ドコカ遠クノ、ソレヨリ向コウ 或いは、泡ニナル、風景
マームとジプシー
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
「あの時こうしていれば・・」に関するお芝居
最初、「鉄道事故」のことを取り上げられているのを知り
私の後輩がJRの鉄道事故に遭って亡くなっているので、
あまりお芝居として安易に扱われるのは違和感があったのですが
「あの時こうしておけばよかった」「あの時あんなふうに言えていれば・・」など
あの時にこうしていればまた違った未来があったかもしないのに、という分岐点と後悔は
だれにでもあって、それを「鉄道事故」が象徴的に示しているのかな?と思いました。
(そういう意味では、ままごと「あゆみ」やバタフライ・エフェクトなどを髣髴したりもしました)
マームが「身体の酷使」を提示し始めたのは「帰りの合図、」以降だったかと思います。
なのでこのお芝居の初演は、今回のように役者の肉体をここまで酷使してはいなかったのではないでしょうか?
私は未見なので、初演と見比べてみたい気持ちになりました。
音楽の使い方や照明もセンスよくステキでした。
3方に座席がある中、今回私は正面から見ましたが、
横の座席からも見てみたくなりました。
【★24日マチネ、追加公演決定!!】寝不足にて夜明けの街にかき氷、降る【公演動画追加!】
木皮成ソロパフォーマンス
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★
今後に期待
演劇作品に出演したり、FUKAIPRODUCE羽衣に振付をしたりと最近頻繁に名前を見掛けるダンサー・振付家の意欲的なソロ公演でした。
下手にあるDJブースに立つ木皮さん自身のアナウンスで始まり、客席は以後にあるバーカウンターに行って飲み物を買って戻ってきて、自分で音楽を再生して踊り、観客に一緒に踊ろうと挑発するシークエンスが3度繰り返され、尻文字を書いたり、会場の外に出て行ってバケツで水を浴びせられたりと失笑的なコミカルな表現が多かったです。
ブレイクダンスをベースにしたムーブメントは若者らしいエネルギーがあって楽しかったのですが、演劇的構成が単調で舞台作品としての面白さはあまり感じられませんでした。
最近22歳になったばかりという若さで、木皮さん自身のキャラクターもチャーミングだったので、今後さらに色々な所に進出しそうな勢いが感じられました。
ミュージカル 湖の白鳥
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ホントは、キッツイ話のミュージカル
あおきりみかんって、過去の何回か観ていて、面白いと思いながらも、日程的に合わなかったこともあり、なかなか観ることができなかった。
あと、なんかビミョー感もあったりして、ムリしても行こうという…。
ま、とにかく日程合って、久々の観劇。
26回目の公演にして、初のミュージカルという。
「ミュージカル?」というキーワードがかなりグッときたこともある。
ネタバレBOX
まずは、劇場に入ってどーんと置いてある白鳥号のセットに驚く。
内容もそのセットに負けないぐらい、どどーんと、とても面白い!
歌うのは、昭和歌謡感溢れる、デュエットソングやアイドル歌謡、演歌に、フォークというよりはニューミュージックな楽曲。これは楽しい。
さらに衣装も凝っているし、小道具も多い。
フル装備の舞台。
「やればできる」けど、「やらない」という、言い訳で30歳過ぎまでやってきた男・白鳥(しらとり)の物語。
白鳥はある決意を胸に、粉代湖(こなわしろこ)の白鳥号をチャーターし、湖の中央へと急がせる。
彼は、この物語の主人公であることで、歌うことを意識しながら(メタな感じな)、自分の過去を振り返る。
彼の成功物語は、すべて妄想であり、それは「やればできる」のだが、「やらないできた」ことを正当化したものであった。
彼の前には「女」が表れ、歌うことを促す。彼女は「オデット」と名乗る。彼が「歌う」ことは、彼が気づくことでもある。
そう、『白鳥の湖』の「白鳥」なのだ。
とにかくこのオデット役の木村仁美さんが、歌が抜群にうまい。
それに比べてしまうと、特に男性陣の歌は……である。
彼女がいるからこの舞台は成り立っていると言っても過言でないだろう。
だけど、「アイドル」なときの歌の下手さが逆にリアルだったりもするのだか。
ストーリーの巧みさもある。
例えば、お芝居のお約束で、一人の人が何役もこなすというのは当然で、「ああ、別の人なんだな」と思って観ていたら、実は同じ人だった、という展開が随所にあって、面白い! と思ってしまう。
後に書く、キッツイ、テーマの盛り込み方も凄いと思う。
ラストの本水の使い方や、微妙な高さの宙乗りと、見どころも満載。
物語は、主人公・白鳥の過去の妄想を関係者たちが繰り広げていくのだが、そこに現実も少しずつ姿を重ねていく。
マルキューというスーパーで今もバイトのまま働き、舞台に立つ白鳥。
白鳥の姿は、今現在、バイトをしながら、演劇や音楽活動をしている人たちにとっては、かなりキツイ存在ではないだろうか。
すなわち、「自分には才能がある」と言い張るしかない。そうでも言わなければ、自分の存在価値が脅かされてしまうのだ。
かつて東京に出ていたものの、夢破れ(白鳥本人はそれを認めてないが)、故郷に帰り、でも演劇を続けている白鳥は、「東京に行く」という後輩に、歪んだ想いのまま、「行ってもしょうがない」と諭す。
さらに(ほぼ)同郷で、スターになった百舌鳥沢に対しては、かつて同じアイドルグループにいたという妄想の末、仮想敵として位置づけ、ラストになだれ込む。
つまり、百舌鳥沢は、成功した者の代表であり、白鳥にとっては、「自分はやれば(やり続ければ)、成功してしまう」と言い続けている惨めさをぶつける相手でもあるのだ。
彼のこの湖への航海は、まさに「後悔」のなれの果てでもあるのだが、それでも自分の妄想と現実の狭間のまま、湖の中央へ進む。
ラストは、百舌鳥沢と、白鳥が自分の側にいると思っている男たちとの歌合戦になり、白鳥は、百舌鳥沢に「負けた」と、妄想で言わせるのだが、やはり自分を偽ることはできない。
自分の側にいると考えている男たちは、すべて「自分の夢を諦めてきた男たち」なのだ。
つまり、白鳥は、実は芝居も、作詞(歌)も、何もかも、最後までやり遂げなかったということは、途中で諦めてしまった、彼らと同等であるということを知っていて、さらに、「最後までやり遂げなかった」ことは、「自分に才能がないことを知ってしまうのが恐かった」というこにも、薄々感づいているのではないだろうか。
ここまで物語が来ると、白鳥と同じような境遇で、打ち上げなどで、「才能があってもチャンスが…」なんて、酔っぱらいながら、くだ巻いている人たちは、(ひょっとしたら)舞台を正視できなかったかもしれないのでは、なんて思ったりもした。
ラストは、白鳥が、当初の予定どおり、湖の中央から、彼が小学生のときに唯一がんばってやったことのある「バタフライ」で、スーパーで働いているときに好意を寄せていた女性のもとに泳いでいく、というもので、それは、彼が原点に立ち戻り、出直すという、強い決意の表れではないかと思ったのだ。
全員で演奏ってのもよかったな。あんまり上手くはないけど、その上手くなさが逆に主人公の心情や状況にマッチしているようで。
ここで、ハタと気づくのは、最初に、公演のチラシを全員が手にして歌う「白鳥はこの舞台の主人公だ」と歌う、楽しいシーンのこと。
最初のほうに書いた、「彼が「歌う」ことは、彼が気づくことでもある」ということは、つまり、「彼が、自分がこの物語の主人公である」ということに「気づく」ということである。
すなわち、夢破れていろんなことをしている男たちだって、白鳥と同様に、すべて「自分の物語の主人公である」ということをも指しているではないのだろうか。これって深読みしすぎ…?。
つまり、このキッツイ話のミュージカルは、そういう応援歌的なミュージカルであったのではないかと思うのだ。
さらに彼がオデットに気づかされ、原点に返って、最後までやり遂げることを決意する、というのは、これを演じている「あおきりみかん」の役者たちの決意でもあるのではないかと思ったのだ。
「おおお!」と思った一瞬だった。鳥肌 は、立たないけど。
しかし、そういうストーリーが進んでいくのだか、いくつか腑に落ちない点があるのだ。
観いてるときにはまったく気にならなかったのだが、帰りながら舞台のことを反芻していくにつれて、いろいろと。
まずは、彼が思いを寄せた女性・鷺沼には、その気持ちを打ち明けることができないまま、別れてしまう。その後彼女は結婚し、子どもも授かっていて幸せのように見える。
そんな女性のもとに泳いで行っていいのか? ということだ。
もちろん、自分の道を見直す決意の象徴としての、彼女であり、実際にその女性に会うかどうかは定かではないが、それでも「変な感じ」がしてしまう。
それは、彼に自分のことを気づかせた女性、すなわち、オデットと名乗った小学生のときの同級生の女性の存在があるからだ。
白鳥は彼女がいつも見てくれていたのだ、ということに少し感動しつつも、「気がつかなかった」と言う。それに対してオデットは「興味がないから気がつかなかったのよ」と哀しい台詞を口にする。
で、「ああ、そうか、自分にはこんな人がいてくれたんだ」と彼女に存在に気づき、彼女(オデット)のもとへ行くのかと思っていたのだ。「白鳥の湖」の王女と王子のように。
ところが、彼はそんな彼女はなかったように振る舞い、すでに結婚している女性のもとへ泳いでいこうとするのだ。
これって結構イタイ話になってないだろうか。
また、主人公・白鳥は最初から最後に行うことを決意して乗船したのであって、船の上の出来事は、すべてこの日までの一連の彼の中のストーリーだとしたら、彼の友人たちや船の副館長との関係がわからなくなってしまう。すべてが白鳥の妄想だとすると、かなり恐い話だし。
そんなことを思った。
それとついでに書いてしまうと、最初に「面白いと思いながらも、ビミョー感もあったり」と書いたのだが、その「ビミョー感」の源泉がわかったような気が少しした。
それは、アフタートークで、ゆるキャラの着ぐるみ衣装は最初なかったのだが、演じる役者が作りたいと言ったのでOKしたというようなことを言っていたのだ。
つまり、これって、最初は、「ゆるキャラ」という設定で、「素」の役者のまま演じる予定だったのではないか、と思った。したがって、「着ぐるみ」を来てしまったら「素」で出てきて「ゆるキャラです」ということの面白さを消してしまっているのではないかということだ。
どうやらこの劇団はとても仲がいいらしく、いろいろなアイデアとか出てきたりして、最初のシナリオと役が変わったりしているようなのだ。
そうやって作り上げていくことには異論はないのだが、ひょっとして、そういう面白さを全部取り上げてしまうことで、全体がぼやけてしまうことになってはいないか、ということがある。
例えば、白鳥が思いを寄せていた女性は、彼の最初の妄想、次にリアルな現実、さらにスーパー時代と、3つのシーンで登場するのだが、それに合った衣装でわざわざ登場してくる。
それって、例えば、持ち物とかエプロンぐらいの違いでいいのに、わざわざ変えたりしたのは、(最初からのアイデアなのかもしれないが)やっぱりやりすぎじゃないかと思ってしまうのだ。
彼女はストーリーの中心にいるのだから、それぐらいはいいのかもしれないが、歌合戦とときに、白い服を着ているオデットが、またその上に白い服を着て、となってくると、それはどうかな、とさすがに思う。
さらに、ラストに白鳥が飛び込むにあたって、わざわざ水着に着替えるのだが、それだって、もともとそう言う目的で乗船したのだが、プールに行くときの定番のように、下に着込んでいて当然と思うのだが。
そんな個々のアイデアとか面白さを多く取り上げすぎることが、ひょっとしたら……なんて考えてしまったのだ。
確かに個々は面白いし、それを見つける楽しさもあるのだが。
あと気になったのは、登場人物全員が「白鳥」にちなんで鳥の名前かと思っていたら、そうでもないのだが、それってどうしてだろう。別にいいのだが。
そんなこんなもありながらも、結局のところは、この舞台は、もの凄く面白かった。
次回は、座・高円寺で、オイスターズとやるらしい。オイスターズも好きな劇団なので、予約するしかないでしょう、と思っている。
……しかし、このストーリーって、演じた役者の皆さんは、自分たちに振り返ってみて、どう感じたんだろう。
自分たちは才能あるから大丈夫、とか、かな?……笑。
調子に乗って長く書きすぎた。深夜のテンション失礼。
頗りたい-スコブリタイ-
ウラダイコク
RAFT(東京都)
2012/06/23 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
そこそこ生きて
なんかちょっと切なくなるようなところもあって良かったです。
ネタバレBOX
幼稚園のときに聞いたザリガニにまつわる童話を織り込みながら、バカでブスで男運はなかったけれど、ファッションショップを開くことを夢見た女性の物語。
狭いスペースを効果的に使って、友人との二人暮らしのシーンや幼少期のシーンをテンポ良く切り替えながら心地良く進展していきました。
まさか、60いくつで亡くなった後のお葬式シーンみたいなところまで描かれるとは思ってもみませんでしたが、それだけに嫌われ松子の一生のような、そして彼女は東京でお店を開くことはできなかったもののインターネットショップではそこそこやったようで、ただしこれはスクリーンの文字が読みづらくほとんど理解できなかったので何とも言えませんが、これが彼女の人生だと言われると、みんな頗る(すこぶる)生きてビッグになりたいと思っていても、そこそこにしか生きられないのは分かっていますから、ちょっと切なくなりました。
ところで、遅れて入ってきて中央最前列の追加席に位置することになったお姉さんが頗るノリが良かったんですけど、やっぱり打ち合わせなんでしょうね。
南部高速道路
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
心温まる不条理劇
高速道路で渋滞に巻き込まれた人達の心が次第に繋がって行く様子を演劇ならではの演出を通じて描いた作品で、具象性と抽象性、日常性と非日常性がスムーズに浸透し合う不思議な雰囲気が心地良かったです。
ラジオや携帯電話も繋がらないため渋滞の原因も分からずイライラする人達が、時間が経つに従って水や食料を分け与えたり、具合の悪い人の看病をしたりとコミュニティーが形成して恋愛や仲違いといった人間関係も発生し、結局渋滞の原因が判明しない内に1年が絶ち、自然と渋滞が解消されてまたそれぞれの生活に戻って行くといくという物語でした。
カタルシスを感じせるような大きな出来事はなく、人が死ぬこともさらっと描かれ、無理に泣かせたり笑わせたりしようとせずに淡々と流れて行くのが印象的でした。クリスマスのプレゼント交換のシーンは人の心の優しさを感じさせて、とても美しかったです。
上部に高速道路であることを示す道路照明がある以外は何もない四方囲み舞台で客席の間から役者達が登場し、傘を車に見立ててシーンごとに自由に役者達を配置し、演技や衣装だけで月日の経過を示した演出が見事でした。
敢えて全ての観客には届かないような声量で話す所も多くあり、何度も異なる席から観てみたくなるように仕組んでいるのも上手いと思いました。
床に仕掛けが施してあり、目に見えない時間の経過が痕跡として累積されて行く表現も素晴らしかったです。
グリーンベンチ
ビーオネスト
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
心地いい後味の悪さ
観劇してきました。サンモールスタジオということで、舞台と客席がとても近くて、においや息遣いまでしっかり感じられました。
評判やお話の内容は大体知っていたのですが、音響や照明、そして役者さんの演技力に圧倒されました。鳥肌が何度も立ちました。
直接的な表現というより匂わす、という表現の仕方でいい具合に想像力を掻き立てられました。
心地のいい後味の悪さ。
たのしかったです
THE BEE Japanese Version
NODA・MAP
静岡芸術劇場(静岡県)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★
話題だったので行ってみたものの
THE BEEの話をすると、
見た、とか、見たい、とかみんなが言うんですよ。
注目の舞台だとことが分かったんで、
そういうことなら私も!、と、行ってみた次第。
・・・・・
あまりピンと来なかった。
ヨーロッパ人向けだと感じた。
この演劇は現代アートだ。文脈と解釈が必要。
日本ではやる意味がないかもしれない。
恐らく
これはフセインやビンラディンなどの「中東」とアメリカの争いを
念頭に置いて作られた演劇なのだろうけど、
その関係性の外にいる日本人には
メッセージの重さは理解出来ないんじゃないかな。
イギリスでやるくらいが丁度良いのかもしれない。
アメリカでやると、どストライク過ぎて、少し危険だね。
芝居について・・・
狂う演技というのが大変なのは分かるが、
野田秀樹さんが張り切りすぎていて、
機微が見えにくくなっているように感じた。
かつて見た野田MAPもピンと来なかったので、
私の好みではないのかもしれない。
土地/戯曲
FOURTEEN PLUS 14+
atelier SENTIO(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
自分の確認
変わった毛色。
ネタバレBOX
疾走した姉(中嶋さと)を探しに放浪する弟(寺田剛史)が色んな人に会って、姉の骨が納めてあるという墓にたどり着く…って話を演じているって二重舞台。
弟以外ヘンテコな人物で、コミカルな印象なんだけど、一体なんの為にコレやってんだって命題めいた提示もあって意外とシリアスっていう捉えにくい舞台だった。
弟の奥さん(雪丸朋美)が弟にすがるシーンが好き。弟役の寺田の力の抜けたような表情が良かった。
ピラカタ・ノート
ニットキャップシアター
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/06/23 (土) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★★★
ぜひ、みてほしい。
あらゆる面で、クオリティの高い舞台だった。役者・演出・音響・照明・装置、そしてそのバランス。
俳優や演出、演劇をやっている人にはとにかく見てほしい。
ネタバレBOX
音のクオリティの高さは、福岡が遅れているところなので、クオリティの高い音というのがどういうものなのかというのを押さえておく意味でも特に見てほしい。
ゴドーを待たせつつ
踊れ場
ひつじ座(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★
うーん
やっぱね、ゴドーは基本つまらんね。
そう考えると正しくゴドーであったという事か。
役者は悪くないんだよなぁ。
ネタバレBOX
コンビニの件とかオリジナル部分は面白いんだなこれが。
劇場のキャパに合った声量にした方がいいんじゃないかな。
水無月の云々
中津留章仁Lovers
タイニイアリス(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
こんな結末になるとは
カワイイ名前を冠したプロジェクトからは想像もつかない結末。騙された(笑)。いつもの中津留節。最後の30分の内容を敷衍させると、トラッシュマスターズの将来の作品になりそう(是非作ってもらいたい)。
Chain
演劇ユニットP-5
北池袋 新生館シアター(東京都)
2012/06/21 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
22日(金)ソワレを観劇。
安定した面白さ♪
ネタバレBOX
前回同様、一見なんの関わりもなさそうな、いくつかのエピソードが最後に一つに繋がっていくという構成。
今回は個々のキャラクターも非常に立っていて、笑いの部分は前回以上だったと思う。
サモン
ブルーノプロデュース
サブテレニアン(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★
思い描いていたのとは違いました。
役者さんの体験に基づいて話が展開していたようですが…ちょっと理解するのは難しかった。音で台詞が聞こえずだったりしたのは残念でした。
フィッシュストーリー
東京ハートブレイカーズ
テアトルBONBON(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
過去も未来も乗り越えて
笑わす要素は緩いがライブシーンはエネルギッシュ。
バンド演奏+芝居だから、ノル素ぶりしか出来ないのがもどかしかった。
時系列と物語を関連させる予言めいた歌詞「僕の〜〜が魚だとしたらその〜〜さに〜〜するに違いない」聞く度にクセになってきた。
ネタバレBOX
本日の岡達酒屋はしりとりオーダー。
西川岡達コンビはこの二人だからこそ出来る会話の応酬。みのすけさんは相変わらず振り幅広いわ~。
体調不良と言う事で主演されなかった哲人さん、お大事に。
Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
わりとしっとり系
もっとチャライのかと勝手に思ってました。トープレは別として劇団としては初見かと思ってましたが15MMで見てました。そん時も、”想いを遺す”感じだったなぁと思い出しました。
大川さん演じる若手銀行員の描き方がよかったです、阿久澤さんもよかった。
僕としては☆4.5位ですが、他の人とのバランスから↓にしました。
つぐちゃんの空
マドモアゼル・シネマ
神楽坂セッションハウス(東京都)
2012/06/23 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
心打つ名作
心温かく、ほろりともする作品。この劇場には何か感じるものがあると思っていたが、その一つはどうやら「少女」のようだ。
狐狗狸狐狸九九二錠の1/2
mimimal
新宿眼科画廊(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/06/27 (水)公演終了
満足度★★★★
もぐら
地下の小空間でちょっとモグラの気分。わからせようとしない作品、好きだなあ。虚構が浮世離れしないところが面白い。
Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★
今回はいまいち
この劇団は少人数でのよく練られた会話劇が得意なはず。
今回はやたらと登場人物が多い割にそれが生かせてない。
厳しいようだが脚本家の力量の限界か。
俳優はやはり大川さんは素晴らしいが、客演陣が醜い。必要ない人が出てる。
次回作は原点回帰を望みたい。
サモン
ブルーノプロデュース
サブテレニアン(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★
狙いなのかも知れないが
不思議なテンポと間。
役者さんのテンポはとても心地いい。
でも個人的には音が不快だった。
ネタバレBOX
70分中50分は音が不快だった。
特に後半は15分ぐらい耳を塞いでいた。
そのため2つほどエピソードを全く聴けなかった。ごめんなさい。
ゴドーを待たせつつ
踊れ場
ひつじ座(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★
赤外線
赤外線はうけた。
観ていて恐らく主人公と同じ気持ちになったかも。
ネタバレBOX
ちょっときつめに書くと、
なにを待っているかわからない、
中盤で「イライラしている」、
終わるのを待っている。
というのはまさに観ている側の気持ちだった。
最後の待つわ、がうまかったのがせめてもの救い。