
青色文庫
青☆組
ゆうど(東京都)
2012/04/07 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
満足度★★★★
AプロとBプロ
Aプロは白基調。「幸福の王子」が面白い。4人の女優たちによって童話の世界が鮮やかに立ち上がった。場所も味わい深く、(案内にあったとおりの)贅沢な大人の絵本の時間でした。衣装も素敵。
Bプロは黒基調。戯曲もダーク面を描く。「恋女房」が面白かった。
プログラムごとに色彩の変化が鮮やか。作者の幅を示してますね。

天切り松 最終版
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
満足度★★★★
めちゃくちゃ楽しい!
のっけから引き込まれる語り口。
鮮やかに変化する場面に、一時も目を離すことができませんでした。
8年続いたシリーズ舞台ということですが、私は初めて観させていただきました。ミュージカルだったのか!と驚いたのですが通常は普通の形式とのこと。
そんな機会に出会えて、お得感満載の舞台でした。
浅田次郎氏の原作も是非読んでみたいと思いました。
とん平さんも井上一馬さんも、その他の出演者の皆さんも活き活きとして色っぽくて、粋で小気味良くて、見終わった後も笑顔で居られる空間でした。
これからも皆さんのご活躍をお祈りしております。

平成中村座 四月大歌舞伎
松竹
隅田公園内 仮設会場(東京都)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/26 (木)公演終了
満足度★★★★
大サービスの法界坊
かなり笑いがある舞台。歌舞伎の喜劇的な部分、奇抜な部分をさらにもう一押ししたドタバタが結構強烈。観客サービスは決して「笑い」一辺倒ではなく、「芸」も「趣向」も総動員して。なんといっても勘三郎さんの法界坊は身のこなしが軽やかで、かっぽれを踊りながら花道を引っ込んでいくところでは、大いに笑いつつ、体の切れの良さに感嘆。お年だとか、昨年は病気だったとか、全然感じさせず・・・
大詰の「双面」では姫と法界坊の合体した怨霊)の踊りもキレイで迫力あり。劇場奥を開放して隅田川の桜を望みながらのフィナーレはここならではの趣向でしょうね。大いに盛り上がっていました。

まほろば
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
流石受賞作品
受賞するに値する作品、だということです。
いろんな意見、感想はほかの方が書かれているので、多言無用なのかもしれません。
やはり、人間の本質に迫る作品というのは、良いですね。
演出、役者もバッチリで。

テキサス
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2012/03/17 (土) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★
温度差
のめり込んで見ている人と、そうでない人の差が激しいように感じた。すくなくとも座席周辺では。
そういう意味では万人向けではないのだろうけど、作品単体としては上出来、という感じ。
とはいえ、コスパ的には、ちょっと高いかなー。PARCOであることを差し引いても。

夜の森
虚構の劇団
新宿シアターモリエール(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
2回目の木野花作品
木野花演出作品、過去に観たのあったかなーと探してみたらありました。
そこで今回の作品と似ているものがあるなーと思いつつも、強烈な印象もないことを思い返してしまった。。
どちらも、悪くは無いし、役者も頑張っていた。
ただ、期待を超えていくもの、意外性、メッセージ性が乏しかったか。
そういう作風なのか、偶然2作ともそういうものだったか。

まほろば
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
傑作!
間違いなく傑作だと思う。2009年に岸田戯曲賞を受賞した作品で、選評にも賛否両論あるようなのだけど、3.11の後にこの作品を観るということには、格別の意味があるような気がする。そして、11歳の闖入する少女を演じる大西風香の、ボケ味が格別!彼女の演技を観るだけでも、行く価値があった。

鬼の生活
ブルーエゴナク
SUBビル(802-0081北九州市小倉北区紺屋町7-15JMNビル1F)(福岡県)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
満足度★★★
吸いとらるるぞ。
真面目な話、会場はやや乾燥しています。
でも、水分を補給すると終演前にトイレへ行きたくなります。
これはアレです。
あなさこくんの、客へ対するSプレイです。
そしてあなさこくんは、かなりの割合で、音楽的コード進行で戯曲を構成していると思います。
精も根も尽き果てました。
実際、あたしと同行者は観劇前に佐世保バーガーを食したにも拘らず、観劇後に
「炭水化物と適度な油脂をくれ!!!!!」
状態になり、、ラーメンを食しました。

自慢の息子
サンプル
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑って笑って笑って肝が冷えた。
…もぅ。
どこまでも深読みが出来る。
どこまでも妄想が許される。
そんな狭い空間での広大な物語に、ただただ参りました。
チラシでは宇宙空間の惑星表面と思い込んでいた「図?」がフライヤーでは「アレ」だと知ったときのやられた感たるや。
冒頭と矛盾しますが、すなおに観る事をオススメします。
魅入られます。

カルテット! 4/25浦安公演
アトリエ・ダンカン
東京グローブ座(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/21 (土)公演終了
満足度★★★★
趣向とキャスティングの妙
それにしても、クラシックの音域は広くて
オペラ歌手の凄さを知る。
高校生役の女優が、ちょっとイタイ。

俺以上の無駄はない
MCR
駅前劇場(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
満足度★★★★★
クズ野郎、好き
このタイトルで、自称「クズ野郎」の芝居とくればこれは観たい。
そう思った時点でもうやられてる・・・。
台詞が時代の空気を感じさせるから、軽い笑いでいなすのかと思いきや
役者陣の充実ぶりと、実は鋭い痛みを伴う展開に
最後はなんだか泣けてしまった。

かたりたがりのみせたがり
Love FM
西鉄ホール(福岡県)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
満足度★★★★
下ネタ
この淫靡なささやきが楽しい♪ 出会い系のなんたるかをじっくり
勉強した気になった。 オープニングアクトの月光亭落語会も
楽しかった〜〜〜やっぱりかぶりつきよね、こういうイベントは(^o^)v

だだこねるハル
ひよどり山
アトリエ春風舎(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/19 (木)公演終了
満足度★★★★★
入場料からはちょっと想像できない
簡素で抽象的な舞台美術ながら、
東京の公演では珍しい?
細部まで物語の時間軸が練られた、洗練された舞台でした。
・・最近ずっと、ぼんやりとは感じていたのです。
それは、どうもこれが日本の最先端と言って良いのかは分からないけれど、
とにかく、「静かな演劇」から派生したと見られる
画面の細部まで巧妙に手入れされた、
小さく、一見地味ではあるのだけれど、
極めて高性能な一連の流れの作品が、
どうも春風舎近辺を中心に興隆しつつあるという感覚。
ちなみに今回の舞台も、観ていてなんだか「変」だな、とは、思っていたのです。
・・まるで映画のように自然に頭の中に物語が入ってきて話の流れは理解できる。
ただ、よくよく考えてみると、
舞台を観ている自分たちに流れる一定の時間(当たり前です
とは別に、舞台の中で30分から数十日の時間の流れが、
まるで自在に伸縮するかのように、
伸び縮みしながら流れていくのです。
その際、物語の時間の流れが不自然に途切れたりなどはしません。
物語は物語へと、実に自然に次の場面へと連なっていくのです。
その中で、役者たちは大げさに飛び回りなどしません。
せいぜいゆったりと歩いたり立ち止まったりする程度。
照明だって、音響だって、まったく特殊な使い方はしていません。
あくまで淡々と。
その中で本当に巧妙に、自然に、
時間の流れが伸びたり縮んだりしているのです。
アフタートークで、この作品の完成に二年間を掛けたとうのを聴いて納得しました。
別に時間を掛ければいいというものでもないですが、
この作品は、時間をかけることで無駄を極限まで省き、
役者さんたちの立ち位置も最短距離で結ばれている印象です。
ちなみにこのトークでの、難解な役柄に挑戦したかったという主宰の言葉で
この作品の中で最も難しいと思われる役を、
主宰が完全にこなしていたこともまた、納得できました。
自分が石原正一氏の舞台が好きな理由として、
彼が舞台上で踊ってコントロールし、
どんな時も顔が見える作品に仕上げていることがありますが、
もし、石原正一が柱谷だとすれば(ここではあえてブラジル人とは言わない(苦笑
今回の主宰は、まるでベッケンバウアーがオランダ代表を率いていたように(笑
今回の少数の役者・スタッフを舞台上からコントロールしていたように見えた。
その結果として、
東京の公演では珍しい(苦笑
お金よりは、遥かに時間と頭(才能)を注ぎ込んだ、
極めて洗練された意欲的な作品に仕上がっていた。
自分としては、今回の作品は、
平田オリザ氏と以前新国立で上演された岡田利規氏の「タトゥー」の中間のような
映像的な舞台作品に(あくまでイメージ上です)
仕上がっていたように思います。
入場料からは想像もできない
血と汗の詰まった作品に仕上がっていて、
情報過多の東京では珍しい?
非常に舞台作品に対して真摯な態度で向かい合った末の作品であることがよく分かりました。
(通常であれば、これだけの作品であれば、多少は自分たちの
作品的な技巧を際立たせ、印象付けようと(別に悪いことではないです
各所を配置してしまいがちなのですが、この作品にはそういうところが無く、
あくまで淡々と進んでいくのです・・それは品の良さと言ってもいいかもしれません・・)
やっぱり今は、春風舎からはちょっと目が離せないなぁ・・(笑

ミュージカル「コーヒープリンス1号店」
ネルケプランニング
青山劇場(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
筋、セット、歌唱高レベル
テレビでも見ていましたが、ミュージカル・バージョンも同じくらい明るく楽しい作品になっていました。主だったキャラクターにそれぞれ歌の見せ場があるのがグー。特に尾藤イサオの熱唱&ユーモアが光っていました。

まほろば
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/04/02 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
帰りにいろいろ
2時間はあっという間。笑わせられつつ、帰りにいろいろ考える。お芝居を観て、自分の人生に照らし合わせ、本当の「感想」を持つことができたことに深く感謝。

淋しいマグネット
ワタナベエンターテインメント
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
whiteチーム観劇
D-boys舞台初観劇。正直見る前はイケメン集団のイメージしかなかったのですが、いい意味で裏切られました。見て良かった、とってもいい舞台です。特に脚本&演出が最近の日本演劇にないナイフのような鋭さがあってオススメ。久しぶりに私的ヒットな海外戯曲。劇中劇には幾つものヒントがおもちゃ箱のように詰まっていて、見た後にそれぞれ自分でパズルのように謎を考える、心地よい余韻が残るそんな舞台。難役をとても上手に若い役者さん達が熱演されていて感動、脚本&演出を存分に活かす演技力は見事です。ダンスも素敵。別チームでも見たいです。是非再演をお願いします。

ひまわり
望創族
劇場MOMO(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

絶頂マクベス
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了
満足度★★★★
観てきました
初日割引で。
自分らのスタイルがあってよいですね。
女体シリーズ、次は来年「発情ジュリアスシーザー」だそうです。

農業少女【無事終演しました!!】
空かると
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
満足度★★★★★
「優」。
農家だからってわけじゃないけれど、『農業少女』は深津絵里・多部未華子主演の「テレビでおなじみメンバー」から、高校演劇部まで数々観てきた。延べで言えば、10本以上観たと思う。
明治大学文学部演劇科専攻の空かると版『農業少女』。
抜群です。
この作品は、いろんな演出が可能だと思う。
難解にもできるし、容易にもできる。重くもできれば、軽くもできる。シリアス仕立てにもできれば、コメディ仕立てにもできる。
もちろん、野田秀樹脚本がイイってことは否定できない事実なんだけど・・・それだけじゃない。
この芝居は、グッダグダに陳腐な作品に成り下がっちゃう可能性を秘めてるし、顔を歪めたくなるくらいの青臭~くなってしまう可能性も秘めている。
でも、空かるとの『農業少女』は、下衆・青臭さ・色気・笑い・怒りetc...いろんな要素のブレンドが絶妙だった。
演出の新井ひかるさんに拍手!
もちろん、女優&俳優も良い!みんな良い!!
主役百子を演じた安部麻里奈さん。
完璧。
ボクは学生時代、ゼミのフィールドワークで、首都圏や首都圏周辺のテレクラに行って、援助交際の実態調査をしていたんだけど・・・その時に感じた少女たち(ま、少女といっても自分と同年代なんだけど)に対して感じた「やるせなさ」「小便臭い色気」「怒り」「面倒くささ」etc...を彼女を見て、いろいろ思い出しちまった。
それくらい「少女」で、幼くて、迷って、怒って、純粋で、ボクらを馬鹿にしてて、ボクらを羨ましがってて・・・そんな百子そのものだった。
安部さんの見た目&衣装だけじゃなくて、彼女の演技、そして新井さんの演出が噛み合った結果なんだろうなあ。。。
俳優陣も見事。
都罪役の中西良介さんは、ボク好みの顔(もちろん、役者として 笑)。
瞬発力ある演技は・・・イイねぇ。
あっそうそう・・・役の性格を帯びてのものではあるんだろうけど、岡本摩湖さんの前説は、ボクが今まで見てきた前説の中で、一番良かったと言っても過言ではない(笑)
配役良し、衣装良し、舞台装置&小道具良し。
そして、演出良し。
次回作品が、とっても楽しみ!

もし明日地球が滅んでもわたし達は今日リンゴの木を植える
東京トライアル
イワト劇場(東京都)
2012/04/14 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
満足度★★★
トライアル
完成度を求めてはいけない。思えば昭和は型にとらわれず体当たりで新しいものを創出していた時代だった。公演としては同族カンパニーに依存しすぎの印象。根本はバージョンアップ、初期型は例の通り、高襟はさすが作品作りがうまい。