    凄い作品。
    最近の小劇場で群を抜いている。
    網が監視社会を表すかのような見え方がとても素晴らしかった。
    柵が終盤で牢獄、鳥かごなど色々連想させられこれも素晴らしい。
    HPにゆるくゆるくをモットーにと書いてあるがかなり稽古を重ね
    真摯に芝居を作った作品なのではないだろうか。
    本当にいい作品だ。
    公演中にもう一度見てみたい。
    今後の作品が楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    軽妙な秀作
    お気楽な引き籠りのように見えてその実態は…。

    ネタバレBOX

    都会で気楽に生きているかに見えた若者は元少年犯罪者で、それ故に起こる地元、家族との軋轢、過去が暴かれたことによって現在の友人たちに及ぼす影響を軽妙に描いていて素晴らしかったです。

    最近良く見掛ける伊藤毅さん、いい味出してます。

    実家を継がざるを得なかった姉の屈折した気持ちから起こった破天荒な行動にはビックリ!民法732条、重婚の禁止がすらすら出てくる若者に、頭の良さと思うように行かない現実のギャップを感じました。

    会社を辞めてから引き籠っていた若者も職探しのために外出できるようになりましたが、今度は犯罪歴仲間の女性が姉のために暴行事件を起こしたようでこの後どうなることやら。チラシの二人の女性がこの女性と姉ですが、二人の過去から現在までの微妙な友人関係についてはその理由が明らかにされていませんでした。
  • 満足度★★★★★

    超おすすめ!!
    本当に劇場の照明をほとんど使わずにやってました。
    見に行ってほんとうにほんとうに良かった。
    芝居を越えて芸術的な見せ方がとても印象。
    ああいう演出大好きです。
    久しぶりに嫉妬した芝居でした。ただ席が後だったので少し聞こえない
    台詞があったのがもったいなかった。
    台本あれば買ったのに。

  • 満足度★★★★

    かなりよかった.
    芝居が始まる前は,仕事でミスしたショックを引きずっており,疲れており,会社でのもろもろのことで芝居をみる気がいまいちでしたが,始まるとそんなことはすっかり忘れ、芝居に引き込まれあっという間の90分でした。すばらしいです.演出もなんか落ち着いてみれてよかったですね!
    ありがとうございました。

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