
月下のオーケストラ
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
満足度★
これがシアターグリーン主催?!
シアターグリーン主催のアイドル劇団と知ったわけだが、
なぜ演劇界の中核を担うこの劇場が、この演出家を選択するのか謎である。
そんな、常に睡魔に誘われる春間作品だが、私の好きな病院設定ということもあり、今回はなんとか最後まで寝ずに観る事が出来た。
しかし「演出」は相変わらず「雑」というか無いに等しい。
本も普通。芯の無いストーリーだ。
でも応援している女優が出ているから観に行かなければならない。
次は是非、プロの舞台演出家を。

よ こ み ち ~三毛猫のさんぽ~
よこしまブロッコリー
モノコト(愛知県)
2012/02/19 (日) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

深海のカンパネルラ
空想組曲
赤坂RED/THEATER(東京都)
2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
生きるとは
最初に、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をカムパネルラ視点で再構築したお話ではないと断わっておきます。そういうお話ではないのです。
「りく」という青年が出てくる。それから「けんじ」という青年が出てくる。彼らと「銀河鉄道の夜」がどう関わるのかは観て頂くしかない。
未来、現実、過去、記憶、妄想。軽めの、笑いのシーンもあるが、苛酷で残酷、「酷」という字で表したくなる場面も出てくる。だから賛否両論、万人受けはしないと思う。でも心に刻まれる「何か」はあると思う。

シンベリン
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/21 (土)公演終了
満足度★★★★
後味良い大団円が全てを払拭
豪華キャストの割には、最初の内は、企画段階の有り様が容易く想像できる、蜷川流10番煎じ的演出や仕掛けに、やや興醒めな思いがしていたのですが、最終的には、そういう粗やご都合主義を払拭するような、後味の良いラストで、マイナス要素はどこへやら。
結構、大満足して、劇場を後にする、単純な客と相成りました。
大竹しのぶさんは、彼女らしい台詞回しながら、あっぱれ、若い王女の可愛らしさを体現し、お見事でした。
窪塚さんも、映像畑出身とは思えない口跡の良さで、御見逸れしました。
初舞台からずっと注目している浦井さんが、また演技者として、更なる進化を見せて下さり、まるで、親戚のおばちゃん感覚で、感無量でした。
さいたまネクストシアターの川口さんと松田さん、共に大変楽しみな役者さんです。

俺以上の無駄はない
MCR
駅前劇場(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
これが観たかった!
千秋楽を観劇。演劇うめー。超おもしれー。
『シド・アンドウ・ナンシー』とか『リフラブレイン』とかの評判を聞いて妄想を膨らませて以来の、自分の見たかったMCRがそこにあった。
脚本上で北島が担ってる部分が不明というかハマってない気がしたり、主人公の「どうでもいい」を巡るロジックがすんなり理解出来なかったり、とかはあったけど、そんなのそれこそ「どうでもいい」!
そしてこの口調は櫻井節に影響受けてるよバカヤロウ…!
「こと演劇で、すぐ目の前で人間が演じてるんなら、笑えて泣けりゃあ大抵のことはオッケーになるな!」
ってのと、
「既存の演劇を揺さぶる演出だなんだより、面白い“お話”の方が自分は断然好きだな!」
ってのを痛感しました。

淋しいマグネット
ワタナベエンターテインメント
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了
満足度★★
スターシステム
良かった点:照明、大道具、ダンス、音響、スター以外の俳優たちのがんばり(下手をすれば怪我をするような無理までして)
悪かった点:志、シナリオ、演出、コマーシャリズム

平田オリザ・演劇展vol.2
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
違いを楽しむ
「平田オリザ演劇展vol1」から1年を経て、「3.11」を思い起こしながら味わう「さようなら」と「銀河鉄道の夜」。「隣にいても一人」の3つの地域編を見比べて、個々の作品の独特さを体感。不条理を楽しむ「阿房列車」と「思い出せない夢のいくつか」。一度に色々な種類の作品を楽しむ事が出来て、有意義な企画。今から今年度末の「vol3」にも期待してしまう。

ピクトマージ
インパラプレパラート
サンモールスタジオ(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★
青少年漫画
ダンサーをうまく活かしていて、アクションシーンの見応えがあった。役者も熱演。ただ、ストーリーが大人向けとは言い難くちょっと退屈。ダンサーが出演するときは、段々の舞台では動きに制約が出て、怪我のもとにもなると思う。

「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

演劇の耐えられない軽さだネッ
毛皮族
スタジオイワト(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

俺以上の無駄はない
MCR
駅前劇場(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
満足度★★★★
やられた
どうしようもないダメな人たちなんだけど、面白くって切ない。
櫻井節にやられました。
最後ちょっと泣きそうになったのは、自分のダメさも許されるような気がしたからかしら。

ひまわり
望創族
劇場MOMO(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
玉石混淆?
「詰めの甘いキャラメルボックス」な感じ?
好きなパターンの1つでもあり総論的には悪くないが、パスポート関連が甘いのとコメディリリーフの2人が濃過ぎて嘘臭く、観ていて醒めてしまうのが残念。
一方、プロローグ、エピローグと本編の間だけ暗転で、それ以外を全て明かりの変化だけで見せた照明は見事。

(改訂版) おい!オヤジ。
演劇ユニット3LDK
テアトルBONBON(東京都)
2012/04/10 (火) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
大オチにやられる
以前観ていたもののかなり記憶が薄れており、改訂されてもいることで「この先どうなるんだ?」状態で楽しむ。
シリアスな部分とファルス的な部分の配分が上手く、あれやこれやから故人の人物像がくっきり浮かび上がるのが上手い。
しかしそうして「イイ父親だったんじゃん!」と思わせておいてのあのラストは大オチもいいトコ…(笑)なお、遺書がキーアイテムとなる芝居がこれで4月は3本目。(!)

幹事の器
劇団TEAM-ODAC
テアトルBONBON(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ありがちな「同窓会もの」と差別化に成功
バックステージものならぬ「バック同窓会もの」にして「ありがちな同窓会もの」と差別化を図って見事。
かつての同級生たちの卒業後の人生を垣間見せる以外に主人公のバイト先を主な舞台とすることでサイドストーリーも語り作品に奥行きを出す、的な。
また21人の登場人物もきちんと描き分けているし、何度か違う場所を見せる時の見せ方も良いし、かなり満足。
ただ、主人公がイイ人(あるいはお人好し)過ぎかも?(と思って観ていたらその想いを打ち消す方向の逸話が入ってビックリ)

The end of the world
Neo Mask
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/04 (水) ~ 2012/04/09 (月)公演終了
満足度★★★
生きよ!
忍の世界が中心に描かれながらも言わんとするところは(時間的には短い)外殻部分にある、な構造とその「言わんとするところのもの」がイイ。
ただ、欲を言えばパラレルワールド的なパートをもう少し肉付けして欲しかった気も。
なお、いつもながら殺陣はもちろんのこと、取り入れるイリュージョンも鮮やか。

「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/18 (水)公演終了
満足度★★★★
好きだよと言えずに
はっつこいわぁぁ。
米山脚本と中嶋康太の相性は良かった。
ウェルメイドな短編の名手と言っちゃっていいんじゃないかな。
ヒロイン・根本沙織が実に愛らしい。

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】
DULL-COLORED POP
アトリエ春風舎(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★
面白かったです
開演前から猫ちゃんたちのお茶会があって、まったりした雰囲気から始まるのは面白かったです。始まるときは観客も緊張するものですが、そういうのがなくてすんなり芝居の世界に入ることができました。その後は徐々に盛り上がっていき、素直に物語の世界に入ることができました。
猫たちの演技も面白く見ることができましたが、ぼくがいちばん面白く感じ役者は息子役の方でした。素直な感じで舞台に立つことができているのだと思いました。立っているだけでも魅力を感じることができました。お母さん役の方は、狙いをよく考えて作りこんでいるのでしょうが、グロテスクすぎて好きになれませんでした。(そういう役なのかもしれません)
機会があったらまた見たいです。
台本を買いたかったのですが、なんとなく買いそびれてしまいました。

絶頂マクベス
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了
満足度★★★★
リズミカルな中、あり得ないテンションで演るマクベス。
中屋敷さんが前から気になっていたのと、チラシの引き、雰囲気が好みそうだったので行ってみました。
チラシからは、ものすごくぶっ飛んだイメージをしていて、
原型をとどめていないくらい違う作品に生まれ変わっているんじゃないかと思っていたので、
案外、まじめにマクベスやってるんだなと驚いた。
台詞も、わかりやすくかみ砕いてはあるけど、大筋は原作に即したもの。
リズムとテンションはさすが、飽きさせない工夫がされていて、観ていて楽しかったです。飽きなかった。
好みは分かれると思うけど、私は好きでした。
女の二面性(静か/姦しい、表情と心の中が違うとか)とか、
女優しかいない環境という中で生まれるアンバランスさが武器になっていると思います。
はじけ方のやけくそっぷりが、女集団だからこそな感じもします。
女子校育ちの私からみると、
あれは「女子校の文化祭に色気を加えたもの」ですね。
構成や舞台の構造上、どの役者さんにも見せ場があり、
尚かつどなたもTVやCMなどで活躍されている方で、
見応えがありました。

にんじん
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
満足度★★★★
大人になって見直すと
『にんじん』は中学1年生ころに小説を読んだことがある。小説と戯曲では主人公の年齢に違いがあり、小説は10-11歳、戯曲のほうは、16歳という設定。
私が学生時代は、松本典子さんという女優さんが当たり役で、その後、若かりし
頃の大竹しのぶさんが演じて話題になりました。
松本さんのにんじんはかなり昔に観ましたが、大竹さんのは観ていません。
小説を読んだ時は、実の親子なのに継子いじめのように息子に辛くあたる母親や無関心で冷淡な父親など、いまでいうところの児童虐待や育児放棄のような状態が理解できなくて、にんじんが可哀想でならなかった。
この年齢になって、改めて観ると、ルピック夫妻は離婚はしないが仮面夫婦状態にあり、結果的ににんじんが夫人の鬱屈した感情のはけ口になってしまうという、現代でもありうる話だと思った。
終演後のアフタートークによれば、演出担当の三木元太さんが、ご自身が母子家庭であり、『にんじん』の父子関係に興味を持ち、岸田國士がルナールに強く影響を受けていたことなどから、上演を提案したとのこと。
劇団のご厚意で、作品にちなんだにんじんスープが観客に配布され、アットホームな雰囲気で、久々に実のあるアフタートークを聴いた思いです。

「約束するぜと笑って言えよ」(千秋楽満員御礼!)
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/18 (水)公演終了
満足度★★★★★
あっという間の1時間でした。
2回見ました。
登場人物の呼吸が聞こえそうな距離で見る演技は、甘酸っぱいという単語を使うには抵抗がある照れくささですが、「甘酸っぱい」という言葉が最も似合うストレートな恋愛劇。
と思いきや、見ればわかるさなコネタが散らばり飽きさせない台詞回しと仕草、ちょっと懐かしく、心の中でツッコミも入れつつ、そして見ているこちらが照れくさくて恥ずかしい、けど最後が知りたいから観てしまう。そんな気分で非常に楽しいお芝居でした。
役者さんの上手さと内容の上手さにやられました。面白かったです。