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露出狂【8/27@名古屋/8/29@大阪!!!】

露出狂【8/27@名古屋/8/29@大阪!!!】

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/08/04 (土)公演終了

満足度★★★

露出狂
最近よく聞く中屋敷法仁の名前に釣られてタイトル以外の情報無しに見に行ったところ、客席の女性率の高さにまずたじろぐ。
舞台は序盤、漫画から飛び出して来たような登場人物が次々と登場、若いキャストの未熟さもありちょっと痛々しいというか、これは最後まで持つのかと心配になってしまった。
ただ舞台が進むに連れその未熟さが勢いに変わり、台本のイカレ具合も相俟って最後まで一切停滞することなく2時間近い舞台を終えていました。

B型の女たち

B型の女たち

三ツ星キッチン

小劇場 楽園(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

無題432(12-175)
13:00の回(曇のちときどき雨)。12:15会場着、12:30受付、開場。今日は入って左。舞台はマンションの一室。明るいグリーンのテーブル、ラグ、上にはTVのリモコンとティッシュ。ふたり掛けのゆったりソファ、クッション。下手はバスルーム、上手は玄関へ。ソファの後ろに絵が4枚、視力を計測するときの「Cマーク」、あとは花と葉。丸い小さなテーブルには観葉植物。会場入って左、アコースティックギターが2本、ひとつは「GUILD」、椅子に譜面台、舞台にも1本。劇中、4本のギターが音色を響かせます。よくみると天井にマイクがあって、声をひろっていますね。カラフルなB型女性3人、音楽とお芝居の男性1名、そして客席のみなさん。全員参加、チラシの写真そのままのパワフルで可笑しいお話と歌でした。13:00開演、伊藤さんの「声」、13:04初芝さん、弦を普通に弾いてのチューニング、歌で前説〜14:21終演。

ネタバレBOX

3人の歌とギター、1本は「タカミネ」、3フレットにカポ、とても綺麗なコーラス。ギターはみな型が違いますね。シンプルなコード進行ですがしっかり弾いています。なぜかヘッドにチューナーをつけたまま…。

客席との間合い、掛け合いがいいのでお客さんもノッテいます。終わりのトークも元気、個人的には小さな劇場のほうが好きなので楽しく観劇できました。

このシリーズは10年計画ということなので次回も。

誰もが胸の内に沈んで(沈めて)いるものを持っていて、それがときどき疼いたりします。そんなとき、3人(娘)のように一気に発散させ、泣いて、嘆いて、憤って、笑って…乗り越えて行きたいものです。
ふくすけ

ふくすけ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

サイコー
ぐろくてえろくて…。(平仮名で書くと余計変態に見える気がする)どれもだれもみんな濃厚で特濃加工乳な味わいでした。大竹しのぶの可愛さが本当に恐ろしかったです(笑)他にも…。多部ちゃんがまたすごくセクシーで迫力もあったよ。観て満腹です。ごちそうさまでした。

スプラウト~小さな種のお話~

スプラウト~小さな種のお話~

北九州芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/07/21 (土) ~ 2012/07/21 (土)公演終了

満足度★★★

児童演劇のあり方について
 ロシアのサラトフユースシアターによる児童劇。「スプラウト」とは「種」を意味するロシア語で、一粒の種を人と自然が協力して育てていく過程を象徴的に描いている。
 この劇団が「国立」だという事実にまず羨望を覚えた。あちらの子供たちは定期的にハイレベルな芝居を観て育つんだろうなあ、チェーホフの、スタニスラフスキーの国だけはあるなあという羨ましさである。
 もっとも、「子供のための演劇とは何か」という問題を考えた時に、どうしても「教育的効果」を優先して、「演劇としての面白さ」に欠ける面が生じていたことは否めない。具体的には「笑い」の要素の少なさだ。俳優たちの演技は洗練された上質のものではあったが、観客の子供たちの中から、ついに「笑い」が起きることはなかった。
 子供向けの演劇に笑いを必ず盛り込まなければならないという決まりはないし、この劇団が笑いを全く否定しているわけでもないとも思う。しかし、「この芝居はもっと笑いの要素を付加した方が、テーマもより明確になるし面白くなる」ことは確かだ。
 そもそもロシア文学は、そのユーモアによって世界の文学を牽引してきた事実がある。『イワンのばか』のトルストイ然り、チェーホフもゴーゴリも見ようによっては全作がコメディであるし、あの辛気臭いドストエフスキーの作品にすら『罪と罰』のマルメラードフのような喜劇的な人物が登場する。
 40数年前、わが国の長編アニメ『長靴をはいた猫』(脚本:井上ひさし・山元護久/監督:矢吹公郎/作画・森やすじ/宮崎駿)に、゛その類い稀なるユーモアによって゛、「子供のための最優秀アニメーション賞」を授賞したのはモスクワ映画祭だった。
 生命への賛歌を訴えることはもちろん悪いことではない。しかし、その「教条主義」が、つい子供の大好きなギャグやナンセンスを排除する結果になったとすれば、いささか残念なことである。
 小劇場での公演だったが観客は40人くらいか、後部二列はガランと空いていた。「スプラウト」という原題通りのタイトルも作品の内容をストレートには伝えてはおらず、集客を疎外していたように思う。

ネタバレBOX

 「児童文学に笑いは必要か」という問い掛けについては、何を今さら、と仰る向きもあるかも知れない。世界的な動向を見れば、文学、映画、演劇を問わず、児童向けの作品はユーモアとギャグに満ちあふれている。ギャグのないディズニーアニメーションなど、想像できるだろうか。
 しかし、かつて一時期、おそらくは意図的なのであろう、わが国は、児童向けの作品から「笑い」の要素を極力排除しようとしていたのである。
 マルクス主義は決して「笑い」を否定するものではなかったが、それに「かぶれた」人々は、実作の中で「反権力闘争」を描いていた。ロシアのギャグが何一つないアニメ『雪の女王』に魅せられた高畑勲、宮崎駿は『太陽の王子ホルスの大冒険』を作ったが、そのアニメーションとしての技術の優秀さを賞賛されながらも、そのあまりの笑いの要素の少なさに、評論家・荻昌宏に苦言を呈されることになった。興行収入は東映動画始まって以来の不入りとなった。
 日本の児童文学者たちが、戦後一斉に共産党に入党したのは周知の事実である。その時期、山中恒は『赤毛のポチ』など、いかにも思想的な小説を書いていたが、やがてそんな小説は「子供の心に届かない」と気付き、『おれがあいつであいつがおれで』や『あばれはっちゃく』のような「児童読物」の世界に移行した。
 児童文学に笑いを入れなければならないという法則はない。しかし笑いを無視すれば子供たちはそっぽを向く。子供に媚を売れと言いたいわけではない。大人の惑を子供に押し付けても、それは独り善がりに過ぎないということなのだ。

 演劇の場合、笑いの要素は特に重要になる。大人の俳優は、子供にとっては「生身の巨人」なのだ。四、五歳くらいまでの子供を相手に芝居をしようと思うなら、自分がそこにいるだけで「恐怖の対象」になることを自覚しなければならない。
 サラトフユースシアターの俳優たちが、子供たちの目線にまで下がって演技をしていることには好感が持てるし、種を育てる四大元素が(地水火風)が擬人化されながらも抽象的でそれと分かりにくいのも、「あれは何?」と子供が自ら考えることを促すための意図的な試みだろうと好意的に解釈することもできる。
 しかしブレイクダンス風の踊りを取り入れたりするのは、「表現が目的に先行している」のではないか。また地水火風が擬人化されているのに、肝心の「花」が擬人化されないのはなぜなのか。
 ひとつひとつの演技は優れているのに物足りなさを覚えないではいられない舞台だった。

 観劇後は、子供たちと俳優たちとの交流会あり。好きなキャラクターの絵を子供たちに描かせていたが、そんなにキャラ立ちしていた人物もいなかったから、子供たちも苦労していたことだろう。
 
『(諸事情により)よろず相談始めました。人間科学隙間研究所』~お陰さまで全日程終了致しました。次回作も御期待下さい。

『(諸事情により)よろず相談始めました。人間科学隙間研究所』~お陰さまで全日程終了致しました。次回作も御期待下さい。

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

二度観できなかったが面白かった
2度観の制度も有難く、ぜひそうしようと思っていましたが、
残念ながら日程の折り合いがつかず1度観で終わりました。
また、返信封筒付のアンケート用紙も頂いておりましたが、
感想が遅れて申し訳ない・・・。

面白かったです!
前作同様、この劇団ならではのドロドロ感が良いです。
受付の方も、にこやかな方と、
独特の雰囲気を放っている方と(この方は出演する役者でした)

強いて個人的な要望を出せば、
前半のドロドロ、混沌した内容に、
後半で解決を与えようとしたことが、
かえって、後半を幾分尻すぼみにしていたような気もしたのですが・・・。
私としては、内容が良く分からなくても、
ドロドロ雰囲気を表現できていればそれでいいんじゃない、という見解です。

進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

観てよかった、本当に。
台本がとても良い、連続した濃いキャラを登場させ、社会問題となった事件をベースに終盤すべてが繋がる展開は圧巻でした。
濃いキャラに合わせた役者さんたちの好演と音響効果、一歩狙いを外すと伝わりにくい意図的な演出を巧みにダンスを取り入れて魅せていく技法はさすがです。

12人のそりゃ恐ろしい日本人 2012

12人のそりゃ恐ろしい日本人 2012

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2012/06/28 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

見せ方はいまいち
セットを動かすためとは言え、ほぼセンターのみ見せられるのはちょっと箱サイズに合ってないように感じた。(左右ブロックから見ると死角があるし)
ただ、見終わって約二時間経ってたのにはビックリしたが。

パンザマスト【ご来場ありがとうございました】

パンザマスト【ご来場ありがとうございました】

青春事情

駅前劇場(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

面白かった
3次会で母校に忍び込んだというにしてはちょっと酔ってる感が薄いかな(テンション高い感じで表してた感じではあったが)。
とは言えなかなか面白かったです。

ネタバレBOX

しラスト、夢落ち?かと思えたので、黒板に書かれてた日付は変えて欲しかったな(まあ、厳しそうではあったが)。
Goodnight

Goodnight

劇団競泳水着

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★

この時間をもっと
兄弟の関係修復的な話がメインといつもとちょっと違うボールながら、競泳水着らしさはバッチリ感じる。
また、役陣も今回の世界観の住人になってました。
もう素晴らしい時間、至福の時間を過ごす事が出来ました。
この時間をもっと過ごしていたかったです。

露出狂【8/27@名古屋/8/29@大阪!!!】

露出狂【8/27@名古屋/8/29@大阪!!!】

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/08/04 (土)公演終了

満足度★★★

想像したよりは・・・
過激じゃなかったです(笑) ともあれ、萌える方はそうとう萌えるかと。 舞台上に若い男性ばかり14人なので、歌ありダンスありで終始暴れまくり?と思いきや、しっかりとテンポの良い会話劇で、部活内の人間関係が目まぐるしく変転してゆくさまが、分かりやすく演じられていました。 「絶頂マクベス」といい、それぞれの役者さんのキャラを味わい、楽しむ舞台ですね。 いまさらですが、未見だった前作のオール女性キャスト版の方が見たかったかなー。 オンナ同士の関係の方が、意地やらプライドやらが絡み、スリリングで面白いんじゃないかと。(想像ですが)  ちなみに私の座席、お隣のお嬢さんは、役者さんが絡むたびに大きな笑い声をあげ、反対隣りのおじさんは、開演30分でなんといびきをかいて寝始めるという、不遇っぷり。 集中力保つのがほんと大変でした。 ★満点評価が多い中、心苦しいのですが、、ごめんなさい。

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★

大人だって寂しい
希望より悲しさだけが残った。

ネタバレBOX

移ろいゆく時の寂しさとともに、分かり合えたとは思えない義理の親子の離別。 やるせない気持ちのまま終わってしまった・・・。 人生は感動的なことばかりではないけれど、こんな夏の終わり方はいやですね。 
少女仮面

少女仮面

劇団俳小

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★

肉体への羨望
塚ガールを目指す少女と老婆が、肉体という名の喫茶店でハチャメチャやるお話。僕にはアングラや舞台を不条理系はまだ早いのかな。「そういうもの」なのかもしれませんが、話としては難しく感じました。宝塚のような眩さと地下の怪しい店を混ぜ合わせて、ハデなお芝居が出てくるのは面白かった。

ネタバレBOX

セットの面白さにまず目が惹かれました。手前には蛇口、沢山のペットボトル、裏で色々繋がっているであろう階段、風呂。話の流れは前述の通り易しいものではないですが、春日野役の吉野さんや、おばあさんの勝山さんのキャラっぷりは面白く、ベテランさんの味が伝わります。大鶴さんの声は非常にクリアで聞き取りやすく、腹話術の人形さんの動きは凄く無機質に見えました。途中から口調が入れ替わるのも良かったです。
能の掛け声?を使った音響は新鮮で、ちょうど狂言の方と話をした後に観たので面白かったです。照明も自然でしたが、スポットライトの照明は難しいのでしょうが、ズレが少々気になりはしました。汚物入れバラまくのは、清らかな肉体と処女性が年月によって朽ちていくことへの抵抗だとか、何かメッセージ的なものあるのかなと、?マークの中で感じつつも、女性目線からしたら重いのかなぁと思ったりしました。生きていくことの生や、男の女の性については諸々組み込ませていて、頭を働かせながら観ることが出来ました。
叔母との旅

叔母との旅

シス・カンパニー

青山円形劇場(東京都)

2012/08/02 (木) ~ 2012/08/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

最小限の要素で最大限の表現
世界中を旅し、多くの登場人物が出てくるスケールの大きな物語を男性4人だけでユーモラスに描いた、演劇ならではの魅力に溢れた作品でした。

平穏な人生を過ごして来た男が、年老いても奔放な生き方を続ける叔母と共に波乱万丈な旅をする物語で、都合が良過ぎる展開があったり、冒頭で提示される謎も前半ですぐに真実が仄めかされたりと、少々気になる点もありましたが、それを忘れさせる個性豊かなキャラクターの造形と想像力を刺激する演出が素晴らしく、作品の世界に引き込まれました。

1人で多数の役を演じるだけではなく、逆に4人とも主人公の男を演じるのですが、小道具を巧みに用いて役のリレーをしていて、全然混乱することがありませんでした。繋がりのある役同士や、ライバル的な役同士を同一の役者が演じる等、役の割り振り方にも洒落たセンスがありました。
また、敢えて舞台上で演じずに観客の想像力に任せるシーンもあり、素晴らしかったです。

役柄としての姿と、その役柄を楽しみながら演じている役者自身の姿が絶妙のバランスで舞台上で重ね合わされていて、とても魅力的でした。
あまり重要でない役の時にも細かい演技で観客の注意を引こうとする、作品を壊さない範囲の中で遊んでいる様子がチャーミングでした。

円形の舞台の下に置かれた本や食器等の控えめな美術に物語性が感じられて印象的でした。場面設定を示すのにアナログな手法で字幕的な表現をしていたのも楽しかったです。

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★

少し違った
いつも、楽しく見させているが、今作は何を訴えているのかがよくわからなかった。決して悪いというわけではないが...
後、好き、嫌いなどの反対語を連呼するが、これも好みではなかった。

モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~

モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~

少年社中

吉祥寺シアター(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

超新星爆発する愛
宇宙。
その果てしない空の彼方に向けた
私たちの夢と憧れ。

そこに隠された
人間の探して止まない永遠の問いを

やはり
少年社中さんは果敢に真正面からぶつかり、真摯に説き明かして下さいました。

ハイレゾ、チャンドラワークス、カゴツルベ、ファンタスマゴリア、ネバーランド、天守物語。
これまでの作品の中で温められ、培われたエネルギーが
まるで超新星爆発する星のように熱量を放ち、
再び新しい星を創る瞬間を目撃した想いです。

日本人初の宇宙飛行士、
毛利衛さんの深い愛情に包まれて

まさにこの宇宙、唯一無二の
少年社中の王道たる舞台を生み出して下さいました!
今、この地球に生きていることの喜びを、
生き抜いて行く勇気を授けてくださるこの舞台。

この時空間を共に生きる皆さんに
観ていただきたい!
沢山の人々と共感したい!
素晴らしい作品を創り上げて下さった皆様、
本当にありがとうございました!

死ぬほどに愛して

死ぬほどに愛して

荒馬の旅

カトリック姫路教会(兵庫県)

2012/08/04 (土) ~ 2012/08/04 (土)公演終了

満足度★★★★

荒馬の旅「死ぬほどに愛して」観ました
ダンサーとシンガーのコンテンポラリー的舞台。私には各シーンの構成が見えにくく、暴力的で苦手な描写もあったけれど、身体、声、美術、照明等総じて質が高い。役者は舞台上や舞台外との様々な距離感を試し、美術は役者のを誘い、照明は空間を塗り替えたりさくさく切り取ったりと小気味よい。名古屋では、舞台面と同じ高さ、七ツ寺最小級の客席にやや衝撃(汗)。七ツ寺の漆黒の空間にピッタリのイメージ。この先の旅公演では劇場らしからぬ空間が多い模様、どう空間を生かすか?その土地によってかなり変わりそう。

百年の秘密

百年の秘密

ナイロン100℃

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2012/05/29 (火) ~ 2012/05/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

陰陽、裏表、時間と場の交錯
1つひとつの台詞が綿密。
嵌り具合がたまらない。
3時間半はあっという間。

ネタバレBOX

素晴らしい舞台だった。
後半で、まるでトランプの神経衰弱でカードをめくるたびに、次々と合っていくような感覚を覚えた。

台詞が綿密に編み上げられ、それぞれの絡まり方が見事。
なんて凄いのだろうと。

内外一体の舞台の使い方も素晴らしく、時間と場が交錯し、重なり合う美しさがあった。
内外だけでなく、陰陽や表裏といった表現が台詞だけでなく、セットからも感じられた。

また、日本人が演じているのにもかかわらず、どこかよくわからない外国らしい設定にしたことで、「土地の持つ重力」から解放されていた。
ここまでがユートピア×トラックメロウ

ここまでがユートピア×トラックメロウ

劇団あおきりみかん×オイスターズ

座・高円寺1(東京都)

2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了

満足度★★★

『ここまでがユートピア』劇団あおきりみかん
たぶん戯曲として読むとかなり面白いのだろうなぁと思った。

もう少しスマートな演出だったら印象はずいぶん違ったと思う。
テーマはとても面白いのだから。

ネタバレBOX

経済が停滞している中、若者の自立に役立てるために、政府は、若者を対象に、個人国家「ユートピア」を作らせる。
「ユートピア」では、それぞれが自分のルールを作り、他人と接触しないことになっている。
実験段階のユートピア計画に選ばれた2人がやって来るところから物語は始まる。

ユートピアという発想、それから始まる個人と他人との関係、それらのテーマはとても面白かった。
ある企てを持ってここに訪れた者の登場によって、各ユートピアにちょっとした波紋を投げかける、なんていう展開も面白い。

1人になることで、嫌でも自分のことを考える、さらにそれは他人とのことも考えることである、というあたりも面白い。

しかし、なんか、物語の進め方(演出)がイマイチ、スマートではない。
それは例えば、場面展開時に役者たちが、舞台の周囲にある箱を動かして、机や椅子、ベッド、あるいは断崖絶壁などに模したセットを作るのだが、見た目にも音的にもドタバタしてしまう。それにはユーモアも感じるのだが、場面展開が多いし、大がかりなので、舞台全体のイメージを圧迫していたように感じてしまったのだ。
例えば、戯曲にもしこれが書いてあったのなら1行だろうし、演出なので書いてない可能性のほうが高い。
したがって、そこがどうも「ロス(特に時間の)」のように見えてしまった。

あおきりみかんは、こういう何でもない箱などを動かして、例えば積み上げたりする演出があるのだが、今回は物語を見せるために、もう少し最小限にしたほうが効果的だったのではないかと思うのだ。

また、ストーリー的には、オープニングの会話は、これから何が起きるのか? とわくわくさせるのだが、その後の展開がどうもイマイチ。それは、この場所のことや企画の主旨説明が、文字どおり説明なので、少々退屈なのだ。続く各ユートピアのルールを何人か聞くのだが、それもわざわざ10個全部聞く必要があったのだろうか。それらが大きく伏線になっているほどのことでもないのだし。

場所の細かい説明も、それぞれのルールも物語が進みつつ盛り込むのでいいのではないかと思ったのだ。

さらに、各国家のルールは、各個人の生き様や考え方もストレートに反映しているようなのだが、そこに中途半端にフォーカスされてしまっているのには少々疑問を感じる。
すべてがそれぞれに結びつき、全部が明らかになることを望んでいるわけではないのだが、どうも「ルール」に重きを置いているわりには、ルールと、その個人との関係がもの足りない感じがしてしまう。

また、三宅の回りに元カノらしき幻影がまとわりつくのだが、それが延々と続き、しつこい。そこまでする必要はあったのだろうか。同じことの繰り返しすぎて、それがラストに一気に爆発するわけでもないので、繰り返しを溜めていく必要を感じず、長いなーと思ってしまった。

と書いてきたが、それも、少し進んでから物語が動き出すあたりから、俄然面白くなってくるのだが。
あと、もう少し、ざっくりでいいからラストは、全体を終わらせてほしかった。

「トピアトピアトピア・・・」の国家を合併する合戦は面白かった。「カバディカバティカバティ」だね。
ティーチャーズルーム

ティーチャーズルーム

劇団マリーシア兄弟

Geki地下Liberty(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

破廉恥
まあ、あり得ない先生方でした。

ネタバレBOX

この学校の女子中学生三人と付き合っている学年主任、女性は12歳の誕生日を迎えるまでと公言するロリコン先生、かつての教え子か、女子大生と付き合っている先生、まっこれはいいか、等々、まあふざけた先生方の属性に、おちゃらけ方針だとは思いながらも驚かされました。学年主任なんか完全に犯罪じゃん。

スタートからレッドカード。ですから、どんなに立派な名言を吐いても下半身が丸出しだったら意味は正しく伝わって来ませんよという印象でした。

黒いスーツで統一しているのはマリーシアブラザーズということでしょうか、黒い壁に、舞台全体の照明が暗いこともあって、夏休みのイメージとは程遠いものがありました。

誰も立ったまま微動だにせず新人先生が熱く長く語るシーンは、ありきたりな古臭さを感じました。
ここまでがユートピア×トラックメロウ

ここまでがユートピア×トラックメロウ

劇団あおきりみかん×オイスターズ

座・高円寺1(東京都)

2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了

満足度★★★★

あおきりみかん
あおきりみかんの「ここまでがユートピア」見てきました。
ユートピアしかない世界は逆説的にユートピアではない世界で、ということは僕らの日常は考えようによってはユートピアになるんじゃないか、そんなことを思いました。
誰かがnowhereはnow hereだと書いていて、それを思い出しました。

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