
ワーニャ伯父さん
演劇集団円
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★
「何を伝えたい、観せたい」のかが見えない舞台
それなりに小奇麗かつ凝ったセット、小さな場面転換でも
セットを色々いじってくるなど演出面で凝った部分はあったものの
肝心のお話がさっぱり分からない。
(何を伝えたいのか、観せたいのか、など)
序盤、小さく笑いをとっていって「これは喜劇なのかな?」
と思っていたけど、中盤の盛り上がり以降も特に
お話の色も方向性も見えず、終わりまで見て
ほんと「何も得るものがなかったな」という気持ちになりました。

ストリッパー物語
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/07/10 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★
でんでんさん最高
初めて生でんでん観ました。最高です。
前から四列目でしたが、円形ステージが真横にあるのだが、全く見えない。
おそらく前方の人は皆同じだったのでは。ステージの真横を、役者さんが陣取っていたのも一因と考える。これは明らかに奇をてらいすぎたための失敗であろう。つかさんは、舞台装置などには全く頼らなかった。
最後のシーンはあまりに重い。演出自体は悪くはなかったが、こうも原作と後味が違うものなのか。

「天使ちゃん(仮)」
望創族
ワーサルシアター(東京都)
2013/07/18 (木) ~ 2013/07/24 (水)公演終了
満足度★★
う~ん。
申し訳ないですが、結局何を伝えたかったのか分からなかった。義理、人情など家族のぬくもりを理解できなかったブラッドが最後に理解し、天国に導くあたたかいストーリーにしたかったのは分かります。
だけど、想いが伝わって来なかった。ちなみに役者は最高でした。
望創族は私が好きな劇団の2つの内の1つです。
次回作を期待しています。

遠くに行くことは許されない
セロリの会
「劇」小劇場(東京都)
2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★
人間を描いてほしい
芝居というのは、所詮虚構です。
劇作家が、テーマを決め、登場人物を造型し、それを役者が演じる、嘘の世界。でも、作者は、生身の役者の肉体を使って、本物の人間の姿を舞台に再構築するものではと、私は思います。
相変わらずの、お茶の間芝居的な、自然な会話のやりとりに、前半、ヒロセさんらしい、至近の人間の喜怒哀楽芝居かと期待しました。
でも、後半の展開は、滅茶苦茶です。人間の性を全く無視して、作者が、頭で考えたストーリーだけが、私の心を置き去りにして、どんどん進み、愕然としました。
たとえば、拉致被害者の家族の心情を想像してみてください。
もし、めぐみさんが、目の前に現れた時、横田さんご夫妻ならどうされるでしょう?あんな状態で、探し求めた家族を放置するでしょうか?
芝居は、所詮虚構で、登場人物は、作者が創り出した架空の人間です。
でも、わざわざ舞台で上演するのなら、舞台上の人物は、実際にいそうな人物であるべきです。
この作品は、再演だとのこと。ならば、尚のこと、この展開には、疑問が湧くのみでした。
役者さんの演技には、何も問題がないだけに、この曰く言い難い不快感が残念でなりませんでした。

銀河廃線 あの夜、僕は汽車から降りた。
テトラクロマット
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったです!
私が好きなシーンは、ローズのシーン。気持ちわかるなあと思いました。ローズを演じた役者さんは印象的です。また、映像をあえて生身の芸達者な役者を揃えて表現した、という演出の工夫が素晴らしく、天井も奥行もある劇場に、最小限のセットで心情風景を見せていたと思います。
パンフレットのインタビューも楽しく拝読しました。

ウィンカーを、美ヶ原へ
kitt
駅前劇場(東京都)
2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
さりげない
言葉の端々にリアリティがあって、とても面白かったです! カップルの面倒臭さとか公の場での秘めた恋愛関係とかちょっと空気を読まない人の感じとか。笑。 あぁ、ここではカップルてのはちょっと特殊なのですが。笑。 でも、通常のカップルでもこういうのあるよなぁ、みたいな。。アハハ。。 ただ、逆にメインのストーリーライン?にあまりリアリティが感じられず陳腐な感じがしてしまったのと一部の役者の方の演技が棒チックだったのがちょっと残念だったかなぁ。。スイマセン。。 あと、とっても百合百合しかったです。笑。

カルデッド
JACROW
OFF OFFシアター(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了
満足度★★★
充実のカルテデット
開演前の舞台は、期待した舞台美術がない。はずなのに、積み木のようにして舞台美術が出来上がる。アイデアが素晴らしい。
ライティングでの演出が絶妙でした。
自殺というシリアスな芝居を演出する脇の技術力に感動させられました。
役者陣の演技力に魅せられる2時間は、高品質な4つの四(死)重奏が時間を忘れて楽しませてくれるかなりお得なものでした。
残念なのは、観客が両脇に座る対面座席は、舞台上の役者さんに集中できない瞬間が生まれる。私は、芝居の世界観に入り込んで見たいので、最前列を選んで観劇することが多いのです。
初日は、いつもは舞台になることが多い側に設置された席に座る。
今日は、反対側の通常の座席位置側で観劇しました。
張り詰めた芝居で、役者の迫真の演技を目で追う先に対面の観客が視界に入ると緊張感が解かれる。
円形劇場なんかも好きですが、本作品では2方向で観ることを活かした立ち位置を敷いた舞台ではなかった印象でした。

『千葉さん』
(劇)快心劇
ワーサルシアター(東京都)
2013/06/12 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高!
笑いや感動が溢れた作品です!当日マスクをしていたのですが、帰る頃には涙と鼻水で使い物にならなくなりました…。数少ない最高な作品でした!

死ぬまでにしておきたいこと
パセリス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/07/26 (金) ~ 2013/07/29 (月)公演終了
満足度★★★
死ぬまでにしておきたいこと
というタイトルから、重い感じなのかな?と思いましたが、軽く(良い意味で)楽しく観ました。3つの短編ですが、どれも面白かったです。個人的には、2本目の「死ぬまでにしておきたいこと」が一番面白かったです。どれも音楽とテンポが良く、大笑いではなく、くすっとした笑いが出るようなストーリーでした。ただ、仕事がテーマというのが、私には分りませんでしたが・・。面白かったです!

丘の上からアッパーカット
ザレ×ゴト
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★
戯れ言
自分の作った世界で、「革命」をキーワードにした物語、前作と同じような世界感にほどよい愛がちりばめられている作品、個人的には好みでした!

『聯綿(レンメン)』ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

彼らの敵
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
骨太な舞台
最近のミナモザは方向性が定まらず見ている方も戸惑いがあったが
この舞台は完成系だと思う。
最初は1人5役とかで入り乱れていてわかりにくいと思うところも
あるが後半の西尾さんの熱演は見物。
とにかく皆に見て欲しい舞台に仕上がっている。

小指ノハナシ
のりしろチップス
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
奇抜な?
設定でのコミカルでファンタジックな群像劇? なかなかに展開はカオスwでシュールで強引なところもあるんだけど、破綻しているといった感じはせず。 ブラックなところもあったり、切ない感じもしたり。 全般的に面白かったですが、前半のコミカルなところがよりよかったです! あと、Deep PurpleとQueenの曲に日本語の歌詞のがあったなんて。笑。 歌もよかったです!

ウィンカーを、美ヶ原へ
kitt
駅前劇場(東京都)
2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

ナチュラル
劇団森キリン
アトリエ春風舎(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
ナチュラル
フジロックに行って雨にうたれながら音楽を聴くほど自然派ではないが、
春風舎の変遷・・ていうよりまんま変態?
を観劇するほどの観察力は持ち合わせていたようだった。
面白かった♨

ティーチャー
保木本真也がプロデュース
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
わらいっぱなしでした。
一人で行ったので、
はじめは堪えてたのですが、
序盤ですでに吹き出しっぱなしでした。
サービス精神旺盛で、テンポもよくて、
女性教師のキャラクターがとくによかったです^^

彼らの敵
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
アゴラ劇場の床は大丈夫か!
私の観た回は超満員。補助椅子も階段も埋め尽くされていました。
【ポスト・トーク】
ポスト・トークの谷岡教授の突っ込みで、服部さんと瀬戸山さんの雑誌社時代の話が飛び出し、さらにリアリティーが増しました。
重なりはなかったようですが、同じ仕事をしていたからそこわかる阿吽の呼吸もあってこそのシナリオだったのかもしれませんね。
ドキュメンタリー演劇は、今後も、解説ではなく、想像をさらに掻き立てる楽しみを残してくれる、こんなポスト・トークあると、さらに楽しくなる気がします。

盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
蜷川版ということで。。
笑いは多く、キャストさんたちはとても魅力的で、体をはって熱演されてよかったのですが、作品としては、唐十郎さんの世界観が描けていなかったように感じました。唐十郎さんのあの泥々とした独特な世界、粘着質な皮膚感覚が全くなかったので、正直、肩すかしをくらったような気がしました。
蜷川版といってしまえばそれまでなんですが。。
最終的に印象に残ったのは、銀杏を演じた宮沢りえさんの怪演ぶり。
宮沢りえさんは前述のとおり。文字どおり体をはってらっしゃいましたね。床にのたうち回り、四つん這いになり。
古田新太さんと木場勝己さんは安定の存在感。よく通る低い声も魅力的。
小出恵介さんのフーテン少年は、いまいち、キャラクターが固まっていないような。

彼らの敵
ミナモザ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/07/24 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
ドキュメンタリー演劇の訴求力
冒頭から、西尾友樹の演じる坂本の感性豊かな演技に引き込まれ、劇空間にもかかわらず、リアルに涙し、憤り、やるせなくなりました。身体が震えました。他人を断罪するという恥ずかしさ。まだ江戸時代の5人組制度のような小コミュニティーで相互に監視する習慣が残っているのでしょうか。同じ大学出身ということだけで。心に刺さりました。あっという間の2時間でした。
取材した記事を確認できないことで、齟齬が発生するのは珍しいことではないのでしょうが、これをTVや映画で表現していたら、これほど共感できなかったと思います。汗、唾が飛び散る生身の人間が演じる空間だったからこそ、伝わった苦悩と恐怖、そして、今、生きていくための矛盾を 肌感覚で捉えることができたのだと思います。
マスコミに翻弄されたあの嵐から、22年経ち、風化した事件を、再び演劇というメディアを通して、自らの真実を社会に問いかけることを了解された服部さんの勇気に乾杯。演劇は観客によって評価される客観的な芸術。観客に身をゆだねる。。。私は味方です。
西尾さん、あれだけどつかれて、楽日まで持つか心配です。

スウィーティ ドム
演劇組織KIMYO
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2013/07/25 (木) ~ 2013/07/29 (月)公演終了
満足度★★★★
初KIMYOさんでした
面白かったです!
物語のテンポがよくて、観ていて気が逸れる暇はありません。
作り物と現実の二つのストーリーが同時進行するのも私好みでした。
場面転換にダンスが入るのも軽快で楽しかったです。
個人的には、初めて回り舞台を観たので新鮮でした。
アフターシアターのある回だったので、ショートストーリーも観れて得した気分です☆