最新の観てきた!クチコミ一覧

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匿名家族

匿名家族

劇団フルタ丸

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/11 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

スタッフの対応が良ければ…
家族というテーマの掘り下げがやや浅い気がしましたが、小劇場演劇ならではの或る野心的な試みを評価。幕間の演出や音楽の使い方にも工夫とセンスが感じられ、大きな刺激を受けました。スタッフの対応がもっと良ければ…。アンケート用の鉛筆を返しに行った時に一言も返ってこないとか、そういうのダメなんです、私。彼ら彼女らは劇研の後輩か何かですか? どうであれ、もっと教育してください。入場から退場までが観劇体験、よって1点引かせて頂きます。

ぬけ男、恥さらし

ぬけ男、恥さらし

MCR

駅前劇場(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

術中にハマってなるものか、と思っていたけど…
 MCR作品は毎度ギャグが満載ですが、筋立てにのみ着目すると上質なメロドラマ。本作も例外ではなく、たくさん笑わせてもらった分、切なすぎるラストシーンに胸が締めつけられました。本作のキーパーソンであるアノ人物がラストシーンにも出てきますが、その人が××××だということに気づいた時、思わず落涙しそうに…。作・演出の櫻井氏の術中ににまんまとハメられてしまいました。この劇団の芝居ではやや理屈っぽすぎる会話が早口でやり取りされ、気を抜いて観てると話を見失ってしまう場合があるので、ビギナーの方はその点ご注意を!

ネタバレBOX

公演と同名の小説を執筆中の作家の妻役にザンヨウコさんはベストな配役だったと思います。小説バカのダメ夫に一途に尽くす健気な奥さんを違和感なく演じきった彼女の好演が愛をテーマとする本作に大きく寄与し、芝居に喜怒哀楽の喜と楽しか求めない当方の感情を哀の側へと大きく振れさせ、最終盤では思わずウルウル…。もちろんMCRなので喜や楽の要素も満載で、笑ってる時間のほうがずっと長かったのですが…。
俺がヤギでもその手紙だけは食えない

俺がヤギでもその手紙だけは食えない

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/28 (木) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

オッサンROCK
間延びとか変なのは演技なのか。それが好みとして出そうに思えます。人はネガティブに陥りやすいもの。それをポジティブに出来れば素敵だけども、そう容易ではなく年齢のことは尚更に思えます。僕もオッサンの領域に入りつつあるので、分かるような気もします。気にしないようになれたなら、それは幸せでしょう。以下

ネタバレBOX

間が独特に感じます。ボケとツッコミのやり取りは比較的自分には良い方でした。若者だっていつかはオッサン、オバサンへ変貌していくけれど、今この瞬間は分からない当人達のささやかで広大な悩み。最後のえー。は長いし端折っても良かったように思えます。皆さん、おいくつなのでしょうか。テンポとか根本的な芝居のタッチも雰囲気を維持しつつ変えていったら、合わない方にもまた違った印象を与えるのでしょうか。ありがとうございました。
ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

食被食
生きること、食べること、当たり前の大切さが籠められていると思います。ストーリーは難解に思えるのかもしれません。演出効果の面白さでも見れました。以下

ネタバレBOX

ストーリーは概要は把握しやすいけど、最終的に僕の頭では掴みきれない所が多めでした。エレベーターで脱出できるナンセンスな面白さ。ガンツではないけど海外の状況はいかに?照明、音響、舞台上の縦の見せ方、木箱のようなアイテム。総合的な演出はとても素敵で惹かれました。筏が冒険心をくすぐる。群舞は不思議な感じが漂って見てました。若干ズレもあるような。猫を殺す回想は気分悪くなってしまい、でも表現としては伝わっているのかなと思いました。その割に、メンバーが猛獣に食べられている衝撃的なシーンがあっけな過ぎて詰まらなく思えました。勿論実際に役者さんを食べされるのは出来ないし、ただグロテスクなものを見せればいいわけではないですが、何かもっと見せれる演出があるのでないか。そう思える内容でしたので、求めてしまうのはありました。保険員の人面白かった。最後の宇宙人は分かるような分からないような、でした。
平気で肉を食べてるだろう。屠殺のエグさを知っているのか。食べ残しでよく思います。そんな風刺的意味合いも入っていて良かったです。僕は今ハッピーなのだろうか。ありがとうございました。
【旗揚げ公演】夕焼けは燃やしてくれない

【旗揚げ公演】夕焼けは燃やしてくれない

劇団晴天

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

更に伸びしろが期待出来そうです。
観てきました。
熱意のこもった演技と熱い脚本!

若者っていいなぁ!羨ましいなぁ!

明日の千秋楽も、ぜひ観たいと思います。

新・贋作水滸伝

新・贋作水滸伝

スタンダードソング

あうるすぽっと(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

水滸伝は学生の頃読んでいました
ウェブのストーリーのところが公演期間中に入っているのに
「現在、執筆中。今しばらくお待ち下さい。」
のままなのが残念。

こういったツールを使えこなせていないと途端にプロフェッショナルではないな、と思われてしまうので勿体無い。
再演モノなのだから前の載せておくだけでも体裁整うのに何故??

ネタバレBOX

先ず、客席に座ると客席に向かってライトが直で当たっていて目に痛い。
開演直後もこの直ライトの演出があって、まさかずっと続くの?と慄く。
結局それ以後はありませんでしたが。

一緒に観たかたの解釈では「客も登場人物(108星の仲間)と思わせる為」と言っていて、なるほどと思った。
ただ、それ伝わる人の方が少ないよね、と言う話にもなりましたが。

ストーリーはかなり大味。
とても長大な物語が題材なのでこれは仕方が無い。
合流の仕方が不自然な登場人物がいたりとか。
その流れで仲間になるのでいいの!?
とか思ったりして、楽しみながら観てはいましたが。

「俺は風呂屋!」→仲間にしますか?→「はい」みたいな(謎)

正直、殺陣はもっとばんばんやるものと想像していました。
一人一人、型が違うのは面白かったけど。

カーテンコールでの並びがちょっと不自然に思った。
この人たちはセットでないの?と言う人たちがばらけてたり(山賊3人組みとか)
特に水滸伝を知っているとより不自然を感じるかも。


割と原作水滸伝に忠実ではあったと思います。
ただ、本当にはじまりのエピソードをいくつか取り入れているだけなので、突き詰めれば何で水滸伝を題材にしたんだろう?
と言うところまで行ってしまう。
本当の頭領すら出てこないもんなー。


あと、高俅が何度も前線に出てくるので「今、刺せ! 今、殺せ!」と何度も思いました!
未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

B級のA級
あいかわらずの肩肘のはらないライオンパーマ。

観客席も「おもしろいもの見せてくれるんだよね」
的な感じはなくて、全体的にふんわりお祭りの日に
屋台のまわりに集まってきた雰囲気。

なんか美味しいものでもあるのかな。

ライオンパーマは演劇界の富士宮やきそばです。

B級のA級。

なんだかややこしい表現だけどそんな感じ。







ネタバレBOX

まず最初に、東銀座さんの短パンすがたにどきどきです。

チャーさんは、あいかわらず何もやってなくても、わらってしまいます。
投げかけないで、そっと置いてある感じ。
あのグラサンを真面目にかけてるだけでもうやられる。











ドロテアノヒツギ〜evolution〜

ドロテアノヒツギ〜evolution〜

ムーンビームマシン

HEP HALL(大阪府)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

少し歪んだおとぎ話
ムーンビームマシン初観劇でした。少し歪んだおとぎ話の住人たちのやり取りがとても面白く、全体を通して楽しんで観ることができました。ただ、タイトルにもなってる魔女ドロテアの存在感が少し薄かったような気が。もう少し全面に出してほしかったかなと思いました。
それにしても王子役の大塚宣幸さんのシーンは面白かった。会場みんな大笑いしてました(笑)

SHOOTING PAIN

SHOOTING PAIN

コロブチカ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2013/05/04 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

王様ワールド
面白かったです。テンション上げ上げな人たちが繰り広げる話でありながら、心の深みにも迫っていたのではないでしょうか。横浜は遠かったけど、行って良かったと思えます。以下

ネタバレBOX

広田さん達がゲストで出られた回でした。お二方はトークも出来て、アクターとしても面白いなと思います。本編に関係なく、時間としては長いので別にしても、という気もした。シンプルなつくりで、舞台上に一箇所だけ伸びている包帯のような布のようなものが面白かった。走り回っていたり、熱い。
僕にはずっと王様のターンにすら見えてしまう強烈さがありました。なんてクセのあるキャラなんだろう。ポジティブさもあって、吸収したい変人演技でした。他にもフルスイングのサードさんも拘束されてからまさに尻上りになって面白く、主宰のコロさんが思ったより出番が少なかったように思える。もっと見たかったです。別人格が複数出てきて当人にしか見えていない手法は好きです。去年ジェットラグさんで見た心理劇と似たテイストも感じました。あちらはダークに演出されていたけど、こちらのコミカル要素たっぷりも良いですね。
心理的な統合失調症とか、ストレス過多な状況からの逃避で出来るとか、有り得そうな有り得なそうな気もします。ですが実際、みんなお酒飲んだり趣味に気晴らし、恋愛やら風俗やら果ては犯罪まで、何かにすり替えるような事をしている。出会いのキッカケも豹変の兆しも突然訪れるものかもしれないし、また何か辛い状況にあたっても、改善への兆候は急に降り注ぐのかもしれない。こういった精神題材の舞台で、ご当人たちに伝えられるものもあるのではないかと思いました。ありがとうございました。
シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

刑罰上等
他人の生活を壊したことの代償は、刑罰では済まない。
青年団若手自主企画なんて字面だと文学的な要素満載で、ElephantMoonの様な究極の選択を思わせる舞台は望めないなんて思い込んでいました。
杞憂でした...更に新たな世界観を追求したマキタ・ワールド健在です。
3割の爽やかさと7割の劇薬で構成されている印象でした。衝撃が脳裏に焼きつきます。
憎悪を芝居での表現で、これほどまでに限界を設けないのは凄い。
寺井氏の復讐の演技は、殴打シーンは自主規制かかった感がありますが、展開が恐ろし過ぎる背景もあります、観客に恐怖を植えつける見事なものでした。
そして、物語は深い。

立川いったい音楽まつり

立川いったい音楽まつり

立川いったい音楽まつり実行委員会

立川駅周辺(東京都)

2013/05/18 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

無題709(13-134)
13:30~15:00(快晴)。clubCのパフォーマンスがあるということで初めて立川へやってきました。13:30「太鼓衆 仙(和太鼓)」14:00「clubC(ダンス)」14:30「厄年ブラザーズバンド(ロックバンド」の3組をみました。周辺約20ケ所で行われているそうです。clubCをみるのは3回目、「落日~@吉祥寺」「NEXTREAM21~@六行会」。野外、青い空の下です。5色の衣装が鮮やか、途中にハッピをまとったものを挟み明るい内容で構成。

「太鼓」はそのリズム感が、バンドは邦楽でしたが、こちらも楽しそうに演奏。
評価は「イベント」について。

レミング ~世界の涯までつれてって~

レミング ~世界の涯までつれてって~

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/16 (木)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的な美意識
多重構造の複雑な内容、でも「頭で理解する」よりも「心と身体で感じる」ことがこの作品の楽しみ方なんじゃないか、と思ってしまう。
俳優の足音も言葉もリズム感に溢れていて、全てのシーンがどこを切り取っても絵になる美しさで、気がついたら夢の世界に迷い込んでいたような感覚になる。
アンサンブルが作品全体をしっかりと支えていて素晴らしく、八嶋さんと片桐さんの愛らしさがいいアクセントになっていました。

磁界

磁界

浮世企画

新宿眼科画廊(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/22 (水)公演終了

満足度★★★

さわやか
面白い。好み。

ネタバレBOX

とある料理店で働いてたけど失踪した「岡田」にまつわる人々。

入江路子(ヨウラマキ)…酒の勢いで岡田と寝た。岡田を探すも、結局、岡田へは連絡取らなかった。町工場勤務。
矢崎晴(山脇唯)…料理店の店員。女優もやってる。大貫(岩田裕耳)に甲斐甲斐しく付き合うも二股発覚により別れる。
梶本佑香(鈴木アメリ)…料理店の店員。宇津木(田中嘉治郎)を好き。矢崎がチヤホヤされるのが面白くない。
小山(浅井伸治)…料理店店長。宇津木から責められ、部下からの信用も薄い。それでいてギャンブルにのめり込む。
宇津木…料理店のコック。味に自信があり、岡田と揉めてた。矢崎に言い寄る。
大貫…脚本家。二股の修羅場を経て、二人に捨てられる可愛そうな人。岡田に金貸してた。
蛯名理英(榊菜津美)…大貫のことが好きでもないけど付き合ってた。
古谷(秋本雄基)…コンビニ店員。大貫と理英のいざこざをツイートしようとする。
金井(小笠原東院健吉)…路子の勤める工場の新社長。周囲の信頼を得られずふて腐れ、アイドルに走る。路子に言われちょっとやる気出す。
三枝(村上航)…コンビニ店員。元スリの達人でヤクザとのつながりあり。コンビニ客だった岡田とちょっと近しい存在だった。岡田の借金肩代わりをする。路子に工場で働かないかと誘われる。

ナチュラルに燻ってんなって感じの人々に好感触。毒素は少なくどこかさわやかな印象。たぶん作品自体もそんな印象。
姿を見せない(ラストに手だけ?)主人公の「岡田」についても、同じ印象かな。作家志望で、小さなプライド守るため闇金から借金拵えてコンビニでキレてって、なんかありがたくないけど等身大な人物像を思い描いた。

さわやかなのは、岡田を探そうとする路子の変なひたむきさのせいだろうか。ヨウラマキが、岡田との距離感を保つ路子を好演したせいだろうかしら。終盤の、岡田との関係を明かす三枝との会話もさわやか。三枝に救われた岡田が、ドラマ?の人気脚本家になるって展開もさわやかさの一因かな。変化急な爽やかさが好みの作品だった。

村上航の演技がピカイチではあったと思うが、ヨウラマキもいい味出してた。山脇唯の、お茶目を演じる晴と吹っ切れた晴の演技もまた、良かった。中身的にいじらしくカワイかった。そして、ルンバには笑った。
三一四ニ

三一四ニ

最新旧型機クロックアップ・サイリックス

湾岸劇場博多扇貝(福岡県)

2013/05/18 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

すごい
初めて観たときは、なんだか一般社会とはかけ離れてるな~と
思ったのだけど、実は一番社会を映し出してたのですね。
お約束の演出も期待通りで(^^)v

ネタバレBOX

はまりの役者陣でした。ラストのぽったんが逞しい!!!
くりかえし無限遠点

くりかえし無限遠点

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

山岡さんの脚本を目当てに。
2週の内に3作品も担当してるなんて、こりゃなんかあるぜ。しかもfeblaboが脚本を書かせたとなれば、やっぱなんかあるぜ。てな感じで3作品とも観てみた締めがこれ。
駄目なダーウィン舎「いのちだいじに」を観た時点で山岡さんがこういうものを書ける予感はした。過去にこういうものを書いていたかどうかは別にして、引き出しの中に持っている気がしたのです。結果、そつなくこなしてくれやがりましたね。序盤3分くらいで「あ、この完成度はラストまで保障されてるな」と察して、安心して観ていられました。

出演者の達者具合も◎。

ネタバレBOX

練馬とか煙突とか「いのちだいじに」との微妙なリンクも楽しみつつ。
作風的にはDAR'Tっぽいかな。

個人的に残念に思えた点。
「今回のアップデートで追加される概念は、死です。」。このフレーズを押した粗筋から、死が追加された後の向こう側を期待してしまったので、リアルかと思っていた場面がバーチャルだったというどんでん返しにはあまり心惹かれず。物語への目線を逸らしておくトリックではあるけれど、期待した部分への焦点が弱かったという期待外れ感も抱いてしまって。死が追加されたゲーム自体がどう進化するのかを考えていたので。
同じく、パンフレット共に手元に渡された被験者用の資料も勿体無い。部屋割りとか進行プランを知ってこそはまってしまうトリックがあるのかと思ったのが、そこまで影響してなかったので。実際、そういうものがあっても読まない
人もいるだろうから、そこに注力しすぎても戦術倒れになる可能性はあったけれど。

触れてなさすぎに思えたのは、福山はどうして自分達が双子だと思い込んでいたのか。上演時間からすれば広げる必要のないサイドストーリーになってしまうかもしれないけど、疑問は残った。

組み替え式の足場台を使ったのは、狭い舞台面でいくつかの空間を存在させるには良い手法。演劇よりもコントで使われがちな手法かな? そしてそれを場によって足場と照明の色彩を分けていたのも分かりやすかった。
シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

青年団の若手公演らしからぬ
濃厚な世界観。どいつもこいつも被害者と加害者だらけのヘビーな関係。

風撃ち

風撃ち

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題708(13-133)
18:00の回(晴、少し風)。17:00受付、17:32開場(整理番号順)。前回の「泳ぐ機関車(2012/12)」からなので2作目です。こちらの劇団、会場外の受付のところに役者さんが出てきてお客さんの案内、お馴染みの方との挨拶、写真撮影など他の劇団では見られない光景。もちろん場内でもたいへん丁寧な誘導、開演前から対応の稚拙さを感じる劇団さえあるのに...。なぜか前作を数日前にみたような(ほっとする)感じを受けるのはここらの心配りがあるからかもしれません。

鬱蒼とした孤島を現した舞台、今夜はバックステージツアーが行われ、「ちょっと冒険してみたい方向け」の方にも行ってみましたが、かなり高さがあり、上演中、薄暗い中でも自在に動き回る役者さんたちに改めて感心するのでした。

正面スクリーンに「明治三十年、日清戦争後」と映っています、上演時間120分、18:02前説、開演~20:05終演、その後バックステージツアー(これはお勧め、ぜひご体験を)。

新井結香さん、てがみ座「空のハモニカ(2011/9@「劇」小劇場)」に出ていらして、8月、高円寺での再演にも行くのでした。

ネタバレBOX

孤島、100年単位で引き継がれた習わし、救う者、滅亡へと堕ちてゆく者、志が歪み悲劇に至る物語を役者さんが、とても自然に演じ、BGM、照明、仕掛けがさらに情感を刺激します。

お客さん層も幅広く、ひいきにしている方が多いのではないかと感じました。
寅と卯

寅と卯

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/05/14 (火) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

なるほど。
ひとまず、「時代劇はファンタジーになりやすい」という持論がある。意図してもしなくても、だ。

実際には現代を遡った設定なのだから世界観まで完全な虚構ではない。でも生活風習・言葉遣いなどが、現代人である客席の人々とは異なる。理解し合えない不思議さんがファンタジーな存在に感じられる様に、理解し切れない世界観もまたファンタジーになってしまう。その違いの架け橋となるのは、役者の存在感にどれだけ説得力があるか。気の強そうな設定の人物が本当に気が強そうに見えるかどうか。自信を持って演じ切っているか、その為に表面に現れる印象が結実しているかどうか。

この演目は、役者の仕事振りを観るべき芝居だった。

ネタバレBOX

辰巳役の仲村さんが残念ながらその仕事を充分には果たしていない。頼れる兄貴のはずが、どうも腰を据えていなくて発言にも圧を感じない。なんなら出番の少ない卯之助の父のほうが兄貴感が濃かった。
立ち振る舞いや居場所も気になった。既に死んでいる異質な存在であるはずが、見えていないはずの卯之助以外の人々と同じ空間に存在しすぎている。もっと物質的に場所の概念を無視して縦横無尽に動いたり、佇まいの在り方を調節して欲しかった。

阿比留のボスっぽさの不足も残念。
凶悪・残虐・常軌を逸する様な面を見せてくれれば悪役として目線を定められるが、単に不機嫌な人に見えていた。イチ子とジローを精神的に追いつめている感がなくて、阿比留の下にいなければならない理由が見あたらなかった。イチ子は過去に火傷を負ってそれを例の化粧品で隠していて、それが高額だから阿比留の元にいるとか、ジローを弟の設定にして姉の為に一緒にいるとかにすればもうちょっと分かりやすかったはず。
ラストの、お宝を運びきれずにいたところを捕まるというのも微妙。そんな間抜けが過去に大火を引き起こしてずっと逃げ切っていた事に疑問が湧いてならない。敵役が強大であるほど主人公の苦難が増して物語にもメリハリが付いたと思う。

こういう設定だと個人的にはエムキチビートの『夜光星ディスコルーム』を思い出してつい比較してしまう。それこそあの団体はファンタジー感が強いけど、「役者の熱量=目の前で人間が本気で何かに挑む説得力」が現実感を生んでいる。
今回は、台本に書かれている事を役者がどうにかただなぞっていたという感覚だけが残った。
シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★


elePHANTMoonの舞台は重いため、体調が万全でないと即死する危険性を孕む(苦笑

今回は・・やっぱり凄かった(苦笑

青年団の役者ばかりなので
まったく知らない人たちばかりだったら、
「これってひょっとして素?」
と少しでも思ってしまうところだが、
そういった心配も無かったので、
フィクションとして集中して観れた。

仕事で疲れた状態で頑張れる自信が無かったので
土曜にして良かった(苦笑

前回の公演を王子で観たような・・そのせいか内心
「ヒィィ・・」
と思いながらも(苦笑
冷静に分析しながら集中して観れました。

好き嫌いは分かれる・・というか好みの問題ではないのかも。

周りに登場人物のような人がいるとかいないとかという話でもない気がする。

要は、それまでは普通の生活をしていたと思われる人たちが、
何かの事故や何かのきっかけで道を踏み外すと、
いつしか陰のように業が後ろにへばりつき
やがて何かの澱みのようなところに落ちていく。

河の流れに瑞々しいところもあれば澱みもあるように、
世の中にもそうした所、瞬間がある。

観なくても何不自由なく過ごしていけるのかもしれないが、
他に誰も描いていない空気がそこにあるのなら、
純粋に舞台として評価しなければならない気がする。

毎回観れるかと言われれば
「・・体力と相談させてください」
としか言いようがないが、
根拠のない前向きのメッセージが溢れる今の世の中には貴重な舞台であるようにも思う。

ネタバレBOX

公演時間85分(もっとあった?
常に高いテンションで一瞬も気が抜けない。

どの会話も何かの伏線につながっている。

一見普通に見える人も次の瞬間には普通でなくなる。

良く考えればそんなに「普通の」人間なんて世の中には存在しないのかもしれない。

幼馴染の男女がいる。

女は昔ままごとで男に泥汁を珈琲として無理やり飲ませた。

男もムリして飲んだ時の女性の喜んでるんだか何だかわからない不細工な顔が忘れられないという。

大人になって女性は結婚し、男性は独身のまま。

女性は、自分の足の感覚を車の事故で奪った男に執拗に謝罪を迫る。

また、自分の旦那の浮気を執拗に攻め立て
「死んだら許す」
と言われた旦那は喜んで自殺する。

女性は旦那の浮気相手に毎晩無言電話を掛け、
その女が訪ねてくると包丁を振り回すが、
旦那が死ぬと酒を酌み交わして仲直りをする。

この物語に出てくる女性は、浮気相手の女性も含め、男性を愛していないことははっきりしていると思う。

女性たちは、昼メロのような安っぽい修羅場に恋しているのだと思う。

それだけが、田舎の日常に「痛み」という人生のリアリティを与えてくれる。
物語の登場人物に自分を導いてくれる。

だからこそ、物語がひと段落(旦那の死)すると女性たちは何もなかったかのように、
まるで舞台が終わった後の役者たちのように
酒を酌み交わすのではないかと思う。

世間一般で言えば「浮気をする男性が悪い」ということになるが、
この物語では、
浮気をする男性を挟んで女性二人が
「修羅場というゲーム(エンダーのゲームみたいなもん)」
をそれぞれの役柄に合わせてプレーし、
耐え切れなくなった旦那(男前という設定)があまりにも早くリタイア(自殺
してしまったために女性二人が肩すかしを喰らった感が描かれている(恐ろしいことじゃて(怖

そんな女性に惹かれる幼馴染の男性(そんな目の前で包丁を振り回す女性に惹かれるだけでも男性が普通でないことが推測される(苦笑
は「不幸な自分に酔うのは気持ち悪い」と、ハッキリ言う(このように物語の中で登場人物の気持ち悪さをハッキリ示す言葉が多いので、舞台は常に客観性を維持してるように思う(これらの女性のように、痛みだけでしか自分の存在を確かめられない(昼メロのような安い設定・物語にしか居場所を見いだせないと言い換えても良いかも)人は意外と多いと思う(それは世の中の男性たちが愛情とかコミュニケーションとかいうものに長けていないという証左とも言えるのかも

女性は自分の気持ち悪さを指摘した凡庸な(そう見える)男性より、性犯罪の過去を持つ男性を選ぶ(男性は説教するだけで共感を示せなかった、と言えるかもしれない・・単純にまとめすぎ?

その男性の被害者の父親が、
男性が幸せになった時、その幸せを破壊することを人生の生きる糧にしている、とはっきり女性の目の前で言っていたにも関わらず。

いや、だからこそ強烈な痛みの物語のただなかに自分が導かれることを予感して男性を選んだのかもしれない。

かくして希望通り?
父親にガソリンを掛けられて火をつけられ、包帯だらけになって表情も分からなくなった女性は、
通常なら不幸のどん底になって打ちひしがれるはずなんだろうが、
表情が全く分からないため、
「ひょっとしたら今が幸福の絶頂なのではないか?」
という暗い予感が導かれる。

非常に見応えがあたものの精神的な疲れも相当なものだったので、
家に帰ってからスピッツを聴きながら漢詩(杜牧)を読んで心を落ち着けることにした・・♨
「ダルマ」

「ダルマ」

劇団TEAM-ODAC

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう一度観たい!
何のために生きるのか、どのように生きるのか?
色々と考える作品でした。

力強い殺陣、少し笑い、ほのぼのとした会話・・

何ども見たくなるような舞台でした。

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