
寂寥 【緊急告知!】25日(木)アフタートーク開催決定! ゲスト:土田英生氏(MONO)
セロリの会
「劇」小劇場(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
もっと心の暗部が見たかった
ストーリー、演出共に全体的によく纏まっていて、落着いて楽しめた作品だったと思います。でも、ヒロセエリさんの「心の暗部を吐露した作風が持ち味」に期待した人は、もっとシリアスな場面を期待していたのでは?と感じた次第で、もっと深く心の暗部を描くことが出来れば、コメディシーンと相まって、更にメリハリが出て印象深い芝居になると感じた次第。 テッド・K

【ご来場感謝!】『キスより素敵な手を繋ごう』/『追憶と記憶』『メロウ』
ナイスコンプレックス
サンモールスタジオ(東京都)
2011/08/12 (金) ~ 2011/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★
【キスより素敵な手を繋ごう】複雑難解な前半と、ベタで感動的な後半
すでに多くのレビューが書かれていて、それによると、
連続して上演された「追憶と記憶」「メロウ」と3部作であり、
関連性もあることが指摘されている。
ただ、私は本作のみで、他の2作品は観ていないので、
関連性の辺りは指摘することができないことはお断りしておく。

純真無垢のメカニズム
たすいち
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/08/20 (土) ~ 2011/08/22 (月)公演終了
満足度★★★★
リピートすますた
ラブコメっぽい出だしから同一時間内ループ、近未来テクノロジーものを経て「とある傾向の者(あるいは人間全般?)」への批判に転じ、含みのあるブラックユーモアで締めくくる+1版「ビューティフル・ドリーマー」、好きだなぁ。
ということで、大楽をリピート。

一千光年の引力
LIPS*S
萬劇場(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★
ボーナストラック付きのロミジュリ
いわば「ボーナストラック付きのロミジュリ」。
2ヶ国の対立から起こる悲劇の後に迎える結末はロマンティックで胸キュン系だが、それによって悲劇性が薄れた感アリ。
そんなところにハッピーエンドにした『フランダースの犬』の映画を思い出したり…(笑)

これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、
劇団エリザベス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
宝探しの如し
シュールだったりナンセンス気味だったりな内容や敢えてのわざとらしい演技(←私見)などに紛れて埋もれた(爆)名台詞や胸キュン場面などを「発掘」するのは宝探しの如し。
…が、深く埋め過ぎて途中で折れる観客もいるのではあるまいか?(笑)

Nazca -ナスカ-
劇団銀石
吉祥寺シアター(東京都)
2011/08/18 (木) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★
佐野木主宰も「野田チルドレン」!?
詩的で美しい。また現代(と言っても昭和中期)の日本と(妄想内の)古代ナスカという時間と空間を自在に往き来し、人の視点から神の視点までズーミングする見せ方、この広い会場の使い方など見どころ多し。あ、衣裳もステキ。
しかし佐野木主宰も「野田チルドレン」だったとは…。(今回初めてそれに気付いたのは、初期作品の再演だったためか?)

明けない夜 完全版
JACROW
シアタートラム(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
自分は本当に大切なものが見えているか
ストーリー展開は飽きさせず、完全版だそうですが二時間半の長さを感じませんでした。
逆に終わったの?と思うほどでした。

May’s frontview Vol.29「夜にだって月はあるから」
May
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2011/08/24 (水) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
心に響く力強い舞台♪
突き進む道があればそこに歩いていく人を誰も止める事が出来ない
それがその人の人生だから♪
何かその人の大きなメッセージの込められた
民族の話を難しくならないようにお笑いなども盛り込みながらの展開
Mayさんならではの力強いお芝居でした~^^
演出で印象的だったのは舞台袖から見る景色!!
シンプルだけど光やセットを使って、色々な見せ方を演出♪
私たちもそこから観てるかのように引き込まれます♪
(素晴らしい☆☆☆)
何か映画のワンシーンを観てるかのような雰囲気♪
後半は金哲義さんの熱演で何か胸が締め付けられるような・・・
切ない気持ちになり・・・目頭が熱くなりながら観ていました
最後の終わり方は金哲義さんの人柄でしょうか^^
初めてのMayさんの公演、凄く楽しめました~~~~^^

半神
多摩美術大学映像演劇学科
多摩美術大学 上野毛キャンパス映像スタジオ(東京都)
2011/08/26 (金) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
エネルギッシュ
大学の授業の一環として行われた公演で、若いエネルギーの溢れる舞台でした。
神話の引用や野田さんらしい凝った言葉遊びを交えてシャム双生児の姉妹の葛藤が描かれ、笑いを狙った箇所には少々時代を感じるところがあるものの、とても面白い物語でした。
夢の遊眠社やNODA・MAPでの上演を観たことがないので、劇中劇の構造が元から脚本にあるのか演出上のアイディアなのか分かりませんが、学生の公演であることにとてもマッチしていて効果的でした。
演技に関しては客演の人たちは良かったのですが、学生の人たちは台詞が聞き取りにくかったり、表面的な役作りに見えるところがあり、まだまだこれからだと思いました。
最前列で観たのでそう感じたのかもしれませんが、全体的に声の音量をもう一段階落とした方が聞き取り易く、また叫ぶ場面が引き立つと思いました。
スタッフワークがしっかりしていて見応えがありました。
作品のキーワードの1つ「編む」をモチーフにした舞台美術が別のキーワード「海」を連想させる海草に見えて面白かったです。机や浴槽として使われるオブジェも良かったです。
LEDの照明器具を多く使った照明プランがシャープで多彩な色彩を演出していて美しかったです。
音響は音楽・効果音のセレクトも、音を入れるタイミングもあまり上手く行っていない感じがして残念でした。
パンフレットが充実した内容・エディトリアルデザインで、さすが美術大学だと思いました。

ブロードウェイミュージカルライブ2011
サンライズプロモーション東京
新国立劇場 中劇場(東京都)
2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
看板に偽りなし
本当に、名曲を堪能できる夢のステージでした。
皆さん、歌唱力に不安のない方ばかり。
構成がシンプルで、余計なつまらないおべんちゃら司会がいないのが心地良い。
選曲センスが抜群!これなら、私は安心して、ミュージカルコンサートから身を引けます。
ただ、惜しむらくは、演奏が、編曲のせいか、前に出すぎて、歌唱より立ってしまうところが多々あり、それがちょっと残念でした。
意外な人が、意外な楽曲を歌い、オリジナルキャストより、ずっとこの人で観たいと思わせられることがたくさんありました。
それと、DVD販売や、放送予定の関係からか、四季の作品等、英詞で唄われる曲が多かったのも、ちょっと残念でした。
やはり、日本人のミュージカル役者さんには、日本語詞で歌って頂きたく思います。

シキサイ
裏庭巣箱
APOCシアター(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
くすんだ人生に彩りを取り戻す
チケットプレゼントで観劇。座っての演技が多いので、最前列で観ればよかったな。
序盤のダンスパフォーマンスで好みと違うななんて思ってましたけども(前衛的な舞台かななんて)、終わってみたらしっとりとした爽やかさを感じました。終演後の舞台の彩り(色彩)も美しかったです。
舞台のキモである夕季を演じた市場法子の演技はかなり素晴らしかった。彼女の出来次第で評価が変わったというくらい。

アンチゴネー
テラ・アーツ・ファクトリー
イワト劇場3F(東京都)
2011/08/26 (金) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
ただのリーディングじゃない。
本を開いたらそこに、お話の世界が繰り広げられたような感覚になった。
ザワザワする感じと緊迫した台詞。
ただのリーディングじゃない、不思議な世界感でした。

【千秋楽売り止め】かいじんぐるーのはなし【台本絶賛公開中】
アメウズメ
STスポット(神奈川県)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★
私には理解不能で・・・
劇団HPに、台本も公開されていますが、ネタバレになってしまうので、
読まずに行きました。
で、これはHPで観て頂いても分かると思いますが、
一文一文ごと、いや、一区切り一区切りごとでは、
普通の文章ですし、意味が分からないことはありません。
しかし、それらのつながりが私には理解不能・・・。
また、理屈抜きに、何か感じるもの、伝わるものがあるか、と言われても、
私には見い出せませんでした。
役者のレベルとしては、前説を兼ねた冒頭の台詞と、
最後の台詞を担当された方、噛んでいましたし、
無機的な感じがしました。
やはり最初と最後は肝心では?

これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、
劇団エリザベス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★
ぬるゆるのバランス
全体として緩急のバランスが悪いのかなあと思いました。自分は緩急の急、硬軟の硬の部分は好きだったのでそこが特化していればもっと良くなったのかなと思いました。いかんせん緩すぎです。
楽しくやっている感は非常に好感が持てるのですが、ちと客席と温度差が有ったのかなと、逆に緩々の方で突き抜けて入ればそれもそれで有りだったのかも知れないなあと思いました。

Hear There Here【ご来場ありがとうございました!】
Depend On Others
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
ストーリーを追いかけて
夢なのか現なのか生きてるのか死んでるのか、なんとなく分かったり分からなかったりしているうちに終わってしまい、ストーリーと私の関係はまさに「そうして捕まえることもなく、同じ円周上、飽かず互いの背中を追いかけては逃げ回り続ける」という状態でした。しかし、サラウンド状態のBGM/SE、映像の使い方、照明、紙吹雪等、演出の手腕は見事! これが高尚っぽい雰囲気のある難解なストーリーと相まって、サイケデリックな空間が現出していました。

Hear There Here【ご来場ありがとうございました!】
Depend On Others
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
こ、これは・・・・・
いかにも学生臭い説明文だったので、あまり期待してなかったのですが、すばらしい出来でした!演出や美術がすばらしく、舞台を上手に使っていた。何より、若書きの学生らしいストーリーはそのままに、重層的な演出といくつかのエピソードを並列させつつ、最後にきれいに収束、収斂させ、感動的な舞台に仕上げた演出にはびっくり。すごく手馴れた感じすら受けました。役者さんもよく訓練され、それぞれのキャラが立っていて魅せてくれました。発音、発声もいい。小さな声もよく響き、上手に観客を惹きつけるし、ここぞというところでの絶叫台詞がよく活きている。う~ん、☆5個など、めったにつけませんが・・・・・・。瑞々しいストーリー、(安上がりで)センスある美術、何より素晴らしい演出、よく練習を重ねた役者さんたち・・・・。やむを得ません!(笑)

PRIDE2011
48BLUES
d-倉庫(東京都)
2011/08/26 (金) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
めちゃくちゃオモロイ!
まさに掘り出し物の劇団!突如として始るハイテンションな導入音楽とともに殺陣で魅せまくる。ワタクシ、ニヤニヤ状態!格闘技の『PRIDE』さながら、殺陣『PRIDE』バージョン!元来持って生まれた血が騒ぐというか、血が逆流しそうにノリノリになる。こうなったらもう、どいつもこいつも食い殺したろか、みたいな。
以下はネタばれBOXにて。。

ハッピー・ジャーニー
劇団フライングステージ
OFF OFFシアター(東京都)
2011/08/17 (水) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

雨に唄えば
Seiren Musical Project
六行会ホール(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
楽しかった!
個人的には、楽しめた!
「雨に唄えば」は初見であったが、コミカルで面白かった!
まず生バンドによる演奏が、とにかく良かった!!
芝居のタイミングを見計らって演奏するのだが、なかなか見事であった。
これを聴くだけでも価値あると思う。
役者陣については力量にバラツキがあり、全体的には力量が高いとはいえないが、集団でのパワーはなかなかのもの。
照明の使い方も効果的だった。
あとはネタバレで。

【千秋楽売り止め】かいじんぐるーのはなし【台本絶賛公開中】
アメウズメ
STスポット(神奈川県)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★
ニュータウンと学生運動
10年程前にあった事件に絡む人達が集まって公開ディスカッションをするという設定で、典型的なニュータウンの風景と小学生による学生運動を描いた作品でした。ポップな感じのタイトルやチラシのイメージに反してシリアスな雰囲気でした。
怪しいホームレスのおじさんの言葉と誰も見たことがない「かいじんぐるー」の存在によって子供たちが闇雲に革命を目指す姿が60年代の学生運動に重ね合わされていました。
舞台上で行われていることや台詞の内容は特に難しくなく分かり易いのですが、それを通じて何が言いたいのかがよく分かりませんでした。
現在の時間と過去の再現シーンをシームレスに接続し、瞬時に異なる人物に切り替わる手法は演劇ならではの表現で興味深かったのですが、演出や演技が力不足であまり効果が感じられませんでした。
ある公開ディスカッションの会場という設定なのに、客席がステージを挟んで両側にある配置であったり、出演者が全員裸足だったりと、設定を感じさせないような演出になっていた意図がよく分かりませんでした。
「石」と「意思」を掛けていたのですが、ただの言葉遊びに終わらせず、そこからもっと発展させて欲しかったです。