最新の観てきた!クチコミ一覧

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「僕と彼の彼女達」

「僕と彼の彼女達」

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

心優しき人たちに幸あれ!
あるお土産屋さんの跡取り「謙介」その姉「真奈美」そして妹「この実」。
3人には、「ショージ」という兄がいる。
4人はある日、店で集まる予定だったが、「ショージ」が来ない。
代わりに、女性がぞろぞろとやってきた、「ショージ」を探しに。

「ショージ」の元妻「香」、香の前後でショージと付き合っていた「清子」、香と清子とショージの相談相手「竹子」。
店にしょっちゅうやってくる若い女「佐藤」。
そして、謙介と商売上の付き合いがある「西牟田」、店の職人「三千代」までショージと付き合っていたという。

女たちは、自分がショージの彼女であると公言し、相手を牽制し始める。
謙介達は、困ってしまうが、どういうわけか女たちに巻き込まれてしまう。

でも、結局、ショージの居場所は、ある女性の家でいたことが発覚し・・・・

ネタバレBOX

ここのところ、ドラマとか映画で恋愛のドロドロしたものとか、見ていたので、ゲンナリする部分もあった。
特に「佐藤」に関しては、理解不能で、同じ女性としても鬱陶しいなぁ・・・・と思った。
逆に「西牟田」などは、今の自分を表しているかのようで、将来のこと、結婚のこと、仕事のことに悩む姿には大いに共感できた。
最終的に、ショージは、竹子の家に居て、竹子と入籍するのだが、末期のガンで余名わずかとなっていた。

女を引き寄せるような男「ショージ」に対して、特に何の感情もわかないが、彼が最後に「竹子」を選んだことは何となく理解できた。
恋愛のドロドロしたものなんて、なに1つ経験のない私だが、少なくとも、「相手を思いやる」気持ちだけは重要だと気づかされた。

最後に、やはりこの作品、謙介役の尾方さんが格好よかった。
とても優しくて、でも不器用で、それでも一生懸命な謙介は爽やかな尾方さんだからこそハマリ役だったと思う。
ラスト、謙介がみんなに怒鳴るシーンがあったが、「いい人」は常に、誰かのワガママや要望を聞き、受け止めていると思う。それがいっぱいいっぱいになって、どうしても耐えられなくなった時の姿と感じたが、仕事に行っても生活していても、どこにでもあるその風景が自分にとって胸が傷んだ。

自分が「いい人」であるとは思っていないが、職場の「いい人」が「ずるい人」によって利用されたり、仕事を丸投げされている姿を見ていると腹立たしくさえ思う。
多くの謙介が、輝く世の中になってほしいなぁ・・・なんてふと思ってしまった。
MOON SAGA ―義経秘伝―

MOON SAGA ―義経秘伝―

講談社

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/07/15 (日) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

評価出来ず
チケット代高いよ~…

folklore(フォークロア)

folklore(フォークロア)

トランスパンダ

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

感情の部分を上手く表現
 面白かった、  夏の日常、メルヘンチックで、落ち着いた大人の感情、難しい感情の部分を上手く表現しておりました、チクチクと心に伝わります、良かった!!
 出演 秋津ねを 後藤七重 寺本多得子 ののあざみ 前田晃男 ヤマサキエリカ ベストキャスティングです。 会場のカフェ+ギャラリー Can・tutku ここのスペースいっぱいに使いきっています、耳から足音等が右から左へ、そして移動の距離感が現実の様な臨場感になって引き込まれます、上手い演出です。 4色のパンダは、今を生きる個性的な4人の女性と、3つの日記と魔法日記の様に思えました。 
 芝居の内容は、書きません 忘れたら DVDで反芻いたします。 劇場での受付から帰りまで 作演さん 役者さん 製作さん、皆 素晴らしい、 素敵なお芝居、ほんま 面白かった、最高!! 今後も無期限活動停止・・・“思うがままに!!” 次回を気長に待てば良いだけですから。

暗いところからやってくる

暗いところからやってくる

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2012/07/26 (木) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上でした!
物語も仕掛けも演技も、とても丁寧で高品質!小さなお子様も大人も笑って、怖がって、考えながら、楽しめます。8月5日まで上演中!どうぞお見逃しなく!

ネタバレBOX

すべては主人公の中学生の妄想だったのかもしれない、と思わせるところまで落とすのが素晴らしい。
病んだらおいで

病んだらおいで

ソラトビヨリst.

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

名作蘇る
燃えよDTフィールでの初演(『精しき神様』)がリピートするほど面白く、開演前にその改題だと知り、元々高い期待がさらに上昇したが、それをも楽々クリア。
名作再び…と言うか名作新生す、的な。
個性溢れる登場人物たちが織り成すドラマ、これも鮮明に覚えている部分とそうでない部分があり、記憶の虫干し的な感覚もまた楽しからずや。
旗揚げ作品「沼田宏の場合。」同様、代表作的に演を重ねて欲しい。

ネタバレBOX

なお、「患者」の1人が実は多重人格を装い、見学に訪れた弁護士を試しているというプロットから、実はあの夜の出来事全体が、亡くなった女性の鎮魂のための芝居という深読みをしたり(初演時から)。
また、観た日に少女が罪を逃れるために多重人格のふりをするドラマが放映されてビックリ!
雷神 -RAIJIN-

雷神 -RAIJIN-

CORNFLAKES

俳優座劇場(東京都)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★

期待が大きかったけど・・
会場には 普段の小劇場の客層とはちょっと違って イケメンくん、キャストさんつながり、アイドル系おっかけ と様々な雰囲気のお客さんがいました。

感想としては
AKB48の近野莉乃ちゃんは AKBファン的には 普段のAKB48としてのパフォーマンスとは違う一面を見れた感じがそます。歌やダンスなしの 「演技」を楽しめました

ただ、演劇ファンとしては・・・・ 演技力はまだまだだし、台詞のない場面では 棒立ち に近い感じだし・・

これから もっと勉強して 頑張ってほしいレベルだったかなぁ・・・

元AKB48→SDNの 小原春香ちゃんは 台詞量は少なかったけど 声量もあったし 舞台上では映えてたし お芝居の分野でも これから頑張ってほしい と思いました

TRASHMASTERSの カゴシマジローくんは 典型的な いやーな奴 役だったけど きっと彼を知らない人は みんな

「やな奴!!」 と思ったに違いないくらい キャラを演じきっていました!! goodjob

アイドル系の舞台には やっぱり演技力のある人を入れないといけませんよね~。。


上演時間 1時間45分 殺陣のシーンは思ったより少なかったかなぁ・・

初日のせい?? 序盤 台詞が何度も被ってたりしてたけど もうちょっと迫力がある演出のほうが

一般受けするんじゃないのかな~ なんて思ってしまいました。。

でも ラストの武智健二くん絡みのシーンはカッコよかったですよ!!


イッセー尾形のこれからの生活2012 in 小倉

イッセー尾形のこれからの生活2012 in 小倉

森田オフィス/イッセー尾形・ら(株)

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

さようなら、そしていつかまた
 「小倉には、三、四歳のころ住んでました」
 アフタートークで、開口一番、イッセー尾形はそう語った。
 父親が転勤族だったため、福岡を「故郷」と感じることはあまりない、と著書『正解ご無用』に書いている。
 「子供の頃は、坂道を、電車を追いかけるのが好きでした。電車の『匂い』が好きで。そんな小倉に、こうして戻ってきて舞台に立っているのが何とも感慨深くて」
 故郷とは思えなくても、「何か懐かしい空気」を感じているのだろうか。「休眠」前の舞台で、イッセー尾形は恐らく初めてではないかと思われる「博多のサラリーマン」を演じた。それが故郷への「恩返し」のつもりなのかどうか、それはよく分からない。「恩」とか「義理」とか「絆」とか、そんなものは「しがらみ」程度にしかイッセー氏は考えていないようにも見える。しかし、「受け手」である観客は、確かにあの傲岸不遜な「博多んもん」の活写に、逆説的な「愛」を感じるのである。

 イッセー尾形の一人芝居に、最初に「感服」したのは、もう20年も前のことだ(「お笑いスター誕生」に出演していた頃にも観ていたはずだが記憶にない)。満員電車で姿勢を変えることができずに身体を歪めたまま固まってしまったサラリーマンのスケッチで、その身体表現に舌を巻いた。
 日本において一世を風靡したスタンダップコメディアンと言えば、古くはトニー谷、そしてタモリの二人を挙げることが出来るが、小林信彦は『日本の喜劇人』の中で、この二人に共通する欠点として、「腰から下の弱さ」を挙げている。彼らに限らず、日本の「ピン芸人」と称する喜劇人たちは、概して自身の身体性に無頓着である。
 イッセー尾形の身体のバランスのよさは、同時代の喜劇人たちと比べて突出していた。特に「腰から下」が強かった。演出家の森田雄三と知り合ったのが建設作業の現場だということだから、そこで鍛えられたものだろう。
 もちろん、それだけでイッセー尾形の芸の真髄を語れるわけではない。これもまた稀有と言うべき彼の人間観察眼によって捉えられた、フツーだがちょっとヘンな人々の姿が、その身体を媒介として再現される時、「現代日本」の様相が象徴的に浮かび上がる。その点が、イッセー尾形の一人芝居を、他の一人芝居と隔絶した孤高なものにしてきたのだ。
 イッセー尾形の一人芝居は、観客を大いに笑わせつつ、明確な批評性を持っている。休眠後、映像を通しての活動は続けていくとしても、舞台に復帰するかどうかは未定だ。あの300を超えるという一癖も二癖もあるキャラクターたちと会えなくなると言うのは何とも寂しい。ゆっくり休養していただきたいと思う反面、早期の舞台復帰を望むのはワガママに過ぎるだろうか。

 九州では、あと8月3日から3日間、福岡天神のイムズホールで公演予定。小倉とはまたネタを変えるそうである。

ネタバレBOX

 親戚の結婚式帰りの男。しかしこれから彼が行く先は別の親戚の葬式。つい飲み過ぎてしまったので、酔っぱらったまま喪主の夫人に挨拶する。新婚夫婦も付いて来ているが、喪主にどう挨拶していいか分からない。夫人も「こんな時に死んで・・・…」とひたすら頭を下げる。
 映画『お日柄もよくご愁傷様』と共通したアイデアだが、わずか10分程度に凝縮されたスケッチは、観客の笑いを連続して引き出し、休む間を与えない。今回の公演は、どのスケッチも、ともかく「ギャグの多さ」によって支えられている点が特徴的だ。
 多少の「ダレ場」があった方が、観客は一息つけるものだが、それは着替えの幕間で充分と判断したのか、今回は爆笑ギャグのつるべ打ち。
 遺体を見ながら、男が新婚夫婦に向かって「こいつもこんなにニコニコお前たちを祝福して」とTPOがどんどんわやくちゃになっていくのには抱腹絶倒だが、ここには「とっさの時ほど人は頓珍漢なことをする」という演出家森田雄三の意地悪な人間観察眼がある。

 休憩中のОL。バドミントンのラケットを持っているが、特に遊ぶ気配もなく、ウワサ話に興じる。
 「目の前に見えるものについて語る」のは、森田雄三演出の特徴。OLから“少し離れて声が届かない距離”にいる同僚たちは、井戸端会議の格好のネタとなる。
 この“距離“を利用したスケッチは数多いが、そのいずれもが傑作となるのは、我々もまた、“最も想像を働かせられる他人との距離”を有しているからに他ならない。今ここにいない人間の噂話や陰口は「罪悪感」を産むが、人間の心理とは不思議なもので、“もしかしたら本人に聞こえしまうかもしれない微妙な距離”にいる相手の話題は、その罪悪感が薄れる傾向にある。Twitterで、本人に見られるかも知れない悪口を気軽に書けてしまう人が多いのも、この心理の表れである。
 あまりにも自然な演技なので、明確に語られることが少ないが、この「近くにいる人の噂話」シリーズは、余人にはそうそう真似のできない、イッセー尾形をイッセー尾形たらしめている最大の「武器」であり、最も先鋭化された「演劇」の表現形式の一つなのだ。

 博多から東京の大手町にやってきたサラリーマン。
 道に迷った同僚を待っているが、その間ずっと東京の悪口など。「東京モンは二枚舌たい」のギャグは、こちらでは大受けだったが、東京では「シーン」だったそうだ(笑)。
 福岡出身ではあるが、イッセー尾形は博多弁は不得意だ。しかし「とっとーと」などのカリカチュアされた「わざとらしい博多弁」を駆使し、東京に対抗する無意識があえて行わせているものとして表現することによって、その違和感を払拭している。
 同僚は小倉出身という設定で、道に迷っているのを「小倉の田舎もんが」と罵倒して、それが小倉で大受けしているのだから、自虐ギャグを楽しむ素養は、博多人、小倉人の方が東京人より持っているのではないのかと思わされた。

 ポーカーをしている中年の女、負けが込んではいるが、相手たちへの口調は馴れ馴れしく横柄。実はあとで正体は保険屋であることが分かる。既に契約はすましているらしく、カモられていた相手を本当はカモっていたという意外な展開、しかも「次の犠牲者」も女は虎視眈々と狙っていた。
 女の「武器」は「誘導尋問」である。しかもこれが高度なのは、女は決しておべんちゃら、追従などは言わないところだ。世辞には引っかからないぞと構える相手に、それと気付かせず、ポーカーに「負けてやっている」のである。
 イッセー尾形は熱心な読書家であるが、ミステリーも数多く読んでいるのであろう。最初から犯人が割れていて、探偵が追い詰めていく過程を描く形式を「倒叙型」と呼ぶが、相手を契約に誘導するやり口は、倒叙ミステリーの探偵たち、『罪と罰』のポルフィーリィ判事や、刑事コロンボと同質のものである。
 ミステリファンにとっても、イッセー尾形は胸を躍らせられる存在なのだ。

 部長宅を訪問したサラリーマン、一転して「お世辞ばかり」のヘコヘコサラリーマンを演じるそのギャップが楽しい。もちろん落語の『牛ほめ』『子ほめ』同様、誉めなくてもいいものまで誉めるから、どんどん苦しくなる。「廊下がこんなに真っ直ぐで」って、家が広いと言いたいんだろうが、ちょっと表現を間違えると、何を誉めているのかわけが分からなくなる。
 そのおかしさを弥増しているのが、妙に冷静な部下の山田。男が何か失敗する度に何やら突っ込んでいるらしいが、男が激怒するとすぐに部長に窘められる。ちょうどこの立ち位置は、映画「社長」シリーズの森繁久彌社長と、三木のり平、小林桂樹3人の関係に比定できる。
 部長は見え透いたお追従を連発する男に嫌気がさしてきたらしく、だんだん無理難題を男に押しつけて、手品をやるから宙に浮け、なんて命令するのだが、真に受けた男が懸命に浮こうとするのがおかしい。完全に森繁・のり平の関係の再現である。
 「社長」シリーズのようなサラリーマン喜劇はとんと作られなくなってしまって、舞台でも三宅裕司が「伊東四朗一座」で軽演劇の復活を試みているが、イッセー尾形はずっと一人で、伝統を継承していたのである。

 かなりボケが進行しているらしい爺さんが、夏休みで田舎に来ている孫たちに、薪割りなどを見せてやる。でもどちらかというと、孫が爺さんを思いやって、つきあってあげている感じの方が強い。別れの時間が来て、もう一度薪割りが見たいとせがむ孫。車が見えなくなるまではと薪割りを続ける爺さん。おかしいが、なぜか胸にジンときて涙がホロリと流れる一幕である。
 「ミミズ踏んだら霧に巻かれっぞ」という「迷信」に爺さん自身が捕えられていくラストはシュールですらある。

 ウクレレを持った歌手、なんと今年で100歳。豪華客船のディナーショーに呼ばれてステージに立っている模様だが、声もガラガラで、とても歌がこなせそうにない。
 ところが、歌い始めた途端に、その声は観客を感嘆させる美声に変わる。歌詞もかなりいい加減で「アロエ、アロハオエ~♪」なんて調子だ。
 イッセー尾形の公演の掉尾を飾るのは、必ず歌ネタだが、歌手は毎回、シャンソン歌手だったりクラシック歌手だったり吟遊詩人だったり千変万化。なのに歌い方は「今日はいつもと違って」と「イッセー尾形の歌」になる。
 この歌が聴けるだけでも、毎回の公演に足繁く通う価値があるのだ。

 最後の博多公演は都合で観られないので、誰かレポートをアップしてくれないものかと思うのだが、期待するだけ無理だろうな。
 福岡の演劇ファンは、日ごろ、何を観ているのかと、嫌言の一つも言いたくなるというものである。
露出狂【8/27@名古屋/8/29@大阪!!!】

露出狂【8/27@名古屋/8/29@大阪!!!】

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/08/04 (土)公演終了

満足度★★★★

○○ってました
ここに出ている役者が好きだったり、○○が好きだったりする人には、とって楽しめると思います。
私は、微妙かな(笑)
中屋敷さんらしさはあったと思います。

それにしても、柄本時生さんは、いつどこで観ても同じですね。
あのしゃべりとルックスの妙。ヘタウマ画を彷彿とします。

ネタバレBOX

腐女子むけ?
事前の情報全くなく行ったもので、8割がたホモネタには、ちょっとがっかりしました。いえ、BLや同人には十分理解あるつもりですが。
全員ホモでもいいけれど、もっとストーリーが欲しかった。

それどこのエロゲ?的な、男同士のセックス、レイプ、いちゃいちゃネタ。
チームの結束を高めるための、乱交イレブン。(正確には、乱交イレブンズ複数形)。
隣の席の女の子たち、キャーキャー喜んでいました。好きな役者が絡んだり絡まれると、嬉しいんでしょうね。
でも、芝居はそれに頼っちゃいかんのではないかなーと、いつもの上から目線。すみません。

サッカーするのに「ア ベック」(←こんな感じで発音)を作る必要がどこにあるんだ?(笑)
それでひとりあまって、10人しか試合に出られないって、おかしいじゃんとか真面目に考えちゃいました。
真面目に考えちゃいけません。
その「おかしいじゃん」を楽しむ芝居のようです。


やおいというのは「やまなし 落ちなし 意味なし」から来たんだよ~と、教えてくれたのは確かサークルの後輩のアヤコちゃんだったなあとか遠い目で思い出しました。
本当にやおってました。
クリンドルクラックス!

クリンドルクラックス!

石井光三オフィス

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

子供向けでしょう
子供向けとしては面白いと思いますが、大人が楽しめるというキャッチフレーズにはどうしても生ぬるさを感じてしまいました。

ネタバレBOX

いじめっ子、 いじめられっ子、いじめっ子にくっついている傍観者に、家族、地域の人々が絡んだ話。

小学生を表現しようとするせいなのか、稚拙なのか、初っ端から主役のラスキンの棒読みにはがっかりしました。

いじめっ子というよりはワルガキでした。いじめは町中のみんなが知っているので最悪の事態には至らないという安心感がありました。

謎の怪物は本当にいました。お父さんが動物園に勤めていたときに持ち出したワニの赤ちゃんが大きくなって、下水道を棲家にしながら夜な夜な徘徊していたというのが真相でした。ラスキンはワニと戦いましたが、退治するのではなく徘徊しないように言い聞かせたところが優しくて、その経験が勇者のお芝居にもアドリブとして活かすことができて良かったね。
【★24日マチネ、追加公演決定!!】寝不足にて夜明けの街にかき氷、降る【公演動画追加!】

【★24日マチネ、追加公演決定!!】寝不足にて夜明けの街にかき氷、降る【公演動画追加!】

木皮成ソロパフォーマンス

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/25 (月)公演終了

満足度★★★

木皮さんらしい
木皮さんらしい表現、ダンス公演ということなのですが、絵空箱という会場を使ってクラブのような空間にしたり、木皮さん単独公演でどのようなことをやりたいのかというのが少しわかったような気がしました。
もう少し趣向を凝らした部分が観ることが出来れば良かったなぁとも思いました。

勉強になりました。ありがとうございます。

受付

受付

劇団東京乾電池

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

やはり
別役実の世界、いつ観ても味がある。
ただこの本をどのように調理するかというのがとても難しいと思う。
ちょっと脚本に負けている様にも思えた。

勉強になりました。ありがとうございます。

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★★★

自分を思い出すような
ここまで笑った舞台は久々だった。やはりハイバイは面白い。
台詞の1つ1つが丁寧に作られているのだが、それでもくだらないなーと思わせるのはとても凄いと思った。
ああ小学生の時は自分もこんなだったのかなぁとか少し考えてしまった。
なぜだか一瞬だけ小学生にかえれたような気分にもなれました。
やはり役者さんの演技がとても上手かった。

勉強になりました。あるがとうございます。

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★★★

笑ったけど、実は最初から、なんか泣けた
物語の展開ももちろんだが、役者のうまさに脱帽。

そして、やっぱ、最強の友だちがいたのって小学生の頃だったかも、と。

ネタバレBOX

ファミコンのマイクを使った前説から、ニヤついてしまう。いい意味で脱力した。

そして、ファミコンやってる、いい歳した半ズボンのおっさん2人が、どうやら小学生ということで、さらにニヤけてしまうのだが、すぐに12歳の小学生に見えてきてしまう。
それを見て、ふいに泣きそうになってしまう。

ファミコン世代とかではないのだが、小学生の頃に体験したかもしれない、どこかにしまってあるような、柔らかい記憶に触れてきて、いろいろと蘇るようだ。

友だちなのに、あるいは友だちになりたいのに、どうもうまく接することができなくて、もじもじしてしまうような感覚とか、大人の理不尽さに接しても、何もできない無力さとか、そんな、あった(かもしれない)記憶とリンクしていく。

にしても、あのゲーム屋のオヤジ酷いなぁ。見ていてホントに悔しくなってしまった。

そして、劇団の稽古の様子は、面白すぎ。
岩井秀人さんがうますぎる。
もちろん自分が自分の呼吸で書いた台詞ということもあるかもしれないのだが、それにしても、ポンポンと出る台詞のタイミングと発する勢いが、本当に素晴らしい。

コンビニのエチュードからの展開や、吾郎の母から「あんな劇団やめちゃえば」と言われて、欽ちゃんの母が、「そういうのが好きだ」というあたりもツボ。

吾郎が父とふざけあっている姿は、身体は吾郎のほうが父よりも大きいのだが、まさに小学生の父と子に見えた。
ダメダメな父なのだが、とにかく優しいところが哀しいほど。父と子、そして夫婦の関係が、じんわりと見えてくる。いい家族だなーと。欽一の家もいい家族なのだ。

吾郎を演じた荒川良々さんも、たまらないぐらいいい。もじもじさが、小学生の頃の自分を見ているようで、また泣けてくる。

吾郎のダメな父が、ゲーム屋に乗り込んだり、ラストの欽一の行動などは、甘い展開なのかもしれないのだが、それでもいいのだ。
特に欽一の、あの行動にはグッときてしまった。欽一のちょっと誇らしげな表情と、それを見た吾郎の表情の良かったこと!

中学、高校と上がるたびに、ヘンな分別が付いてしまったり、外聞だけを気にしたりするから、友だちだとしてもあそこまではなかなかできない。それに比べると小学生の頃は、本気であんなことができたような気がする。
小学生の頃の友だちって、特別で、最強だったなあと思い出したりした。
招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」

招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」

劇団東京乾電池

アトリエ乾電池(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/04 (土)公演終了

満足度★★★★

毎日が”不条理”
別役実の不条理の世界、しかも二人芝居とあって楽しみに出かけた。
役者の個性なのか、演出なのか、“不条理”なんて忘れて普通に笑っちゃった。
それにしてもアトリエ公演、なんと素敵な空間なんだろう。

ネタバレBOX

下北沢のアトリエ乾電池へ初めて行った。
入口のスタッフさんといい、靴を脱いで入るアトリエといい、とてもよい雰囲気で
フライヤーのなんだか可愛い絵と同じ柄の当日パンフやチケットも嬉しい。
セットの“魔女の家”も、おどろおどろしいのではなくて“小さい魔女”の感じ。
横長のテーブルには乱雑にボトルやグラス、本などが置かれている。
上手側のテーブルには「わが町」のミニチュア、白い人形が配置されている。

やがて魔女(角替和枝)が登場、風邪をひいてアスピリンを探しているのが可笑しい。
魔法で治せないのかしら。
その家を訪れたのがマシュウ・ホプキンス神父(ベンガル)。
招待状を持ってきたのだが、招いた覚えのない魔女は困惑する。
二人の噛み合わない会話が始まり、次第に互いのことが明らかになっていく・・・。

魔女と神父の会話を聞いていると“不条理”とは
噛み合わない会話、すれ違う思惑、自己中な物言いのことだという気がする。
自分の価値観とずれている相手はみんな“不条理”なのだ。
真のコミュ二ケーションが成立しにくい今の時代では
毎日が“不条理”の連続だと気づく。
そしてそれこそがリアルな会話であることもわかる。

「だから、さっきからそう言ってるじゃないか」
「自分が言ったんだろう?」
「それはこっちの台詞だよ」
「はあぁ?」

1日に1回は口にしそうな言葉、
そう言いたくなる状況こそが“不条理”の世界なのである。

会話がひどくリアルなのは役者の力量だ。
静かなコントみたいに随所に笑いがにじむのは、
成立しないコミュニケーションをそれでも受け入れる経験値のなせる技だ。
だから若い役者さんにはこういう“不条理”は難しいのではないかと思う。

衣装、特に魔女の靴と神父の帽子が可愛くて見とれてしまった。
またよく似合ってるんだな、これが。

魔女も神父も孤独な人たちであり、孤独な商売である。
その二人が「わが町」の濃密な家族意識に向かい合うとき、
その孤独が共鳴して思いがけない親近感を呼ぶ。
相反する立場であるはずの魔女と神父が一緒に列車に乗って(多分無賃乗車で)
どこかへ旅立とうというラストは、それこそが“不条理“な話だろう。
にもかかわらずこの説得力はなんだろう。
孤独な二人が一緒に旅をする・・・そのことに
妙に安心してアトリエをあとにしたのであった。
「グラフ」~その式を、グラフで表しなさい、~

「グラフ」~その式を、グラフで表しなさい、~

muro式

ザ・スズナリ(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★

大笑いさせていただきました!
初でしたが、暑い中、頑張って出かけた成果、ありました!楽でしたが、連日満席とのこと。会場が揺れるほど、ドカンドカン来てましたね。
来年もぜひ行きたいです。

ネタバレBOX

いきなり最初から、ぐっとつかまれちゃいました。とにかく宇宙人がかわいい。ずるい。住職さん、良い感じですが・・・声、ムダに大きくないかな?と思うところがありました。小劇場なんですから、あそこまで大きくしなくても。そこが残念。
「グラフ」のイントネーション、笑ったなぁ。
もうこの1話目で、すっかりファンになった。

「ロース」が最高!!
じわじわっとくる、変さ。でも、ぎりぎりリアル。だからこそ、くる恐怖!^^;
「帰国子女」には、やられたーーー。
終わった時、思わず拍手喝采でした。この話だけでしたね、拍手が起こったのは。

イジメの末、殺された男の子たちのお話。まず発想がすごい。
そして、ちゃんと推理もなされている。
残念なのは、ムダに長いアドリブ。途中、寝てる人が多かったです。私もうとっときました。まず、自分たちが楽しみすぎちゃってて、何言ってるかわからない。すごく残念-。

最後の話は、きゅんとくる話ですよね。
でも、やっぱり1話2話できた、笑いが来ない。うーん、尻つぼみ。

演出家がいないとのこと。それはどうなんでしょう。
やはり客観視してくれる目が必要なのでは?発想、話、役者、全て素晴らしいのに、残念なのは、そこだと思いました。

今後、目が離せない人・・それは、ムロ!!
みんなに言おうーっと。

浮遊するfitしない者達

浮遊するfitしない者達

劇団TEAM-ODAC

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★

地に足つけて生きているか
我々の身近な日常にありそうな、ヒトとしてブレた人々。それは過度かもしれないが、確実に存在し、感覚に敏感な主人公のような人間を確実に貪っていく。タミフル摂取で飛び降りる事故が多発した事を思い出し、浮遊する人( fit )・しない者達。という語呂のイメージがありました。現代社会の歪み、捻じれ、感じ取るものの脆い心。他にも観客のマナーなど、色々なものが見え、思うところがあった作品でした。

ネタバレBOX

気合はとても感じ取る事ができ、セットのモニュメントは主人公の歪んだ心の壁なのかなと思いました。奥の精神世界とも言える無人島の作りは原始を感じさせ、芝居と合わさって躍動感を与えます。
慌ただしく動く都会の人々の感じ、悪魔と天使のキャラのズレも好きでした。会場が広いので、全体的に声の響きが足りない気がしました。また主人公の無人島での暴力には、先生はじめ誰も敵わないという細かい描写など、いくつか欲しかった箇所がありました。出演者の方は有名な役者さんが幾人も出られていて、多く面白い箇所も多かったものの、その知名度ゆえの笑いなのかもとしれないと思ったりもしました。それは大きな舞台ではみな課題なのかもしれません。
別な話なのかもしれませんが、自分が観た公演では、携帯弄り、子どもが静かにしていない、果ては暗転中まで携帯でメールしてる人までおり、非常にマナーが気になりました。人として何か欠けている人間を表現していたりするのに、何を思って観ているのか謎です。中には何人分もチケット購入してきたり、とても楽しみにしていらした方もいたかもしれません。観る側の常識としても考えさせられました。
面白かったですが、考えさせられるものも多かったです。人は空を夢見たりフワフワするのもいいけど、現実を受け止めて変わっていく主人公のように、地に足つけてしっかり生きなきゃいけないと思えた作品でした。
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン2012』

ブロードウェイミュージカル『ピーターパン2012』

ホリプロ

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★★

桑原演出冴え渡る
芝居を見慣れていないお子さんや親御さん達に受入れられるのかどうか微妙な気もするが、こういうものこそ自分の子供に見せたいと思う。大人の観客を無視しない、すごく丁寧な演出。

サプライズにもほどがある

サプライズにもほどがある

トツゲキ倶楽部

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/06/15 (金) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★

なかなかに面白かった
タイトル程のサプライズは感じられなかったが、キャラクターの関係性が段々と絡んできて、ラストに向けてパラッとほどける展開はよかった。
結び屋で、今進行中に恋愛部分は時間経過をもう少し明示してもよかったかもはあったが、なかなかに面白かった。

ウェディングプランナー物語

ウェディングプランナー物語

BOH!MIMISH

萬劇場(東京都)

2012/06/14 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

コメディー部分は少し弱かったが
いやー犯人騙された。物語の展開も最初から誘拐的な感じで進めず、途中で誤魔化す場面やサブエピソードをうまい具合に挿入して、段々誘拐事件となっていくのはなかなかお見事。
ドタバタミステリーコメディーではあったが、ちょっとコメディー部分が弱いかなとは感じたが、面白かった。

進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

さすが
日々消費される時事ネタを、演劇ならではの構造にぶっこんで撹拌しまくって、思いもよらないモノをひきずり出してみせる。
そんなクロムモリブデン作品の面白さが今回も爆発していた、実に面白い90分。

「今」を生きることの痛みやら滑稽さやらが、ないまぜになって怒涛のようにおしよせる終盤のシークエンスはお見事。
(前半はやや抑え気味だったか?)
幕切れの瞬間に見せる登場人物たちの表情というか「顔」というか、がとても印象的。

ゲスト含め役者陣もさすがの健闘。武子太郎の身体はすごいなあ・・・w
音響といい照明といい受付といい、この劇団はスタッフワークが高いところで安定してるなあって印象。

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