最新の観てきた!クチコミ一覧

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第二回 演劇早慶戦

第二回 演劇早慶戦

演劇早慶戦実行委員会

牛込箪笥区民ホール(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/08 (土)公演終了

満足度★★★

奇策が裏目の早稲田2連敗…
作品ではなく沙翁その人をテーマにしたという早稲田の「青の楽園」は奇策が裏目に出て自滅?
対する慶應の「ロミオとジュリエット/ロミオとジュリエットみたいなの」はロミジュリに飛龍伝を組み合わせてワカり易く娯楽性も持ち合わせ、「よくワカっていらっしゃる」な感じ。
思い返せば第1回も早稲田は終盤で映像を使う奇策…と言うより演劇表現を放棄する愚策(←私見)を用いて敗れており、第3回は2度連続の敗退を糧として頂きたく。

なお、今後の改善策の参考までにマチネのタイムテーブルを以下に記しておく。
13:20 開演(20分押し)
13:30 早稲田大学「青の楽園」開演(上演時間65分=5分オーバー?)
14:35 休憩(予定では15分間が40分間に)
15:15 慶應大学「ロミオとジュリエット/ロミオとジュリエットみたいなの」開演
16:15 両校エール交換・開票結果発表
16:35 終演(ソワレ開場予定時刻の5分後)

夏葉亭一門会vol.5

夏葉亭一門会vol.5

夏葉亭一門

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/12/11 (火) ~ 2012/12/11 (火)公演終了

満足度★★★★


白かったです!

INORI

INORI

劇団 M'sカンパニー

Livetheater間~まほろ~(東京都)

2012/12/06 (木) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

悲しいストーリー
今も、日本のどこかで、世界中のどこかで残っている宗教と差別での争い、信仰の薄い自分にはそれほど身近には感じられなかったですが、実際に世界では宗教の争いで戦争にまでなろうとしている事実、いろいろ考えさせられることがつまっていて、少しでも差別や争いがなくなるよう祈りたいですね!

グッバイ、マザー(たくさんのご来場&コメントありがとうございました!)

グッバイ、マザー(たくさんのご来場&コメントありがとうございました!)

劇団ズッキュン娘

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

ポップなんだけどリアル♪
雰囲気は全体的にポップな感じなんだけど、母と娘の会話、学校でのエピソードなんかがとってもリアル。それだけに観ているこっちも、自分と重なる部分もあって共感出来た。若干の物足りなさや本編以外の部分での減点なんかもなくはないけど、魅力を感じる舞台でした。

over the citylight, under the MOON ~月あかりの空庭~

over the citylight, under the MOON ~月あかりの空庭~

三日月バビロン

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ファンタジー好きには超お勧めの劇団
終わった直後はぼーっとしてしまってアンケート書けず。美しい長編の映像詩を観た気分で、それがライブで目の前で起ってたと考えると魔法にでも掛けられていた気分です。美しい言葉と計算されつくしたセット。作家櫻木バビの構成力の高さ。前作を見逃したのが悔やまれます。一部には活舌に問題があったが、それさえも上手く使っていたなと思う。主演の木原春菜さん、今夢子さん、それにベテランの深澤寿美子さんと梅原真実さんの声と表情には酔わされた。特に木原さんと梅原さんの一人語りの部分が好きです。今さんの健気な演技には可能性を感じました。重すぎるテーマを扱っていてほとんど絶望的に悲しいラストしか見えなかったのに、畳掛けるようなラストにはまさかのハッピーエンドが用意されてい、ほーっと心が癒されて幸せな気分にもなれた。押し付けがましくなく絵や工作や動物などのセラピーの手順が盛り込まれていたところも個人的には納得力を増していて良い。「ファンタジー」に酔わせるのは現実と向き合って隙無く書かれた脚本なのだとここを観るたび改めて思う。会場をフルに使った構成も良い。クリスマスにはこの作品を思い出すと思う。今年は10本見られなかったが、当たりが少ないと感じていた。私の今年一番の作品は三日月バビロンのこの舞台でした。ファンタジー好きには超お勧めの劇団。

『ア・ラ・カルト2』―役者と音楽家のいるレストラン

『ア・ラ・カルト2』―役者と音楽家のいるレストラン

こどもの城劇場事業本部

青山円形劇場(東京都)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

お洒落。
洗練されたコメディ。

ネタバレBOX

ゲストも、春風亭昇太さんでしたが、最後まで絡んでいて良かったです。

若い娘というわけには行きませんが、高泉淳子さんは30代の女性から男子社員、70代の女性まで演じられ、それぞれがメリハリの効いたラブコメディでした。

昇太さんの、加山雄三のゆうゆう散歩における高飛車な態度についての話は、ビデオに撮って見ているという点については面白かったですが、言い古されたネタでしたね。

音楽はヴァイオリンが電気で加工されたようなところが好きではありませんでした。

ショーの中で宣伝していたメルシャンのエブリィを帰りにスーパーで買って飲みました!
New York Trilogy

New York Trilogy

Seiren Musical Project

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★

学生演劇!?
発想は悪くは無いが、人が演じているのだか?人形に演じさせたいのか?人形の操作は上手いが、その分、台詞がそれに合わせているような感じで、作ったような笑顔が観ていてキツイ。また、あのキャパでマイクというのもどうかと思う。全体的に歌はまずまずだが、声量がないためだろうか?私にはよく出来た学生演劇としか感じられなかった。

12月文楽鑑賞教室公演

12月文楽鑑賞教室公演

国立劇場

国立劇場 小劇場(東京都)

2012/12/04 (火) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

わかりやすい
いつもの文楽と違い、観客層が団体の高校生や若い方がずいぶんと多く観られていた。
靭猿は殿様に皮をはがれそうになった猿が、芸をして助かったはなし。軽妙で心が和んでしまい観ていて楽しかった。
一方、恋女房染分手綱は人情もの。こちらは親子の情愛と、武家社会の仕組みで、どうにもならない切なさが人形を通して、ひしひしと伝わってきた。

間に解説もあり、初心者でも楽しめる内容であった。

Knight of the Peach

Knight of the Peach

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

邪道バージョン観ました
変態セレブ御視聴の闇の猟奇的ショー、なかなかにエグイ。人間の本性のダークサイドですかね。ジャンプスーツ姿の女優さんたちいいねー、見えそうで見えないところが。

gate#8

gate#8

KAIKA

KAIKA(京都府)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい詰め合わせ♪♪
★短距離男道ミサイル『佐川、あれはイキ過ぎた男』
みんなほぼ、パンツ一丁で激しく暴れぐるぐる回り神様、女神様、ビートたけし、たけし軍団、キャラクターが数々でてきて、お笑い一色でした。

★かのうとおっさん『誕生!タイムマシン兄弟』
仲良し兄弟のはちゃめちゃ発明で話しはぐりんぐりん展開していく、ゆるいお笑いでほのぼのでした。

★ ベビー・ピー 山ぐるみ人形劇『桜の森の満開の下』
観たことない人形劇で、でも動かす人も役になって乗り移るような感じで見入ってました。
話は残酷なんだけど、人形劇がちょっとポップで、そのギャップがあって、遊び心もあって人形劇もこんな風にあるのなら、また観たい分野になりました。

どの作品も楽しめて、またgateに来たいなぁと思いました。

New York Trilogy

New York Trilogy

Seiren Musical Project

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

『I Love You Because』観ました
他愛もないラブコメなんだけど、これが実に面白い。キャッチーな曲満載で、テンポもよく、下ネタも笑えます。気軽に楽しめるミュージカルの佳作です。

忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆

忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

迫力と華やかな舞台♪
時代劇の迫力さがあり、織田信長には謎が多いのでさらに興味が湧きました。華やかな舞があったり、でも現代劇も取り入れられて、とても観やすく入りやすいと思いました。
そして、織田信長の眼力。

月とスイートスポット

月とスイートスポット

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

面白かった~!
ヨーロッパ企画さんは初見でしたが楽しかったです。
ふだんとはちょっと違う設定だったようですが、会話のテンポと間が絶妙でツボにきましたね。この状況でそれはないでしょう、という展開の会話がおかしい。役者さんたちがみなさん個性的ではまっていました。作・演出が劇団にいるという強みでしょうね。楽しみな劇団が増えてうれしいです。

前知識なくご覧になることをおススメします。

The Library of Life まとめ * 図書館的人生(上)

The Library of Life まとめ * 図書館的人生(上)

イキウメ

ABCホール (大阪府)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な世界へ引き込まれます♪
6つの不思議な話がシンクロされて同時に進行されます♪
過去の図書館シリーズを観てないので全く初めて見る話ばかり
同時に色々な小説を読んでいる様な感覚で頭はフル回転♪

セットは図書館ですがモノトーンの色彩がイキウメらしいクールな印象♪
何気に出演者の衣装が控えめなお洒落もくすぐりますね♪

演者さんは皆さんもう落ち着いた貫禄の演技で惹きつけられます!
一瞬の目もそらせない様な展開で観る方も集中力を高めて観ないと置いていかれそう…
所々、話に付いていけてないままに
何時の間にか不思議な世界へ引き込まれています♪

何かフワッとした感じで終わった印象…
まぁ前に観たのが分かりやすかったのかも知れませんが⁈
次に続くような終わり方で次回公演も気になってしまう…(^^;;

脚本家の著者である「散歩する侵略者」を読んだ時に感じた起承転結がなく余韻を残す様な終わり方のお芝居
この世界観が本来のイキウメのお芝居でしょうか⁈

トリビュート企画『feat.白井』 【終演しました。ご来場有難うございました!】

トリビュート企画『feat.白井』 【終演しました。ご来場有難うございました!】

サイバー∴サイコロジック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/12/04 (火) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

閻魔堂モラトリアム
劇中で現世を等活地獄が侵食していった如く、+1の世界をサイバー∴サイコロジックが徐々に侵食して行く感覚は両団体のイイトコ取りで、企画の勝利。
また、「自殺はダメよ」なメッセージで終わるのもイイ。

吃逆の祭り -キツギャクノマツリ-

吃逆の祭り -キツギャクノマツリ-

劇団五〇鬼

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/11/30 (金) ~ 2012/12/04 (火)公演終了

満足度★★★★

今市子的世界
民間伝承とホーム(?)コメディ要素を融合させた「青嵐のいない百鬼夜行抄」的(あるいは今市子的)世界が好み。
やや古い日本家屋(いわゆる旧家ではなくごく一般的な家)を表現した装置と岡山の訛りも相俟って柔らかくどこか懐かしさを感じたりも。

月とスイートスポット

月とスイートスポット

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヨーロッパ企画っぽくないけど、ヨーロッパ企画っぽい
「えっ?」って少し思った。
今までは、どんな世界、どんな時代にいても、そこの「ごく普通の青年」を等身大の自分たちで演じていたが、今回演じるのは「普通の青年」ではなかった。
と、いろいろ書くとネタバレになりそう、なのでネタバレをどうぞ。

ネタバレBOX

オープニングで手負いのヤクザたちが舞台のデットエンドに現れてくる。
1人は撃たれ、1人は刺され、1人は背中を切りつけられ、もう1人は特になんともない。

最初からヨーロッパ企画らしからぬ、血の臭いがする。

救急車を呼ぶ呼ばないから、マツキヨ、スギ薬局のくだり、そのあたりにはヨーロッパ企画っぽいところがうかがえたのだが、なんか様子が変。

てっきり、「なーんちゃって」的な展開になるのかと思っていたら、まったくならず、片言の日本語を話す香港マフィアまで登場してくる。

ヨーロッパ企画と言えば、ドラゴンが出てきたり、超能力が使えたり、人魚が出てきたり、土の巨人が動いたりと、どんな状況下にあっても、「日常」というものを、若者のぐだぐだしゃべりで見せてきたと思う。そのユルイ会話が楽しい舞台だった。

しかし、今回は少しだけ違う。
いつもだったら、ヤクザという設定であったとしても、ヤクザがぐだぐだしゃべっていて、という展開だったろうし、結局、誰もヤクザでなかったりしそうなものなのに、ヤクザだし、抗争で仲間の1人は死んでしまうし、という「えっ?」と思う展開になってくる。

もちろん「ヨーロッパ企画らしさ」は随所にあり、未来からやって来る男は、いつもの場違いな、変な空気とともにやって来る。ぐだぐだしゃべりはあまり得意ではない(失礼)酒井善史さんのキャラにいかにもマッチした役だ。

また、「結構大変なことになっている」のに、全体的にそーでもない雰囲気というのは、まさにヨーロッパ企画らしい。未来から来た男に対して、敵味方の変な一体感とかも。

そして、ラストにも驚かされた。ぐだぐだした感じで終わるのかと思いきや、任侠映画(ヤクザ映画というよりは任侠)さながらの、情感たっぷりな、ラストだ。
結構、グッと来てしまうラスト。
こんなラストは、今までヨーロッパ企画にはなかったものではないかと思う。
最後の最後になっても、雪見だいふくの1個はピノの3個に相当するとかしないとか、の台詞もいい。

これって、たぶん、「ヤクザ」(たち)を主人公に設定したことから起こったことではないかと思う。詳しくは知らないが、ヨーロッパ企画は、エチュードを重ねていって作品にするようだ。
だから、今までは、どんな世界、どんな時代にいても、その場においての「ごく普通の青年」を「今の自分たちの延長」で演じていたので、彼らは、どんな設定であったとしても自分たちの等身大な姿をそこに投影できたのではないだろうか。そして、ぐだぐだしゃべりで、「日常」が表現できていた。

しかし、今回演じるのは「普通の青年」ではなかった。「ヤクザ」だったのだ。したがって、見たことも聞いたこともなく、ましてや体験したこともない「ヤクザ」というモノを彼らが思い描いたものが、今回の舞台の上にいたヤクザだったのだろう。

したがって、その中で彼らが共有・共感した「ヤクザ」というモノ(世界)を演じるにあたって、彼らヤクザたちの行く末というのは、決して明るくなく、さらに、任侠というかキッズリターンというか、そういう「情感」的なところに行き着くということを選んでしまったのではないかと思うのだ。

つまり、それが彼らの頭の中での、バーチャルな「ヤクザ」の姿だったということではないだろうか。ヤクザものだから、こんな「感傷的」な感じにラストを結んだ、ということだ。

それは、今回うまくいっているように思える。
結局のところ、空間が歪んで(2段階も!)というSFちっくな展開で、結構面白かったし。

彼らが演じ、演出する人々というのは、彼らの頭の中にしかない。
したがって、今後、こういう「日常の延長線にない役柄」が主人公になったときには、また違ったヨーロッパ企画が見られるのではないかと思う。それはそれで楽しみだ。
十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2012/12/01 (土) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

夜の部鑑賞
世話物と舞踊の2本立てで、歌舞伎の様々な魅力を楽しむことが出来る公演でした。

『籠釣瓶花街酔醒』
佐野の商人が吉原の花魁と恋仲になるものの、金を貸してもらえなかった男の策略によって縁を切ることになり、破滅的な結末を迎える物語で、前半の艶やかな華やかさと終盤の怒りと悲しみの対比が印象的でした。
主役を演じた尾上菊五郎さんの最初のとぼけた雰囲気から最後の凄味までの変わり様が良かったです。

『奴道成寺』
有名な『道成寺』をアレンジした作品で、男の狂言師が女主人公・白拍子に変装していたという設定となっていて、滑稽味が増していました。途中、3つの面を取っ替え引っ替えして1人3役をしながら踊る場面があり、楽しかったです。
坂東三津五郎さんの舞はダイナミックさはあまり感じられませんでしたが、顔や手の表情が豊かで魅力的でした。立唄の声の調子が良くなかったのか、何回も音を外していて不安定だったのが残念でした。

もう一度、もう二度と。(終了致しました)

もう一度、もう二度と。(終了致しました)

トランジスタone

APOCシアター(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

昼の公演もよかったです
思わずないちゃいました

劇場って大きさじゃないんだなって思いました

第二回 演劇早慶戦

第二回 演劇早慶戦

演劇早慶戦実行委員会

牛込箪笥区民ホール(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/08 (土)公演終了

満足度★★★★

パワーアップ!
昨年誘われて第1回を観た。正直双方つまらなかった。早稲田には劇団がたくさんあり、面白いのもたくさん観たのに、なんでよりによって・・・と思ったくらい。結果、最後おちゃらけたような早稲田に愚直につまらなかった慶応が勝った。
今回は全然違った。どちらも本気で勝ちに来た。二回目にして「早慶戦」の名に値する歴史が始まったという感じ。嬉しかったし面白かった。

あのダイナミックな木組み四段の舞台装置にびっくり。早慶どちらも基本その装置を使ったのだけれど、どちらも十分高低差を生かし、早稲田は怪我するんじゃないかとハラハラするくらい転げたり滑ったりしてくれたし、慶応は装置を縦横無尽に使い、物語の大きさを表現してくれてた。

お題が「平成のシェイクスピア」という以外の予備知識はなかった。
しかし慶応の配役を見て山崎一平、神林美智子、桂木という役名を見つけ、「おお!これはロミジュリ飛龍伝か!!」とテンションが上がった。70年代、慶応大学在籍中のつかこうへいが早稲田に通って平田満や風間杜夫と劇団を立ち上げた経緯を思うと、演劇早慶戦で慶応がつかを演る、ということにたまらないロマンを感じてしまった(今の学生がそれを意識しているかは知らないが)
(以下勝敗の結果等に触れます)

ネタバレBOX

結果は第1回と同じく慶應の圧勝。
やはり冒頭にロミジュリコントを入れ、本線はまさに飛龍伝。熱のこもった演技、弛みのない脚本構成、見栄えのする激しいダンスなど、観ていて断然引き込まれた。
しかし結果がわかってから思い返すと、慶應のロミジュリはお飾りで飛龍伝との内容的なつながりは感じられなかったし(もっと重ねて欲しかった)、涙するほど感動させられたのはつかそのまんまの部分。
また慶應代表と言っても、事実上すでに名の知られた劇団「あんかけフラミンゴ」が中心だった。

そこへいくと早稲田の「青の楽園」はまさにオリジナルで、下品だけどパワフルでちょっと切なくて良かった。犬のパーツをマイクにしたり、「曲がりくねった道の先に~」とワンコーラス歌ったり、ああいうところも楽しい。早稲田の数多くの劇団からキャストをこのために集めてきた、というのも早慶戦の趣旨に合っている。しかしストーリーがややだれたのと、豊富なギャグに不発が多かったのは残念。お題のシェイクスピアに見える形で触れなかったのはポイント的に不利を招いたと思う。

二連敗した早稲田は来年背水の陣。もっと熱い早慶戦が期待される!!
個人的希望としては、お題を「つかこうへい」にしてさらなる「骨肉の争い」を観たいなあ。

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