「マンハッタンの女たち」
〜Alternative Project〜 THE 座
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
女は強い
第七秘密基地という妖しげ(怪しげ?)な劇場にもひかれ、平日の昼間に行ってみると、観る人も女の人が多く、「スイーツ食べ放題に来たら案の定女の人ばっかりで気後れした」状態に。
NYの、生活に疲れていない、女3人。でも何か足りない感じ、日本でいえば鎌田敏夫あたりが描きそうなドラマ。はじめは違和感があったが、観終わったら、なんとなく納得。観劇された女性の方々はさらに共感する部分も多かっただろうと思う。
貧乏が顔に出る。
MCR
サンモールスタジオ(東京都)
2012/09/20 (木) ~ 2012/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
うん
さすがとしか言いようがない。
誰誰誰誰お前だれええええ!?
BOX101【ロゴを新しくしました!8/24】
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/09/24 (月) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
ふきげんなマリアのきげん
green flowers
シアター風姿花伝(東京都)
2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題478(12-221)
19:00の回(曇)。だいぶ時間があるので目白駅から歩き、ブックオフ、スーパーや古本屋などに立ち寄る。18:30受付、開場。green flowersは「そう、みじかよ(2011/6)」から続けて3作目、さとうさんはタッタタの客演を含めると4作目。舞台はどこかの一部屋..劇中、アパートの2階であることが明らかになりますが乱雑で何年もこのままだったような住人の性格がでている部屋。薄汚れたガラス戸の外には鮮やかな緑、8畳ほどの床には古新聞、洗濯後(?)の衣服、ビン(どうもアルコール系にみえるけど、飲むシーンはない)が敷き詰めたかのように、どうもこの部屋の主としては整理してあるようです。押入れを改造したのかクローゼットや本棚になっている。上手はベッドでここにも古新聞やなにやらでいっぱい。手前には梱(?)、上に本。18:53「後ろからで」と断りがあり前説、19:05高井さん...が舞台に登場、前説で開演~20:48終演。
終演後、「そう、みじかよ」の台本を買い、本公演DVDの予約をし、目白通りを駅へ。
思えば、2作とも兄弟姉妹であったり親子であったり、その離れがたい関係を柔らかく包み込んだような印象を持っていて、今回、初めて「悪役」が配されていた。確かに、見た感じでは親子です...は厳しいと思うのですが、悪い人たちという設定をもう少し活かせたらなとも思いました。
今回、「村田さん」役の傍若無人ぶり、厚かましさ100%にはまってしまいました。いくらお隣さんとはいえここまで来ると天晴れ。
あきこのアナの中
劇団☆錦魚鉢
「劇」小劇場(東京都)
2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★
なかなか楽しめた!
気軽に楽しめるコメディーで、個性的な役者陣が楽しませてくれた!
上演時間約120分。
ネタバレBOX
主人公あきこの体内で起きている物語が中心だが、
現実世界で繰り広げられる物語も並行で行われる。
ヒーローショーっぽくもあり、子供も楽しめるエンターテイメント。
役者陣の体当たりな熱演&殺陣は楽しめたなあ(笑)。
ただ、この内容で120分はちょっと長く感じたかな。
同じような場面の繰り返しが多かった気がしたので、
90分位にコンパクト&スピーディの方が個人的には好み。
役者陣は皆さん楽しませてもらったが、あきこ役の加藤由佳さん、
マーおばば役の石神まゆみさん、コリ役の吉川暁士さん、
シュウ皇子役の下町けんぢさんが特に印象的だった。
スタッフの対応は良かった。
特に、クーラーが冷えた場合の膝掛けまで用意してあり、
希望者に事前配布していたのは、◎。
配布パンフレットの主宰の話(うんちはなぜ黄色いの?)は、なかなか面白いし、テラ・アキコ全体図は事前に目を通していたのでイメージがついた。
アンケートも観客への満足度を確認しつつ、
劇団として知りたい項目をチェックさせる方式は工夫してあり良かった。
役者陣の顔入りチェックもアイデアだなあ(笑)。
KU_MA
このしたやみ名古屋上演実行委員会
うりんこ劇場(愛知県)
2012/09/28 (金) ~ 2012/09/29 (土)公演終了
満足度★★★★★
このしたやみ「KU_MA」観ました
アトリエセンティオや津あけぼの座で、このしたPosition!を観れなかったので、本当にありがたい機会。うりんこ・平松さんに感謝。
古典・チェーホフの短編「熊」を、奔放に料理しつつ完成度の高い舞台。
役者ごと揺れ動く不安定なセット、心情とシンクロするように慎重な照明、ふたりの役者の徹底された声と身体と距離感、能や落語を彷彿とさせる様式美、大規模な抽象とワンポイントの具象の対比…分かりやすく、しかも考えたくなる見所だらけ。
謎の多い戯曲とも相まって、観客の想像力を強く刺激。さりげなく(後半かなり)エロい妄想をかき立てるシーンも(汗) あのラストはもう。。。
小品ながら、さりげなく星五つつけました。
白虎隊風雲録 コダマ!(CM大会最優秀賞受賞!)
劇団バッコスの祭
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/09/26 (水) ~ 2012/10/01 (月)公演終了
纏繞の夕月
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/09/26 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
無題477(12-220)
14:00の回(薄曇)。13:02受付(整理券あり)、13:35開場。こちらの劇団は初めて。本日は、こんのさんに代わり藤丸さんが代役。中央に真っ赤なカーペットが敷かれた階段、下手にはガラスが嵌め込まれた大きなドア。戸外にみえるのは...緑のネット。なぜか手前に一段高くなった畳敷きのスペース、上手にはソファやテーブル階段上、踊り場には大きな絵、ドア、どうやらここは由緒ありそうな洋館。
アンケート用紙に「タイトルカード」と記された紙片が留められ「好きな言葉」「架空の物語のタイトル」「好きなセリフ」を書くようになっていて、お聞きしているとこれを基に劇中「インプロ(即興芝居)」をやるということ。DVD収録日なのでぜひと客席に声をかけています。以前、インプロ物をみたとき全然ダメだったので今日はどうかなと開演を待つ。セットの壁、至る所に千代紙のようなものが貼られチラシにある能面みたいなものもある。14:03前説(上演時間1:50)、14:08開演~16:04終演。
ネタバレBOX
層が似通っているためか、役の区別がつきにくく、誰が誰でどうなっているのかがよくわかりませんでした(これは、たぶん私のせいだと思います)。当パンをみても、登場人物の紹介はなく..ぼんやりとしたお話の筋くらいしか理解できず消化不良のまま終了しました。
「纏繞」(目にしない言い回し)→まといつくこと。からまりつくこと...でも、夕月は出てきたかな...。
あまり狂気なかんじではなかった。
「インプロ」は本編とは違うものとしてみれば、なかなか巧くできるものだと思いました(でも、スミマセン劇中にやる意味はよくわかりませんでした)。
マイサンシャイン
Utervision Company Japan
座・高円寺2(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★
高田百合絵バージョン鑑賞
ノゾエ征爾さんの書いた戯曲を5人の演出家がそれぞれ上演するという興味深い企画で、快楽のまばたき主宰の高田百合絵さんが演出した公演を観ました。
2つの世界を繋ぐ穴に詰っかえてしまって身動きが取れなくなった女性とそれぞれの世界の人の計3人のユーモラスなやりとりから、立ち位置によって変化してしまう価値観の不確定さが浮かび上がってくる寓話的な物語でした。
赤いワンピースを着た主人公の女性以外は真っ白な衣装で顔を白塗りにした者もいるというアングラ感が漂うビジュアル表現ですが、ポップな感覚もあり、おどろおどろしい雰囲気はあまりなくて、寧ろ児童演劇の様なテイストが感じられました。
20人近くの出演者の内の3人以外はほとんど台詞のないアンサンブルとして扱われていて、時には群衆、時には美術となるスズキ拓郎さんの振付による身体表現が印象的でした。終盤は少ししんみりとした話になり、逆光の照明に照らされる姿が美しかったです。
演出の方向性は興味深く感じましたが、表現としての精度が低く中途半端な印象が残りました。
この回の前の堀川炎さんの演出版の様子がロビーのモニターで流れていたのですが、髙田さんのとは異なる雰囲気で、他の演出家のバージョンも観たくなりました。
ことほぐ
intro
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/09/29 (土) ~ 2012/10/01 (月)公演終了
満足度★★★★
貧困
悲惨
ネタバレBOX
不倫して妊娠した女性のアパートに姉妹の妊婦が居候。とある盆踊りの夜の三人の妊婦を巡る90分間に亘るお話。妊娠したもののDVの夫から逃げている姉に金が無いのは仕方ないとして、行きずりの男としまくって妊娠した妹もバイト生活で金が無く、アパートの主も休職中で金が無い、隣の部屋の男も金が無い、お先真っ暗な話です。
広場で焼き鳥を焼いているおじさんを浮気騒動で脅して焼き鳥をせしめるなど理不尽なところもあり、妹が隣の部屋の男性に家族になろうと持ち掛け、それに乗れば不条理的な展開にもなったのでしょうが、現実はそんなに甘いこともなく、時は過ぎていきます。
どうするんでしょうね。金が無くてもお腹は大きくなる、ああ悲惨。
前の日に観た『マンハッタンの女たち』とは大違い。週末、三人の女性がお洒落して集まって酒飲んで男の話をして、そんな時代はどこへ行ってしまったのでしょう。こちらは三人の妊婦が集まって食事の心配をしている、ああ貧困。
ところで、料金不払いの場合に電気とかガスに比べて生命維持に直結する水道は一番最後に止められると聞いたことがあります。もちろん現金で支払っていてたまたまそうなったのかもしれませんが、違和感を覚えました。
ですから、本来ご飯を炊くのは隣の男性の部屋ではないかと思ったりもしたのですが、それはさて置き、具体的にご飯を炊いたのは生活感が出て良いことでした。しかし、お箸を直接舞台上に置いたのを見せつけられるとさすがに気色悪くなりました。札幌ではカーペットがあったとアフタートークで話がありましたが、それも如何なものかと。ちゃぶ台ならアゴラにもあるでしょうし、せめて風呂敷程度のシートくらい敷きましょうよと思いました。
モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~
少年社中
吉祥寺シアター(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
これが理想のカタチ
私は観劇するときに、まず思う事がこの公式
「感動」+「納得感」>料金=満足感という公式です。
感動とは物語り。納得感とはキャストや芝居。
昨今、演劇は料金が「高い」と思っております。
これが演劇離れにつながるものだと考えています。
しかし、この作品は私が今年、観た作品の中で唯一、先の公式を実現していました。
前売り3500円であれだれ素晴らしい作品を提示できる「少年社中」さん
とても魅力のある劇団だと思っております!!
アシュラ!
Attic Theater
劇場MOMO(東京都)
2012/09/25 (火) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい
不気味な異常さと藪の中問題が絡んだストーリーは絶品でした。
何より、三女の雰囲気が素晴らしかったです!
ネタバレBOX
植物状態の次女を長女と三女の生活の場に一緒に置いておくことで、患者に日常の刺激を与えて意識回復を図ろうとする期待はあったのですが、三女の本当の狙いは、助手席で寝込んでいた交通事故の加害者の夫に慰謝料を持参する度に罪の意識を与え続けること、そしてこちらの車を運転していた長女にも罪の意識を持たせ続けることにありました。
奥多摩に居を構えて大いなる引きこもりを楽しみ、長女を永遠に束縛しようとする三女の様子は尋常ではありませんでした。三女役の米津詩穂さんは、他の女優さんと比較するのも失礼ですが、川添美和さんかと見間違うばかりでした。事故でお腹の子どもを亡くしたことが原因で精神に異常をきたした三女の、笑顔の影の狂気には凄味がありました。素晴らしい出来でした!
さて、事故の原因は先方の車を運転していた奥さんがメールをいじっていたことによるものとされていましたが、結婚を意識し始めた長女に対する三女の様子や、目を覚まして事故の記憶を思い出した次女の記憶、さらには加害者の夫による自動車メーカーへの調査によって状況が一変してきます。
ハンドルが突然動かなくなる欠陥車問題が原因かもしれません。唐突に出て来た疑惑ですが、これくらいで止めておけば三女たちにとってはまだ良かったのですが、次女の記憶から長女の脇見運転が原因ではないか、長女の罪悪感や三女の長女に対する態度はそれに由来しているのではないかという疑念が湧き起こりました。
心象的には長女脇見説がもっともらしく感じましたが、長女は否定しており、証拠もないので全ては藪の中です。
ところで、対向車線をはみ出していたのがどちらだったのか全く触れられていなかったことは残念でした。警察の結論からすると、対向車線をはみ出したのは先方の車だったのでしょう。そこから考えると、メールをいじっていたとするのはこちらのでっち上げで、ハンドルが動かなくなった欠陥車説が真相かもしれませんね。
第14帝國 ラフォーレ原宿連続式典
第14帝國
ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)
2012/09/29 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
帝國のノリに乗れれば・・・・
大変楽しめますが、上手に乗れないとダメかも・・・・。
最初はどうかなぁ・・と観ていたのですが、
だんだん世界観に入り込んで行けまして(^^)、
笑わせていただきました。
なかなかの長丁場ながら時間分十分楽しませていただきました。
指定席&自由席 <2時間30分>
ネタバレBOX
黒い軍服に身を包んだ軍人さんのみで繰り広げられる舞台
(舞台は式典と呼称)
(ラフォーレ原宿では1mほどの高く平たい黒い素舞台に、
軍旗と演台を中央に配しIQ5000みたく役者のみで舞台が進行します。)
椅子は高低差の無いパイプ椅子の配置であり。
前列側が指定席で、後ろが自由席という配置です。
(式典開始まりのBGMは帝國音頭で、
観客男女比は93%くらいが女性でしたねぇ。)
今回は大(だい)五十嵐大輝(中佐)展覧会=¥100というのが、
舞台正面を見て左側にコーナー作っていろいろな作品を展示していました。
(観客(=「臣民」と呼称するのが帝國流(^^)の入りは今ひとつだったかな)
(宣伝は舞台上の夜桜星丸少将(インパクトのあるモヒカンパーマでした)・
これは写真撮影自由です)
お話は第14帝國の戦場話でした。
(始まりのナレーションは矢尾一樹上級大将=本編には出られませんでした)
(今はフランキーの声でわかるかな?=ダサイダーが好きでした(^^)
フラッグと元帥の演説にてステージの開幕であります
拡大した戦線に3名の新兵が送られますが、そこは常勝の楠本元帥軍。
すでに戦闘は終了し増援は無用でした。
(議会Vs帝國の戦闘です)
本部に戻る途中、
本隊が遠回りした湖を掠める最短ルートで久城晴人大佐率いる軍人達が
地図に無い城を見つけて探索!
→お化け(皆には見えない設定のレトロな白シーツ被った白い仮面の)が、
その仮面を本部まで和久井少佐に持ち帰らせます。
そして楠本柊生帝國元帥に城の事を報告すると「忘れよ」との命が下ります。
「あれから丁度10年か・・・」とモノローグ
捨てても捨てても手元に戻る仮面・・・
そして仮面は本部の軍人達を言葉巧みに煽って帝國に混乱を招きます。
混乱の極みに達した本部で、やっと元帥が仮面と相対します。
仮面は10年前楠本元帥がまだ元帥に任命される前、
共に軍で革命を起こそうとした盟友リチャードの亡霊でした。
(元帥のライヒツ・ヒッターに対抗してリチャードはライツ・ショッカーを
作りたがっていました(中身は村人が中心の)
丁度10年前、二人で共闘して楠本を元帥にとしようとしたのですが、
革命が本格始動する前に皇帝が楠本を元帥に任じてしまい。
先に城で革命行動をしたリチャードを元帥が制圧する事になり、
楠本元帥の初任務は革命(盟友)軍の掃討となり、
自らの手で友を撃ちます・・・・が友の手は本物の拳銃ではなく、
ライターガンを握っていました。
元帥として第14帝國軍を担っている楠本を見て仮面は城に封じられ、
城は再び湖の辺から消えていきます。
(再演だそうです)
さて途中に最高幹部会議というインターバルが入ります。
BGMはラジオのオールナイトニッポン(^^)、
内容はグダグダな好きなもの談義→夜桜少将ガリガリ君話が笑えました
(コーンポタジュ味がおいしいそうです(^^)
まとめは元帥が帝國が好き!で綺麗にまとめました。
(また元帥の携帯画面がヒビ走ってるという話が印象に残りました)
そして、
式典中に和久井歩少佐による仮面ライダーブラックショーが・・・・・・
数々の必殺技→まともなものから
真嶋新少将に半額セールで手に入れた
山葵入りドーナツ完食を強制するしょーも無い技まで披露・・・。
で心の弱かった仮面リッターはナレーションに突っ込まれて退場です。
閑話休題
足の骨折を推して出演の赤木大佐は怪我が無ければ
今回の主役だったそうで、妖怪人間べムの物真似しつつ、
ライツ・リッター(=役者さん)の怪我(骨折3名+自動車事故など)が
今回多いのは仮面の呪いかなぁという話されていました。
また最前列4席の繋がった指定席の空席を元帥が気になさっていました。
新人いじりで、08:45入りのはずが11時に遅刻して泣きの入った話とか。
某有名バンドのギター選考で最終選考まで残った話とかが
内輪ネタながら笑えました。
今回は再演であり、最初の式典ではバックの黒子だったメンバーが
制服着て臣民の前に出れるようになった事に時間の流れを感じるなぁと
元帥が感嘆されていましたねぇ。
しかしなんで仮面ライダーブラック?かな時代は指輪の変身だしねぇ、
せめてアストロスイッチの使用にして欲しかったカナ。
(まぁ大変笑わせていただきました)
よくここまで読まれましたー、長いでしょー(^o^)
最初の感想と時差があるでしょう(^O^)
自己の観劇記録でもあるので情報は詰め込むんですよー
では、またどこかの観劇感想でお会いいたしませう。
「ヘロペ」
.comet <ドットコメット>
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
どストライクな舞台でありました
話のもって行き方や内容が大変好みでありました(^^)
村おこしや合併話に恋話いろいろ盛り込んでも、
破綻無く上手にリズム感良く楽しく観劇できました。
(1時間35分予定:前説ナレーションは生のようでしたねー)
ネタバレBOX
暗転での開幕で赤頭巾のおっさん(失礼主宰さまでしたね)中心に、
登場人物がパントマイムよろしく固まっています。
その人たちの関係性や望み・現状などを簡単に解説して去りますが、
去り際に自分が人々の探している「ヘロペ」であると観客に告げて退場。
その後動き始めた登場人物たちにて物語は進みます。
駆け落ち失敗して引きずっているカップルは、
お互い捨てられなかった婚約指輪(有名な彫金師が作ったもので、
お忍びできた公爵令嬢も公爵家の証明として、
同じ彫金師(コンラート)の指輪を持っている)これがキーになったり。
公爵家勝手に抜け出したお嬢様を止められなかった事を恥じて、
警護の者1名やめてしまったり=これが伏線になったり。
結局「ヘロペ」は見つけられず、見たと言っていたガイドも。
本当は死別した妻が見ていただけで、
見たことを信じてあげられずに悔やんでいて、
「ヘロペ」発見を願っていたと判明する。
そして村の人々の想いの真摯さなどを目にしたUMA専門家の博士は、
いた!という芝居をみんなですることで大団円・・・。
(まぁヘロペ以外にもペロペロやらテヘペロやら出てきましたが・・)
なのですが、また皆が止まった状態で本当に「ヘロペ」が再び登場!
高速移動するヘロペの世界観を主体にしたモノローグと観客に説明。
(OPも実はそうだとわかる!)
自分は人間観察が好きだけど、
見つかったからと願いをかなえたりしないし、
見つかったことも無いと言うが。
10年前に1度だけ森で餅をのどに詰まらせて高速移動どころか、
死に掛けて止まったところをガイドの奥さんに見られたと話します。
で、同じように役場の中でモノを食べて、
博士の前で軽くのどを詰まれせて退場します。
=博士は軽く高速移動の解けた「ヘロペ」らしきものを見たと皆に、
説明しつつ終劇でした。
簡単な台詞が後半繋がってきたり、伏線の回収が巧かったり。
(高速移動世界の表現が上手でした=OP&EDでね)
人物説明が過不足無かったり、
小道具や衣装がらしかったり、
ほんとに自分好みでありましたわ(^^)。
新団体結成「祝賀会」
マサ子の間男
やまがた舟唄(渋谷)(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/10/01 (月)公演終了
満足度★★★★
「温度調節は亀の下で」
居酒屋の宴会場という場所の面白さに加えて、コントとミュージカルという
”ポッキーと舟盛りがいっぺんに来てマヨネーズで食べたら結構美味しかった”みたいな感じ(?)レトロなハコに優しい男たちがよく似合う夜だった。(タイトルは出演者の発言から)
ネタバレBOX
お風呂屋さんのような入口で靴を脱いで上がり、受付を済ませて宴会場へ入ると
まー懐かしい感じの畳敷きの広間。
カラオケの画面に歌詞と映像が流れ、後は誰かがマイクを持って歌うだけという状態。
奥に大きいフィッティングルームのような半円の舞台があり、
真っ赤な緞帳が左右から閉じるようになっている。
ここで歌うのかぁ、と思って眺めながら
座布団席じゃなくて赤いスツール席にしよう、と座る。
役者さんがビールやお茶、乾き物等を売っているのでお茶を買った。
団体名を記入する紙に考えて来た名前を書き、あとはまた思いついたら書こう。
福田転球さんが言いだしっぺらしいが、合計7人男ばかりの団体である。
飲んだり食べたりしながらゆる~い感じで始まった。
今日は3部構成とのこと。
第1部は昔よくテレビで見たNHKの「てんぷく笑劇場」みたいなコント芝居。
ナンセンスから人情に移る感じの“昭和”な展開。
爆笑するほどではないが、この会場に妙にしっくりして
取り敢えず一人ひとりの役者さんを観察する。
第2部は劇場としての機材が一切無い状態での身体表現。
暗転・明転は出演者の指示で、客がまぶたを閉じたり開いたりして自分で調節する。
ストロボも客が目をしばしばさせて、スローモーションの動きを点滅させるという
何ともアナログな手法だが、これがとっても面白かった。
いつも目がちかちかするが、ストロボはこれでいいじゃんと思ってしまった。
第3部はミュージカル「居酒屋一番」。
居酒屋の宴会場でミュージカルだよ!
コレが一番面白かった。
「アメリカ人」とか、「影」とか、居酒屋一番の店長と店員たちが歌って踊る
“アカペラ”ミュージカルなのだが、妙に本物の展開を踏んでいて可笑しい。
歌、みんな結構上手だし、動きもそろってる。
「アメリカ人」の英語がまた上手いのでこれもびっくりした。
メンバー一人ひとりを検索してみたら、みなさんキャリアの長いベテランさんで
すごい経歴の持ち主なので驚いた。
福田転球・・・・吉本興業所属の俳優・演出家 「天球劇場」主宰
客の反応を見ながらのアドリブがこなれていて安心して見ていられる。
高木稟・・・・・「転球劇場」所属の俳優 子役としてデビュー
そうか、社長になる前は子役だったのか・・・。
松之木天辺・・・オペラシアター「こんにゃく座」や「イデビアン・クルー」に所属していた
俳優・ダンサー
「かえるのうた」が妙に色気があって上手かったので気になった人。
西うらしんじ・・関西の「遊気舎」に所属していた俳優
長身で手足の長い、絶壁の持ち主、一度見たら忘れない顔。
シューレスジョー・・よしもとのピン芸人 海外青年協力隊で野球を教えにジンバブエに
2年半行っていたことがある。
この芸名の由来を調べたらとても興味深かった。
小林高之・・・・「THE黒帯」所属の俳優
時代劇も出来る声よしの人。
神保良介・・・・ニナガワカンパニー・ダッシュで俳優スタート 出演作品がすごい!
アメリカ人役の英語が上手過ぎ。
全員のプロフィールとか、顔と名前が一致するような資料を配っても良かったのでは?
私が調べた少ない情報よりずっとインパクトがあるはず。
お笑い系の人とマジな役者さんが一緒になって創るから
「笑いをとる」事にだけ固執するのとはちょっと違う舞台。
初日はまだちょっと遠慮がちだったように見えたが
“ゆるい進行”と“テンポの良い演目”でメリハリつけたらもっと盛り上がると思う。
やまがた舟唄という場所の面白さや、役者さん達の優しい対応がとても良い。
こういう場所やアドリブに鍛えられている方たちだから
回を重ねるごとに双方向で反応も良くなっていくだろう。
“シチュエーションコメディとミュージカルを足して宴会風味にした”(?)
居酒屋の新メニューを食した感じ♪
団体名が決まるのを楽しみにしています。
ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
見事なオリジナルシチュエーションコメディ!
こんなシッカリしたシチュエーションコメディを作れる作家がいるのを今まで知らなくてもったいなかったなー。配役もベスト。上演時間120分って聞いて「長っ!」て思ったけど完全に杞憂に終わりました。構成も完璧でしょ。『12人の優しい日本人』へのシッカリとしたオマージュが伝わるのもシチュエーションコメディファンとしては嬉しい☆
ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
設定に伏線を幾重にも折り重ねて
勢いがあってぐいぐい引っ張るなかに
作り手の繊細でしたたかな削減の冴えがあって。
前半はシーンの印象を笑っていて
それがけっこうおなか一杯になった中盤以降が
とんでもなくおもしろくて・・・。
やられました。
ESP.
劇団スパイスガーデン
ウッディシアター中目黒(東京都)
2012/09/19 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろかった
4人の出演者でほぼほぼ満席にするんですから、人気なんですね。
個人的には、バンカラの主演の人がいなかったのが残念な感じ、事前にほぼほぼ分かっていたことですが。
DoorknoB
劇団ドアのぶ。
ワーサルシアター(東京都)
2012/09/26 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
反転表現
反転表現は予想通りではあったが技巧的で楽しめた。エンターテインメントとして十分に楽しかった。
ネタバレBOX
橘知里の歌がもの凄く上手くてびっくり。主宰の中島希望の眼の演技は凄く魅力的で良かった。シナリオ反転がゆえ、復路のために多少往路が犠牲になり台詞回しに相当ノイズが入っている。これは、しょうがないがちょっと苦しい。結果、復路は逆にネタバレ感があって演出の難しさが出ている。個々の演技が良かったのでそんなに気にはならないが。
マイサンシャイン
Utervision Company Japan
座・高円寺2(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★
マイサンシャイン観劇
夜の部、堀川チーム、高田チーム両方観劇。
わかりやすい物語でした。アンサンブルエキストラの印象が二組まるで違います。観てない方は両方観るのをおすすめ!
ネタバレBOX
堀川チームは、穴に埋まった女性が印象的だった。アンサンブルはそれぞれ何かの格好をしているが、それが物語とあまり深くつながっていないようにみえた。
高田チーム、衣装と舞台の使い方で上手く空間を使っていたように思う。伝えたい台詞、シーンが明確でアンサンブル個々に好印象を持った。
遊びが充分に感じられた。