ここまでがユートピア×トラックメロウ
劇団あおきりみかん×オイスターズ
座・高円寺1(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了
満足度★★★
【ユートピア】こんなこと学生時代に考えとけ!
税金使って遊ばせておく理由なし!と、思った瞬間に私にとってこの芝居は終わってしまった。お互いに接触なしといいながら、ぺちゃくちゃしゃべってるし・・・セットはきれいで工夫があり面白い。
陽炎
劇団アルファー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了
満足度★★★
正統派
休憩前の前半がよかったので、後半あまり盛り上がらずに幕になってしまったのが残念。歌や踊りは減らして2時間弱ぐらいに収めてほしかった。場面転換の時に写真みたいにじっとしている人たちがいたが、この時こそちょっと歌ったり踊ったりする時ではないのか?
ここまでがユートピア×トラックメロウ
劇団あおきりみかん×オイスターズ
座・高円寺1(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了
満足度★★★
どこからがユートピア?
全体的に腑に落ちない。説明に「戦う、喜劇」とあるがこれは喜劇ではないだろうし、「陣地取りの遊び、いや合戦」とあるが遊びに見えてならない。賞を獲っているのだから脚本は良くできてるのかもしれないが、演劇を通してその良さを感じとれなかったのは、疑問ばかりが生じた演出のせいだろう。
リプレイ
ダイナマイトキッド
劇場HOPE(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
究極的な選択
これで良かったと思いますが、切ない話です。
ネタバレBOX
30年前の自分を説得し切れず、凶暴なままの自分に対して俺らしいなと言って二人の一人はピストルを撃ち合いました。
説得できて刑に服するのが理想だったとは思うのですが、無差別大量殺人を悔い改めて死ぬのがいいのか、無差別大量殺人は阻止されるものの凶暴なままで死ぬのがいいのか悩ましい問題です。
彼はあと30年の余命を投げ捨て、自分の心が穏やかになることよりも多くの他人の命を尊重したのでした。
ところで、全体にもう少し垢抜けた感じがほしかったです。神父に30年の歳の経過が全く感じられなかったことへの違和感もありました。また、一般人が短期間に日本国内で何百万ドルものドル紙幣を用意することには無理があると思いました。
ガード下のキューピット
劇団異空間
中津芸術文化村ピエロハーバー(大阪府)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/04 (土)公演終了
設定や展開に違和感…f^_^;)
話しの展開がほとんど見えてしまうお芝居…f^_^;)
メインのキャラが占い師である必要性が全く分かりませんでした…
出会った2人に対してのアドバイスなど話しの内容は居酒屋の店主でもよさそうな内容
話しの中で占いをして貰ったお客さんがスタンプカードのスタンプ押して貰うシーンがあるのですが
それが特別な意味があるのかなぁと思っていてもなんにも関係ない
と言うか最後まで触れる事がなかった…
占い師の引退パーティーやそこで二人が感動の再会など
違和感の感じる設定や展開が色々と気になって最後まで話しにのめり込めなかった…
TangPeng30【A】(緊急のお知らせがございます。ご確認くださいませ。)
TangPeng30A
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/07/31 (火) ~ 2012/08/07 (火)公演終了
満足度★★★★
見応えある女性演出家の競演!
今回のSAFの特徴は才能ある女性主宰、女性演出家、女性脚本家が揃ったことである。
このTangPeng Aチームは特にそれを感じさせた。BABYuniverseはユニークな発想にブラックなものを加えて、それを女性だけで演じるというスタイルがもうそれだけで劇的である。
PAPALUAは楽しいエンターテインメント作品を創りあげた。短編ではなく、長編で観てみたいと思わせるほど、豪華の役者陣とスケールの大きな構成でたっぷりと楽しませてもらった。
期待していた笑う女の公演が見られなかったのが残念。
そして、笑う女の急な欠場というアクシデントがあったにも関わらず、他の2劇団がそれを感じさせない頑張りを見せたことにも拍手を贈りたい。
人間なんてラララのラ
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2012/08/01 (水) ~ 2012/08/10 (金)公演終了
満足度★★★★
ほっこり
Aチームを観ました。だるま座さんは大分ハイペースで上演されてますよね。だからといって質が落ちることなく、暗転での動きや照明、音響など、場数を踏んでいる故なのか、細かい所の技術を感じました。流れの良いストーリーで、ベテランさんのお芝居もあり、最後は心がほっこりする脚本で観ていて楽しかったです。
ネタバレBOX
前説の方は話の組み立てがクオリティ高く、そんな所を見ていたり。他にも会場の温度を聞いていたり、ブランケットを貸し出ししていたり、観客への配慮がしっかりしていると思いました。
お芝居の方では、塚本さんや剣持さん、ベテランのニオイとでも言うのか、よく伝わりました。斎藤さんは自殺しなくていいと思うイケメンぷりだった。漫才も面白かったし、白の死神さんのお二人、ハモりは結構なレベルとお見受けしました。お話も面白いですが、どこかあと一歩欲しいという所もあり。ですが、他にもハケや暗転の早さ、静かさなど5でもよいくらい、細かな所で見るものがあると思います。ベタなのかもしれないけど、最後にミスチルのラララは雰囲気にマッチしていました。その為に開演前からミスチルなら実に計画的ですね。別の作品も観てみたいです。
【全ステ満員御礼】廻る世界の4元ベクトル【終了】
明治大学実験劇場
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
刺激的で魅力的。
若さと才能を感じました。本の良さをベースに、演出、役者、スタッフが総合的にレベルが高く、最初から最後までわくわくしながら見ました。
明治のレベルの高さを再認識させられました。
ここまでがユートピア×トラックメロウ
劇団あおきりみかん×オイスターズ
座・高円寺1(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了
満足度★★★
トラックメロウ
オイスターズ、初めて観たが、なんとも独特の味付け作品。スローテンポなコントのような・・・・。好みが分かれる作品かな。
クリンドルクラックス!
石井光三オフィス
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/07/28 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
勇気を持つこと
個性豊かなキャストの競演!これすごくわかりました。贅沢な気分でもありました。そして勇気をもつことの大変さも描かれていました。だけど…。大人がそれぞれラスキンに語りかけるシーンがすごく退屈だったです。「シェークスピア病」には笑いましたが。
人間なんてラララのラ
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2012/08/01 (水) ~ 2012/08/10 (金)公演終了
満足度★★★★
この空気が好き
しっかりはらはらさせて、しっかり笑わせてくれることはわかっているので、なんだか安心して観ていました。こちらの公演は、いつも気持ちを前向きにしてくれるようで、大好きなのです。それで落とすところはきっちり落としてくれますし(笑) 出演以外のスタッフの方も、相変わらず面白親切ですね。第1弾公演とのことですが、楽しませていただきました。次回公演にも期待しています。
Nobody is Perfect
劇団ガバメンツ
APOCシアター(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
メリハリの鮮やかさ
前半の部分と後半部分の裏表の作り方が、
ひとつずつきっちり作りこまれていて。
メインディッシュの如く飾られた
完全犯罪を絶妙にそぎ落とし、
その先にある女性の心情を浮かび上がらせる
作り手の語り口にしっかりと取り込まれました。
ネタバレBOX
場内にはいると、
舞台上のテーブルの上におかれた
「T」の文字がまず目に入る
さらには、舞台奥の棚には、
たくさんのアルファベットのパネルが
飾られていて・・・。
舞台で起こることの
虚構の匂いに浸されながら開演を待ちます。
前半に織り上げられる映画部分の質感が、
とてもしなやかな薄っぺらさで作り上げられていて、
物語の恣意的な薄さや荒さが、
観る側に物語のベースをくっきりとわかりやすく
置いていく。
そのことがきっちりとバネになって
後半に大きなふくらみが生み出されていく。
骨組みのリプライズの中に
前半を彩ったさまざまなトリガーが
鮮やかにトーンを変え、
同じニュアンスに別のテイストを立ち上げ映える。
その見せ方にも、完全な対称形を作るのではなく
前半の洒脱さと後半のベタな雰囲気の要所を際立たせるような
絶妙な枠組みや流れの作り方と重ね方があって。
役者たちにも、
舞台の密度を一瞬に立ち上げげコントロールする切れと足腰があって、
変化していく舞台のなかで
物語の要素をにじませることなく、
刹那の色を変えシーンに質感を作り
前半・後半それぞれの流れを織り上げていく。
まあ、落語でいうと「青菜」のような構造を持った作品で、
後半の下世話さが
前段の仕込みを受け取り
ある種のグルーブ感に変わっていった時点で
作り手や演じての勝ちなのでしょうけれど
この舞台の枠組みの作り方やさまざまな隠し味は、
その先に、ある種のペーソスまでを生み出す領域にまで
作品を導いていて。
物語のラストの抜け方が
外枠に綺麗に重ねあわされて鮮やか。
映画からの借景や
棚に残っていく文字のような全体を貫くものから、
犬と猫の使い分けなどの裏表の作り方や、
さまざまに埋め込まれた小さな仕掛けにも
心惹かれて。
ちゃんと、その奥行きが観る側の記憶に残る
秀逸なエンターティメントを楽しむことができました。
【全ステ満員御礼】廻る世界の4元ベクトル【終了】
明治大学実験劇場
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
冥王星人・達
ああそうなのね。
ネタバレBOX
小学生のときに大好きな姉を亡くし、妄想癖に陥った男の話。
冥王星人という不思議な存在はSFかと期待していましたが、男の妄想という形で一刀両断に切り捨てられ処理されました。
それなりに自己完結した世界に入り込んでしまう妄想癖を持つ男が、治療を受けて現実を自覚したという話だと思ったのですが、ラストのハローハロー…の後に再び猫が出てきたのは、現実を自覚して外部との接触を図ったもののやはり孤独で、結局は妄想の猫に安らぎを見出してしまう、即ち再び妄想の世界に戻ってしまったということなのでしょうね。治療法が間違っていたのか、アフターケアーが不十分だったようです。
ハローハロー…は、スタート時もラストもあまりにもしつこくて辟易しました。
女医さんも良かったですが、少年少女が少年少女らしく可愛かったです。ちびまる子ちゃん風黄色と赤は、大人になるとあんな風になるのかと興味深く見比べていました。
叔母との旅
シス・カンパニー
青山円形劇場(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/15 (水)公演終了
満足度★★★★
すばらしい
演劇の楽しさを改めて感じさせていただいた作品でした。
碧く散る
ミュージカルカンパニーOZmate
相鉄本多劇場(神奈川県)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった!
前回の公演も観ましたが、その時より格段にレベルアップしていて驚きました。行って良かったです!!
これからに期待。
『熱海殺人事件』(作・つかこうへい)
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
熱い演劇!
ソワレ鑑賞。
会場内の気温が暑いというのではなく、
演技が、良くも悪くも(?)熱っ苦しいかな?
好みは分かれるかもしれません。
また、私自身も、好みとしては、
怒鳴り合いはあまり好きではないし、
また1人の例外を除いて、(前説から)パンツ一丁の男ばかり(女性役も)で、
男の裸はあまり見たくないし、これも熱っ苦しいですわ。
(そう言えば、前にここのゴールデン劇場で見た芝居は、
女性が下着姿で登場したことも思い出してしまった…まあ、これは嬉しい?!
でも、この劇場って・・・)
でも、この芝居に限っては、怒鳴り合いも、パンツ一丁も「あり」かな、と思った。
この作品は、もう古典と言ってもいいくらいで、
私も他の劇団での別演出を何度か見てますが、
これほどアクの強いのは初めて。
でも、良かったと思いました。
【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君
ロロ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/08/05 (日) ~ 2012/08/14 (火)公演終了
満足度★★★
あまりにもアイデアを盛り込みすぎではなかったか
結果、逆に全体が平板になってしまい、いろんなものが埋没してしまったように思う。
そして、長い、と感じてしまったのだ。
ネタバレBOX
冒頭から面白予感があったのだが、どうもこちらが乗り切れない。どうしてか? と思ったのだが、とにかくアイデアを盛り込みすぎではなかったか。盛り込みすぎても面白い舞台は数多くあるのだから、そのコントロールの仕方がうまくいかなかったのではないだろうか、と思った。
次々登場人物が現れてて、新たなアプローチをしてくる。
それは面白いのだが、軸となるキッドと天球の物語が薄れてくる印象だ。
どのエピソード、どのキャラクターにも満遍なくボリューム感があり、台詞とかいろんなことに小ワザを効かせてくる。
その小ワザ部分が、あまりにも多すぎて、舞台の上で処理し切れていない印象を受けた。もちろん処理し切れていない、受け取り側にも問題はあるのかもしれないが、本当に面白いところまで、小ワザの連発で隠れてしまったのではないだろうか、と思った。
「笑い」のあるだろう個所も、あまり笑えなかったのは、いろんなボリュームがありすぎて、役者に余裕がなかったからではないだろうか。台詞や演技の全部笑わせるのではなく、やはりそこもピンポイントで、「ここ」というポイントを笑ってもらう工夫をすべきだったのではないだろうか。
「ここ」という肝な部分を、カギカッコで括るような演出等々が足りないというか、だから全部平板になってしまったというか、大切なところをきちんと伝えてほしかったというか。
大切なシーンや台詞が空回りしていた印象さえある。それは残念。
例えば、兄弟のエピソードは、兄の過剰な台詞は面白いのだが、兄弟の関係に表すシーンをもっと鮮明にしたならば、彼らの(特に兄の)痛みは伝わったと思うし、それは、タライのシーンにおいても、単なる笑い以上の何かを伝えてくれたように思えた。
あるいは、例えば、野球チームを作る、疑似家族の3人の関係だって、その中心を明らかにして見せたのならば、面白さだけではない辛さが垣間見えてきたかもしれないのだ。
大切なことを忘れてしまった(あるいは忘れてしまいそうになる)ということへの痛みと、家族の物語はとても面白かった。
天球(島田桃子さん)の愛らしさは抜群で、彼女を失ったキッドの気持ちは痛いほどわかるし。
音楽の演奏からの展開は、本当に素晴らしいかった。特に、バットで壁を叩き壊し、なぜ客席と舞台を通常の形と逆向きに(客席を入口側ではなく舞台側に設置した)したかという理由が明らかになる、セットの展開も含めて、キッドと天球の会話まで、とても美しかったと思う。
のだが、長く感じてしまったのが、やっぱり残念。
観劇中は、時計など見ることはまずない。しかし今回は耐えきれず、見てしまった。まだ1時間しか経ってないんだ、と気づきガックリしてしまった。
ニアニアフューチャ
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/07 (火)公演終了
満足度★★★★
あひるなんちゃらの豪華ツッコミ陣の、ツッコミを心ゆくまで楽しむ70分
いつものあひるなんちゃらのようであって、そうでもなかったり、やっぱりいつものであったりの70分。
笑いあり、ダンスあり、笑いありの70分。
ネタバレBOX
劇場に入ると場所的には空きがあるのだが、空席が1つもない。どうしたことかと思っていると、スタッフが「どこにでもお好きなところに席をお作りします」と声を掛けてきた。
どうやら、好きなところに席を作ってくれるというシステムらしい(人数的に余裕のあった、この回だけかもしれないが)。
そして、希望すれば、座布団も増量してくれるとのこと。
省エネモードな印象のいつものあひるなんちゃらとは違う印象を受けた。
いや、今回も省エネモードなのだが、ちょっと手触りが違う。
いつもは、イタイと言っていいほどの、とても困ったちゃんたちが、延々困ったことを言い、それに突っ込む人がいて、という構図で、困ったことを楽しむ雰囲気があった。
しかし、今回はあひるなんちゃらの豪華ツッコミ陣、異儀田夏菜さん、石澤美和さん、三瓶大介さん、堀靖明さんが集結し、気持ち良く突っ込んでいくのを楽しむ。
特に、ノザワ役の異儀田夏菜さんのツッコミを堪能するという作品だったような気がする。
(私は毎回この人のツッコミを楽しみにしている、なんちゃら〜の1人である。ちなみに異儀田夏菜さんはあひるなんちゃらの劇団員ではないが、(ほぼ)いつも客演している)
とは言うモノの、結局、困った人に突っ込み、舞台上では、何も起こらないという、基本は同じで、個人的な受け取り方の違いだけなのかもしれないんだけどね。
あと、ナレーターと観客(!)が舞台の左右にいて、舞台の上では、いつもの、何も起こらない会話に、それをヘンな風に膨らますという仕掛けが楽しかった。
つまり、例えば、テレビでドラマを観ながら、それに勝手にナレーションを付けたとしたら、まさにこんな感じで、舞台の上に対して何の影響もないことを、勝手にしゃべって、面白く膨らますということだ。
面白く、と言っても面白いことを言うのではなく、あくまで淡々としていて、「観客」(役)がそれを突っ込むことで、面白さが成立するという形も面白い。
ナレーションは正しいこと言っているのか? それ自体が困った人の発言ではないのか? とまで深読みしてもいいし、しなくてもいい。
その程度のことだが、面白い発見かもしれない。
で、結局いつも通り何も起こらなくて、だらだらしゃべっているのを観て、へらへら笑って楽しむのが、あひるなんちゃら、なのかな。
5年後の微妙な近未来が描かれて、5年後何しているのか、なんていうテーマみたいなものもありつつも…。
そう言えば、今回は、関村さんは出てこなかった。
あと、ニコニコキャンペーンという脱力ネーミングのキャンペーンをやっていて、DM持っていったり、twitterなどでつぶやくと言うと、特性ボールペンをもらえることになっていた。
あと予約で2000円は安い。
『熱海殺人事件』(作・つかこうへい)
モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
疾走するパン一男たち
前説のCR岡本物語が白いブリーフ一丁で登場したとき、その姿にある予感がしたが
“ガガ”に扮して歌い踊った増田赤カブト以外、
出演者は全員ボクサーパンツ一丁である。
パン一の男たちは、立ち見も出たゴールデン街劇場を90分間走り抜けた。
ネタバレBOX
伝説の刑事木村伝兵衛の元へ、富山から熊田留吉が赴任してくる。
伝兵衛の下には水野朋子という部下兼愛人がおり、
捜査報告書を捏造するくらい日常茶飯事の有様。
女工を絞殺したとして犯人の男が逮捕され、取り調べが始まるが
伝兵衛の望むストーリーに話はどんどん書き換えられて・・・。
シケた殺人事件が一流の事件になるにつれて、登場人物の”愛”が浮き彫りになってくる。
木村伝兵衛(サイショモンドダスト★)は首にお約束の蝶ネクタイ、
熊田留吉(野口オリジナル)は普通のネクタイ。
犯人(渡辺裕太)は装飾なし。
水野朋子(NPO法人)はショッキングピンクのパンツで、首にスカーフといういでたち。
ストーリーは想像と決め付けによってどんどん変化していくが
その中で語られる個々のエピソードが強烈な印象を残す。
犯人にも熊田にも、そして伝兵衛や朋子にも、共通する“愛”の迷走がある。
みんな上手くいかなくて孤独で、伝兵衛なんか朋子がほかの男と結婚することになっている。
これはつまり、事件の捜査というかたちを借りて
自分の恋愛のどろどろを白日の下に晒すという作業でもあったのだ。
改めてすごい本、台詞の質・量だなあと感じる。
その台詞をあれだけ聞き取りやすく大音量でキープしているのは
全員素晴らしいと思う。
ただ、のっけからハイテンションで始まるこの舞台は、終盤までそれを保とうとすると
台詞が単調な怒鳴り合いになってしまう。
サイショモンドダスト★という人は、伝兵衛の、硬軟・清濁入り混じった
ダメダメで時に哀愁漂うキャラにぴったりだと思う。
目や声に色気のある人なので、時には音量を落としても十分説得力はあるはずだと思う。
少し違った演出の、彼の伝兵衛も観てみたい。
朋子役のNPO法人が落ち着いた声で話す場面が多く、それがほっとさせた。
揺れる女心をとても繊細に表現していて良かったと思う。
ちなみにヒゲのまま頬紅を差した顔がめちゃめちゃ可笑しかった。
犯人が出てきて少し空気が変わった。
彼が変化して、熊田が変化して、朋子が変化していくのが面白かった。
朋子が戻ってくるラスト、ディープなキスに笑いながらちょっと安心した。
いい終わり方だと思った。
「熱海殺人事件」は、そのテイストがポップンに向いている本だと思う。
パン一男の熱い90分、果敢な挑戦に大きな拍手を送りたい。
非実在少女のるてちゃん
笑の内閣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
実に面白かった!
「笑いの内閣」、初めて見ました。芝居がうまいってのじゃないが、笑っているうちに、<表現の自由>に思い至る深い芝居でした。今度は、地元で見てみたい。