最新の観てきた!クチコミ一覧

133341-133360件 / 190025件中
トリツカレ男

トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックス

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

幸福感満ちる
初・キャラメルボックスでした。
原作の「トリツカレ男」は、本の中でも5本の指に入るくらい好きなお話。

大好きな世界観が、目の前に広がっていました。
幕がおりたあとの、あの猛烈な幸福感!
幸せで幸せで、幸せすぎて涙が出ました。
感動とか、悲哀以外で涙が出たのは初めてかもしれないです。

一心に、不乱に想う気持ちは、まっすぐで強い。
誰かのために、は、きっと誰かの力になる。
それが世界を好転させる原動力なのだと思いました。


そしてたぶん、少なからず誰しも何かの「トリツカレ男」なのではないかな。

ネタバレBOX

直接お話には関係がないのですが、
エンディングに使われていた堂島公平さんの曲が、
舞台の雰囲気にぴったりで、すごくよかったです。

キャラメルボックス初観劇でしたが、
さすが人気劇団だなと思いました。
夢の時間を楽しく過ごさせてくれて、幸せな気持ちで劇場をあとにしました。
玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画『果てまでの旅』

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

お勧め
修学旅行中の中学生が宿泊先で織りなす男女の異性に対する興味の​話。
誰誰が好きだ嫌いだの話を延々と織りなしているだけなのだが、こ​れが単なる中学生の話ではなく、まるで日本社会特有の終わりのな​い無駄な会議のように感じられて面白かった。【ベケットのゴドーを待ちながら】の来るはずのないゴドーを待っ​ているのと同じで、終わりのない会話を永遠としている辺りに不条​理感が漂っている。日本社会の縮図を描くのは、不条理劇にするの​が一番適しているのではないか?と思わせてくれる舞台だった。

今作は当たらない宝くじが大当たりした気分だった。

バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

京都芸術センター(京都府)

2012/02/24 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
石田1967さんから、面白かったとメールを戴き、急遽このサイトでチケットを予約しました。

3.11を描いているようで、描いていない。また描いていないようで、描いている。
人間と経済活動の普遍的な関わり合いを、ユニークな舞台設定で描いておりました。
大抵のアメリカの子ども達が読まされるという、レモネード経済の話(絵本のタイトル忘れました)を皮肉っているようなところが、とても愉快です。
いやぁ、京都まで見に行った甲斐が有りましたよ(^_^)v

ネタバレBOX

屋台崩し(壁面倒し)の演出は圧巻。
前日にチケットを予約したせいか、座席は最前列の端。
ぶつかってくるんじゃないかと、ドキドキしましたよ。
ちょっとラッキーでした。
昆虫美学

昆虫美学

角角ストロガのフ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったのだが、しかし重い・・・
これまでの公演も、ドロドロ要素を含みながらも高水準のものだったので、
今回も期待して行きましたが、やはり素晴らしいものでした。

角田さんお得意の手法で、
ステージ上をいくつかのブロックに曖昧ながら分割して、
それらでは、初めは無関係のような別個の話が進行させて行き、
やがてそれらが絡み合って、求心力を高めていく・・・
これが今回も成功しており、印象深いものとなっていたと思います。

そして、(見た目さわやか美人の?)角田さんの
もう1つの持ち味(?)のドロドロ(まあエロとグロです)は、
今回は非常にグロの要素が強く、
しかも、実話が題材ということで、
正直「やりきれない」感も強く残りました。

根っからの犯罪者のような主人公が、
ねちねちと周囲をいじめて行く、
いや、いじめるなんて生易しいものではないのですが、
そのやり口には嫌悪感や恐怖を覚えますし、
気が弱かったり、こういう世界が苦手な方だと、
本当に気分が悪くなってしまうかも。
そういう意味では本当に重い作品です。

そういうわけで、決して万人向けな作品ではないし、
「好み」は大きく分かれるところでしょうが、
例えば「サロメ」が(好みはともかく)芸術作品として認められているように、
この作品も、取り上げられた内容は相当ショッキングなものながら、
しかし、単なるワイドショー的伝達ではなくて、
芸術として表現されるべきものはしっかり表現されていたと思います。

ということで、角田さんの緻密な構成力と、
ドロドロの素材を用いながらも、そこから一段高い世界を創造していく力に、
今後も期待していきたいと思っています。

トリツカレ男

トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックス

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★

物語に入って行けなくて・・・
久々のキャラメルボックスで、
サービス精神と、分かりやすさと、
それでいて質の高い内容の演劇が見られるのではと、
それなりに期待していきました。

ただ、このお話、再演だそうですが、
(私は今回初めてでしたが)
物語がある意味荒唐無稽なもので、
しかし、演劇の作りはリアリスティックだったので、
正直、演劇のなかに没入できず、
結局冷やかに見ているままで終わってしまった・・・のがちょっと残念。

「そこまでやるかなあ?」「それはありえないでしょう・・・」みたいな。

これは私の勝手な「感じ方」と、それに基づく「考え」ですが、
ファンタジー的な(やや抽象的・象徴的な)表現にして、
話には少々矛盾があっても、
「雰囲気」で何かを観る者に伝えていくか、
それとも(ベタとも言われようが)リアリティーある感動的な話を作っていくか、
どちらかにした方が良いような気がしました。

今後への期待を込めて、少々辛口の投稿でした。。。

それでも、終演後に役者が客席に分け入って、
記念品を配っていくあたりの再ービス精神は中々のものです。

レイプの夜

レイプの夜

コマツ企画

小劇場 楽園(東京都)

2012/02/22 (水) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★

着想は面白かったが・・・
題名のとおり、冒頭、いきなりレイプシーンから始まる。
なので、悲しいお話が続いていくのかと思っていたら・・・、

ネタバレBOX

・・・(すでに他の方も御報告されている通り)
レイプストーリーのパロディというか、
喜劇仕立てだった。

そういう着想自体はとても面白いのだが、
では喜劇として成功していたかと言えば、
私的にはイマイチだった気がする。

すべっていた台詞も多かったし、
同じセリフの繰り返しも多く、くどく感じてしまった。

これは、観客に、すぐに「喜劇」と分からせないように、
サスペンス的趣向をも取り入れたのかな?
という気もしたのだが、そのためどっちつかずになってしまったと思う。

それから、役者の立ち位置など、演出面でももう一工夫あればと思った。

まあでも、ラストのどんでん返しはなかなかです!
それはネタバレとしても、うっかり読んで知ってしまうと、
興味半減となるので秘しておきます。
少しはみ出て殴られた

少しはみ出て殴られた

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

目に見えない線
囚人男子の行動は小粒なイジメと国と国のわかり合えなさ加減が馬鹿みたいに繋がる。

ネタバレBOX

平和な架空の国の刑務所での話。ある日管轄の国が分断されて、それがキッカケでそこから出身国別にわかれ、良くも悪くも集団心理となってそれぞれまとまっていく。
小さいイジメが連日起こり、人間の嫌な部分の気持ちの移ろい易さがよく出て、自分もあの状況下ではああなってしまうかも、とつい思ってしまったり。
ベルが鳴る前に

ベルが鳴る前に

ペンギンプルペイルパイルズ

本多劇場(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★

ちょっと混乱
話の内容と登場人物の多さにちょっと混乱。
善人の行動やホムンクルスの活躍、片腕銃の暴発とか、印象に残るシーンは多々あったけど、異世界に放り込まれたまま終ってしまったような感じ。苦い寓話のような造形。以前見た「機械」を思い出した。

ネタバレBOX

選ばれた人、そうでない人という二分割に見え、何となく現世界の悲惨さを忘れて、未来を考えての行動と思いたい。
最後、全員が集合し旅立つ先を見つめる場面は写真に残してほしいくらい綺麗だった。
ロマンサー-夜明峠編-

ロマンサー-夜明峠編-

モダンスイマーズ

シアタートラム(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

三部作の第一弾
峠に暮らす人達の元へ、里から来た熊退治のマタギ一行。
凍てつく集落で暮らしていくルールと欲と変化への一歩。
オドとスズ夫婦の絶叫夫唱婦随ぷりが愛嬌あって良かった。
千葉さんのマタギ姿が妙にカッコ良い。
んーでも、松永さん贔屓派としてはちょっと出番少なくって物足りなさもあり。

ネタバレBOX

ヒグマは登場しないが、それを巡る里の人間、峠の人間、マタギ達の人間模様が静かに画策して金と人間のエゴと共に失われてしまう。
水墨画のように見える荒涼とした舞台セットがまた寒さを助長させるような印象。
犬井の静かで冷淡、それによって見ているこちらは容易に状況を想像することのできる語り部の口調がひたひたと迫って不気味に良い。

雪原の中、手ぬぐい一本で道筋を表す方法に、コロクとツグミの二人の強力な間柄が見えて、思わず見ているこちらも力が入ってしまった。
それだけで「完」って出てもいいような完成度なのに三部作の第一弾とは。
このままこの世界に浸っていたいが、次回も楽しみ。
女王の器

女王の器

サンプル

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

201202231930
201202231930@アルテリオ小劇場

トリツカレ男

トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックス

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

201202241900
201202241900@赤坂ACTシアター/250万観客来場記念しおり配布有

昆虫美学

昆虫美学

角角ストロガのフ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

20120219
20120219@王子小劇場

君には頭がさがる

君には頭がさがる

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/28 (火)公演終了

満足度★★★★★

あるところのおはなし
劇場に入ってから 出るまで 楽しませていただきました。

雰囲気が どんどん 変化していって おもしろかったです。

ネタバレBOX

細かいところも おもしろかったですし。

恐ろしい 一面を感じて 恐ろしいと 思いましたし。

パンフレットを 帰ってから読んでも、いろいろと 感じましたし。
家に帰ってからも 観劇の余波は、続くようです。
狂おしき怠惰

狂おしき怠惰

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

緊張と集中
大学病院で繰広げられる人間模様。
仕事の倫理観は職種により様々だろうけど、今の日本を取り巻く濃い現場が痛い位伝わってくる。
女は嫉妬と逆風の断片を跳ね返したら、より一層強くなると実感。
一幕終了間際〜司の発言挿入シーンが一番響いて印象に残ったかな。

演じてる役者さんの年代が見事にその年代を生きて来たような造形で更に驚く。

ネタバレBOX

誰でもお世話になるであろう病院現場。
ストレスを溜めない為にいろいろ発散しなければと発言する医師の本音。あけすけな発言に聞こえず、ごく自然に言っているので、なんか妙な説得感があり、納得するやら感心するやら。

医療現場や製薬企業の倫理観、昨年の震災後からの甲状腺がん患者の増加を思わせる話が進む二幕より、翔と司兄弟の父親の看護・臨床実験、湊の仕事と心の逃避の仕方とかの一幕の方が入り込めやすかった。

終盤、司の行動は正しいとは思う。ただ現在からこの先の日本にかけて、そのメッセージは悲しいかな絵空事のように空しく聞こえる。
湊の行動から退職する行為は自業自得に寄るものだけど、仕事に対しては真面目に接していたと思いたい。
一幕で自己顕示欲が強いのかと思った(名誉)教授だけど、二幕の湊に「命の尊厳」を問いかけた場面は、医師と父親の両方の発言からなるものなんだろう、と思った。
ニトロ

ニトロ

ゲキバカ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ゲキバカ!
まさしく「ゲキバカ!」です。正直言うと下ネタ系は控えてほしいのですが、首都圏の劇団なのに、関西で上演して、「ゲーキバカ!、 ゲーキバカ!」、のコールがかかるって嬉しすぎる劇団です♪

雪やこんこん

雪やこんこん

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/02/19 (日) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

お芝居
芝居・芝居・芝居。
どのシーンをとっても芝居が好きで、芝居がしたくて、また芝居を見るのがとても楽しい舞台でした。
話が二転三転するけど、驚かせるのを目的としているわけではないので、そうだったのかと驚くよりすんなり入ってきました。

女座長・中村梅子を演じる高畑淳子さんに惚れ惚れして、旅館女将のキムラ緑子さんがとても可愛らしかったです。

ただ、幕が開いてから入ってきた後ろの席の関係者らしき人がいつまでもごそごそうるさかったり、遅延客を案内する時のスタッフのドアの開け閉めのうるささ・足音の高さと、舞台を楽しんでもらいたくないような環境が非常に残念でした。

白球の記憶~STEAL DREAMS~

白球の記憶~STEAL DREAMS~

劇団カッコカリ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

見に行ってよかったです
スピード感のある展開でした。映像がある演劇は初めてでした。慣れるといい感じでした。ただ、戦時中なのにちょっと緊張感がないかなという印象です。もっとピリピリしてたり言葉遣いがもっとびしっとしていたのではないかなと思いました。後半主人公が成長していくのを見れたのはよかったです。

百年の雪

百年の雪

十七戦地

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★

反重力
人間相関図見ながら観たほうがよかったか。

ネタバレBOX

100年の流れの中、航空科学な話を絡めた人間関係を描く…。

相関図を見てないせいか、人間関係がよくわからんかった。栗本寛治(柳澤)が、光村がすべて奪っていくみたいなことを言っていたが、「栗本」と「光村」の関係性が際立っているように見えない。寛治はUFOの研究の場を奪われ、大正4年の栗本孝造(吉田)も反重力装置を光村翁次郎(北川)に隠されるので、そう見えるけどいまいち、家の間の軋轢みたいのが伝わらない。その光村も、大正4年では、宇一(宮本)と翁次郎の確執は、昭和40年の章太郎(松下)と輝夫(小林)の間にはとくにみられなく、つながっている感はない。同じく寛治と光村美和子(植木)の不倫的な意味も、平成15年には特に続いているような感じでない様子。100年という数字にどんな意味があったのだろうか。

こんなリアルっぽい状況に、「反重力装置」とかのSFな要素が入ってくるので、人物らが何に情熱を燃やしているの掴めず、舞台への興味が薄れてしまった。
また、人物の特徴が薄い気がする。大人数の舞台なので、もうちょっと強調してくれると助かる。神井睦月(鵜沼)のように、大正期の女性開放思想の女史みたいな。
わだつみのこえ

わだつみのこえ

ミュージカル座

博品館劇場(東京都)

2012/02/25 (土) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

戦時中と現代の大学生
学徒出兵した大学生達の手紙や手記をまとめた本『きけ、わだつみのこえ』が原作のミュージカルで、戦場にて悩む若者の姿がドラマティックに描かれていました。

現代の大学生7人が読書会のサークルで『きけ、わだつみのこえ』を読むことにし、朗読から次第に再現ドラマに移行していく構成で、現在の大学生と過去の大学生を対比させることによって、戦争の悲惨さや「明日」のかけがえのなさを共感させながら伝える作品でした。

男性6人と女性1人のキャストは、現代の学生、当時の学生、現地の中国人、といくつもの役を次々に演じ分け、歌も熱唱でした。
テーブルを組み合わせて零戦に見立て、舞台奥から客席側に打たれる照明を用いて、空を飛んでいるのを表したシーンが美しかったです。

曲自体は悪くなかったのですが、打ち込み音源による伴奏がいかにも機械的なノリ・音色だったのが残念でした。打ち込みでオーケストラを模すよりも、ピアノ1台だけの生演奏の方が音楽的に盛り上がると思いました。

愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★

初見
バジリコFバジオさん初見。人形が出るということで子供用人形劇みたいなのを想像してましたが全く違ってました。人形が出ることで異化を含む感じですかね。長尺を感じさせぬ面白さでした。次公演も観たいと思わせる出来。出会いの感謝。

このページのQRコードです。

拡大