浮遊するfitしない者達 公演情報 劇団TEAM-ODAC「浮遊するfitしない者達」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    地に足つけて生きているか
    我々の身近な日常にありそうな、ヒトとしてブレた人々。それは過度かもしれないが、確実に存在し、感覚に敏感な主人公のような人間を確実に貪っていく。タミフル摂取で飛び降りる事故が多発した事を思い出し、浮遊する人( fit )・しない者達。という語呂のイメージがありました。現代社会の歪み、捻じれ、感じ取るものの脆い心。他にも観客のマナーなど、色々なものが見え、思うところがあった作品でした。

    ネタバレBOX

    気合はとても感じ取る事ができ、セットのモニュメントは主人公の歪んだ心の壁なのかなと思いました。奥の精神世界とも言える無人島の作りは原始を感じさせ、芝居と合わさって躍動感を与えます。
    慌ただしく動く都会の人々の感じ、悪魔と天使のキャラのズレも好きでした。会場が広いので、全体的に声の響きが足りない気がしました。また主人公の無人島での暴力には、先生はじめ誰も敵わないという細かい描写など、いくつか欲しかった箇所がありました。出演者の方は有名な役者さんが幾人も出られていて、多く面白い箇所も多かったものの、その知名度ゆえの笑いなのかもとしれないと思ったりもしました。それは大きな舞台ではみな課題なのかもしれません。
    別な話なのかもしれませんが、自分が観た公演では、携帯弄り、子どもが静かにしていない、果ては暗転中まで携帯でメールしてる人までおり、非常にマナーが気になりました。人として何か欠けている人間を表現していたりするのに、何を思って観ているのか謎です。中には何人分もチケット購入してきたり、とても楽しみにしていらした方もいたかもしれません。観る側の常識としても考えさせられました。
    面白かったですが、考えさせられるものも多かったです。人は空を夢見たりフワフワするのもいいけど、現実を受け止めて変わっていく主人公のように、地に足つけてしっかり生きなきゃいけないと思えた作品でした。

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    2012/08/01 01:23

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