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ピラカタ・ノート

ピラカタ・ノート

ニットキャップシアター

アトリエ春風舎(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

イメージの洪水
前から気になっていたニットキャップシアター

幾つかのエピソードが、見事に織り込まれてゆく

とても日常なものが、装置や道具に変化する

子供の頃のごっこ遊びのワクワク感

オロチは、さすがに爆笑‼

役者さんの身体性、声、音、音楽

兎に角、この作品を見られて良かった

ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/07/14 (土) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

2バージョンを拝見
今年3度目のともだちのそうしき。

観れば観るほどおもしろいものなぁ・・・。
今回は時間の都合で2バージョンしか見ることができませんでしたが、
両バージョンとも今までとはまた異なる味わいがあって、
がっつりと引き込まれて。

この作品、9バージョン全部見ても飽きることはなかったと思います。


ネタバレBOX

7月14日の14時の回および15日20時の回を観ました。

・7月14日14時の回
 ザネリ/渡辺詩子

ザネリは初参戦、一方渡辺詩子は今年だけでも3回目、vs村井美樹/vs菊川朝子を観ています。ただ、今回はこれまでと反対のロールでの演技。

冒頭、トーンの微妙なかみ合わなさを感じて。
場の密度は立ち上がっているのですが
二人の空気が微妙に混ざり合っていかない。
でも、そのことが、見知らぬ二人が出会い
亡くなった友人を語り合っていくという展開に
ステレオタイプにならない質感と
厚みを与えていきます。

ザネリの醸しだすテンションが、
キャラクターに対する記憶を
すっと浮かび上がらせ、
一方で渡辺詩子の言葉は
観る側に同じ人物の異なる側面を積み上げていく。

物語を知っていても、
観る側をちょっとどきどきさせるような
役者達の単純に迎合しないキャラクターの作りこみが
二人の空気からそれぞれに解ける友人の姿の
どこか歪な部分(ほめ言葉)に
リアリティをすっと編み上げて。

見終わって、ある種の疾走感と
しっかりと役者達に引っ張られ続けた充実感のようなものを
感じることができました。

・7月15日 20時の回
 百花亜希/中谷真由美

この二人は前回と同じ組み合わせの同じロール。
だからというわけでもないのだろうけれど、
攻めてたなぁ、二人とも。
導入部からキャラクターの作りこみに迷いがなく、
そのキャラクターを纏って、
物語の枠は守りつつも
律儀に縛られることなく
どこかヒリヒリするようなテンションとともに
空気を醸成していく。

ロールが、個々のキャラクターへの
しなやかかデフォルメとともに紡ぎだされ、
観る側に挑むようなチャレンジングなメリハリとともに
台詞の行間すら越えて編み上げられていきます。
二人の役者と観る側のせめぎあいの中から
その刹那に誘い込み、嵌りこませ、のめりこませるような
質感を生み出していく。
単にラフに自由に演じているわけではない。
戯曲自体はきっと、
恐ろしく周到に読み込まれていて、
だからこそ、遊ぶことが出来る境地があって。
時には所作をそろえてipadをスクロールさせて
シーンを勧めるなどという
小洒落た仕掛けも編みこんで・・・。
でも、一方で、空間の作りこみに観る側を引き込んでも
守りに入らず、
むしろ作りこんだ世界を足場にして、
物語に繋がれた舫の長さぎりぎりまで
演じることを遊んでいく。
時として、地語りの部分の入り込む隙すら奪ってしまうような
そのかぶき方や、戯曲からのぎりぎりの踏み出しが、
観る側にある種のグルーブ感すら与えていくのです。

なんだろ、ずっとわくわく観て、
とても新鮮な感覚で
物語を追いかけていた。

べたな言い方ですが本当におもしろかったです。








子供のためのシェイクスピア『ヘンリー六世 Ⅲ』『リチャード三世』

子供のためのシェイクスピア『ヘンリー六世 Ⅲ』『リチャード三世』

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2012/07/14 (土) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

『ヘンリー六世 Ⅲ』から『リチャード三世』へ
2本連続で観られて贅沢でした。感想はトラックバックしています。2本を同じ会場で観られるのは東京と大阪ですね。秋に新国立劇場で『リチャード三世』が上演されるので、あわせて観るのもいいのでは。

ピラカタ・ノート

ピラカタ・ノート

ニットキャップシアター

アトリエ春風舎(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

古事記と大阪のニュータウン
日本の神話のエピソードと大阪のとある地域の住民の暮らしぶりを重ねて、夢と現実、あの世とこの世、人間界とそれ以外の生き物(?)の世界も行き来します。役者さんは複数役を演じ、身体表現も積極的にとりいれた演出でした。カオティックな空気が良かったです。

涼~すずみ~水

涼~すずみ~水

BoroBon企画

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/07/15 (日) ~ 2012/07/19 (木)公演終了

満足度★★★★

場を豊かに変えるお芝居の力量
場内に入ると、少々ラフな感じで舞台が組まれていて、
椅子の並べ方などもどこか手作り感があって。

でも、供されるものは実にしっかりと作りこまれていて。
そもそも、ワンドリンク付ということで開演前に注文したカシスオレンジは
暑さも時間もすっと霧散するような絶品だったし、
舞台はその味に負けないほどにきっちり作りこまれていて・・・。

見終わって、
なにか、とても贅沢をさせていただいた気分になりました。

ネタバレBOX

*あやめ十八番(堀越チーム)/「Love potion #9」

男を問い詰める女性の姿と
主宰の語りでまずは観る側を舞台に引き込んで、
一枚の消費者金融のカードをキーにして、
物語を組み上げていく。

二人の女優がロールをきっちりと務め上げる。
コアの物語の中心として
キャラクターが
清純に、あるいは艶かしく、さらにはとり憑かれたように描かれ、
外側として、顛末の視点となり、常に舞台にあって
枠組みを制御し、展開を束ね、場面の表情を背負い、
空気を束ねて観る側に物語の質感とともに流し込んで。

男優達もキャラクターの立ち位置がくっきりとわかるお芝居。
チャラさにしても、普通さにしても、意思の強さにしても、
ストレートプレイとはちょっと異なる語り口で
物語の骨組みを組み上げて。

音楽のクオリティも担保されており、
昭和っぽい曲のメッセージ性が物語のニュアンスをしっかり繋いで。
また、このフォーマットの中で、
主宰のパフォーマンスもしなやかに生きる。

見ていて表現が古風で新しく多彩なのですよ。
今風の愛情の描き方などにも、
べたさと洗練があり、
荒事とは少々違うのでしょうが
スリッパで頭を引っぱたくような誇張に始まって、
常磐津や浄瑠璃のごとく
うん十年前の流行り歌風の曲で物語を進めるのも
薬を飲んだ態のお芝居にしても、
ストレートプレイでは描き得ない、
歌舞伎的なスピリットや表現の自由さが縫込まれていて。
別に隈取をしているわけでも
見栄を切るわけでも、六方を踏むわけでもないのですが、
こういう表現の多彩さに、
物語を処する伝統芸のノウハウが裏打ちされている気がして。

時間を忘れて見入ってしまいました。

*BoroBon (水下チーム)/「阿房列車」

名前だけは聞いたことがある戯曲だったのですが、
実際の上演を観たのはこれが初めて。

役者にゆだねる部分の多い一方で
いろんな仕掛けに満ちた戯曲だと思う。
舞台の空気にしても、夫婦の距離にしても、
間にしても、
観る側が前のめりになることなく
そのままに染められてしまう。

戯曲に仕組まれた緊張と弛緩と
役者たちが織り上げる舞台の密度が
絶妙にリンクして、
ちょっとした不条理や
記憶のあいまいさまでが、すっと実感に置き換わる。
冒頭のクイズや
アイスクリームを売る女性の歩く方向などが生み出すズレから
やわらかく足元が揺らぎ、
車内で過ごす時間がすぅっとぼやける。

ちょっと不思議な感覚、
実をいうと、中盤あたりで
舞台の時間にとりこまれるような感じで
やわらかい睡魔が降りてくるような気配を感じたのですが
台詞のひとつずつが意識から消えずに
クリアに積もっていたりも。
なんだろ、ふっと舞台の空気の恣意な弛緩に引き入れられて
しまったのかもしれません。

観終わって、二つの作品が
それぞれの印象を重ねあうこと合うことなく
でも、ひとつの公演として、互いをふくよかに映えさせて。

中篇ふたつをたっぷりと楽しませていただきました。
マニマニ

マニマニ

ドリームダン

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/07/17 (火) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

よかったです
こんな話だったんですね。なんとなくおかしな登場人物たちが巻き起こすちょっとシュールな群像劇(?)。ちょっとしたシーンでも小ネタが効いていてクスクス笑えるし、とーとつに体操するし、結構意外な展開になるし。ややローテンションぎみにリラックスして楽しめました。

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

【ノーマル】なかなか面白かった!
劇団初見。
上演時間65分程度にギュっと濃縮した物語。
コントっぽい物語が好みであれば、これは楽しめる!
演出も楽しめた!
私の観た回は、会場で笑いが結構おきており、楽しい雰囲気であった。
前説マン、Good Job!(笑)

ネタバレBOX

題名のとおり、ゾンビ、幽霊、宇宙人、それにカッパも登場する。
コント仕立てでありながら、ラブストーリーまであり(笑)。

短い上演時間でありながら、特徴の特異な登場人物が多く、
それでいて、鮮やかにまとめ上げている。
これってすごいことだと思う。

演出も好みであった。
特に場面転換の出演陣のさっと入れ替わる感じ!
これは、一見簡単にしているようにみえたが、身体能力が高いように思えた。

脚本は誰にでもなじみやすい、一見ありきたりな設定。
ある意味安易にも感じられた。
パクリっぽい(笑)アイドル、霊能力者等も登場しているあたり。

でも普段芝居を観劇していない観客からみれば、
きっと、物語の世界へ入り易いし、楽しめる。
しかも上演時間が短いので飽きない。
そういった意味では、観劇初心者には良い内容の気がした。

出演陣全員が意味のあるキャラクターで構成されており、
かつ役者陣の演技が楽しめ、個人的には良かった!

脚本でアレアレ?って思うところがあったけど、
コメディだし楽しめたのでいいかな(笑)。

ただ個人的には、せっかく足を向ける公演なので、
上演時間はもう少し長い方が良かったかなと思う。

これは次回公演も観たいな(笑)。

GO HOME

GO HOME

サスペンデッズ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/15 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

こういうのだったかぁ。
イメージしていたより、なんか真面目で堅い感じでした。
ちょっと肩凝ったかな。もっと破天荒な雰囲気を勝手に期待していたので、
「あれ、普通」と思って拍子抜けしてしまいました。
刺激を求めすぎるのは自分の良くないところかもしれませんけど。

それはそれとして、役者さんの力演と、真摯な台詞。評判が良いのも納得。

墓場にて、竹。

墓場にて、竹。

7%竹

小劇場 楽園(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

恐るべしNケラバロメーター!
初見が活動休止前の舞台とは…、残念というか、間に合ったというか。

脱力感溢れる小ネタは楽しく、それを演じる個性的な面々でした。

ネタバレBOX

こう見えて初舞台だとおっしゃった女優さん、輪になった瞬間にそんな感じを受けました。視線や雰囲気で分かるもんですね。

皆さん個性的でしたが、特にナポリタン倉島さんが印象に残りました。

そんなに面白いかーと思うくらい、客席にいた女優のNさんが途中までケラケラと大笑いしていましたが、その後は聞こえてこなくなりました。このことが物語っているように、一つ一つの小ネタは脱力感いっぱいでそこそこ面白いのですが、平板なため後半ドッカーンと来るものが無く、身体が慣れちゃったみたいでむしろ疲れました。

Nケラバロメーターは正直です!
マニマニ

マニマニ

ドリームダン

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/07/17 (火) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★

あれ??
前作「キサマが地獄に堕ちるまで」がとても面白かったので期待したのだが、今回は全くヒットしなかった・・・。

セブンスター

セブンスター

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2012/07/15 (日) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

良かった。
初めて一人芝居が面白いと思った。
兄への憧れとコンプレックスが良く描かれていた。
身体に負荷をかける劇団らしい演出もあり、全体的に良く出来た作品だと思った。

ネタバレBOX

チョークで書いたロケットの絵が良かった。
黄色い月~レイラとリーのバラッド/宮殿のモンスター

黄色い月~レイラとリーのバラッド/宮殿のモンスター

TPN Plays & Players

調布市せんがわ劇場(東京都)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

「黄色い月~レイラとリーのバラッド」
難解な作品なのかと構えて行ったが、演出が巧みで丁寧でとてもわかりやすく楽しく観劇。
役者の技量もさることながら、小道具が椅子一脚のみという演出にこだわりを感じた。
面白かった。

アリスのいる部屋

アリスのいる部屋

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/07/07 (土) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが
メガバらしい素晴らしいファンタジー。
相変わらずセットもお見事で、入場と同時に世界観に浸れる。
ストーリーも最後まで謎解きの連続で引き込まれた。
文句なし。

少女教育

少女教育

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

好き!
「おもしろい!」っていうより、「好き!」っていう感想のほうが近い気がします。どこがどうと説明ができないんだけど、なんか序盤から本当に「ああ、好きだ、これ」って感じながら観てました。

ふだん、恋愛を描いた芝居はあまり好みでないはずなんだけど。
これは気に入りました。

余談ですが、お兄さん役の横手慎太郎さんをどこか別の芝居で観たことがある気がしてならないんですが、どうしても思い出せずモヤモヤしています。

神様のいないシフト

神様のいないシフト

芝居流通センターデス電所

駅前劇場(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

やっぱラストが良いわ!
駒場キャンパスの学食で、囲碁談義をしてから駅前劇場へ。

重厚でパンチの効いた楽曲(生演奏)&刺激的な照明&躍動感あふれるダンスを組み入れながら、人間の欲望を狂気も交えて色濃く描く芝居はあいかわらず。イイネー!!!

この劇団のおもしろさは、「観る人によって、感じ方が鏡のように違ってくる」ということかな。

前公演の『ジョギリ夫人』では、ラストの解釈で、遊楽亭の焼肉程度じゃ収まりがつかず、四文屋のレバ刺し&モツ焼き食べてようやくお互い理解しあえたほど、白熱したもんなあ・・・酔い疲れただけかもしれないけどさ(笑)

閑話休題。

『神様のいないシフト』。

デス電所は所々で歌が入るんだけど(ミュージカルとは趣がチョット違って、強く表現したいことだったり、感情が高ぶった結果、歌という表現を取る、って感じ)、歌詞がパンフレットに印刷されています。歌詞を読んでから観た方が、ドップリひたれるかな、と。 
ネタバレの要素があるので、強くはオススメしませんが・・・この程度のネタバレで、興を削がれるほど、ヤワな芝居ではございませんので、ご安心を!笑

開演。

ホラーコメディな感じ。

怪しい雰囲気を薄~く感じながらも、おもしろい!
たまにイラっとするのだが・・・それだけのめり込んでるということか(笑)
エクソシストの胡散臭さがたまりましぇん。。。

でも・・・というよりも、やはり・・・一筋縄ではいきませんでした、デス電所。

様相が一変。

バリバリのホラー、というよりも社会派恐怖芝居と言うほうがしっくりくるのかなあ。

鬱積していた感情が狂気へと変わる時・・・この狂気、理解が十分可能なだけに、胸を締めつけられるような感覚が。。。

ラストシーンは、「強烈」。人によっては「陰惨」な感じを受けるかもしれない・・・でも、うっすらとではあるんだけど、カタルシスがある。

実は、このラストシーンは、ボクと友人とで感じ方が違ったんだよね。

ま、彼女とは、ラストシーンだけじゃなく、テーマすら解釈が違ったんだけど(笑)

一般的には、「原発をとりまく人々の欲望」がテーマなのかな。

でも、原発云々は取っ払って、「欲望」をテーマとするのもアリだろう。

キーワードのひとつ「神」から、「現世利益」を連想してもイイ。

同棲している男女を中心としたストーリーなので、「男と女」「恋愛」「妊娠(胎児)」をテーマにして観てもおもしろいかもしれない。

僕は、芝居って入試とは違って、その解釈に「正解」は無いと思ってて。

誰もが同じような「解釈」をする芝居って、「☆5つ」並んでも、数年後には観たことすら忘れていることがある。

いろんな解釈が可能なデス電所の芝居。でも、不条理劇のように、「ふわふわぁ」っとしてない(←多少の偏見があることは、自認しております 笑)、筋が通った芝居なんだわ。

「なにがおもしろいんだ?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

でも・・・きっと・・・数年後、ふとした時に下北沢駅前劇場でのひとときを思い出して、2012年7月に思いをうつす。。。

この芝居には、そんな力があるような気がします。

ネタバレBOX

浮いたねー!笑


それにしても、『神様のいないシフト』。

この題名は、凄い!深いよ、深い!!
「宇宙みそ汁」 「無秩序な小さな水のコメディー」

「宇宙みそ汁」 「無秩序な小さな水のコメディー」

燐光群

梅ヶ丘BOX(東京都)

2012/07/02 (月) ~ 2012/07/20 (金)公演終了

満足度★★★★★

「詩」が「劇」になるとき
私にとって初めての燐光群を梅ヶ丘BOXで観る。
「宇宙みそ汁」は詩人清中愛子さんの詩や手記、メールなどを、
坂手洋二氏が一切書き加えることなく編成して劇に仕立てたというものである。
その結果、戯曲として書かれたものではなかったにもかかわらず
「詩」が自然に伸びをして四肢を広げたような世界が現われた。
 

ネタバレBOX

「地球に向かってただ一人 パラシュートで降り立っていく」
と小さな台に乗った役者がバッとエプロンを広げる冒頭のシーン。
主婦の孤独な日常を俯瞰する象徴的なオープニングだ。
孤独なのに、力強くて明るい。

清中愛子の視点は、台所の定点カメラが次第にひき上げられて
東京を、日本を、地球を俯瞰してどんどんヒキの映像になっていくように
そしてまた台所へと戻っていくように伸縮自在だ。
彼女は自分の感情よりも、息子を含めた日常を寄ったり引いたりしながら眺めている。
社会から切り離された親子2人だけの孤独と濃密な時間を
シャカリキになって働く一方で、距離を持って眺める視点を感じる。

「詩」が、朗読ではなく戯曲として成立するのだという新しい発見。
それはもともと「詩」が厳選された言葉=台詞で出来ているからだろうと思う。
清中愛子の言葉は極めて具体的に自分の日常を語り、
聴く者の想像力を大いにかき立てる。
ただし坂手氏による、詩人の手紙やメール等の散文を加筆せずに織り込むという
過程があって初めて実現するもので、この繊細な構成作業が素晴らしい。
この作業の結果、朗読ではない三次元の劇として立ち上がった。

役者の動きも、リーディングによく見られる“控えめな動作”ではなく
“言葉から派生した”動きが、きちんと“振り付け”されているから説得力がある。

もうひとつの「無秩序な小さな水のコメディー」は
「入り海のクジラ」「利き水」「じらいくじら」の、水にまつわる3小品である。
くじらの「頭」「肉」「骨」に分かれた3人の姿勢など演出の工夫が面白く
短いながら戦争や原発問題の本質を突く内容となっている。

詩の言葉が持つリズムと勢いを再現した役者陣は皆熱演で
画期的な本を豊かな表現力で忠実に再現している。
年配の役者さんの言葉に安定感と味わいがあって劇団の個性を感じる。

公演のあとのアフタートークで、20周年を迎えた
梅ヶ丘BOXの歩みや思い出などが語られた。
靴を脱いで上がるこの小さなアトリエに
役者さんの創意工夫と制作のプロセスが沁みついていることが伝わってきて、
改めてしみじみとアトリエ空間をながめた。。

熱い出汁に落とした味噌の塊が次第にほどけていく感じにも似て
「詩」の世界がゆるりと四方に広がり始める。
この場に立ち会えたことをとても幸福に思う。
私もエプロン広げて、みそ汁の鍋を高みからのぞき込みながら──。
私(わん)の村から戦争が始まる

私(わん)の村から戦争が始まる

非戦を選ぶ演劇人の会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/07/19 (木)公演終了

満足度★★★

学ばなければならないこと
19日のを見に行き、夜のニュースでも丁度オスプレイの事を中心に取り上げられていて、より実感がわきました。本当に現在進行している問題なのだと痛感します。
座り込みをし、日々向かい合っている高江の人々のリアルが伝わってきました。知っていることもあるけど、本公演を通して、より細かな事、歴史に沿った時系列で色々と勉強になります。オスプレイも巨大さと危うさもよくわかった。米軍兵の暴行事件について、この話はいつも聞く度に胸が痛む。矛盾した加害者を守るシステムがすぐに変わらないのなら、変える努力だけでなく、巻き込まれない防止策を練って意識しなければいけないと思います。
結局他人事でしかないのかもしれません。でもこういった活動に触れて、理解する努力から出来る事もあると僕は思います。

ネタバレBOX

お芝居に関しては、リーディング、朗読という形として読み込みが足りない感じもありました。1人複数の大変さもあるけど、つっかかりは気になりました。台本読めるのだからそこはしっかりで。工員の若い子にサボらせるところは無性に面白かったです。沖縄の唄と踊りは陽気になれていいですね。女性の何人かは、読み方が丁寧で聞き心地が良かったです。他にもトークショーや音楽など、内容としては色々と詰まっていました。
カンパは本当に少額で恐縮でしたが、有効活用して欲しいです。
墓場にて、竹。

墓場にて、竹。

7%竹

小劇場 楽園(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★

ナンセンス?
 殆どナンセンスな展開もアリだとは思うが、各要素は、もう少し有機的に関連づけるべきだろう。ギャグが多用され、そのタイミングの外し方や役者個々の芸質では潜在的な能力を感じさせる者も散見した。が、それらが、全体的な構成にフィットしていない。

私(わん)の村から戦争が始まる

私(わん)の村から戦争が始まる

非戦を選ぶ演劇人の会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/07/19 (木)公演終了

満足度★★★★

地域でしか解らない事
舞台はリーディング式。沖縄の現状をニュースでしか知りえない私たちに訴えかけるような舞台でした。こうして演劇として立ち上げるのは素晴らしいことだと違った視点で納得もしましたが、広い箱での発声は場所によっては聞きにくい点もあって、それがひじょうに惜しい。

組曲『回廊』

組曲『回廊』

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

カンパネルラより
全然良かったです、私には。
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あ~牛水さんに血ぃ吸われたい、でも失血性ショック死ですぐ死にそうです私。しかも牛水さん19日だけですよ。

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