最新の観てきた!クチコミ一覧

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スウィーニー・トッド

スウィーニー・トッド

フジテレビジョン

青山劇場(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

気が沈んでいたので
うまく芝居に没入できなかった。話自体は映画で観て知っているが、舞台ではまた違った発見が出来ると期待したが、どうも集中できなかった。残念

全長50メートルガール

全長50メートルガール

踊れ場

RAFT(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

物語の背景にあるもの。
(ネタバレ欄に書きます)

ネタバレBOX

会話の中に出てくる「ドラゴン」「運命」って、人間にとっての「死」のことを暗に指しているのかなーと思いながら観てました。

ラスト近くの「こんなクライマックスが近づいているような曲やめて‼私、恋ができないまま終わってしまう‼」も、生きている時間のことを指してるのかな〜って思いました。時間は有限で、ぼーっとしてたら恋をすることもなく、人生が終わってしまう。

深読みかもしれないけど。
「野の花」 ご観劇ありがとうございました♪ 

「野の花」 ご観劇ありがとうございました♪ 

ミュージカル座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動しましたぁ~!!
あの時代のドイツは「一度転がり出すと坂を転がり落ちていくように」に戦争に向かって突進し、家族・友情さえもなかった時代。
リーザとルイーゼ。永遠の友情に心が温かくなりました。
そして、ストレートプレイの合間に流れる鍵盤生演奏は、優しい音色でお芝居に引き込まれました。
また、上演していただきたい演目です。

明治座 五月花形歌舞伎

明治座 五月花形歌舞伎

松竹

明治座(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★

夜の部鑑賞
歌舞伎の今後を担う、人気の若手役者が揃った公演で、異なるタイプの3作品を通じて、それぞれの役者の魅力が発揮されていました。

『将軍江戸を去る』
最後の将軍となる徳川慶喜と開城を迫る若者との対話劇で、ほとんど動きがなくて視覚的には地味ですが、激動の時代に生きた人達の思いが重厚なドラマとして描かれていて引き込まれました。比較的新しい作品のため、様式性があまり感じられず、照明もドラマテイックな演出となっていて、歌舞伎らしさがあまり感じられませんでした。
中村勘九郎さんの熱血漢っぷりと市川染五郎さんの威厳のある態度の対比が印象的でした。

『藤娘』
中村七之助さん一人舞台の舞踊で、藤の花が咲き誇る中を可憐に踊る姿が美しかったです。爽やかな雰囲気で良かったのですが、生真面目な感じが強く、もう少し艶っぽさが欲しく思いました。

『鯉つかみ』
姫が恋焦がれる男に化けてやって来た鯉の精を本物の男が退治するという、荒唐無稽な物語でしたが、大量の水や、宙乗り、舞踊、早替わり等、ケレンが盛り沢山で楽しめました。雨が降る池の中で鯉と格闘する場面は豪快に客席まで水を撒き散らすのが楽しかったものの、引っ張り過ぎるように思いました。
中村壱太郎さんが演じた姫がコミカルで可愛らしかったです。転換中に定式幕の前に立ったまま三味線と長唄が演奏するのが格好良かったです。

厄介払い

厄介払い

プリエール

北とぴあ さくらホール(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/21 (火)公演終了

満足度★★★★

厄介なのは
会話のテンポとかセリフとかきちんと聞かせてくれて、笑わせてくれた。で、舞台上のふたりの関係をもっと探りたくなる。厄介ものは何なのか…。(笑)

ネタバレBOX

渡辺徹がアイドルだった事を思い出させてくれた。やっぱり歳を重ねてもカッコいいわぁ。ラストのオチにはほんと椅子から転げ落ちるくらい…。まぁいいか。
ペコラムートンの羊(再演)

ペコラムートンの羊(再演)

劇団MAHOROBA+α

遊空間がざびぃ(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

ファンタジー
リズミカルな言葉遊びは良かったです。後半でおかしを食べるシーンだけは興ざめでした。

熊の親切

熊の親切

カムカムミニキーナ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

温泉
本当に入っているような感じが良かったです。小栗判官のことを下調べしたおかげですんなりとストーリーに入って行けて楽しめました。アフタートークは演出についてなど貴重な話を聞ける好企画。今後も続けて欲しいです!

メメント・モリ

メメント・モリ

ウンプテンプ・カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

濃厚な世界
生演奏やコーラスなどを絡めた熱演に引き込まれました。観劇前に原作や時代背景について予習をしておけばもっと楽しめたのにと少し反省… 初日ということで役者陣の緊張感が重めのストーリーをさらに沈めている感じが。本当は重軽の対比も見せ所だったのではないかと推測。セリフの噛みも結構あり、途中から役者さんの苦労が気になって物語に集中できなくなってしまいました。改めて完成型を観てみたいです。

時代絵巻 AsH 其ノ弐 『紅月~あかつき~』

時代絵巻 AsH 其ノ弐 『紅月~あかつき~』

時代絵巻 AsH

ワーサルシアター(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★

時代小説を読んでいたい
時代の解説に終始していて、
人間が全く見えてこない。

説明台詞のオンパレードで、どうも苦手だった。

人間と人間の葛藤、みたいなものをもっと観たかったが、残念ながら…。
題材的には十二分にそういう事が出来るはずなだけに、もったいない。

時代の説明を見るならば、よっぽどドラマや小説を読んでいた方が、
よくわかるし、面白い。
そういう物に勝つ為には、生の人間のやりとりで勝負するしかないはずなのだが。

ネタバレBOX

役者が全体的に、台詞を自分の言葉で喋れてないので、
加えて用語解説が多いので、残念な感じがぬぐいきれない。
幕末好きな作家に、とりたてて好きでない幕末の事を喋らされている、という感じが…。
で、どうにも埋まらない間を埋めようと役者が色々がんばってて、
それは非常に良い事ではあるのだが、
それぞれのがんばりが作品世界と絶妙に食い違い、
結果、それが痛々しい程に逆効果を生んでしまっている場面がちらほら。
いやいや、そんなにだんご食わなくても、黙って見てた方がまだ傷が浅いぞ、みたいな。

役者は、人前に立っているという自覚をもっとして欲しいし、
でも、役者はがんばっていたとは思うんだが、
やっぱり、苦しい中でも何かしら輝く術を探さなきゃいかんと思う。

それよりなにより、演出家は何をしていたんだろう、
何を見て稽古に臨んでいたんだろう。
様々な所に破綻の色が見え隠れしていて、
なんだか悲しい舞台でした。

カーテンコールが長いのが、非常に辛かった。
芝居を作る、という事が何かを、問い直していただきたい。
疑問を持たずに進んでは、ダメだと思うのです。

客席が椅子でなかったのも、ちょっとした違和感。
人を多く入れるためかしら。
さよなら、カケラルーム

さよなら、カケラルーム

PUPA

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

こんにちは、未来
バカし合ったり、喧嘩したり、仲の良い同級生たちが羨ましいなぁと思いながら観てました。そんな彼らと一緒に笑ったり、泣いたり… 舞台と客席の一体感を満喫できて楽しかった。廃校のセットも手が込んでいて素敵でした。ラスト、寂しさだけではなく何か希望を感じさせる形で良かったです。

仮の部屋

仮の部屋

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

穴の話
客の想像力任せ、って点は好きですが、

芝居全体の芯が薄いように見えたのはあまり、ですな。


シアトリック要素を盛り込んでみたり、

なんかアングラめいてみたり、

そういう手法があまり戯曲とあってないように思えました。

やりっぱなし、のような感じ。

あれ無かったら、もう少し芯、通るんじゃなかろうか。



ふやふやしたものを観た感じで損した気持ちと、

こんだけ色々考えさせてくれてありがたい、という気持ちと、

二つが同居しますな。



この芝居、一言で言うなら、

「穴から穴への物語」



命のリレー的な何かを感じました。

ネタバレBOX

自分が住んでる部屋に、過去に住んでた人達が次々にやってきて好き勝手に過ごしていく。

その人たちはそれぞれ、自分の秘密の「穴」を部屋の中に持っていて、

その穴の中を覗くと死体が一杯。

一方、穴なんてない!

と言い張る現・住人。



やがて、部屋にやってきたデリヘル嬢に、穴を見出す…という。



この、「穴」って一体何なんだろう、と、

観劇後に大分頭をひねりました。



行き着いた私なりの答えは、

「穴」は、歴史とか、御先祖様とか、

そういった類のもの。

人それぞれ、それまでの歴史があり、

生きて、死んでいった先祖がいて、

私たちは無数の屍の上に立って生活している、と。



そういうもの、大事にしたいなと思いましたね。



関係ないけど、

『ジョジョリオン』の「壁の目」を思い出しましたよ。



物語の冒頭、

頼んでしまったものの、キャンセルしようと思ってたデリヘル嬢を、

最後には受け入れ、

下ネタだけど、彼女の穴に興味を持ち始める。



男の、一番の変化はここでしょうか。

「穴」

ってのは、きっと、先祖だけじゃなく、

子孫にも繋がるものなんだと思います。



観る人によって無数の解釈の仕方があるような書き方なので、これは私なりに考えた事。

作家は全然違うこと考えてるのかもしれません。



アフタートークがあったんですが、どうもパッとせず、

「なんか書いた本人も良く分かってないんじゃないか」

という匂い。



もちろん、「わかってる」なんて言葉ほど重い事は誰にも言えるもんじゃないし、

自分の書いたものを「わかってる」と言い切るほど怪しいもんもないですけど、

内容がミステリアスな分、もう少し話の持って行き方に方向性があったら良かったんじゃないかと。

役者も、言葉がどうも上滑りしていたように見えた。

「ダルマ」

「ダルマ」

劇団TEAM-ODAC

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

生きるための戦い
広い舞台で繰り広げられる迫力ある殺陣が見どころ。ストーリーも分りやすく役者陣も魅力的で良かった。「生きる」ことがテーマなのに大切な人物が死んでしまう展開が残念でした。

風撃ち

風撃ち

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

多様な読みができる作品。素晴らしい。
前作『泳ぐ機関車』で初めて桟敷童子を拝見し、衝撃を受け、
今回も拝見しました。

今回も素晴らしかった。
脚本は今回の方が複雑で、考えることが色々あった。

恥ずかしながら、二回泣いてしまった。

美術も圧巻。

役者さん達も素晴らしい。

ネタバレBOX

国民国家の基盤を強固にしようとしている明治政府の方針で、戸籍を持たない流浪の民を、住民登録させようとする動きがあった。そこには、徴税や徴兵のためなどの理由も大きい。また、すべての国民を国家の管理下に置くこと、そして画一化していくことも目的としてあったのだろう。

明治政府側の命を受けた主人公・柴浦が、数名の仲間を連れ、「人間島」に住む流浪の民カリドの戸籍整理をしようと、島に向うことから物語は始まる。
が、船は難破してしまう。運の良いことに、人間島に流れついていたが、そこでカリドに警戒され、半捕われ状態となる。
そして、明治政府の人間では殺されるということで、代々この島を訪れカリドを導いているという本土のある僧侶だと名乗れと、<はぐれカリド>に言われ、言われるがまま柴浦は僧侶を演じることになる、、、、

細かい説明は省くが、私が特に興味深かった点を何点か書く。

先ずは、主人公・柴浦が、「ミイラ取りがミイラになる」ごとく、カリドを日本国民の戸籍に編製しようとしていたのにもかかわらず、最終的にはカリドを導く本当の僧侶、それ以上に、カリド自身の尊厳と権利を支持する僧侶と化していくこと。(そもそも、代々この島に来ている僧侶というのは、実はそのほとんどが漂着民が僧侶を名乗り続けている、または、漂着民をカリドたちが僧侶にしたてあげているということらしい。)
ここで見えてくる、大和民族とその他の民族との関係性。この作品の設定は九州だが、奄美や沖縄、アイヌなど、様々な民族のことも想起させられる。
特に沖縄は、琉球民族として沖縄戦でも犠牲になり、その差別とも呼んでもよい傷は、米軍の駐留という形で、今も続いている。
明治政府の国民国家化、画一化の意味とは何だったのか?
また、尖閣諸島や竹島/独島の問題なども含めて、そもそも、国家が領土を有するという考え方自体の暴力性というものも、考えながら見た。
強い現代への問いかけを持った作品だと思う。

もう一つ重要なのが、作品の中に出てくる「阿呆丸」という子供(少女?)3人の存在(子供と言っても、一人は30歳だが(笑))。
子供たちは、本土に飢饉などがある際に、生贄(シトミ)として命を捧げるという使命を授かっているという。その使命を授けたのは、前(何代も前?ひとつ前?)の僧侶であり、その僧侶は、本土から罪人の子供など、そのままでは死にゆく運命にある子供を、この島に連れて来て、人身御供になるように教育していたという。子供たちには、名前すらない(一ツ、二ツ、三ツと呼ばれている)。神となる特別な存在として大切に育てられている。そして、飢饉の際にその阿呆丸を人身御供をしてそれぞれの地域に送り、その見返りとしてたくさんの食糧などを得て、それをまた島に持ってくるということをしていたそうな。
主人公・柴浦は、このような人身御供はよくないとし、憐れみを感じ、「お前たちは人間なんだ」「もう生贄になどならなくてもよい」と強く言う。が、子供たちは、むしろ、皆のために生贄になることを喜びとすら感じている。それが天命だと心から納得している。その姿に、柴浦の戦友・梁瀬は、「自分達も戦争の時に同じ様に教育されていたじゃないか」というようなことを言う。教育の恐ろしさ、ある価値観を信じきることの怖さを痛感する。
だが、話はそれほど単純ではない。ある価値観を純粋に信じて、利用されている人は、全否定されるべきなのか、、、。戦争責任論の問題とも重なるが、被害と加害との関係は、、、。先の大戦で、日本の一般庶民は加害者なのか、被害者なのか、、、など。おそらくそのどちらの側面もあるだろうが、、、。この物語では、この「阿呆丸一ツ」は、主人公・柴浦の善かれと思って言ってくれている言葉にむしろ苦しみに、絶望し、自分は存在する意味がないのだと感じ、自殺してしまう。ある価値観を他の価値観で全否定するのは、大きな暴力となるのだ。ある正義は別の正義にとっては強い暴力となる。この事件をきっかけに、明治政府の命を受けて、カリドを日本国民に戸籍登録しようとすることの暴力性に気付いたのか、その点はよくわからないが、いずれにせよ、主人公・柴浦はこの後、僧侶としてカリドを導く決意をする。
が、その先も、色々あり、彼の正義感は揺れ、最後には、自分がその正義という名の暴力に呑み込まれてしまう。そして、廃人になる。(長くなりすぎたので、説明を省きました、すみません。)
正義とは何か、、、とても考えさせられました。

タイトルにもなっている、風を撃つシーンも素晴らしかった。

総じて、一見、時代ものですが、現在社会に繋がる問題、繋がるだけではなく、まさに現代社会で問題になっていることそのものを、過去の話を題材に、強く問いかけてくる舞台でした。

素晴らしかったです。
ありがとうございました。
ものすごいオジさん

ものすごいオジさん

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ドヒャーって感じで
面白かったですけどね。

ネタバレBOX

全体に品が無いです。

この人が婚約者ですってその場しのぎでどんどん嘘を付くまあ凄まじいパニクり方でした。ま、次男の息子にとって、相手が長男の娘、即ちいとこじゃ大変ですけど、いくらなんでもひどいよねー。

遺産相続絡みで兄弟の仲がさらに悪くなったというのは今一。長男が腹違いの五男(父親の非摘出子)に金銭を与えていたというのも理由が分かりません。その五男ですが、相続放棄をするようなことを言ったように聞こえましたが、さんざん金を受け取っておきながら何言ってんだかと思いました。受け取った金は相続財産なんですから相続放棄するなら返却しなきゃいけないんですが、そうするとは思えないんですけど。

三男の子供が面白く、特に中学生男子のツッコミは良かったです。
くりかえし無限遠点

くりかえし無限遠点

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★

ゲーム
小粒ながらも工夫が見られて、演者とキャラがいい収まりだった。

個人的にちょっとだけうまくピースが埋まらないとこがあったが楽しめる作品だった。

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

これも芝居なんですね。
ドラマティックな舞台であった。こういう舞台もあってよいとは思うが、
話があっちこっちに飛ぶ、現実と非現実が混じってるで、戸惑いつつも、客観的に芝居を観てしまい私には何となく馴染めませんでした。

息を止めるピノキオ

息を止めるピノキオ

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
地に足の着いたSFファンタジーでした。

ネタバレBOX

ピノキオのことを人形と考えていたので機械と認識していることに現実的生々しさを感じました。

ピノキオはゼペット博士の幼くして亡くなった次男なのか、それともそもそも次男は存在せず足の不自由な長男の代替品なのかどちらかだと思いますが、人間らしい心の発露を期待されて家庭教師を採用したはずなのに、ピノキオが相手の気持ちを考えて独自の行動をし始めると、開発者であるゼペット博士は理想の息子像と異なるとして不愉快になります。

父親に気持ちを受け止めてもらえないことに失望し、また兄からエネルギーがもうすぐ尽きてしまうことを教えられ、データ情報を収集することだけが目的の単なるピノキオ32号であったことを知ると、軍事兵器開発会社にロボット開発に利用されるべく自ら赴きました。

将来人類が滅亡したときに眠りから覚めるという条件を付してもらって倉庫の隅に置かれたピノキオ32号ですが、ラストシーンで目を覚ましました。

ああ人類は滅びました。

変なダンスのようなものは無く、ストレートプレイでぐいぐい押してきて見応えがありました。
カフカ朗読《流刑地にて》

カフカ朗読《流刑地にて》

夜想 presents パラボリカ・ビス

parabolica-bis(パラボリカ・ビス)(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/22 (水)公演終了

満足度★★★★★

蔵前の古本屋の猫・・
夕暮れどき、風が気持ちよかったので、
浅草から浅草橋まで歩いた。

1時間あるから余裕かと思ったら、通りがかった古本屋の奥に猫がちらりと見えた(笑

白かったな、と思いながら奥に入ると、
相撲とか、芸能関係の本が多く、
みているちに最初の方で見かけた昔の江差(死んだ父親の故郷)の尺八吹きの本が欲しくなって探したけれど、
一生懸命に探したけれど、もう見つからなかった。

さっき見かけた猫も古本もマボロシなんじゃないかと思いかけたころ、
時間が無いのに気付いて(苦笑
あわてて走った。

下町は、町も古本屋も、
山の手ほどキレイではないけれど、
夕暮れ時にはなんだかフシギな甘い夢みたいに見えるときがある。

ビスも、ぱっと見はなんてことはない建物なんだけど、
以前創設時の話をトークショーできいて、
決してお金持ちの道楽なんかではなしに
苦労しながら作り出された場所だけあって、
自分にとってどんな馴染みも無い展示物でも(西岡兄妹は勿論知ってる
よくよく見てみると素晴らしい美に溢れたものばかりで
今まで大変勉強させて頂いてきた(笑

ハチスノイト+Magdala氏のライブや朗読も、
一見したところ凄さはなかなか分からないかもしれないけれど、
自分も夢中夢の頃から何度かハチスノイト氏のライブは観ていたのだけれど、
先日ドミューンで生でMark McGuire x Dustin Wongのライブを見ていたこともあり、
今回は音楽的な凄さをよりハッキリと認識できた気がする。

最近は技術の進歩もあり、
音楽でもバンドセットじゃなくとも
ソロやデュオでも相当複雑な世界の構築が可能になっている。

今回の朗読は、音楽的なテクニックをアレンジして使用しており、
通常のイメージの朗読会とはまったく違う。

技術とセンスさえあれば、
もちろん個人の相当の努力は必要だが、
一人芝居や二人芝居の可能性が大きく広がることを予感させるものではないかとも思った。

谷根千キャッツ!!

谷根千キャッツ!!

STUDIO D2

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/05/11 (土) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★

猫がいる風景
エピソードはそれぞれ良いのですがやはりダンスがメインのステージ。

ならば、全体からみてのメリハリとバランスを考える余地があるだろう。

着替えに時間がかかるのもわかるけど・・

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

名曲。
舞台って結局・・・

脚本・演出・役者の三者が揃ってこそちゃんとした作品として出来上がるんだなと思った。

それって結局・・・

音楽が歌詞・曲・歌手の三者が作り出すのとおんなじことなんだなとも思った。

そういった意味で今回、ボス村松は意外と脚本の面でイケていたんだなと、音楽で言えば、歌詞は上手で曲はそこそこ、で歌はジャイアンなんだなと、はっきりとわかった。

まぁ映画版のジャイアンだ。
もしくはキラキラしたジャイアンだ。

なにしろ演出の手が加わったことでの作品の完成度が素晴らしかった。
うわっ、ここかっこいい、ってシーンが何回もあった。
ゾクゾクした。

なにこのF#mからのG#m・・・みたいな。
なんとも気持ちのいい流れが何度もあった。

良かった。
すごく良かった。

まじかよ!ってくらい良かった。

実はもうひとりの脚本を書く方のほうがとても好きで、けれど、よくも悪くもムラマツベスさん頼みな部分があったのに対し、今回意外とそうじゃなくてもいけるんだなと、劇団としての新たな可能性を見せられた気がした。

名曲だった。

ネタバレBOX

終始スペインちっくな音楽が最高だった。
中山ちゃんの動きながらのセリフが良かった。
カーテンを使っての人物の登場と退場が良かった。

牛との対決前、拘置所だか刑務所だかに民衆が押しかけクラップやら足踏みやらするシーン、もう少し音の重なりが欲しかった。

ケツアゴって題名ってどうなの?って思った。

けれどなにしろ感動した。

ってゆーか、

敬意を表して・・・とても感動しました。

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