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The Girls next door 公演は無事終了いたしました。ご来場ありがとうございました。

The Girls next door 公演は無事終了いたしました。ご来場ありがとうございました。

遊戯ヱペチカトランデ

APOCシアター(東京都)

2011/12/08 (木) ~ 2011/12/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ファンタジーミュージカル
会場に入ると電子ピアノで生演奏の調べ。当日パンフに書かれたモスクワカヌのメッセージが美しい。彼女の繊細な言葉の使い方は独特で、こちらの感性をくすぐりながら物語をみついでいくさまはワタクシの好みのど真ん中だ。だから、女子高校生らが合唱するシーンで、まず泣けた。この涙はたぶん当時の女子高校生だった頃の光景を思い出したからだ。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

卒業記念公演に演じる舞台を演劇部の顧問、木村絵里子先生が指導する場面から。現在の木村と10年前の高校生だった木村の過去を舞台上で交錯させながら演出していたが、過去と現在の一線の描写が曖昧な箇所があり分かり辛かった点が残念だった。

10年前に消えた高校生の謎を現在の卒業記念公演の舞台の内容に盛り込みながら、当時の彼女たちが何を考え行動していたかを表現した物語だったように思う。相変わらずワカヌが役者に吐かせるセリフの一つ一つが美しい。

毎年、夏の終わりに願い事を書いて流す「勾玉流し」を信じていた彼女らは、海の向こうにいる神様に願い事を書くが、自分で直接、神様に伝えたい、と思うようになる。残酷で危うい年頃の彼女達は純真さゆえの自殺への憧れも同時に持っており、人の心に新しい世界を創造する魔法(空想)を夢見ていた。彼女達は願いは叶うとか、愛は国境を越えるとか信じて疑わなかった多感な年頃だったのだ。

「少年たちの夏休み」みたいに、私が死んでも貴方が覚えていてくれたら、私は失われず生きている、なんてセリフも自分達のもう一つの世界である、ネバーランドのような感覚だ。私の姉妹は坂本さちお(女生徒)を愛し、悪い夢に囚われて死んでしまったが、あの美しく残酷な同性愛が真実の愛の物語だと締めくくる。

くだらないおとぎ話の中で真実を隠そうとする悪い魔女の話とか、ママのような魔女になれないとかのセリフは映画「ハリーポッター」を思い起こさせ、彼女達はまだ未熟な魔女だ。彼女達の吐くセリフに「ママ」がよく登場し、「私を愛して」とのセリフに重なり合う、この物語は基本的に渇望する愛を描いたものだとも思う。

導入生音楽は勿論のこと、演出が素晴らしい。

劇中、様々なシーンで感極まって泣かされた。
未熟な魔女達のファンタジー。

あかねさす 日の暮れゆけば 七福神

あかねさす 日の暮れゆけば 七福神

TEAM JACKPOT

荻窪小劇場(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

無題226
18:30受付、開場。黒い舞台には四角い椅子のようなブロックが並べてあるだけ、これが椅子やちゃぶ台に。ここは「田中製作所」、知的障がいを持つ兄と機械工学を学ぶ弟、社長とその妻、社員、詐欺師の2人組。原作:菊池寛「屋上の狂人」、たぶん原作をちゃんと読んでいたほうがよかったのでしょう。お芝居からだけだったので、(私の場合多い)何でこうなっているのかがわからないまま終ってしまいました…20:35終演。

『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

8割世界らしい芝居だった。
観ていて心が温かくなる邪気のない、明るく楽しい内容であった。この劇団は安心してみていられる。
嶋木さんが出ていなかったのが残念、毎回、アンケートを書くともらえる「こばや紙」を帰りに読んでほくそ笑んだ

RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

パルコ・プロデュース

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

わりとはめをはずしていない
もう少しハチャメチャなロックミュージカルを期待したが、わりとまとまっていた。藤木さんがいい味を出していた

『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

無題225
「ガム」に続いて2作目。18:45受付、19:00開場。すぐ目に入ってくるのは、大木の幹、深紅、樹齢数千年…ではなく、天井から緞帳が円形に吊られています、真ん丸。左右に椅子席がありますが、正面の席に座ります。「ワルキューレ」が聴こえてきます、その後もクラシックの有名どころが続きます。ほぼ予定通り開演。幕が上がり、円形の舞台、お遊技の練習、保育園の2階、奥の窓の外、遠くに山々の緑を望むことができます。タンバリンの練習、射撃の練習。近くに熊が出没、身の安全を守るためライフルを。すみません、今回はちょっとあいませんでした。何人かの人物設定が?だったので…(ありえないとかではなく、単に好き嫌いで)。

ネタバレBOX

ゴキブリを説得している間、その背中にライフルを向けている(ように見えるだけ?)のはどうかと、客席(客)に向かって撃つのもどうかと、もう少し射撃「らしさ」が欲しかった。
21:34終演、HUSHが流れるけどオリジナルではない。アフタートークが終って21:47。
「ガム」のDVDを買ったのでした。
クライベイビーさようなら【公演終了致しました。ご来場ありがとうございました!】

クライベイビーさようなら【公演終了致しました。ご来場ありがとうございました!】

エレクトリック・モンキー・パレード

劇場HOPE(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★

うーむ
不思議な話ではありました。

ネタバレBOX

おっさんで我が子の太郎ちゃんの存在には驚き、興味を惹かれましたが、奥さんがそのような心境に変化した経緯や失踪した男のことをあまりにも解決編的に説明されたのはちょっと残念でした。

畳の下から死体が発見されるくらいのおどろおどろしさを期待しましたが、そんなことはありませんでした。

通ってくるオタクや、不思議なパントマイムをする住人などとの共同生活も本論には関係なく、少しちぐはぐな感じがしました。

前作が面白かったという記憶があり期待していましたが、無理に作られたような感じもして、盛り上がりに欠けました。
かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

無題224
隣、その隣はよく行くのですが、ここは「千年女優(2月)」以来。18:25会場着。18:00受付(整理券あり)〜18:30開場〜19:03開演。舞台は震災の後に建てられた洋館、お話は昭和8年の春から始まったので、この震災は関東大震災(大正12年9月1日)のこと。少し寒いせいか、舞台上、暖かい雰囲気ではない、天井は高く円柱が途中で斜めに切断されながらも5本。ソファにテーブル、奥には蓄音機、上手に向かって階段、絵のない額縁、舞台の端には紫の紫陽花。さらに上手奥にはイーゼル、どうやらここは応接間。舞台の高さ、胸の少し下、振り向けば客席はかなりの急勾配。もうすぐ紀元節というセリフがあるので、2/11のちょっと前頃。19:03、ブザーが鳴り開演、子供の声で「かたつむり」と「なめくじ」についてのお喋り。これがただのセリフではないことはずっと後になってわかり、この応接間の姿が浮かび上がる。これは女と女の闘い。21:01終演。

ネタバレBOX

普段みるお芝居とかなり趣が異なっているので、セリフ(口調?)に少し戸惑う。ありえる(話し)かどうかは別として、深い澱を抱えこんだ女性たち、そういう時代だったのか業なのか。

惚けた息子…ここまでなるかな…と思う。登場人物が多いので(相変わらず)誰が誰なのかすぐにはわからず。
かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

本当にカタツムリに
様々、話が膨らみそうな気配に其ノ弐も気になります。

ネタバレBOX

新聞記者、女優の卵、新興宗教一座、共産主義運動家、チンピラ者など、色んな人たちが洋館に間借りしていて、どれもこれもこれから話が膨らみそうな感じ。

で、其ノ壱が終わってみると、洋館の持ち主一家を巡り、跡取り息子の妻の妹が、ナメクジがカタツムリの殻を奪うように、洋館を乗っ取ってしまうという展開。妹がそもそも跡取り息子と付き合っていたことや子供を産んで施設に預けていたことなどの伏線から相続問題などが起こるのかと思いきや、そんなに時間を掛けることもなく、殺人事件まで起こさせて、手練手管で男を腑抜けにして一気に事を運んだのは見事でした。

其ノ弐は、妹が関東軍から聞いた裏話が新聞記者を経由して膨らんでいくのでしょうか、勝手に想像してしまいますが、続きが観たいという気にさせます。
ソウル市民五部作連続上演

ソウル市民五部作連続上演

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ソウル市民昭和望郷編
1929年10月24日、ソウル。篠崎文房具店にも大衆消費社会の波が押し寄せ、新しい経営感覚が求められていた。この家の長女に求婚したアメリカ帰りの新進企業家は精神を病んで、入退院を繰り返している長男を毛嫌いする。一方、エリートとして総督府に勤めながらも植民地支配への協力に悩む篠崎家の朝鮮人書生。関東大震災以来の重苦しい不景気を打開するため満州への進出を企てる日本国家。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX



裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/


世の中がまるでビデオテープのように早送りして怒涛のごとく回転しているが、篠崎家の女性たちはつかの間の饗宴を楽しむように、相変わらず浮世離れな生活を送っていた。

一群の若者たちの姿を鋭く切り取ったシリーズ第三弾では、満州へと向かう道すがら、京城を通り過ぎる謎の若き芸術家集団が登場する。篠崎家では第一弾は手品師を、第二弾は力士といった具合に必ず余興めいた人物を登場させているが、今回の芸術家集団は青年団の中でもアニマル軍団的な要素の強い輩たちだ。笑

ボインの山本裕子、カンガルーのような石橋亜希子、ヤクザ顔の二反田幸平、妖怪っぽい木引優子が揃って芸術家集団という設定なのだから怪しいにもほどがあるのだ。しかも二反田に至ってはダンスなのか体操なのか理解に苦しむ踊りを踊らされて寸劇そのものを披露しちゃうのだ。二反田は第二弾でも書生として登場したが、個人的にはもっとセリフを与えて欲しい。

またこの回は長野海と渡辺香奈の民族の舞があったが、これが実に美しい。
惜しむらくは朝鮮人が吐く言葉がさっぱり解らず、字幕が欲しかった。
ソウル市民五部作連続上演

ソウル市民五部作連続上演

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

ソウル市民1919
1919年3月1日、ソウル(当時の呼び名は京城)。この街に住む日本人の一家、篠崎家の人々は、今日も平凡な日々を過ごしている。ただ、今日は少しだけ外が騒々しい。噂では、朝鮮人たちが、通りにあふれているという。篠崎家からも少しずつ朝鮮人の雇用者が姿を消していく。三・一独立運動を背景に応接間で唄い、この独立運動を「まさか・・」なんて嘲笑し合う支配者日本人の「滑稽な孤独」を鮮明に表した物語。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

やがて、「まさか・・」なんて本気にしなかった日本人らの耳にも朝鮮が本当に独立したという情報を朝鮮人女中から聞くことになる。そしてお世話になりました。と、次々に去っていく朝鮮人女中達。2話となるこの作品でも相変わらず浮世離れした篠崎家の女性たちが露呈される。そして篠崎宗一郎の長男・謙一が文房具店店主となった2話ではキャストの入れ替えがあった為に、慣れるまで戸惑ってしまった。

こういった続きの物語はキャストは継続して同じ役柄を演じて欲しかった。「ソウル市民」の篠崎慎二(叔父)を山内健司が演じていたが、「ソウル市民1919」では山内は篠崎謙一を演じており、極めつけは天明留理子が「ソウル市民」では謙一の義理の母を演じているのに、「ソウル市民1919」では謙一の妻を演じているのだ。オマエ、いつのまに義理の母親と結婚したんだよ!みたいな錯覚。

またこの回は余興として力士を登場させる。力士といったら青年団のなかで島田曜蔵ほどどんぴしゃの役はない。すもう=島田なのだ。いっそのこと島田金剛山みたいな名前のほうが良かったくらいだ。しかし島田が登場しても「あれ?島田じゃないな・・」と感じたほど髪を上げるとガイジンっぽい。だけれど青年団に島田ほどのデ、巨漢はいないはず!なんてジーーーっとガンミしていたら、発した声が島田だった。笑

そんなこんなで「ソウル市民1919」は島田力士のお陰でバカ馬鹿しくも滑稽なお話に出来上がっていた。

さてこの続きは「ソウル市民昭和望郷編」にて。。
ウズキちゃん

ウズキちゃん

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鈴木アメリは最高だな!
あまりネタばれしていない。

ネタバレBOX

おませな小学生ウズキちゃんの最も興味ある事は男子の事だ。そん​なウズキちゃんにも恋人が出来たり、分かれたりの繰り返しばかり​で、中々思うようにはいかない。そんなウズキちゃんに果たして本​当の恋人が出来るのであろうか.....?

全く内容のない展開を、アニメのキャラクターの様な役を演じてい​る俳優が、あえてお遊戯的な芝居で見せていく。馬鹿馬鹿しいとは​分かっていながら、展開の面白さと時事ネタを絡ませて、100分​の上演時間を飽きさせず見せていく演出はなかなかの物だ。演出家​の視点が俯瞰から見ている為か、唯のぐだらない芝居になっていな​い所が、この作品の見所だ。特にヒロインの鈴木アメリは、美形と​は言えない顔立ちなのだが、このウズキちゃんの役をピッタリはめ​込んでいて、彼女なしにはあり得ない芝居だろう。
流星ワゴン

流星ワゴン

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2011/12/03 (土) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

締めくくりに
オリジナルではなかったので迷いましたが、キャラメルのクリスマスツアーで締めくくりたいと思い、観にいきました。
原作を読んでいなかったのが、逆に良かった気がします。
(容疑者・・の時に少々がっかりしたので)
ところどころ集中力が切れてしまうような演出があり、キャラメルらしい走り続ける感に欠ける点が残念でした。
けれど、劇場全体が温かさに包まれる、なんともいえない空気感と、演出、演技力、チームワーク・・流星ワゴンで伝えたいこと・・・それらを体で感じ、観に行って良かったと思えました。
阿部丈二さん、良かったです。

死の町

死の町

劇団チャリT企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に刺激的
とてもおもしろく観ました。現実が演劇的です。これは満足です。
チャレンジ精神に拍手。

ハイスクールミレニアム

ハイスクールミレニアム

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

面白いけど・・・
観ていて懐かしさを覚えたから、「少しだけノスタルジック」という、テーマとコンセプトは納得できた。ストーリーとしては面白いホンに仕上がっている。途中に挟み込んだ笑いと涙もいいスパイスとなっているが、なにしろ役者の演技面がまだまだ力不足。ブラッシュアップできればかなり面白い舞台になるとおもう。

『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

あり得ない設定と笑いの中に、強いテーマと、さらに結構鋭い針がチクリ
保育士とライフル、そんな噛み合わない2つが、ある事情で一緒になっていく。
石原美か子さんの脚本を8割世界が繰り広げる。

会場に入ると、変な感じのステージの形が、期待を高めてくれる。

ネタバレBOX

熊が町に降りてきて、うろついているという不安がある中、保育士たちは、不審者の威嚇のために、特別な許可を国からもらい、ライフルで武装するということになっている。
彼らは、猟友会から講師を招き、ライフル射撃のセミナーを受ける。

何をやってもうまくできない、あやめは、なぜか射撃の腕だけはいい。しかし、彼女の夫・惣介は、買ってきたアサリを飼おうとするほど、優しい男であり、あやめはセミナーのことを告げることができない。

そんなストーリー。

フライヤーのイラストから、もっとヘヴィな状況下の保育士たちを想像していたのだが、そうではなかった。

保育士がライフル射撃のセミナーを受講しなくてはならない、というあり得ない設定なのに、その上に構築された物語は、現実の世界と変わりなく、人間同士どのように接していくか、ということがテーマとなっていた(さらにもう一歩踏み込むと、日本人特有の性質もチクリと…というテーマもあったのではないか)。

つまり、ライフルの実弾による、不審者への威嚇という、とんでも設定、極端なことを見せて、人に対して効果があるのは、「力」か「言葉」かということになろう。

それを、一方が「ライフル」というあり得ない設定で、もう一方は、「度を過ぎた優しい男」という、これまた、両極端にすることで、ありがちな「やっぱり言葉だよね」と直結させないところがうまいと言える。

度過ぎて優しい男(あやめの夫・惣介)の存在により、2軸の対立があまり露わにならず、根底のテーマがじんわりと効いてくる。
徐々に、惣介の存在がクローズアップされていくのだ。

笑いの中にこうしたテーマを溶け込ませるうまさがあったと言える。
しかも、保育士たちの、ほんわかムードが、その殺伐とした設定を覆うのだ。
この相反する事象の対立がを、対立軸と見せないところが、またうまいのだ。

ただ、ジャンプ率というか、ストーリーからうんとはみ出るところがにないのが、唯一の欠点ではないかと思う。
ただ、このストーリーだったから(設定だったから)こそ、ほかは地に足を着けたぐらいが丁度よかったのかもしれないのだが。

この作品をもう一歩踏み込むと、町を俳諧する「熊」という「現実の不安」、いつかやって来るかもしれない「不審者」への「不安」、そして、それに対応するための、あまりいいとは思えない「国の施策」(ライフルで威嚇)、それに「しょうがない」「必要だ」「何も考えない」と、さまざまな意見・感覚を持って、従うだけの人々。そんな構図は、あらためて述べるまでもなく、いつも存在している。

「お国が決めたことだから」と、保育士が人の生命を危険に晒すことを業務として行うという状況は、「子どもの安全を守るため」という大義名分に強く押されて出てきている。

疑問を持ちながらも、「仕事だから」と従ってしまう保育士たちの姿は、笑って観ている観客たちにも降りかかって来る、いや、降りかかっているのかもしれない。それは実に「日本人的」な反応ではないだろうか。

「大義名分」というのは、いつも怖い存在であり、注意をしなくてはならないものだ。

不安を解消するための突破口として、「お上」が決めてくれたことだから、と従うのはたやすい。言い訳としても立派だ。

そういう「怖さ」もこの作品は秘めているのではないだろうか。

その「怖さ」に対しては、「過剰のほどの優しさ」で対抗するしかないのかもしれない。現実を生きる者としての、抵抗であり、知恵でもあるということだ。

作品のストーリーは一応の終息を迎えるのだが、そうした根本的な問題は、舞台上では解決していかない。それは、続いている状況であり、私たちへの「宿題」であるのかもしれない。

場面展開のお遊戯が意外と(笑)いい。動きにキレがあり、保育士の世界をうまく醸し出しながら、楽しくシーンをつなげていく。

それにしても、キャラの、それぞれの立て方が素晴らしい。
特に、あやめを演じた奥山智恵野さんのキュートさは凄い。これからも8割世界のキュート・パート(笑)を支えていくだろう。ただし、ワンパターンにならないように願いたい(…偉そうな意見だけど・笑)。
みなこ先生を演じた日高ゆいさんの、芯が強そうな感じもいいし、あやめの姉を演じた松木美路子さんの落ち着きある雰囲気もなかなか。
すみよし先生を演じた高宮尚貴さんと、理事長を演じた吉岡和浩さんは、ともに空気が読めないのだが、その違いがはっきりしていて、それぞれのキャラの出し方の違いがよかった(演出のうまさもあるのだろうが)。高宮さんはこういう変な感じはうまいのだ。
主任を演じた鈴木啓司さんは丁寧で好感が持てるし、れいこ先生を演じた廣嶋梨乃さんの、途中から見えるおばちゃん感も捨てがたい。

作・石原美か子さんと演出・鈴木雄太さんのコンビなかなかいい。
しっかりとした物語を、演出で丁寧に物語を進めつつ、大胆に見せていく個所も盛り込んでいくことで、作品に良い起伏、波をうまく作り出せていたと思うのだ。

ちなみに、DPの『ハッシュ』は、ここのテーマ曲なんだろうか?

一緒に行った連れも、楽しいと言っていたので、前作は観てない連れのために、1500円という安い値段の『そこで、ガムほ噛めィ!』のDVDを購入した。

ああ、それと「こばや紙」は、A4サイズになっていて、持ち帰りやすくなった(笑)。
ドールハウス

ドールハウス

THE REDCARPETS

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

確りとした作品でした。
リーフレットに導かれて、の拝観でしたが・・当初の目論見が良い意味で大きく外れ、とても良い作品を観させて戴きました。
8人で演じる多重人格者を題材に、舞台設営もGoodで社会派の作品の要素も折り込まれていました。作・演出の”金房さん”が実際に3年前に当事者である一人の女性に出会い、「想像を絶する世界を内側に抱えながら、彼女たちは実際に現実を生きている・・私たちと同じ普通の人間でした。なぜかそのことが逆にとてもショックがったのを覚えています。」、「芝居にするね」の約束を果たされたとの事。噂の”心日庵さんも”協力されてました。とさ。。
然而、女医役の“北嶋さん”とても重要な場面で・・2回、台詞忘れの窮地?も、精神科医ならではの独り言と捉えれば・・良しとしますか・・。(失礼しました。)

Rain men in Noel 

Rain men in Noel 

クリオネ

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/14 (水)公演終了

満足度★★★

毎年恒例になると良いのに
男性3人のリーディング公演。
昨年の再演だけどやっぱりこの演目好きです。
リーディングだけどすごく芝居っぽい。
昨年アレだった歌のパートも今年は良かったし、
新しいキャストのお二人も凄く素敵でした。

ただし、今年は運営関係がちょっと・・・。
チケットに整理番号が無く、
整理券も出なかったので寒い外で長時間並ばされたし、
会場内の座席も随分と詰め込んで通路もギリギリ通れるといった感じ。
あと、パンフに致命的なミスがあるのに正誤表も入ってませんでした。
芝居以外の点で不愉快にさせられるのって、本当に勿体無いです。
せっかくの芝居が台無しになる恐れもありますよね。

ネタバレBOX

最近は脇に回る役どころが多かった岡田さん。
スケッチブックのシーンは岡田ファンにとっては久々に「きたーーっ」って感じでした。
この際だからいつまで35歳の役ができるかチャレンジして欲しいな。
それに何といっても今年は元MOPの神農くんのご出演が嬉しかったです。
笑えるくらい良い声って凄い(笑)
毒と微笑み

毒と微笑み

ブルドッキングヘッドロック

ザ・ポケット(東京都)

2011/08/04 (木) ~ 2011/08/10 (水)公演終了

満足度★★★★

「国民の映画」他のパロディ作?⇒「B・Hの演劇」
プロローグで行き成り『私たちは上手、ランディさんは下手!』と、余程比較された事がしゃくに触ったのか(同意しますが)・・。隣国との臨戦態勢下、軍部の上下関係が駐屯する家族間にも反映され、夫人・子供のコミュニティにも例外なくイジメ等の問題が蔓延る軍部群像劇、途中何気に高校演劇部&芝居小屋での芸人コントが乱れ入り、加えてワルツにミュージカルナンバーにゴルフにマジックに、考えられる全てのエンタメを放り込んだ約3時間の物語、上演時間が長いと感じなかさせなかった事は、ある意味見事でありますが・・。エンディングは第二次世界大戦時下の人たちに希望を与えた、“ベラ・リンさん”のミュージカルナンバー「We’ll Meet Again」で終幕。最後の合唱は口パクでは無く、是非とも歌って貰きたかったなぁ~。。
【大変申し訳ありませんが】3人の芸人さんのくだり<笑を取る>のレベルが「ウンチ(最多登用ワード)」、「オシッコ」、「オナラ」、「衣装(背中・お尻)側切込入り丸出」、「スカートの中に数分間潜む」では・・今日日の小学生でも・・、更に追い討ちをかけ「・・というギャグ」「全部ギャグなのに、笑えもっと。」「まさかの投げっぱなしの、相撲ネタ?」ますます凍りつく、リアル客席・・醒めた表情の“喜安さん”が逆に客席の反応を確り確認されておられた様に観え・・。(+ローソンの制服を着ているのにファミマでバイト・時給¥50とか)今回は実験的演劇の位置付けか?上部メジャー本隊さんの次に控えし「B・Hの演劇」、“有能な役者さん達”の運命を担う“喜安さん”の「微笑み」が観られるのは・・次なる、一手は・・。☆3.5

バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】

バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】

Minami Produce

エビス駅前バー(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/23 (金)公演終了

満足度★★★★

小気味いい小品
すっかり演劇の場所として定着して来たエビス駅前バー。過去にここで観た作品のほとんどはコントだったり、ウェルメイドだったりしたのだけれど、しっかりしたミステリーを観ることができた。★は4.5のつもりだけれど、次回作に期待という意味で4で。

「桜の園~アントン・チェーホフ~」

「桜の園~アントン・チェーホフ~」

カブ)牛乳や

OFF OFFシアター(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/13 (火)公演終了

満足度★★★

「白」が印象的
私は、外国作品は登場人物が横文字で覚えづらいので、原作があれば予習して観劇に臨みます。そこで「ヨーロッパの実桜の花は日本のそれより白い」ことを知ったのですが、芝居の中でラネーフスカヤ夫人が全身白の衣装を身にまとい「(桜の園が)一面真っ白ね」と言っていたシーンが印象的でした。
ただ、長編を70分という短い時間にまとめるにあたって、セリフを抜き出して繋げただけのような作りになっていたので、いきなり芝居を観ると若干わかりにくい内容になっていたと思います。

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