最新の観てきた!クチコミ一覧

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仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

池袋本町
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

ネタバレBOX

明日取り壊しアパートの一室。ジャージの男(古澤光徳)が家主の男(古市裕貴)に代わってデリヘルを呼ぶ。そのうち、以前ここに住んでいたという元ボクサーで金貸の男(ナギケイスケ)とその女(久保明美)がやってくる。さらに、娘(北見直子)がここで生まれたという父(小林英樹)と娘がやってくる…。

家主の男には見えない「穴」から覗かれている部屋。そしてこの部屋は自分のものでないという家主は、壁を抜けて舞台を外から見る。

部屋ってのがなんなのか、自分のモノでもあり他人のものでもあり、そして完全に閉じたものにもなりえないという、不完全で移ろう存在、一過性のもの。
リアルから入ってフィクションへの垣根をスパッと飛び越えたところに魅力がある。
CASE

CASE

劇団伍季風 ~monsoon~

小劇場 楽園(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

楽園には感じない良い空間
こちら楽園も初めて入りました。僕が行った回では、受付でキャンセル待ちの方もいらしたので人気なのかなと期待。小屋の作り方、演出での見せ方もあまり見たことがないもので、ミステリーの話も加わり新鮮に観れました。以下

ネタバレBOX

いきなり暗転して始まるのは面白く、黒基調の服にセット。シンプルな作りで出突っ張りの出演。興味はグッと入る。天国と地獄なのか、ここでない何処かへ繋がる扉を、客席に繋がる扉で使うのが良い。始まったら遅れてきたお客さん入れないじゃんと思った。そしてお客さんが帰る方の扉を天国側にしてくれて良かった。
カメラマンの記憶が良過ぎたり、オーナーが宿泊者を殺していったのは無理がありそうに感じました。林田さんの件は別になくても楽しめた。難解過ぎでもなく、何となく犯人は解りそうで確信がない。その辺りの加減は良かったと思います。台詞トチリなど、もう少し役者の練りが欲しいワガママがありますが、斬新で観れた作品でした。
ウトピア

ウトピア

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

芝居欲
初めて入りましたが、施設が充実してるんだなぁと実感。内容も中々面白く、ダークな印象で改善の好みもありましたが楽しめました。学生さんたちの、若いエネルギーや欲のようなものを感じれたと思います。良い環境も揃っていて、今後良き役者が出てくるかと思うのも楽しみです。以下

ネタバレBOX

まずオープニングの映像を使ったのが良かったです。冒険心を駆り立てられるようなワクワクした感じ。板が斜めになっていて、動きにくそうだが若干客席からは見やすいのかな。丘を上がってく演出に使っていたり工夫されていた。他のコミュニティや世界観をもっと出して欲しかったです。照明の点滅は事前説明がされたものの、本当に見ていて気分が悪くなったので、他の効果的な見せ方も検討して欲しい。ビデオデッキのような逆再生、早送りなどは凄く面白かった。しかし流石にやり過ぎてクドく見えます。早台詞は鍛えられてて素敵です。
理想郷は幻想でしかない。己の力で築き求めていくものだろうかと思いました。客出しが皆さんいて恐縮。良い刺激を頂きました。
focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

緩く笑い、最後はキッと
始めて観劇しましたが、面白かったです。緩く展開し、最後に締めるとこは締める感じ。何となく観ながら、クスっと笑う不思議な空気。僕の方で連絡不備があったのですが、制作さんに快く対応して頂きありがたかったです。以下

ネタバレBOX

一番こちらで良いのは、「間」の使い方かなと感じました。脚本が面白くても、演出や役者で良い間が取れなければ、笑える所も笑えないというのはよくあります。その調整具合が素敵なのかなと。
今までの公演を知らないので、それら登場人物の関係性が解らずにいるのは仕方ないにせよ、単独でも見れるようにはなってます。話も進ごとに微妙な繋がりがあり、ああいうのは好きな人多そう。僕も割りと好きです。ただ知ってる人に比べれば、どうしても物足りない部分はあるのかもしれませんね。最初のワークショップでも使うような、順番に座っていくアレ。素の部分が垣間見れる面白さもあるのですが、役者が笑うのが見えてしまい、あれは気が萎えるので残念。
他にもセットの合体したナニカや、玉置さん須貝さんの芝居、間所刈さんの驚きの動きが鮮明に残っています。アゴラの狭さ、距離感が逆に良いのかもしれないが、もう少し広いところで観たいです。
「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ありのまま、そのもの」を観て。
外山弥生さん出演のお芝居「捨てる。」をエビス駅前バーへ観に行って来ました。前回の「ライ・トゥ・ミィー」に続き、これが二回目です。

「捨てる。」を観る上で。ひとつ自分の「視点」「立ち位置」とし定めたのが。
「エネルギーそのものを観る」ということで、
俳優さん・女優さんのオーラやエネルギー、風格・貫禄・全身から放つ、発する雰囲気、眼の力・眼光。その人が何を出しているか。それがどう自分に伝わってくるか。ひとことで言いますと、感じたそのままを、ありのままを「観よう」と始まる前にひとつ視点を定めたのです。

弥生さんのお芝居は、毎回観に行かせてもらっていますが。弥生さんの演技の僕の中でのだいご味は。
感情を溜めて溜めて、一気に爆発させる。会場の空気感を一気に緊迫させる、
女の涙を流し声の質・トーンも明らかに変わり、激昂する見せ場のシーンです。冷たく鋭利に突きつける怖くて強い女の演技。
弥生さんがこれを演じるとすごいというか。スレンダーで理知的な雰囲気のある、酸いも甘いも経験した大人の弥生さんが、この表現をすると誰よりもすごい。、会場がピーンと緊迫感に包まれます。

自分がリアルでは経験したくはありませんが・笑
毎回そういう迫真の演技に期待します。
今回の「捨てる。」では、もっと長く多く演技を観たかったと言う感想です。

それと、弥生さん出演の舞台で、何度か生でお芝居を拝見している
片岡あづさ。さんが「捨てる。」のお芝居中、
最初から最後まで、常にずうっと
自分の真向かい、目の前におられました。
容姿もとても綺麗で、声がすごく魅力的で、
注目したい気持ちはもちろんなのですが。まじまじと目線がぶつかるのも何ですし・笑。

片岡さんを視界に含みつつ、直視はしないでふわーっと視界に入れつつ、お芝居のぜんぶを大きく俯瞰するイメージで意識で。お芝居・舞台全体を、すべての出演俳優さん達を、観ていました。

あっという間に、お芝居が終わってしまったという感覚でした。
自分の中では、全体のまだ三分の二くらいかなぁ。
というところで、もうラストシーンが訪れたという印象でした。

楽しい体験でした。また明日の自分や、人生のモチベーションが高まりました。
ありがとうございます。

若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団チョコレートケーキ「親愛なる我が総統」
ナチスを悪、ユダヤ人を被害者とするステロタイプでなく「それぞれを追い込んでそうさせたもの」は何であったか、さらには「人(あるいは人道)」とは何かまで考えさせるストレートプレイ。
配役も的確でズシリとした観応え。

「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

「再演」と言うよりは「新版」
会場の使い方まで変えて「再演」と言うよりは「新版」のオモムキ、かつて観た版を思い出したり「あの時は誰だったっけ?」と思ったりしながら楽しく観る。
最後の挿話が一番思い出せたのは親子モノに弱い身ゆえだな。(落とし方も絶妙だし)

久保田万太郎作品その二十三 「雨空」「三の酉」

久保田万太郎作品その二十三 「雨空」「三の酉」

みつわ会

六行会ホール(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

しっとり、しみじみ、しんみり、
落ち着いたこんなお芝居もいいものです。

ネタバレBOX

『雨空』 今はお互いに好いたもの同士と認識しているものの、女の方に縁談があって断り切れず、指物職人の男は東京を離れようと考えるそんな大正9年頃の男女の話。

元々は姉の方を好いていた男ですが、大工だった女の父親が死んで困窮した家を救うために姉が商家へ嫁ぎ、失意したところを初めから男のことが好きだった妹に優しくされて、二人はいい仲になったようです。

女が三味線をたしなんでいたり、家に出入りする役者がいることや、その役者の言葉の端々から、父親が生きていた頃は随分と粋な感じの家だったことが窺えます。2月にお亡くなりになったのが十二代目ですから古い話になりますが、堀越の旦那なんて九代目市川團十郎のことらしいです。

思うように行かない世の中ですが、最後女が声を掛け、さて…、何も起こらないのか、何か決断でもするのか、余韻の残るお芝居でした。

『三の酉』 14歳のときに関東大震災で身寄りを無くし、以後芸者として生きてきた女が、彼女の言葉で言うところの「心の棲家」、即ち心から安心できる家庭というものを一度持ってみたいとしみじみ考えていたことを、馴染みの男がしんみり思い出す話。

昭和30年頃の粋な遊び方、心構えのようなものを教えられました。
focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

「自分だっていつかはそうなるのに・・・」
2度目の観劇。
「眼鏡に騙された」のDVDを観てからの観劇。

1度目にはわからなかったそれぞれのキャラクターがわかって
違う楽しみ。
でも知らなくてもそれはそれで充分面白い。

テンポが早いので1度目の観劇ではわからなかった繋がりが
くっきりと見えてくる。

ここまでの偶然、繋がりはまずなかなかリアルな生活ではないだろうと思うけど
あり得ないこともなく
逆にお芝居ではこれくらい白々しく繋がってくれていた方がスッキリとするもの。

3月11日という日に観たからか
生と死に関する台詞がズシンと心に響く。
「産まれてくるのは大変なのに」
「自分だっていつかはそうなるのに」

観る度に違うことを感じそうな
その日の感情や考えや体調や誰と観るか・・・
そういう細やかなあれやこれやが
かかわってくるような日常に近い非日常の作品。

「円」

コレ、大好きです。

マウストラップ

マウストラップ

PureMarry

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

上質な舞台をありがとうございました
しっかりと物語とぶつかって
最後まで飽きずに見ることのできる上質なミステリーでした
三時間が、あっという間ではないにしろ気にならない長さになってます

この結末は、、ネタばれにもかけませんねw

素晴らしいキャスト陣、舞台の仕掛け(というんでしょうか?)引き込まれました。
巻き込まれて疑心暗鬼になっていくジャイルズ(渡部将之)好演でした☆
全体のキャスティングが素晴らしかった劇でした。

ネタバレBOX

ネタばれでも結末を書くのは野暮というくらい
このお話の肝ではありますが
そこに至るまでの経過やそれぞれのキャストの心理状態などで
グイグイ引っ張っていく時間が見事

それにしてもベテラン俳優にまじって、なんら遜色のないジャイルズ役渡部将之は今回こんな大舞台でも大丈夫(失礼)なんだと驚きました

声も十分届いており、ベテラン陣に負けることなく、楽しそうにやっていましたね
まぁ、欲目ですがw
目当ての役者さんが輝いていると嬉しいものです。

キャスティングが素晴らしい舞台でした
デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

はあ
はあ、と言っても、わからなかった(ほんとは、よくわかっていないのだが)とかつまらなかったということではない。

セック スを下品にならず、面白おかしく 茶化すとか、よくやるなといった感じ。
ケラさんらしいといえば、ケラさんらしかった。

花束を渡すのは誰だ?

花束を渡すのは誰だ?

コマイぬ

Gallery&Café FIND(東京都)

2013/03/12 (火) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★★

二人芝居
 登場人物の数からいうと、演ずるのが最も難しいと言われる二人芝居に、よい感じで立ち向かっていた。二人のうち、一人は、モデルを職業にしている。その為か、メイという女性型ヒューマノイドはやや中性的な感じが出ていて、それが、この作品にマッチしていた。
 ジョージを演じていた男性が役者稼業である。中々、力のある役作りであった。緩急を上手くこなし、メイの居場所を創りだすだけの力を発揮している。

ネタバレBOX

 設定は2058年。核戦争後、シェルターに避難しているジョージは、孤独と孤立に耐えかね、自らハンド・メイドと称される女性型ヒューマイドを制作、成長型のプログラムを組み込んで、その後1年をメイと名付けたヒューマノイドと暮らす。但し、成長型と言ってもメイの成長は身体的なものではない。身体的な変化はなく、知性や精神の成長である。そして、そのスピードは人間の約20倍だ。1年後にメイは既に大人の女性の精神性を具え、知性でもジョージを遥かに凌駕する。
 遂に彼女は彼に質問する。なぜ、自分達しか居ないのか? 父や母、他の人たちは居ないのか? と。仮に人間は、ジョウ-ジだけで、あとは生殖機能を持たないメイしか存在していないのであれば、子孫を残すことができない。子孫を残すことのできない生き物に、生きる意味はあるのか? と。
 無論、この議論を通じて「二人」の間にコンフリクトが生ずるのだが、思い掛けないラストが待ち受ける。それは観てのお楽しみだ。
『                        』

『 』

荒川チョモランマ

日本基督教団 巣鴨教会(東京都)

2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

空間の力
見終わったあと、ちょっぴり勇気がわく芝居でした。教会というロケーションもナイス!

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

今後にも期待
正直、観終わった後はそれほど感動していなかった。

だが、何かがひっかかり、数日この芝居の内容のことを考えていた。

観てその場で感動する作品よりも、
「問い」が数日、そしてその後も残る作品の方が素晴らしいんじゃないかと思う。

それは、おそらく、この作品が、良い意味で、作者も解らないことと向き合おうとしてできたものだからなのではないかと思った。

作者が高みから世界を形創っていない。
作者自身も何が正しくて、何が間違っているのか、わからない。

そういう問題と向き合った結果、
作品は一つのメッセージではなく、
多様な解釈を産む「問いかけ」となったのだろう。

こういう渦中でモガイテいる感じがある作家の作品は、ヘタに完成度が高い作品よりも、次も観たいと思わせられる。

今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

言葉にならない。
みんな、一生懸命生きている。

こういう芝居を、もっともっと見たいと思いました。
戯曲にして出版してほしい。

みなさんそれぞれ素晴らしく、特にはな役の早織さんの強烈なセリフに心打たれました。

ネタバレBOX

正確ではないですが、心に突き刺さった台詞。
個人的備忘録です。

・自分だけ特別だって思ってるのかもしれないけど、みんな同じなんだよ。
誰だって生きるのしんどいよ。

・これだけひどいことが起こったんだから、これからたくさんいいことが起こるんだって、信じさせてよ。

・誰でもよかったんでしょ?
この人のめんどくさいところまで引き受ける気もないのに、優しくしてんじゃねーよ。

・何が正しいかなんてわからなくて、自分で選ぶしかない。
でも、今こうしている私はすごくいい顔してると思う。



女って、強くならなければ生きていけないんですかね。

とりあえず、今日を生きればいいんだな。
今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

リピート
まずキャストの熱量に圧倒されるけど、
脚本はもちろん、空間の使い方、細部に至るまでの動きや見せ方、
すべてがよく計算されていると思う。

作・演出・役者どれをとっても、根本宗子恐るべし。

テクニカルも含め、とてもすばらしく、そしてすごい作品だったと確認。

4号までを見逃した後悔がまたわいてきた。
月刊「根本宗子」、この先は一つたりとも見逃したくない。

今、出来る、精一杯。

今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

タイトル通り、今、出来る、精一杯。
これはパンクだ。
この芝居を支えているのは、テクニックでも上手さでもない、熱量だ。
特に作演出家の熱量を強く感じた。勿論、それを支える役者たちも。

彼女たちの「今、出来る、精一杯。」を形にしたのがこの舞台というでもあるのだと思う。
表現に必要なものが、そして生きる上で必要なことが、これ以上あるだろうか。

この芝居を観て、僕自身も「今、出来る、精一杯。」をしないといけないと強く思った。


ただ、登場人物の誰にも強く共感することができなかった。
それぞれに、部分的に共感する部分はあったし、
舞台全体で問いかけていることには、強く共感できたが、
それぞれの人物に関しては、自分にもその部分あるけれど、この人物とは何か根本的に違うなと思ってしまう人物ばかりだった。
欲を言えば、自分に似ている登場人物は勿論、自分と一見関係無さそうな人物にさえも、この人は私自身だと思えるような人物が描けているとより強い舞台になったのではないかと思ってしまう。
Aさんも私なら、Bさんも私だ、いやCさんこそ私かも、、、みたいな。
カップルの両方が自分に見えてしまうとか。

(追記:ただ、自分じゃないけれど、最近知り合った20代半ばの男子は、バイトが決まらない男役ととっても似ていたな。あまりに似ていたので、その知人を思い出しながら見てしまった。そう考えると、もしかしたら、僕(32歳)より若い世代、つまり作演出の根本さんや役者さん達の世代には、あの感じが凄いリアルな人物像なのかもしれないな、、、)


と、門外漢が偉そうに書いてすみません。

批判がしたいのではなく、この熱量で、もっともっと完成度が高い芝居ができれば凄いことだと思ったので、あえて書きました。

なんだかんだ言っても、おそらく僕はこの芝居を観たことで、明日からの生活の一歩が確実に違う。

もう、甘えたり、泣き事を言わずに、
僕にできる「今、出来る、精一杯。」をやろうと思っている。

そう思わせてしまう芝居って、凄いと心から思います。

ありがとうございました。

仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

仮の世界
視点の置き方が面白かったです。

客席を観客に見立てたり、劇中に客席を入れ込む舞台は見たことがありますが、意図的に正反対にしているのは初めて見たと思います。
舞台上を見ているつもりが客席の自分を見ているようにも感じました。

上演時間が1時間と短めでしたが、もう少し区別のつかない時間を楽しみたかったです。

君ゆきて 月に叢雲 花に風 【ご来場誠にありがとうございました!】

君ゆきて 月に叢雲 花に風 【ご来場誠にありがとうございました!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★

感想.思い出しながら.
面白かったが、何となく話がわかっていたような・・・。
ああいう女の人の為に犠牲になる?主人公...
ああいう女の人を好きになる男性をいつまでも引きずる主人公、,,
少々無理があるので感情移入しずらかったかもしれません.
お芝居はさわやかでした。

花束を渡すのは誰だ?

花束を渡すのは誰だ?

コマイぬ

Gallery&Café FIND(東京都)

2013/03/12 (火) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

初日!
ユニット立ち上げの初日でなんとなく気分もいい。

なんとも居心地がいい芝居だった。ちょっとSFワールド。流れが素直なのでわかりやすいかも。
時間の流れに「行間」があるので、それがなんとなくふわっとした感じになって居心地がいいのかな、と思った。

二人の役者さんも、濃すぎず、軽すぎず、かといって印象が薄いわけでもなく、やっぱり居心地のよさの源泉になっていた。

おまけ:時折頭の中で、「おはよう、フェルプス君。」という声が聞こえた。(意味がわからないと思いますが、また一人よがりです)

ネタバレBOX

イヌではなくネコだった。

入るとメイが眠っている。
(余談だけど、自分だと10分寝たふりをしているとそのまま寝てしまいそうで、いつも開場して寝ている役者さんがいると心配してします。)

オープニングが、いい意味で「先入観」を与えてくれるので、最後のサプライズにつながっていると思った。

最後は結構サプライズ。少し設定がわからないところもある(たとえば、ジョージはなぜ脱出できないのかとか)けど、それはそれでいい。

メイの成長スピードがいい感じだと思った。ただ、8歳かだったと思うが、英語はこの年齢では普通はわからないとかは思ったが、それも設定なのかも、とも思う。

青い稲妻は面白いと思うが、ちょっと意図が読みづらかった。
ホワイトデーの話は、南さんらしいなあ、と。ベタなんだけど、なんか軽い香辛料が入っている感じ。チープにも見えるし、そうでもないように見えるし。


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