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【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

みてきました
山田主宰のモンスター母さんに感動しました

女の平和

女の平和

ニコミュワークショップ事務局

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★

題材が…
役者の人たちの頑張りが伝わってくる舞台だった。色々と足りないところもあったけれど…。

ネタバレBOX

たとえばリュシストラテーは、台詞が多い中堂々と演じ切っていたと思う。だがしかし、いざ平和が実現されたときに、さて、リュシストラテーは何でそんなことしてたのかな?という疑問が…。最初から最後まで変わらぬトーンのニコニコは、なんだか違和感があった。

思うに、威厳のなさすぎる男性陣(という演出)のせいで、裏返しの平和実現の喜びが軽くなったのかな、と。当時、戦争は実際の出来事で、だからこそそこの描写はいらなかったのかもしれない。だが今、池袋で金曜の夜にふらっと舞台を観に来た人間にとっては、ちょっと腹に落ちないところだったりする。

そもそも、題材が余計な解釈を呼び込みがちなテーマであるからして、役者よりも演出家の腕が問われるものだったと感じた。その意味では、色々と制約もあったのだろうけれど、なんだか消化不良感は否めない。コメディとしては足らず、下ネタは途中で失速気味となり、カタルシスは生まれない…。観終わって残っているのは個々の役者の頑張りだけ。特に、役人役の畑雅文さんには笑わせてもらいました。一人だけやばい奴がいる!と最初から最後まで目が離せなかった。

舞台装置というか、その辺は面白かった。拍手の練習までしたのに盛り上がりきれず申し訳ない。ああいうのは、なかなかうまくいかないね。最後尾にサクラを用意しておくべきとか思ったりした。
ナカフラ演劇展

ナカフラ演劇展

中野成樹+フランケンズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★

A1観劇
サポートアクトはどちらかというとダンス寄りで好みの作風、舞台デビューおめでとう。スピードの中身は、舞台上から言われてしまったが、わかったような、わからないような。作品としては社会の一面のエッセンスを取り出すとこうなるのだろう。

踊心2012+SETO CREATION公演

踊心2012+SETO CREATION公演

PLEASURE GARAGE DANCE WORKS

THEATRE1010(東京都)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/09 (土)公演終了

満足度★★★★

好演
二部構成。<ACT1>ダンスの部。年少ダンサーの技量と舞台度胸に驚く。20年後が楽しみ。<ACT2>統合パフォーマンスの部。エンターテイメントとして上出来で、ダンスに興味がない人でも十分に楽しめるだろう。和楽器とのコラボが素晴らしい。タップダンスは他の公演でも盛り上がるのでブレークする予感。<最後のメッセージ>学校でダンスが必須となったが、楽しいものが義務化のとたん苦痛になることを懸念、ダンスの本質を忘れず楽しもう!というもの。今日の公演を見る限りは大丈夫そうだが、できるだけ子供たちに観劇してもらうことが重要、大いに楽しんだ様子だった。

容疑者χの献身

容疑者χの献身

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

好き
映画の容疑者Xの献身をみたことがあり、ストーリーを知っていました。しかし、ワタシはキャラメルの容疑者Xの献身の方が好きです**プロというものは、照明であの場面を、この場面を表現するのか!と驚きました。すごくわかりやすい話しです。映画では若干わからなかったことが舞台ではすんなり入った。好きです、キャラメルボックス。

ネタバレBOX

サスで電話ボックスを表現するところにゾクゾクしました。
また照明で窓から漏れる光を表現してるとこも素敵っ。

回し舞台でブルー暗転。なんだろうな、人力なのがまた好きです。
分からないけど、人力で回すからこそ、伝わりますね。

ワタシが星を4つにしたのには理由があります。
石神が最後、泣き崩れるシーンです。刑事が触ろうとした瞬間の「彼に触るな!」湯川のセリフ。ワタシは石神の泣き崩れる生身の人間臭さが好きです。しかし、湯川のセリフが入ることで、「お芝居」というモノが急に際立ち、石神の泣き崩れるシーンが表面的に見えてしまった気がします。

刑事のあの触ろうとすること。湯川のセリフ。
どちらも好きじゃないです。
カサ・ノワール

カサ・ノワール

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台ひとつで
場面が変わることなく、密室での展開に、役者の方の演出に引き込まれました。

月の岬

月の岬

青年団

座・高円寺1(東京都)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

大きめの会場でもすこかった、二時間
平田オリザさんの作品ではないものながら、離島に住む家族と仲間たちの物語でも、オリザさん特有の現代口語演劇は健在でしたね。特に、高校生役3人の熱演が良かったです。

ひかりのまち

ひかりのまち

たこ足配線企画

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

もっと絡みを
おそらく作者は、真面目で、この閉塞した世界を、なんとかしたい、なんとかならないかという好青年なのだろうと思う。
癒しを「目指した」劇である。
私自身、「明日から頑張って生きていこう」「なんと人ひとりひとりの人生は、重く、しかし尊いのだ」と、思えるような劇を、いつも希求しているから、この劇にも期待をもって、足を運んだ。
さて、この劇は、はたして成功したのだろうか、そう考えると、疑問符をつけざるを得ない。

まず、登場する人物同士に、関係性が感じられないこと。もちろん、主人公とのやりとりはあるものの、軽く、そして薄い。主人公のスタンスを揺るがすような人物は、残念ながら一人も出てこなかった。
次に、それとも関連するのだが、主人公の彼女は、何に寄って再生されたのか。私には、最後まで分からなかった。
弟くんの、最後に語る「手を繋ごう」発言なのか。ずっとそれを忌避してきた主人公が、簡単に、そんなメッセージで変わるとは、到底思えない。

これらの不満のもとは、どうやら脚本にあるようだ。
現実が描かれていないこと。
人と人とが絡み合っていないことではないだろうか。


内にこもった、遠くの、あり得ない声にしか、聞く耳を持たない彼女の再生は目の前の現実から目をそむけないこと。
これしかないのだと思う。
しかし、脚本は、それに応えられなかった。

心と心とを繋ぐ人間模様を描くことは、それこそきわめて難しいものである。
しかし、だからこそ、それを避けないで、観察し、観察し、考え、考えぬいて、ドラマにしてほしいのだと思う。

まだ若く、可能性に満ちた劇団。
たこ足配線で、熱くなった接続部分を、さらに熱くさせて、目も眩むような炎を発してほしい。

【無事、終演いたしました!次回は9月22日~30日:ギャラリー公演!】『ママ』

【無事、終演いたしました!次回は9月22日~30日:ギャラリー公演!】『ママ』

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★

クラッシック編を観劇
想像していた内容と違っており、ちょっと残念だった。
ただ、好感のもてる劇団という印象をもった。
上演時間約100分。

ネタバレBOX

<感想>
あらすじは説明文のとおり。

芝居は彼が死んだ後のあの世から始まる。
彼が彼女の子供として生まれ変わるのは、死んでから4年後という設定で
あった。

なので彼女の視点からみると、彼が彼女の子供として生まれてからが
中心となる。

私が残念に感じたのは、彼と彼女の結び付きの強さが芝居の中では、
会話として語られていただけだった点である。
なので、どんなにお互いが愛し合っていたのかが分かりずらかった。
その辺りのエピソードが弱すぎと思った。

回想シーン等で「彼と彼女の交際シーン」や「彼が死んだ直後の彼女の
落ち込んだ様子」等があれば、2人の絆が鮮明となり、
分かり易くなったのでは?と思った。

こういった点が割愛され、芝居では「現在の夫と彼女の様子」や
「彼女の親友の子供(彼の昔飼っていた犬の生まれ変わり)と
彼女の子供として生まれ変わった彼との前世での思い出話」等が
中心となり、話の焦点がぼけてしまっていた。

ただ、ラストの「彼が彼女の子供として生きていくことを決意した
シーンは良かった。

役者さんでは、あの世の番人?の香田トキ役の堀江あや子さんが
存在感があり、個人的には良かった。

<その他>
当日配布のアンケートの内容、小冊子の内容、そして・・・。
どれも工夫があり、個人的には良いと思った。
当日も満席であったが、人の集まる工夫をしてあるなあ、
芝居以外でもやってるなあ(笑)、という感じがして好感をもった。
スキラギノエリの小さな事件

スキラギノエリの小さな事件

城山羊の会

小劇場 楽園(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ドロン(笑)
石橋けい貫禄だな。極妻やったらいいのに。
メガネ無しも久々じゃないかな。
チケット取れないくらいの人気になると困るのでオススメはしないよ。
「メガネ夫妻〜」のDVDできてた。

ネタバレBOX

ラストはさすがにもっとピリッとしてもいいと思う。
右手の最前列に陣取ったらブライアリー・ロングのお尻が…(^o^;
光合成プラネタリウム

光合成プラネタリウム

(劇)変ハ長調

タイドーム明石(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

つまらなかった
プラネタリウムの公演ならプラネタリウムをもっといかすべきでは。
勢いだけで、中二病的なネタをごちゃごちゃやられてもついていけない。
見ているのが苦痛だった。
MOTHERの台詞をそのまま引用したのもよくわからない。

恋するロビンソン

恋するロビンソン

Theatre劇団子

あうるすぽっと(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

おもしろくなかった
劇団の前評判を聞いて期待してみにいったのだけど
はっきりいって話が面白くない。
舞台セットを見て期待できそうだと思ったのも束の間、
役者はうまかった人もいるけど
舞台が広すぎたのか演技が大味。
特に贔屓の役者が出ているのでなければ
これで4200円は正直高すぎると思った。

断脈

断脈

熱帯

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった
特に明確にメッセージを打ち出すわけではない話。
こういう話は下手な役者がやると何がやりたかったのかわからなくなるが
役者が全員うまかったので物語に説得力があり、楽しめた。
脚本と演出が良い。退屈しなかった。離婚式を取り入れたアイディアもいい。
ちゃんと金額分の舞台を見せてもらったという感じ。

【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

ロ字ック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

ちょっと残念
見せたいところだけをつなげた感じ。
物語に入っていけなかった。
役のバックグラウンドがあんまり見えなかったからかな。
無理に特異な色物を入れてきた感じがする。
それぞれの役がアイコンみたいな印象。
だけどそれぞれの役があまり絡まってこなかった。
セットも衣装も女の子チックにキラキラしていた。

マタイ【アンケート即日公開中!】

マタイ【アンケート即日公開中!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった
前半が特に興味深かった。
疾走感があったし、これからどうなるのか期待感があった。
後半はちょっと、やりたいことに走りすぎたかも。
バトル展開と感動を入れようとしすぎなのかも。
でも面白かった。

看板娘ホライゾン

看板娘ホライゾン

ホチキス

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

いつも通りホチキス
プロデュース公演とのことでいつもと違った作風になるかと思ったがいつも通りのホチキスでした。ただ、ホチキスと言えば小玉さんのインパクトが強いものの、今回は出演せず。しかしおかげで登場人物全体のバランスが良くなったように思う。

PAPER TRAILER

PAPER TRAILER

劇団赤鬼

ABCホール (大阪府)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

グッときました
ドキドキしてハラハラして度肝を抜かれ、いつの間にか登場人物みんなの幸せを願ってる
切なくハッピーな希望の絵物語でした!

ことほぐ

ことほぐ

intro

生活支援型文化施設コンカリーニョ(北海道)

2012/05/31 (木) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

“不幸”な妊婦と陽気な仲間たちの夏のファンタジー
 演技スペースをぐるりと囲むように、客席が四方に分散して設置されています。床には円の模様が放射線状に描かれ、灰色に塗られた電信柱、ジャングルジム、バス停の看板などが、中央の円を囲みつつ点在。輪郭のはっきりしない円形劇場ともいえます。昭和歌謡が流れる、メラコンリックでどこか空虚な空間でした。劇場に入るなり期待度アップ。

 舞台は貧困状態にある妊婦3人が同居するアパートの一室、とはいえ壁がなく、玄関の位置も曖昧です。女性3人の閉じられたひ弱なユートピアに、彼女らとゆかりのある男性たちが入り込んできます。会話に若干のまどろっこしさを感じましたが、ある意味のん気な妊婦たちと、彼女らを叱咤激励する男性陣にはそれぞれに憎めない魅力がありました。

 子供ができたことを素直に幸せだと思えない、そして祝福もされない妊婦たちの悲しみ、憤りが、強がり混じりの切実な叫びとして直接セリフで語られる場面もあり、現代日本の若者の疑問や諦念を代弁しているようにも受け取れました。そんな悲壮感が漂う設定に軸を置き続けることなく、余白を多く残しながらコミカルに飛躍させていく演出には、演劇の力を信じて委ねる余裕と意気込みが感じられました。

 北海道の盆踊りは子供の部と大人の部に分かれていて、音楽も振付も違うそうです。このことが当日パンフレットに書かれていたおかげで、作品から伝わる意味がずいぶんと味わい深いものになったと思います。
 作・演出のイトウワカナさんが開演前にCoRich舞台芸術まつり!およびCoRich舞台芸術!の宣伝をしてくださいました。札幌でも公演登録やクチコミが増えて欲しいです。

ネタバレBOX

 妻子ある男性との不倫の末に妊娠し、相手に内緒で1人で産んで育てようとしている愛子。DV夫から逃げて、同じく妊娠中の妹えりこと一緒に愛子のアパートに転がり込んだ、わがままで厚かましい人妻さとみ。えりこはアルバイターで、男好きかつ奔放ゆえに誰の子を妊娠したのかがわかりません。愛子、さとみ、えりこの手持ちの全財産は1万円に満たず、さとみのせいで真夏なのに水道も止まってしまいました。ワケあり妊婦の3人は親に頼ることもできず、給料日までの数日間をどうやって乗り切るのか…。

 「大人になればいい会社に入って、年を取るごとに給料が上がって幸せになれると信じていたのに、ずっとアルバイトで薄給で、すっかり騙された!」というえりこの叫びはもっともです。また、「子供ができたこと(=妊娠)は幸せなことのはずで、無条件に祝われるべきだ」という妊婦らの主張は、現代社会に対して根源的な問いを投げかけています。経済的なことや道義的なこと、世間体もありますから難しいとはいえ、本来なら命はそれ自体が祝福されるべきものだと私も思います。でも、どうすればいいの…と悶々と考えました。

 3人と同じく貧困状態にある隣人男性の杉田、愛子の兄でゲイの英一、えりこの雇い主の山下が、彼女らに水や焼き鳥などの現物支給をしながらも、1人で子供を産み育てることの厳しさを突きつけます。立場も考え方も違う人々が集まった部屋は混乱状態になり、さらには妻さとみに暴力を振るう河野も入ってきてヒートアップ。妊婦たちは男たちの姿としてあらわれた“現実”と初めて本気で立ち向かっているようでした。

 はちゃめちゃな騒動が一段落したところで、隣人の杉田以外の男たちは去りました。杉田が持ってきた水と、愛子の部屋にあった白米を入れた電子炊飯ジャーでご飯が炊きあがり、4人がともに一膳ずつ食べます。「食べる」ことは生きることの基本ですから、そこに立ち戻る姿は感動的でもありました。
 ご飯の残り香が漂う中、杉田が去ったところで終演かと思いましたが、そうはならず。盆踊りの音楽が鳴り始め、妊婦らは踊り始めました。きっと大人の部の振付ですね。現実を直視して生きていこうと決めた妊婦らの、子供から大人への成長が示されたように思いました。その踊りの輪はどんどん広がり、地味な色だった照明もカラフルに変わって、男たちも一緒になって出演者全員が祝祭ムード全開で、飛んだり跳ねたり、独自の振付で踊り始めます。お腹の子供も一緒に踊って、すべての命が祝福されているような、とても幸せな時間でした。

 やがて登場人物が1人ずつ、ゆっくりと消えて行き、舞台には愛子だけがたたずみます。他の2人の妊婦も男たちも夏の盆踊りも、何もかもが愛子の夢だったのかもしれない…と解釈できるエンディングでした。考えてみたら愛子は「(私個人のことなんだから他人は)関係ない!」「(母1人での子育ても)やってみなきゃわからない!」と威勢よく頑な態度を取っていました。彼女はとても孤独で、追い詰められていたのでしょう。でも愛子は夢の中で、母となる自分とお腹の子供を精いっぱい祝福し、他者とともに生きる自分の人生を獲得したのだと思います。

 中盤で説得力にかける展開などありましたが、盆踊りと愛子1人のエンディングを観て、そんなことは重要ではないと思えました。例えば3人のお腹は見るからに臨月の大きさだったので、えりこが堂々とあおむけに寝るのには無理があるな~と思っていたのですが(妊婦はお腹が重くて横向きにしか寝られなくなるため)、すべてが柔らかくファンタジーとして昇華されたので、劇中にどんな嘘があってもいいんですよね。
 最後にひとこと。妊婦3人全員が杉田のことを、「彼氏です!」と紹介するはめになったのが可笑しかった(笑)。
ひかりのまち

ひかりのまち

たこ足配線企画

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/06/08 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

無題400(12-143)
13:00の回(雨、梅雨入りです)。12:20会場着受付、12:30開場。木の塀、古風な家の玄関前、上手側はアパート風、階段が見えます。コンクリートブロックがひとつ、いつもここに座って何かを待っている女の子のお話。13:01前説、BGMが流れているので聞きにくい(少し音量を下げませんか?)。13:06開演〜14:29終演。終わってみれば、ああそういうことだったのか、とわかるのですが、そこに至るまでほとんど解りませんでした…すみません。

ネタバレBOX

いつも座っている女の子、その周りの登場人物たち、どうも日常生活の外側にいる様な印象、セリフや演技。女の子を浮かび上がらせる役どころらしくなく、なんとなく通りすぎてゆくように見えてしまいました。

オタク、小学性、家政婦、産婆、配達員…である必要(この役があるからXXなんだ)がわからず…もう少し説明するとか、時々、不自然に大声になること、逆に不自然に同じセリフを繰り返すこと(「そか」)。終盤、ここですとばかりにBGMの音量を上げるのはどうかと…個人的には小劇場でこれをやられると引いてしまうので、セリフと役者(の演技)だけでやって欲しかったです。

すれ違う時、動きをスローにするのはいいけどカラダがぶれない様にしましょう。

振り返って、(お話として)ひとつのまとまりのような感触がつかめなかったのが大きくて、少女が前を向くための「鍵」はどこにあったのか、ドラマでも映画でも小説でもそうであるように、みている者、聞いている者を引きつけて離さないストーリーが必要なんだろうなと思いました。
15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的勝利。
昨年4月に拝見した際は、半分の団体に不満を覚えて☆3を付けたのですが、今回は文句無しの☆5。全部の団体がそれぞれの持ち味を最大限に引き出した「演劇」で、それぞれの15分を、そして全体の公演時間を実に濃密で贅沢なものに仕上げて魅せてくれました。好みはそれぞれ分かれるとはいえ、ほとんどの団体が万人の心に訴えかけてくる心にクる作品で。観客全員が楽しい気分で帰れる、素晴らしいショーケース公演でした。上演順もこれ以上ないほどの並びで。特に「あやめ十八番」→「梅棒」の流れが神。企画力の圧倒的勝利です。そしてfictionsが素敵すぎでした。

ネタバレBOX

○月刊「根本宗子」

万人受けする軽やかな笑いで終始笑顔。ラストの梨木さんの勝利の笑みにヤラれました。小西さん、ああいう役似合いますね(笑)MUのコニタクを思い出しましたw

○宗教劇団ピャー!!

終始キスを交わすカップル達の中で祖母母孫?が奇抜な衣装で芝居。全くわけが分からなくて、ああでもこれって演劇を観た素直な感想かもしれないと思いながら観てました。演劇にはまる前は、正直、演劇やってる人達って宗教やってるみたいなものじゃん?と思ってましたもん。好きな人以外とキスなんて出来ないし、しかも人前だしこんなに長い時間だし・・・。ああだから宗教劇団なんだ、と。そのネーミングが潔くて良いなと思いました。でも「儀式に参加したいか」(意訳:次公演を観たいか)と聞かれたら、ちょっと遠慮したいです。。

○Mrs.fictions

素敵でした。とってもとっても素敵でした!若年性健忘症のお父さんが、バブル期のスーツ(なの?)を着て。それに合わせてドレスを着たお母さんの優しさと。その姿を見て出会ったときに掛けた言葉を再び口にするお父さんのピュアさに目がウルウル。自分がもし同じ人と連れ添って20年ほど経ってても、こんなにピュアな気持ちで恋が出来てたら素敵だなと思います。わずか15分とは思えない、時空を超えた作品でした。

○MCR

観ているときも面白かったけど、思い出すと更にじわじわ来ます(笑)街はゾンビでいっぱいなのに、世界の終末感はどこへやら。43歳で女でいたい、というおばちゃんの終末感に支配された作品でしたw
気になっていても観たことのなかったMCR。ようやく櫻井さんの演技をホームで観られて、本公演も観てみたいなと思いました。

○あやめ十八番

堀越涼さんは今私が一番好きな役者さんで、その繊細な演技を自らの作演で観られるとあってとても楽しみにしていました。楽しみすぎて緊張して、初日は苦しくなってしまったのですが。2日目に観て、それは私の緊張による錯覚ではなく、いつもの涼さんの感情表現のストレートさに寄るものと分かりました。弟の姉家族への思い・・・家族を亡くしたことによる現在の悲哀や、過去の追憶、未来への慈しみ。それぞれが相まって15分とは思えない濃密な芝居で魅せていただきました。身のこなしの美しさ、たたずまいは圧倒的。これだけ素敵なのに、まだまだ上に行ける気がするのは、多分涼さんの才能が私には計り知れないからかな。

○梅棒

素晴らしいダンスパフォーマンス!38mmなぐりーず等小劇場アイドルユニットは女の子だから成り立つのであって、いくらイケメンが集まっても男子で小劇場アイドルユニットはお客さんが集まらなくて無理だろうと常々思っていたのですが。凄い勢いで存在したので驚きました。初日は客席から飛ぶ女子高生達の黄色い声援。2日目は男子(おっさん?)達の「待ってました!」とか「ブラボー」とか。小劇場で声援が飛ぶ、という経験は初めてで(おっさんは仕込みにしても)、どこから出てきたんだこの団体は。と思ったらゲキバカの人じゃん!バナ学の子じゃん!!いや、ダンスめちゃくちゃカッコいい。キレキレ。間違いなく小劇場一のイケメン集団ですね。野田くんがほんと可愛くて、可愛い上にダンスの切れ味が良くて。ずっと釘付けで観てました。楽しい上に劇場の間口を広げてる、素敵な集団を知ってなんだかとっても嬉しくなりました。本公演はBIGTREEとか。チェック。

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