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世界を終えるための、会議

世界を終えるための、会議

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
SFの古典ですなぁ。
もうちょっと分かりやすくてもいいかな。
いつもとは異趣な80分。

ネタバレBOX

人工知能をより人間に近づけていく中で浮かび上がる
「人間って何だ」ってことですかね。
タカハ劇団は具象美術の印象だったので新鮮ではある。
『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

劇団しようよ

元・立誠小学校(京都府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》
京都カイカ、北九州アイアンシター、そして京都元立誠小学校、すべて観ました。
立誠版では、カイカ・北九州版で観客の想像に任せていた間接的な表現に、すべて解説、解答が与えられました。すなわち、言葉や描写で暗示することで実在を表現していた事柄が、具体的、直接的に舞台上に登場しました。一番大きいのは、語られることだけで実在していた「コラピスおじさん」が死体である奥さんを伴って登場したことです。このことにより挿話が増え、作品に停滞をもたらせました。また目の前で行われていることだけの作品となってしまいました。
本作品は、洗濯機をモチーフに、リフレインしつつ、行ったり来たり渦巻き回転する疾走感が作品の骨幹だと思います。
カイカ・北九州版は疾走感に満ち、本当に素晴らしい作品となりました。小生の2012年度のベスト5に入る作品です。
しかし、最終形となった立誠版では洗濯機が壊れ、渦巻くことができず、水が淀んでしまいました。その結果、それまでは沈んでいて気が付かなかった粗がことごとく目立ち、鈍い作品となってしまいました。

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

「ワーニャおじさん」「かもめ」「三人姉妹」「櫻の園」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/12/24 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

女性陣は真面目すぎ?
去年の暮れには、『櫻の園』を観たよ。
『櫻の園』は登場人物が多くて、わさわさした感じだった。

『ワーニャおじさん』はというと、登場人物も少なめで、そういう意味ではなんとなく寂しい感じ。
でもその分、演じる側はじっくりとやることが出来るし、観る側は落ち着いて拝見できるよう。

登場人物それぞれに長い台詞が多いのが、『ワーニャおじさん』の特徴かな。
ひとり芝居的な要素が増えて、役者の力量が問われる演目かもしれない。

それにしても、『ワーニャおじさん』。どうして『ワーニャおじさん』ていうタイトルなの?
主人公は、ワーニャなの?
それでもいいんだけど、なんとなくしっくり来ない。タイトルが。
そう思うのは、ぼくだけ?

ワーニャ役の剣持直明さん、ぼくは前回の『櫻の園』ではじめて拝見しました。
もてない役、恋愛下手役が似合いますね。いや、これは失礼。ごめんなさい。

明後日は、『かもめ』観に行きます。
楽しみ~

ネタバレBOX

違和感があったのは、ひとりになると、突然客席に向かって語りかけるような演出になったこと。
それも客席全体に語りかけるのではなく、誰かひとりを選んでその観客の近くに立って、語りかける。
ああいう場合、語りかけられた側は困っちゃうんだよね。どう反応すればいいのか。
反応する観客はまずいないですよね。みんな固まってしまっている。
前を向いて、役者とも眼を合わさない。
でもそれではつまらない。
観客から、何か反応を引き出すことができれば面白いんだろうけどなあ。

第三幕のピストルを持ち出すくだりはやっぱり面白かった。
撃つとき、ワーニャが自分で、「ばーん」って言ってるのも面白かった。
二発じゃなくて、十発くらい撃ってほしかった。無理?

男性陣は喜劇的だった。
でも、女性陣はというと。
エレーナ(奥さん)は、もっと喜劇的でもよかったのでは。
ソーニャ(先妻の娘)も。
真面目過ぎたかなあと。
リバーサル

リバーサル

公益社団法人日本劇団協議会

Space早稲田(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

満足度

外部出演
目当ての堀越涼さんは、どんな劇場でも華麗に泳ぎきっているなぁとしみじみ。
岡本篤さん(劇団チョコレートケーキ)は、何度か拝見するうちにじわじわと愛らしく思えてきてとても癒し。
初めてSpace早稲田にお邪魔しましたが、作品とマッチしているし臨場感あるし構造が面白いし、素敵な劇場でした。

ネタバレBOX

大塩哲史さん(北京蝶々)の脚本は「パラリンピックレコード」「オーシャンズ・カジノ」「都道府県パズル」と拝見して、どうにも面白みを感じにくいと自覚していて。
小林七緒さん(流山児★事務所)の演出は、初めて拝見するので、どのようなテイストか分からず。
よほどの奇跡が起こらないと楽しめないぞ、と覚悟はしていたのですが、奇跡とは滅多に起こらないから、奇跡と呼ばれるわけで。

お行儀の良い脚本。
突拍子もない触れ幅はあるのに、肝心なところで膨らみ足りない演出。
ドールハウスのようなスケール感の中で、役者たちは律儀に動いていて、健気にすら感じてしまった。
お妊婦たちのララバイ

お妊婦たちのララバイ

Dig/esT

サンモールスタジオ(東京都)

2013/01/16 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった!
笑いの中にも考えさせられるテーマがあり、本当に楽しいひと時でした。
キャストのみなさんも素晴らしかったです。

世界を終えるための、会議

世界を終えるための、会議

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

美しい選択
この世界を表わすかのような混沌として美しいフライヤーの色。
「5人を助けるために1人を殺すか」という問いかけが
“選択出来ない人間”と“解答を与えるシステム”の間を駆け巡る。
この質問、同時に私の正義も問われている。

ネタバレBOX

劇場に足を踏み入れると、客席が舞台を挟んで奥と手前の二か所に分かれていた。
舞台上に敷かれた敷物の上を歩いて奥の席に座る。
舞台は白一色、正方形の白いボックスが不規則に並べられている。
そこで客入れの途中から役者がオセロゲームを始め、それを覗きこむ人が集まってくる。

12人の登場人物は、暇つぶしをしているのであった。
彼らは人間ではない。
いわば“検索システム”だが、人間が求めている答えはただひとつだ。
システムは質問してくる人間に正しい解答を出す、それも即座に。
今や人間は、彼女に真実を打ち明けるべきかどうか、サプライズに何を贈るべきか、
果てはこの結婚が正しいかどうか等々、全ての選択を検索に頼って暮らしている。
全盛期は超忙しかった“システムたち”だが、
新バージョンにとって代わられて今はド暇になってしまった。
そんな彼らに「新バージョンを消去せよ」というミッションが下る。
自分達旧バージョンの方が優秀だという結果になったからではないかと沸き立つが、
では新バージョンと自分達はどこが違うのかと考え始める。
例えば「5人を助けるために1人を殺すか」という問いに対し
迷わず「Yes!」と答える旧バージョンに対し、新バージョンは・・・?

マイケル・サンデルの「白熱教室」みたいだと思ったら
当日パンフの「参考文献」にちゃんと書かれていた。
意表をつく設定と“哲学する”展開が新鮮で面白い。
システムたちの考える人間の不可解さ。
迷い、逡巡し、痛みを伴う決断には時間をかけたがり、
時に誰かを助けるためなら自分を犠牲にすることを“美しい”とする人間。
選択を迷うのはいつも誰か別の人間との関わりが絡むからだ。
合理性の対極にあるそれら非効率的な感情の揺れ、まさにその人間らしさが浮き彫りになる。

高羽彩さんの台詞は、“美しい選択”の概念を持たないシステムたちに
丁寧に質問を重ねて行く。
少し時間をかけ過ぎかとも思ったが、そこで客が置いて行かれると途切れてしまうから
哲学するならあのくらいが良いのかもしれないと思い直した。

ちょっとショックなオチがなかなか良く出来ているのでその先が知りたくなる。
彼の意図するところ、これからのこと、そしてあのセーラー服の彼女。
年齢不詳、小柄な少女の存在感の大きさがあまりに素敵なので
この後の彼女の行動を追ってみたくなる。
より人間らしさに近づくシステムとはどんなものか。
一緒に悩むのか、複数の解答を用意するのか、それとも沈黙するのか・・・。

前半をコンパクトにして、この先を見せて欲しいと思うのはわがままかしら。
システムが考える“人間らしさに呼応する解答”の行きつく先には
たぶん私たち人間の未来があるはずだ。
なにひとつ選択できずに、いちいち質問しては結論を他人にゆだねる
それはつまり責任を回避することで、そんな人類はどこへ行くのか。
浮き彫りになった人間らしさが、新システムでかたちになったら
新旧バージョンの解答が比較出来てエンタメとしてもっと面白くなりそう。
イマドキ感ありまくり、でも思わず考えさせられる舞台だった。

さて私は、5人を助けるために1人を殺すか、
あるいは自分を犠牲にするか──?
どれも選択せずに逃げ出したいんですけど。
『無一物の生―良寛に寄せて』

『無一物の生―良寛に寄せて』

NPO法人 魁文舎

スパイラルホール(東京都)

2013/01/22 (火) ~ 2013/01/23 (水)公演終了

満足度★★★

良寛の言葉
それぞれ長い歴史を持ちながらも、ほとんど関わり合うことがない、声明と箏と能が、良寛の残した文章や俳句を媒介にして共演するという珍しい公演でした。

中央に能楽師の観世銕之丞さん、その後ろに箏の西陽子さんが位置し、3方の壁に沿って僧侶達が座った形を基本としつつ、僧侶達が客席の周囲を歩きながら歌ったり、キャットウォークに上がって歌ったり、能楽師が客席内の通路を通ったりと空間を大きく使い、様々な方向から聞こえてくる立体的な音響が印象的でした。

わらべうた風の曲や般若心経を倍音が豊かに含まれた声で歌われる中を観世鐵之丞さんが舞う姿が、衣装や照明も相俟って空間全体が金色に輝いている様に感じられ、印象に残りました。
箏のハーモニクス奏法による幻想的な響きの中、良寛の短歌と俳句が壁に映し出され、静かに立っている能楽師の周りにもみじの葉が降り、ゆっくりと暗闇に包まれるラストが美しかったです。

普段の能舞台では離れた所からしか観ることの出来ない、能楽師の静謐で緊張感のある身体表現を目の前で観ることが出来て良かったです。

めくるめくセックス 発酵版

めくるめくセックス 発酵版

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

非常に
楽しめました!もっとグロいものを想像していたのですが、コメディテイストで非常にみやすくわかりやすいお芝居で面白かったです。特にジロウさん(?)が最高でした。役者さんがみんなよかった。次回もぜひ観たいと思う劇団さんでした。

飛龍伝

飛龍伝

ゴーチ・ブラザーズ

本多劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

繋がっている
20代の演出家と20代の役者陣という今の若者で作った飛龍伝の最高傑作。

往年のつかファンからすれば、BGMが多すぎるとか、あのシーンの照明がうるさすぎるとか、あそこのシーンの扱いはどうだとか言われそうだがそんなことは関係ない。
40年も前の作品を何の違和感もなく感動を呼ぶ作品に仕上がっていること自体凄いことで、間延びしてしまうシーンをばっさりとカットし、伝えたい言葉を大切に表現した中屋敷くんの演出は改めて評価できる。
そして、玉置玲央を始めとする20代にしか出せない役者陣の熱量を見て損はない。
初日でこの完成度。千穐楽までどんどん上がっていくに違いない。

ネタバレBOX

ネタバレというか回顧・・・

私はほぼ初対面の彼に会いに単身東京へ向かった。
つかこうへいさんが亡くなられてまだ49日も経っていない頃だったと思う。
関西での公演にも関わらず、山崎一平役は彼しか考えられなかった。彼に断られたらこの企画自体を辞めてしまおうと思っていた。自信なんてなかった。ただ、彼の一平を見たかった。
それが、つかこうへい追悼企画一心寺シアター倶楽プロデュース「飛龍伝」。
あの時、彼か出演を快諾していなかったら、今、本多劇場の舞台に立つ山崎一平=玉置玲央はなかったかもしれない。
誰が見ても彼の当たり役だと思う。そのちょっとしたきっかけ作りになれたのならこんなに嬉しいことはない。
東京ノート

東京ノート

東京デスロック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/01/10 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京デスロック「東京ノート」観ました
 千秋楽を観ました。戯曲は既読、舞台は観た事なし。東京デスロックは「再/生」静岡・袋井公演以来、多田さん演出は「義経千本桜」横浜公演以来です。

 美術館公演と対極の、あまりに予想外の空間、そして観劇姿勢。しかし慣れれれば、ここが美術館であると思えてしまう。壁に無数の絵がかかっていると想像できる不思議さ。
 文字通り地に足のつかない感覚が、夢の中のよう。あやふやな境界、空間と一体になる観客。ひとの存在やことばの肌触りにも敏感になる場。

 多数のベクトルの視点(登場人物のみならず、観客の観る映像、鏡、移動可の客席や「見えない」状態も含めて)が凝縮された空間では、どうしても見えない事もあるし、見ない事を選択することもできる。 
 私たちはなにを見て、なにを見ていないのか。目の前の出来事に対しても、世界に対しても。

 音楽、照明の使い方も、ハデに見えて非常に繊細。感覚的にも思考的にも、万華鏡に入ったような空間体験でした。この、対極に見える空間によって際立つ、もとの戯曲の力強さも思い知った…


 ※ちなみに、千秋楽でやけに目についたであろう観客、第一位は杉原邦生さん、第二位は私です(汗)

嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

更にエキサイティングにするには
 1977年正月明けに青酸コーラ事件が起こった。36年前のことである。一方、極めて珍しい“嘘の日記”が綴られていた。物語は、一見、何の関係も無さそうな二つの迷宮入り事件の相互関係を明らかにしてゆくサスペンスという体裁である。
 但し、単なる推理の面白さだけに終始しているわけではない。人間感情の機微や恋愛、ライバル意識、嘘をつく心理と真が交錯して中々面白い展開になっている。
 更に演劇的効果を高める為には、要素をもう少し絞り、対比を更に強調して、推理を働かせる余地を絞り込んで良いように思う。これだけ複雑な内容を上手く纏める力のある作者だ。可能だろう。

【公演終了!】望遠ノート【ご来場誠に有難うございました!!】

【公演終了!】望遠ノート【ご来場誠に有難うございました!!】

演劇ユニット「クロ・クロ」

劇場MOMO(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

memento moriの射程
 メメント モリの意味くらい誰でも知っているだろうから、このことばの解説はしない。唯、我らの存在している現代は、端的に不信の時代である。シニシズムに陥った世界内存在として、当然のことながら、ヒトは孤立している。どんなに親子を装おうが、友人や恋人を装おうが基本的には、誰も信じていないのだ。ハッキリしていると感じるのは、不安と不確定だけだ。信じられるものが成立すべき土台が壊れてしまっているのに、信頼だけが蜃気楼よろしく立ち上がるわけが無かろう。(立ち上がっているのは、プロパガンダの世界だけである)
 このような厳しい状況の中で、実体験に乏しい若者たちが、自らの知恵と努力や夢でどのように立ち上がってゆけるのか。それを問う作品でもある。
 賢治の「銀河鉄道の夜」をベースにしながら本当のもの・ことを求めて流離うこの作品のジョバンニは、シニシズムから脱却しようとして、不信とは反対の概念、信頼に至りつく。その心的流浪に呼応して、我ら命の故郷、宇宙の成立についての議論が戦わされる。ビッグバンは、本当に検証に耐えうる仮説なのか否かについてである。そして、理論的には、成立し得るという所まで来た。ステップは上がる。ミクロコスモス、マクロコスモス二つにとって問題は、“実践”に移らなければならないということである。この作品自体は、その答えを舞台上で既に出している。どのように出しているのかは、舞台を見て欲しい。

第32回手話狂言・初春の会

第32回手話狂言・初春の会

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

国立能楽堂(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

歩き方
 先ず目を惹いたのが演者の歩き方であった。これは凄い。立ち居振る舞いの基本になっているのであろう。背筋がすっと伸び、動きがスムースで上下動が殆ど無い。裾捌きも見事である。
 聾者が演じるので手話の動きは入るのだが、同時に狂言の科白も流れてくるので健常者もリアルタイムで楽しめるのだが、数百年前に使われていた言葉が、変遷はあるものの、その場で類推でき、解説など不要であったことは、ちょっとした驚きであった。日本の古典がからっきしの自分は、分からないだろうと覚悟していたのである。但し、ここ数年の言葉の乱れは半端ではないので、今の若い人たちに、解説なしに分かるか否かについては、おぼつかないが。笑いの質が素直なので、所作を観たり、雰囲気を掴めれば、それでも楽しめよう。

第32回手話狂言・初春の会

第32回手話狂言・初春の会

社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団

国立能楽堂(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

古典芸能+手話言語
狂言の基本的な動きはそのまま、演者セリフは手話で表現、その手話に声のセリフをアテレコしての演目。出演者は日本のろう劇団のパイオニア?日本ろう者劇団と三宅狂言会が混合出演。特に難しく見る事なく、笑いに徹した狂言演目。正面から見た方が手話の台詞がスムーズに見やすいが、台詞と動きがピタリと合うアテレコ込みなので話の進行を妨げるような不安はなし。
古典芸能の喜劇作品の面白さがよくわかる三作だった。
「髭櫓」の演目で当初は米内山氏が出演予定だったが、体調不良の為、三宅近成師に変更、手話が出来る狂言師による舞台も見応えあった。
歌舞伎とは違う大胆な柄デザインの衣装の組み合わせも素敵だった。

狂言は一つの演目上演が約20分前後という事、その為、手話通訳の田中清さん付きで黒柳徹子さんによる40分程の前説からスタート。そちらも流石に話術が達者。

ネタバレBOX

言葉使いが粗いですが、あらすじと台詞を現代語にするとこんな感じ?
「泣尼」
信心深い田舎者(施主=アド)が親を思いお堂建立、上京してたまたま立ち寄ったお寺の僧侶(住持=シテ)に説法を依頼する。お金に心が揺らぎ引き受けるも説法苦手だし、泣いてくれる人がいたらもっと盛り上がって良いかもー、と報酬の半分をあげる事を条件に泣き役を尼(小アド)に頼む。アドとシテが田舎に戻り、小アドも気づかれないように着いて行き、沢山の聴衆が待ち受ける中にまんまと紛れ込む。時間は進み話が佳境になったのに肝心の尼はなんと居眠りしている。居眠りしている尼さんに困惑するやら起こそうとしたり四苦八苦する僧侶。終った後で尼からお布施金を要求されるが「おめー、寝ちゃって泣いてねーじゃん!」と逃げて終。
小アドが終始、腰を低くした態勢で動き回る姿に感心。
「鬼瓦」
長らく訴訟の為、都に滞在していた大名(シテ)ついに国許に帰れる事に。その御礼に太郎冠者(アド)と一緒に、日頃、信仰している因幡堂の薬師如来にお礼参りに。参拝も済み堂内見物、建造物の見事さに感嘆してたら、屋根のテッペンにある物にふと目が止まる。鬼瓦だと説明を聞き、その顔立ちについ国許の妻の顔を思い出して泣き出してしまう大名。太郎冠者からもう少ししたら会えるじゃないっすかと慰められ、気を取り直し、「泣いて損しちゃった」と、二人で大笑いして帰る事に。
鬼瓦似の奥さんを思う大名の愛すべき性格と麗しい愛情という事?
「髭櫓」
宮中の大嘗会〜天皇が即位後の初めて行われる五穀豊穣の儀式祭〜に大髭でも良いよと認められ、やや有頂天気味の夫(シテ)、妻(アド)を呼んで諸々準備してと注文するが、家計だって苦しいのに何贅沢な注文してくンの!?と切れ気味になりそれがキッカケの夫婦ケンカ勃発。妻を追い出すも、その妻はご近所の奥さん連中を味方につけ、そんな髭なんか剃りなさいよ!と長刀やら槍やら熊手やら太刀やら斧やらの長道具持参で髭抜きに馳せ参じる。その妻に対抗して髭に簡単ミニチュア装備風の櫓を取り付けて臨戦態勢を整える夫。一大決戦は夫に軍配が上がるも逆襲しにくる妻達。妻の一撃で櫓は脆くも破壊、特大サイズの毛抜きで見事に髭を引き抜く事が出来ましたとさ。
ナンセンスさ炸裂なお話。奇想天外な喜劇で面白かった。
三宅近成師の手話も滑らかな動きだが、役者が表現する動きとは違って見え、その違いも新鮮だった。
レッド★スター

レッド★スター

BuzzFestTheater

Geki地下Liberty(東京都)

2013/01/22 (火) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

伏線の巧さ
構成に触れており、ネタバレBOX参照。

ネタバレBOX

序盤のエピソードの数々が、一見なんでもなさそうで実は、中盤以降に伏線を張るための土台になっています。
あらゆる要素が伏線になっていて、それらをクライマックスで一気に収束させる脚本の手腕に拍手。さらに意外なサプライズも待っています。
下品でくだらないベタでコテコテのコメディでありながら、演劇としての骨格がしっかりしていて、大いに笑えて見応えも充分です。
夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★

江戸川乱歩
おもしろい設定でした。開演前の謎解きも面白かったです。バッコスさんにしては、大人しい舞台でしたが、なんとなく優しい空気が流れていて、タイムスリップしたような感覚を覚えました。

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★

現実と夢と
仕事と家庭、ライバルと弟子、それぞれのシチュエーションの場面を切り替えながら演じられて、夢を見ているときのような感覚でした。 話としては面白かったけれど、役者さん達の演技は淡白な印象で、観ている側としても盛り上がりきれなかったかな。

熱風

熱風

トム・プロジェクト

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

熱い。
ものすごく面白かったです。役者さんの自然な演技に、「そうそう、そうなのよ。」とお芝居の中に入って行きそうになるほどに共感しました。ぐっと大人のガールズトークは、熱く人生を語るのです。

短篇集:几帳面独白道化師

短篇集:几帳面独白道化師

バンタムクラスステージ

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

シリアスあり、笑いあり、涙あり
バンタムクラスステージさんのお芝居は初見です。A・B両方観させていただきました。
どんな傾向のお芝居をされてるのかも分からず、まずはAステージから観たのですが、Aステージ1話目で一番印象に残ったのは銃を使ったアクションの迫力がすごいということです。音、演出ともにとても大迫力でびっくりしてしまいました。
Aステージ2話目にも銃を使っていたので、またあの迫力が来る・・・!!と思っていたのですが、まさかの展開。(笑)お芝居初心者ということもあり、一番とっつきやすかったお話でした。最後の最後でまさかああなろうとは思いませんでしたが、それも含めAステージの中で一番好きなお話です。
Aステージ3話目はこちらも笑えるシーンがあったかなあと。洋画的なノリがあったりして、もう一度観たいお話です。

Bステージ1話目は、他の方も書かれているとおり、シリアスな展開と思いきや、まさか爆笑の大嵐となろうとは・・・!!関西人のノリ、最後に出てきた小道具が楽しい作品でした。
Bステージ2話目は普段の作風が強いためか、シリアス調。教授の演じ方がとても好きです。しばらく時間がたって、ある役が死んでしまうのですが、死んだあと、目を見開いた後ピクリとも動かず観ているこちらがドキドキしてしまいました。
Bステージ3話目は、それぞれキャラクターが明確で観ていて楽しい作品でしたが、ハンカチを用意しておけばよかったと後悔。こちらも、お芝居初心者としてはとっつきやすい作品でした。

私の理解力が足りないせいもあり、Aステージ1話目とBステージの2話目はもう一度観たかったです。

Black coffee

Black coffee

gekidanU

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/01/22 (火) ~ 2013/01/23 (水)公演終了

ドンガラガッシャン
演技は総じて良かった。声の調子もノってた。

ネタバレBOX

Bコーヒーが苦手な劇の脚本家が喫茶店でウェイトレスとやりとりする。深夜の一室で、若者が無為な時間を過ごしている…。

若者の内の一人の将来がその脚本家というリンクであるが、それがどうしたというわけでもない。若者の内面を照らすってとこかなと思ったけども、話の魅力に欠けるので、興味が湧かなかった。
若者3人が終盤でちょっとヒートアップする際の「金も才能もない」的なセリフがかなり幼稚に聞こえてしまったのが残念。脚本家が苦しみながらも夢?を追っている姿に前向きさを見出すこともできるけども、同調しにくい前向きさに見える。
会話劇なので、客の興味をそそるセリフや内容で、心を掴んで欲しかった。

ライトを照らすって演出が良くわからなかった。一風変わった趣向を行うのであれば、もっと丁寧な説明とか準備が必要と思う(サクラとかいれてもいいし)。観た回ではライトを照らす人がいなかった。

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