恐怖が始まる 公演情報 ワンツーワークス「恐怖が始まる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    自分の生き方、信念、誇り
    タイトルや内容からして、気になっていたが、
    時間ができたので、観劇することにした。
    役者陣の熱演、物語の演出は楽しめた。
    上演時間約2時間。

    ネタバレBOX

    東日本震災後の原発県連の作業員を取り扱った芝居。

    原発の現場で働き、白血病になり亡くなった夫。
    未亡人とその家族を描いた物語。
    並行していまだ原発関連の仕事を続け、病に倒れるのを待つ夫を持つ妻と家族を描いている。
    また、政府や会社社会の理不尽さを描いていた。

    作業員たちの「自分の生き方、信念、誇り」を描いていた。
    「誰かがやらなきゃいけないんだ。俺は逃げない。そんな卑怯な生き方はできない。」と亡くなった旦那が話すシーンがあった。

    しかし、彼が白血病に倒れ、亡くなる前、1人病院のベッドで
    声を殺して泣いていた。
    自分でみないふりをしていたものを最後に直視し、後悔していた。
    これは死後に妻が語ったものである。

    また、「会社から仕事がなくなるから、労災申請しないでくれ」と言われ、
    仲間のことを考え、申請しないことを語るシーンも心に残る。

    原発社会に対する問題提起の物語だと思う。
    観ることにより自分なりに考えさせられる内容である。

    最後は、もう一方の妻の夫が倒れるというところで物語は終わる。
    繰り返される悲劇。

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    2013/05/26 15:21

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