最新の観てきた!クチコミ一覧

124301-124320件 / 189887件中
PHANTOM 語られざりし物語~The Kiss of Christine~

PHANTOM 語られざりし物語~The Kiss of Christine~

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2012/10/06 (土) ~ 2012/10/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

PHANTOM
映像が本当に綺麗でPHANTOMの世界観をより深く堪能できました。
エリックのクリスティーヌを愛するが故のいろんな葛藤が切なすぎて、胸がぎゅうぎゅうと苦しくなりました…
後半は涙なくして観れませんでした。

水をめぐる2/水をめぐる3

水をめぐる2/水をめぐる3

劇団こふく劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/10/11 (木) ~ 2012/10/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

水を渡って
こふく劇場さんは宮崎の劇団です。
東京へはフェリーなどを使って海の上をいらっしゃった模様です。
水を渡ってやってきた、唯一無二の劇世界。
身震いするほどに深く、星の瞬きのように軽妙。
台詞はもちろん、当日パンフレットの文章にいたるまで、散りばめられた言霊の数々が、時に肌をくすぐり、時に刺すように胸に沁みるのです。
俳優の肉体が、言葉を火花に変える瞬間に、ぜひとも出会ってください。

ミュージカル「マリオネット」

ミュージカル「マリオネット」

ミュージカル座

六行会ホール(東京都)

2012/10/12 (金) ~ 2012/10/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

笑いと涙と感動
素敵な舞台を観ると心が洗われるような感覚に陥ってまた、明日からまた頑張ろうって元気を貰える。そんな公演でした。
お互い思いやる気持ちって大切。素晴らしい舞台でした。

まつもと企画 vol.1『トコトココントコトン 短いのいくつか』

まつもと企画 vol.1『トコトココントコトン 短いのいくつか』

小松台東

RAFT(東京都)

2012/10/10 (水) ~ 2012/10/11 (木)公演終了

満足度★★★★

コントとしてなら
お芝居というよりお笑いなのかな。距離感がやたらと近い空間でのコント、コメディ的時間でした。以下

ネタバレBOX

RAFTはコストと距離感という利点がある分、ダラけた流れにしないようにするとか深みを持たせるとか、見せ方の難しさがありそうだと思いました。三姉妹とラストの堀さんのツッコミが特に面白かったです。脚本というよりも、役者さんここの( 芸人さん? )スキルの高さもあったか。勢いだけなのかもしれませんが、即興力とエネルギー、よく伝わりました。紙芝居は、無駄な一コマやゆる過ぎる空気なのですが、何故か許せて見てまう不思議さでしたね。引っ越しのダンボールなど、それだけ重い物なら、降ろす時うまい置き方しないと指が潰れるとか、細かな描写や作り込みは欲しかったと思います。コントとしてなら、単純に笑ったりして見られます。
さわやかファシズム(無事公演終了!ご来場まことにありがとうございました)

さわやかファシズム(無事公演終了!ご来場まことにありがとうございました)

INUTOKUSHI

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/10/03 (水) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

つくづく
自分はこういうのを楽しむセンスがないんだなと思いました。私自身の問題なのでしょう。不謹慎な内容云々というより単純に「笑い」として「コメディ」として面白さを感じませんでした。「爆笑レッドカーペット」でいう小笑いとか中笑い程度のネタを、ノリや勢いでごまかしている感じがしました。満足度は「評価しない」にします。

ネタバレBOX

ネタバレというか私自身の話。
最後のサイリウム、受け取らなければよかった。立たなければよかった。振らなければよかった。役者さん達が一生懸命やっていることは充分伝わったから、それに応えなきゃと思った。でも多分それは間違いで、自分は空気を読まず座っていればよかったのだと思う。サイリウムを振っている時、限りなく殺意に近い悪意みたいな感情が芽生えて、どうしようもない気分になった。この舞台を作った人間をぶん殴ってやりたいと思った。
作品としてあのような表現が許されるのなら、私がこの場でこういうことを書くのも許してほしい。作・演出家の方が「そういうことを言う奴もいるだろう」と理解してくれると信じて、分かってくれると信じて、敢えて書く。
私は、作・演出家の顔を、原型を留めなくなる位、殴ってやりたかった。そんなことを考えながら家に帰った。(もちろん考えるだけですぜ。実際にやるわけじゃない、当たり前ですけど)。
作品として有りか無しかと問われたら有りと答える。無しと言うのはよくない。
封じられるべきじゃないと思うし、続けばいいと思う。でも俺は嫌い。要はそういうことなんだと思います。
傘月(サンゲツ)

傘月(サンゲツ)

乞局

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/10/10 (水) ~ 2012/10/17 (水)公演終了

満足度★★★★

家。
「家」とは何か。住むとは何か。誰かと同居するとはどういうことなのか。重すぎもせず軽すぎもせず、適度な笑いを含めながら心の在り方、微妙な揺れ方、すれ違い方を織り交ぜ、ヌルッと駆け抜ける2時間。面白かったけど、観たあと、心に刻まれる何かがもうちょっとだけ欲しかったなぁと思います。ところで「15歳未満入場不可」の意味がよく分かりませんでした。内容的には何の問題もないと思うのですが…。

ネタバレBOX

「人」という字は人と人が支え合って出来ているというが、実際には片方が一方的に支えて、もう片方は寄りかかっているだけ。なんて笑いのネタでよくありますが、本当にそうで、そういう微妙な力関係で成り立つ人間関係の描写は好きです。
あと「家」特有の空気をぶち壊して乱入する「営業マン」は面白かったですね。
剣戟はる駒座津川竜 梅田特別公演

剣戟はる駒座津川竜 梅田特別公演

剣戟はる駒座 with竜泉会

梅田呉服座(大阪府)

2013/09/01 (日) ~ 2013/09/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

もう一度おし観たい
楽しい でも 
ちょっぴり切ないロマンス♡
あちこちに 笑いのツボがちりばめられてあって
本当に楽しいお芝居でした。
それでいて 武士の面子など 江戸時代の考え方が描かれてるし
時代の言葉づかい 武家の言葉づかいが きっちりしてて
気持ちよく 見せてもらいました。
是非 もう一度観たいお芝居です

第二部は
華やかに 優雅に 
男らしく 男前に 
バラエティーに富んだ 素晴らしいショーでした。

愚か者

愚か者

兎団

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/10/11 (木) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

もっと狂乱を
はじめてのかもめ座。奥行きがとてもある小屋でした。平日昼間でしたがお客様は多かったと思います。ドタバタという感じで暴れてました。エネルギーを感じつつも、もっともっと欲しかったです。以下

ネタバレBOX

戦国武将やファーブルが、精子やら卵子やら、母の子宮内で受精し誕生する過程と織り混ざったお話。アングラ、でいいんですよね?設定はめちゃくちゃに感じつつも、草食系やら各精子の情報であらかた人生が決まっている設定など斬新でした。役者さんのセリフのトチりと、設定は面白いのだけどわからなくなる時が多かったです。縦長の板を立体的に使うのはとても面白かった。根本的な細かさの作り込みを伝えて欲しいなと思いました。
信長さんは、容姿端麗で雰囲気が凄くあっていました。セリフを畳み掛ける強さと狂いっぷりを出せれば、より味が出ると思います。こないだやっていた人間失格、佐藤さんのキャラの違いに驚きました。
夫婦Gipsプログラム「無事に終了!ありがとうございました!」

夫婦Gipsプログラム「無事に終了!ありがとうございました!」

ジャイアント・キリング

ザ・ポケット(東京都)

2012/10/11 (木) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

いいテーマでしたね。
個人主義になりすぎて相手を否定し受け入れることが出来なくなったり、許すことが難しくなり、本来の素直さを見失ってしまう。そんな現代にほんとにぴったりのテーマ。当たり前のことを言えばいいのに言えない、人間の素晴らしさは許すことと感謝なんじゃないかな。挿入のダンスが気に入ったけど男性の方はもう少し絞ったほうがもっと素敵になると思う。

芸術祭十月大歌舞伎

芸術祭十月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2012/10/01 (月) ~ 2012/10/25 (木)公演終了

満足度★★★

夜の部鑑賞
ドラマチックな『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)』と、様式性の高い『勧進帳』の2本立てで、どちらもケレンの効いた派手な演出はないものの、伝統芸ならでは芯のある演技に引き込まれました。

『曽我綉侠御所染』
腰本との不義を密告されて為に侠人となった男が周りの厚意を裏切りだと勘違いして関係のない人を殺してしまい、後に真実を知って妻と共に自害するという悲劇的な物語でした。
敵対する5人ずつのグループがシンメトリックに七五調の台詞をやりとりする趣向の冒頭場面が楽しかったです。誤解が解けて、尺八と弧弓で合奏しながら息絶えるラストがドラマチックでした。
悪役に見えて実はそうではない男を演じた尾上松緑さんの眼光の鋭い表情が印象的でした。

『勧進帳』
言わずと知れた作品で、舞台奥に2列にずらっと並んだ出囃子や、古めかしい台詞の言い回しが格調高く(その代わり何を言っているのかは分かり辛かったのですが…)、様式美と華々しさに溢れていました。
松本幸四郎さんの弁慶と市川團十郎さんの富樫のやりとりが見応えがありました。弁慶の舞も迫力と優雅さがあり素晴らしかったです。
昼の部では弁慶と富樫の役を入れ替わりで演じているので、そちらの組み合わせも気になりました。

無差別

無差別

柿喰う客

HEP HALL(大阪府)

2012/10/03 (水) ~ 2012/10/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

全ての無駄を取りのぞき、研ぎ澄まされたシンプルなお芝居
全ての無駄を取り省き、研ぎ澄まされたシンプルなお芝居!
圧倒的な役者力!
いゃ~終始、舞台に釘付けにされました!
それは一瞬も見逃さない様に瞬きさえも忘れるぐらい…
観終わった後に余韻が残ります!

柿喰う客の公演は女体シェイクスピアシリーズしか観た事はなく、
リズミカルでテンポのいいキレキレの演技の印象でしたが
今回は柿喰う客のメンバーだけの公演で印象はまた全然違っていました!

中屋敷さんの演出は前々から凄いと思っていたのですが
今回は客に媚びないで自分のやりたい事をやった作品だとアフタートークで話しされてました♪
やはりこの人の演出は私たちの想像力をはるかに超えてます!

これは中屋敷さんが劇団員を信頼されているからできた作品かもしれません
それぐらい役者さんの迫力ある演技に魅了されて愉しめました!

★ヤカラヤイヌキチ役の玉置玲央さん!
いつもながらキレキレの熱い演技!
昨年にこの人の演技を観なかったら今の柿喰う客のお芝居にも
出会わなかったかも知れないぐらい衝撃的な出会いでした!
だからこの人の出演される作品を追っている私がいるかも知れません♪

★ヤカラヤイヌコ役の七味まゆ味さん!
不思議世界感を創り上げる独特な演技が印象的!
どんな舞台でも存在感たっぷり♪

★ヒミズヒメ役の深谷由梨香さん!
絶頂マクベスで私の4月度MyBestの役者さんに選ばせて頂きました!
高い声に強弱をつけて発する声は凄く響いて聞こえて、魅了的です♪

★オオグスノコダマ役の大村わたるさん!
この人は初見?なのですが風貌がより一層役を引き立てていて、
ハンパない熱量がビンビン伝わりました!

★ヤカラヤヒトノコ役の葉丸あすかさん!
こんな従順で愛くるしく切ない犬を見たのは初めてです♪
最後のシーンはウルウルさせられました( ; ; )

★シントクマル役の永島敬三さん!
感情を踊りで表現するしなやかな動き♪
最後に正面を向いて語りかけるシーンも熱かった!

最後にこれが見納めの出演なのか⁈
★テンジンサマ役の中屋敷法人さん!
強力な役者陣に混じっても全然ヒケを取らない演技!
さすが演出もされるのでご自身の見せ方を分かってる⁈
また役者としての顔を見せてください♪

恐るべし!柿喰う客の劇団員の役者力!
こんな刺激的なお芝居を見せられた次の公演が待ち切れません!

11月の公演は東京と岡山みたいなので残念過ぎる~_| ̄|○
是非、関西でも公演やって欲しい~!!

PS: 急な日程変更のお願いにもすぐに対応して頂き、
そしていい席をありがとうございますm(_ _)m 感謝いたします♪

傘月(サンゲツ)

傘月(サンゲツ)

乞局

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/10/10 (水) ~ 2012/10/17 (水)公演終了

満足度★★★★

過酷な状況、なのでしょう
面白おかしく皮肉っぽく、楽しみました。

ネタバレBOX

何かの災害が起きた後の数ヶ所の状況を切り取ったストーリー。スタート時は災害直後の極限状態かとも思いましたが、かなり日数が経過した後のようでした。

災害後に男女が頼りたがる傾向があるという話は聞いたことがありますが、こちらでは、砂塵まみれの地上を避けて地下室に逃げ込んだ姉妹は男をこき使い、挙句の果てには食料調達をさせて戻って来たときには精子を出してから地下室に入るよう指示する始末。

一方、避難所では、ボランティアは気を遣いながらもやっぱり物見遊山的なところがあったり、現地の人は複雑な気持ちで被災者を演じていたりします。

外部と連絡が取れた人と、未だに取れていない人とでは緊張感が異なります。

全てを失った人たちに車の便利さを説き、車を売りつけようとするセールスマンには圧倒されました。商売として正しいのか間違っているのか、倫理的にはどうなのか、先見の明があるのか馬鹿なのか、そんなことは度外視して自転車で現地を駆け回るジャパニーズセールスマン、それくらいのガッツが今の日本には必要なのかもしれません。
音楽劇「ファンファーレ」

音楽劇「ファンファーレ」

音楽劇「ファンファーレ」

シアタートラム(東京都)

2012/09/28 (金) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

音楽劇!!
シアタートラムに緞帳があるぞ!(笑)音楽劇を楽しみました。生の演奏、生の唄声、そしてダンス。それぞれの演出がうまく一つになっていて、あっという間の楽しい時間でした。終演後、思わず口ずさむ「ファ、レ」「う・た・お…♪」なるほどな柴幸男作品ですね。他の公演も観てみたいです。

ジェーン・エア

ジェーン・エア

松竹

日生劇場(東京都)

2012/10/06 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

歌いっぱなし
松たか子さん大好きだから♪サイコーなひとときでした。橋本さとしさんの歌もまた良かったです。物語も分かりやすかったし。とにかく圧巻!!

園喜輔 創る踊る

園喜輔 創る踊る

有限会社オフイス拓‐TAKU-

国立劇場 小劇場(東京都)

2012/10/11 (木) ~ 2012/10/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

表現というものについて考えさせられた
日本舞踊の魅力が伝わりましたです。
2作品の間に解説が入るので、
自分のような素人でも理解でき勉強になりました。

所作の素晴らしさに感動

<2時間20分(休息2回入れて)>

しっかし、この規模で小劇場と名乗るかー・・。
(ここ来るのは2回目です)

高齢な御婦人方の着物姿での観劇が多かったです
(でも、いい年した大人が劇中に物音出したり話したり・・・。
一部の人のマナーの悪さにビックリしました。)
(着物着てくる方は上品でマナーもGood!)

ネタバレBOX

今回は江戸に誕生した清元の名作二曲を解説も交えて、
より一層充実した舞台をご覧頂けるよう企画いたしました。
芸術の秋、ぜひお誘いあわせの上、
ご来場賜りますようご案内申し上げます。→の言葉に偽りなし!

1. 清元 傀儡師(かいらいし)  花柳園喜輔 <24分>

 文政7(1824)年江戸中村座で三代目坂東三津五郎によって初演された
歌舞伎舞踊で、各流に伝承されていますが、今回は素踊りにより上演。
首から下げた箱から出す人形の芝居。一人舞台なので、
その人形も自らが演じるという事になっています。(手の動きが綺麗でした)

 -幕間 <5分>-

2. レクチュア 江戸浄瑠璃清元節の魅力 <40分>
      ゲスト 神田外語大学名誉教授 池田弘一(羽織袴で解説(^^)

 さまざまな浄瑠璃の中で最も新しく誕生した清元節の魅力&
今回二作の解説も交えて、定評のある池田節で話していただけました。
御高齢ながらユーモアも交えて大変楽しく拝聴でき、勉強になりました。

 -幕間 <20分>-

3. 清元 隅田川   由井宏典 演出  花柳園喜輔 振付 <40分>
   船長 藤間勘左(客演)
   班女 花柳園喜輔
 能の「隅田川」を基に、明治期、条野採菊作詞、
二世清元梅吉作曲により発表された本作は、
江戸の粋(いき)を身上とする清元が、
新しい芸風を備えた物として評価さていますが、
今回、整理した演出・振付によって再構築しご覧いただきます。

・・・・・・・二人が舞台上で船に乗って向きを変える動きに、
伝統芸の凄みを感じずにはいられませんでした。

-花道を用いた艶やかさも魅力でありました-


教授の説明ETC

心中が世の中で多くなって、
見本となるような芝居=風俗を8代将軍吉宗が禁じた。

豊後節=丸裸とも云われて愛された

A.D.1964日本の浄瑠璃を見て、
ベンジャミン・ブリテンがオペラ「カリューリバー」を作った
(教授は実際に見れたそうです)

三味線は16世紀後半に、沖縄の蛇皮線(100年先輩)より生まれた。
それまでの”能”は能の4拍子でやっていたが、
三味線の表現力の多彩さで取って代わった。

浄瑠璃の起源14世紀から15世紀ごろ
薬師瑠璃光から命名された”浄瑠璃姫”=琴が巧かった。
笛の巧かった”牛若丸”と結ばれるが、まぁ結局別れます・・・。
その史実の話を脚色=敵役に姫の継母作って、牛若丸を謀略で殺害。
姫は若宮八幡のお告げで知り、大小の天狗が亡骸を掘り出し。
牛若にすがって涙をこぼし、その涙で牛若が蘇るという。
でも別れていくが、その後姫は継母に殺され。
後日談で、再びその地を訪れた牛若が姫の顛末を聞き継母を殺すと。

姫の存在が無くなっても話が、道々の者に三味線で語り継がれて。
「浄瑠璃」となったそうです。

ホント勉強になりましたー
かもめ来るころ

かもめ来るころ

トム・プロジェクト

カメリアホール(東京都)

2012/10/10 (水) ~ 2012/10/11 (木)公演終了

満足度★★★★

映像的な表現が良かった
史実は目が離せない迫力がある話でありました。
夫婦の仲睦まじさが心温かくする二人芝居。

かもめ来るころ

かもめ来るころ

トム・プロジェクト

カメリアホール(東京都)

2012/10/10 (水) ~ 2012/10/11 (木)公演終了

満足度★★★

初演と再演の間には、2011年3月11日が横たわる
九州に建設された火力発電所反対の運動にかかわってきた、実在の人物を描いた作品。
しかし、舞台としての面白みには少々欠ける。

ネタバレBOX

タイトルとか、フライヤーの写真とか見ていると、老夫婦のちょっといい話なのかと思っていた。
が、少し違っていた。

松下竜一という実在の人を描いた舞台だった。

豆腐屋を営んでいた松下竜一は、短歌からエッセイを書くようになり、豆腐屋をやめて、作家として生活していく中で、公害を知り、九州にできる火力発電所反対の運動にかかわっていくことになる。
そうした彼の姿を、彼の妻とともに描いた作品だった。

この作品は3年8カ月ぶりの再演だと言う。
初演と再演の間には、2011年3月11日が横たわる。
したがって、この作品の後半で述べられていく火力発電所建設反対の意味も、観客にとって大きく変わってくる。

確かに、そういう意味では興味深い物語ではある。
しかし、舞台としての面白みには少々欠ける。

すなわち、オープニングとエンディングは別として、松下竜一とその妻の話が、あらすじのように、説明されていくだけなのだ。

特に後半では実際の写真や彼の肉声まで流れる上に、基本、妻のモノローグが物語の中心となっているのだ。どうもこれでは舞台として面白くない。
役者の再現ビデオを交えながら、その人と業績を紹介していく、ドキュメンタリーの映像作品のような構造なのだ。
ラストは、彼がその後どうなったのかが、字幕で示されるに至っては、そういうことを含めて、舞台作品にしてほしかったなあと思った。

この作品と同じく、ふたくちつよしさんが、作・演した『一銭五厘たちの横丁』と、この作品は似たようなアプローチであり、演出方法なのだ。
『一銭五厘たちの横丁』のときはそうした写真などの実写が大いに生きていたのだが、今回はそうはならなかった。もっと大胆に脚色してもよかったのではないかと思うのだ。モノローグはもっと減らして。

舞台は、高橋長英さんと、斉藤とも子さんの2人芝居。
50歳になるはずの斉藤とも子さんは、19歳の妻から演じるのだが、若々しくって驚いた。うまいなあと思う。かたや、30歳の竜一を演じる高橋長英さんは、少し無理があるようだ。動きがなんとなくお年寄りなのだ。しょうがないけど。やはり味があってうまいとは思うのだが。

竜一の作った短歌が、暗転・セット換えのたびに幕に映されるのだが、後ろの席からだと読みにくい。出すタイミングも失敗していたりしているし。
全体的にあまりにも暗転が多すぎるので、テンポが悪く感じてしまうのはもったいない。
さわやかファシズム(無事公演終了!ご来場まことにありがとうございました)

さわやかファシズム(無事公演終了!ご来場まことにありがとうございました)

INUTOKUSHI

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/10/03 (水) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

もっと激しく空虚に
飽きなかったけど意外と満足度は低い。
ラストかなあ。
もっともっともっともっともっとを望んでしまうのだよ。
「面白ければいい」という暴力で、他者の口を閉じさせるのは、皆もこちらの世界で体験済みのはずだからね。

ネタバレBOX

さわやかでもなければ、ファシズムでもない、そんなどうでもいいことは脇に置いたとして、インモラルでもなければ、反体制でもない。
彼らの立ち位置が……なんてことはどーでもいいのかもしれない。

なんていうか、すでにインモラルと思える世界とこちらはすでに地続きなわけだから。それは承知の上だろう。
「面白ければいい」という暴力で、他者の口を閉じさせるのは、皆もこちらの世界で体験済みのはずだ。
いつも「安全な側」にいたいのも同じ。

マイノリティという名の下に、負けた人たちを集めて、逆恨み的に復讐をしていく。
そこには利用する者と利用される者があり、それは気がつかないところが恐い。
オロチも業田もそれは同じで、数の理論と空気がすべてを支配する。

彼らのバカ騒ぎは、騒げば騒ぐほど空虚になっていく。
ラストの大合唱の先にある、客電が点いた後の、観客が互い顔を盗み見たりして、ゴソゴソと立ち上がって、羊のようにもそもそと出口に向かう、その一瞬一瞬が、この演劇の本当のラストではなかったのだろうか。
ナントカいう折ると光るヤツを手にして、ちょっと振ってみたりしして、にやけつつ、階段を上がっていく、その後ろ姿にラストがある。

本当に虚しいわ。

つまりだ、1人でテレビ見て、1人で毒吐いたり、仕事で同僚や先輩のことで陰口叩いていたりする私たちが、オロチが集めたマイノリティたちであり、業田的なところに一緒に面白がって乗っていくのも、同じ私たちであるということ。

面白がるだけだから、「アレルギーだからちょっと…」という人に、「食べろ! 食べろ!」とはやし立てても、当然責任感とかは微塵もない。当たり前だ。
これが、新しい暴力的なファシズムなのかもしれない、とか。
そんなことはどーでもいい。

ただ、舞台としては、オロチがマゴコロとかデッパとか集めるところが、実に丁寧に描かれていくのだが、ラストがなんか拍子抜けである。
「えっ何、これだけ?」と思ってしまった。

整理された結論が出るとは思ってない。たぶん混沌が描かれると思っていたのだが、意外にそうでもなかった。
モロ出しのシーンも、最初は少し笑ったが、途中からはさほど面白くなかった。
意味はわかるけど、ただ出せばいんじゃなくて、何か見ている者をうんざりされるようなこととか、「バカじゃないの」と呆れさせるところまでの昇華が欲しかった。
単に、他人の下半身を見ているだけというのが面白くも何ともないということもあるのだが。

これだけの作品を作り上げたのだから、ラストは、もっともっともっと、を望んでしまう。
そこが非常に残念無念。

もっと激しく空虚に! 
世界は虚しいのだから!

にしても、みんないい感じにうまい。
服部の満間昂平さんとか、デッパの鈴木アメリさんとか、ちか先生の帯金ゆかりさんとか、いい仕事していた。

<2012.10.13追記>
若干マヨさんの「観てきた」を読んで、目からウロコでした。
あの光るヤツ受け取らない自由も観客にはあったはずなんですね。
「笑いながら全員が受け取ったかどうか確認しています」みたいな脅し(笑)で、全員が持たされ、立たされ、舞台の都合によるタイミングで振らされ・・・まさにこれが「さわやかファシズム」でした!(笑)
そんな意味があったのか〜! そういう「意味」で、「参加」してたわけだ。
知らず知らずのうちに、取り込まれていたということで、意図しているんだろうな〜。劇中と同じことをやられて、やっていたとは!
お見事と言っておこう。
K.ファウスト

K.ファウスト

まつもと市民芸術館

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/10/06 (土) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ゲーテが化けて
串田さん的人生賛歌に思える3D祝祭劇。小日向さんがキュート過ぎる。雛形である必然性はみえない。

キャッツ

キャッツ

劇団四季

キャノン・キャッツ・シアター(神奈川県)

2009/11/11 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

超一流のエンターテイメント
一流の演技に達していた人が何人も何人も。
こんなにレベルが高いとは思わなかった。
コアな演劇ファン以外にも、一般のお客さんがとても喜んでいた。
四季は演劇ファンのすそ野を広げている。

このページのQRコードです。

拡大