『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》 公演情報 劇団しようよ「『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》
    京都カイカ、北九州アイアンシター、そして京都元立誠小学校、すべて観ました。
    立誠版では、カイカ・北九州版で観客の想像に任せていた間接的な表現に、すべて解説、解答が与えられました。すなわち、言葉や描写で暗示することで実在を表現していた事柄が、具体的、直接的に舞台上に登場しました。一番大きいのは、語られることだけで実在していた「コラピスおじさん」が死体である奥さんを伴って登場したことです。このことにより挿話が増え、作品に停滞をもたらせました。また目の前で行われていることだけの作品となってしまいました。
    本作品は、洗濯機をモチーフに、リフレインしつつ、行ったり来たり渦巻き回転する疾走感が作品の骨幹だと思います。
    カイカ・北九州版は疾走感に満ち、本当に素晴らしい作品となりました。小生の2012年度のベスト5に入る作品です。
    しかし、最終形となった立誠版では洗濯機が壊れ、渦巻くことができず、水が淀んでしまいました。その結果、それまでは沈んでいて気が付かなかった粗がことごとく目立ち、鈍い作品となってしまいました。

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    2013/01/24 11:40

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