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仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

東方守護-EAST GUARDIAN-

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵でした
椿烏丸さんの菊之介が観たくて、この日17時の回を取ったのですが、何故か初日以外は全て烏丸さんが初花を演じる扇組に変わっていました。
初日に何かアクシデントでもあったのでしょうか?ちょっと残念でした。
しかしながら、お芝居でのロミオ菊之助があまりにヘタレだったため、初花烏丸さんでよかったのかなとも思いました。

終演後、私が「それにしても菊之介があんまりだ(←思慮が浅くて軟弱で、的な意味)」と文句を言うと、一緒に見ていた友人が「でもまあ、心中物(上方歌舞伎)の男はだいたいあんなだよ」と言いました。
たしかに。

着物にブーツ、私は賛成派です(笑)
衣装も髪型も「銀魂」風でかっこよかったです。

ミニレビューでようやく烏丸さんの男装を観られましたが、あまりに短くてビックリしました。
15分の休憩を待って、7分のショーというのはあんまりです。
でも、やっていただいてよかったです。

ネタバレBOX

京極屋の場面、大笑いしました。
あの顔で京極ときたら公家なんだろうな、と思わせておいて丹後の縮緬問屋(笑)
その上「丹後の」で「タンゴ!」←そのポーズはフラメンコ(笑)
私はああいうくだらないのに弱いんです。
ありがとう京極屋さん。

台本で気になったのが、(菊之介が魅力的に描かれていないのは仕方ないとして)、慎治郎や義理の兄が死ぬところ、台詞がおかしくないですか。
いくら薬で変になっていたとしても、慎治郎が菊之介に「お前のせいだ。お前が金を貸ししぶったから」というのはお門違いだし(そんなにしぶってなかったし)、その後の「お前の手で殺してくれ」にもつながらない台詞です。
その上、あの義兄が死ぬ直前に「どうして俺たちこんなことに(昔はふたり仲良かったのに)」てな台詞を言うのは、違和感ありすぎです。
違和感というと、あそこで切り合いになるのも、義兄があっさり切られるのも変なんですが。

そんなこんなで、二幕目では「なんだか置いて行かれた感」があったのですが、最後のシーンは綺麗でしたね。
最後の最後になっても、初花を殺せない菊之介のヘタレっぷりにちょっと笑いました。ここはロミジュリにしたのか。

無理にふたつをつなげなくってもよかった気もします。
この次は、洋物のお芝居を観たいです。
dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス

dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

青黒
自分にとって、難しい選択を迫られてるような作品たちです。

特に、『生きる』ことをどう考え、どう行動していくのか?って問われているようにいつも感じます。
周りで大切な人が死んでいったので、尚更自分は生きていていいのか、生きる意味があるのかを感じます。

それから…

リバイバル+αの公演ということで、個人的には同時期に公演した『テッドとリチャード』や『ジャック・ザ・リッパーたるために』もリバイバル化して欲しいと密かに願っております…

下谷万年町物語

下谷万年町物語

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

あっという間に、そこは万年町
蜷川作品、初めて観た。
蜷川さんは難しい、と聞いていたけれど、確かに、難しかった。
一回観ただけですべてを理解することは、無理だと思いました。
なので、流れに身を任せて観ることに。

私は昭和の世界をあまり知らないので、
言葉も意味もわからない単語もたくさん出てきたけれど、
耳馴染みのよい抑揚に身を任せれば、あっという間にそこは万年町。

舞台の上には、とても「猥雑」な世界が広がっていました。
愛と哀にまみれている今はもうない町で、
生きている人は皆とてもエネルギッシュ。
だけれど、それはとても異形で、艶やかなのに美しいとは言えない。
不思議な世界でした。

その中で、育っていく少年文ちゃんを演じている、西島隆弘さん。
すごくよかったです。
まだ大人にならない、現実を見ない、
あの「猥雑さ」の中で、ひとり無垢なままの、文ちゃんがそこにいました。
なんて言ったらいいんだろう。
あまりにも自然で。
西島さんではなく、文ちゃんでした。

そして、宮沢りえさんは、本当に美しかった。
台風のように万年町に現れ、かき回し、
儚く揺れては、輝きを増していった。


できることなら、もう一度行ってみたい万年町。
そんな風に思いました。

ニンギョヒメ

ニンギョヒメ

ソラリネ。

上野ストアハウス(東京都)

2012/01/10 (火) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

それでも愛さずにはいられない
やっぱり、子どもの頃に見ているものと、
大人になって見ているものは違うのだなあと実感。

童話の人魚姫のストーリーを軸に、
過去と現在の入り交じる、
人間を愛してしまったふたりの人魚の、悲しい恋の物語。

誰もが知っている童話をこういう形でアプローチしてきたか、と、
脚本・演出ともにとてもよかった。

最後、涙が止まりませんでした。
それでも、人は誰かを愛さずにはいられないのだなあと。
幸せになってほしいと、願うことでしか昇華できない愛もあるのだと。

衣装が、とても工夫されていて、
舞台の世界観をとっても上手く表現いるなと思いました。

それから、
いしだ壱成さんの生のお芝居、初めて観ました。
すごい存在感!
指先ひとつまで、丁寧なお芝居。
圧倒された。
完璧な、美しい女性でした。

いしださんを女性にしようっていうのはどこから出てきたんだろうか。

記憶の奥底をひっかいて、長く残るような、
そんな舞台でした。

よいものを観ました。


ダンス・インパクト吉祥寺 vol.2 

ダンス・インパクト吉祥寺 vol.2 

公益財団法人 武蔵野文化事業団

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/04 (土) ~ 2012/02/04 (土)公演終了

満足度

2月5日
3つともつまらない。
サラダラもアゴラの時よりはるかにレベルダウン。
これじゃあ500円でも高い。

つぎ、待ち

つぎ、待ち

激情コミュニティ

d-倉庫(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

痛快だが古傷が痛む終盤
表面的には独立したエピソードを同じ列車に乗り合わせたという共通項で括った形式はまさに「オムニバス」の語源的。
終盤で隠された共通項が明らかになり、女性たちが一斉に…な場面は痛快であると同時に古傷を掻きむしられるような気がしたりも(爆)。
その終盤の展開は昭和中期頃には男女逆で成立していたのではないか、とフト気付き「時代だなぁ」と。
あと、カラフルな幾何学模様に見せかけたバミりと、それを必要としたところの装置案も◎。

不敬罪

不敬罪

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテイメント
正にエンターテイメント!といったお芝居でした。

役者さんのキャラに合った演技はもちろん、
音響と照明が素晴らしく効果的でした。

草食系な主人公といざとなると気の強いヒロインもすごく好みだったので、ラストシーンは思わずにやけてしまいました…(笑)

セーラー服の意味合がいつの間にかすり変わっていったのも面白かったです。

役者以上にスタッフの活躍が活きていました。

『ZIPPY』 ジッピー

『ZIPPY』 ジッピー

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

評価下せず。
この作品を客観的に評価をするのは困難だ。
それは観客の主観性によってこの作品の是非が割れるからである。

作品そのものは舞台というより映像作品のような印象を最初に持った。

ネタバレBOX

この作品の登場人物は全て「社会的不適合者」である。
正確には
【自己の価値観と社会的価値観の差異に折り合いを付けられない者達】
で、その部分がアイデンティティー〖identity〗になっているため、自己肯定出来ずに苦しんでいる。
そしてそれをさらけ出す為に、ロボットの格好をして社会から自らを隔絶し、自分たちだけのユートピア(ネバーランド)を作り、生活をしている。
物語の導入部はこれで概ね合っていると思う。

勿論彼女らのアイデンティティーが何なのか、それは異常なことで排他されるべき価値観なのか?というのが後半で問われてくる訳だが、此処からが難しい。

作中の人物達の強烈な疑問や苦しみに、明確な答えを示唆してくれる者は無く、ただただ、役と役者が苦しみ、叫び、観客はそれをその場で”観る”という事しか出来ない。
観客もそれに対する答えを用意は出来ないのだ。

その時に人間が行うのは主として2つ。
「共感」するか「拒絶」するかだ。

この作品を見て面白い、引き込まれたと思えた人は、この登場人物同様に自己肯定が出来ない所が自分自身にあり、彼らの問いに答えてあげたいという欲求が生まれたのかもしれない。

逆にこの作品を見て拒絶反応を起こした人からすれば、社会を生きようとする中で、答えのでない問いを持ちながらも生きるのは当たり前だと一蹴して、彼らに対して理解するのを諦めるだろうと思った。

この作品に対する前評価はあまりあてにならないと思う。
それは個人の資質で人生感を刺激する作品にもなりえるし、時間を無駄にしてしまう作品にもなりうるのだと感じた。

仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

東方守護-EAST GUARDIAN-

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★

チラシに一目惚れして
公演を知ったのが2月3日の深夜でした。
その為翌日の仕事は抜けられず、何とかシフトを組み直してもらって5日17:00~の公演に足を運ぶことができました。

公演最終日ということもあってなのか、公演終了後はキャストさんの知人?や身内か分かりませんが内輪的な空気がそこはかとなくありました。
当日券を購入する際も「どのキャストの方のお知り合いですか?」と聞かれ「?」な感じで、一見の一般は部外者的な印象を受けました・・・

千葉県在住の為、三鷹まではだいぶ遠出で母とくたくたになりながら帰宅しましたが、素敵な舞台を拝見できたと思っています。

『着物にブーツ』については賛否両論のようですが斬新でいいと思いましたし、むしろ私にとっては至極当然の光景でした。
まさに東方守護の和と洋のコラボレーションの要ではないかと思います。
舞台は脚本、キャスト、一座の創造の世界ですから、あえて史実に縛られる必要はなのではないでしょうか。

ただ殺陣のシーンは大変迫力に欠けました。
たとえ衣装の小道具の一環であっても腰に刀を下げてる以上は
もう少し力の入った表現(効果音等)、機敏な動きが必要だと思います。

第一部に若干時間を費やした為に、第二部が少し詰め詰めになっていたのも残念でした。
2人が心中している過程にもう少し内容が欲しかったです。

他、衣装やコメディーあふれる演出はとても面白かったし魅力的でした。
レビューショーも華やかで素敵でした。もっと観たかったです。

斬新な舞台をこれからも期待していますので頑張って下さい。

モンティ・パイソンのスパマロット

モンティ・パイソンのスパマロット

avex live creative

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/01/09 (月) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

タイトル関係ないw
笑いすぎて顎が外れるかと思ったwww
タイトル全然関係なかった!

モンティ・パイソンも、
アーサー王も、
知らなくても全然大丈夫。
心配になるぐらい大丈夫!

頭空っぽにして思いっきり大口開けて笑えるミュージカル!!

脚本も演出も、役者さんもみんないいグッジョブなお仕事されてました~。
アドリブもたくさんあったのかな、皆さん生き生きされてました。
あー、笑った!!

ただし、笑い疲れるので要注意です(笑)

青春漂流記

青春漂流記

劇団鹿殺し

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

忘れてたこと、思い出した
初・劇団鹿殺し。

セピア色の、青春。
観ていて、ああ自分も、いろんなことを諦めているなあ、と、
しみじみ思った。
でも、忘れた訳じゃないんだ。
夢はいつ観てもいいし、過去があるから今がある。
精一杯生きてれば、風はいつか吹く。
明日の元気もらった。

私もがんばろ!
そう思いながら、劇場を後にしました。

しっかし高田聖子さん、ごっつかっこえがったなあ。
笑わされて笑わされて、しっかりほろりさせられた。

NYLON100℃の廣川三憲さん、
前に観た舞台でも思ったけど、すごい存在感。
難役もやってるのに、どれもすごい存在感!

パレード

パレード

フジテレビジョン

天王洲 銀河劇場(東京都)

2012/01/16 (月) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

初めて膝が震えた
原作、映画、何も触れずに観に行ってみた。
恐怖、恐怖、恐怖。

淡々とした日常、
扉の向こう、
何も見えない、
舞台の上に切り取られた、閉塞感。

観終わって、
「パレード」というタイトルの意味を考えて、改めて背筋がぞっとした。

熱はあるのに、冷たい舞台。
そんな印象を受けました。

現代社会の軋む音も、扉の向こうには聞こえない。

火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★

ちょっと話は重い、が、深い舞台
通常版観賞。
年末の体育館倉庫に閉じ込められた6人の教師。
時間軸が交互に行き交い、終盤は一時期流行った日本のホラー映画のような怖さも感じた。
冒頭から結末まで見逃してはいけない場面が多く、後味は苦い。だけど、心がふるえる良い舞台でした。

ネタバレBOX

切羽詰まった状況なんだけど、落語家のような話し方でケータイで喋っちゃう理系の柴田先生や、強行手段で乗り越えようとする山川先生の終わり際の行動の実直さとかに惹かれる。
菅先生の陰の部分が増大していく様は自己嫌悪と背中合わせのように見えた。
跳び箱の中の本音、彼の第一声はどんなだろう‥。
ALTAR BOYZ 2012

ALTAR BOYZ 2012

ニッポン放送

新宿FACE(東京都)

2012/01/28 (土) ~ 2012/02/24 (金)公演終了

満足度★★★★

枠にはまらない醍醐味満載!
これは舞台なの?ミュージカルなの?ライブなの?

チラシを観て、気になって足を運んでみました。
RED公演。

…すごい大迫力!!
ダンスも歌も、
思いっきり堪能できました。

前の舞台でちらっと聴いた橋本汰斗くんの歌声が、
聴いてみたくて行ったんだけど、やっぱりよい声だ~。
少年と大人の狭間のような雰囲気が、役のゆらぎと相まって、
とてもとても美しかった。

3チーム分かれ、15人の役者さんによって演じられる同じ世界。
チームごとに、特色わかれてるんだろうなあ。

REDは貫禄の大迫力!!でした~。

オヤジ!!

オヤジ!!

神保町花月

神保町花月(東京都)

2012/01/31 (火) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかったです
+泣ける話です。

LOVE02

LOVE02

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/02/05 (日) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

ラブ
たくさんの最高な LOVE が 流れこんできて、おなか一杯に なりました。

舞台『弱虫ペダル』

舞台『弱虫ペダル』

マーベラスエンターテイメント

天王洲 銀河劇場(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

目に見える以上のもの
目から鱗とはこのことか。
すごい!
…目に見える以上のものが、目の前にあった!!
視覚聴覚想像力、すべてを全開になるぐらい刺激される、
そんな舞台だと思いました。

登場人物の造形も、
絵でしか観たことがないけれど、再現率とても高い。
限られた時間の中でも丁寧に描かれていて、原作読んでみたいなって思った。
読んでみよう~。

何より、役者さん達の滴り落ちる汗に心からの拍手を。

演者さん、スタッフさん、みんなで紡ぐ世界観。
明日の千秋楽まで、全員で駆け抜けてほしい!!

墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

座・高円寺1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

印象的なクライマックス
セーラー服の合唱部メンバーが弾けっぷりと、担任の先生のボケっぷりが秀逸でした。

次回は、純粋に笑わしてくれる青春ものとかも見てみたくなりました。

ネタバレBOX

テーマが「死の受容」ということもあり後半に行くにしたがって笑いの要素が減り重々しい展開になっていき、全体的な勢いが落ちてしまったのが残念でした。
でもそれゆえに印象的なクライマックスの昇華につながるので必要な重さなのかもしれませんが。

クライマックスは奥行きと高さのある座・高円寺の舞台の特長をうまく使っていたと思います。
墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

座・高円寺1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

細胞分裂ゲーム
墓石を足場にする安藤聖が魅力的。墓場×女子高生というミスマッチ感に生と死という観念が見事に溶け込んだ。

ネタバレBOX

陽子(安藤聖)をはじめ、高校合唱部の面々は授業サボって墓場で仲良く遊ぶ。そんな中、陽子がなぜか桜の木で首吊り自殺。幽霊となる。
仲間は自殺の原因は自分にあったと思うも、心の整理をつけようとする。西川(町田マリー)は、オカルト研究会に入り、オカルト方法で陽子をいきかえせようとし、陽子が墓場から生き返る。しかし陽子は墓地の木で再度首吊り自殺してしまう…。
ざっと筋を書くと悲痛な感じだけど、陽子役の安藤のあっけらかんとしたような達観したような演技が、その悲痛さを和らげる。生き返った陽子は、皆に「自殺の原因になるほど仲良くない」と言い放ち、私の死を美化してと強制する。回想中で、この世は腐った世の中で、人はその内腐臭を放つようになり(腐った)世の中になじむ、ということを笑顔で言う。陽子は世の中になじむ前にあの世を選んだのか。綺麗なままでいようと考えたのか。この乾いた考えに、終始元気溌溂で笑顔という設定が非常にうまく作用する仕掛けになっていて、舞台の魅力が膨れ上がる。
首吊り状態の陽子を見つけた面々が、狂乱の中、「レッドリバーバレー」を歌い叫ぶラスト(正確にはもうちょっとあるけど)にいい意味の恐怖を感じた。
幽霊状態の陽子は、真壁(川本直人)という戦時中に死んだ幽霊と山彦(植本潤)という妖怪の二人とやはり仲良くおしゃべりしている。その中で、誰かから思われているから幽霊になれる、という件があったが、陽子は幽霊としても存在したくなかったのかなと、誰かから思われることも嫌だったのかなと、あの笑顔から想像してしまう。

墓場でワイワイガヤガヤ騒ぐ女子高生演技はうまいと思う。アホなゲームを賑やかに楽しむ様と、死に対する気持ちの落差が絶妙だった。良い舞台だった。
BARHOPPERvol.1 again~MOJITO~ 公演終了!ありがとうございました!

BARHOPPERvol.1 again~MOJITO~ 公演終了!ありがとうございました!

BARHOPPER

中目黒 Bar & Taste OWL(東京都)

2012/02/04 (土) ~ 2012/02/04 (土)公演終了

満足度★★

落ち着いた雰囲気のバーでした
ひとり語りかと思ったら、
男女1組での朗読でありました。
楽器の生演奏付BARみたく、
生芝居付でドリンクと軽食を愉しむ感じでしたね。
1時間ぐらいで丁度でしたし、良品の小品という感じを受けました。
でも、結構好みは分かれるかな(^^)?

ネタバレBOX

男女の出会いと別れ、邂逅を。
BARの両端に置かれたテーブルに付いた演者さんが、
メールのやりとりを朗読し、
”なんと”生演奏のBGMで盛り上げるという小憎い演出でありました。
壁などに映像を映し出し情感を盛り上げてましたし。
BARでもありヒロインの好むカクテルを、
実際に作りながらの朗読も渋かったー。
ケド、芝居の開始までは、
テーブル上にクロスでも掛けておけば切り替えって感じが、
暗転とか照明のダウンよりは印象良くなったのでは?と感じました。
音響室や調理場などが小部屋になっていて、
ホント雰囲気を大事にしてるBARだなーって思いました。

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