沼辺者 公演情報 浮世企画「沼辺者」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    沼へようこそ
    チケットプレゼントにて鑑賞。初浮世企画。

    簡素な話ながら引き付けられる舞台だった。面白い。

    岩田裕耳のダミ声のような発声と雰囲気、風貌、生き様の下手糞さが上手かった。あと、鈴木アメリと榊菜津美の女の子的なかわいさがやはり上手かった。

    ネタバレBOX

    チラシ裏とパンフ挨拶のとおり、ダメ人間かつ男気の話だった。
    ムラノ(岩田裕耳)は、昔、友人を見殺しにし、別の友人の片目を失明させてしまう(詳細は不明だけど)。そんなことがあって、世捨て人的な生き方(人の寄り付かない沼地にて浮浪者生活)を選ぶも、なぜか最近はよく訪問客が多く、一緒にメシを食べたり麻雀したり‥。そんな中、地元の権力者「辻」が沼地を買収し、老人養護施設に着手、ムラノに退去を迫る。カツモト(浜崎仁史)はそんな辻に苛立ち辻の窓ガラスを割るささいな抵抗をみせるが、逆に辻(斉藤マッチュ)の差し金で半殺しにあう。そんな状況でも冷めた反応の、人と関わることを嫌うムラノ。が、内には反骨の心が燃えていて、辻に立ち向かうも‥。

    結果、ムラノは失明させたヤジマ(関寛之)に殺される。陰鬱な話ではあるが、なんとなくこれでよかったような気さえする。ダメ人間とはやはりこういうものだからか。

    ラスト、ムラノのところへよく遊びにきていたハナコ(宮本愛美)が、実は幽霊?みたいな存在で、イガラシ(今城文恵)とマリ(古市海見子)を沼に引きずり込むシーン、(沼に)なんかあるなとは思ってたけど、驚いた。けっこう自然に引きずり込まれたから。

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    2011/09/24 12:04

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