浮遊するfitしない者達 公演情報 浮遊するfitしない者達」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★

    楽しめました
    クリスマス・キャロル的なお話なのですね。結構楽しめました。キレイどころが多くてよかったです。

  • 満足度★★★★

    地に足つけて生きているか
    我々の身近な日常にありそうな、ヒトとしてブレた人々。それは過度かもしれないが、確実に存在し、感覚に敏感な主人公のような人間を確実に貪っていく。タミフル摂取で飛び降りる事故が多発した事を思い出し、浮遊する人( fit )・しない者達。という語呂のイメージがありました。現代社会の歪み、捻じれ、感じ取るものの脆い心。他にも観客のマナーなど、色々なものが見え、思うところがあった作品でした。

    ネタバレBOX

    気合はとても感じ取る事ができ、セットのモニュメントは主人公の歪んだ心の壁なのかなと思いました。奥の精神世界とも言える無人島の作りは原始を感じさせ、芝居と合わさって躍動感を与えます。
    慌ただしく動く都会の人々の感じ、悪魔と天使のキャラのズレも好きでした。会場が広いので、全体的に声の響きが足りない気がしました。また主人公の無人島での暴力には、先生はじめ誰も敵わないという細かい描写など、いくつか欲しかった箇所がありました。出演者の方は有名な役者さんが幾人も出られていて、多く面白い箇所も多かったものの、その知名度ゆえの笑いなのかもとしれないと思ったりもしました。それは大きな舞台ではみな課題なのかもしれません。
    別な話なのかもしれませんが、自分が観た公演では、携帯弄り、子どもが静かにしていない、果ては暗転中まで携帯でメールしてる人までおり、非常にマナーが気になりました。人として何か欠けている人間を表現していたりするのに、何を思って観ているのか謎です。中には何人分もチケット購入してきたり、とても楽しみにしていらした方もいたかもしれません。観る側の常識としても考えさせられました。
    面白かったですが、考えさせられるものも多かったです。人は空を夢見たりフワフワするのもいいけど、現実を受け止めて変わっていく主人公のように、地に足つけてしっかり生きなきゃいけないと思えた作品でした。
  • 満足度★★★

    どっちがどっち
    たくさんの浮遊する者たちが出てきました。

    ネタバレBOX

    引きこもりの大学生が自殺未遂をし、生還する話。

    幸せになるためにはこんな世界からおさらばした方がましだと考える天使、生地獄を味あわせるために生かしておいた方がよいと考える悪魔、発想が面白いですね。

    がれきが積み上がったような無味乾燥な現実と具体的なイメージで彩られた脳内景色の無人島…、周りの人の言葉を受けて専制君主でいられる無人島から現実に戻りましたが、恐喝男なども意識不明の自殺未遂者を前にしてまた恐喝するぞと言うはずもなく、そりゃ謝りたいとか友だちになりたいとか言うわなとは思いました。

    死神のフライングじゃ死神に失礼です。結果はどちらでもいいと思いました。それにしても、普段着でベッドに横たわっていたのは如何なものでしょうか。

    もう一人の翼の目が素敵でした。
  • 満足度★★★

    人間そんなに簡単に変われない・・・
    と、逆に感じた。その人の受け取り方次第だけじゃ済まされないし、心無いことを言ったり、したりする人はそんなに簡単に変わらない。(自分の周りを見てみよう。)ちょっと安直すぎる結末。南の島に突然たくさんの、それまで通行人程度としてしか登場していなかった人たちが出てきて、ちょっと混乱する。天使と悪魔の本来言うべきことが逆なのが面白かった。

  • 満足度★★★

    理想
    「早く楽になろうよ」と囁く天使と「生きていればいいこともある」という悪魔。
    二つの声に、雑居ビルの屋上に佇むツバサは今日も結論を先送りしたが
    姉から渡された睡眠薬と「これ飲んで死ね」という言葉に、衝動的に自殺を決行する。
    ラストは明るいが強い違和感を覚えたのは私が性悪説だからか。

    ネタバレBOX

    ツバサが目覚めるとそこは無人島。(って彼を取り巻く人々が全員いるんだから無人ではない)
    そこで彼は理想通り、得意の空手を使ってこれまでの人間関係を逆転させる。
    そこから天使と悪魔、それに死神が加わって翼の心の葛藤が始まる。
    本当は色々な思いが有るのに伝えることができない、素直に表現できない人々の行動。
    彼らの真意が明らかになってツバサは悩む。
    自分を散々苦しめた者達を許すべきか否か、人は変われるというが本当なのか。

    結論から言えば
    「受け取り方次第で相手を理解するチャンスはあったはずだ」ということらしい。
    睡眠薬を飲んで意識不明のツバサの元へ人々がやってきて
    謝罪したり、考え直したり、修復したり・・・。
    そして目が覚めたツバサは、もう一度生きてみることにする。

    でも「これ飲んで死ね」と言って薬を渡した姉を許せるものだろうか。
    いじめる人の心理や思惑まで考えていじめられる人なんているだろうか。
    これでは死ぬほど追い詰められたツバサの気持ちは、ただの“勘違い”だ。
    私はこの考え方の軽さ、解決方法に疑問を持たざるを得ない。
    むしろ「いつでも俺を頼って来い」と言ってくれる空手の先生のような存在こそが
    現実的には彼の救いになって欲しいと思う。
    性善説をとって明るい終わり方をしたのだろうけれど
    fitしない人を救うのはもっと別の方法ではないかという気がする。

    この違和感があるせいで、天使・悪魔・死神の3人のギャグにもイマイチ入っていけない。
    こなれたギャグだということはわかるしタイミングもいいのだが
    ツバサがいじめや孤独に苦しむ姿があまりに痛々しくて笑えない。
    さんざんツバサをいじめてきた友人や姉が(姉はべッド脇で泣いていたが)
    反省の言葉もなくみんな仲良しになるのも納得できない。

    現実を忘れてファンタジーとして楽しめばいいのかもしれない。
    でも実際いじめにあっている、あったことがある人がこれを観たら、
    どう思うだろうか。

    天使のキャラは良かったし、
    クワバタオハラの小原正子さん、説得力ある台詞で熱演。
    現実の世界と無人島を切り替えるセットや照明はとてもよかったと思う。

    客席で3~4歳の子どもを膝に乗せて見ていたお母さん、
    いくらなんでもそりゃ無理ってもんだよ。
    ぐずるし飽きるし動き回るし、子どもがかわいそうだ。
    まだ終わるまで30分もあるっていうのに煌々とケータイ光らせる人が1人ならずいるし
    小劇場の熱い観客とはあまりに違う雰囲気にびっくりがっかり。
    観客もいろいろなんだなあと思った。
  • 満足度★★★★★

    楽しかった
    とっても好みの作品。死神と悪魔と天使の3匹のやり取りがサイコー。

  • 満足度★★★★

    独特の世界観!
    物語の軸、伝えたいことがしっかりしていたので、
    出演陣が多くても焦点がぼけず、伝わってきた!
    重い話なのだが、それが数々のコミカルな場面で緩和され、
    いい塩梅となっている。
    上演時間2時間。

    ネタバレBOX

    私たちが誰でも経験しているような家族、友人、そして街ゆく人々との関係を、主人公の青年を通して、私たち観劇者に伝えるのと同時に問いかけているように感じた。

    家族にも、友人にも愛されていない主人公の青年。
    同級生によるいじめ、両親、姉から疎まれ、両親は離婚寸前。
    そんな主人公が自殺を図り、昏睡状態となる。

    昏睡状態となった以降の世界が、無人島の生活として描かれている。

    「物語の軸である重い話」と「天使、悪魔、死神のトリオのコミカルな話」が
    コラボしており、観劇していて気持ちが重くなり過ぎず、助かった(笑)。

  • 満足度★★★★

    良かったですよ
    ちょっと重い内容なのですが,十分楽しめます。fitしないのは何が問題なのか考えてしまう部分もあるのですが,天使と悪魔そして死神のやり取りがそこんとこを薄めてくれて深刻にならずに過ごせるのです。初見の劇団でしたし,開演前,プロマイド写真を購入する女性たちを見て,芝居に不安を感じていましたが,演技内容ともに見せてくれるもので,満足いたしました。

  • 満足度★★★★

    いいきっかけになったな〜
    まじめな内容だけど、天使と悪魔のやりとりはコメディチックだし、メリハリもあって楽しめた。

    ネタバレBOX

    今回、このお芝居を観て、自分と家族、自分と友人などの関係を、じっくり見つめ直すいいきっかけになりました。もしかすると、私の思い込みで、その関係を悪い方に考えてしまってるかもしれない…と。

    いじめとか陰湿な感じの始まりでしたが、最後には、ちょっと気分もよくなってました。

    ちょっと残念だったのは、井戸田潤さんが、舞台上でマジ笑いしてるとこでした。
  • 満足度★★★

    重い気分
    想像していたのは、”若者の人間関係を軽いタッチで描いた青春ドラマ”でしたが違ったのと、隣の席のオヤジが独り言をいうので観劇に集中できなかった・・・。

    ネタバレBOX

    いじめの世界であった。 なので、良かったとか面白かったというものではありません。 相手を理解できないにせよ尊重する気持ちは必要だ と思うのですが、特に若い時はなかなかね・・・。 
  • 満足度★★★★★

    心が痛くなりました。
    昨日、初日公演を見に行ってきました。
    劇団TEAM-ODACさんの舞台は初めてです。
    HPで紹介されているあらすじが
    ----------------------------------------------
    浮遊する。
    今日も闇雲に選んだ雑居ビルの屋上に佇むツバサ。
    天使が囁く…「早く楽になろうよ」
    悪魔が…「きっとこの先いい事もあるよ」
    天使と悪魔の声は、どちらともfitしない。
    家族、友人、知人、他人…そして自分。
    合わない事で済ませる者達の心の裏腹は今もそこにある。
    -------------------------------------------------
    でしたので、ふだん見に行っている舞台とは違う傾向のお芝居でしたが、とてもすてきな舞台でした。

    ネタバレBOX

    とても、良いお話ですが、痛い。見ていて心がすごく痛い…
    家族の問題、いじめ、ひきこもり、自殺…
    心の中の天使と悪魔の戦いに、分裂したもう一人の自分…

    台詞が私にとっては痛すぎて、泣いちゃいそうなところもあったのですが、(涙は滲んじゃいましたが …)普段みたいに号泣する感じにはならなかったです。

    途中途中は、明るいシーンも多いし、ラストは明るく前向きに終わるので(現実ではなかなかこうはいかないけど…こうなって欲しいな…)救われました。

    天使と悪魔や自分と自分、家族、お仕事、友人関係・・・色々じぶんにも思い当たる事が多くて、引き込まれて2時間あっという間でした。

このページのQRコードです。

拡大