満足度★★★
よかった
タイトルが凄い気になったのと、
イキウメの岩本幸子さんが出演するというのと、
松本まりかさんが出演するということで、
当日券を狙って、座・高円寺1に行きました。
開演30分前で当日券狙いの方が、20名超えていて、
キャンセル待ちの列に待機していました。
何とかキャンセル待ちに滑り込んで、
観劇できました。
女子高生の幽霊。
戦時中の青年の幽霊。
やまびこの妖怪。
3人のやり取り。
死んだのに明るい女子高生の幽霊。
その謎は終盤で明らかになる。
授業をサボり、墓場にたむろする女子高生。
とにかく騒がしい。
でも、騒いで遊んでいるのは、
あの明るい女子高生を弔う為か忘れたくない為か。
他には岩本幸子さん演じる教師が来たり、
(チラシを見たときは女子高生姿だったので、
期待したのですけどねwww)
営業マンでご飯を食べに来る人が居たり、
墓場なのに人が溢れています。
幽霊とは誰かが思ってくれる(恨みも含む)間だけ、
存在すると幽霊が語ります。
女子高生たちは友人の死を忘れらない。
それは女子高生が何故死んだのか分からないから。
誰もが薄々と自分のせいかと思っている。
そこから、オカルト部と一緒に、
蘇生の儀式を行い、
まさかの蘇生(笑)
一同喜ぶが本人だけが喜ばない。
そこに友人に語られることのない、
一番笑顔の似合う女子高生の苦悩があった。
死にたいと。
友人たちと一夜をともに過ごして、
大団円と思ったら、
友人たちの隙を突いて、桜の木で首つり自殺を図る。
彼女と過ごしたときのように歌を歌って、
助け出そうとする女子高生たち。
でもライトに照らされる先に女子高生がぶら下がる姿が照らし出される。
結局死んだ理由は分からない。
生き返ったときに死ぬのは苦しくてつらいと言っていたのに、
もう一度死を選んだ彼女。
この世界は彼女にとっては汚れた世界だったか。
理由は分からない。
ただ2度の死は、
彼女の友人たちを前に進めた。
墓場には女子高生は2人だけ。
幽霊も妖怪も居ない。
死者が静かに眠る場所になった。
そして、女子高生が言う。
いつか忘れるし、今のうちに言っておくよと。
「さようなら」
一見軽いシーンの中に、
彼女の真意が見え隠れしたり、
教師と営業マンのコメディ部分があったりと、
ホップな感じの演劇でした。
2時間ですが、途中で中だるみがあるので、
もっとテンポ良くして1時間半にしたらと考えますが、
彼女たちの憂鬱な心情を表すには、
この時間がやっぱり必要かなと。
クライマックスシーンの近くで、
客席からイビキが聞こえまして、
えっどうなるのよ〜と思ったら、
勇気ある観客の方が、
イビキの方を起こしていました。
自分も隣席だったら注意しますが、
あれだけ席離れているのに、
注意した方は凄いと思いましたね。