
みのり
劇団プロジェクト
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/06/29 (金) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★
なんかエロい。
坪井文さんの「ハロプロ仕様」って感じの芝居。まあ、トロけるというか…ノケぞっちゃう台詞のオンパレード。
ま、『梅ちゃん先生』の坂田先生には負けるけどな!笑
元モーニング娘の新垣里沙さんが、24歳のニートを好演。まじカワイイ。
所々「下手だな」って感じる部分はあるんだけど…ボクの中での伝説の舞台『高橋さん家と新垣さん家』からずいぶんと精進したんだろうな、と。
ま、あの舞台のどーしようもなさは、アンドリウ氏のミスとも言えるんだろうけど(でも、記憶に残っちゃってるということは、アンドリウ氏の策略に、はまっちまったともいえる 笑)。
それにしても、アイドル舞台ってのは雰囲気がイイね。
客席に、同僚(?)のアイドルがいて華やかだし…開演前の暗転で拍手が湧くし…。
この開演前の拍手って、食事前の「手を合わせて、いただきます」のように、したほうが良いんじゃないかな、って思うんだけどなあ。したことないけど(笑)
観劇数が多すぎるのかな…「2か月ぶりの観劇」の時の、ワクワク感、感動の深さはスゴいものがあるもの。
あとはネタバレで。

リンダリンダ
サードステージ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
満足度★★★
悪かないけど。
とんでもねーバカがそろっちゃってんだよなあ…主催がTBSかと思っちゃったよ。
「頑張れよ!」「おい、それは違うぞ!」っていう気にならないんだよ…「バカにつける薬は無い」ってさじ投げちまった(笑)
良いバカもいるんだけどね。松岡充くんを目の敵にするジャージ3人衆。こやつらはイイ!笑
馬鹿の暴走を止めようとするのは、バンドリーダーの彼女(高橋由美子さん)だけ。
それにしても、高橋さんは手堅い女優になったなあ。昔、グッピーって呼ばれててさあ…ポワ~ンとしてて…頭からシャボン玉が噴き出てるような感じだったけど、イイ女になったよなあ。。。
松岡充くんは、やっぱイイ!!!
『キサラギ』での「アイドルおたく公務員」ぷりに感服したけど…イイなあ。。。
ま、その松岡くんも「お、お前までバカだったのか!」だから参っちゃうんだけどな!笑
脚本のぬるさを、場内に張り巡らされたライブハウスを髣髴とさせるポスター&チラシとブルーハーツの楽曲が、とことんカバーしていくって感じ。
ま、半端じゃなく思い入れのある『ラブレター』をグッピーが歌い始めた時は、のけぞったけどな! 良かったけどさ(笑)
『リンダリンダ』はアンコールで。
そりゃないぜ!
それにしても、やっぱロッカーが童謡って・・・勘弁してくれー。
ベタっていうか昭和だけど、ロッカーにはギャンブルやってもらわんと。
バイト程度の稼ぎのくせに、イカゲソフライかじりながら、川崎競輪場あたりでくすぶっててほしいよ(笑)

血みどろ君
踊れ場
ひつじ座(東京都)
2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
後半は、話芸で魅せる。
3作品の中では、一番コミカル。
コミカルに見せて実は深い・・・ということは、多分ない(笑)
「後半ネタばらし」系の芝居なんだけど、前半のドラマ部分(?)の気狂い模様が凄く良くって・・・それだけで1本の舞台として十分な濃度をもっていて、しっかりと創られてる感じ(つまりはキュートでポップでゲスでバカを、とことん突き詰めてるってこと 笑)。
となると、後半のネタばらし部分は、ダレるというか、「後半無くても良かったんじゃね?」ってことになりがちなんだけど…藤吉みわさんの芸で、バッチリまとめあげてるんだよなあ。
藤吉さんのあの「話芸」は、どこかの舞台でも披露してた気もするんだけど…どの舞台でのものだったか思い出せない。リジッター企画だったような気がするんだけど。
ものすごくおもしろいし、「やっぱ藤吉さん好きだなー」って思うんだけどさ…ちょっと安い感じもする。器用な奴なら、あのレベルの「話芸」はできるのかな、って。少なくとも、10数年前に都立大の自転車サークルに所属していたY君はできた(笑)
高いポテンシャルと熱意をもってる女優さんなので、主宰作品では、意識的にプロの技を見せてほしい気もする(今のままの藤吉さんでも良いんだけどね…そもそも主宰作品に出演なさるかわからないんだけどね 笑)。
それにしても、布教隊助手は、一体なにを撒いてたんだ?笑

Goodnight
劇団競泳水着
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
劇空間としての「居心地」の良さ
とにかく劇空間の「居心地」の良いことと言ったら! 客席にいて舞台上で起こることを観ているだけでシアワセな気分になれる、的な。
なので敢えてどこがどう良かったとか理屈での分析はせず、その旨のみにとどめる。
抽象的な表現になるが、「口当たりが非常に良い酒」のようかも?
何の抵抗もなく、すいすい受け入れることができて、いつの間にかすっかり酔っている、的な?
しかもそれでいて悪酔いはしない、みたいな。(笑)

永遠に少年
劇団HallBrothers
ぽんプラザホール(福岡県)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★
初日
久々のホールはすごく心地よかった。
若い役者さんがもうちょっとなのはほほえましくて・
これ、いいよ。どんな人にも巣食っている感情をえぐりだしている
作品だと思う。

高き彼物
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/10 (火)公演終了

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』
劇団桃唄309
RAFT(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★
濃厚な2芝居
友人の紹介で観た。
カフェ公演と聞いていたが、
入ったとたん、まずは模擬店ぽいカフェスペース
まわりにたくさんの店員が
どうやら店員はみなさん役者さんのようでした。
お茶とビールケーキを購入。
味はちゃんとしたカフェなみだった。
美味しかった。
2本の作品は、どちらも男女の2人芝居。
(桃唄309の方はちょい役で他にも出るが)

朝がある
ままごと
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/06/29 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
はじめてのままごとは・・・
以前、喫茶店か料理屋なにかの会で会った男性が
「ままごと」の「わが星」を勧めてくれた。
私はそのときまでままごとのことを知らず、
携帯に2語だけメモして後日調べてみた。
公演のチケットは売り切れでもう手に入らなかった。
この劇団が随分人気なのではないかと気づいた。
しかし、だからと言って、良いものだという予感はなし。
特殊なスタイルの芝居をして、
普段商業演劇を観ない人、そもそも演劇を観ない人
に人気があるファッションに近いものなのだろうと想像した。
そしてこの「朝がある」の公演に突然行ってみた次第。
これまで思っていたようなものではなく、
存外に感ずるところのある作品だった。
以下、ネタバレ。

サモン
ブルーノプロデュース
サブテレニアン(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/25 (月)公演終了
満足度★★★★
演劇版「4分33秒」
いわば演劇版「4分33秒」、観客のイマジネーションを喚起するために演者によるモノローグや動作がある、みたいな?
そういえば前回は「言葉による交響詩」のような印象を受けたし、ここの作品って極めて音楽的なのではあるまいか?

Heavenly Bento
ジェイ.クリップ
青山円形劇場(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
芸術品
映像と光と、役者がいい感じにシンクロして世界を創り上げていました。
こういうノンフィクションの作品は、なんとなくつまらなく、味気ない事実の羅列になりがちですが。そんなことは一切ない芝居でした。
全編英語上演ということでしたが、字幕もついていて普通についていけました。
また、日本にはないジョークの感覚もキレキレで、ちょいちょい笑えてよかったです。

さくら+
ENBUゼミナール
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/07/03 (火) ~ 2012/07/04 (水)公演終了
満足度★★★
題材はとても良い
前回は見た事なく、+が初めてでした。
話そのものはとても面白い物だと思います。のんびり見てると、複雑になってきて混乱してくる感じもしますが、最後などは予想と違って終わったので良かった。
生徒さん達が演じられているとのことで、お芝居の良いと感じるところ、改善して欲しいなと思うところの差は所々ありました。各キャラクター自体は魅力もあり、テンポや掛け合いをより磨けば、更に面白い作品になると思います。
こんな青春も遠目で見ていればとても楽しいだろう。

スペーストラベラーズ
ネルケプランニング
本多劇場(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃ 笑えました!!
”ジョビジョバ”の代表作で、1995年に駅前劇場で上演された「ジョビジョバ大ピンチ」
もちろん その頃はpapasan まだ演劇など全然しらない状態だったので 超楽しみにして 初日に出かけてきました。
とある田舎の地方銀行を襲った強盗グループと、人質たちの まさにノンストップコメディ。
いやぁ、じめじめした梅雨を 思いっきり吹き飛ばすくらいの 楽しいお芝居だった
なぁ~
中身はネタバレBOXにて

ワンダフル・ワールド
劇団フライングステージ
駅前劇場(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★
家族
お母さん役とおばあちゃん役の人がよかったです。
離れて暮らしている母親に電話しようと思いました。
色々なことは「無かったこと」にできないけれど、その上で繋がっているのが家族だと思いました。

錯惑の機序、或いはn質点系の自由度 The Slight Light Like Sleight of Hand.
まごころ18番勝負
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★
久しぶりにおもしろい劇団みつけた!
おもしろかったです。脚本が素晴らしい。ミステリーなので人間関係が多少難しく、ともすれば観客が置いていかれてしまいがちなのに、こちらが疑問に思ったことを分かりやすくスムーズに説明してくれる脚本と俳優陣の手腕は秀逸。
初めて観劇した劇団ですが、女性の主宰は底力がありますね・・
演技全体が極めて現実的で「普通」なのに、印象に残る。
欲を言えば、主催の女性以外の俳優陣にもう少しがんばってもらいたいのと、けいこ不足が残念でした。初日だからしょうがないとは思いますが・・
次回公演もぜひ観たい劇団です。

七月大歌舞伎
松竹
新橋演舞場(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
夜の部、黒塚は必見!
これこそ猿之助襲名にふさわしい演目。老女から鬼女へ、静から動へ、メリハリのきいた踊りが素晴らしい。さすがに踊りの名手である。上の配役表には載っていないが猿也のアクロバティックともいえる軽やかな踊りもとても良かった。中車は最初の演目でいい役をもらった。猿翁は最後の10分の演目だけにでるので、帰らないように。(ちょっと痛々しい感じだった。)カーテンコールもあり。(珍しい)

ウィンドミル・ベイビー
演劇企画集団・楽天団
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/06 (金)公演終了
満足度★★★★
パワフル!
世界に多々ある先住の者達への差別と弾圧。
アボリジニだけでなく普遍的な話として受けとめた。
押さえつけられながらも人と人が結びつき、精一杯逞しく生きる姿をたった一人で見せてくれた。
大方さんの圧倒的な大きさ・あたたかさを感じる舞台だった。

May's frontview Vol.32 ファンタスマゴリー
May
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★
骨太のお芝居です
みなさんの演技力、状況や心情表現の仕方などとても素晴らしかったと思います。内容は・・・うーん・・・重いですね、考えどころがいっぱいあって。観ながらふと現実と照らし合わせていました。
意見を言うならば、重い状況は一つでよかったかも。根底に流れているものは一つだと思いますが。それから、できれば亜由美さんの普段のしゃべりのスピードがもう少しゆっくりの方がいいと思います。聞き取ることに気を取られるときがありました。私だけかな?
皆さん素晴らしかったですが、特に、リュンギくん、春雄くん、真二郎くんに拍手!日曜日まで頑張ってください。

うしおととら 第二十三章 『里に降る雨』
シアターOM
シアターOM(大阪府)
2012/06/29 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
満足度★★★★
アットホームな雰囲気でお芝居は本格的!
お芝居が始まる前に恒例の前説?
それにしても長~~~~~~い!
まぁ面白かったんですがね…(^_^;)
客席温まり過ぎ~♪
事前に図書館へ行き、うしおととらの情報収集_φ(・_・(勤勉な観劇者!)
しか~し! 主役のうしおととらが出ない回だったなんて…_| ̄|○
内容はうしおの父親が母親と出会うまでの大人のラブストーリー?
父親役に座長の稲盛誠さん!
初めて拝見しましたが一見貫禄があるので怖そうですが話をすると優しそうで面白い♪
まぁ~その人の剣さばきがお見事で貫禄の渋すぎる演技!
他の女優さんもしっかりとした演技に惹きつけられます♪
話の展開で妖怪が出て来るのですが
これがリアルに作られていて対決シーンなど迫力満点!
光の演出もレーザーなどで綺麗に表現!
全然、普通の劇場にヒケをとりません
シリアスな話の途中に素に戻り
ちょこちょこ笑いを盛り込んだり、
プロダンサーの本格的なダンスシーンなど
重たくなりすぎない様に楽しんで貰いたいという
この劇団のサービス精神の表れでしょうか?
終始、観ていて色々と愉しめるお芝居でした!
ストーリーはうしおととらの漫画を観て居なくても全然楽しめます♪
キャラがうしおととらの登場人物なだけで話しはすんなりと入り込めます♪
終演後も豪華なプレゼントコーナーなどもあり、
凄くアットホームな雰囲気の中で楽しめました(^^)

Weekly2【Re:verse(リバース)】
アヴァンセ プロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2012/07/03 (火) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

ミュージカル「ひめゆり」
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
満足度★★★★
【月組】素晴しい作品、レベルの高い出演陣!
さすが、ミュージカル座、歌があまりにも素晴らしい!!
久しぶりに、”ミュージカル”を心ゆくまで堪能できた!
「ひめゆり学徒隊」を描いた哀しい物語であったが、
生きていくことの希望を見出せる内容であった。
劇場内には、「元ひめゆり学徒隊」の方々のコメントが掲示されており、
ひとつひとつ拝見したが、今私たちが普通に生活していることが
どれだけ幸せなことなのか、再認識することができた。
これはオススメしたい公演である!!
上演時間2時間40分(休憩20分含む)。