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秀山祭九月大歌舞伎

秀山祭九月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

まずはめでたい新又五郎誕生
中村又五郎という名跡は、歌舞伎のお師匠番的存在として知られた名脇役の先代の印象が強く残っている。

先代は自身大変な努力家だったが、門閥出身ではない国立劇場研修生を長く指導した功績も忘れてはいけない。

歌昇改め新又五郎は、同世代の私には中村光輝の芸名がなじみ深い。

歌舞伎の子役時代から先代勘三郎がお師匠番の勉強会「杉の子会」で現勘三郎や兄の歌六、いとこの時蔵らと共に数々の名狂言の大役を演じてきた。

また、NHK大河ドラマ「天と地と」で上杉謙信の少年時代の虎千代役を好演してお茶の間の人気を集め、民放のTVドラマにも主演し、「国民的人気少年俳優」と評された時代もある。

アポロ13号打ち上げ特番のスタジオゲストに招かれたほどの有名人だった。

当時に比べれば一般的知名度が低いせいか、襲名興行の割に切符の売れ行きはいまひとつのようだ。

昔のパンフレットを読むと、「踊りでは勘九郎(※現勘三郎)に負けるけど、お芝居では負けていない」が口癖で、祖母の小川ひなさんの目が光る中、踊りの猛特訓を続けたそうだ。

いまは踊りでも高く評価されるようになり、又五郎の名跡にふさわしい俳優に成長した。

屋号が萬屋から播磨屋に戻った形だが、萬屋=小川家は私の母の代からのお付き合いもあり、各人の襲名興行は必ず観に行っている。

種太郎改め新歌昇は、大叔父の中村賀津雄が明るい青年俳優だったころに面差しが似ていて微笑ましい。

ネタバレBOX

「沓手鳥孤城落月」

同時代の戦国物でも、最近のオチャラケNHK大河とは風格が違う。

以前、歌舞伎座で観たときとは、二の丸乱戦から城内への場面転換の方法が違っており、暗転が長く感じた。

裸武者が児太郎と知り、歳月を感じた。彼の叔父の橋之助で観ているせいか、もう、そんなに成長したのかと感慨深い。

襲名ならこの役は新歌昇で観たかったが。

芝翫の休演が惜しまれるが、代役の福助も悪くない。淀君は五世歌右衛門からの成駒屋の当たり役だけに、「沓手鳥」は福助が継承しなければならない重要な演目だ。

大野修理之亮の梅玉は歌右衛門に鍛えられた秀頼役者でもあり、氏家内膳の吉右衛門と共に、脇も贅沢な配役。

修理と内膳のよしあしがこの場を左右する。

秀頼の又五郎は、いかんせん若さがなく、風姿がいまひとつ。

披露目の演目としては疑問が残った。


「口上」は、親戚の勘三郎は病気で無理だが、共に切磋琢磨してきたいとこの時蔵には出てほしかった。


「車引」

梅王丸の又五郎が膝を痛めているとのことで、多少演出が変わっているようだ。

吉右衛門の松王丸、藤十郎の桜丸が華を添え盛り立てる。

“化粧声”も賑やかに仕丁がそろう大舞台は爽快だ。

藤十郎は年をとらないので驚く。

藤原時平の歌六の公家悪の立派さ。貧相で歌舞伎味が薄いと言われ続けた若手時代が嘘のようだ。


「石川五右衛門」

歌舞伎座との舞台機構の違いか、この演目も暗転の長さが気になった。

甥とはいえ、南禅寺山門の染五郎の演技が吉右衛門そっくりで驚く。

つづら抜けの宙乗りは、故・実川延若が復活上演した際、共演者の芝翫が面白く説明してくれたことを懐かしく思い出しながら観ていた。

巌流島でまってるね

巌流島でまってるね

劇団FREE SIZE

ザ・ポケット(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑って泣いて笑ったオススメの舞台!!
今年も劇団FREE SIZEらしく、笑いあり涙ありのおもしろい舞台だった。何より、笑いに対して押し付けがましいところがなく、俳優それぞれが与えられたキャラクターを通し、誠実にまっすぐに演じる姿は好感がもてる。題材は、宮本武蔵を取りまく人間模様の時代劇でありながらも、オリジナルの脚本でポップな作風の背景には、人間の本質と普遍的なテーマが散りばめられており、感情を揺さぶられる作品であった。

主演の武蔵役、前内孝文と又八役の末野卓磨は、ゲスト出演としての貫禄と若手人気俳優に見合う華も兼ね備えていた。昨年に続きゲスト出演した大久保ター!も、独特なキャラクターを自らのものとし確立させていた。 5人の町の男性陣は、稽古量に比例しているであろう安定感で物語の解説と進行を担った。 又、劇団のベテラン俳優、橋倉靖彦も芝居のスパイスとして魅力を存分に発揮。副島しんごとの辻風兄弟ペアは絶妙におかしかった。劇団の得意とする殺陣に加え、アクションに重厚感を出していたのは織笠福之。役作りにも一貫性があり、昨年より遥かにおもしろ味が増していた。そして、新人のお空役の都は、良い意味でフレッシュ感にあふれ、裏の主役ではないかと思わせる程に舞台上でキラキラと輝いていた。セリフの声を的確に観客に届けるという基本を実行させることの大切さも示していた。

大型台風の影響は大きかったのだろう、本番までの段取りに遅延が生じたのか、初日に鑑賞した故なのか、全体的な精度に欠けた感は否めなかったのが残念。特に、制作の運用におけるチケット整理券配布のノーアナウンス、雨の中での会場待ち等改善の余地はあったはず。又、演技面においても、俳優陣の実力の差を埋めるまとまりに乱れを感じる箇所が垣間みられ、芸能プロダクションがバックアップする際のメリットデメリットに課題が残った。千秋楽に向けての向上を期待すると共に、再度、足を運んで観てみたいと思える充分な見応えある公演であった。

GRANDSLAM

GRANDSLAM

コンドルズ

イムズホール(福岡県)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

コンドルズといえば夏。
コンドルズはいつもながら楽しい。
今回はベスト版ということで、前に観たものもあった。

なぜ楽しいのかを考えると、コント仕立てではあるものの、大きなストーリーというか、テーマがあること、ダンスが表現であることだと思う。
ダンサーたちは体型も技量もキャラクターも違う。それを全員学ランに包みダンスで表現している。
ダンスはただ踊るものではなく、表現であると体現しているカンパニーがエンターテイメント性も内包しているのは素晴らしいことだと思う。

 Canal Art Circus 「PSY(サイ)」

Canal Art Circus 「PSY(サイ)」

キャナルシティ劇場

キャナルシティ劇場(福岡県)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇であったことが嬉しかった。
楽しかった。

一つのテーマに沿って色々な話が展開していく。そこにアクロバットが入ってくるが、ちゃんと演出がなされているのであまり唐突感がない。
一流の方ばかりなので言うだけ失礼ではあるが、そのパフォーマンスが表現になっていること、各人にちゃんとキャラクターが設定されており、そのキャラクターが演じていることが素晴らしい。


個人的には、仮面のスケッチと、眠り過ぎる妻とその夫のスケッチが好きだった。

沼辺者

沼辺者

浮世企画

ワーサルシアター(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★

沼へようこそ
チケットプレゼントにて鑑賞。初浮世企画。

簡素な話ながら引き付けられる舞台だった。面白い。

岩田裕耳のダミ声のような発声と雰囲気、風貌、生き様の下手糞さが上手かった。あと、鈴木アメリと榊菜津美の女の子的なかわいさがやはり上手かった。

ネタバレBOX

チラシ裏とパンフ挨拶のとおり、ダメ人間かつ男気の話だった。
ムラノ(岩田裕耳)は、昔、友人を見殺しにし、別の友人の片目を失明させてしまう(詳細は不明だけど)。そんなことがあって、世捨て人的な生き方(人の寄り付かない沼地にて浮浪者生活)を選ぶも、なぜか最近はよく訪問客が多く、一緒にメシを食べたり麻雀したり‥。そんな中、地元の権力者「辻」が沼地を買収し、老人養護施設に着手、ムラノに退去を迫る。カツモト(浜崎仁史)はそんな辻に苛立ち辻の窓ガラスを割るささいな抵抗をみせるが、逆に辻(斉藤マッチュ)の差し金で半殺しにあう。そんな状況でも冷めた反応の、人と関わることを嫌うムラノ。が、内には反骨の心が燃えていて、辻に立ち向かうも‥。

結果、ムラノは失明させたヤジマ(関寛之)に殺される。陰鬱な話ではあるが、なんとなくこれでよかったような気さえする。ダメ人間とはやはりこういうものだからか。

ラスト、ムラノのところへよく遊びにきていたハナコ(宮本愛美)が、実は幽霊?みたいな存在で、イガラシ(今城文恵)とマリ(古市海見子)を沼に引きずり込むシーン、(沼に)なんかあるなとは思ってたけど、驚いた。けっこう自然に引きずり込まれたから。
黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】

黒猫【公演終了しました!誠にありがとうございました!】

声を出すと気持ちいいの会

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

構成が巧み
ポオの生い立ちのハナシがいつの間にやら「黒猫」の世界に変容し、それがさらにある「秘話」だったという構成が巧み。
また、ポオ以外は黒衣のコロス的な人物で表現することや、猫を人とぬいぐるみを使い分けて描く演出も◎。

DEN

DEN

itella

BEMSTAR(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/30 (土)公演終了

満足度★★★

変奏曲のよう
ダンス(ムーブメント?)や音楽も交えて一定のテキストを微妙に変容させながら繰り返すのは変奏曲のよう、あるいはパラレルワールドもしくは分岐点の多いRPGのようでいろんな解釈ができるのが奥深いと言うか何と言うかで面白い。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしい雰囲気に包まれる
起こる事実だけでなく人の考え方に至るまで時代設定である「昭和47年」が色濃く現れており何だかとても懐かしい雰囲気に包まれる。
また、シンプルな線だけでも本人の特徴をとらえた似顔絵のように僅かな台詞や演技から各人物の人と成りがくっきり浮き上がってくるのが見事。

弁護士バイロン

弁護士バイロン

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

存分に楽しむ
原作未読につきどこまでがどちらの領分かは不明ながら、キモとなる裁判を模擬裁判として組み込んだ構造が上手く、随所に笑いをちりばめさらに適宜用語説明を入れるなど至れり尽くせりな上に裁判パートは「12人…」的なスリルもあり、存分に楽しむ。

沼辺者

沼辺者

浮世企画

ワーサルシアター(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★

エッジが効いていてくっきりと
マチネを拝見。

タイトルだけ見ると、
なにかドロドロとした愛憎劇の印象だったのですが、
とてもエッジの効いた作劇で
たっぷりと楽しむことができました。

ネタバレBOX

物語の見せ方が上手いなぁと。

晒すものと隠すものが、
キャラクターごとにしたたかにつくられていて、
その場に必要なものが、
きっちりと作られ観る側に示されている。

そのキャラクターたちの雰囲気、
実は冒頭から著しく変わっているわけではないのです。
その分、観る側に印象の揺らぎがなく、
役者たちの膨らませる雰囲気にまっすぐに取り込まれていきます。

しかも役者たちから滲みだしてくるものには
エッジがしっかりと効いていて
男たちが醸し出すものには、キャラクターに応じた
底の浅さや深さがしなやかに作りこまれていて、
かっこよいものはかっこよく、だめだめなものは駄目駄目に、
くっきりと描かれている。
その伝わり方に無駄がないというか、
見ていてもたれがないのが
とてもよい。

女性たちにもそれぞれに
物語を際立たせるに十分な魅力があって。
設定のなかで男性たちが惹かれるものが
概念としてではなく
観るがごとくというか実存とともに観る側にやってくる。

なんだろ、それぞれのシーンがくっきりしているので
見る側が澱みなく、物語の展開に運ばれていく感じがあって。

だからこそ、
終盤の展開にまで至った時、
鮮やかな切れに
息を呑みました。
キャラクターたちの姿が翻るように
鮮やかに開示されていく。
そこには、力みがなく、
すっと観る側をつかまえるような質感があって・・・。

ラストには観る側の時代感覚までもなにげに覆されて・・・。

前回公演とは全く異なる
作り手の物語る力、
さらには役者や舞台の流れを見せる力を
たっぷり楽しむことができました。

がっつりと、面白かったです。






【御礼-公演終了!】Blue Bird Baby

【御礼-公演終了!】Blue Bird Baby

劇団MAHOROBA+α

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★

Blue Bird Baby
チケットプレゼントにて鑑賞。「青い鳥」のことはあまり知らない。

ファンタジー&ダークな感じ。前半、ややテンポの悪く退屈な印象を受けた。後半は盛り上がりがあったので良かった。

舞台前方にあった機械はプロジェクター?

ネタバレBOX

ブルーバードが逃げ出すところから話が始まる。探そうとするもその時代には「青」色が無いから探せない。100年戦争で青が失われ、皆「青」を知らないという。そんな中、青色の羽を持った鳥(糸山)とある女性(佐々木)が出会う。青色の鳥は記憶がなく、瑠璃という名の女性と行動を共にする‥・。

終盤まで、青色の鳥がブルーバードと思わせていて、ラスト、瑠璃が逃げ出したブルーバード本人で青色の鳥はその子という展開はシンプルでいて面白い。
ただ、幸福、争い、人間の苦悩、愚かしさ、愛情など、テーマがややガチャガチャした感じ。ブルーバードと瑠璃、幸福の国あたりでシンプルスマートな話だと観やすく嬉しい。また、ラズリ姫(鳴海)がラピス王子(中村)の目をくり抜くところまでがちょっとダラけてしまった。
このダークなテイストが序盤から終盤まで少し続いてくれると良かったかな。戦争の始まりを求める姫とかあったけど描き方があっさりしていると感じてしまった。もっと苦しんでよい。

言葉遊びが多すぎると感じた。「BBとベイビー」は見せ場の一つで良いと思ったのだけど、そもそもの狙いもどこにあるのかわからなかった。
ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

カンパニーデラシネラ

世田谷ものづくり学校(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

ユーモラスで軽やか
カンパニーデラシネラが劇場以外の場所で公演するときのシリーズ「デラシネラβ」の第1弾は、廃校になった中学校の教室をリノベーションした空間でのシェイクスピアで、大きな劇場では出来ないアイディアを盛り込み、こじんまりとした空間を活かした、60分間の上質なエンターテインメント作品に仕上がっていました。

基本的には物語に沿って進行しますが、芝居としての上演ではないので、戯曲にない台詞があったり、重要な場面が端折られて、そうでもない場面が拡大されたりと原作を自由奔放にアレンジしていました。

出演者が6人なので1人で複数の役を演じるのですが、身体表現を巧みに用いてシームレスに役を変えていく様が気持ち良かったです。台詞が結構ある序盤から次第に身体表現だけで関係や感情を見せる構成も世界観に入り込み易かったです。
組み合わせを変えて様々なものに見立てられるオブジェや、乗り物のミニチュアなどデラシネラ恒例のギミックのあるアイテムが駆使されていて、空間の作り方が面白かったです。特にミニチュアはとても細かいものが多く、教室サイズのこの空間ならではの表現でした。
今回一番特徴的だったのは今までの作品では見られなかった、観客とのコミュニケーションでした。客いじりや、ちょっとした観客参加のシーン(楽しかったものの、いまいち必然は感じられませんでしたが)、途中での席の移動などが盛り込まれ、和やかな雰囲気が漂っていました。

会場が狭いためダンスは少々窮屈さが感じられましたが、劇場での精緻な作品とはまた異なる魅力があり、芸術性を保ちながらも万人が楽しめる作品だと思います。後半は話を知っていないとちょっと分かりにくいシーンもあるので、あらすじを予習してから観た方が楽しめると思います。

母語を醸す

母語を醸す

カトリ企画ANNEX

MODeL T(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/23 (金)公演終了

リーディングっちゃリーディングなんだけど、
ワークショップとかラウンドテーブルに参加しているような気分に切り替えて楽しみました。

俳優でない、現代(口語)演劇の劇作家による近代戯曲のリーディング企画、リーディングそのものをパフォーマンスとして楽しむよりは、トークも含めて演劇とか劇作とか文体とか、とかについて考えるための企画、劇作家の言葉を聞く企画として売り出した方が良かった気がします。

そう思って参加したので、とても楽しかったです。僕は。

新宿ラブダンディ/新宿ラブプリティ(2演目同時期上演!)

新宿ラブダンディ/新宿ラブプリティ(2演目同時期上演!)

劇団虎のこ

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★

ラブダンディ観劇
「観てきた!」をみるとラブプリティの方は苦戦を強いられているみたいですが,ラブダンディの方は良かったですよ。さすがに再々演ですね。途中,多少は中だるみ感はありましたが,2時間10分は気になりません。それぞれの兄弟の性格付けが面白く,近くにいたらウザいだろうが,キャストもマッチしており,非常に良かったと思う。とどめは最後の寸劇,劇中ではピザ屋は不要かと思うが,寸劇ではいい役回りとなり,大いに笑わせてもらった。

沼辺者

沼辺者

浮世企画

ワーサルシアター(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★

これは良いよ!
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
「浮世企画やるじゃないか!」といった内容だった。
作・演出、舞台美術がとても良い!
あと役者陣が設定のイメージどおり!
沼部男と子供役は完全なハマリ役だった。

ネタバレBOX

本当に舞台上に沼があり、最後沈んでしまうシーンは圧巻!
公演後、役者の挨拶がなかったのが残念!
皆さんに拍手を送りたい!!

悩殺ハムレット

悩殺ハムレット

柿喰う客

シアタートラム(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに悩殺されてしまいました。
女優の皆さんの演技と美貌にこれだけ魅せられたのは初めてです。

ネタバレBOX

セリフを今の若者風にアレンジしてあり、最初は違和感があるも、だんだんと意外といいかもと思えてきて、最後にはそれが実に良いテイストでありました。

ストーリーもノリの軽さに大丈夫か不安でしたが、ポイントとなる場面やセリフが押さえられていて、なにげにちゃんとハムレットで安心して観ていられました。

ストーリーに気を遣わなくて良い分、女優陣の魅力が最大の関心事となりました。
深谷さんはテンションの高い演技を楽しんじゃってる感じ。
コロさん、変わらずかっこいい系。きまってるし。
右手さん、マジ綺麗。
新良さん、でかくね?
葉丸さん、萌え。
七味さん、そこまでやるし。
荻野さん、秘書になってくれませんか(マジで)
他も美女に名役者に、これだけ揃うなんて有り得ねぇ。

アフタートークでは、中屋敷さんの演劇にかける思いを垣間見ることができました。応援したくなりますね。

次も楽しみにしています。



石松と土佐のよばれたれ

石松と土佐のよばれたれ

劇団岸野組

博品館劇場(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

とってもわかりやすい(^^)
主人公の石松がおバカな為に、
周囲の人間がフォロー&説明をしてゆくという簡単設計の芝居でありながら。
ベタな表現や鉄板の笑い取りのシーンが上手であり、
役者さんの巧さが楽しめました。
ほんに”元気”が貰える舞台でありました。
有名声優さんの生身の芝居、貴重かなとも思いました(^^)。

オシャレ紳士と梅棒のラブ・パレード

オシャレ紳士と梅棒のラブ・パレード

男衆ver.2.0 おしゃれ紳士

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高です。
オモシロイ!カッコイイ!カラダイイ!ダンスイイ!
照明イイ!音楽イイ!観客のノリイイ!

・・・最高っ!!!

農家にとって、クソ忙しいこの時期なのに2回観ちまった。。。

でも、観たら誰かを誘わずにはいられない・・・そんなステージ!

あと一押しでイケる女性を誘うもよし、元気のない部下を連れ出すもよし、飲み会のウォーミングアップに使うもよし・・・一人で観てもおもしろいと思うけど、連れだって観ると、関係が悪くなることは100%ないと思う!

ま、彼女がステージ上の鍛え抜かれた肉体の俳優に首ったけになっちまうかもしれないが(笑)

ボクは、とある出版社からエゲツナイBL小説を数冊出してる踊り子を誘ったんだけど・・・もうキャッキャキャッキャの状態。
「いいプレゼントをしたなー」って、こっちが嬉しくなっちまったわ。

舞台は・・・劇団HPにある「演劇・ダンスの枠に収まらないパフォーマンススタイル」そのままのステージ。

28曲の音楽を巧みに使って、踊る!演じる!踊る!演じる!踊る!

あっという間の90分!!!

ダンスにも、鍛え抜かれた肉体にも感心したけど・・・表現能力の高さには感服したなあ。。。
卓球のシーンなんざ、コメディタッチなんだけど、浅草雷門の風神雷神像を感じちゃったもんなあ。。。

ベタなネタも盛りだくさんだから、どんな人にも楽しめるステージだと思う!

ちなみに、このステージを知ったのは、コリッチではなく、新宿2丁目のとある飲食店。
おしゃれ紳士のステージは、ゲイだけじゃなく、レズちゃんにも人気があるらしい・・・男が上半身裸のステージだけに、レズちゃんに支持されてるってのは凄いことのような気がする・・・ま、凄くないのかもしれないが。

あっそうそう・・・感心したのは、この人気あるステージが全席自由席であること。
俳優の汗を至近距離で感じたければ、かぶりつきで観るもよし、全員(18名)のダンスをじっくりと味わいたければ、後方席で観ると良いかな。

観客の嗜好に応えられる「全席自由席」。
後方席の傾斜がキツめの笹塚ファクトリーだけに、このシステムはとっても良いと思ったなー。

最後に・・・公演パンフレット。
ペラペラなのに500円?と感じるかもしれないけど・・・コレ「買い」です!
細かい笑いが散りばめられておりまして・・・ボクのような『ひょうきん族』世代のオッチャンにこそ購入していただきたい!笑

PAW2011東北・復興week

PAW2011東北・復興week

PAW YOKOHAMA

相鉄本多劇場(神奈川県)

2011/09/20 (火) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度

架空の劇団番外公演<岩手県>
『瓦礫と菓子パン~リストランテ震災編』観劇いたしました・・・・。
ちょっと変わった朗読劇って感じ。
舞台上に5人の演者が朗読ファイルもって椅子に座っての輪読。
様様な震災現場報告や感想・意見などを伝えていく、
という形の表現舞台であり。
演劇というより舞台芸術?かな。
大変な経験をされてきたという点はわかるのだが、
復興支援というチャリティー要素を強く感じてしまいました。
(評価の仕方が・・・う~ん・・・・どうしましょう・・・・・という感じです)

めろす

めろす

チェリーブロッサムハイスクール

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/09/10 (土) ~ 2011/09/14 (水)公演終了

満足度★★★★

「メロス」でなくて「めろす」なのですね
やってきたことに飽きたと言いつつ。
芝居は盛り込み要素てんこ盛りで熱かった!
「めろす」の暑苦しさ、「王様」のワンマンぶり。
その他、登場人物たちの個性的なトコ。
笑えましたー。
ちょっとオチが弱かった気がするけど、
とっても楽しめた作品でした。
(今までの他の作品は見てないので、どんな感じかわかりませんが・・。)

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