最新の観てきた!クチコミ一覧

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うかうか三十、ちょろちょろ四十

うかうか三十、ちょろちょろ四十

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2013/05/08 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

少々毒のある昔話
昔話風なほのぼのとした雰囲気の物語の中に皮肉的な視線が感じられる作品で、井上ひさしのデビュー作でありながら、その後の作品で見られる要素が所々に垣間見られました。

東北地方のある村の殿様が百姓の娘のことを好きになるものの許嫁がいて結ばれず、気が触れて自分を医者だと思い込んでいる殿様と侍医が9年後にまた訪れると旦那が病気で寝込んでいて、インチキな診断をして去り、さらに9年後に正気に戻った殿様がまた訪れると、両親とも既に死んでいて残された娘が一人で暮らしていて、最後に更に9年後(?)の誰もいない廃墟となった風景が描かれる物語で、悪意はないのに、思いのすれ違いから物事が悪い方向へ進んでしまう様子が寓話的に描かれていました。

侍医を演じた小林勝也さんの台詞回しや間の取り方が絶妙で、藤井隆さんが演じる殿様とのユーモラスな掛け合いが魅力的でした。

絵本をそのまま立体化したかのような書き割り的表現のセットが可愛らしかったです。中央の家が回り舞台になっていたのはあまり効果を感じられず、また演技スペースの奥行きがなくて平板な空間になっていて残念でした(絵本風に見せる意図があったのかもしれませんが)。
わらべ歌風の音楽も作品に合っていて印象的でしたが、電子楽器を用いたアレンジには違和感を覚えました。

チェンジ・ザ・ワールド

チェンジ・ザ・ワールド

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★★

めっちゃ
オモロかったです!! ロックバンドのライブハウスの舞台裏でのドタバタ劇。 ほぼカオスな展開。笑。 音楽関係者?の雰囲気がよく出ているなぁと思いました。 ストーリー的にはラストがオチがあればというかもうちょっと締まった感じ?だとよかったかな、と。 スイマセン。。 あと、できればどんな形でもライブは成功させて欲しかったかなぁ。なんて。 演技的には、昔メンバーだった方の真剣になった時の変わりっぷりがすごくよかったです。 女性のメンバーの方はもうちょっと迫力?があってもよかったかな。 それと、公演自体とは関係ありませんが、終演後に役者の方が言及されていた手書き準公式?新聞を手に取らせて頂いたのですがシュールで面白かったです。笑。


けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

男くささを堪能
とにかくエネルギッシュで勢いのある舞台でした。
盛んに動線を入れ替えながらの激しい長台詞の応酬。たっぷり取られた緊張感みなぎる沈黙。メリハリすげー。
すみずみまで計算し尽くされた演出でしたが、それを感じさせないくらいの熱気にあふれていました。

みなさん言われていることですが、アンサンブルの使い方のみごとさ。圧倒的な熱量にどっぷり浸れる。快感。開演3分で、この街が闘牛の街なんだということを五感で信じさせてくれました。

初見、ぱっと見ばらばらなストーリーが繋がっていくまでが少し長く感じました。

安藤さんのオシャレな会話センスと身体能力、村松かずおさんの演技の説得力、牛への愛にしびれました。

平壌から来た女刑事

平壌から来た女刑事

t2 produce

Geki地下Liberty(東京都)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

つかこうへいの薫陶を受けた人たちだから
本作品を舞台で観るのは三度目。難解な作品でもあり、問題作でもあるため、このバージョンを上演する劇団は少ない。数あるバージョンの中からあえて本作に挑んだ時津、那須野コンビに心より敬意をはらいたい。渡辺を加えた三名はつかこうへいの薫陶を受けた人たちであるが、愛弟子たちの演技は半端なかった。特に那須野恵は昨年の裏蒲田行進曲以来のつか作品、やはりこの女優にはつかこうへいが一番似合う。
またこんな企画、やって欲しいな。

『問わず語り』

『問わず語り』

劇団ドガドガプラス

明石スタジオ(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

あきさせない2時間
椅子も硬く足も伸ばせない少し窮屈な会場ですが、そんなことは、このお芝居を観ていると忘れてしまいます。濃密な2時間でした。

チェンジ・ザ・ワールド

チェンジ・ザ・ワールド

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★★

ハードロックコメディ
ハードロックコメディ熱かったです。
キャラクターもよく出来ていて、そこに笑いが起こる。
出来ればシャークさんのバンド時代のエピソードを本人が演じてほしかったかなぁ~。

お腹いっぱいの猫は、焼き魚の夢を見るか。

お腹いっぱいの猫は、焼き魚の夢を見るか。

劇団しどろもどろ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

社会の縮図。。。
派手さはないけど、現代社会(人間)に対する辛辣な皮肉が込められた作品でした。

世の中は、夢や希望、善意と、その夢や希望、善意を利用する悪意とで成り立っている。



ネタバレBOX

テーマは良かったけど、上演時間も短いせいか、やや消化し切れていない部分も多かったように感じました。

救いのないラストについても賛否あるとは思うけど、もう少し違った締めくくり方もあったのかなぁと。
ノミの心臓

ノミの心臓

劇団サミシガリヤ

シアター711(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

堪能しました
女優さんの勢いに圧倒されましたが、男優さんの超自然的なボケの対比も見応えありました。力が湧いてくるお芝居でした。作・演出をはじめ、劇団の次回作にさらに期待したい。

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

新生鋼鉄村松。
鋼鉄村松さんの本公演は「二手目8七飛車成り戦法」を拝見していて、面白くはあったのですが、正直に言うと、客演に後藤くんや一橋くんを起用していてもセンスがやはり彼らより一世代上だなと感じてしまってました。が。

今回、山本タカさんの演出が臆することなく一回り上の役者さんたちを魅力的に繰っていて、鋼鉄村松という劇団を実に若々しくスタイリッシュに魅せてくれたことに感動(しかも元々の劇団の魅力も失わずに)。雄々しいのに汗臭くなく、ボスさんやベスさんってこんなにかっこよかったっけ、と思わされるほどでした。

そして、最近はコントでの拝見が多かった安藤理樹さんが飛び抜けて素晴らしく。コミカルで愛らしいのに、じわじわと妹を、そして観客を追い詰めていく様に目を見張りました。面白いのに怖くて、そして哀しくて。アフタートークで伺った、ボスが惚れ込んでオファーしたとの経緯も納得です。

ネタバレBOX

「布!」のシーンが大爆笑でした。なんでそんなに面白いんでしょう安藤さんは(笑)

アフターイベントのPLAT-formanceのスピンオフコントは、妹のためにピアノを買いに行ったお店での出来事。実はあのピアノ、ただで手に入れてたのですね・・・笑
獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)

獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

警笛
こりゃ傑作だね。この手のジャンルでは岩明均と双璧か。
さめざめと泣いたよ。

キフシャム国の冒険

キフシャム国の冒険

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/05/18 (土) ~ 2013/06/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

仕掛け多し。
キスマイ宮田くんを主演に据えた、子供も楽しめる楽しい冒険活劇でした。誰もが驚くであろう大小沢山の仕掛けにも楽しませていただきましたが、その仕掛けに負けない役者さん達の力量が素晴らしい。しかし一番ゾクゾクされられた部分は、小沢道成くんの「声」のシーン。このシーンがなかったらここまで満足は出来なかったと思います。

ネタバレBOX

冥界で王子が亡くなった母親と対峙するシーン・・・ここは母親が人形(これが日本人形とも西洋人形ともとれるような神秘的な美しさ)で、黒子に扮した小沢くんと三上くんが人形の操作と声を担当しているのですが。小沢くんの、王の妻としての威厳や母としての尊厳に満ちた素晴らしい声と台詞回しに背筋がゾクゾクさせられっぱなしで。しかも前列だったので、時折透けて見える表情が鬼気迫るもので戦慄。声だけでなく全身で演技している様を観て、この人の力量を生かしたお芝居をもっともっと観たいと思わされました。ご本人は女性役を演じたいとTwitterでつぶやかれてましたが、是非。一人芝居や会話劇も観てみたいな、と。
婦系図

婦系図

花組芝居

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/05/12 (日) ~ 2013/05/18 (土)公演終了

満足度★★★★★

花組芝居が大好きになりました。
衣装はスーツ(女性役の一部の方達のみ着流しに羽織り)、最小限の小道具とセット。派手な衣装もメイクも施さずに男性のみで繰り広げられる「婦系図」。役者さん達の力量がストレートに伝わってくると共に、空間に広がる泉鏡花の絢爛な世界観にクラクラ。実に私好みで舞台であり、終演後の交流会も非常に温かく、なんだかとっても花組芝居という劇団が好きになってしまいました。26年続いている劇団には理由がちゃんとあるのだなと思わされます。次回本公演も楽しみにしています。

ネタバレBOX

これから日曜日を迎えるたびに「今日はお妙ちゃんの日だな」と思うんだろうなと感じるほど、谷山さんのお妙ちゃんが可愛らしく素敵でした。

堀越涼さんの菅子は実に艷やかで魅力的。主税を篭絡して操ろうとするあたり、品のないことをしているはずなのにその気高さは失わない。悪女でありながら実は女そのものに思えて、ああ、こういう女性になりたいな、と。(余談ながら、最近お芝居を観て憧れる女性は悪女ばかりです 笑)

冷めた目で見るととんでもない女の敵、な主税ですが。美斉津くんのストイックな演技のおかげで女性たちに愛されまくる理由に相応しい説得力をもって魅力的にその生が表現されていました。

二瓶くんの可憐なお蔦の絶命シーンは、小林さんの圧倒的な支えとの相乗効果で物語最大の切ないシーンとなっていました。

こうして若手の方達を前面に推した今回の公演、花組芝居に新しい風を吹き込んだ良い転機になったように思います。って、私も新しい風の部類ですが(笑) これから徐々に理解を深めて、自分なりに花組芝居を愛せればなぁと思います。
恐怖が始まる

恐怖が始まる

ワンツーワークス

劇場HOPE(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/04 (火)公演終了

満足度★★★

自分の生き方、信念、誇り
タイトルや内容からして、気になっていたが、
時間ができたので、観劇することにした。
役者陣の熱演、物語の演出は楽しめた。
上演時間約2時間。

ネタバレBOX

東日本震災後の原発県連の作業員を取り扱った芝居。

原発の現場で働き、白血病になり亡くなった夫。
未亡人とその家族を描いた物語。
並行していまだ原発関連の仕事を続け、病に倒れるのを待つ夫を持つ妻と家族を描いている。
また、政府や会社社会の理不尽さを描いていた。

作業員たちの「自分の生き方、信念、誇り」を描いていた。
「誰かがやらなきゃいけないんだ。俺は逃げない。そんな卑怯な生き方はできない。」と亡くなった旦那が話すシーンがあった。

しかし、彼が白血病に倒れ、亡くなる前、1人病院のベッドで
声を殺して泣いていた。
自分でみないふりをしていたものを最後に直視し、後悔していた。
これは死後に妻が語ったものである。

また、「会社から仕事がなくなるから、労災申請しないでくれ」と言われ、
仲間のことを考え、申請しないことを語るシーンも心に残る。

原発社会に対する問題提起の物語だと思う。
観ることにより自分なりに考えさせられる内容である。

最後は、もう一方の妻の夫が倒れるというところで物語は終わる。
繰り返される悲劇。
横山剣 大座長公演

横山剣 大座長公演

ネルケプランニング

浅草公会堂(東京都)

2013/05/06 (月) ~ 2013/05/09 (木)公演終了

満足度★★★★

恥ずかしながら
第二部のライブで「タイガー&ドラゴン」を聞いて、あの曲の人たちか・・・と。一流のパフォーマーの力量の素晴らしさを感じつつ、お目当ての石垣佑磨くんの出番の少なさにしょぼん(´・ω・`)。大ヒット中の主演映画のプロモーションで忙しかったからかな・・・。個人的な満足度は高くないけれど、クレイジーケンバンドの公演としてファンが大満足だと思うので★4つで。それにしても商業演劇のダンサーさん達のクオリティは素晴らしいですね。

ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

拝見しました。
統制の取れた群舞に驚嘆し、ぶっ飛んだストーリーに炎さんの愛らしい悪戯心を感じ。女性の演劇人ではやはり炎さんの感性に惹かれるなぁなんて思いながら観ていました。

ただ今回、個人的な事情によりちゃんとお芝居を観られてませんでした。体力・気力共に最悪の状態で客席に座ることの失礼さに後悔しきりです。しかし元気は確実にいただきました、ありがとうございました。次は万全の状態で伺います。

プルーフ/証明(谷 演出ver.)

プルーフ/証明(谷 演出ver.)

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★

父さん…酸素欠乏症にかかって…
中田顕史郎が支えるというよりは引っ張っていた。
そんな初日でしたな。
谷賢一の芝居久しぶりに観たけど、何だか停滞してる?

ものすごいオジさん

ものすごいオジさん

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

年季を感じた!
ダメのダメ押し的な状況を押し通す力強さに、さすが20周年!と感じられるコメディ芝居を観せてもらった。ただ、新しさは感じられなかった。

NOSTOROMO あらかじめ喪われた世界ヘ

NOSTOROMO あらかじめ喪われた世界ヘ

水族館劇場

三軒茶屋 太子堂八幡神社境内(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/06/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

工事現場内大スペクタクル
凄かった。まさか、神社の境内で、圧倒的な本水を使う芝居に驚く。
この迫力が味わえるなら前売3700円はえらく安い。
但し、役者の台詞回し等の技術は求めてはいけない。

ネタバレBOX

脚本は生人形館・びっこ・江戸川乱歩と寺山修司と夢野久作のキメラで、台本を買って読みたいというものでは無かった。生体験すべきものだ。

アジア温泉

アジア温泉

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

予想とは違ったが面白い
『焼肉ドラゴン』『パーマ屋スミレ』に続く、鄭義信の新国立劇場3部作のラストというので、同じ系列の舞台を予想していたのだが、作品は新宿梁山泊に書き下ろした最後の作品なんだそうで、韓国演劇界の重鎮・芸術劇団の孫桭策が演出したことで、前2作とは相当にテイストが異なった作品となっている。歌と踊りを加え、観客も巻き込んでの、一種祝祭り的な舞台は、マダンノリの手法を感じる。物語は基本がロミオとジュリエットなのだけれど、寓話的な要素や希望を感じさせるエンディング等、観ていて安心できる楽しい舞台だった。

笑うゼットン

笑うゼットン

トツゲキ倶楽部

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/05/28 (火)公演終了

満足度★★★★

初見だったけど
チラシが悪いわけではないのだけど、ちょっと損をしている気がした。

もっとB級とかを想像していたのだけれど(苦笑
ストレート1本という感じ。

ほぼ1場面だけなのに物語も人物も非常によく描けていました。

ネタバレBOX

欲を言うと最後の方がちょっと尻すぼみだったかな・・?

でも好みの問題というだけなのかも。

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