最新の観てきた!クチコミ一覧

120001-120020件 / 190135件中
嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

おもしろい
複雑な展開ながらグイグイ引きこまれる脚本は見事。

ラストに向けて観客の視点を鮮やかに変化させるところなど唸らされる。

しかし、どうもスッキリしないとこもある。

(それはネタバレになるので・・・)

ネタバレBOX

わたしの見落としがあれば申し訳ないが、あの場所に刑事がいたということはあの時点で事件は解決し、その経緯も記録されているはず。ならば時効事件となるのだろうか?

そうなると、あの女刑事は真相も知りつつも、身内に関わることを父親の口からを聴く口実が欲しかっただけなんではないかと邪推してしまうのだが・・・・
マザコンボンバイエ~星降る夜の願い事~

マザコンボンバイエ~星降る夜の願い事~

劇団マリーシア兄弟

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2013/01/26 (土) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

うーん
面白くなりそうな雰囲気は漂わせながら最後まではねませんでした。もうちょっと場面をがらっと変えてメリハリが欲しかった。あと単純にコメディとしてはもっと笑が欲しかった。ベタですが下ネタは受けてました。

世界を終えるための、会議

世界を終えるための、会議

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

世界の終わりと世界の始まり
とてもわかりやすくクリアに伝わってくる舞台でした。

ネタバレBOX

「白黒つけるオセロと白黒つけられない人間」「りんごと新しい世界の始まりの予感」「自己犠牲という美しさの選択と人身御供という残酷さの選択」「今後のテクノロジーと人類の共存共栄について」など、小さな仕掛けと大きな問題提起をさりげなく織り交ぜ、興味深くとても楽しい舞台でした。「これからどうするのかは貴方達次第。」と高羽氏から投げかけられたように感じました。役者でいえば「翼島仁美」を演じた岸井ゆきのの透明感が印象的。
飛龍伝

飛龍伝

ゴーチ・ブラザーズ

本多劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★


凄かった。
意味を解釈する余裕も必要もなかった。
圧倒的な熱がそこに渦巻いていた。
演出力、役者力。とにかくこれは観る以外に伝えようがない。

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》

味わい堂々

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/01/08 (火) ~ 2013/01/13 (日)公演終了

満足度★★★

攻めてきたなぁ
イマならではの題材で思い切り「攻めてきた」印象。シュールな笑いを基調に半ばで一度転機があり、終盤の「ある場面」以降は圧巻。
が、史上最長の上演時間とのことで、中盤までに若干の冗長感が無きにしも非ず。
いずれにしても番外公演しか知らない方々は戸惑ったろうなぁ。

パブリック・リレーションズ

パブリック・リレーションズ

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

「企業内百鬼夜行」あるいは「明けない夜はない」
途中までは「これだったら誰かを殺してくれた方がまだ楽」と思われるほどの居心地の悪さ(笑)があるが、終盤でやっと光明が見える、的な?
それほどまでに脚本、演技・演出、配役がかっちり組み合い「退路を断っている」と言えよう。
一方、前言を翻すようだがハラスメントその他の「悪事」は、ベタと言おうか類型的と言おうか「ありそー!」なあまり頬が緩んでしまうのもまた事実だし、ある人物の見せ方も後から考えるとかなりベタ(笑)。
その見せ方に遊川和彦の手口(笑)を想起したりも。
そんな中に「理想論はおろか正論だけでは世渡りはできない」的なことも盛り込んであれこれオトナの味わい、堪能しました。
【勝手にキャッチコピー】「企業内百鬼夜行」「明けない夜はない」

ゴリラと最終バス

ゴリラと最終バス

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

コメント遅くなり…
すみません。とても疾走感があり楽しかったです。結局ゴリラさんは何者だったのかわかりませんでした…(^^ゞダンスが個性的で参考になりました。ありがとうございます。

僕が甘やかしすぎましたもので

僕が甘やかしすぎましたもので

Moratorium Pants(モラパン)

渋谷センター街の洋服屋ARTON(東京都)

2013/01/16 (水) ~ 2013/01/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

素敵な会場
渋谷の駅近のおしゃれな洋服屋が劇場。
それだけで素敵だが
物語も素敵だった。

ネタバレBOX

特に始まりかたが素敵だった。
嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

感嘆の一言
頭を使う内容で複雑であるが、序盤に散りばめられた伏線が終盤に向って全て回収されていく様は見事としか言いようがないほどであった。また、今回の作品は再演であり前作をDVDで観ていたが、出演者が変わっているのを考慮しても全然違う印象を感じた。上演時間は2時間30分と長めだが、それを感じさせないくらい物語にのめりこんでしまいあっという間に過ぎてしまう。ただの謎解きだけではなく、複雑に絡んだ人間模様やそれぞれのキャラが抱える嘘が気になってより見入ってしまう。ただ、あそこは削ってもええんちゃうかなと思うとこもちょっとあったかな。

レッド★スター

レッド★スター

BuzzFestTheater

Geki地下Liberty(東京都)

2013/01/22 (火) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高
ストーリーがしっかりしている。
笑えるけど、それだけじゃない!
2回以上見ないと損!!

「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

テヘっ、分かラン
素舞台らしい素舞台だと思いました。

ネタバレBOX

時代によって本の読み方が変わる、確かにそう思いました。特にイランでは、1995年のテヘラン、1977年のテヘラン、2013年のテヘラン、体制の違いによってより顕著なのでしょう。

黒いチャドルの彼女たちを見て、何の違和感もなく、イランだったらそんなものだろうと思って観ていました。それが、現在はカラーのスカーフで髪の毛が見えてもいいとは…、驚きました。1995年のイランと現在のイランを混同してはいけないということです。

カラーのスカーフが許される国もあれば、許されない国もあるのでしょう。放送大学で高橋先生の番組を時々見ますが身につかないものです。ああ、イスラムを百葉一絡げで考えてはいけないとつくづく思いました。

自分の家族が変なセミナーに通いだしたら嫌だし、見守る男たちは複雑です。

彼女たちのほとんどは国外に脱出してしまい、ここに登場しない大多数のイラン国民の意向で少なくともスカーフはカラーになったわけだとすると、こいつらの果たした役割は何なんだ、テヘっ、よう分かランでした。
熱風

熱風

トム・プロジェクト

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

笑って(o゚▽゚)o泣いて(。・・。)
ベテラン女優さんと若手女優さん 、それぞれ個性が光りっ、『熱風』という タイトルに相応しく、熱演のぶつかり合い だったよ!

【無事に終演!有難うございました!】アルバート、はなして

【無事に終演!有難うございました!】アルバート、はなして

彗星マジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/01/12 (土) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

2人の発明家の人生
面白かった、科学 人種 裏切り 宗教 戦争 フリッツは空気から爆弾を作った男と呼ばれるが、肥料を作れる技術は今も社会に大きく貢献している。アルバート原子力の考え方、核爆弾の基礎 発電で社会に大きく貢献している。 フリッツの生き方が、アルバートの生き方とが、とても面白い。
晩年のアルバートの姿もとても素敵で上手く作られていた。 命の最後の時に走馬灯のように振り返る 記憶をたどった?のか、 高速を超え過去に行った?様に、 過去ををたどって 観たものはアルバートの願いか? 本当の過去の見えなかったところか? 終りのこのシーンがあって 私は、良かったと思う、違っても、またすごい面白い お芝居なのですが、とても面白いお芝居です。

ネタバレBOX

 面白かった、科学 人種 裏切り 宗教 戦争 フリッツは空気から爆弾を作った男と呼ばれるが、肥料を作れる技術は今も社会に大きく貢献している発明です。アルバート原子力の考え方、核爆弾の基礎 発電で社会に大きく貢献している発明 フリッツの生き方が、アルバートの生き方とが、とても面白い。
晩年のアルバートの姿もとても素敵で上手く作られていた。 命の最後の時に走馬灯のように振り返る 記憶をたどった?のか、 高速を超え過去に行った?のか、 過去ををたどって 観たものはアルバートの願いか? 本当の過去の見えなかったところか? 終りのこのシーンがあって 私は、良かったと思う、違っていても、またすごい面白いお芝居なのですが、とても面白いお芝居です。
                                              

 アルバートは話さない 父とは話す 雷は神が泣いてる、時間を考える 父から羅針盤をもらう 神より大切のものは、生活 仲間 いくつもの所から光が生まれる ここはどこ 分からない街へ 人に触れない 過去の世界  1884?年 家に誰かが来た 逃げてきたユダヤ人 アルバートの一家はキリスト教になった、パンとワインとミルクの為に、裏切り者と言われる。 ドイツでユダヤ人は迫害される 父は技術を売った裏切り者と 会社は父を追い出した。 アルバートは、母に似たミレーバを愛する 母は、ミレーバが嫌い 同族嫌悪 父は体をこわした。 ママ:父のぐわいが悪いの 時間を作ってくれない ベル:父の手を離すな!!父:一人にして いやだ!! 私は幸せだ。

フリッツ ドイツで窒素からアンモニアを合成 肥料 爆発物を作れる(空気から爆弾を作った男) 妻クララ、なぜ?何に使われるか分かっているの? フリッツの迎えにアドルフ運転手(後のヒトラー) フリッツは、塩素ガスを開発 軍事指揮までまで取るようになる 私なら クララは、毒ガスの弱点を研究して対策を立てようと 肌から入り難い 実験をする 実験結果は、武器の改良に使われた。クララは自殺  アルバートはスイスに移住していた。フリッツとはよく電話で話す。フリッツは、窒素固定法でノーベル賞を取る アルバートは、各エネルギーを考える E=MG二乗 光速のスピード(30万Km/S)の二乗×重さののエネルギーを持つ。アルバートはエルザと出会う やはり母親に似ている所がある。 ミレーバと離婚 ノーベル賞をもらったらその賞金を全てミレーバに渡す事が条件。 1922 アルバート ノーベル賞を受賞 1930ナチス党 ユダヤ人 ドイツで迫害 アルバート:この戦争を止めるために使ってください。ナチスは、終わりかけていた、なぜ?意に反して 日本に2発 アルバートは、話さない。 話せないのだろう。  神は1つ?神じゃない、自分で決める。 晩年の微積計算が出来なかった?、カメラマンが取った写真。 命の終わりに 最後の走馬灯 惑わされていた人々 

最高 面白かった。
サンタクロースが歌ってくれた

サンタクロースが歌ってくれた

演劇ユニット パラレロニズム

しもきた空間リバティ(東京都)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

ずっと
この人はきっとイケメン俳優なんだろうなと思いながら観ていました。

ネタバレBOX

まさか二日続けて江戸川乱歩が出てくるお芝居を観るとは、正直驚きました!

ただ、パンフレットに着物に袴姿の女学生風写真が載っていたので大正時代にでもタイムスリップするのかなとは予想していました。若干ネタバレになっていたように思います。

タイムスリップ物ではありませんでしたが、スクリーンから飛び出すパターンの先駆となったものの一つなのでしょうか。

キャラメルじゃないので仕方ないのかもしれませんが、女性が夢中になる人気俳優さんという設定と現実との違いには戸惑うばかりで、最後までギャップを埋めることはできませんでした。むしろ終盤に大受けした冬ソナをやった役者さんならイケメンで良かったのかもしれません。

芥川が指差したところは本来メイドがいたはずの場所、とは気付きませんでした。犯人はお前だとも言わずぼーっと指を指したので、犯人が分からず苦し紛れに誰も居ないところ、というか文さんの視線などは上手奥でしたが、そんなところにただ指を向けたのかと思いました。例えば、端から三番目ぐらいのところに一人分空けるとかの工夫があればと思いました。
「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★

声の存在感
1995年のイランのテヘランでプライベートな読書会で『ロリータ』を読む女性達を描いた小説『テヘランでロリータを読む』を舞台化した作品で、洗練された演出によって声の魅力が引き立てられていたのが印象的でした。

舞台上には登場しない「先生」と共に行われる読書会を通して宗教・文化・社会・女性の生き方について議論する様子に『ロリータ』の場面が重ね合わされながら展開し、抑圧された女性達の思いが伝わって来ました。
床置きの照明器具で境界を定められたアクティングエリアを客席が4方から囲み、1冊の本とサングラス以外には小道具も、椅子やテーブル等の家具も用いず、音響も全く使用しないという物理的には簡素な設えでしたが、役者達の演技によって様々なシーンの情景が浮かび上がっていたのが良かったです。

丁寧に作り込まれた脚本・演出・演技ではあったものの、馴染みのない文化圏の話だったせいか、物語の世界に入り込みにくく感じ、110分の上演時間が少し長く感じました。

キーワードを解説した資料や人物相関図が用意されていて、開演前には黒澤世莉さんがイランに行った話もしていて、観客に楽しんでもらおうとするホスピタリティーを感じました。

夕凪アナキズム

夕凪アナキズム

夕暮れ社 弱男ユニット

元・立誠小学校(京都府)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

夕凪アナキズム
怪しい美術と違和感のある夕凪のような芝居の始まりから、どっとシステムが流れ込んでくる序盤は、興奮して前のめりで観てしまいました。どことなくエロチックで面白かった。システムと言っても、とてもわかりやすいので身構えずに楽しめます。序盤は激しくおすすめ。

ネタバレBOX

分かりやすいシステムゆえ、残念ながら途中で飽きが来ます。後半に秩序が崩壊するのですが、もう少し早めに何か壊れると刺激的だったとは個人的に思います。外周ばかりに目が行ってしまいますが、こたつ?の中にいろいろと詰まっています。
夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

夢幻泡影江戸川乱歩【アンケート即日公開!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

いいんじゃない
入場の際に怪人20面相からの挑戦状を渡される。開演前から謎解きとは楽しませてくれるじゃない。挑戦状はちょっと簡単すぎる気はしないでもないが,こういうのいいよね。芝居の中身もバッコスらしいもので,あれ,この作りって以前観たバッコスの・・・・に似てないでもないようなと思いつつも,相当に面白いし,結末の思いはなるほどと感じさせるもので,とても良いんじゃないと思ってしまう。物販も充実してきたのも良い。バッコス,今年も注目して見ていようと思える満足できる舞台だった。

彼女が生まれた5日間

彼女が生まれた5日間

ザレ×ゴト

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

な~んか打ち切り漫画などでありがちな・・・
広げた風呂敷を”なんとか”たたみきったような感じの話でした。
けっこう無茶な展開などもあり、1時間50分強は長いんじゃないかなぁ。
でもまぁ楽しませようとしたサービス精神はよく判ったです。

ネタバレBOX

余命いくばくもないと宣言された主人公=桜子が、
姉の雪子&主治医(モグリのDr?)のマチコと共に。
アエリナとカプトリナという砂漠の国の間で、”奇跡の砂”を探しつつ。
登場人物達とドタバタする話でした。

まぁ結局”奇跡の砂”なんてものは無くて、
希望にすがることで延命させようとした姉(雪子)とDrの策略でした。
ですが、様様なひととの出会いなどで桜子は納得して天寿をまっとうします。

が!ミイラ化したら、木乃伊として蘇ってENDというコメディでした。

でもなんか、
いろいろ惜しい設定の洗練さが足りなくて残念な感じが否めませんでした。
生かしきれてないというか、もったいないというか。
もっと緻密に伏線張りとかできたようにと残念感が強かったです。

サンタクロースが歌ってくれた

サンタクロースが歌ってくれた

演劇ユニット パラレロニズム

しもきた空間リバティ(東京都)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

観劇したイメージは・・・・
役者>脚本って感じでしょうか。
2時間15分予定って言っていて、オーバーしてましたなぁ。
なかなか楽しませてはくれたのですが、
もっと絞ってテンポ良く作った方がよいのではと思われました。


ネタバレBOX

主宰側のわかっていながらの、12/24が作品の日であります。
どうぞ温かい目で見てくださいとの話でした(^^)

劇中でも話していたが、完全に映画「ラストアクションヒーロー」テイストです。
大正時代が舞台の映画「ハイカラ探偵物語」の、
登場人物たちが作中に出てきます。
(自分の観劇暦ながら、
昨日は江戸川乱歩で今日は芥川龍之介とは楽しめる(^^)
で映画内容は、べったべったな探偵モノで。
富豪邸の奥様の持つ父の形見の”ラインの雫”という宝石を、
黒蜥蜴という賊が予告状出して盗みに来る事になっていて。
それを阻止するのが、ベタな警部さんに探偵芥川龍之介と、
相棒の平井太郎(六年後に小説を発表する後の江戸川乱歩)です。
(ちなみに人気の無い映画で劇の当初は、
すずこが映画みてる設定(映画館内一人という不人気映画)で。
出てくる登場人物達と絡みます。)
映画では定番の犯人名指しシーンで、
芥川は映画から抜け出した黒蜥蜴を指名できませんでした(^^)。
で映画の登場人物たちが同じように抜け出して黒蜥蜴を探します。
(120分の映画で残り90分くらいのトコ)
実行犯は、いなくなったメイドのミツでしたが。
本当の黒蜥蜴は芥川さんでしたと真犯人浮上もありましたが。
全体に長くて間延びした感じが抜けませんでした。
でも警部のキャラクター&皆が抜けた後に残っていた、
奥様と巡査の冬ソナゴッコはかなり楽しかったです。
嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

入れない話。
結論から言うと、おもしろいかおもしろくないかと問われれば相当におもしろいけれども、僕がボクラ団義に期待している、エンターテイメント性の中から垣間見える強烈なメッセージ性を読み取れませんでした。

つかみの部分は比較的フツウの演劇的なもの?と思わせておいて、相変わらず中盤から縛っていた糸がスルリと解けてパタパタッとパズルのピースがはまり始め、結末まで突っ走る抜群のスピード感は独特。

これ紙の本、たとえば小説なんかで読んだら「そんなベタな!」と思ってしまう類の話だと思う。それをパズルのピースがはまっていく快感に泣きの要素を重ねてくるあたりはさすがとしか言いようがない。

ただし、この作品に関しては、あるキャラクターに序盤から惹き込まれる、巻き込まれるように観客側がある程度視点をコントロールする必要があり、ここでイマイチ加速度に乗れないと、結末まで観たところで
「うーん…そうね、まあそういうことだよね」
と冷静かつ安全に下車するはめになってしまう。

また、ストーリーテラーが多すぎて、(初演と同数であるにもかかわらず)内輪の小競り合いが煩わしく感じる。羽田成田はバッサリ切り捨てるくらい手を入れてもよかったのではないか。

余談だが、ボクラ団義の公演には過去に客演した役者さんたちがたくさん訪れていて、終演後に気づくと上原マリカ、鷹野百合(綿美)、佐知川幸子、水月沙矢、スーちゃん等ものすごい豪華メンバーに囲まれているというような非日常不思議体験がかなり高い確率で起こる。
彼女らと良好な関係を保てているということは、つまり今後にも期待できると考えてしまうのは短絡的すぎるだろうか。

(敬称略)

追記:22日に行われた「鏡に映らない女 記憶に残らない男」の生コメンタリーイベントはすばらしかった。★7つ。
サイコモンスター水月沙矢は、いつまでも僕の中で生き続けるだろう。

ネタバレBOX

僕がこの物語にいまいち入り込めなかったのは、結局のところ「必要のない嘘をつくタイプ」の神谷雪子というキャラクターにシンパシーを感じにくい、という点に尽きると思う。

まず前提として神谷雪子に無条件で相当な魅力を感じないと、なぜ周辺の人たちから強烈に愛され、ときに同じくらい強烈に憎まれたのかが入ってこないうちに物語が進展して収束に向かってしまう。
なぜ事件が起きたのか(ある意味意図的に)ワンサイドな視点、また、なぜ周辺の人々が力を会わせて解決へ向かって物語を動かしていくのかという心の動きが見えてこない。

ついでに神谷雪子に惹き込まれないまま進んでいくと、いまいちキャラクター的な背景が語られないまま、逃走した大柳を刺すという、神谷真知子(雪子の母)の行為がいささか唐突に感じられる。

なぜここまで高水準のものを期待して厳しい評価をするのかといえば、それは過去に神懸かり的に高い水準の作品を連続で上演した団体だから。今年もハイペースで公演の予定があるようなので新作に期待。

このページのQRコードです。

拡大