最新の観てきた!クチコミ一覧

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ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

大吉カフェ
古くに建てられた、家の一室で
2人の お話を 聞いていると
おもしろくて すてきでした。

ネタバレBOX

ほろりと する場面もありますし、
演じる人によって 雰囲気も変わるのだろうなと 思いました。

いなくなった 人が
主役のような 気もしました。
ダンス・アジア in Fukuoka

ダンス・アジア in Fukuoka

NPO法人コデックス (Co.D.Ex.)

大博多ホール(福岡県)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/19 (土)公演終了

満足度★★★★

それぞれ違いがあって面白い
『プロジェクト大山』はグループでのダンス。
日常に見られるような動きを基本にちょっとファニーな要素が付け加えられている。
各場面の情景が浮かぶようだった。

『Ambiguous Dance Company』は4人組の激しいダンス。
最初は、好みではないなと感じたが、ボレロなどは素晴らしかった。


どちらも観客に見せること、楽しませることをきちんと考えられている。

YANEURA COSMOS

YANEURA COSMOS

劇団ミックスドッグス

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

SFファンタジー
フレッシュなエネルギーに溢れたステージでした。
今しか出来ないことを全力でやってる感がビンビン伝わってきました。
コクのある再会のストーリー。
冷房効き過ぎで寒かったけど、作品は熱かった。

暴れん坊 銀河鉄道の夜~前張り2012~

暴れん坊 銀河鉄道の夜~前張り2012~

劇団鹿殺し

西鉄ホール(福岡県)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

原作の面白さを十分に活用している
面白かった。

ほぼ前張りだけの衣装といっても決して際物ではない。
銀河鉄道を今風に変えながら、それでいて原作から遺脱しているわけでもない。

特に、一人前張りではないジョバンニへの禁句などは悲哀すら感じた。

EXPO

EXPO

乞局

スタジオイワト(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/23 (水)公演終了

好みのもんだい
万博を知らないせい??好みの問題??

最初のシーンでちょっと受け入れがたい態勢になってしまった。
客席がぎゅうぎゅうで辛かったせいもあり。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★

ほっこり。
毎回毎回、チラシのデザインが素敵で気になっていたんです。
青☆組。初めて観させていただきました。

舞台セットや照明がとてもキレイで、幻想的、なんだけれど、どこか懐かしい雰囲気もありつつ…。
心がほっこり、しました。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

STスポット(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

心配は杞憂だった。
思ったよりも狭いと観じた「STスポット」の公演だったけど、いざ始まってみると、そんな心配は杞憂だったと感じた。所狭しと役者が駆け巡り、引き込まれる演出と戯曲。密室劇という意味で、あの劇場だったのかなと今思う。榊菜津美さんのお芝居は面白い。観てて楽しいです。

DOWNTOWN FOLLIES DELUXE vol.8

DOWNTOWN FOLLIES DELUXE vol.8

Aux-Sables

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★

今回が一番つまらない
vol.1から全て拝見していますが、残念ながら、今回が一番面白くありませんでした。

今までの焼き直しが多く、それも、初披露の出来栄えから、相当レベルダウンのお粗末さ。

今までは、しっかりと骨組みされたエンタメショーでしたが、今回は、エンタメというよりは、コントが主体の余興程度の出来栄えで、正直ガッカリしました。

だいたい、パロディというのは、元になる作品が、誰にでも周知されていてこそ面白くなると思うのですが、今回の元ネタをどれだけの人が知っているのかもかなり疑問でした。

きっと、構成・演出家が大御所過ぎて、関係者は仰せの通りという感じなんでしょうね。(私が、何十年も前に、著作権料をお支払いする事務をしていた頃から、既に大家でいらしたので)

最近、よくお見かけするブラボーお兄さんの存在も、かえって、興を殺ぎました。

舞台とは無関係ですが、最後に、会場を後にする時、振り返って、見上げたら、幼少時の記憶の玉手箱のようなプラネタリウムの懐かしい投影機がオブジェのように窓際に見えて、心で、「さよなら」と呟きました。

私の好きだった物がどんどん過去の産物になって行く悲しさで、胸が張り裂けそうでした。

ネタバレBOX

初見の時は、殊の外面白かった「南太平洋」のパロディ。これは、宝塚トップだった香寿さんが、自分のいた劇団を、生真面目にパロディ化して演じた故の面白さがありました。

でも、今回の、樹里さんには、その潔さが不足していました。

「アーチスト」の北村さんのパロディは、先日観て一番好きな場面をネタにして下さったので、個人的には受けましたが、映画を観ていない人には、チンプンカンプンでは?
それに、私の席からは、字幕が見えず、楽しさ半減でした。

また、今までは、各出演者の舞台上での力加減が一定で、誰が目立つでもなく、比重が同じだったのが、この作品の一番の魅力でしたが、今回は、歌穂さんの演技力に頼り過ぎのきらいがありました。

最初拝見した時は、アイデアに息を呑んだ犯罪舞踏も、何度も観ると、またか!とゲンナリ。今回は、「ブラックスワン」のパロディとして、登場しましたが、やってることはほとんど変わらず、もはやマンネリ気味。
最後に、練炭を出して、木島被告の事件を連想させるぐらいが新味と言えば、新味ながら、あまりセンスのいいアイデアとも思えず。

いつも、目に鮮やかな吉野さんのダンスが観られなかったのも、残念でした。
(お怪我がまだ完治していないのかもしれませんが…)

一番、面白かったのは、吉野さんの「ジキル&ハイド」のパロディ。
ミュージカル俳優として生きるか、そろそろテレビ出演とかも思慮に入れるべきかと二者択一で悩むという設定で、あのジキルがハイドに変化するシーンを、真面目に演じて下さって、一種感動的でさえありました。
マタイ【アンケート即日公開中!】

マタイ【アンケート即日公開中!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★

残念
まずはじめに、他の方もおっしゃってますが、スタッフの対応は素晴らしかったです。
メールの内容も、当日の誘導も、至れり尽くせり。
ここまでプロに徹している劇団は初めてです。
気持ちよく観劇できました。ありがとうございます。

しかしながら、肝心のお芝居は私には合わなかったみたいです。
残念でした。

ネタバレBOX

全体的に「どっちつかず」の話に見えました。
日本の起源についてとか、文明批判とか、社会風刺とか、恋愛ものとか、アクションとか、色々な要素があるのですが、心を打つものが無かったです。

どれか一つにテーマを絞って、もっと話を掘り下げたり、人物の心の動きにももっと理由をつけられた方が良かったのでは。
主要人物たちのいくつかの言動が、不自然というか、観ているだけだとどうしてそうなるのか、よくわからなかったです。

あと、イヨの存在自体が、最後までよくわかりませんでした。
(神ならあんなにあっさり終わらないだろうし。その前に、あの偽装会社の社長みたいなトンマなことにはならないだろうし)

あの短期間では文明の進化はともかく、インフラは間に合わないだろー!とか、そこまで科学力あって工場廃水問題は昭和初期レベルかよー!とか、つまらないことが気になったのも、気持ちを入れて観られなかった原因です。

戦闘シーンも、あんなに長くやらなくてもいいかなーという感じでした。

色々書きましたが、こういう個人的な意見も、この素晴らしい劇団さんならきっと生かして、次回の作品はますます輝くのではないかと期待しています。

オーシャンズ・カジノ

オーシャンズ・カジノ

北京蝶々

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★

エンターテインメントに徹した姿勢に乾杯!
 船上のカジノを舞台にさまざまな社会問題を提起しつつ、堂々と娯楽に徹した賑やかで楽しい現代劇でした。カジノのラウンジでありながら、マストのある船の形もしっかり表現した舞台美術が見事です。美術、照明、音楽などのスタッフワークのコンビネーションをはじめ、ダンスやステージングも凝っており、華美なパーティーやカジノの熱い勝負をとことん派手に見せる演出が素晴らしかったです。

 劇場ロビーにバー・カウンターをしつらえ、天井の照明にカラフルなセロファン(舞台照明用ゼラ?)を入れて、観客が席につく前の空間からムードづくりをしていました。日によってはカジノ・ナイトというイベントも開催し、作品だけでなく演劇公演全体をエンターテインメントとして演出する試みがいいですね。テーマパークのアトラクションのように気軽に楽しめる上質の小劇場演劇って、実は少ないと思うのです。あとは役者さんの演技のレベルが全体的に上がってくれれば…と思いました。

ネタバレBOX

 日本の領海を出て合法的に開催される船上カジノ・パーティーでは、主催者と招待客、そして侵入者のさまざまな思惑が渦めき合っていました。財政難に陥っている長崎県の県議マダラメ(ザンヨウコ)は、中国人企業家ヤン(鬼頭真也)にのせられてカジノで勝負をして、こっぴどく負けてしまいます。ヤンは日本進出を狙う海外カジノ業者で、日本のカジノ合法化の機会を狙っていたのです。
 起死回生をもくろみ船に乗った若者トビオ(堀越涼)と、トビオのギャンブル狂いを治そうと必死になっている恋人アンコ(帯金ゆかり)は、ふるさとの長崎にカジノが上陸するのを防ぐため、ヤンに戦いを挑みます。その裏では、日本のパチンコ業界からの刺客と、違法とばく取り締まり専門の警察官もひそかに船に乗り込んでおり、物語の顛末には巧いどんでん返しが用意されていました。

 社会問題を複数の切り口から描き、違う立場の人間の思いも盛り込んだ、よくまとまった戯曲だと思いました。でも上辺をサラリと説明するに留まっているようにも感じました。演技のせいなのか演出のせいなのか、はたまた戯曲のせいなのかは私にはわからないのですが、もっと濃くて複雑な一瞬々々を積み重ねて欲しいと思いました。

 地面のレベルから3階まで表現できる、高さのある舞台美術でした。左右両側にある階段を上ったり下りたり、役者さんが頻繁にぐるぐると走り回るので躍動感があります。舞台前面中央のカジノテーブルは、使われない時は舞台奥へとスライドしてカーテンの裏側にしまわれる仕組みになっていました。カジノテーブルがカーテンから出てくると、役者さんは2階部分からジャンプして飛び降りて、テーブルに着きます。それだけでハっと目を引く見どころでした。
 照明のオペレーションと役者さんの演技とを合わせる演出で魅せてくださいました。トランプのカードを取る、めくって見る、テーブルに置くといった一挙手一投足に合わせて、照明が鮮やかに変化します。息を合わせた気持ちのいい効果が出ていました。きっかけが多くて大変だったことと思います。
 パチスロのドラムが回って止まるのを、チャイナドレスの女性らの屈伸で表現したのも面白かったですね。

 初日に拝見したせいか、役者さんの演技のおぼつかなさがずっと気にかかりました。もっと笑えるはずなんでしょうね。
 ザンヨウコさんはさすがの安定感。立ってるだけで役柄のバックグラウンドをはっきり表現されていました。鬼頭真也さんはピタリと決める堂々とした演技で存在感が大きかったです。堀越涼さんは中盤まで堀越さんだと気づかなかったほど、うだつのあがらない若者の役作りを丁寧にされていたと思います。ただ、ヤンとトビオのポーカー対決では、間(ま)を長く取り過ぎていたようにも感じました。帯金ゆかりさんがオープニングで見せてくださった腹筋が美しかった!
アサノ味 (終了いたしました。ありがとうございました!!)

アサノ味 (終了いたしました。ありがとうございました!!)

味わい堂々

ギャラリーサイズ(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/26 (土)公演終了

満足度★★★★

足立区の泥水風味
堪能いたしました。(アサノさんのコメント参照)
1本目シュールかつどことなく繊細でした。

通る夜・1965

通る夜・1965

劇団芝居屋

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/22 (火) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

心に響く素敵な物語
旧友の葬式の夜に巻き起こる夢の出来事。それは美しくも苦い思い出だった。大人のためのファンタジーは私を透明な世界に誘ってくれました。

キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

古くて新しい感じがした、105分
8角形の舞台に、時にはちゃぶ台も登場するスタイル。さらに照明も工夫こらしており、まるで古くて新しい現代の童話という新しいスタイルを感じた、105分でした。

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

見てきました。
いつものように疲れました。

ネタバレBOX

久しぶりのバナナ学園の芝居。楽しませていただきました。
いつものように、水やら、粉やら、わかめやら、いろいろ飛んできたり、
演者が客席に割り込んできたりと、毎度のことながら、はちゃめちゃな感じでした。
ただ、第1回からほぼ毎回観に行っている私としては、ちょっとだけ物足りなさがありました。
最初、柿喰う客の中屋敷さんが脚本をしてた時は、はちゃめちゃの中にもしっかりとしたストーリーがあり、それも楽しめました。
しかし今回は、芝居というよりは、おはぎライブの芝居版という感じで、ほとんどストーリーを飲み込めませんでした。
バナナ学園の飛び道具こと、浅川さんの自由演技も、ちょっと打ち消された感じがしました。
それと、これはやっぱりおはぎライブの公演が続いたせいなのでしょうが、最後恒例の「王子にいくのん」と、「強制アンコール」のパフォーマンスが無かったことが、はっきり言って物足りなかったです。
他にもいろいろな意見があると思いますが、ずっとバナナ学園を応援してる自分から見て、ちょっと辛口ですが、そう感じました。
葡萄酒いろのミストラル

葡萄酒いろのミストラル

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

次回作が楽しみになる
犬がたんぽぽの綿毛と共に旅をするというファンタジックなあらすじであるにもかかわらず、内容は非常に硬派だと感じた。大きなテーマである「宮沢賢治」という作家は、夢物語を描いているようで実は冷酷な現実も織り込む。
そういう意味では、確かにこれは宮沢賢治がバックボーンに居る。

ただし、舞台は明るい音楽・可愛い衣装・コミカルな俳優たちの演技・迫力あるダンス・テンポの良い演出により、その暗さ・冷たさを敢えてほとんど感じさせず楽しく観られる極上のエンターティメント作品。

残酷な現実を越えて、走り続けろ。力強いメッセージも感じられ、感動した。

千秋楽は既に完売。

しかしこの作品を観たら、次にこの劇団がどんな衝撃を世に送り出してくれるのか、楽しみになる。次回公演は秋だそうだ。要注目。

チャンス夫妻の確認

チャンス夫妻の確認

コーヒーカップオーケストラ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/17 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★

初めてでした・・
考えて観ちゃいけないですね(笑)
でも正直だんだん飽きてきちゃいました~

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

緻密に組み立てられたカオスを体験できる過激なアトラクション
 チケットを受け取って階段を下り劇場入り口に着くと、壁にビニールが貼られていました。早くもロビーから養生されているんですね。客席のパイプ椅子を含む劇場全体にビニールが張り巡らされています。バナナ学園純情乙女組(以下、バナ学)の客席は安全地帯ではありません。水だけでなく他にも色んなものが飛んでくるのです(観客全員に1つずつレインコートが配布されます)。これを1日3ステージ上演することに、まず驚愕します。凄い!

 諸事情により最前列で拝見し、始まるやいなや出演者数人に着替え用の服やタオルを預けられたり、七味まゆ味さんに何やら頼まれたりして、観客というより作り手の一部(演出部お手伝い?)になった気分で拝見することになりました。これまでにバナ学は4作品観たことがありますが、作り手側にぐっと寄りそった(参加した)視点になったのは初めてでした。

 開演前はマイクで複数人がアナウンスをし続けています。ツイッターの感想を読みあげたり、鑑賞中の注意事項をノリノリで説明してあおったり、否応なしに恐怖混じりの期待が高まります(笑)。制作さんがバナ学の舞台を「ディズニーランドの“スプラッシュ・マウンテン”みたいなもの」とおっしゃったのには納得でした。アトラクションだと思うとそれなりの覚悟ができますよね。ただし内容はかなり大人向けで過激ですが(笑)。

 今回は“おはぎライブ”ד演劇”ということで、シェイクスピア作品など有名戯曲からの引用が多数ありました。でも、セリフが聴き取れることを重視していないし、複数の作品が重なっていたり、全く関係ない(と思われる)要素が次々と加わって来たりして、一度で詳細をつかみ取ることはできない構造になっています。大量の情報を洪水のように暴力的に浴びせ続ける熱いパフォーマンスは、これまでの作品と同様、現代日本を鮮やかに表していると思いました。ただ、私が観客らしい受け身の視点でなかったせいもあってか、限界に挑戦する出演者の雄姿に心打たれ、ちょっとした恍惚状態になるまでに、時間がかかりました。

ネタバレBOX

 劇場ロビーが楽屋になっており、通常の楽屋が観客用の通路になっていました。王子小劇場でこんな体験は初めてです。気分がアガりますね!劇場側の協力体制なしに、この作品は上演できなかっただろうと思います。新進演劇人を支えてくださっている王子小劇場に感謝します。

 シェイクスピアの「ハムレット」、「ロミオとジュリエット」、「マクベス」、「リア王」などの有名戯曲の一部が大改編され、演じられていました。黒人男性が出演されていたので「本物のオセローがいる!」と少し興奮(笑)。リア王役の男性が「秋元康」と書かれたはちまきを頭につけていたのが面白かったです。
 シェイクスピアだけでなくチェーホフ作品からの引用もあり、「三人姉妹」「桜の園」「かもめ」などに登場する女性のセリフをしゃべり続ける七味まゆ味さんの独壇場になっていました。寺山修司さんとマメ山田さんのお面を被った人たちがロフト上で何やら芝居をやっていましたから、海外古典に限らず演劇全般をモチーフにしていたのかもしれません。

 ブルマに体操服の浅川千絵さんが、常に本編を外側から眺める存在で居続けます。softbankのCMを真似したり、網にかかって天井からぶら下げられたり(これはお馴染みですね)。作品自体を批評する発言力も持たせて、熱狂と冷静が共存する空間を維持し続ける知的さがいいですね。

 意図的とはいえ、お芝居にしては役者さんの演技が未熟なのが気になりました。もっとセリフを聴こえないようにするとか、逆に、きちんとドラマを見せるとか、改善の余地があるのではないかと思いました。
 そういう演技のせいなのか、私が最前列でがんばり過ぎたせいなのかはわかりませんが、なかなか気分が盛り上がらなかったです。でもレディー・ガガの“Born This Way”でワワっと楽しくなりました。汗だくで、水びたしで、血のりまみれになって踊って歌う出演者が輝いて見えてきて、私も自然に顔がほころんで、やっといつものバナ学ワールドに浸ることができました。でもそれはほぼ最後の曲だったんです…残念。
幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

STスポット(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

疾走感
初めてアマヤドリさんを観劇してきました。
スピード感、緩急がたまらなくいい、そして何より舞台との距離が近く
役者さんが身近にかんじられることでそのスピード感、空気をダイレクトに感じやすかったです。
また次回公演もぜひ観たいです!

edit

edit

shelf

atelier SENTIO(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

緊張の末
見ているだけで、息を飲み、汗ばみ、背筋を正し、凝視して、集中を強いられるような空間。その居心地の悪さは次第に楽しくなり、達成感へとつながっていく。役者達の動きは在ることで成立するような圧倒的な出で立ち。引用された言葉そのものの力強さは、役者という肉体を通して強度を増す。動きも言葉も最小限に削ぎ落として、最大限の効果を求めるように練りこまれている。そして「編さん」されることで見える、引用元の違う言葉同士のつながりが世界を深化させる。そうか、これも演劇か。

銀河

銀河

カメハウス

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/11 (金)公演終了

満足度★★★

生まれ変わった銀河
ルミエールホール初めて行きました。
馴染みな方がいらっしゃる劇場で、一度行ってみたかった!
それはもう立派で綺麗な劇場でした~。

『銀河』これは30分の短編として発表されたものの、超拡大バージョン。
短編を観た時も思ったことなのですが…パフォーマンス。
これだけパフォーマンスを主体して観せるというならば、もう少し磨いたほうがよいと感じました。
技術も粗いけども、各演者は踊ることで精一杯で、観客にどう観えているかまで意識を凝らすことができてないように感じました。
踊ることが目的なのではなく、観せることが目的、そこ大切なんじゃないかなと。

お話的にも、短編でやってるんだから、当日パンフレットの中にあらすじ書いてるんだから、ではなく。
ちゃんとお話の中で何がどうなっているのかを観せて欲しかった。
冒頭から延々続くオマージュ的パフォーマンスで、観る側の心がおいてけぼりをくらうような感覚。
最初のうちはまるまる長い壮大なオープニングで、物語が物語として始った瞬間、やっと始まった…と思ったくらい。

その最初の設定をちゃんと舞台の中に入れてないので…結局何がなんだかわからないけど、恋をしていて逃げているのだな、というそんな感じで。
しっくりこない展開、設定もあり、すとんとは落ちてこないまま。
それでも、それでも。
粗いんだけども、アラも目立つんだけども、それでもこの先の未来が観たいと。
観終わった後、理屈じゃない心の動かされ方をする、そんな舞台でした。

今回、とても舞台美術も、小道具も、衣裳も、当日パンフレットにいたるまでめっちゃ豪勢なものでした。
そうとう気合入れて作られた舞台だったのではないでしょうか。
その熱量が、もっと役者さんひとりひとりの頭のてっぺんから足のつま先にまでこもっていたならばとも思わないでもなかったり。
想いは想いだけでは伝わらず、どう観せるか、どう現すか、技術も大切なんだなと思わされました。

ネタバレBOX

出演者で目を惹いたのは、ジョバンニの西田美咲さんでした。
ガヤをしているときでも何をしてるときも、突き抜けて存在が際立ってました。
大人ニモの鈴木太海さん、とても爽やかでキャラに安定感があり。
そして東京ガール公演のときには気がつきませんでしたが、とってもイケメンさんでした(笑)

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