最新の観てきた!クチコミ一覧

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タヌキさんがやって来た。

タヌキさんがやって来た。

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★

お互い
こういう仕組みがあるといいですね。

ネタバレBOX

タヌキさんのタヌキとは、ホームレスの親方が名前なんてどうでもいいんだと言って勝手に付けた名前とのことでした。そりゃ名前なんて誰かと誰かを区別するためのもので、特にホームレスの世界では本名を使うことは避けるでしょうから確かに何でもいいのですが、初対面の人にタヌキなんて名前を付けるでしょうか、ちょっと失礼なような気がします。

じゃあ、キムタクが来たでもいいじゃないかと思ったりもしました。

ま、英題には『A raccoon dog has come.』とMrも付かず、タヌキがやって来たになっていることなども考え併せると、題名を考えるときに何かミスリードを目論んでいた、少なくとも死神のイメージから少しでも距離を置こうとしていた作者の意図が窺えますが、初めて公園に来たときに土埃で薄ら汚れていて、親方には私がまるでタヌキのように見えたそうですよと言えばそれまでのことで、変に違和感を覚えさせることも無かったのではないかと思いました。

死んだ者がこれから死ぬ者に対して、生の意義や死の意義を自分の経験を活かしながら説明して安心させる…、こんな仕組みがあるとすれば、死ぬ者も心穏やかに死ねますし、死んだ者にももう一つ遣り甲斐ができていいですね。

ラストの看護師さんがバラの花を片付けるシーンは患者さんの死を象徴していますが、実際にはお姉さんかお父さんが片付けていたはずでしょと言いたくなりました。

全体として少し不自然さが目に付き、話を作った感がありました。
ぼーくらは、みんなーいーきている〜

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

Moratorium Pants(モラパン)

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/01 (水)公演終了

満足度★★★★

モラトリアム編
オーソドックスなスタイルで文学的とも言える萩原戯曲をモラパンならではのPOPな美術の中で見せて独特の味わい。
「忠臣蔵ブルース」の床の間と「ヒカリモノ」の照明が特に印象的。
それにしても、演ずる役のための「アレ」とはいえ、オープニングで学生服を着た加賀美さんの違和感と言ったら!(爆) 芝原さんの方がよっぽどサマになっているってくらいで…(笑)

Looking for a victim

Looking for a victim

NYエロヒマドル

BAR COREDO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/24 (水)公演終了

満足度★★★

好みの問題かもしれないけど、
あんまり感情を作りすぎるのは好きじゃないです。
女優の方は感情を作り過ぎで、見ていて辛かったなあと。
特に泣く感じの演技は嫌いです。
もっと自然に演じたほうがいいと思います。なまいってすいません。

『駆け込み訴え』の朗読も、感情を作り過ぎてて、、、。

ゲストの方の『刺青』が淡々としてて、いちばん聞きやすかったです。

「日替わりゲストの個性とNYエロヒマドルキャストがぶつかり合う化学反応」
どこがどう反応していたのか。オッペケペーのぼくにはわかりませんでした。

でも一杯飲みながら観るのはイイ感じですね。

クリエイタアズ ハイ

クリエイタアズ ハイ

ホチキス

OFF・OFFシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

題名とはチョッと違った
けど、楽しかった。

田舎の電鉄会社が舞台、派手な世界を描くのではなく。むしろほのぼのとした話であった。
相変わらず、小玉さんは爆発していたが、加藤さんは少しおとなしめ。
ほかの劇団員も、田舎の雰囲気をかもし出していた。(社長を除いて)

哀と愛と藍と

哀と愛と藍と

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

美しい舞台と話であった・・・
役者さんも力量高く、話を上手に表現していた。
とても出来が良かったが、
何か一味足りないと私のゴーストが囁いてました・・・・。
(「何かは」は判りません・・・「何か」デスすみません)

~1時間50分~

ネタバレBOX

舞台上の部屋の窓から桜(今時ですからソメイヨシノでなく八重桜の設定かな?)が見える一間の部屋が舞台です。(12畳はありましたが、作品世界観だと6畳の感覚なんでしょうね)おコタと座卓がある昭和のテイストがする物書きらしい部屋で、いかにもといった風貌の作家先生が主人公です。(痩せ型でぼさぼさの長髪に着物姿)3年前に別れた妻と自分を師と仰ぐお笑い芸人の2人組みが、呼ばれたと部屋に集合してきます。そして部屋にはイメクラの店長やら従業員・大家・このアパートに引っ越してきた学生とその先輩など、TVのバラエティ番組のように入れ替わり立ち代り出たり入ったりしてコメディ風に物語りは進んでいくのですが・・・・・。
3年前、直木賞作家の真は公演後に迎えに来れなかった妻のことを忘れていたのですが(そのまま別れたらしい)。実は交通事故で妻と芸人と店長さんとかは、その事故で死んだ人間であり、作家自身も余命無くよばれて(よんで)異人達が見えていたというホラーテイストの話でした。→最後に現実の代表ともいえる大家さんに現実を突きつけられるのですが、その晩迎えに来た妻と抱擁して暗転・・おしまい・・・とはせずに。死んで動かなくなった作家の下にストーカーを宣言した編集さんと、誕生だよねとプレゼントもって来てくれた大家さんが死んでるのを発見するらしい・・・として終劇です。

主人公の妻が死んでいたとは、ラスト近くまで判らないように伏線張ったり。テルマちゃん=イメクラ店員の格好が黒猫アッキナー様で可愛かったり、大家さんが下着姿で作家誘惑したりと。いろいろ見応えも多かった。
矛盾や時間齟齬や違和感などはまったくなく上手に物語世界に引き込まれました。説得力も強かったー・・んだけど、何か足りなかった感がしたのはナゼなんでしょう??

スタッフの対応も良く、入り口からの(イロイロなところからの)大量の花には圧倒されましたわ(^^)。

BGMなどは無く、台詞が重く素で響いてきましたが。役者さんが場に飲まれる事無く上手に物語進行させていっていました。

タイトルの”哀”は死んだ妻に対する悲しみで、”愛”はそのまま妻に対する愛情で、”藍”は妻の名前でしょうねー。’06の舞台の再演だそうですが、よく練れていたなぁと思ったであります。
マスケラ

マスケラ

BLACK★TIGHTS

世界館(大阪府)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

まさにショーでした。
まさにショーでした。音楽、ダンス、映像、満席なのが分かるなぁと思います。
そして、面白い世界設定で、なかなか引き込まれます。ただ、もうちょっと細かい設定が見えるようなものを混ぜてもらえると、もっと入り込めたのかもなぁと思いました。
分かるんですけど、途中で歌が入る必然性が微妙な場合が。。。歌ありきでストーリーが決まってたりするのかなぁと。そういのが、どうも個人的にしっくりこないんですよね。

半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】

半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】

水素74%

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

一時間の会話劇
水素初見です。

母、2人の娘、妹の先輩、女4人が四畳半ですれ違ったような狂ったような関係性。
青年団っぽい。

話の運び方がちょっと不親切。
もっと膨らませてもいいのではないだろうか。
場所が三鷹ということもあり、短編だとは思ってなかったので残念に思いました。

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

Moratorium Pants(モラパン)

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/01 (水)公演終了

満足度★★★★

モラトリアム編観劇
まずは、モラトリアム編観劇。
席替え演劇ということで席替えがどうなるのかと思ったが、予想以上に合ってるし、今回の見せ方に溶け込んでる感じを受けました。(なお、動かなくてもよい席もあり)
三つの話で、確かに死を扱う物語ではあったが、どれも奥底にある生きると心情を強く感じました(一部例外ありだが)。面白かったです。

ちなみに、可能であれば、席替えする席に座るほうがより一体になって楽しめるかも。

流れる雲よ2013 ~海~

流れる雲よ2013 ~海~

演劇集団アトリエッジ

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

戦争をどう見るか~風を拝見~
 靖国で会おう、という言葉・表現は、戦記物でよく見掛ける。然し、第二次世界大戦で大敗した日本の総括を殆ど誰もやっていないのではないか? というより、総括しようとする動きすら少ないように思う。それこそ、この国が負けた根本的原因ではないか? 戦争は、無論、愚かなことだ。誰しもそれは言うだろう。平時であれば。然し、戦時にそれを言うとこの国ではパージに遭う。多様性や自由、それを言う権利が最初に死刑になるからだ。恰も、情に流され、共感した振りを上手にこなし、涙を垂れていればそれで、肝心なことは総て素通りしてくれるとでも言うように、いつも誰か任せの、鵺のようなこの国の正体。
 無論、近現代戦争のような社会的、経済的、技術的、組織的、且つ、人心操作的な事象を演劇化するのは並大抵のことでは無い。それをしようとすれば、今回のように、理不尽な死を強制された若者と恋に収斂させて、戦争全体ではなく限定的な死生を描くか、全体を描くのであれば、象徴乃至はアレゴリーを用いて作劇するか、或いは、ワジディー・ムアワッドのような方法を採るしか無かろう。
 全体を見ようとしていない今回の作劇法は、矢張り、メンタリティーに竿を刺すという限界を含んでいるのも事実である。だが、近・現代の戦争はメンタリティーなどでは動かない。システムによって動いているのである。多くの現代戦記を舞台化しているグループのようだ。是非、自分の挙げたような方法でも舞台化を試みて欲しい。

タヌキさんがやって来た。

タヌキさんがやって来た。

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★

切ないな・・・
あらすじからなんとなく想像していたけれど、これは切ない臨死ファンタジー。自らを受け入れる喜怒哀楽の過程が見事でした。

#2「for girl」

#2「for girl」

劇団フェスティナレンテ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

これからに‥…
内容自体はコメディータッチなのでしょうが、淡々と進んでいくので、今ひとつ面白さをはっきできなかったように感じました。 話の展開も先が読めてしまうところもありましたが、舞台の雰囲気は良かったです。

クラシッククラスの悲喜劇

クラシッククラスの悲喜劇

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

脚本と設定は良かったです
面白い脚本であり、楽しめました。探偵らしいことをするのが嫌いな探偵、という設定は良かったです。
軽妙なセリフのやりとりが続くのでテンポが大事になるわけですが、会話がうまくかみ合っていないところが散見されました。セリフを言うことに気をとられ、意味を伝えるという部分がやや不足していたかと思います。
あとは、どうしても動きが不自然で、棒立ちで会話するという場面が目立ってしまいました。動きに必然性を持たせたほうが良いと思います。

ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

また観に行きたい!
今日も笑って、泣いてきました!随所で迫力が増してる!と感じました。
パワーアップしたと言ったほうが、イィのかな?
いつきちゃん役の女優さんのお誕生日だったので、会場の皆でハッピーバースデーの歌を歌って、更にハッピーな気持ちになれました。

今ひとたびの修羅

今ひとたびの修羅

シス・カンパニー

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

カッケー!!
もうホント、この先残して欲しい文化ですね。分かり易いし、綺麗だし、カッコいいし、…。言う事なし!!照明・舞台、何もかもホントびっくりなくらい商業演劇!これだったら納得だし、涙出ちゃうし、もっとたくさんの人に観てもらえたらなと思う。良かったです。ぅん。良かった…。

クリエイタアズ ハイ

クリエイタアズ ハイ

ホチキス

OFF・OFFシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★

薔薇
面白い。

ネタバレBOX

ダムを建設することが使命のダムダム大臣(山崎雅志)が、ダム建設予定の田舎の関西電鉄に、デスクリエイター(結果的にイメージダウン広告となってしまう悲しい人)を送り込む。デスクリエイター・天津(加藤敦)が作ったゆるキャラ(小玉久仁子)が、実体化し話題になるが、ダムダム大臣の策略でゆるキャラが寝返ってしまう。ゆるキャラの問題児さとデスクリエイターのレッテルのせいで、生みの親・天津の愛がなくなりかけるが、ファンレターと天津の本心により再度ゆるキャラとして復活。嵐の中窮地に陥ったダムダム大臣を救うべく、ゆるキャラは電車に変形し彼を救う…。

ホチキスらしい、濃いキャラクターのオンパレードとグッと胸にくる盛り上がりが魅力的。ダムダム大臣を救うための列車シーンは、ノリのいいBGMとかプラレールな演出でいいシーンに昇華してた。ネコバスネタとか細かいとこも○。
ダムダム大臣は、山崎が妙なキレ具合を好演してた。無駄と思いつつダムを作り続ける哀しい使命も挟みつついいキャラだった。
ネガティブキャンペーン局の木ノ俣は、一番ナチュラルな造形。演じた笠井里美のおかげか、地味ながらも目をひく存在だった。

ゆるキャラがやや粘っこく感じてしまったせいか、もう一歩乗れなかった。天津とゆるキャラの愛情ってとこを厚くしてもよかったかなと。色々削ったっぽいし。
「クリエイト」って根幹に、「好き」とか「愛してる」ってモノがあって、それがプラスなところに繋がっていく、そんな気にさせるとこがよかった。クリエイティブな人を尊敬するのはそんなとこがあるからと思った。ダムダム大臣もダムを愛せればよかったんだなと思った。
流れる雲よ2013 ~風~

流れる雲よ2013 ~風~

演劇集団アトリエッジ

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

いい国だろうか?
大切にしておきたいものを受け取れた、
観て良かった芝居だなと、純粋に思った。

この芝居を観て涙を流しても不思議では無いのは、
まっすぐに訴え続けるからでしょうね。

ハーフ役の役者がうっとりする程良かった。

ネタバレBOX

残念な点がふたつほど。これはセンスの問題込なのでアレなのですが、
デザインが統一的にダサいです。これは芝居が相当に良いので
逆にひっかかってくるところだと思います。

チラシ・サイト・舞台美術全てがそうです。
正直、拝見するまでこれらの影響で殆ど期待していませんでした。
折角顔面偏差値高めが揃っているので、大写しの写真などが最適かと。

もうひとつは受付です。お名前を伺う担当が最低ふたりは必要です。
2,3人でも並んでいればそうでしょう。しかも伺う担当が会計まで
やられていたので、長蛇の列に並びながら唖然としました。

特に人気のある公演のご様子でしたので、あのレベルの受付ですと
150は捌けないですし、当日の入れ具合や開演時間において
事故ると思います。

気になる点がひとつありました。

現世と繋がれたラジオから未来を知る訳ですが、
すわ敗戦国ともなれば、まず彼らの頭を過るのは何だったでしょうか?
日本兵は米兵を戯れていたのか?呪っていたのか?

一方、あれだけ血と汗と涙を散らす若者たちの熱源が
実はどこにも見当たらないのです。必要なのはダンスなどでは無く、
戦争が潰しに掛かり若者がそれに抗う拮抗なのかもしれません。

つまりは敗戦しても言語も土地も奪われないことを知っている
書き手のこころが透けて見える気がしてしまいました。
やはり日本は敗戦国としてはかなり特殊なケースだと思います。
それが透けてしまうと迫力に影響が出てしまうのではないでしょうか?
タヌキさんがやって来た。

タヌキさんがやって来た。

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★

淡淡としていて良かった
淡淡とした会話劇がとても良かった。
主人公:高橋久美子役の北見直子さんの演技がとても良かった。

ネタバレBOX

主人公:高橋久美子役の北見直子さんの演技がとても自然でいいな~と思って見ていた。
それに対して、最初、タヌキさんの演技も衣装もちょっと過剰かなと思ったり、
主人公とタヌキさんとの距離感が唐突に近づき過ぎる場面が何度かあり、
疑問に思ったところも多かった。
それでも、観進めていく内に、タヌキさんは異界からの使者なのだと認識されてくるので、ある種の幻想譚ならば、それはそれでいいのかなと納得した。

淡淡としたこういう対話劇はとても好きなので、面白かった。

ただ、観終わった後、心に残るものがあまり無かったので、満足度は★3つにしましたが、とても良い中篇(短篇?)だったと思います。

上演時間の問題なのかどうかはわかりませんが、
願わくは、もう少し長い作品として観てみたかったです。
マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★

うつ病
面白い。

ネタバレBOX

シゲル(野田裕貴)…バンドメンバー。うつ病。母子家庭の影響か、女に甘える。まりやと別れたのち、真理と付き合うが…。
まりや(百花亜希)…山内の妻。シゲルと不倫するが別れ、横井と結婚し懐妊する。
真理(鮎川桃果)…バンドのファン。マサトと別れた後、シゲルと付き合うがマサトとの浮気がもとでシゲルに殺される。
横井(金丸慎太郎)…喫茶店店主。まりやと結婚する。
マサト(松澤匠)…バンドメンバー。真理と寝た日に死んだ。
ノブオ(野田慈伸)…バンドメンバー。実家が金持ち。横井が好きくない。
カヨ(佐賀モトキ)…バンドメンバー。横井とノリがあう。シゲルとも寝てた。
山内(岡野康弘)…まりやの元夫。DV。再婚後のまりやにメッセージを送る。
佳子(岩本えり)…シゲルの母。母子家庭のせいかシゲルに甘い。

ラストに、序盤のシゲルとまりやのやりとりを持ってくるのが上手い。手をつないだままと言ったまりやと、横井の子を身ごもった笑顔のまりやの対比。DVに怯えた時のまりやと強く生きているまりやの対比。確かに絶望と再生か。

それと、佳子へのキスで暗転するのも上手い(佳子を演じた岩本は色々上手かった)。こっちは再生へも絶望へも向かわなそうだけども。

人が人を求め、どこに行き着くのか。そんな面白さのある舞台だった。あと、うつ病でも魅力ある男はモテルんだなと。
淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

神様に捧げられし物語
ストリップ小屋を模した円形舞台から続く鳥居への参道、頭上の提灯。結界が張られた幻想世界にすべて赤で統一されたそれらが妖しく浮かぶ舞台での芝居はそれはそれは妖艶で、観る度に観客を蠱惑すると共に鋭い痛みを以て様々な角度から身体を抉り取る、しかしどこか甘やかな陶酔感をもたらしてくれる類稀なる情感的な作品でした。
私がここに書ける感想は、今感じている思いの20%程度です。抱えている数々の琴線に悉く触れてくるので、残り80%の表に出せない感情達は、慟哭の中、大切な人だけに捧げたいと思っています。

ネタバレBOX

血の繋がらない兄妹を軸に繰り広げられる、枠組みは至ってシンプルな家族の物語。しかし細やかな層の厚みを徐々に増して温かく心豊かに描かれる感情の表現は、作・演出の堀越涼さんの人間としての豊かさを如実に顕していて。

「水町鈴です」と幼い声の自己紹介で始まった新しい家族、母の元夫や団子屋の従業員の親子。誰もが家族を慈しみ、深い悔恨と情とで生きる姿を観ていると、とめどなく涙が溢れてきてしまい。人間性善説に基づく創作は、慟哭の中にもやはり観る人を幸せにしてくれるのだなと実感。

アコースティックギターで引き語られる昭和のナンバー、祭囃子の笛太鼓、奉納の舞い等、物語を彩る和の演出が見目麗しく耳にも優しく。ノスタルジーに浸るとともに、自然に自らの心に宿る誰かを思い出さずにはいられません。

中でも、観ていて叫びたいほどの衝動に駆られたのは、鈴の元恋人である夕子の存在。突然姿を消した理由は「書かなくていい」と演出家役の指示。そこに在るシーンは、のちに同じ演出家に「お前は全然分かってない」と言われる鈴の兄・ヒロが語る鈴の思いを推測する独白にも通じて。

それは、脚本を書いた堀越さんの自戒でもあると私には感じられました。どんなに人を大切に思い、理解を深めようとしたところで。その真実には辿り着けない、それは重々承知だけれど。・・・それでも、人を理解したい。大切な人が孤独の悲しみから救われて、神様のもとで心安らげる日を願ってやまない、と。そんな堀越さんの大きな大きな愛が込められた舞台なのだと分かったとき、とつてもなく胸が熱くなり。

夕子が傍にいない現実と向かい合って泣き叫ぶ鈴の姿から、鈴を取り巻く家族や元恋人の愛や、この舞台に関わった座員達のこの芝居への思いまでが痛いほど伝わってきて私も号泣。初日から千秋楽まで止むことのない胸の痛みを感じながら、慟哭の中にも暖かな幸せを感じられた素敵な素敵な舞台でした。


ユニットとして初の長編ながら驚くべき才能を発揮した作演の堀越さんは、役者としてもこれでもかというほど魅力を見せつけてくれて。女性物のエプロンを一つ着けただけで母親としての人生を、実に繊細にしなやかに、時にはコミカルに愛らしく体現してくれました。

そして堀越さんの思想を一身に背負った笹木皓太くん。血の繋がらない妹を、兄として、そして一人の男性として慈しみの目で見つめる演技が本当に素晴らしかったです。あんなに優しい眼差しで舞台の上に立っている人を見るのは初めてというほど。ホームのあんかけフラミンゴでの、命懸けで魅せる生命力もさることながら、こんなにも繊細な感情表現を見せてくれるとは。まだ若干21歳、恐るべき才能。

美斉津恵友くんは声の表現力が素晴らしく、厳かな奉納の声から演出家としての緊張感に満ちた声まで、その振り幅はさすが花組芝居の座員、と驚嘆。終盤の「・・・いいですねぇ。」の台詞は、真面目そうなお顔なのにあんなにいやらしい声を出せるんだ、となんだかゾクゾクしました。笑

長井短ちゃん。今でももちろん美しいですが、20歳を過ぎたら恐ろしいほどその美貌が研ぎ澄まされるのだろうな、と。いい意味で伸び代や可能性を沢山感じるのでこれからが楽しみ。

堤千穂さんは流石の存在感。仙女の舞は息を飲むほど美しく、芯の通った京子の演技は今までに観た千穂さんの演技の中で最も素敵だと感じました。

大森茉利子さん。ただただ、慟哭。何も告げずに鈴のもとを去った夕子の思いは計り知れず、演じている彼女自身がどこまで感情を定めているかも想像がつかなくて。そんな余白も独特の包容力を以て、観ているこちらの心まで抱きしめてくれるかのように表現してくれて。私の一番の泣き所であると共に、愛しい愛しい存在でした。

岡本篤さん。ズルい 笑

他の役者さん達もみな実力派揃いで、演劇としてのクオリティを存分に楽しませていただきました。


ひとつだけ欲を言えば、夏枝が貴夫に別れを告げるシーン、そして大木と妻が別れるシーンは、メインどころのエピソードではないにしても別れを決めるまでがちょっとあっさりに見えて、そこだけ不自然に思えてしまいました。どちらの夫婦も子供がいたことですし、もうちょっとだけ妻側に葛藤の色が欲しかったかな、と。その辺り、いかに堀越さんが幸せな環境で育ったかを感じさせられたりします。

これから堀越さんが人生を歩む中で、どのようにその人間の表現が厚みを増し、どのような変化を見せてくれるかと思うと、あやめ十八番というユニットの将来が楽しみでなりません。ずっと愛せますように、もっともっと素敵になりますようにと、心から願わずにはいられません。またの公演を熱望しています。
淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

すてきでした
とても面白かったです・・・!
はじめは状況が飲み込めなくて混乱しましたが、だんだん引き込まれていきました。
一度だけでなく、二度、三度と別の角度でも観てみたかったです。
堀越お母さんがまるきりお母さんでした。

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