最新の観てきた!クチコミ一覧

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オーラルメソッド2

オーラルメソッド2

シンクロ少女

東中野レンタルスペース(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

エロおもしろかった。
いやもうなんともいえないエロスが頭に残ってしまいまして・・・
困ったもんです。

けれど、そのエロい感じを真面目に演じられると、それが真面目であればあるほどなんだか笑えて仕方がなかったです。

つまりはエロおもしろかったです。
エロ可愛い的な感じです。

そういえばある人が「すべての喜劇は悲劇の裏返しである」ってなことを言ってましたが、つまり人の不幸は大抵が喜劇になりうると、小さなことで言えばバナナの皮で滑って転ぶという喜劇的な出来事だって転んだ本人にしてみれば悲劇以外のなにものでもないって話ですが・・・

おんなじような話で、エロの裏側にどうしようもない喜劇を感じとりました。

まぁ、二本目がそれなんですが、一本目にしても一生懸命にやる歌と踊りがどうしようもなく笑いにつながっていた気がしますが、誰も笑っていなかったので慎みました。

ネタバレBOX

クイーンのボヘミアンラプソディ・・・大好きな曲ですが、いまいち英語がわかっていない演者の方がいて残念でした。

くちゃくちゃと音を立てる食べ方、五本の指に分かれた靴下、パンダの絵、それに胸元のエッチな感じが気になって仕方が無かったです。

メタファーという言葉は、こちらの劇団のおかげで覚えました。
大行進

大行進

山下残

横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川県)

2012/10/20 (土) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★

言葉と状況
カミイケタクヤさんによる、廃材を集めて作った災害の後の廃墟のような美術の中で、黒いツナギを着た山下残さんが言葉と動きを物語性もなく続ける、実験的な作品でした。

空間を対角線に通る線路 や木彫の熊の置物、チェーン、タヌキの剥製等を指したり、手に取ったりして、その名を言うシークエンスが続き、「大火災、大洪水、大震災、逃げてください」と切迫した調子で巻くし立て、本当に移動しないと駄目なのか一瞬戸惑いを感じました。
終盤に朝、雨、夕方、雪の4つの単語を高速で言いながら踊った後、前半で名前を呼んだ物達をもう一度読み上げてあっさりと終わりました。

ところどころに瓢々としたユーモアを感じさせながらも基本的に不穏な雰囲気が支配的で、分かり易いエンターテインメント性もメッセージ性もなくて退屈しそうなのに、観ていると引き込まれる不思議な魅力がありました。
発せられる言葉の意味より、言葉が発せられた時の状況を大事にしている感じがスリリングで興味深かったです。

2010年に初演を行った作品ではあるものの、今上演するとどうしても3.11を連想させる内容でしたが、殊更にそれを強調していで淡々としていたのが良かったです。

テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズ

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

完璧。
相変わらず素晴らしい。
なんなんだろうこの完成度の高さは・・・。

よしもと新喜劇でも見ているかのような、いやそれ以上の何かを見ているかのような、なにしろ役者の落ち着き方や作品の奥の深さ、そしていつも思うのが、役者が見ているその先の情景が鮮明に頭に浮かぶその想像力を上手く使う演出の巧みさ。

観劇後、ここまで役者さん達を愛おしく思える劇団も珍しい気がする。

にしてもなんでいつも微妙な劇場を使うんだろう・・・。
下北沢や中野やら、もう少しメジャーが使うような劇場を使ってくれれば一気にのし上がれるってのに・・・。

まぁよくはわからないけど。

ネタバレBOX

ミスターが素敵すぎて自分が女だったら惚れているなと思った。
まぁ男のまま惚れてもいいけど。
産まれた理由

産まれた理由

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
インタビュー形式をそのまま舞台で演じる内容で、ドキュメンタリー映画のようでした。

ネタバレBOX

実際の舞台を、映画のようにスムーズに見せるのは大変だろうと思います。転換もスムーズで、スゴいなと思いました。

役者さんは、一人何役もこなす中で、取材相手の特徴をよく捉え、見事に演じ分けていたと思います。冒頭の役に沿って注意事項を伝える手法は度々見ますが、続くストップモーションも交えた転換はカッコ良かったです。全員の息がぴたりと合っていて、素晴らしかったです。

題材は社会的で、好き嫌いが別れると思います。産む、産まないという選択、産む理由、産まない理由は千差万別です。産む選択をした人達や産むことを推奨する人達の話を聞き続けることは、産まない選択をした身には、すこし辛かったです。

産まない人の視点をいれると、「産む」ことをより深く捉えられたのではないかと思います。震災の話は、要素としては大きいのですが、視点がぼやけてしまったようにも思います。相対的に、問題の捉え方がありがちで、少し浅い感じがしました。とは言うものの、最後にはすすり泣きの声も聞こえましたので、心に響く人もいたと思います。

セットは病院を基本に作られていましたが、大きな枠で区切ることで空間に奥行きが生まれ、照明の効果と併せて、スムーズに場面転換出来ていたと思います。形式上、個人技が重要な舞台ですが、多彩な俳優陣が見事に演じていました。とても面白かったです。

高橋ギロチン

高橋ギロチン

劇団鋼鉄村松

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ボス劇場。
始まりから終わりまで余すところなくボス劇場。

ある意味独自の世界を貫いている姿は美しい。

作品から想像するにボスって結構ピュアな感じなのかなと。いやよくわからない。

けれど毎回ボス作品で奇跡を見せられているような気がする。

つまりすごく良かった。

ただ、もう少しムラマツベスを使って欲しかった。
この劇団の良さは最終的にはムラマツベスの出来にかかっているのだから。

いや、まぁそれもよくわからないけど。

忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆

忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/12 (月)公演終了

満足度★★★

もっと絞るか・・・・・
皆さん、絶賛組が多い中、へそ曲がりな私です。私には話し広げすぎて、無駄に長かったような気がします。広げるなら広げるで、同時上演で前編・後編にしてもう一つひねるか、絞ってもっとすっきり整理した方がいいのではと思います。ラスト、大物くらいは同じオチではなくもっと意外性が欲しかったなと思います。

仮想家族

仮想家族

角角ストロガのフ

ザ・ポケット(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

角角流マトリックス?
相変わらず悪夢、あるいは救いが少なめの「世にも奇妙な物語」的世界、125分はヘヴィー。で、ふと「角角流(逆?)マトリックス」な気もしたり…。
ルミちゃんってば、あんなにこやかな顔をしてこんなどす黒い世界を描き出すんだからおそるべし。もしかして、作劇は(心の)デトックス?(笑)
装置は従来スタイルだが、ザ・ポケットだと王子での密集感的なものが出ず、間延びしたように感じてしまったのはちょっと残念。

amapose

amapose

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

ほっこりほくほく
複数の短編たちをもう1本の物語で貫き各編も所々リンクするというお得意の形式に加えて、今回は題材が題材だけに各編どれもほっこりした終わり方なのが素敵。
また、芝居のラストに関連した終演後の趣向もナイスアイデア♪
個別では「小学三年生の…」、「思い出せない…」、それに全体を貫くストーリー(の落としどころ)が特に好みで「逆…」のオチにはしてやられる。←見事に裏をかかれた、的な

舞台版 『少女椿 』東京公演

舞台版 『少女椿 』東京公演

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/12 (月)公演終了

満足度★★★★

特定の趣向
虫あり(実物)、蛇あり(実物)、血糊あり、客席を巻き込む。シアターpooでの路線がよみがえり気に入った。感性が合えば楽しい。これはほんの一要素で、演劇や音楽も廻天百眼を出し切った感じ。けっこう並んだので、大入りの場合、受付を複数名でさばいてほしい。

否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

箱庭さん2回目
よくできてるな~と思います。取材とか勉強とかもしてんだろうな~と思います。
前回みた「いつも誰かのせいにする」よりは笑いも多かったのも良い。

4/12

4/12

AnK

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

(●´ω`●)
ちょっと胃がつままれるような喧嘩なんちゃらあったり
お客としては
ジャブで様子を見ようとして回り込んだら
ストレートを食らった感じですね。
パンフとかでみてて
なんかふわふわした話かなって思ってたので
おわっっ(´△`)ておもった。


まぁ。あそこまでドロヒドくはないけど
未熟だったころはあれに近いことあったな、とか
なんか昔やりとりした手紙の事思い出したり
一緒に観に行った仲間と楽しかったねーと飲みながら話してました。


観劇後のフリマで服、500円で買ってしまいました☆
なんか得した気分。

翌日、21年ぶりに
付き合ってたころの女房からの手紙を本からホントに発見してしまいました。
手紙っていいですね。

働いてる人間にとって19時半~の開始はとってもうれしいです。

White あの日、白い雪が舞った

White あの日、白い雪が舞った

Whiteプロジェクト

仙台市宮城野区文化センター・パトナシアター(宮城県)

2012/11/24 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

東京公演劇評
Whiteプロジェクタト「White-あの日、白い雪が舞った-」__西村博子

(ネタバレBOXに記入しています)

ネタバレBOX

Whiteプロジェクタト「White-あの日、白い雪が舞った-」__西村博子  Whiteプロジェクトは〝被災地の想いを演劇で世界へ〟を合言葉にGin’s Bar、アクターズ仙台、劇団ファットブルームなど仙台の演劇人が協力して作った、いわばユニット。Gin’s Bar主宰井伏銀太郎作・演出の「White-あの日、白い雪が舞った-」(演出:西澤由美子と)は、3.11大震災からちょうど1年、仙台で唯一被災を免れたという小劇場クオータスタジオで初演された作品。それが今度、タイニイアリスへと来演したのだった。被災地で震災をテーマに描いた初の作品であり、その東京公演第一号だった。 そのラク日。終わると一瞬の間ののち、客席からは無言の、しかし熱い熱い拍手が起こった。共感と応援の拍手だったことは、出演者が一列に並び井伏銀太郎の挨拶が終わるとどっと舞台へ、出演者たちに個々話しかけていたことからも知れた。 その挨拶のなかで井伏は、このあと更に練り上げながら、この10月1日にオープンした宮城野区文化センターの開館記念事業「3.11 仙台⇔東京」で公演し、来年にかけて石巻、南三陸町、気仙沼などを巡演していくと言っていた。被災地巡演ではどこの仮設住宅集会場、どこの屋外で上演することになるか分からないから舞台装置を簡略にしたとも。なるほど、タイニイアリスでは初演とちがって部屋の壁やドアなどがわざと取り払わられていた。セリフ中心の“リアリズム劇”だったら装置は有るのが普通。その常識を破ったのには被災地巡演への配慮があったにちがいない。が、そればかりでなく、従来の演劇常識に対する小劇場演劇ならではの挑戦がその底にあったと私は思っている。観るものは俳優にのみ集中できるからだ。  舞台は結婚式場も営むあるホテルの控室。まず父親(井伏銀太郎)の下手なスピーチの練習から始まり、2度目、3度目、ついにうまく言えるようになるまでが大筋。間に、娘の婚約者(武藤修平)や娘の姪でいま介護士の夏子(小松歩美)が式に出席するため、受付の手伝い兼ねてやって来たり、娘のかつての同級生でいまホテルのサブマネージャーとして働いているしおり(大尾村織)その他が結構繁く室に出入りしていて、それらの会話のうちに、父親が今挙げようとしている結婚式が実は、津波で亡くなり遺体もまだみつかっていない一人娘・雪子のためであったことが次第に知れてくる、という構造であった。登場人物たちのお互いの関係、被災以前と以後のそれぞれの暮らしの違いなども判ってくる。3年経ってやっと遠い海で息子の遺体が発見された遺族、いま介護士(佐藤実香)が思わず「よかったね」と言われてしまうシーンや、津波で母が行方不明になったままの障害児のハジメ(己道一 及川誠広 ダブルキャスト)が母と歌ったことのある♪乾杯」を聞いてハジメて言葉を発するといったシーンも挟まれていた。訪れてきた新聞記者(美砂恵)のインタビューによって、地震が起きたときの仙台駅付近の様子、本当に雪が降ってきたことなど俳優本人の実体験が織り込まれていたりもした。 震災後3年という設定が先ずいい。父親の、すぐ柴又の寅さんを真似たがったり、仙台の3大発明は牛タンと冷やし中華とルーズソックスだと豪語?したり、その妻役の西澤由美子から「あのくそ親父」と言われるような愉快なキャラクタ―が笑いを誘ってなおよかった。観客はへんな同情など持たずに舞台と対面することができたからである。  こうした、筋が進むにしたがって相互の関係やその状況が次第にわかってくるという描き方――日本に多いこうした時系列的な手法を、私は“ドラマ”とは画して“年代記的作劇術”と名づけているのだが――によるこの「White-あの日、白い雪が舞った-」。津波に流された一人娘の雪子が防災無線で「大きい津波がきています。急いで高台に逃げてください」と呼びかけていたという台詞を聞くと、観客は誰しも南三陸町防災対策庁舎で最後まで呼びかけながら亡くなったというアノ遠藤未希さんを想い出さないわけにはいかなかった。が、遠藤未希さんはすでに結婚されていたはず。4月に結納して8月に結婚式の予定だったという設定の雪子とは違うから、この作品の狙いが未希さんその人やその親族たちを描こうとしたのでなかったと言えよう。作品は被災の事実を描こう、伝えようとしたのではなかった、と言い換えてもいい。 事実を知ることの代わりに私たちは、舞台を観ながら、あんなに何度もTVで報道されたにも関わらずいつしか忘れるともなく忘れていた遠藤未希さんを想い出す、ということをしていた。3.11大震災で死者・行方不明が1万8千人を超えたということを改めて想い出していた。愛するひとを喪った遠い、名も知らぬ人々の心の内に想いを馳せていた。巧い設定だった。作品のテーマ “3.11を忘れないで―”は、見事に成就したと言えよう。夫には上から目線、つねに管理しようとしているかにみえた妻の西澤が、終わりのほう、実は自殺でもしはしないか秘かに夫を案じていたからだったと判るシーンもテーマを補完していた。  私は勝手な想像人間なので、井伏銀太郎さんから最初「White-あの日、白い雪が舞った-」の台本をもらったとき、そのタイトルや、「どれだけの花嫁衣装が袖を通されなかったんだろう」、「ある奇妙な結婚式が行われようとしていた」といった惹句やを見ただけで、私の想像はみるみる勝手に羽根を広げ、空高く舞い上がってしまった。 実際の舞台と私の想像と何がいちばん違ったかと言うと、最後のシーン。私の想像では結婚式、父親が列席者と見立てた観客に向かって挨拶している、と、その脳内に浮かぶ映像として白い婚礼衣装の雪子が出現し、そこに白い雪が音もなく舞いしきる、といったものだった。が、実際はそうではなかった。台詞によると、山形の天童に若松寺(じゃくしょうじ)というお寺があって、そこに子どもを迎え去らせた親たちがムカサリ絵馬というのを奉納するという風習があるとのこと。どのような絵馬かは分からないし知らないが、その奉納はすでに先週済んでおり、「主役がいない」今日は「結婚式って言っても・・・身内で食事しながら思い出話をする会」とのことだった。舞台も実際、父親の行方を捜して色めきたった人々のところへ、ホテル併設の教会のヴァージンロードを娘のウェディングドレスといっしょに歩いてきたと言う父親が戻ってきて一同ホッ。そして父親は控室で最後のスピーチ練習を終えると食事会へと去っていく。と、やがて誰もいないその控室に桜色のドレスを着た、婚約者が驚いてコーヒーカップを取り落としたほど雪子に似ていると言われていた姪の夏子が、そっと現れ、控室に残されていた白いウェディングドレスをじっと見つめ、手に取り、両肩に当て、くるりくるりと舞い初め、その、高く舞い上がったウエディングドレスに桜の花びらがちらほら降りかかる――というところで終わった。気になったのでもらった台本を読み返してみると、控室の窓から港公園が見えそこに復興を祈願して桜が植えられたとか、夏子の妹で高校生の秋子(藤川みちる)が、あの日は雪が降ったのに桜が咲いていたという壁新聞を避難所に貼ったことがあるとそうだし、父親の練習スピーチの中に満開の桜の下、雪子が鼓笛隊の先頭を歩いていたという幼稚園のころの挿話も入っていたし、桜に関する会話はあちこち、まるで伏線みたいに散見された。しかし最も大きかったのは父親が、昨日なぜ居なくなったか聞く妻に、港公園に行ったと答え、そのわけを公園では昔以上に桜が満開で「雪の日に生まれて雪の日にいねぐなった雪子が桜の花びらになって会いに来てくれたような気がしてな・・・そしたら、雪子は冷たい海の底にいるんじゃなくて・・・桜の木の下に眠っているように思えて来たん・・・」と話した個所だった。父親のなかに雪子は桜とともにあれという願いが強かったのだった。見ていたときの私には、父親の桜への想いまで共有することは難しかったけれども、最後、雪のように真っ白なウェディングドレスと桜の花の舞うシーンは美しかった。 どうして私の想像が喰い違い、少しがっかりしたかというと、それは私がずっとずっと前、まだ院生だったころのことだが、太宰治の生家と確か同じ金木町の、名も忘れたが冥界婚の人形がいっぱい飾ってあったお寺を訪れたことがあったからである。坊主頭の男の子は水色の紋付、羽織はかま。お河童の女の子は振袖姿が多かったと記憶している。結婚年齢に達した黒の紋付、角隠しのカップルもないではなかったが、多くは幼い子供、童顔だった。そのお寺に行く道端にはくるくる廻る風車や帽子によだれかけや着物を着せてもらったお地蔵さんたちも点々と並んでいた。私は冥界婚といえば、死んだ子にほんとに結婚式を挙げてあげることだとばかり思っていたのだ。 私の勝手な落胆は、日々忘れるともなく忘れてしまっていたことを想い出させてくれたこの作品ゆえと許してもらうことにして先を言うと、マグニチュード9、日本の観測史上最大と聞くこの地震。初め東北大震災と言われ、のち閣議で「東日本」大震災と正式名称が決められたのだが、被害の中心は岩手宮城福島の3県、ときに茨木含めて4県とされ、東北と言っても青森は含まれていないから、山形の風習を選ぶほうがおそらく、この作品としてはより適切であったに違いない。山形の冥界婚が青森のとちがってただ絵馬を奉納するだけだったのが残念と負け惜しみを言っておこう。  冒頭に被災地で被災を描いた初の作品と言った。この作品はそれだけでない。被災後1年にして仙台初演、その半年後に初の東京公演であった。堀田清美の「島」が1955年、田中千禾夫の「マリアの首」が1959年、いずれも広島、長崎の原爆投下(1945)から10年以上経ってからの執筆、上演だったことを思うと、その迅速は日本演劇史に残ると言わなければならないだろう。日本が近代に入ってから急速に発達した“新劇”の分業とちがって、作・演出も出演も同じ人間が兼ねるのは当たり前、今!を描く“小劇場演劇”ないし“オルタナティブ演劇”なればこそ、である。 こうなると欲が深くなる。誰も経験したことのないことを経験した被災地から、“新劇”以来の伝統であり“現代口語演劇”でさらに補強され、今なお演劇の主流とみなされている台詞中心の“リアリズム劇”とは異なる、新しいドラマトゥルギーが生まれて来るかも?の期待である。事実、「White-あの日、白い雪が舞った-」の中にも1個所だが、父親の一卵性双生児だというその弟が一瞬にして父親の早変わりで出て来る、従来の“リアリズム劇”だったらあり得ない手法が採られていた。同じ「東日本」大震災の、福島原発事故も誰が、いつ、どのように描くか? 宮城野区文化センター開館記念事業「3.11 仙台⇔東京」に期待は昂(たか) まる。


--------------------------- 英語で感想を頂きました My Japanese wasn't good enough to get 100%, But I got some of the jokes, and many of the points. Miki was patient enough to fill me on some key questions afterwards. But, in a way, not understanding everything gave me more time to think about some of the other symbolism of characters names and actions. Like how "Hajime" said his first words after the characters started really talking about their feelings. I thought it was well written-- good use of humor for character development, and to both put the audience at the thought of such a weighty subject, and to pull them (us !) slowly and gently. The production was simple, but actually perfect. One of the producers sat behind us and was very kind. All in all, we really enjoyed it. Thanks again. 私の日本語の能力は、この物語を100%を理解するには十分ではないのですが、いくつかのジョークと多くの要点は理解できました。ミキが後で、私にいくつかの鍵になる要点を私に辛抱強く教えてくれました。しかしある意味では、全てを理解できないことが、逆に私に登場人物の象徴的な名前や演技を想像させました。例えば、”はじめ君”が、彼の最初の言葉(=はじめての言葉)を登場人物達が彼らの心情を本気で話し始めた後に言ったり、など。これは良く書かれている(脚本)と思います。登場人物の展開のためにユーモアをうまく活用し、また、観客に対してこのような深刻な課題を考えること、私達をそこからゆっくり、そして優しく救い出すことの両方を提供してくれました。作品はシンプルですが、実際には完璧です。プロデューサーが私達の背後に座っていて、とても優しかったです。ともかく私たちはとても楽しみました。あらためて、ありがとう。
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

感想
「熱狂」と「あの記憶の記録」の二本とも観劇しました。
劇団チョコレートケーキ、この劇団の社会派の作品の質の高さ、そして日澤さんの演出が大好きで気に入っています。
「熱狂」
今まで観劇したナチス題材の演劇のなかで最も面白かったかもしれません。良い意味で熱く男くさい演技に引き込まれました。西尾さんの演技、流石でした。役者の演技以外にも、全体の演出の流れの良さは観客を魅了していた様に感じました。

「あの記憶の記録」
戦争を体験していない世代にぜひ見てほしいと思う内容でした。静かに痛く重くのしかかる役者の演技は迫るものがありました。特に、メインの役者の方々の演技には流石の一言でした。しかし、新人の毛利悟巳さん(まだ演劇をはじめたばかりだと思いますが)の演技だけは、乏しい表情といかにも台詞言ってます!という言い回しで非常に残念でした。

今まで劇団チョコレートケーキの舞台でこのように感じた事はないのでちょっとがっかりでしたが、劇団自体は好きなのでまた観劇しようと思います。

ぼくに炎の戦車を~Bring me my chariot of fire~

ぼくに炎の戦車を~Bring me my chariot of fire~

梅田芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/11/03 (土) ~ 2012/12/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

どうして自分たちは許し合えないんでしょうか?
WIKIにも出てる位ですから、お2人の間に、埋めることのできない溝があるのは、感じます。でも20年以上も前だって、「人魚伝説」とかでも「許すよ」と言ってきたじゃないですか。もう2人が組むことはないのでしょうか?
蜷川さんが、もう蓮司さんたちと切り結ぶのを、自分の中で封印したのと、同じ道をたどるのでしょうか?
と思いながら観てると、1幕から涙がこぼれてきてしまい、どうしようもなかったです。

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

「あの記憶の記録」観劇
「熱狂」とともに「あの記憶の記録」も劇団チョコレートケーキの思想を見事に表しており,観劇の素晴らしさを感じさせてくれた。観劇中,涙が滲んできたのも久しぶりのこと。何も言うことはない。無理をして都合をつけながら,この作品を観劇できたことにただただ満足している。

F/T12イェリネク三作連続上演 『レヒニッツ』 (皆殺しの天使)

F/T12イェリネク三作連続上演 『レヒニッツ』 (皆殺しの天使)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/10 (土)公演終了

難解
必死で字幕を追いかけたけれど、言葉がほとんど頭に入ってきませんでした。3年前に同じイェリネクの「雲。家。」を観たときにもそうでしたので、やはり自分にとっては理解を拒絶するような抽象的な思考と言葉の扱い方をする作家なのだと改めて思わざるをえません。

アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』

アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]『1月8日、君はどこにいたのか?』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/11/02 (金) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしいの一言に尽きます
何より俳優のアンサンブルの凄さが際立った舞台だと思いました。真実がどこにあるのかが判然とせず、人間関係も煙に巻かれたかのような展開の中、自由を制限された社会に生きる若者たちの心の寄る辺なさが伝わってきました。
F/Tプログラム・ディレクターの次のツイートが、この作品を日本で上演する意義を何より表していると思いました。
「正直、私たちにはすぐには分からない部分も多い。その分からなさ。簡単には共感のできない、距離感。それを感じること自体が、この作品を日本でやることの意義だと、私は思う。素晴らしい俳優、一貫した演出。明らかにローカルな表現だ。彼らの足元から出てきた、強い表現だ。」

仮想家族

仮想家族

角角ストロガのフ

ザ・ポケット(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物
今回は少し多かったのかな!?と思いました。そのためか、前半はエピソードや人物紹介の部分が駆け足に描かれてるように感じ、相関図など、ついていくのが大変でした。中盤以降は色んな糸が絡んでいくさま、面白く観させてもらいました。後半にいくにつれ、バーチャルと現実の境がボーダレスになっていったのは狙いなのですかね!?分割されるセットもこの会場だと狭めで手前部分が見えずらかったのが残念でした。
最後に今回の毒は即効性でしたね。個人的にはじわじわくるほうが好みなのですが...

不変の価値

不変の価値

集団:歩行訓練

枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★

私の小さな滞在
変わってくのは、なんだろう。
彼等かも。バックグラウンドかと。そこのホームグラウンドだと。
通して、
作品が、なのかも。
私が、自身はそんな変わってないと思っちゃったとして。
それらを、通して、
彼等はこの同公演をやるのです。
そこここにたしかにある、不変の価値を、どうにもできず、でもどうにかして、なるたけきちんと、讃えて。
その行く先、枝光も、いい町でした。

きっといつかはHere we go!

きっといつかはHere we go!

劇団伽羅倶梨

KARAKURIスタジオ(大阪府)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/13 (火)公演終了

満足度★★★

お子様からお年寄りまで愉しめるお芝居♪
お子様からお年寄りまで愉しめるど真ん中のお芝居!
舞台のセットや衣装もかなりの完成度!
役者さんの安定感のある演技に予想を裏切らない展開
心温まるハッピーエンド♪
それは文部省推薦で小学校や幼稚園で公演すれば喜ばれる様なお芝居♪

お芝居の雰囲気としてはバカバカしさ全面の吉本と言うより
そこに人情を感じる松竹の様な感じの話しでしょうか?

安心できるお芝居ですが刺激物を味わった私には少し物足りなく感じる

駄目ですね…
素直に愉しむ事ができなくなった大人は…(^^;;

劇場内は常連客やリピート客が凄く楽しんでいる
温かい雰囲気に包まれていました♪

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