最新の観てきた!クチコミ一覧

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チョイス!

チョイス!

T9企画

アドリブ小劇場(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

結構楽しめました
かなりムリめの話なのですが、結構楽しめました。コメディ80%、シリアス10%、サスペンス10%ってところでしょうか。女優さん達よかったです。

熊に借金

熊に借金

十中連合

其の延長(四条木屋町)(京都府)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/26 (土)公演終了

満足度★★★★

観てきました
会場をよく調べてみたら、
行く予定のライブ会場(アバンギルド)から歩いて数分のところで
時間もちょうど良かったので
当日券でぶらっと観てきました。

飲み屋での公演だったのに、
会場に入ってみると意外にも?
作りこんだアングラっぽい謎のセットがあり(京都とアングラはよく合うね
そのなかで取り留めもない会話やネタが続くと思いきや、
唐突にちょっとシリアスになったりしてて、
長い物語のなかにもメリハリがあって、なかなか面白かったです。

大昔のアングラポップだったころのベビー・ピーにちょっと似てる?
(ベビー・ピーは東京での公演は池袋の小さな劇場であったくらいだったけど、とても好きな劇団なので・・

京都の劇団は、シリアスでしっかりしたものもあれば
今回みたいな取り留めもないようでいて
ちょっと切ない?ようなものもあったり、
また、非常に前衛的なものもあり、
その多くがこりっちにはあんまり載ってないけれど
非常に遊びココロのレベルが高いように思います・・。

ちなみに、
金曜昼に劇研で劇団飛び道具の『七刑人』
(アンドレーエフ原作というのがロシア・ポーランド文学好きには堪らない・・京都はロシア文学よくあるね。今の早稲田の人とか、ロシア文学とかやらないのかな・・?
で夜はviolens@アバンギルド
土曜昼はベトナムからの笑い声の黒川猛氏のTHE GO AND MO'sで夜はrose。
いっこライブが混じったけれど、どの公演も素晴らしかったし、
関西にはこれ以外にも、いけなかったけれど面白そうなのはいっぱいあるので。

特にTHE GO AND MO'sは舞台上の公演は凄くレベルが高かった・・自分が行った回などは観客が数人だったのに。
京都は、観客数と内容が比例しないことが非常によくあるのです・・大昔のトリコAなど(苦笑 
なので、東京で大勢の舞台通から高い評価を得た作品よりも、ほとんど誰も観ていない関西の作品のほうが凄い(あくまで自分視点で)ということは普通にあることだと自分はいつも心に留めておくようにしています・・

東京も悪くはないけれど、
関西の聞いたこともない小さなハコに
夕涼みがてらぶらっと立ち寄るのも面白いですよ。

思いは願いのうそとなり

思いは願いのうそとなり

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★

楽しめました
かなりオーソドックスで、ベタな展開なのですが、結構楽しめました。難を言えば、登場人物が多く、エピソードも満載で、それらにみんな丁寧にオチをつけているので、ちょっと焦点が定まらない感じもしましたが。

45°

45°

多少婦人

OFF・OFFシアター(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/29 (火)公演終了

満足度★★★★

謝ると誤る
CoRhchの説明で??となっていた部分を改めて読み返して納得。
軸となるストーリーがあって、そこに出て来る人物のストーリーが派生して次々に生まれて来る感じがすごく面白かったです。

通る夜・1965

通る夜・1965

劇団芝居屋

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/22 (火) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題390(12-133)
14:00の回(薄曇り 暑)。13:15会場着、受付していたのでお願いするとチケットに整理番号あり、入場は「整理券」を持っている方→チケットの整理番号、の順でした。舞台は前方に寄った和室。下手、タンスにはポットや雑誌類(「舞台美術手塚俊一の仕事」、「アサヒギャラリ」)、コピー用紙。正面、タンスと襖、上手には小さなデスク、PCや筆記用具。ポスター「夢の痕」「舞道行」、もうひとつの襖。畳に小さなコタツ(?)。正面を見ている限りでは、どこかの和室をそのまま持ってきたような造り、上を見ると照明。13:59前説(場内のアナウンス)、BGMは癒し系、14:05開演~15:58終演。雫..車の音、ひそひそ声、足音。、玄関が開く音..場内明るくなり上手より男が入ってきました。
47年前の「北高今昔物語」、高校3年生だった頃、集まってきた者、集まれなかった者、無言のフォークダンスを挟んで時間が溶けてゆくようでした。終演後、役者さんたちは階段でお見送り、ちょうど入り口すぐのところに永井さん、増田さん。3作目であり楽しませていただいた旨お伝えし階段を降りると増田さん。ごあいさつし、前作、前々作のDVDを購入。「1962-1966(赤盤)」を聴きながら駅へ向かったのでした。

ネタバレBOX

2年前の夏、ン十年振りの中学校同窓会、見分けがつかない者多し。参加した者、連絡先不明の者、再び会うことができなくなっていた者。時間は無限に拡がって2度と元の位置に戻ることはありませんでした。

ビートルズを聴き始めたのは解散後のこと。「I want to hold your hand」の日本盤(デビュー)シングルは64年、私が初めて手にしたアルバムは「Meet the Beatles」で、トップにはこの曲。文化放送で(途中から)聴いていた「BBC ビートルズストーリー」では同曲のカラオケバージョンがかかっていたと記憶しています。

「ハートブレイクホテル」は56年、65年頃はどうだったのか… ハワイ衛星中継は74年(みてました)。

「昭和であった頃」…当時も校則は厳しかったのか、集団生活が苦手な私、今でも変わらず、でも、こういったお話は好き。
『ウェディング、ラン!』

『ウェディング、ラン!』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

劇場MOMO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

色々突き抜けたコメディー!
「なんじゃ、こりゃ~」というくらいの有りそうでなさそうな設定の数々、
キャラクターの面々が、どっと押し寄せてくる!
ぐいぐい攻め込まれて、笑ってしまった(笑)。
色々突き抜けてるね、これは(笑)。
この世界観は、癖になりそうな味わいで、舞台に惹きこまれる!
最初の花嫁の登場シーンは、「そうきたか!」という感じ。
上演時間約2時間。

ネタバレBOX

笑いのネタを説明するのは、野暮になりそうなんで割愛(笑)。
劇団の説明文読んだが、分かるような気がする(笑)。

ちなみに、ウェディング・ランのランは「乱」。
走るだと、勝手に思い込んでいた。。

役者陣、濃いキャラだったなあ。
マジシャン、イタコ役の方は、圧巻(笑)。
花嫁さんも、一人芝居を観ているような迫力があったなあ(笑)。
鈴木雄太さんもワンポイントで出演していた。
見逃さないように(笑)。

鈴木雄太さん、前説もされていたのが、好印象であった。
観劇する側からすると、主宰、脚本/演出家がどんな人なのか、
知りたいもの(少なくとも私は)。
どんな人が創り上げる世界観なのか、興味があるので。
ガラ版地獄

ガラ版地獄

ガラ劇

明石スタジオ(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

それもまた地獄なのか
お芝居を観終わって、うちのめされて帰りました。
通常の気分に戻るまで時間がかかりました。
悲しみとか絶望とかを最大限に表現したお芝居だったのでは。

絶対に観るべきお芝居です。ただ再演となっても、
あの空気感はもう出ないと思われますので
再演は希望しません。

あと、あのビニールの演出がすごかった。
演者のみなさんはさぞ苦労されたかと思います。
そして、あれを考えた人がめっちゃすごいです。

次回も楽しみにしてます。

ミッション

ミッション

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

疲れてて寝た。
ごめんなさい。

すがれる

すがれる

鳥公園

BankART Studio NYK(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

すがれる
すばらしい作品です。今年これまでに見た作品の中で一番面白かった作品です(9月現在)。「老人に話を聞くつもりが、話を聞かされる」ということを念頭に置いておけば、すべてがつながるはずです。あの会場のあの声音風景。すべてがつながるはずです。おすすめです。

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

満足度★★★★

今シーズン初見
エリザベートは初演から見続けていて、今回も一通りは見ます。

ダブルキャスト、トリプルキャストと増えて、その組み合わせを全部見ようとすると(←東宝の思惑通り)、すごくお金と時間が取られますが、好きだからしょうがないですね。

今シーズンのエリザはこれが初めて、山口さんの歌い方が変わっていました。調子が悪かったのでしょうか。
「いきたお前に愛されたいんだ」では「あ~~~いされたいんだ」と極端に伸ばされていたり、他も全体的にささやくような歌声になってました。
一緒に観た友人は、全部の歌い方が「ふ~たり~でお~どぉった(婚礼の夜を覚えているだろう)」と同じになっていたと言っていました。(←わかる人しかわからない説明)
山口エコーは、当然、フル活躍でした。

エリザは春野すみれさん、お初です。一幕では高い声が出なくて歌が安定せず、ハラハラしました。最後まで音を取らず台詞のようにして叫んだりするのが、ごまかしているようにも見えました。
そして予想どおり、若い時のエリザの場面ではかなりの無理が(汗)
瀬名さんでも違和感ありましたが、無理してトップ男役にエリザをやらせなくても、娘役でもっといい人いるじゃないかと思ってしまいます。(集客のためには仕方ないのか)

と、一幕終わった時は、不満タラタラだったのですが、春野さん、二幕になってぐっと良くなりました。
『二隻のボート』の場面は、いつになく感動しました。


素晴らしかったのが、エリザの父親マックス役の今井清隆さん。
前回の『眠れる雪獅子』でも素晴らしかったのですが、本当に豊かな声量と表現力。
この日見た回は、主力メンバーがこぞって調子悪そうだったので(禅さんもカリンチョも)、ただひとり別格の存在になっていました。

そして、この回での一番の目玉は大野ルドルフでした。
以下、配慮してネタバレへ。

ネタバレBOX

先に観たひとから、「重い」とか「下手」とか聞かされていましたが、まさかここまでとは!!というルドルフでした。

なにしろ、写真で見る限りお顔はギリシャ彫刻のようにおきれいで、事前のインタビューでもすごく上品そうに見え、私的には3人のルドルフの中で一番期待していたのです。

それだけに、ショックらーじ。

オープニングでチラッと出たところでは「あらそんなに下手じゃないわよ」と安心したのですが、そしてフランツと一緒にでてきた場面でも(←立ったまま、しかも台詞が中心だから)、「普通に聞けるわよ」と自分を納得させていたのですが、踊りが付いたらもう大変。
浦井くんの時とは「別の歌?」みたいになっていました。
なにより、そのダンスが全然踊れていないんですよ~。

ある人が、山口さんとの『闇が広がる』をダンスじゃなくって「取り組み」といいましたが、そんな感じ。
山口さんも踊れないけど、まあ山口さんだからいいんです。
踊れないルドルフは……キツイなあ。(歌えてもいないし)
大野くん自身、辛いんじゃないかなー。

といいつつ、応援しています。綺麗だもん。
顔の綺麗は七難隠す。隠しきれてないけど。
最後まで、がんばってください。
『ウェディング、ラン!』

『ウェディング、ラン!』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

劇場MOMO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

笑い満載
バカバカしさを全力投球で突っ走る8割芝居の真骨頂。120分間笑いが絶えない芝居でした。濃い顔の俳優陣がとてもとても印象的です。10周年の節目で,今回で俳優業引退する役者さんもいるし,劇作家としては筆をおくことになるということですが,これからも観ていきたい劇団です。それにしても,観劇した回はなぜかちょっと観客数が少なかった。こんだけ面白いんだから,もったいないなぁ。

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

西暦2222年2月22日の22時22分22秒

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題389(12-132)
19:00の回(晴 暑)。18:01受付~18:31開場。席に着こうとみていたら最前列ド真ん中の席に紙→「関係者席」、どこのどいつかと思っていたら***さんでした。さて、舞台は普通の屋内とは違って奇妙にアンバランス。下手は平面(薄紫で色むら)、上手は曲面(木目、窓らしきものからみえるのは配管?)というつくり。正面の上部には大型のモニター、その下には台のようなもの。「4秒だけ過去に戻れる」とくると「2分先の未来を予知する能力(「NEXT」 2007 ニコラス・ケイジ)の逆パターンか。役に立ちそうでそうでもなさそうで、あればあったで疎ましい得意技、超能力者の悩みは深い、たったひとりなのか。いろいろなことにちゃんと筋が通っていて、劇中、ひたすら脱線しながらもばく進。

隣の劇場...某劇団で5連続公演(結局1回休み)か、こちらで3連続か...。最後のお願いで人助けだというメッセージに応えないわけにはいきません。5/25、23:54予約をポチッと。

かかっているのはThe Sex Pistolsか、パンクは苦手なので自信なし。19:04開演~20:55終演。受付で「鋼鉄の処女」DVDを購入、出口でボス村松氏を待ち、人助けに参じましたとご報告。お誘いありがとうございました。

ネタバレBOX

18:55前説は客席後方から、前方ではBGMが鳴っていて少し聞きにくいので、(舞台上とか)前に出てきてやったほうがいいと思いました。この時点で煙が出てきます。

うだつが上がらない、デジタル表示のゾロ目に取り憑かれた「男」の過去、なぜボディガードに志願したのか、見た目と自身の年齢と称するものとのギャッブは何か、そしてもう一人同じように取り憑かれた冷凍技術の第一人者である「女」研究者、彼女にも隠された動機が...と書いてみるととてもカッコいいのです。
「2011.11.11 11:11:11」「3:33:33」などがモニターに映ります。

どこからみても妖しい「株式会社日本クライオニクス研究所」。ヒロセの左胸、名札。ここの写真と実際とが違うなぁ、ヘアスタイル変えている、などと細かいところに目が行く。

ウィキペディアをみると「クライオニクス(cryonics、人体冷凍保存)」という技術があり、コールドスリープは生きている人体が対象であり、クライオニクスは亡くなった後の人体が対象と記されています...なるほど。「2001年宇宙の旅」「夏への扉」「アバター」、「猿の惑星」なども紹介されています。

お芝居が始まって、真ん中にある長細い台はドラキュラなんかが入っていそうな棺桶みたいだなと思っていたら「冷却装置」で「棺桶」と呼ばれていると...アタリ。これはマジックではなく、奥が開いていて抜け出せるようになっているんですね。

タイムトラベラーであるモリシタ、女教師にコクる場面、娘のこと。時間を遡るシーンをわかりやすく見せくれるので感心。時間SFは切ないものが多く、本公演でもその部分は組み込まれていて、そのうえに役者さんたちの持ち味がタップリ散りばめられていてとても楽しく観劇できました。

「関係者席」は劇中の記者会見の場面、「週刊タスポ」の記者席用でした。
「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」

「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」

A級MissingLink+三角フラスコ

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2012/05/19 (土) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

待ってた甲斐がありました
A級MissingLinkさんの作品は、優しい眼ざしを感じて、ラスト少し涙ぐんでしまいました。三角フラスコさんは、徹底した当事者目線であの日から数日間のことを丁寧に描いていました。どちらも1時間程度の作品ですが、とても満足感のある2本立てでした。

誰か、月光 恐怖・ハト男

誰か、月光 恐怖・ハト男

劇団東京乾電池

本多劇場(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった
いろいろな舞台作品がありますが、中でも大好きです!!
分からないコトも面白い...
が、キャストも複数らしいし、まだまだ追求してみたいのでリピーター割引狙います。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

めでたし
厳選された台詞と音響、極めて日本的な題材をモダンな空間で魅せる
素晴らしい舞台だった。
吉田小夏さん、凄い人だなあ。

ネタバレBOX

土俵のように少し高くなった白い八角形の舞台は、なだらかに裾が広がる。
和な感じの格子や行燈のような照明が天井から下がっている。

「むかーしむかし・・・」で始まり「めでたしめでたし」で終わる昔話。
それが未来に語られる昔話となれば、話はこの2012年から少し経った頃か。
一輪の花を手にした出演者が客席の間を通って舞台へと向かう。
とても静かな、しかし打楽器の響きと共に強烈な印象を残す出だしだ。
このオープニングで一気に、現実と幻想が入り混じった不思議な世界に惹き込まれる。

あることが起こってそれ以後女の子が生まれなくなった小さな島の物語だ。
島の反対側には危険なものがある“行ってはいけない場所”がある。
父親と二人の息子、それに甥っ子の4人が暮らす男所帯にキツネが嫁に来る。
長男の妻が亡くなって1年後、島の存続のためにもという
村長のたっての頼みもあり長男はキツネの嫁をもらう。
島の暮らしには湿り気のある古い日本の地方色が濃く出ていてとても懐かしい。
蝉の声、蜩の声、波の音など定番中の定番が、これ以外に考えられないほどハマる。

知的障害を持つ次男を演じた青年団の石松太一さんが素晴らしい。
ただ一人、純粋さを損なわずに大人になった人間として
素直に心情を吐露する人に、一分の隙もなくなりきっている。
後ろ向きの時でさえ、その表情が手に取るようにわかって
共鳴せずにいられない。

全体のテンポが、若い人の作品とは思えないほどゆったりしていて
厳選された台詞が際立つ。
あの会話の丁寧な間とタメは吉田小夏さんの作品に共通するものなのか、
若い世代には貴重な、自然な忍耐強さを感じる。
情報量を多く、ボリュームを上げて急いで喋る芝居が多い中で
これは「語り」のテンポとでも言えようか、言葉がひとりでに立ち上がるようだ。
その結果人物像がくっきりして、会話は静かでも緊張が途切れない。

ひとつの役を複数の役者が演じる場面が多いが、
とても上手くつながっているのは役者の力と構成の上手さかと思う。
現実と幻想、過去と現在が自在に交差する構成と
それに伴う人の出入りに工夫があって複雑なのにわかりやすかった。
被災地を思わせる表現の仕方にもセンスと女性らしい繊細な視点を感じる。

「めでたし、めでたし・・・」で終わるこの昔話、
終わってみればSFかホラーか寓話か、そしてとても哀しいおとぎ話だ。
今の私たちには協力してくれる心優しいキツネもなく
人間は愚かな行いの果て一直線に滅びて行くのだろうか。
それもまた「めでたし」なのかもしれない・・・。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

STスポット(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

監禁と窓
 ストーリーとして展開してゆくものと、描かれている世界の間にある深い淵が、個々人と世界の断絶を表現して興味深い。面白い表現方法だ。ストーリーとしては「監禁事件」である。但し、本当に犯罪としての監禁が行われているか否かは、劇中でも謎である。なぜなら、監禁されていた場所から逃げ出してきた、と言う少女の証言があるだけだからだ。彼女が逃げ込んだ先は、男二人、女一人がシェアする一軒家。この少女が転がり込んでくるまで、三人の関係は良好であったが。
 シェアメンバーのうちに一人が、彼女を守ると約束したことから、それぞれの人間関係は罅割れてゆく。その展開の中で見えてくるものは、各々の幻想領域の不一致、世界との共存不可能性、個々の絶対的孤独、寄る辺なさ、これら諸事情故の根本的不安から誰一人自由ではないという事実。それを各々が知っているが故の、自己監禁。生存の与件を得る為の自己監禁部屋での窓の必要と疎外。これらが、ラストで象徴的なシーンを創る。

Polar Night

Polar Night

YP

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

洗練
 幕開は駅の雑踏を思わせる、ウォーキングを、時にストップモーションで、またスローモーションで展開。これから乗車する夜行列車”ポーラーナイト”への道行きとして洗練された導入部だ。
 作家が女性ということもあり、視座が女性的で細やかだ。案外、女性の本音も語られていそうな気がする。但し、その男性批評に目新しい所は無い。印象批評の域を出ず、既に言われていることばかりなのは矢張り陳腐の域を出まい。本当に勝負を掛けるなら自分自身の頭で更に深く広く独自の視点を持つべきであろう。
 そうはいっても、日常の些事に関しては、女性的な見方が目立ち、男の自分から見ると、細やかで繊細な印象を持った。更に、役者陣それぞれが新たなことに取り組んでいて、ダンス、音楽、歌、などのレベルは高い。

葡萄酒いろのミストラル

葡萄酒いろのミストラル

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

何回でも観たくなる!
優しさの裏に切なさと残酷さが隠れているお話。それでも最後に暖かい涙が溢れてくるのは、キャラクターがみな自分のためだけじゃなくて他の誰かを想っているから、でしょうか?

その心が知りたくて何度も何度も観たくなる劇だと思います!

EgofiLterの授業

EgofiLterの授業

EgofiLter

MAREBITO(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

理科室
 「授業」は、演出の実験場だ。それが、分かっているから、演出家は様々な実験を試みる。今回、客は5Fまで徒歩で上がる。エレベーターの無いビルなのだ。入ると、そこは普通の部屋を舞台に改造してある。置いてある道具類は、理科室的な雰囲気である。無論、教授は、文系、理系の博士号を総て取得しているので、それに相応しい雰囲気である。今回の演出の特徴は、教授、生徒共に、影の役者が居て、科白をダブらせたり、演技を視覚的にも重層化させた所だろう。これはこれで、なかなか面白いアイデアであったが、教授役、生徒役がそれぞれ2人ずつ居ることによって、教授はジキル&ハイドに生徒は恐怖する生の状態と社会的慣習に縛られ従属させられるような二元論的人物に受け取られかねない危険性をも孕んでいるように思われた。
 だが、結論からいえば、この戯曲に正解はあるまい。様々な解釈をこのような形にして演じたことに意味がある。楽しめる舞台であった。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

STスポット(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

初。 気持ち良かった!
役者さんの発する、たたみかける言葉、静かな言葉、どれもが、すぅーと抵抗なく頭の中に流れ込んでくる快感を初めて味わいました。
台詞の意味を咀嚼するのに時間がかかり、役者さんの動きに追いつかなかったり、疲れて聞き飛ばしたりすることも度々・・な私が、1時間45分、あの凝縮された空間に自然に入り込んでいたことにまず驚き。 余計な負荷がない、磨かれた言葉だけで台詞が成り立っているというか・・。
アマヤドリさんは初観劇。迷いながらも物は試し!とばかりにチケットを購入したのですが、こういうお芝居に出会ったりすると、やっぱり観劇やめられないなーと思ったりします。演劇って素敵ですね。改めて。

ネタバレBOX

あの場面&あの照明の中で「サルビアの花」と来ましたか!
昭和のフォークソングが、まるでこの作品のために書かれた曲に聞こえました。
若者の恋愛(の、ちょっとエゴで病んだ一面)は、普遍なのかな、と思ったり。
選曲はどなたが?若い方ばかりなのに。
ひさしぶりに聞いて、懐かしすぎて(歳バレ)・・・こっそり口ずさみながら帰りました。

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