
被告人~裁判記録より~
アロッタファジャイナ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったよ
実際にあった事件の公判記録からテキストを起こしての芝居。公判で被告や検察官らが話したことを役者がしゃべる。圧倒的にアキバと木嶋佳苗が面白い。だって、リアルだから。佳苗のことは公判記録がいくつか出版されてるけど、まだこんなネタがあったのね。なんぼでもでてくるんだろうなあ。短編にするのが惜しいよ。アキバの加藤くんのは、知らなかったなあ。あんな親だったとは!やっぱ、この芝居の試みは、知り得ない情報に接する機会を与えられた、という点が一番じゃなかろうか。文字で読むより、リアルだしね。まあ、役者の力量には差があったけど。

たけくらべ=TK Club
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/29 (木)公演終了
満足度★★★★
居心地良し!
多くの芸人を生んだ元フランス座に私のイメージする浅草の空気が流れていました。観劇してて何かとても居心地が良かったです。(他にない感じです)
フィクションの中に史実を織り込ませ、婉曲的に社会へメッセージを投げかける。
練り上げられた台詞の中には耽美なものが伺える。
舞台だけでなく、客席通路をも幾度となく使い、そして何より舞台上手の階段が何とも言えず哀愁を感じる。とても良い芝居で楽しめました。

廻天遊魚
アムリタ
新宿眼科画廊(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
枯れる
嘘の出来事を嘘なく舞台に乗せるとこんな形になるのかと、
恐ろしくなりました。
二度目をみにいけないのが非常に悔やまれる。

黄金のコメディフェスティバル2013
黄金のコメディフェスティバル
シアター風姿花伝(東京都)
2013/08/15 (木) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★
千秋楽スペシャル
順位を競うとなるとやはり一番得意なスタイルになるようで、6団体中5つは如実に「自団体色」を出して来たのが面白く、結果的に「異種格闘技戦」の如く優劣を付けにくくなったのもまた良からずや。

被告人~裁判記録より~
アロッタファジャイナ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い企画
とても面白い企画だと思った。
ただ、実際の裁判記録に基づいた実験公演と銘打っていたので、ポストドラマ/ドキュメンタリー演劇のような、一般的な演劇を解体するような試みかと期待していたが、芝居自体は極めて正攻法の芝居だった。
それでも、逆から言えば、特殊な試みなれど、一つの芝居としてよくできていたという言い方もできる。
物語としては、、、

ダンスがみたい!15
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2013/08/21 (水) ~ 2013/08/28 (水)公演終了

たいこ茶屋殺人事件 2013夏
たいこ茶屋殺人事件☆制作委員会
浅草橋「おさかな本舗 たいこ茶屋」 ※テレビでも人気の居酒屋(東京都)
2013/08/25 (日) ~ 2013/08/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
楽しめました
8.26昼・夜公演を観ました。交流会にも参加しました。アドリブでの長谷川真弓さんがとってもかわいかったです。
ゲスト出演者によりシチュエーションがかわるって斬新で、1月に引き続き観たのですが毎回楽しめました。
長谷川さん目当てで観にいった割には緊張してあまり話せませんでしたが、なぜか、川嵜めぐみさんとはずいぶん話をしました。(なんでだろ?)
交流会も大勢で、じゃんけん大会、マグロ解体ショーも大盛り上がりでした。
夏の次は冬もあるのかしら?塩崎さん!
宮崎から参加して本当によかったです。楽しい時間をありがとうございました。

ミハルの人魚
X-QUEST
駅前劇場(東京都)
2013/08/17 (土) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
うみにしずんで
一つの公演をこんなに回数を観たのは初めてでしたが、
照明や音楽、ダンスや殺陣、表情、セリフ回し…何回見ても足りなかったです。
休演日前後でだいぶ印象が変わったのも新鮮でした。
公演が終わってしまってこんなに寂しいのも初めてです。
素敵なお芝居をありがとうございました。
今から次回作も楽しみにしています。

木
ろりえ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵なお芝居
著名な役者さんが観に行くとつぶやいていたので、時間を作って観ました。評判どおりの素晴らしい作品だと思います。何と言っても美術が良いです。最近観たお芝居の舞台美術がシンプルだったこともあり、凄えって思いました。前半の踊りもよかったです。期間の長い公演なのに役者の皆さんのエネルギー溢れる演技は見応えありました。キャラもストーリーも分かりやすくて、時間を感じなかった。脚本欲しい。

前向き!タイモン
ミクニヤナイハラプロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/09/02 (月)公演終了

レ・ミゼラブル
東宝
博多座(福岡県)
2013/08/03 (土) ~ 2013/08/31 (土)公演終了
満足度★★★★
第一幕はたんたんと。
映画もそうですが、ミュージカルはこうなんでしょう。観る人によって好き嫌いはあるかも。
パリの街の大掛かりな装置や舞台張り出しの装置はこのミュージカルならではかと。映像は、下水道は効果があったように思いました。そして生オケと”民衆の歌”はとりはだものです。
第二幕からは涙腺ゆるみっぱなしでした。

桜の森の満開の下
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★
和風
テイストのショー的な怪談話的舞台?みたいな。 いろんな意味ですごく豪華なのですが、ちょっと陳腐な感じがしてしまって。。 あと、正直、イミフで自分にはよく分かりませんでした。。 スイマセン。。 それと、公演そのものとは関係ありませんが、劇場がすごく懐かしい感じがして味がありました。笑。

弁当屋の四兄弟
スプリングマン
OFF OFFシアター(東京都)
2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
兄弟っていいな
14日、16日と観てきました。
男兄弟っていいなぁ。
兄弟だから言えて、言えないコト。
男成分多めながらも、女性陣が締めるとこ締めてくれるし、爽やかな気分です。あきやまさんのいい塩梅加減も素敵でした!
かおるさんの、今までに無かった役柄でありながら、ご自身の延長上にあるような永遠の18歳っぷりが素敵でした。

「シュガー2~いくつものツバサ~」
ジョーズカンパニー
相鉄本多劇場(神奈川県)
2013/08/16 (金) ~ 2013/08/26 (月)公演終了
満足度★★★★
いつもながらに,ダンスが圧巻だった。
『シュガー2:いくつものつばさ』
ミュージカルカンパニーであるジョーズカンパニーとは,舞台制作を目的に法人として1995年に設立されたものだ。俳優・演出家の桝川譲治が主宰している。子供が主役のファミリーミュージカル作品を多く制作している。
『シュガー:空色のプールサイド』『フラッパーズ:私たちにできること』は,下北沢の劇「小劇場」・小劇場「楽園」でやっていた。どちらかと言うと,内容よりも,下北沢の本多劇場Gを体験したかったのが,きっかけだった。『シュガー2:いくつものつばさ』は,横浜「相鉄本多劇場」でやっていて,その場所は,駅からさほど遠くはなかった。
水泳部で予選会があり,有望であった選手が直前で水着を紛失してしまい失格になる。選手は,ライバルが勝ち上がったのを見て怒り出す。ライバルが水着を盗んだ犯人に違いない,と言い立てる。真相は,選手の自作自演であった。つまり,水着は盗まれたのでなかった。ライバルのバッグへ押し込み,無実の罪に陥れようとしたのは,選手本人だった。
桝川譲治が,三年ぶりに,俳優として出演していた。彼は,写真家としての設定であった。戦場カメラマンです,と自己紹介しておきながら,戦場は,船の上のせんじょうですとか,戦場でなくて,お風呂の洗浄です,とかぼけていた。しかし,子どもたちに,思いっきり笑って見てください!とか,劇中で演技指導していた。驚いた。
演技も今回は素晴らしかったが,いつもながらに,ダンスが圧巻だった。もともとダンスが上手なメンバーを集めているのだろう。台詞になると,まだ少し慣れていないと思うメンバーもかなりノッテ踊っていた。ダンスの基本ポーズも,ある程度かたちがあって,数年やっていると何でもできるようになるのかもしれない。楽しかった。

ミュージカル「最後の真珠」
ミュージカルスクエア
イマジンミュージカルスタジオ(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
アンデルセンのいわんとすること。
アンデルセンの『最後の真珠』
三鷹にある子どもミュージカル教室のイマジンは,この夏,アンデルセンの『最後の真珠』をやっていた。この作品は,無名で,探してみたものの,やっと全集2の中に発見し,それが,非常に短いものであることに気がついた。
アンデルセンのいわんとすることは,財産やら,健康なんてものがあっても,人間には,もっともっと大事なものがあるんだよ。という,メッセージだろう。それは,意外と,悲しみの感情であり,悲惨な体験,というものだったりする。
アンデルセンは,まさにキリスト教の国の人であり,聖書の世界がその思想のバックにある。聖書では,人は,悲しみに会うと,かえってしあわせなんだという。悲しみに会うと,その時,主に,神様に近くなる。悲しみが深くなるほど,神様に近づくのだ。
人生において,悲しみなど少ない方がいい。悲しみが深くなり,心配ごとが多いと,山本太郎みたいに,十円はげになってしまうかもしれない。だから,悲しみは,あって欲しくないけど,悲しいことがある時,人生って,なんのためにあるのか,と思うもの。
劇中,おもしろかったのは,怒りの妖精たちだ。アンデルセンの原作には,ないが,怒りとの付き合い方で,人は結構しあわせになれる。やたら,怒ればいいってものじゃないさ。怒りの場で,水戸黄門みたいに,がはは!と笑える人はなかなかいないだろうが。
ことばの遊びもおもしろかった。ナイツが,言葉をことごとく聴きまちがって笑いを取っているが,今回は,守護霊の名前をみんなで意図的に何度もいいまちがっていた。笑いというのは,少ししつこくやると,臨界点に達して爆発するものなのだろう。
全体としては,しっとりといい感じで,まとまっていた。昨年は,大木の精霊が非常に美しくて感動したが,スーパー母さんの存在が目立ってうとましくもあった。今回は,途中で出てきたバレリーナがかわいく,そのほかのダンスも素敵だった。
イマジンは,『天使といた時』『オリバー・ツイスト』という懐かしいミュージカルがあり,『満天の星空』なんかにも,一部参戦していたが,基本的に,地味なローカルな発表会的団体だ。でも,取り上げる作品は,文学作品ばかりで,大好きだ。また,最後に定番で,子どもの方がいい!という歌も楽しい。また,いつの日か。

ディストピア
角角ストロガのフ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了
満足度★★
好みが分かれるというよりは
率直に言ってしまえば「私の」好みに合いませんでした。すみません。
角角ストロガノフさん初見だったので、事前の情報収集が甘かったかなと反省。
基本、ハッピーエンド好きで、辻褄の合わない(現実的に照らして疑問が生じる)話が苦手で、下ネタもグロも苦手、ときたらしかたないですよね。全く私個人の問題です。
同じような好みの人にはお勧めできません。
その一方、
「これってこの後どうなるの?」
「これってどんな意味があるの?」
と、ぐいぐい引き込むパワーには圧倒されました。
さんざん引き込まれて、最後にブワッとカタルシスがあればすごく満足できたと思うのですが、どっちかというとモワーンとした気持ちで劇場を後にしました。
このモワーンが、好きな人は好きなんだろうなー。

見世物革命ゴウマちゃん
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シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★
何このパワー!
ソウルこっくりさん!
いやー、何だろう。衝撃?良い意味で心を踏みにじる感じが気持ちいいー!これからもこのパワーで観客を蹂躙して欲しい。ダンスのキレもよくて良かったです。

ディストピア
角角ストロガのフ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/08/26 (月)公演終了
満足度★★★★
ルミちゃんの新境地?
人気俳優が無実の罪で捕まり、護送中の事故により逃げ込んだのは道徳観念がほぼ逆転した社会で…な物語。
従来の家族や学校のクラスなどと較べて町に近いレベルの共同体になり、テーマも「正義とは?」のように大きい分、毒が希薄になったか?という気が序盤ではしたが、観ているうちにそれは思い違いで、粘液タイプの毒から気体に変化したと解すべきだと気付く。
換言すれば今までは舞台からねっとりした毒がドロリと流れ出て来る感じだったのに対して、本作は毒が霧のように会場全体に漂い広がってゆく感覚。(会場の広さも関係しているか?)
なお、悪夢のような「ルミちゃんワールド」は健在。

落語的@empty space 文七元結 petit musical!
龍平カンパニー
東京スクールオブミュージック専門学校渋谷(東京都)
2013/08/04 (日) ~ 2013/08/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
泣きどおしでした
この手の人情噺はダメですね。よく知っている噺なだけに、それが生の舞台で演じられるともう、最初から涙が溢れました。もちろん笑いの演出もあるのですが、私には笑いよりも涙の方が先に反応してしまいました。

たけくらべ=TK Club
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
アメリカと屈辱
何ともアイロニーに満ちたシナリオである。だが、正鵠を射ている。この植民地に暮らす人々の屈辱と意地、如何ともし難い現実を尚、我々自身が引き受けて行く為の、昏い決意を、自分も継承しよう。
本牧TK Clubは、進駐軍相手のクラブ。時は敗戦5年後の1950年、戦前、戦中の庶民の暮らしも決して楽ではなかったが、戦後数年の間は、法に従っていれば、栄養失調で死ぬのは、間違いなかった。従って、生き残った者は、生きる為には何でもやった。進駐軍相手の飲み屋ともなれば、無論、何でも売っていたのである。
アゲハは、この店のNo.1、付け人のサナギは彼女の妹だが、二人は戦時中、慰問団の看板女優と美少女ダンサーであった。然し、サナギは在る事件を境に人前で声を失う。
助六役の丸山 正吾がいい。隈取をアレンジした化粧も、その衣装も、敏捷な動きとジャンプ力、身のこなし、男伊達、何れも良い。無論、演技もこなれていて、本牧の助六の貫録、歌舞きぶり充分堪能させて貰った。
然し、よくこれだけの内容をエンターテインメントに仕立てた。お見事。(追記2013.8.31)