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横浜ダンスコレクション2002-2012「十年十色」

横浜ダンスコレクション2002-2012「十年十色」

横浜赤レンガ倉庫1号館

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2012/09/29 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

個性の集合
はっきりと個性を持っている人たちが、環境に媚びずにやりたいことをやり通した公演。

ワルツ

ワルツ

ペテカン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

観終わった後・・
何だか幸せな気分になるような舞台でした。とても面白かったです。沢山笑えて、ちょっと切なくなったり、ほっこりしたり・・。役者さん達も、みな個性的なキャラクターを活き活きと演じているように思いました。何だか、いい劇団なんだなぁと思いました。老若男女、多くの人達にお薦め出来る舞台だと思います。満足の舞台でした!

満月の人よ

満月の人よ

トム・プロジェクト

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

老齢者向き、安定感ある舞台でした
行かないと言いつつ、そっと観て来てしまいました。

隠れ村井ファンなので…。

天狗に攫われるとか、ネズミに引かれるとか、神隠しに遭うとかは、私の幼少期には、東京でも、祖母が二言目には言っていた台詞でしたし、とりもちも、蠅をたくさん採って、見た目が気持ち悪いと思いながら、すごいなあと感心したりしていました。

ですから、東京育ちの私にも、どこか、郷愁を覚える作品でした。

村井さんと岡本さんの自然体の演技と九州弁が、とにかく心地良く拝見できます。

池田さんも、作品によっては、ややデフォルメした演技がわざとらしく感じる時があるのですが、今回の舞台では、両親思いの人の良い息子ぶりがとても自然で素敵でした。

謎の女性を演じる、川崎さん含め、この4人のキャストの塩梅が全てに亘って、観客を心地良く舞台世界に誘う水先案内人的スタンスでいらっしゃいました。

特段、驚くような展開があったり、ドラマチックだったりはしないのですが、終始、居心地良く観劇できた作品でした。

ただ、これ、もしも、招待で行かれた観客は、十分満足される舞台だとは思いますが、チケットを買って、どうしても観たいと思わせるだけの吸引力は、どこか不足しているように思うのです。

演劇興行の難しさを痛感しました。

ネタバレBOX

私の生家は、以前、島田正吾さんのお宅だったせいか、納戸に、舞台道具だの、天狗のお面だの、いろいろなモノがありました。

私が悪さをすると、祖母が、そういう舞台道具を使って、私を脅かした記憶が蘇りました。

村井さんが、天狗のお面を被って、屋根に上がり、「天狗さんよ、どうか、もう大切な人を連れて行かんでくれ」と、空に向かって、叫ぶ場面が、村井さんのあまりにも秀逸な演技故に、涙が零れて仕方ありませんでした。

描かれている舞台は、70年代。もうこういう美しい日本は取り戻せないのかと思うと、村井さんの声に、自分の心の声を重ねてしまうところがありました。

西鉄ライオンズの芝居の時にも、感じましたが、私は、東さんの、劇団での作品より、こういう一般大衆向きな作品の方が、断然好みなのだと、改めて自覚致しました。
戦国うつけ絵巻 若き日の信長

戦国うつけ絵巻 若き日の信長

TEAM SAMURAI

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/26 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう一度・・
観たいと思う位に素晴らしかったです!ストーリーも役者陣も良く、迫力があり殺陣も素晴らしかったです。本編ではない演舞ショーは、正しく古典とと現代を融合したショーで楽しく且つ美しかったです。皆さん、素晴らしかったのですが、主役の藤原さんは、存在感がものすごくあり、目が釘付けになりました。本当に素敵な舞台でした。星★五つ以上です!

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。

マームとジプシー

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

共感。
幾たびも繰り返されるいくつかのシーン(想い出)、棒読み的なセリフからはじまる同じセリフと動作も、繰り返すごとに感情が入っていき、共感してしまいます。

ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】

ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事
前フリが丁寧すぎて展開が読める場面もあったがそれを補う演技力と勢い、台詞回しがあった。それは絶妙な配役がセリフやキャラに説得力を持たせている。
終盤15分の密室劇見せ場であるオチに向けての伏線の回収が見事で心地よかった

CAT'S EYE

CAT'S EYE

劇団ゲキハロ

サンシャイン劇場(東京都)

2012/09/23 (日) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

Bパターン
序盤のテンポにくらべ終盤がナカノビした感じ。

阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ

阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ

アミューズ

本多劇場(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

やるせない
美術や照明には、みるべきものもあったから救われた。

MYTH

MYTH

鈴木勝秀

サラヴァ東京(東京都)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/29 (土)公演終了

満足度★★★★

見て聞いて連想するシンプルな行為
`06に上演した同公演のリーディング版。
開場時はスズカツさん舞台のいつものナンバーでお出迎え。
Bar特有の開放的なスペースから聞く話はゆったり感あり、聞いてて心地よく、見て聞いて連想する極自然な行為と、曲者揃いの役者さん達。
静かに佇むだけで声の演技に充分惹き込まれた。
落ち着いた彩明度の舞台同様、照明効果が良い。役者の立ち位置というのか、椅子の設置の仕方も面白かった。

ネタバレBOX

独りぽっちの青年の心理と、対照的にのびのびした感じの友人、男親のオープンにしない愛情、もう独りの父親とも言える存在の弁護士。

静寂な中で小さな喜びや、分かち合う気持ちが美しくみえ、以前の舞台見た時とはひと味違った印象を持った。といっても、その時の日記読み返したら「良かった」しか書いてないんで、記憶が薄らいでいるけど‥(苦笑)

良い公演を見られて幸運。
DADDY LONG LEGS ダディ・ロング・レッグズ

DADDY LONG LEGS ダディ・ロング・レッグズ

東宝

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

気づかぬ想い
不器用な二人のようにも感じました。あまりにも有名なお話。二人芝居でどうなるのかな?と思いましたが、しっかり伝わったし、ジャーヴィスのジルーシャの一言一言に振り回されているのが、可愛いというか素直じゃないなと。ジルーシャもMrスミス(ジャーヴィス)に対してツンデレで返したりでこれまた不器用だなと。ジルーシャの足ながおじさんがジャーヴィスとわかった時の驚きはなかったと思うけど、その分互いに互いの事がわかっているし、大切な事もわかっているからあのハッピーはホッとしました。末長くお幸せにって思います(o^^o)

傀儡女~時の男最終章

傀儡女~時の男最終章

リリパットアーミーⅡ

ABCホール (大阪府)

2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

香りとは
人の記憶を呼び覚まし、その時の感じた事や見たものの事を思い出す。時の男シーズン最終章との事でキリタの目的であるとか大切にしていた人の事とか、その時代の人々の思いとか少し苦しくなったり。いいお話を見せていただきました。Studio Lifeの船戸さんが客演の感じがしなくて馴染みきっていたのが凄かった(笑)また違う作品で出会えたらなと思います。←劇団の本公演は勿論行きますけど!

ライフスタイル体操第一

ライフスタイル体操第一

はえぎわ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2012/09/28 (金) ~ 2012/10/08 (月)公演終了

満足度★★★

ネタばれしたところで・・・・。
劇団・はえぎわの【ライフスタイル体操第一】を観劇。

作・演出のノゾエ征爾は、2012年の岸田戯曲賞者だ。
この賞を取った劇作家の前後の作品は大体が面白い。


人は起きて、飯を食べて、トイレに行き、そして会社に行く。
当たり前の生活を送っている我々が、ある時ふと?そんなライフスタイルに疑問を持ったら・・・・。

10組近い老若男女の何もおきない日常生活を描いていて、その何も起きない毎日だからこそ、そこには最もドラマらしい事が隠されているのではないか?と人々の日常を断片的に描いていく。決して展開らしい展開はないのだが、当たり前の毎日は、実は起承転結の出来事だらけではないか?と観客に少しづつ投げかけて行き、そこに気が付いた瞬間にこの芝居の面白さが分かってくる。受身で観劇していたら、こりゃ退屈だなぁ!なんて騒いでしまいそうなほど、こちらの観劇する姿勢を問われる芝居だ。自分自身ですらこの様に感じたのは翌日で、「なんとまぁ駄目な観客だよなぁ、俺?」と自分の観劇姿勢を疑ってしまったものだ。
しかし今の小劇場の潮流は、この様な【無原則的巻き込み方】の芝居が多いようだ。アングラ代表格・故寺山修二の【肉体的巻き込み方】とは大いに異なるのだが、【無原則的巻き込み方】は、一歩間違えるとツマラナイという一言で済まされてしまい、忘れ去られてしまう危険性がはらんでいる。だが、明らかに時代と共に小劇場の表現方法は、多様化しているのは間違いない。

そこを戯曲のみ判断している岸田戯曲賞の選考委員の方々もあなどれない。

リリィ

リリィ

劇団競泳水着

元・立誠小学校(京都府)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

内面の演技の応酬
台詞と伏線を大事に使いながら、美大受験生と予備校講師の切ない一時期を60分にまとめた佳作です。クオリティは相変わらず高い状態を保っていますが、今回は、川村さんと細野さんの感情の動きを静の演技で見せる難しいお芝居のため、前回の「いと愛し」「わたしのせんぱい」とシチュエーションは似ていますが、観ている側の感情は微妙な取られ方をするかもしれません。
細野さんはまた小顔になったのでは?川村さんの制服姿は衰えない点が気になります。

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

何回観てるんですか皆さん・・・。
まぁ、そういう自分も二回目の予約はもう取ってありますけど・・・。

昔、ミュージカルを好きだった頃、同じ作品を何回か観に行ったことがありますが、それに似た感覚かもしれません。

実際、舞台の使い方や音楽の使い方から、昔ブロードウェイで観た『キャッツ』や『ターザン』なんかを思い出したので、きっとそういうことなんだろうなと思いました。

ネタバレBOX

というか正直、来ている客が何人かが可愛すぎて、そちらに意識が行ってしまい、集中できなかったので二回目に賭けたいと思ってます。

二回目は可愛い子が来てないことを望みます。
ズーキーパーズ ★第24回 池袋演劇祭「優秀賞」受賞作品★

ズーキーパーズ ★第24回 池袋演劇祭「優秀賞」受賞作品★

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/27 (木) ~ 2012/10/01 (月)公演終了

満足度★★★★

一味違った芝居の醍醐味
小さな動物園の職員と動物の表現がとってもユーモラスで面白い。
想像以上に内容が膨らんでいて、満足いく内容で良かった。
気分良く、帰りに過去作品DVDを数本買いました。

ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】

ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

2回目は1年生側で応援
考えてみたら小劇場でリピートしたのは初めてでした。
2回目でも、前回見れなかった3年生側の表情
ついナイゲン資料に目を通して下を向いていた時
各クラス代表がどんな感じで資料を眺めているのか等
1回目で見れない所が見れるので2回目でも新鮮。
チョット解りやすく替わってる所もあったようで、再度楽しめました。
(黒板の文字が多気かったり、サッとがめちゃ長くなったり、落書きも)
流石に2回目だから思わず噴き出してしまう笑はありませんでしたケド
1年の応援団な感じで3人の背中から3年というより
中堅社会人3年目のような大人び過ぎな人々を睨んで
違う気持ちで楽しめた作品でした。
お勧めした小劇場初体験の方にも楽しんでもらえたし
9月の終わりと共に、私は社会人だけど初日観劇から1週間の夏休み終了(照明も夕暮れに変化していくように)って感じですね。
あの場面の近くでもう1度見たいと思う人もいるんじゃないでしょうか?
直ぐ再演とかは希望しないけど、脚本だけ独り歩きしてもいい作品だと思う
アガリスクさんには次回新作を期待して、最終的には現役高校生の学際で
ナイゲンが上映されてるなんてのが、いいんじゃないでしょうか?
また忘れかけた頃に再演は観たいですね。
反対側で見れた監査さんは可愛い、ジャージなんて勿体ないぞ!

田舎の侍 【8日(月祝)14時の回、当日券ご用意してあります!】

田舎の侍 【8日(月祝)14時の回、当日券ご用意してあります!】

劇団鹿殺し

HEP HALL(大阪府)

2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

全てがハイクオリティなエンターテイメント♪
殺陣あり!歌あり!ダンスあり!お笑いあり!
全てが完成されたエンターテイメントなお芝居!!
いゃ~~お見事!
特に今回はロックオペラだけあって歌との融合がいい感じで調和していた♪
それとお笑い要素がかなり盛り込まれていて終始、笑いに包まれていて楽しい♪

スピード感があってテンポ良く展開されて微塵の隙も見せない程、
色々な要素が盛り込まれている細やかな動き!
魅せ方も妥協を感じさせない演出もいいですね(^^)
そして、基本の話しも惹きこれます♪

役者さんも魅力的にキャラを演じています!
何と言っても主役のオレノグラフティさんがいいですね♪
生き生きと演じる侍姿は観ていても気持ちいいぐらい弾けていました~!
その他の役者さんも力強い!一人で何役も演じてる人も違和感なく観れました!
何より演じている人が皆さんカッコいい~(^^)

これだけ完成度の高い作品を観せられると圧倒されて只々、感動!!
鹿殺しの魅力が存分に発揮されていて、
4000人の観客を動員できる力を納得できた見応えあるお芝居でした!

Twitterでの観劇後の呟きを多さを見てるだけでもお客さんの満足度が伝わります(^-^)/

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。

マームとジプシー

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

リフレイン体験、納得と不満と
リフレインという技法の効果は体験することができたが、ややたいくつな舞台だった。生身の俳優がリフレインという技法で的確に表現することのむずかしさを感じた。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

中野坂上の変

中野坂上の変

小西耕一 ひとり芝居

RAFT(東京都)

2012/09/27 (木) ~ 2012/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

バラエティに富んだひとり芝居
私はまだ小西さんの舞台を2本しか観たことがないが、いずれも強烈な印象を受けた。
70分とコンパクトな中で変化に富んだ5つのストーリーが展開するのが楽しい。
4人の作家が脚本を提供するだけのセンスと実力、それを受け容れる素直さが感じられる充実の舞台だった。

ネタバレBOX

初めて中野のRAFTへ行った。
段差のある客席もゆったりしていて椅子も座り心地がいい。
座席に置いてある当日パンフの中に劇場内での注意事項がもう書いてある。
たぶんすっきりと始まるに違いない。

1.「五十嵐教授の講義~僕こそ君の地球防衛軍~」 作・根元宗子(月刊「根元宗子」)
五十嵐教授は大学で「恋愛心理学」の講義をしている。
これまで何人もの女性に振られ、それから「恋愛心理学」を極めたと言う教授は、
「男としての道」を説き、それを実践していたのだが・・・。

いきなり教授の講義が始まって、その口調に少しびっくり。
こういう話し方をする小西さんを初めて観た。

2.「欲望」作・ハセガワアユム(MU)
カメラマンの男がモデルに話しかけながらシャッターを押している。
「そうそう、いいよ~。ほんとに可愛いねぇ」といかにもカメラマンらしい乗せ方。
そのうちにモデルのある発言にひどく動揺する。
彼の口から出た言葉は「10歳」「手を縛って」・・・。

怪しいでしょ、このカメラマン、アイスキャンデーとか。
でもこの“火サス”の犯人みたいなカメラマンが妙にはまってるから面白い。

3.「マジでインする5秒前」作・櫻井智也(MCR)
「よっちゃん」は始めて彼の古いアパートに来てシャワーを浴びている。
彼はそのよっちゃんに向かって話しかける。
ずっと友達で来たのに、なぜかここへ来て男女の関係になったらしい二人の
あからさまな会話が声高に続く。

個人的に一番面白かった作品。
台詞に勢いがあって、演じる人の腹の底からずるずるといろんなものが
引きずり出されてくる感じ。
若い男女には若いなりの見栄や不安や寂しさがあって、
そのコントロールにこんなに苦労するのか。
古いアパートのシャワーの水圧がこんなにもシチュエーションに彩りを添えるとは(笑)
優男の小西さんが、普通の“男っぽさ”全開なのがとても面白かった。

4.「僕の話」作・舘そらみ(ガレキの太鼓)
落語家のように座布団に正座して29歳の役者が語り始める。
夕べ人を初めて人を殺したのに平気な顔で「恋人同士の芝居」なんか出来ない・・・。

どこまで事実でどこからが創作なのか一瞬分からなくなるような、
境界線上を歩いている感じがしたのは、緊張感が伝わってくるから。
自分はいつ、どこから演じ始めるのか、24時間演じているのか、
役者さんなら誰もが持っている葛藤なのかもしれない。

5.「脚」作・小西耕一 特別出演 山田奈々子(日替わり)
モデルの女性が画家のアトリエにやって来たが、彼は脚しか見ないし脚しか描かない。
調べてみると“脚ばかり描く”有名な画家で、再びモデルの依頼が・・・。

二人芝居のこの日の相手役は山田奈々子さん。
つい先日MCRの舞台で男どもを罵っていた奈々子さん、今回は画家のモデル役。
「描く」という行為を挟んで向き合う画家とモデルは
次第に発言がストレートになり、結果的に自分自身をさらけ出していく。
そのプロセスと正直な自分を出しきった満足感みたいな表情が面白い。
脚かストッキングか、確かにそれは問題だ(笑)

暗転を挟んですっきりと進行する5つのストーリー。
役者が作品に出会うことの大切さを強く感じた。
日頃の舞台で与えられた役を演じることはもちろんだが、
「こういう役をどう演じてくれるかな」という興味や
「こういう役を演じさせて欲しい」という要求を
ひとり芝居というスタイルは実現してくれる。
役者さんにとっては大変なことだろうが、
変化と進化を同時にプッシュする強力な推進力かもしれないと思った。


ふきげんなマリアのきげん

ふきげんなマリアのきげん

green flowers

シアター風姿花伝(東京都)

2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

惹きこまれました
こういう落ち着いた脚本のお芝居は好きです。役者さんも腰が据わっていて、安心して観れるというか、こちらもじっくり楽しめます。脚本、演出上の工夫もあって、見事に惹きこまれました。

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