『三月の5日間』100回公演記念ツアー
チェルフィッチュ
早川倉庫(熊本県)
2011/12/09 (金) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
おっかけ
熊本公演初日を鑑賞。この作品を観るのは7度目だと思います。イラク戦争の時の渋谷は、「懐かしく思い出す」ほど昔になってました。今年の震災を経て、悲惨さ、重さが増したように感じます。
ネタバレBOX
99ステージ全てに出演している山縣太一さんの、「ラブホから出たら、戦争終わってるかも云々」のセリフが、痛くて苦しくてたまらなかった。
楽園王+劇団ING進行形「新・芸術とは・・・?」
楽園王
上野ストアハウス(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
あとからじわじわ効いて来る感じ・・
演劇というモノにはまったく興味はなかった。ひょんなきっかけで「来て、観て、くださいな」と言われて、お義理で小劇場なるものにはじめて足を踏み入れた。自分は場違いじゃないのだろうか・・と思いつつ。
しかし、そんなことは杞憂であった。会場は4~50代と思しき観客が多い。日曜朝10時という設定が我々中高年者には好ましい時間帯であるからか。会場はびっしりの満席。劇自体は良くわからない。
でも、あとからじわじわ効いて来るそんな感じ。
感じた事はネタバレにて・・・
ネタバレBOX
白衣の人が昔の言い回しで話したり、暴れん坊将軍のテーマに乗せてふんどし将軍が、「何じゃこりゃ~」と出てきたり。ちょっと、フリーズする事もしばしば。良くわからんうちに劇が終わり、入口で手渡された、ちっちゃな字の案内を電車の中で苦労しながら読んでみた。
これは20年間も劇団を守り続けた演出家の、これからの演劇への迷いへの回答をあらわす劇であるという。みんなが3.11で大きな絶望を感じ、これまでの生き方に疑問を抱く。そんな中、この劇は生まれたという。案内を読んで、やっとこの公演の趣旨がわかった。3っの古典をアレンジし、オムニバス風に仕上げてある。流行おくれの浄瑠璃作家が命をかけて作品を書くさま。妥協を許さない面作り職人の執念。自殺寸前の俳句書き。現代風なアレンジ、スピード感とちょっとはずし気味のパロディあふれるアレンジ、 枕元で「お前も作品を書いてみろ」と言われても、やみくもに紙をふっ散らかしているだけで、「そんな~できません。」と言ってしり込みする浄瑠璃書きの弟子、適当に妥協して、「いいよ、いいよ、殿様はこのお面で喜んでるんだからこれでいいよ、早くわたしな」と権力に媚を売る茶坊主。無邪気に、「お父さん死んじゃいや~」とわめく娘。これらはまるで、妥協を重ねて生かされている、今を生きる自分達の姿そのものだ。そして最後に「芸術とは」の言葉で劇は終わる。
実はよくわからんと思えしこの劇は、この劇団のこれからの生きざまを表明していたのではあるまいか?ふと、「狭き門から入れ、滅びに至る門は広い」と言う言葉を思い出した。この二つの劇団はこの劇を通して、芸術とは、命がけ、妥協しないぞ、死にそうになっても死なないぞ、まっすぐに最高のものを最善を尽くして作り続けるぞ、あきらめの中には芸術はない!との意気込みを表していたのだ。この劇を通して私がえた回答は狭き門を突っ走る決意の中にこそ芸術は存在すると見た。 この劇を見て、自分はその気づきにたどり着くのに時間を要してしまった。演出者はこの劇を通して観客がじっくり時間をかけて考えてほしいと願ったのであろうか。時間をかけて自分の頭や心にべったり張り付き、大きく心が動かされてきた。今になってようやく、劇の意味を自分なりに見出せたうれしさが湧いている。観劇初心者の私はラディー・長堀両氏のねらいに、すっかりはまったのかもしれない。
チケットの半券は、別の日に開催する公演を見られるそうだ。自分なりの回答への答え合わせのために、この劇団のもう一回の公演にも行かねばなるまい。
「『三月の5日間』以降」とは一体?
Precog
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/07 (水)公演終了
満足度★★★
快快の次回公演を予約しました
内野儀さんのお話がとても面白かったです。後半は藤田貴大さんが積極的に話してくださって良かった。北川陽子さんの「人間の業を肯定する作品をつくる」という決意に打たれまして、快快の次回公演(忘年会?)を予約。
ルート99
さいたまゴールド・シアター
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2011/12/06 (火) ~ 2011/12/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
初日鑑賞
岩松了さんの戯曲が凄いです。私の今年のNo.1戯曲かも。
ポルノグラフィ
公益社団法人日本劇団協議会
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/13 (火)公演終了
ハプニングを起こし続ける演出
上村聡史さんの演出作品を、また観たいと思いました。
楽園王+劇団ING進行形「新・芸術とは・・・?」
楽園王
上野ストアハウス(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
それぞれ面白かったですよ
俳諧師,近松半二の死,修善寺物語,振り返ってみればそれぞれ味のある舞台だったなぁ。面白かったです。でも,やはり実験的舞台だったのでしょうか。ちょっと混乱してしまいました。俳諧師を分断させて,その他の2つの物語を間に入れた意味はどこにあったのか,未だにわかりません。来週は仮病ガールですが,気合を入れて観に行きます。
誤/娯楽
黒色綺譚カナリア派
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★
初見でした
悪しき因習に縛られた村での物語なので、やや暗い(?)ようで、、、なのに、ちょっと歪んだ村人たちが、時に滑稽でもあったり、、、、あまり好みで無いようで、それなのに、惹き付けられる感も強く、活動休止は残念です。その妖しい空間は、独特な美しさも感じました。配役表、欲しかったです。
ネタバレBOX
対面式の客席で、中央が演技スペースに、なってました。低めの垣根で囲まれた庭と軒先のような造り。
垣根には、小さめライト(ツリーなどにつける、連なったタイプの単色シンプル)が、ついていて、部分的に盛られた砂利のような小石は、赤青黄等の、原色。暗転時などに、ライトアップされ綺麗だが、何か怪しげな感が、作品にとてもあっていました。
大黒柱が1本あり、娘が、縛られている(宙ブランコに座っているのが・・・)。頭に被った鳥カゴの中で、電球が点いたり、消えたり。
照明も、おさえた明るさの色使いが、とても雰囲気がありました。
電気ブレーカーを、バチーンッ!と上げ下げする音も、効果音として、活きていた。
着物等の衣装も凝っていて、独特の世界観だが、惹き付けられる魅了があったので、他の作品も、見たかったのですが、再開、楽しみにしています。
舞台版 PRECIOUS STONE
PRECIOUS STONE実行委員会
萬劇場(東京都)
2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高に楽しかった。
原石のような役者さん達がキラキラと輝きながらお芝居をされていました。
もちろんベテラン徳永さんも最高!
もっと観たいのでぜひとも再演して頂きたいです。
誤/娯楽
黒色綺譚カナリア派
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★
すごいね!
見納めなのかぁ。小劇場のこの世代で、この路線やれる人ほかにいるのかね。美しい世界でした。
乞局(こつぼね)
乞局
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
こつぼね満喫
ずっと観たかった作品。やっと観れた。満喫。劇場遠い~けど~
ザッツ・オーディション
劇団クロックガールズ
Geki地下Liberty(東京都)
2011/11/01 (火) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★
Aチームを観劇
落ち目の女優、杏子の起死回生を賭けた舞台のオーディションに集ったのは、箸にも棒にもかからない連中ばかりだった。この連中を見た途端、やる気を無くした杏子だったが、実は女優としてやる気をなくしてしまった杏子の為に、全員がオーディションに参加し、杏子のやる気を復活させるという使命を持っていた。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/
劇中、ホロリとするシーンはあって落涙したものの、全体的に本にスパイスがなかったのが難点。よくあるお話でこれまたよくある終わり方をしていた。
また、こんなにしょもない連中がオーディションに参加する事態、不自然だし、緊張感もなかった。こんなんで杏子のやる気を起こさせることが出来るの?なんて考えていたが、案の定、無理無理に収束した感があった。
また女優・杏子を奮い立たせるような、ずば抜けたキャラクターが登場しなかったのが、とっても残念。遠山小春役の柿弘美が序盤、面白かったものの、キャラ建てが一本調子で仕舞いに飽きてしまった。そんなこんなで箸にも棒にもかからない緩い演劇だった。
「桜の園~アントン・チェーホフ~」
カブ)牛乳や
OFF OFFシアター(東京都)
2011/12/09 (金) ~ 2011/12/13 (火)公演終了
古典
「桜の園~アントン・チェーホフ~」と古典であることを押し出したかのような題名だが、斬新な演出。むしろ桜の園の台詞を借りた別作品のような印象。
ネタバレBOX
70分にまとめられた今回の上演では、元の戯曲の約三分の二程が削られた印象。チェーホフの脚本の醍醐味とも思える緻密に構成されていた人間関係は見えづらくなり、まるで突発的な行動を起こし続ける人間の集合体に見えた。正面を見据えて座る登場人物達は次第にお人形のようにも見え始め、ラネーフスカヤの子ども部屋で繰り広げられるままごとめいてきて不気味だ。のっぺりとした照明がその色合いを強める。ダンスシーンのスモックのような衣装、金貨の代わりのおはじき、随所に子供っぽさが滲む。
誰がこの世界を外から操っているのかと言う興味は、皆が椅子に腰掛けると言うメタファーによって宙に放り出された。強いて挙げるとするなら、それだけが生き生きと響いていたあの効果音だろうか。
チェーホフの言葉のみを借りた桜の園では無い何かを観た気分だった。当日パンフレットによれば次も古典に取り組むとの事だったが、今回と同じ印象になってしまうとしたらこの取り組みの意義に疑問を感じる。しかし、全く違うものを提示されたならば、併せてこの作品も評価したいと思う。
不文律
643ノゲッツー
劇場HOPE(東京都)
2011/11/01 (火) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
同じカッコー
この舞台を観終わって思い出したのが「 カッコーの巣の上で 」という映画だ。映画の中で
ジャック・ニコルソンは最終的に廃人にさせられてしまう。閉鎖的な精神病院の出来事を綴った映画だ。英語でカッコー「cuckoo」という単語には、鳥の名前であると共に、形容詞として「気が狂って、馬鹿な」という意味があるけれど、今日の舞台も映画と似たような終わり方である。そして同じようにアル中や精神的に病んだ人たちが入所している施設が舞台だ。
ネタバレBOX
裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/
ここでは表向きは自然治癒を行う施設として存在し、裏の事業として患者を人体実験させていたクローンの人体研究所として機能していた。二人の医師、大橋と沢田はかつての師の意思を継ぎこの研究を継続し患者をクズと言い放ち人体実験をしている。これに気付いたもう一人の正義感の強い医師・西尾がこの間違いを訂正しようとしたが逆に西尾は廃人にさせられてしまう。
この舞台を観て感じたことは、患者たちは施設の中である意味心地よいともいえる諦めに浸っておりそこから出ようとはしなかったことと、狂人たちは一つの秩序をそこで構築し独白を始める場面もあることから、外に出て生きるという意欲が完全に失っているようにも思えた。
そんな中、二人の医師は100年後の未来を見つめて研究するあまり、今の多少の犠牲はやむ終えないと考え、研究に間違っているという言葉はないと言う。研究にあるのは成功か失敗かのどちらかだと・・。
研究と倫理の狭間で揺れ動く不文律は、きっとその昔、原爆を作った博士の不文律を覚えているだろうか。研究者というのは留まるところを知らない。一つの成功のその次も見たくなるものが研究者だ。そして二人の師である松浦先生の娘は「父は以前こんなことを話していました。人は物心がついたときに解ることがある。人はいずれ死ぬ。」と話す。
タイトルが素敵だ。そして全体をとりまく演出も素晴らしい。音響、照明も、勿論、キャストらの演技力も。特に終盤を衝撃的に飾った西尾役の海老根理があまりにも素晴らしい。ワタクシの大好きな谷仲恵輔の重厚な演技力にも満足した。本当に良いものを観たと声を大にして言いたい。東君、腕をあげたなぁ。。とつくづく嬉しい舞台だった。カンペキ!
たゆたう曾祖父
さるしげろっく
テアトルBONBON(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
なかなか。。
3姉妹が織りなす家族模様とBGMのバランスが素敵でした。。
そうだったのか・・・なんて思わせる場面もあり、よかったと思います。。
GOLD~カミーユとロダン~
東宝
シアタークリエ(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
歌が
半端なく良かったです。
私自身歌が大好きなので本当に良かった!
お疲れさまです!
アイドル、かくの如し
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/29 (木)公演終了
満足度★★★
あっ
という間に時間がすぎました。
本多劇場で観るのは初めてで興奮しました。
これからも観にいきます。
アトムへの伝言
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/06/15 (水) ~ 2011/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
紀伊国屋
でこのような舞台を観るのは初めてでした。
しかしいい劇場でできるのはそれだけで魅力です。
また観たいですね。
その妹
シス・カンパニー
シアタートラム(東京都)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/26 (月)公演終了
満足度★★★★
品のある
舞台でした。
こういう舞台が多くなればいいですね。
『タンバリン・スナイパー』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
ワーサルシアター(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めて
良かったです!
ダンスや歌があるとまた良さがでてよかったです。
夏嵐~げらん~
激富/GEKITONG
ABCホール (大阪府)
2011/11/11 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
エンターテイメント性高し
初めての激富さんでした。
見目麗しい男性女性まみれで、出演者数多め。
劇中ライブあり、ダンスあり、アクションありで、見た目になかなか華やかな派手な舞台でした。
お話の舞台は近未来、携帯電話社会に一石を投じるかのような、社会派なお話。
しかし、現代社会において日常生活になじみきっている携帯電話。
その日常的な携帯電話の新機種をめぐって、あまりに非日常的な人が殴り合い殺し合いのバイオレンスは、なんだか違和感がつきまとってしかたがなかった。
北斗の拳みたいな感じ。
しかし、ただただ華やかなだけでなく、現代社会に訴えかけるようなテーマもありつつで、良かったです。