Moonlight Rambler
トウキョウ演劇倶楽部(活動終了)
俳優座劇場(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/22 (月)公演終了
満足度★★★
もうすこし短い時間ならば…
正直、序盤は劇全体どうしたもんやら…と不安ばかりでしたが、終盤に盛り返してきた感じでした。設定や展開の無理矢理さに驚かされましたが、うまく着地点を作れたと思います。もうすこし短い時間に収めても良かったのではと思います。登場する各キャラクターは個性があって良いのですが、主役が最初から最後まで「すかした」ママというのは面白みに欠けるかなと思いました。
嘘をついた下北沢
ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース
シアター711(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
アニメ的
見ていてアニメを見ている感覚と似ていると思いました。
連続ボイスドラマを聞いていないので、細かいところや内輪受けなどにはついていけませんでしたが、大まかな部分はすんなり入ってきて楽しめました!
目当ての役者さんが生き生きしてて良かったです。
ネタバレBOX
ネタバレではない、あくまでも主観的な感想です。
正直、主役の牛丸役の方が、声優をしてらっしゃるせいなのか、声と表情やしぐさ・立ち居振る舞いといったものが合ってないように感じ、とても苦手でした。
(声を聞くだけなら、それでもいいのかもしれませんが)
牛丸という人物が、一人の女性に創られた世界の、創られたキャラクターにしか見えず、最後の沢井さんが好きだったにも、創造主である女性は自分のこと好きなキャラクターが1人はほしいかも、としか思えませんでした。
他の登場人物が良かっただけに、残念でした。
それでも、1時間45分、ラストスパートに向かって加速していく様子はとても楽しかったです!
虚人の世界
公益社団法人日本劇団協議会
劇場MOMO(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
巻き込まれなかった
筆に水をつけただけで黒く書けるけど、そのうち乾いて消える紙。
あれ、便利なですよね。ぼくも習字に使ってます。集中したいときなんかにね。
でもその紙を舞台上で使うっていう発想はなかったです。
だらか観たときは、おお!って。
聞いただけじゃわかりにくい言葉を書いて示してくれて。親切~♪
それから天井から吊るす仕掛けが面白かったです。
でもブランコみたいにして、それに二人並んで座ったとき、おいおい、そんなに加重して大丈夫?と心配になったり。
物語のほうは実験的でした。観客を巻き込むのではなくて、観客と対決する芝居でした。小説を読んでいるような芝居というか。朗読?いやいや。朗読じゃないけど。
見終わって疲れた。
ネタバレBOX
ず~っと観客に対しての説明?が続くんですね。
誰かが台詞を言っても、そのあと「と言いました」って続く。
ずっとその調子で続く、説明が。
だから誰にも感情移入できない。主人公の男に対しても。
でも唯一そうではない箇所が。妻がドライバーを示して、これで眼をつぶしなさいよっていう場面。全体のなかでもクライマックスと言ってもいい場面。
なんかいやな場面でした。ドライバーで眼をつぶすなんてねえ。ぼくがチキンハートっていうのもあるかもしれませんが。
それに急に眼をつぶせと言い始めた妻にも違和感ものすごく感じるし、それを言われたとおりに実行しようとする男にも、違和感あるし、気持ち悪いし。いたたまれない気分に。
それにマイナスのドライバーと虚数を無理やり関連させようとしていたのも、どうも。感心しませんでした。
二度は観たくない芝居でした。
付きまとう褐色
演劇チーム 渋谷ハチ公前
SPACE107(東京都)
2013/07/17 (水) ~ 2013/07/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
必ず次回作を見たい
素晴らしかったです。
親子とは何か、家族とは何かについて考えさせられる素晴らしい作品でした。
特に異母四兄弟が、本当に兄弟に見えました。
その関係性や距離感が絶妙です。
一瞬にして時間軸を飛んで幼少期になる演出があるのですが、そのままいたずら少年に見える演技力に脱帽です。
あの、目玉焼きを上目遣いで見て、兄弟で目配せして、ほくそ笑んで頬張る姿がたまりませんでした。
必ず次回作を見たい劇団を見つけられたことが、とにかく幸せです。
朝劇「丸の内の二人」【9月10月全話やります!】
朝劇
CAFE SALVADOR(千代田区丸の内 3 - 2 - 3 富士ビル1F)(東京都)
2013/05/13 (月) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
早起きしたくなる朝劇!
居心地のいいカフェで楽しい芝居を観ながら朝食をいただく幸せ♪観劇の後は「いってらっしゃい」のハイタッチで、元気と笑顔を貰って気持ちよく一日がスタートできました。脚本・演出・役者もとてもいいので早起きして観にいく価値は十分にあると思います。また観に行きたいなぁ~
三日月坂のみすず荘
ネコ脱出
小劇場 楽園(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
101号室
アパートとを舞台に繰り広げられ人間模。芝居は賑やかだったり、しんみりしたりメリハリがついていた。
今まで見たのネコとはだいぶ違ってた。(今回を入れて3回目だが)
ネタバレBOX
途中で出てくる、阪神狂のおじさんと、レーザーラモンみたいな人は、余計だった様に思う
ストリッパー物語
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/07/10 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
ヒモ道
「麻雀放浪記」のドサ健スピリッツを感じた(笑)
意外にも泣かせるところは、しっかり泣かせる。
爬虫類顔はどうにも苦手なんだが、渡辺真起子は悪くなかった。
米村亮太朗は余り見たことのない役柄。
橋本愛の次は門脇麦だな。
ネタバレBOX
すっかり安定むっちりの聖ちゃんを妊婦役にするところは、
そこはかとない悪意を感じる(笑)
カルデッド
JACROW
OFF・OFFシアター(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
美しい死重奏の響き
圧倒されました。
「死」が放つ、激しい光に照らされ、ただただ驚愕しました。
けれども、美しい弦楽死重奏の響きに酔いしれた
あっという間の2時間でした。
「希望」が、
意識という外界へ放つ光のエネルギーだとすれば、
「自殺」とは、
その何倍にも膨らむ無意識の闇を束ねて支配する
強烈なエネルギーを有することを知りました。
苦しみが外れないのですから!
一人の自殺がもたらす苦しみは、
その人を「死」に追いやった者のみならず、
いえ、むしろそれ以上に、
その人を深く愛する者に対して、より激しくぶつけられる
終わることの無い、「暴力」だと感じました。
決着が、
行き着く場所が永遠に見当たらない闇の旅に
突き落とされるのですから!
でも、だからこそ、
私はこの作品に心から感謝したい!
外れない苦しみを持つ人こそ、
生きるべきだと教えてくださったのですものね、
最終話、声をかけてくださった、内野さん、緒方さん。
・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・
それから、OFFOFFのスペースと雰囲気をとても良く演出された
舞台美術にも、驚きました!
4幕の変化をとても楽しく興味深く構成されていて、
これは、必見です!
人生はまるで、寄せ木細工、積み木くずし・・・
そんなイメージが湧きました。
サスペンスコメディー
デリシャスモンキーブラザーズ
駅前劇場(東京都)
2000/08/23 (水) ~ 2000/08/28 (月)公演終了
満足度★★★★
これはどっちかというと
※実際の公演期間は1995年8月23日(水)〜28日(月)です。こりっちさんでは1999年以前の公演情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。
ネタバレBOX
で、実際観たのは1995年8月28日。
大邸宅、という設定のセットは勿論それほど豪華、って感じではないんですが雰囲気は出ていて良かったです。登場人物は結構みんなある意味バカなんですが、バカにも色々あるなあと思って観てました。サスペンスコメディーというタイトルですがシチュエーションコメディーみたいでした。
変則短篇集 組曲『空想』
空想組曲
シアター風姿花伝(東京都)
2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
2回目
この回のゲスト、粟根まことさん&平沼紀久さん面白かった!ちょっと自分のこと言われてるみたいで複雑だったけど…。全体の流れを知ってて観ると、さらに色々みえて面白い。軸になってる二人の色々もわかっているので、最初から泣けてしまった。観れないゲストの短篇も気になり、上演台本も購入。
虚人の世界
公益社団法人日本劇団協議会
劇場MOMO(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
好き嫌いが分かれると思いますが。
この類の作品は作者自身があまりにのめりこみ過ぎて必要以上に観念的になったり話が拡散したりして複雑で難解なものになってしまいがちですが、人の世界と"虚"人の世界の対比を軸とした丁寧な物語展開のおかげで最初思っていたよりは話について行くこと自体は難しくなかったようです。
ただその分、目には見えない"虚"人の世界を限られた舞台の上でいかにリアルに感じ取れるようなものにみせていくかという点で、演出陣、俳優陣にかかる負担は大変で相当なものがあったでしょうが、今回拝見して皆さんの並々ならぬ意気込みが伝わってくる作品になっていたと思います。
嘘をついた下北沢
ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース
シアター711(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
SFコメディーでしたのね
シリアスかなぁとか勝手に思って観てましたら・・・・。
でも思えばタイムリーに良く出来てて楽しめました。
95分予定のトコ100分強だったかな
出演者トークのアウターイベントは15分くらいです
ネタバレBOX
えー先にボイスドラマは聞いておいての観劇でした。
開場前にはさの最終話などが流されてまして、開演直後の10分程はボイスドラマをなぞってまして、BARでの会では口パクでバックの音声に合わせた演技をしてました。ちょっと面白かった。
向井女史が想像したリトル下北沢に勝手に住みついていた住人たちの消滅回避奮闘劇でしたが、ボイスドラマ同様に結局消滅してしまうのでした。
(なんで想像してなかった住人がいるのか、どこから来たのか不明で説明も無かったが。なんか考えてくれた方が嬉しく思いますよ)
向井さん勝手に忘れていくので・・・→なんでここに拘っていたかというと、
昔つまらない事で喧嘩別れした元カレに謝りたくて・・が理由で・・・。
それがゲーム”ドラゴンクエスト3”のセーブデータ消してしまったからという訳でありました。 (くっくだらない・・確かにつまらん理由だ)
第1次のエクソダスで小田急線に乗せたレモンのファンのその後についての言及も欲しかったなぁ・・・。無事に現実とか他の都市に行けたとか??
ボイスドラマでは想像しか出来なかった電車の格好のマスター見れたのは楽しかった。
チラシ絵に惹かれたのですが、描かれた女性は若い頃の向井さん?
それとも単に劇のイメージでしたのかしら?
教えて欲しいなぁ・・と思いました
街の消滅どこ吹く風で、ひたすらバカップル突き抜ける2人とか。
登場人物たちはユニークではあった分、自分達が消えるという恐怖や焦燥感は出てなかったですねー。
ライトなコメディとしては成立してたけど、
SFならもちっと設定荷詰めて欲しかったです。
YOU DACT for IT!
DACTparty
コベントガーデン(大阪府)
2013/07/20 (土) ~ 2013/07/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
パーティー ナイト!!
公演というよりもパーティーのような感覚で観てました。テーマパークのようにこちらも気持ち的に参加する意欲があればより楽しめる。本当に楽しい時間でした!! 本公演とイベント公演、どちらも違った魅力があって好きです。そしてやはりリーダー永井さんの存在は大きく、作品としても見応えがありました。東京に行ってしまったのは寂しいですが、東京でやる際も観にいきますからー!!
ティーチャー
保木本真也がプロデュース
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
純粋に
コメディ!という感じでした。
女性陣が良かったです、吹っ切れてて。
全体的に間が絶妙だなーと思いました。
笑ったー!
たまたまご縁があって観る事が出来ましたが
普段の自分だったら出会ってなかったかなあと思うので
得した気分です。
ただ、なんかこーテレビ観覧してるような気分になったのは
セットの具合もあるんでしょうかね。
嘘をついた下北沢
ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース
シアター711(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
代沢三差路もオオゼキも!
今現在グーグルマップも嘘をついてます。
ネタバレBOX
とある女性が結婚して私生活が充実したことによって、それまで逃げ場などに使っていた空想の下北沢が必要なくなり、徐々に忘れていき、空間や住人も消滅していくというストーリー。
背景の交差する直線が小田急線と井の頭線だったとは、とてもグッドでした。
市来さんの爽やかな声質が、中高生向け健全ラジオドラマのような印象を与えるため、ネット放送のときも本編もストーリーに不気味さのようなものを感じることがなく、浅い感じで終始してしまったような気がします。
空想の下北沢に拘っていた理由のドラクエがどうしたというオチが全く理解できず、俳優さんたちのちょっとした仕草にファンが大受けすることにも付いていけませんでしたが、コロさんがノリノリだったのは何よりでした。売れない役者役のコロさんは、ま、どっちでもいいんですが、男優さん役でした。演出をつけるシーンなどでの自由度が高く、毎回違う登場の仕方や絡み方をするそうでこれは楽しみですね。
カルデッド
JACROW
OFF・OFFシアター(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了
2j時間あっちゅう間
4つの短編。
エピソード1が圧倒的に好き。
次は3.
まあ、とんでもない演出家ととんでもない役者がやりおったなという感じ、
負けられんわい。
非常の人 何ぞ非常に ~奇譚 平賀源内と杉田玄白~
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2013/07/08 (月) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
魅力ある人
平賀源内と杉田玄白の青春グラフィティ、英介さんと奥田さんのインテリジェンスが垣間見えるような役の安定さ、若源内と若玄白から始まる物語。
孤高の鬼才の一生、適度に入る同性恋愛模様。玄白の何気なく呟く最後のセリフについホロリ。
ニューミュージックみたいなギター間奏もいい。
出演者全員良かったが、物語の鍵を握っているとも言える小顔で長身の佐吉がはまり役。
ネタバレBOX
源内さんの書いた戯曲読んで見たくなった。
どうでもいい事だが、陰間茶屋の女将さんの性別はどっちだったんだろ?
嘘をついた下北沢
ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース
シアター711(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
ご当地ものをよくぞこれだけ面白く。楽しめるよ
1人の女が想像した下北沢が実在の街のように機能してしまった。住民は、そこで恋をし、スナックに出掛け、日々の憂さを晴らしている。本当の下北沢と異なる所は、そこがやや古い街の形だということだけである。従ってここには、開かずの踏切があり、スズナリ横には、映画館が。
ネタバレBOX
ところが、この街をイメージした女は、心変わりしてしまって最早、古い下北沢を残す必要を感じなくなっていた。たった一つの心残りを除いて。街が消えれば、そこで暮らす住人達も消滅する。想像の下北沢に何故、様々な住人が住むようになったのかは謎だが、現に住み、生活をしている個々人が居ることは確かである。そこで住民達有志が集まって何とか脱出する方法を掴むが。第一次住民脱出計画はあえなく失敗。有志は、次善の策を練るが。女がどんどん忘れていってしまうので街区はどんどん消滅していく。
そのような情況だからこそ、元気を奮い起そうと再度、プロジェクトを立ち上げた! 街も其処に住んでいる自分達も、女の忘却で消滅する危機に瀕し、有志達の動きは、彼らの行動の原点は? 女の心残りとは?
まだ開始早々なので、ネタバレも此処まで。楽しめる。ある程度、力のあるグループなので、宿題を課してして星は3つ。演劇の本質は相当掴んでいるのだが今一つ、論理の詰めにネグレクトがみられる。その点ともきちんと勝負して新たな作品に向かって欲しい。
太陽
演劇研究会はちの巣座
ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)
2012/12/26 (水) ~ 2012/12/28 (金)公演終了
満足度★★★★★
素敵な役者さん揃いで,最高でした。
全5回公演のうち,最初と最後の2回を観ました。
演者さんがとっても素敵でした。セリフそのものからというより,表情や立ち居振る舞いといった演技から物語のエッセンスがどんどん伝わってきて,始終引き込まれっぱなしでした。楽しかった。演劇については素人のくせに分かったような言い草になってしまいますが,大人数が舞台上に登場する場面であっても一体感がありました。もちろん役者さんの演技力がとても高いは明らかだったし,それに加えて「きっと今回は,どの役者さんも役どころに対して適材適所だったんだろうなぁ」と素直に思いました。
また,お話のテーマや構成も私好みということで,大満足でした。「こうじゃなきゃいけない!」みたいに主張たらしくなく,「とある場合・・・」みたいな象徴程度の描写だったのが,共感を誘っていたと思います。ネットでちょっと調べた感じだと,『太陽』自体は,作者の前田知大さん自身この脚本で賞を受けておられ,新しいながらも世間から評価を受けている有名なシナリオのようです。けれど,私が今回「はちの巣座さんの『太陽』」を観て第一にイイと感じたのは,演技や演出の面でした。それってやっぱり,はちの巣座のみなさんが形にしたからこその,素敵さだったのだと思います。
単純に,もっとたくさんはちの巣座さんの公演を観たい!>< と思いました。(卒業公演だったそうなので,なかにはもう会えない演者さんもいるのでしょう。さみしい。もっと早くから,常連目指して観に行っとくべきだった。。。)
(続きは下の「ネタバレ」欄に書きます)
ネタバレBOX
(有名な脚本ということもあって,脚本家さんの思惑とか,おそらくそれで正解であろう考察なんかは,いっぱいweb上に書いてあるみたいです。どうせ私は素人だし,間違ってるとか気にせず,好き勝手に深読みして書きますw)
役者さんやシナリオのことに限らず,衣装,舞台美術,公演前のTwitter企画などなど,全部が大満足の内容だった。演技が上手だと,話がつかみやすい。個人的にはやはり,「分かりやすい」というのが一番好きだ。また,最終の公演ではセリフの噛み?がポツリポツリとあった気がしたものの,「全5公演の疲れのせい...」というよりは「最後に精一杯の演技を!という意気込みゆえ」といったハツラツな印象で,個人的にはむしろとても素敵に感じた。
特に生田結役のルリホコリさんには驚愕。私が観たどちらの回でも,はじめから終わりまで安定したセリフと立ち回り。安定といっても,決しておとなしいとか無表情という意味ではなく,セリフも表情も立ち回りもすべてがはっきりくっきり躍動感いっぱいで,とんでもない存在感だった。演劇については素人の私だが,ルリホコリさんの演技が,物語の理解を大いに助けてくれた。
部落の中でも,特にキュリオとして生き続けることに意欲的だった結。その活気溢れる姿は,日々葛藤の草一らにとって,明るい灯火のようなものだったろうと思う。まだ若く,必ずしもキュリオやノクスのすべてを理解してキュリオの道を選んでいるわけではないのだろう。けれども,家族と力を合わせて生きていく日々に充実を感じているようで,大人たちの言う多くの困難や模索が続くとしても,それは承知の上!といった生き生きした感じ。他のキュリオの面々と比べて,この子こそ「生きている!」という印象を受けた。また,彼女にはノクスを嫌っている様子はあまり見受けられなかった。むしろ結は,ノクスとキュリオは友好的にやっていけるとおぼろに考えていたんじゃないかなぁとも思う。見張り番に対しても警戒心こそあったものの,もし克哉の一件が無く,時間さえあれば,二人はもっと仲良くなれた気がする。そして彼女には,ゆくゆくは先人らによって四国に築かれたというキュリオの都市での生活を送るんだ!という,明るい未来像もあった。
ところが物語終盤,ノクスの政務官でありキュリオの都市の視察経験のある征治から,都市の荒んだ生活実態や反ノクスに偏った荒んだ心が蔓延していることを告げられる。また,克哉の10年ぶりの帰省を引き金に,今までは漠然としていたキュリオの抱える大きな壁を目の当たりにしたこととも合わさって,結はキュリオとして生きることへの希望を見失い,一転ノクスとなる選択をする。この瞬間の,彼女の疲れきった,もう考える気力もないような,抜け殻のような表情が素晴らしかった。それまでの希望に満ち溢れた結の様子が印象的なだけに,あの表情無くしては,観ている側は「ぇ,いいの?」とか「唐突だな」といった印象をぬぐえなかったのではないかと思う。あの表情のおかげで,しっかりと結に共感することができた。
また,最後にノクスとなり,ノクスに決定的に欠けている部分をとてつもなく残酷で簡潔に草一と純子の前でさらけだす演技は,観ているこちらまで寒気がしたほど,鮮烈だった。この演技のおかげで,金田の「キュリオは病気だ」という短いセリフの意味するところを,余すところなく理解できたと思う。また,ただただ爽やかな,でも心を失ったような空っぽの表情や目つきや立ち居振る舞いは,もはやセリフなくしても,もうそこにいままでの結がいないことをキッパリと感じさせてくれた。私は正直,草一と一緒に涙してしまった。草一は「いいんだ!いいんだ!!」って言っていたけれど,自分が草一だったら,その場で狂っていた気がする。あんなになってしまった結(というかルリホコリさん)を父として目の当たりにしたら,耐えられっこない。ギャップが凄かった。
草一役の森岡拓磨さんのもまた,セリフには直接表されてない心情まで充分に伝えてくださる演技だった。物語冒頭からセリフ上ではノクスに対して卑屈な野次を飛ばす草一だが,森岡拓磨さんの演技を見ていれば,草一はノクスもキュリオもなく全ての人を思いやれる人であるということは明らかだったと思う。思いやり溢れる人格を演技でめいっぱい伝えてくださったおかげで,物語最後の,自ら太陽に焼かれようとする金田に対する「出て行ってくれ。。。頼むから!」というセリフなんて,言う前からもう「(あっ,コイツ,「頼む」って言うなw)」と分かってしまった。それほどに草一に共感できた。他のお客さんのweb上での書き込みには「草一は冷徹に,出て行けと告げた」と感じた人もいたようだが,私とは反対の捉え方だなぁ,と思った。
また,変わり果てた結を前に「いいんだ!いいんだ!!」と号泣したことについて,「自分が娘にノクスになるように勧めたくせに?」という感想の人がけっこういたようだ。これも私の場合,森岡拓磨さんのそこまでの演技からして,少し別な印象を受けた。草一は,子どもの前でこそ「いいなぁ!キュリオになれば不死身だぜ?」みたいに言いつつも,自分はノクスになるなんてごめんだ,と考えていたと思う。金田の言うような具体的な欠陥は知らないにしても,直感的に,ノクスには「生きているという感じ」とか「魅力」が無いことを確信していたんじゃないかと思う。けれどもじゃあ,まだ若い自分の子どもに,ノクスかキュリオかどちらの道を歩ませるかと迫られたときに,今のところ社会的に高位で,病気や飢えに苦しまずに安全に暮らせて,広い世界でいろんな経験ができるノクスの道を捨てさせてまで,自分が長く苦しんできたキュリオの地味で苦難続きの道を行かせるだなんて,やっぱりできなかったんだろうと思う。そこはまさしく親心であって,たとえキュリオとしての誇りを誰よりも強く抱いてる草一であったとしても,やっぱりできなかった,,,ということだったのだろうと想像する。「金田は草一が決断するよりも前に,出生率が改善していないことや太陽に耐える研究が成果を上げていないことを伝えるべきだった。なんで今更告げる?」といった感想もあったようだが,私は,仮に草一が早い段階でそうした事実を知っていたとしても,草一は結にノクスを勧めただろう,とすら思う。(まぁ私の勝手な妄想ね)
阿鼻叫喚さん演じる純子の,過去に弟がしでかしたことの後始末を背負い,長い間部落を支え,ノクスとの交渉にも毅然とした態度で応じる姿は,一見すると力強く生きている印象を与える。だけれども,純子には覇気はない。決定的に草一と違うのは,笑顔が無いこと。作り笑いも,しようとはしているけれど,全くできていない。結局物語の最後まで変わらないままの,あのなんともいえない沈んだ表情こそ,まさしく彼女のどうしようもできない立場や,煮え切らない本心そのものを表していたと思う。この一連の演技が,克哉を捕らえた草一からの「いいよな!!?」という言葉に対して何も返事を返せない,というシーンへの布石になっており,純子の心情をよく引き立てていたと感じた。
また,阿鼻叫喚さんの演技からは,ノクスがあまりこだわらない母性や家族愛というものを純子は持っているんだ,ということをひしひしと感じた。キュリオサイドのシーンはやはり全体的にシリアスで,ただただ物語られたのでは観ている側も重苦しい気分になるのだと思う。ところが純子居ることで,表情にもセリフにも描写は無いのに,優しさを感じるというか居心地がよかった。これは阿鼻叫喚さんの力だと思う。
克哉役の喜多村昴さんの感情の起伏を捉えきった演技も忘れられない。web上では「到底理解できない狂人っぷりを演じきっていた」という形での賛辞もあった。確かに狂人を演じるのに向いているタイプの役者さんかもしれないが,私としては今回の喜多村昴さんの演技から,克哉を「理解できた」と思っている。
克哉は物語冒頭で,ノクスを太陽のもとにさらし,殺してしまう。この事件は,彼は勿論のことキュリオ全体にとって,単に普通の体であるということ以外の面からも,キュリオとして生きることを一層難しくしてしまう。彼とて,もう少し歳を重ねた大人であれば,あんな事件は起こさなかったかもしれない。だが,まだ若かったゆえに,起こしてしまった。きっと理由も衝動的な部分が大きく,大した信念なんてなかったんじゃないだろうか。事件を起こしてしまった唯一明確な理由は,ノクスというものの存在。ただただ,ノクスさえいなければ。ノクスさえ存在しなければキュリオ全体が生きづらくなることはなかったし,自分はあんな事件を起こさずに済んだし,村を出て孤独に生きる必要はなかったし,姉の純子に迷惑をかけることもなかった。そんな風に彼は考えざるを得なかったんじゃないだろうか,と想像する。大人にならないうちからノクスに反抗する宿命を背負わされた彼にとっては,ノクスによるキュリオへの差別的な扱いや言動といった具体的な情勢は,むしろ大したことではなかったのかもしれない。10年ぶりに帰ってきた彼は,一見コテコテの反ノクスのようにも見えるが,克哉が問題にしたいのはノクスの存在そのものであって,たとえノクスがどんなに平等で友好的な条件でもってキュリオの部落に和平を申し入れたとしても,受け入れることはできなかったのではないだろうか。たとえこれまでのノクスとキュリオの歴史に関わっていないノクスであったとしても,反抗する。そうする以外に彼にアイデンティティなんてなかったのではないか。だから彼は,生れながらのノクスであり,歴史に無関係な門番ですら痛めつけた。いくら鉄彦に「俺の友達で,いいヤツなんだ!」と言われようと,ノクスと分かり合う自分なんて,作りようがなかった。痛めつける自分しかなかったんじゃないだろうか。と想像した。
彼にだって,あの部落や姉への愛はあったのだと思う。現に彼は10年ぶりの帰省の際,姉に金をせびるわけでもなく,「戦い方を教えに来た」と言っていた。喜多村昴さんの役どころは,激しい起伏の中に,憎しみや敵意よりも大きな哀しみ,やるせなさを織り交ぜるという難しいものだったろうと思うし,完璧に演じきっておられたところが素晴らしいと思った。
三上昂太さん演じる森繁富士太(見張り番・門番)と只野だちょうさんの奥寺鉄彦(社長くんw)には脱帽だった。お客さんの反応の通り,とっても秀逸な掛け合いだったと思う。間の取り具合というか,息の合い具合が素敵だった。この二人の友情形成や衝突といった描写は,物語上のノクスとキュリオの関係をリアルタイムで象徴的に表していたのだろうと思う。二人の掛け合いは,単にコミカルなだけでなく,そうした役割をしっかり果たしていたし,演劇素人の私にとっては,しっかりとしたガイドライン的な存在で,とても助かった。
ノクスはキュリオに比べてあらゆる身体能力に優れている。同じ星空を見上げるのであっても,暗い光まで感受できるノクスは,キュリオが見る何倍もの数の星で埋め尽くされた空を眺めることが出来る。この話を門番と社長くんがしているとき,門番は「ま,比べることじゃないけどね」と,実にイヤミ無しに爽やかに言ってのける。個人的な話になるが,私がこれまで生きてきて漠然と抱いてきた「真に素晴らしい人格」というのは,この森繁富士太のように「そんなの,比較することじゃないさ」と心底から言えるような人格だった。初めに彼が登場したときは,彼こそこの物語をハッピーエンドに運ぶ可能性を秘めているんじゃないか?!と感じたのだが,結局私の想像をはるかに超えて,鉄彦の葛藤は深かった。この二人の演技から,「なるほど,世の中そんな単純じゃないんだなぁ」ということを考えさせられる結果となった。
ネットでよその団体さんの公演の様子を見た感じだと,門番はあまり部落側へ立ち入ってこず,客席に側面や背面を見せて立つという演出パターンもあったようだ。対して,はちの巣座さんの舞台配置では,門番は終始,社長くんや客席に向かってセリフや表情を見せてくれていて,門番の個性がとてもよく伝わってきた。舞台のことで更に言えば,ちょっとした工夫で机が登場したり,征治が純子に社会参画を提案するシーンでの「上下関係」を段差でさりげなく表現するなど,とても考えが凝らされている設計だったと思う。感心した。
只野だちょうさんの演じる奥寺鉄彦は,うわべだけ見れば,客観的にものを見ることができないガキのように感じる。実際,そういう感想の書き込みも多いみたいだ。だが,要所要所で,むしろ彼は究極に客観的に生きているようにも見れる描写があったのではないかと思う。例えば彼は,「自分でなんとかしろよ」という周囲の反応に対し,「なんでだよ」「どうしろっていうんだよ」と叫び,思考停止し,だだをこねるような仕草をとる。しかしながら,この「どうにもできない」という結論は,彼が未熟だからではなく,すべてに純粋で偏見無く現状を並べ挙げたときに,そこには明らかな矛盾があって,その矛盾を矛盾のまま正しく見つめたからこその結論だったのではないだろうか。すごく抽象的な言い方だが,そんなふうに想像した。この,ガキに見えながらも賢明であるという人格を演じきる力は,すごいと思う。
物語は,社長くんがノクスになるための権利を破り捨てて,終わりをむかえる。変な褒めかたかもしれないが,この破りの渾身の演技が最高だった。あの破り捨ては,完全なる破り捨てではなかったのだと思う。言うなれば,一応の保留というか,「まだノクスになっちまうには時期尚早だな」みたいなカンジじゃないかと思う。まだまだ先の長い若い鉄彦にぴったりのシナリオで,気持ちがよかった。
今回の登場人物の中で,個人的に最も共感できたのは,秋桜天丸さんの演じた曽我征治という人物だった。彼はキュリオの社会的位置の向上とノクス社会への受け入れを担当する政務官であり,公の人間として自分を律し,理性を重んじ,偏見を持たず,キュリオの人権を最大限保障するように働きかける。ところがキュリオ側からすると,彼のそうした理路整然とした調子に,どうにも「上から」を感じさせられる。結局,彼の申し入れや配慮は,キュリオには好意的には受け取られない。征治の立場になってみれば,こんなにも自分は真摯に取り組んでいるのに相手にされず,こちらは何の義理もないのに骨を折って最大限に配慮してやっているのに,相手は腹を割って話してくれない。そりゃ差別感情が拭えないのもわかる。共感する。そんな自分を棚に上げることなく「自分は,差別主義者なんだ・・・」と,こりゃまた真摯な自己評価をするところが,また彼らしい。そんなどこまでも果てしなく真摯な役どころだったが,秋桜天丸さんの演じる征治からは,作り物には見えない誠実さを感じた。きっと,ご本人も誠実な方なのかな,と勝手に想像してみたり。
山野のさん演じる金田洋次も,悩める人物だった。序盤では,登場人物中で最もノクスらしい存在で,頭脳は明晰,隅々までキリリとした存在。ただ,物語が進むに連れ,それは無理をして振る舞っている姿であることが分かってくる。「ノクスになったんだから,何も悩むことはないはずなんだ」「これでいいんだ,正しいんだ」と自己暗示をかけているようにも見えた。結局のところ,元はキュリオであったこともあり,克哉と並んで最も孤独な思いをした人物だったろうと思う。草一の,老いながらも真に生きている姿を見て,自身やノクスが病気であることを確信したのだろう。物語終盤ともなると,色白な肌は,ただの不健康にしか見えなくなってくる。そんな,セリフには表れないもののみるみる体調不良になっていくさまを完璧に演じておられたし,静かなる迫真の演技だったと思う。
月島ポルコさん演じる曽我玲子は,極めて難しい役どころだったろうと思う。おそらくどれだけ読解力に長けていようと,あの脚本からこの人物の性格や信条を完全に読み取ることは,ほぼ不可能なのではないかと思う。それくらい彼女についての踏み入った描写はなく,登場人物一,「イメージ」的な存在だった。web上の書き込みにあるように「捨てきれないキュリオの母性?」だの「本能?感性?」だのという安易な言葉で彼女を捉えたくなる気持ちも分からないではないが,逆にそういう言葉を演じようとすると,全く脚本のニュアンスとは違ってしまうのだろうと思う。もぅ,えげつなくむずかしい役どころだと思う。きっと,演出する人や演じる人しだいで幾通りもの玲子が生まれるのだろうと思うし,演出家頼みではなく役者さん自身がめいっぱい役どころについて考えに考えて,試行錯誤で形にしていくしかないのだろうと思う。
私が想像するに,安易に「きっとこういうことだ」と決め付けて演じるよりも,妥協を許さず悩めるだけ悩みぬき「結局まとまらないまま」本番に至って,演じてしまう,という運びで形にされた曽我玲子が,実は一番の正確に曽我玲子を表現しているのではないだろうか。(これって,諦めてるのと一緒なのかな?私が読解力が無かっただけかもw?)けれども現に,「結にやたらと執着する」だの「どうしてもキスで体液を移したい」だの,どれもこれも玲子自身,よく分からずにそうしてるんだと思うし。玲子自身が,自身についてまとまった考えなんてない人なのだから,そうやって演じるのが最もリアルなんじゃないのかな・・・。「分かったぞ!」と思っちゃったらむしろ間違いっていうカンジ?
周りの登場人物と比べると,何度も何度もふりだしに戻って演じる対象に向き合う必要があって,しかもどこかで形にしていかないといけない。あんな大変な役どころを,誠実に根気よくやり通せる性格の人なんて,めったに居るもんじゃないと思う。まさしく,最後の大仕事って感じでしたね。諸々大変なことだらけだったろうけれど,月島ポルコさんだから出来た・・・というか,月島ポルコさんでないと出来っこなかったんだ。うん。絶対そうだ。
(と,想像まみれの素人考察はおしまい)
全体を通して,衣装のチョイスがカンペキだったと思う。衣装が役どころにくっきりハマってた。(きっと玲子の衣装選びは,さぞムズカシかったんじゃないかなぁw 難しい人物だし)。音響や照明も素敵だった。とっても存在感があったけれど,決して飾りっ気が多いとか邪魔だとかいうことが無く,心地よかった。特に,門番を痛めつけた克哉を草一と鉄彦が捕らえ,今までの苦辛が一気に上げてしまう純子と,それを目の当たりにする結。というシーン。このシーンはきっと,この物語のなかで最も意味を持っている象徴的な場面だったと思うし,そのことを音響と照明がしっかり観ている側に伝えてくれていたと思う。
あと,緊急のTwitter企画もとっても面白かったです!公演の7日前から1日1文字ずつキーワードがツイートされてきて,最終的に現れたキーワードを受付で告げると,プレゼントが貰えるというもの。おかげで,開演日までのワクワクが倍増でした。(7文字)ということと(神戸大学)という前提があったので,「ろ」「っ」の時点で答えは分かっていました。「もしかすると最後の1文字で裏切ってくるかも?!」とか一人で期待して盛り上がっていましたが,そういう意地悪もなく,親切設計でした。景品の素敵なポストカード,ありがとう!ヽ(^^ )
みなさん,おつかれさまでした。楽しいご公演でした。ありがとう。
変則短篇集 組曲『空想』
空想組曲
シアター風姿花伝(東京都)
2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
不思議な感覚
軸になってる男女の話で終盤涙止まらなくなった。がっつり来るのではなくじわじわと、気付くと最後の方は何かずっと泣いていて自分でも吃驚。何でそうなったか分析することは出来ると思う。でも、観ている時はただ訳もなく涙が止まらない。そんな不思議な感覚。
ネタバレBOX
それぞれの話が時系列で繋がる伏線回収の流れである結末に向かっていく事が予想される哀しさ。なのに最後の仕掛けで淡い希望が見えてきて思わず幸せを願わずにいられない。直前のギャルソンとシェフのやり取りもガッチリ効いていて、各々の別れの形の切なさの対比も泣ける。
サイドストーリーの『天使が通る』と『彼に似合う職業』も良かった。前者は心温まるストーリー。個々の独立した短編としては、これが一番好み。後者も近いテイストかと思っていたら、そこからひっくり返された。これも変則短編組曲ということで構成の上手さか。ダマされた。
全編を通じてだが、葛木英ってこんなに可愛かったっけ?というぐらい可愛かった。メインストーリーのシーンも、ファミレスのシーンも相当なギャップ萌え。あと、今年のクロムの本公演でも思ったが、カーテンコールの際のやり切った感が観ていてホント清々しい。
非常に残念な事に公演中に携帯鳴らしたバカがいた。今年二度目のガッカリ。基本的なルールが何故守れない。で、怒りついでに空想組曲の制作担当者様へ、受付開始時間と開場時間がこりっちの受付メールと違い過ぎます。季節と劇場の位置を考えてもっと誠実な対応をお願いします。