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「ねこの森には帰れない ~Nに捧げる物語~」

「ねこの森には帰れない ~Nに捧げる物語~」

3月うさぎコーポレーション

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/12/16 (金) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★

喪失と再生の物語だそうだが…
恋愛関係のもつれに依る人間関係トラブルにしか
見受けられなかった。
制作のきっかけは、女優仲間への鎮魂歌で結構だが
カタルシスを見せてもらいたかった。
役者は緊張していたのか噛み気味だったが
声が出ていて気持ちはいい。

秘密集会「クルシミマス会」

秘密集会「クルシミマス会」

ファントマ

天満天六・音太小屋(大阪府)

2011/12/11 (日) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

初 「クルシミマス会」 面白かった
トランプゲーム、オークション、蒲田行進曲 裏話&悪口茶話、NG集 こんなん好きです。
舞台メークじゃない美津乃あわさんを、初めて拝見いたしました。
面白かったけど、何かと、書けないですわ!!

「仮病ガール」

「仮病ガール」

楽園王

上野ストアハウス(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★

優しい空気感
仮病をすることで別世界に繋がるファンタスティックな物語で、詩的で優しい雰囲気が漂う作品でした。

仮病で学校を休んでしまった真面目な女子高生の独白から始まり、刑務所で刑に服している男のエピソード、家族から独立したがっている女の子のエピソードが平行して描かれ、仮病をした人達がバスに集まって神社や恐山を巡るという物語で、舞台の進行について言及するメタな台詞を挟みながら展開する構成でした。3つのエピソードがあまり関連しないままだったのが物足りなかったです。

仮病をしがらみから離れて自由に生きることのメタファーとして扱っていて、1人では生きていけないことを表現していると受け取りました。
物事が悪い方向に進む予感を持つとき、一歩間違うとそうなることを望んでしまうという心理が描かれていて、心に刺さりました。このテーマをもっと拡大して見せて欲しかったです。

大半のシーンでBGMが流れていたり、数名で空を見上げる演技や、転換の為の暗転が何度もある演出は、個人的には古臭く感じられて好みではありませんでした。

主役の高校生を演じた大畑麻衣子さんは「大人が演じる子供」というスタンスが明確に出ている安定した演技で良かったです。
父親を演じた植村せいさんは、笑いの起きない客席の空気感を一気に変えるユーモラスな味があって良かったです。

死の町

死の町

劇団チャリT企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

「ほら、放射能」
鉢呂元大臣の「死の町」発言と「放射能つけちゃうぞ」発言を探偵らがユーモアと皮肉たっぷりに検証するスタイル。

興味を惹く話題をコンパクト&シンプルに観客へ訴える良舞台。

ネタバレBOX

大臣辞任までに発展した件ではあったが、「死の町」という発言がそこまで不謹慎かどうかとか、「放射能~」のアバウトな報道に違和感を覚えるとか、イイ材料をもってきたなという感じ。
各マスコミの表現の違いとか、過去に「死の町」という言葉をマスコミが使っていたとか、調査もしっかりしている様子。結果、(本当の意味での)誤解とマスコミの保身の犠牲ということらしく、呆れた感があるもこれが(まかり通っちゃうのが)現状の日本ということか。
前日に観た、東京フェスティバルの公演でも、このことに触れたシーンがあった。マスコミの悪い部分に光を当てる意味で両作品とも興味深くも恐ろしくもある。

松田優作(熊野善啓)の「なんじゃこりゃ」がところどころに挿入されていたけども、普通ギャグに利用されるセリフが、シリアスかつなんと内容にあった台詞であっただろうか。
クライベイビーさようなら【公演終了致しました。ご来場ありがとうございました!】

クライベイビーさようなら【公演終了致しました。ご来場ありがとうございました!】

エレクトリック・モンキー・パレード

劇場HOPE(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

満足度★★★

引き込まれる話の展開
妊娠中の妻がある手紙を発見し、その内容に衝撃を受けて物語が始まり、なぞに包まれた人間関係が徐々に明らかにされていく。

ネタバレBOX

千葉家には主人と妻、主人の弟・妹が住んでいる。他にも4人の同居人と、
行方不明の兄を探しに来た弟、晴菜を慕うおたくが一つの家に集う。妻の結衣は妊娠中らしいが本人は太っただけと言う。また中年の同居人を太郎と呼び息子のように接している。

そして隠されていた千葉家にとって悲しくやりきれない事実が明かされ、皆が衝撃を受ける。最後に、結衣の元気な姿で幕を閉じる。おなかの子はいない。

主人の修にとって、家に住まわせていた友人に妻を犯され、妻はおかしくなり、自分の子であったかもしれない赤ん坊も失い、全くもって踏んだり蹴ったりであるが、全てを許容してしまう様は何かを暗示しているのだろうか。
事実が明らかになっていく展開は良かった。
スネークライク・デートコース

スネークライク・デートコース

ブラックエレベータ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

渋谷讃歌
チケットプレゼントにて鑑賞。
若者感覚な舞台。おっと思う箇所もなかったけど普通に観ていられた。

ネタバレBOX

舞台スペースに渋谷の繁華街の地図が広がり、地理的な要素も表現しつつの舞台か。ストーリー説明にも書いてあるけど、「ボードケームに見立て」「空間と時間を歪めて」とかがよくわからなかった。(そこまでポイントになるようなものかなと)

別々の人を好きな阿部(太田旭紀)と柳楽(李そじん)が、なんとなく付き合いつつ、最終的にきちんと付き合うというストーリーが主軸なのだけど、話として盛り上がりが感じられなかった。創設者の霧崎が邪魔しようとする意図もよくわからず、物語のメリハリがほしかった。どちらかというと、三島(小林由紀)と織田(柴田周平)のレズ・ゲイ話のほうが魅力的だったかな。

なんにせよ、気楽に観劇できて嫌味のない作品で印象は悪くない。あと、魚介類のギタリスト・若桜木(紺野タイキ)のキャラは笑えて○。
ピカレスク・ホテル

ピカレスク・ホテル

ジェイ.クリップ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ハンドフィニッシュと宇宙人
満足のいく二人芝居2本立て。

ネタバレBOX

「リボン、ちゃんと結びなさい」
デリバリー男性性的マッサージシャンの内田慈とその元高校教師のおかやまはじめがホテルで繰り広げる大人でエロスで笑える舞台。
閉塞感をもつおかやまと、開けっぴろげなようでしょーもない男に惹かれる弱さをもつ内田の会話にユーモアと慰め受け入れあう哀しさと一種の幸福を感じた。内田のチャーミングで健康的で色っぽくてあっけらかんとした表現がヤバイくらいに魅力的。

「男か、女か、」
12年付き合っている長谷川朝晴と江口のり子。長谷川は結婚したがるも江口は今はしたくない、離婚するといままでの時間が無駄になる、と拒否する。江口の独特のしゃべりが、「リボン~」の空気が残った舞台を一気に別の空気で満たす。理屈が通っているんだか通ってないんだかわからない台詞と、宇宙人とか愛の話で不思議な空気が漂う舞台。終わってみればお互い似たものカップルだと思った。「リボン~」より笑えた。
熱海殺人事件

熱海殺人事件

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ つつじホール(東京都)

2011/12/17 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

つかこうへいの遺伝子
久々の北区のお芝居、楽しませていただきました。
演劇教室も全部観ましたが、やはり熱海は原作がしっかりしているので、アマが演じてもいいものですね。両バージョンとも金太郎役が良かったです。緋色は、少し短かったので二日に分ける必要はなかったのでは?
特別公演、流石につかこうへいの遺伝子がしっかり残っていました。杉山伝兵衛の異常振り、最高でした。オカマ芝居が多い方なので、見なおしました。メグ水野も期待通り、久保田金太郎の上手さにも脱帽でした。大石留吉、モンテカルロの伝兵衛も良かったが、迫力ありました。
早くAKTの芝居が沢山観たい。次は四月ですね、必ず行きます。

歯に衣着せない

歯に衣着せない

劇団あおきりみかん

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/12/17 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

大人とは
本当の大人になるとは、こんなことだと思いました。

ネタバレBOX

早口マシンガントーク、凄かったです。でもよく考えてみると、最初は本音が止まらないという感じでしたが、途中からはただ早口でしゃべっているだけだったような気がしました。

気は持ちようで、本音を言うようになったり、形容詞だけしか言えなくなったり、擬音などしか言えなくなったりで、楽しい言葉遊びでした。

なんでも口にしてしまうのはまだおこちゃま、考えてから口にすることを習得、実践するのがいい大人なんですね。

そしてまた、沈黙も金なのですね!!
「仮病ガール」

「仮病ガール」

楽園王

上野ストアハウス(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題231
10:00の回、釣具屋の角を曲がると、正面、少しもやっている姿のスカイツリー、夜しか来たことがなかったので気がつきませんでした。9:20着、下へ降りたらすぐ受付をしていただけました。まだ準備中でチラシのセットをしています。9:36開場、中央に低いベッド、奥にはソファ、階段と踊り場、黒い床には長方形の白線が組み合わされ、周辺には、テーブル、椅子、白い木枠で作られたドア、ハンガーラックには白いシャツ、手前には長い材木が斜めに組まれています。ここは我が家、学校、牢獄、乗り合いバスの中。照明と音楽とセリフと役者さん、綺麗で美しい舞台でした。脚本を読みたい(強く希望)

ネタバレBOX

黒い床面が白い長方形のラインで仕切られています。中央のベッドにはマクラや毛布、9:59前説、遅れるお客さんがいらっしゃるので少し待ってほしいとのこと。10:07開演、暗転、上手からパジャマ姿の女性...ここから「夢物語」が始まります。

句読点ずらし...が妙に心地よい。普段でとヘンにこだわったセリフに違和感を感じてしまうのですが、本作は違いました。自分の鼓動がセリフに合わせて転調してゆくような感覚。
スネークライク・デートコース

スネークライク・デートコース

ブラックエレベータ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

他人の振り見て
我が振り…

ネタバレBOX

マンネリカップルを何とかしようとしたところが、結局ボードゲーム部創設者自身が元女性部員への気持ちを確かめる結果になったいうことで、少しおめでとうって感じでした。そしてラストが振り出しに戻る、は良かったです。

しかし、仲間を先回り的に配置していましたが、その根拠がよく分かりませんでした。

床に敷かれた渋谷近辺の地図は客席側が北で、見慣れたグーグルマップとは逆でちょっと戸惑いましたが、逆に俯瞰しているようでもありました。

今どこにいるかを示す画像を時々映していましたが、あまりにも隅の方だったので見過ごしがちでした。マンネリカップルの男性が行こうとしたところ、円山町を見た人が何人いたことか、男性の意図を理解した人が何人いたことかと思ってしまいました。
検察官

検察官

柿喰う客

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/11/12 (土) ~ 2011/11/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

プレビュー公演を観た。
柿喰う客と韓国の若手劇団「連劇美」とのコラボだったが、韓国語のセリフのみ字幕付きだったが、観る場所によってはキャストの立ち居地で見えずらかった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

悪政と汚職で腐敗しきった地方都市に、 中央政府から"検察官"が視察に来るという。
自らの悪行が露見するのを恐れた市長は、 検察官を懐柔しようと策を練る為に裁判長判事、校長先生、郵便局長慈善病院院長らを呼び出した。「お呼びしたのは他でもない。不愉快な知らせをお伝えするためです。 この町に…検察官がやってくる」との出だしから始まるが、キャストらが舞台に登場するパフォーマンスダンスが実に素敵だ。

観ているこちらもそのリズムに乗っかってついついハイテンションになっちまう。笑
導入音楽もいい。そしてなによりただの人・フレスタコフを検察官だと勘違いしたことから始まるこの物語は、滑稽という以外なく、はたしてフレスタコフ自身もそれにあやかって悪乗りして大ぼらを吹きまくり彼らから金を巻き上げ出し抜いて逃げてしまうのだ。

やがてフレスタコフが逃げた後に彼の正体がバレたものの、本物の検察官が登場しても疑心暗鬼な目でみてしまう、というブラックコメディだった。
玉置玲央の演技と吐く韓国語が見もの。劇団内の事情により俳優の意見を尊重した結果、コロと右手愛美が降板。
中屋敷法仁 の演出がお見事な舞台!

もしかしたら、本番ではキャストの入れ替えがあるかも・・との中屋敷の発言あり。
だとしたら、今回のプレビュー公演は幻の公演ともなり一見の価値ありでしょ。
これから

これから

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2011/11/09 (水) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

大絶賛な「これから」
アンティークスの舞台は妄想と現実の世界が交錯するのが特徴だと常々思っているが今回の2編はまさにその表現方法だった。特に『これから』は文句なしに素晴らしい作品で後半は涙ナシでは観られなかった。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/


「ある日見た坂道で」
高校生のゆきとその教師・海人はつきあっていたが、デートの日に海人は交通事故でなくなってしまう。これをきっかけにゆきは悲しみのあまり現実の世界から逃避し独特の妄想の世界に入り込んでしまう。それは海人とゆきの魂だけが入れ替わるという映画「転校生」のようなものだった。ここまでなら映画でも小説でもよくある話で、ふんふん・・なんつって普通に楽しく観るのだが、物語はゆきがそういった妄想の中で海人と結婚し海人が浮気をしている様子も描く。

そして現実の世界ではゆきがあの頃から10年もたっているのに未だに精神科に入院してるらしいゆきをかつての同級生らが芝居を演じてゆきの記憶を呼び戻そうとしているのだった。
絶望の果てに現実逃避したゆきの物語。
えっちゃんこと柴田和美の小学生バージョンが中々笑える。



「これから」
これほどまでに落涙した舞台は久しぶりだった。
主人公しのぶは現在30歳。100回以上の就活に落ちまくりフテテいたが、いつも笑っている母がしのぶを元気付ける。そんな二人きりの生活に突如として表れた父と妹。彼らは奇妙にケケケケ・・・と笑いながら普通の人間とは違った生き物のように見える。しかし母は「お父さんと妹は前からここに居たでしょ。」なんて呆れた顔でのたまう。

少しは抵抗したものの、やがて、しのぶ自身、この奇怪な父と妹にいつしか癒され奇妙な生活にも慣れ家族として受け入れていく。4人家族としてどうにか枠組みが整った頃、家族旅行の話が盛り上がり母は初恋の人に逢いたいと言い出す。これをきっかけに時空に歪みが出来て1974年の過去、母・ゆみこが高校生だった頃にフラッシュバックし母の初恋と疾病と妊娠の秘密が暴かれるのだった。余命いくばくもないと悟ったゆみこは恋人、つまりしのぶの父親・学と別れることを決意し一人でしのぶを育てる覚悟を決める。

それからというもの、母はしのぶが生まれてから常に自分としのぶをビデオに収め、こういった事情を知らないしのぶはそんな母親をウザク思いながらも愛情たっぷりに育っていったのだった。しかし眠り病の突然変異性という疾病は少しずつ記憶を失いながら、やがて最後には死が待っている。事実そのように母は静かにいつも笑顔を絶やさずしのぶと向き合いながらも、死んでいった。

しのぶは自分が孤独だったことを時々思い出しながらも母との楽しかった過去を思い出す。それはしのぶが望んで止まない妄想の世界だ。その世界にはケケケケ・・と笑う他の星から来た父と妹も居る。その架空の家族は、しのぶの理想の家族像だ。だから、こうしてしのぶは孤独を忘れるように妄想に浸るのである。
就活が思いようにならず孤独に生きる女のお話。

後半はほとんど泣きっぱなしだった。母・ゆみこを演じた鉄炮塚雅よの笑顔が素敵だ。死に直面しながらもしのぶの為に笑顔を絶やさない心もちに泣ける。対してしのぶを演じた森口美香の自然な演技が素晴らしい。孤独感をひしひしと表現する表情もいい。そして不思議な魅力を奏でたさっちゃん(妹)こと、つのだときこがあまりにも素晴らしい。序盤コメディかと思いきや、後半になってがっつりと泣かせる演出と本がお見事!!

「これから」だけなら文句なしに星5つだが総合で星4つとしました。
帰ってきた ザ・バックストリート・シャイニングス

帰ってきた ザ・バックストリート・シャイニングス

スクエア

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

昭和のテキスト
4人全員がアコースティックギターを抱えてとにかく歌う伝説のサラリーマンバンド、「ザ・バックストリートシャイニングス」再始動!!
てなキャッチに思わず喰い付いたワタクシですが・・・、笑いと哀愁の弾き語りコメディは古典的でベタな内容のまんま昭和のテキスト。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

公演の半分が弾き語りで半分がストーリー仕立てながら、ホント、昭和のスナックでの弾き語りのような小芝居だった。ワタクシは生の弾き語りを観たことはないが、たぶん、こんな感じなのかな?と想像する。

物語は「ザ・バックストリートシャイニングス」に入るには、みじめで不幸でなければいけないという条件のもと、結成された4人組は仲間の子供の修学旅行費を稼ぐ為に東京まで遠征して3万円を稼ごうと企んだのだった。

しかし、東京に行く道々で様々な目に会い、東京に着いたら着いたで地下鉄の乗り継ぎも解らずで当初の計画は脆くも崩れ結局薬局、神戸に舞い戻るという筋だ。

コメディの部分でスベッテいたのと、弾き語り(歌)があまり好みではなく、ちょっと退屈してしまった舞台だった。勿論、コメディは見る側の感覚や感受性で合わないとどうしようもないのだが、演劇というよりも漫才的な要素が強かったかな。

中年の星・課長島耕作から始まり、部長島耕作、取締役島耕作、常務島耕作、専務島耕作、社長島耕作までのネタが一番面白かった。

それにしてもワンピースはいつ終わるんだろ・・。苦笑!
歯に衣着せない

歯に衣着せない

劇団あおきりみかん

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/12/17 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑って考えさせられました
言いたいことってなんでしょう。

ネタバレBOX

あるきっかけで、登場人物が病気にかかったかのように歯に衣着せぬ物言いしかできなくなってしまう。頭に浮かんだことがそのまま口から出てしまい、それを抑えられないとてもやっかいな状態。

人物のキャラ、降りかかる災難、人間関係、場面設定がよく考えられて、展開、結論ともに満足のいく内容でした。
"言いたいことを言う"ことの光と影、それが本当に言いたいことなのか、言えば満足するのか、という投げかけに考えさせられます。

主人公翔太役山内さんを始め役者の皆さんの早口で膨大なセリフ量は練習が大変だったと思いますが、セリフの内容も含めてとても笑えました。
皆が考えていても言わないであろう本音の部分をあらためて聞くと、嫌悪感は無く笑いを誘われます。自分も同じようなことを考えているのだということは脇に置いておいて。

最後のシーンはとても象徴的でした。本当に伝えたいことは言わなくても伝わるのかもしれませんね。

さて、私の感想は、衣を着せているのでしょうか、いないのでしょうか。これが本当に言いたいことでしょうか。そうかもしれないし、そうではないかもしれません。
ハイスクールミレニアム

ハイスクールミレニアム

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

様々な時代から5人の女性がやってくる面白さ
久保田さんの脚本・演出ということで観に行きました。「オーバースマイル」が良かったので。

ネタバレBOX

時空の歪みのために、様々な時代から5人の女性が西暦2000年のある高校にやってきた。それは必然があるからだと科学者は言う。
2011年からやってきた真琴は、11年前の自分や仲間たちと出会う。そこには自分の思いを伝えられず、関係が壊れる前の友人がいた。またアメリカへ行って事故で命を落とす前の友人がいた。

後悔の念と、それをなんとかしたいが歴史を変えてはいけない心の葛藤が良く表されていました。

1984年からやってきた女性が16年後の娘たちと出会い、自分自身の生き方や子どもへの接し方を見つめなおすエピソードや、終戦直前の1945年からやってきた女性と懐中時計で繋がった孫との出会いのエピソードがストーリーに厚みを持たせていました。

脚本は満足。演出はバラエティーショー的要素が強く残念。演技力は経験者とそれ以外の人で差が歴然。真凛さん、小田さんは良かった。好きなアイドルがいれば舞台が近いのでいいでしょう。中には将来大化けするアイドルもいるかもしれません。
客席はほぼ満席。終演後にトーク&握手会があったようです。それなりの出席者がいる様子でした。
RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

パルコ・プロデュース

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

みじかっ!
いやいや、面白かったです。
これ昔、渋谷の映画館のレイトショーで見たんですが、その時はまだ映画館にお米とか水鉄砲とかライターとか持っていってよかったんですよね。って、どんだけ大昔の話だ!!

もともと「スクリーンと一緒になって騒ぐ」というのが、正しいロッキー・ホラー・ショーの楽しみ方です。
これから見に行く人、ここ見て準備してからいった方が楽しいかも。
無理しない程度に馬鹿騒ぎましよう。

http://www.parco-play.com/web/play/RHS/rules.html

難をいうと上演時間がたったの80分しかなかったこと。
新感線のいのうえひでのり演出だから3時間位覚悟していたのに(笑)
9500円のチケット代にしては短いとおもいました。
背景、舞台美術も、ほぼ映像だしね。
個人的には古田スキーなので大満足でしたが、チケット代との兼ね合いで☆一つ減らしました。

ネタバレBOX

今回、私は事前にチラシもサイトも見ずにいきました。
「ロッキー・ホラー・ショーだからね」みたいな余裕かまして。

そのため「大きな勘違い」をして、かなり恥ずかしい会話を幕間にしてしまいました。
お暇な人はブログ見てください。

http://ameblo.jp/imacoco2010/entry-11110077760.html

この世で一番幸せな家族

この世で一番幸せな家族

月刊「根本宗子」

タイニイアリス(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/20 (火)公演終了

メモ
お父さんぶち切れ家族大改造が始まるまで非常に面白く観ていた。
だが、そこから乗れなくなった。

Oi-SCALE企画公演オムニバスof Oi Oi vol 3

Oi-SCALE企画公演オムニバスof Oi Oi vol 3

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2011/11/30 (水) ~ 2011/12/07 (水)公演終了

満足度★★★★

地震後の演劇
Bプログラム 3つ目が秀逸。

非常に非常に優しい。地震後の演劇。

うつくしい世界

うつくしい世界

こゆび侍

サンモールスタジオ(東京都)

2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

よくできた作品
全体的によくまとまっていて、一人ひとりの演技力の良さが特に目立った作品のように思えた。
皆さんほんとに良かったけど、僕は特にウピに目を奪われました!

この独特な世界観は、美しいだけじゃなく切なくも愛に満ちた素晴らしい世界が広がっている!

もう1回観たいなあ。


他の方の感想で
>みゆきさんはどこだった?
ってありますが、気づかれない演技って逆にすごいんじゃないかなって思えた。(まああの格好では気づかれないのも仕方ないってのあるのかもしれませんが)

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