せつなすぎる物語
人魚姫自体切ない話なのに、更に切ないお話でした。
男性の演出家とは思えない、繊細な演出。
男性とは思えないいしだ壱成さんの演技でした。
女性でも男性でも共感できる話だと思います。
満足度★★★★★
それでも愛さずにはいられない
やっぱり、子どもの頃に見ているものと、
大人になって見ているものは違うのだなあと実感。
童話の人魚姫のストーリーを軸に、
過去と現在の入り交じる、
人間を愛してしまったふたりの人魚の、悲しい恋の物語。
誰もが知っている童話をこういう形でアプローチしてきたか、と、
脚本・演出ともにとてもよかった。
最後、涙が止まりませんでした。
それでも、人は誰かを愛さずにはいられないのだなあと。
幸せになってほしいと、願うことでしか昇華できない愛もあるのだと。
衣装が、とても工夫されていて、
舞台の世界観をとっても上手く表現いるなと思いました。
それから、
いしだ壱成さんの生のお芝居、初めて観ました。
すごい存在感!
指先ひとつまで、丁寧なお芝居。
圧倒された。
完璧な、美しい女性でした。
いしださんを女性にしようっていうのはどこから出てきたんだろうか。
記憶の奥底をひっかいて、長く残るような、
そんな舞台でした。
よいものを観ました。
満足度★★★
新しい女形スターの誕生?
チラシタイトルからは想像出来るとおり人魚姫のお話なのだが(詳しくはネタバレ参照)、このお芝居の肝は、いしだ壱成さんが演じる女性がひときわ目を惹く。自分自身いしだ壱成さんを知らなかったのだが、どうやら女性役は今回が初めてなようで。これを見に来る一見の価値は充分にある。
ただまぁ、劇場は迷いやすいので時間にはゆとりを持つことをオススメしますが。