下谷万年町物語 公演情報 Bunkamura「下谷万年町物語」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    あっという間に、そこは万年町
    蜷川作品、初めて観た。
    蜷川さんは難しい、と聞いていたけれど、確かに、難しかった。
    一回観ただけですべてを理解することは、無理だと思いました。
    なので、流れに身を任せて観ることに。

    私は昭和の世界をあまり知らないので、
    言葉も意味もわからない単語もたくさん出てきたけれど、
    耳馴染みのよい抑揚に身を任せれば、あっという間にそこは万年町。

    舞台の上には、とても「猥雑」な世界が広がっていました。
    愛と哀にまみれている今はもうない町で、
    生きている人は皆とてもエネルギッシュ。
    だけれど、それはとても異形で、艶やかなのに美しいとは言えない。
    不思議な世界でした。

    その中で、育っていく少年文ちゃんを演じている、西島隆弘さん。
    すごくよかったです。
    まだ大人にならない、現実を見ない、
    あの「猥雑さ」の中で、ひとり無垢なままの、文ちゃんがそこにいました。
    なんて言ったらいいんだろう。
    あまりにも自然で。
    西島さんではなく、文ちゃんでした。

    そして、宮沢りえさんは、本当に美しかった。
    台風のように万年町に現れ、かき回し、
    儚く揺れては、輝きを増していった。


    できることなら、もう一度行ってみたい万年町。
    そんな風に思いました。

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    2012/02/06 11:48

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