満足度★★★★★
それでも愛さずにはいられない
やっぱり、子どもの頃に見ているものと、
大人になって見ているものは違うのだなあと実感。
童話の人魚姫のストーリーを軸に、
過去と現在の入り交じる、
人間を愛してしまったふたりの人魚の、悲しい恋の物語。
誰もが知っている童話をこういう形でアプローチしてきたか、と、
脚本・演出ともにとてもよかった。
最後、涙が止まりませんでした。
それでも、人は誰かを愛さずにはいられないのだなあと。
幸せになってほしいと、願うことでしか昇華できない愛もあるのだと。
衣装が、とても工夫されていて、
舞台の世界観をとっても上手く表現いるなと思いました。
それから、
いしだ壱成さんの生のお芝居、初めて観ました。
すごい存在感!
指先ひとつまで、丁寧なお芝居。
圧倒された。
完璧な、美しい女性でした。
いしださんを女性にしようっていうのはどこから出てきたんだろうか。
記憶の奥底をひっかいて、長く残るような、
そんな舞台でした。
よいものを観ました。