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スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

豊かな劣情の表現
両編を観ました。

男女編それぞれにスケベ心という共通のニュアンスはあるものの、
それぞれに違う引き出しの手法を駆使してのおもしろさがありました。

しかも、両作とも、作り手や役者たちの技量にがっつり支えられて。

たっぷりと楽しませていただきました。

ネタバレBOX

劇団の役者たちを男女にわけて
実力派の客演とともに
それぞれの良さを引き出す2作品、
客席のレイアウトが変わることひとつをとっても
作り手の両作品それぞれの本気が伺える。

「セイなる夜」編
シスターたちそれぞれの体験談のオムニバス的な部分もあるのですが
やわらかい物語の重なりが
単にそれぞれのエピソードを味わうにとどまらず
さらにふくよかな世界観で観る側を取り込んでいきます。
キャラクターの表見と本音の切り分けが
したたかに機能して・・・。
どこか女性たちそれぞれの、
その境地にいたるまでのオムニバス的な側面を持った
物語なのですが、
3組の女性たちの、表と裏を別の役者で演じ分ける仕掛けが
見事に機能していて。
重ねあわされた役者たちが醸し出す空気に
不要な重複がなく、
舞台上でひとりのキャラクターのすがたとして
とてもしなやかに機能していく。
見えない括り糸がしっかりと強度をもっているから
舞台上のキャラクターの内面が複数セットで演じられても
混沌とせず、
むしろ舞台の豊かさやふくらみが乗数でやってくる。

作品のメインディッシュであるそれぞれの
「ムラムラ」も、内に織り込まれる部分が
開かれあからさまにされているから
外連なくまっすぐに表現されて
違和感がまったくない。

そりゃ、隠されているから可笑しいこともあるけれど、
そういうことっていうのはあからさまにされると
下卑さが消え
さらに突き抜けて可笑しかったりもするわけで。
しかも、劣情の暴露大会というニュアンスではなく、
物語全体を包み込む時間や場所の世界観も
したたかに作りこまれていて。

2時間超えの上演時間も、
終わってみればあっという間、
作り手の仕掛けと役者たちの緻密なお芝居から
女性の業の質感にまで
取り込まれてしまいました。

「バットとボール」編

高校野球出場チームの宿舎を舞台に
ナインの劣情のありさまや
其々の性格、さらには驚くことに
彼らのどこかピュアな想いまでが
舞台上に浮かび上がっていきます。

二人の女優の空間への刺さり方がとてもよくて、
マネージャーと宿舎のおねえさんというイメージを紡ぐお芝居から
次第に彼女たちの内側を垣間見せるお芝居にシフトしていく
したたかさもあって。
その演技に引き出されるように
男子生徒たちの想いが照らし出され、さらに現わされて
絶妙なデフォルメとともに
舞台を錯綜していく。

しっかりとキャリアを持った役者たちは
もしかしたら自らの半分以下の齢を演じ手はいるのですが、
高校生より高校生の雰囲気を
観る側にがっつりと流し込んでいく。
見栄えをつくる上手さもあるのですが、
なにより、想いにしっかりと
年齢相応の浅はかさや薄っぺらさや
どこか真摯な想いまでが
彩り豊かに作りこまれていて。
演技が実際の高校生の雰囲気を乗り越えてイメージを生み、
その姿がとてつもなく可笑しい。

観ていて、作り手が役者を信じているなぁと思うのです。
物語の展開にも役者がそれぞれの色を作っていく余白が
しっかりと用意されていて。
役者たちも、キャラクターを物語を通して貫いていく。
いろんなうざさや、思い込みや、はみ出した感覚が
丸まって一つになるのではなく
それぞれにエッジをもって場に置かれ、観る側をさらに引き込んでくれる。
だから、ただのとほほなエピソードに陥ることなく、
その時間の瑞々しさすら感じることができるのです。

こちらも2時間をかなり超える上演時間だったのですが、
その時間をまったく感じませんでした。
アンラッキー★ツイスターズ

アンラッキー★ツイスターズ

.comet <ドットコメット>

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

巧みな構成だったけど…
複雑な話、二チームそれぞれのつながりが見事でした。よくここまで構成出来るなと素直に思った。
後半に向けてすべてがつながってくる気持ちよさには鳥肌が立ちました
ただそれだけに前半の伏線貼ってますよ感と話がいろんな方向に飛んでく感が凄かった(前評判で構成がすごいと聞いていたのもあったけど)
もっと驚きたかったし感動もしたかった。

あとはシステムや演技に無理やり感があった。
キャラにとってつけた感があったし、いくらお芝居でもそうはいかんだろとツッコミを入れてしまった

主役の人の演技はキャラとも合っててかっこよかった。そこは本当に満足

レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

腎臓移植から性格が「おたく」化したヤクザ、”披移植者”の物語。G2演出にサトエリ好演!!
大事故の際、腎臓移植を受けてから性格が「おたく」化したヤクザ。
その性格は、腎臓の元の持ち主、そのままだった。

「目が不自由なだけでなく人工透析までしている女性」を演じる
サトエリの好演が光っている。
今回、初主演(意外!)というが、目が見えない演技、というだけでなく、
その視線と態度の「力強さ」が女性の生い立ちまでを感じさせて、凄い。

また、若者中心の役者の中では、最年長になる三上さん(解散した劇団M.O.P元所属)
も安定した演技で好演されてました。

重いテーマを扱いながらも、軽い笑いを随所にはさんで、
観やすくしている点で、脚本はうまいと思う。

ただし、本作に限らず最近の作品において、物語の単純化に役立つのであろう、
ヤクザ、不良、オタク、アイドルなどの安易な人物設定にはそろそろ飽きてきましたが。

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

3月6日(火)S
誰が何と言おうとこの企画を立ち上げ、実行した関係者に敬意を表します。

『THE BEE』English Version ワールドツアー

『THE BEE』English Version ワールドツアー

東京芸術劇場

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

3月3日(土)S
日本版も観劇予定なので見比べてみる。英語版はキャストが好みではなかったから。

青春の墓標 ~盗まれた革命~

青春の墓標 ~盗まれた革命~

オフィス再生

APOCシアター(東京都)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

あのころも今も変わらない絶望
千歳船橋の駅から1分、1階がカフェスペースで、2階が劇場という空間で
役者さんが立ち上げたと言う一軒家カフェシアターはとても快適だった。

今の若い人が感情移入するには難しい時代背景にも関わらず、出演者が豊かに共鳴しているのが伝わって来て「僕が死んだら」「私が死んだら」という悲痛な、切実な叫びに泣けてしまった。
なぜならそれは仮定の話ではなく本当に自ら命を断ってしまった人の声であり、「死んでも変わらない」ことを知ってしまった絶望の果ての死だから。


ネタバレBOX

普通のカフェに入って二階へ案内されたら、そこは劇場だったという感じ。
座布団付きパイプ椅子が40個ほどだろうか。
客席と同じ高さの舞台中央にパイプのごついやぐらが組んであり、ヘルメットがかかっている。
上手と下手にはそれぞれ小さいテーブルとライト。
バックの白い布のスクリーンには、何か文章がびっしり書かれている。
カルメンマキの「時には母のない子のように」や
井上陽水の「傘がない」などが流れている。

舞台は、基本的にテーブルの女性2人が本を読み、
他の4人がそこからインスピレーションされた台詞と動きを繰り広げる。
やぐらの上の武士は赤い糸の束を握っており、その先は
倒れている男性の衣装につながっている。
書物=思想に操られる哀れな「操り人形」の悲劇が連鎖して行くのを見せる。

樺美智子の死に影響された奥浩平が「青春の墓標」を残して自殺、
その「青春の墓標」から強い影響を受けた高野悦子が鉄道自殺して「二十歳の原点」を遺す。
「青春の墓標」が読まれ、やがてそこに「二十歳の原点」が呼応していく。

途中三島由紀夫の「盾の会」の「檄」が再現されたが、
その演説の間の操り人形の剣の舞い(?)が少し中途半端で残念だった。
台詞に迫力があっただけに、時代を映す出来事として挿入するならば
演出にも力強さが欲しい気がした。
それにしてもあの「檄」をよく覚えたなあと感心してしまった。
中盤にメリハリがついたのは確か。

懐中電灯でバックの白い布に書かれた文字を照らしながら読むところなど演出の工夫があって面白かった。
本のページを破って操り人形の亡骸を覆うところも良かったが、
若干長くて間延びした感があり、残念。

やぐらの上の武士、「檄」の鶴見直斗さんに華があり、
本を読んだあべあゆみさんに安定感があってバランスが良い。








ロマンサー-夜明峠編-

ロマンサー-夜明峠編-

モダンスイマーズ

シアタートラム(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

意外な題材!人を喰らう大熊を退治せんとするマタギの一行と、虐げられてきた家族、の物語。
チラシの都会的?な印象とは正反対、マタギの話、
という時点でまず驚きました。

里を襲い村人を何人も食った巨大な熊を追い、
マタギと犠牲者の夫たちは、熊狩りの宿にするため、
山奥の家を訪ねると、そこには、
里を追われて暮らす母と3人の子が居り、
彼らは納屋を借りて暮らし始めたが…。

人間たちの(特に日本人)の持つ偏見、差別、対立を描きつつ、
話の進行にしたがって、徐々に分かり合ってくる道も示しながらも、
終盤では急展開。
熊が人間を襲うことなど、個々の人間にとっては極めて大きな出来事も、
おきていることはすべて自然の一部に過ぎない…。

客演の石田えりさんには、女性の包容力(女としても母としても)
というイメージが強いのですが、本作品ではそれをベースに、
さらに女の情念とのようなものも感じます。

全編を通じて感じる緊張感、ラストの演出は、さすが。
やっぱり芝居はいいなと思わせる、演劇でしか味わえない感動でした。

カラス/Les Corbeaux

カラス/Les Corbeaux

世田谷パブリックシアター

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

彫刻的
やっぱり少し書き込もうかと・・。

西洋的な、積み重ねていく感のある建築的な要素と、
日本的とも言える、彫刻的とも感じられる要素とが
美しく融合しているように感じられました。

アフタートークで日本の舞踏家の名前が次から次へと挙げられるのを
聴いていて、それも納得できるような気もしました(笑

内面から湧き出るイメージを
ザクザクと削ぎ落とした末に生まれたような
硬質なヴィジョンは、
強く心に焼きつきました。

それは、あたかも西洋的なポエジを、
俳句のように
動詞も副詞も削ぎ落とした末に生まれてくるみたいな、
断片的でプリミティブな・・
パルスにも似た映像とでも言うのか。

黒いカラスを、
グローバリズムのイメージとだぶらせるのはたやすいのだけれど、
ナジのカラスは、
実物のカラスを忠実にトレースしたというよりかは、
カラスのイメージを一度自分の中にとり込んで、
もっと神秘的な何かに姿を変えた・・
カラスの翼の先にあるもの、
カラスの翼の先に指先のような波を視て、
それを具現化したら、
きっとこのような像をしていたのではないかと
夢想させるような。

・・スミマセン、ポロリ伝説のコメント書いたあとにこんなコメント書いても
まぁ誰も信用しないかもしれませんが(苦笑

ただ、芸術と呼ばれるものの真価が、
必要とされる理由が、
現代にあるとするならば、
それは、時代の行く先に視える黒い影を、
神秘的なヴィジョンに具現化する行為にあるのではないかと
信じている自分にとっては、
この作品はまさに、
自分の観たいものの理想とも思われたので(笑

ナジ本人が言っていた、
作品を言葉で表現することの不毛さを、
自分が今まさにトレースしていることは
十分に承知しつつ(苦笑
それでも自分がこの作品の美を、
日本的な(俳句的な)省略の美学ではなく、
西洋的な、言葉を積み重ねる行為によって、
讃えたいという欲求を抑えられなかったことは
今後の反省課題として覚えておきたいです(苦笑

・・まぁ、そのうち落ち着いたらこの感想もばっさりカットするかもです。

でも、きらりふじみは、死ぬほど(今回も雨のなか1時間道に迷った)不便だけど、
数m先でこんな作品を観られて素晴らしい!
(駅からの案内板設置希望)

Shangri-la

Shangri-la

エンターテイメントユニット・liberta

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ベタなお話私は好きです
歌がそれほど好きなわけではないですが、こういうベタなテーマがスキです。
結局それに尽きるのではないかと。
もちろん改善すべきところもあるように思いました。

協走組曲序章

協走組曲序章

ステージタイガー

日本写真映像専門学校・実習棟1階ホール(大阪府)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年NO,1候補!!
まずこれだけは絶対に言っておきたい!

今年に入って観劇した本数は既に62本。

その中で、NO,1作品だったと僕は思っている。





やられた。

本当に誠にやられてしまっていた。



物語のあらすじは上を見てもらえれば分かるのだが、不器用なお父さんと娘の話なのである。

またこの不器用な親子を樋口さん白井さんが演じられるのだが、

まったくもって素晴らしい演技の一言であった!



物語の流れとしてずっと走り続けている親子・・・という設定で、常に足踏みをしていたり、寝ている時でさえ足踏みをしているというファンタジーぶり・・・というかマンガか!?という設定ぶり。

そう脚本に書いてあるのだが、それをものの見事に体現している二人なのである!



実際に他のキャストの台詞の途中も、

ずっと足踏みを続けており、その姿が滑稽であれば滑稽であるほど僕らへ訴えかける衝動は強い。




またこの舞台が専門学校の教室という特殊な環境である事も味方にしている。

いや、それ以上のことをやってのけている。

限定25席としていたのが、当日やはり満員らしく僕の回は40名ほど座れるようになっていた。

そして照明を吊るバトンも豊富で、「これ本当に教室なのか?」と思うくらい施設が揃っている。

またステージタイガーでは初の照明にムーブが入った効果を使っていた。

これは画期的であり、しかも床に当たった円形の光が幾つもに分かれながら回るシーンなど、今までのステージタイガーではありえないもの。

というか、

専門学校、恐るべし!

普通の小屋よりも贅沢な施設。

もしかしたら既存の小屋で負けているところが、かなりあるレベル!

人形たちの棲むところ

人形たちの棲むところ

かわせみ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

幻想
人形達の動きは繊細で美しく、感情表現も豊かで、とても素敵だったので、☆5ですが、ストーリー性が、弱く感じてしまいました。あらすじ通りの物語の伝え方は、もう少し強く押し出した方が、よろしいのでは?と思ってしまいました。挿入曲も、とても幻想的で、作品に深みを与えていて、素敵でした。

ネタバレBOX

人形達は、ぬいぐるみ系、鳥の羽根のようなのや、木製?のような、様々な材質で、想像上の動物的なのや、ペガサスのように、羽が付いていたりと、素敵でした。

人形達が、意志や感情を持っているかのような表情や行動は、流石でした。

動物達の目、耳や尻尾が、語る感情表現も、とても豊かで、惹きつけられました。
特に、ドラゴンの空飛ぶ姿は、美しかったです。

人形達だけで紡ぐ物語に拘る姿勢に、魅力も感じましたが、部分的に出てきた人間や人形達が、補足的に物語や感情、状況説明的な、セリフがあっても良いと思いました。
想像だけでは、あらすじ通りの物語だけでは、やや物足りなく感じてしまいました。

いくら魔法をかけても動きだせない人形の、動けない理由や想いが、セリフが無いだけに、積み重なっていかなかったので、ラストの感動が、薄くなってしまったようで、もったいないと思ってしまいました。
魔法の銀吹雪や光のセンスは、とても、素敵でした。
ジキル&ハイド

ジキル&ハイド

東宝

日生劇場(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/28 (水)公演終了

満足度★★★★

三人は
素敵でした。

ネタバレBOX

幸せと不幸が交互に押し寄せてきて可哀そう。

ジキル&ハイド、エマ、ルーシーの歌声は素晴らしかったのですが、普段は迫力あるのに、スースーシューシュー音漏れして、腹減ってるのかな、アンサンブルの人の方が上手いなと思わせる人がいて、そこのとこのキャストだけが不満でした。
  『スペインの時』『フィレンツェの悲劇』

『スペインの時』『フィレンツェの悲劇』

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

演奏は良かったのですが…
新国立劇場オペラ研修所の研修生をメインに据えた本格的な公演で、同じ時代に活動した2人の作曲家の1幕オペラを時代と場所を同じ場所に置き換えた、対照的な悲劇と喜劇の2本立てでした。

『フィレンツェの悲劇』(オスカー・ワイルド原作、アレクサンダー・ツェムリンスキー作曲)
織物商の夫婦の元に国の王子が来たことから生じる三角関係の末の悲劇を描いた物語で、めまぐるしく転調する仄暗くドラマティックな音楽が美しい作品でした。
王子を演じた伊藤達人さんは演技は棒立ちで表情も乏しかったのですが、輝かしい歌声が魅力的でした。夫を演じた山田大智さんは歌は少々弱く感じましたが、演技が良かったです。

『スペインの時』(フラン・ノアン台本、モーリス・ラヴェル作曲)
時計屋を舞台に魅力的な女性が何人もの男性を翻弄する喜劇で、役者達によるダンスもあって楽しい作品でした。ラストの重唱がユーモラスでした。
ヒロインの吉田和夏さんが演技も歌もチャーミングでとても素晴らしかったです。

どちらの演目も本編が始まる前に新国立劇場演劇研修所の役者達による、ほとんど台詞のない芝居がプロローグとして演じられましたが、本編との関わりが薄く、芝居としても面白くなくて無駄に性描写ばかりが目立ち、演出家の自己満足にしか感じられませんでした。逆に本編が始まってからは演出に力を入れた部分が感じられませんでした。
余計な付け加えをせずに、スコアに書かれている時間の中でアイディアを見せて欲しかったです。

演出は期待外れでしたが、歌唱については1幕モノということもあって、途中でパワーダウンすることもなく楽しめました。飯守泰次郎さん指揮によるオーケストラも色彩感豊かで良かったです。

作曲家と同世代の画家、ジョルジョ・デ・キリコの絵画を立体化したようなセット(壁のグラフィックはアンリ・マティスの切り絵風でした)が面白かったです。

最前列の席だったので、舞台手前の上に出る字幕がかなり見上げないと見えず、字幕を見るのは諦めたのですが、出来れば舞台両袖に字幕を表示して欲しかったです。

コルトス脳信号

コルトス脳信号

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新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
ちょっとこなれていない感じもありましたが、結構楽しめました。次回作も期待します。

Tripod

Tripod

靖二(せいじ)

明石スタジオ(東京都)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★

秀作
前回もそうだったが、今回もきちんとつくられたセットにまずは感心。芝居の方も期待を裏切らない丁寧なつくり。やや短めの上演時間ながら充実の秀作。

HELLO WORK 2012

HELLO WORK 2012

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

よかったです
確かに面白い。主宰が再演したい、と思ったのもわかるなー。普通に観てて、自然に楽しめましたね。

「ザ・シェルター」「寿歌」2本立て公演

「ザ・シェルター」「寿歌」2本立て公演

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

最終日観劇
ザ・シェルター/切羽詰まった状況でロウソク灯し家族集まり話す様は奇しくも昨年の夜を思い出した。
寿歌/シス版がポップスならカトケン版はノリの好い演歌っていう感じ。相変わらず小松さんは身体の動きが面白い。

ネタバレBOX

2作品に赤い傘差してレインコートを着た女性が絡む事なく登場したけど、あれを入れた事で作品の繋がりを見せたのかな。
占部さんの小学2年生可愛かった。
うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

5日目マチネ+総括
法制度、仕事論、天皇制などを皮肉ったり疑問を投げかけたりして観客に考えさせる内容にしても、随時入る乱舞(?)にしても、ひょっとこ乱舞そのもので、カーテンコールでは贅沢な食事を終えた時のような満足感に包まれる。

ネタバレBOX

それにしてもすべてを繋ぐ(すべての出発点である?)小学校の卒業式の日の場面はイイなぁ。
そこで描かれる他者との接触がいかに大変かが、それよりずっと前に演じられた(劇中では後日)シーンの意味を改めて裏打ちするようでもあり。
また、「政変」でリセットして幕を閉じる巧さ(ズルさ)もさすが。
スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

セイなる夜編
「洋風艶笑噺」的な内容もさることながら、冒頭の猛吹雪シーンや主人公の心の声を影ナレでなく別の役者が舞台上で演ずるなどの表現が独特にして見事。
また、主人公の視点が次第に時を自在に往き来する神のもののようになってゆきながら実は…な落とし方や「バットとボール編」とのリンクなども◎。

異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】

異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★

よかったー
いかにもこの劇団らしい2本立て。1本目はブラックなシチュエーションコメディの王道的作品。テンポがよくて、大いに笑わせてもらいました。2本目はちょっといい話のコメディ。やっぱりお互い信頼しないと生きていくのは辛いなー。

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