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アザゼルの山羊

アザゼルの山羊

チャリカルキ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★★

圧倒的な存在感
先生役の女優さんに惹かれました。私にはサスペンスミステリーというよりサイコホラーの感覚でした。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度

ひどい♪
過激なことやってる俺達って小劇場っぽいよね♪勢いとパワー♪ちゃんちゃん♪下半身だけで芝居作るとこうなる♪思想とか意図とかくそくらえなのか♪

金払って乱痴気騒ぎ見るのは時間のムダ♪

『マイムジーカ』

『マイムジーカ』

山田とうしパントマイムシアター

杉並区立産業商工会館(東京都)

2013/10/14 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

切れが欲しい
 マイムと音楽のコラボ。ピアノ、アコーデオン、叩かれる木片の下に瓢箪のような物が、様々なサイズに切られ大きいのから小さいのへ順繰りに連なっている木琴のような楽器、タンバリン等々。マイムについては、結構、鍛えた体の人が演じたのだが、体の使い方に余りエッジの効いた表現を感じなかった。


エドワード二世

エドワード二世

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/10/08 (火) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

アフタートークの日
シェイクスピアと同時代の作家による作品、若くして早世した為、作品も3年前のコクーンで上演された「ファウストの悲劇」位しか知らず、その時も悪魔とか宗教観とかかなりぶっ飛んだ印象だったが、今作の王様の末路もかなり悲惨。BLっぽい描写はあるけど、実在の人物と事件。また、話の展開の面白さに、これってまんま歌舞伎に応用出来そうな、と思ったり。
エドワード2世の約40余年の時間経過、ブレヒト幕を使い、一気に時を変える演出。一瞬「え?」と思うが見慣れると苦にならず。
男色家エドワード2世と成り上がりヒールの立場になってしまったギャヴィストンとの恋愛中毒から来る御家騒動、のめり込んで政治やら妻放ったらかしで惚ける姿は正にバカ殿、でもどこかそれを装っている風にも見えたり。
柄本明氏や時生氏とも違う柄本家のDNAの面白さと凄さ、と言うのかな。

四方が金箔色で囲まれた簡素な空間、同色の玉座、場面転換のブレヒト幕。そんなセットの中を、座長級のベテラン俳優陣がメガネと髭を蓄え、ビシッとスーツを着こなした姿や、動き回る姿に惚れ惚れするやらシブカワに見えたり。紅一点の王妃イザベラ、歌わない中村さんのドレッシーな姿も綺麗で、確固たる気品を保った王妃さま、他に終盤の老モーティマーの甥の石田さんや王子エドワードの安西さん達には、目が離せなかった。
休憩込みの3時間近い舞台だったけど、話の行方に時間の経つのを忘れてしまった。面白かった。
当日、観客層が中高年の男性客が多めだったのには驚きました。
面白い演目だし、告知の仕方によってはもっと若い(演劇部以外の)観客呼べると思うんだが・・・。

当日アフタートークあり。(11/6up)
発言をそのままメモ書きし,羅列記述しているので、非常に読み辛い箇所が多いです。

ネタバレBOX

公演終了後に中井美穂さん司会、演出の森(以下、森)さん、芸術監督の宮田(宮)さんによるアフタートーク、途中から柄本(柄)さん、中村(中)さん参加。約1時間。明確な質問会話はあまりなく、話の流れで会話が和やかに進んだ感じ。会話部分、箇条書きで簡略。

・シリーズ企画の「Try・Angle 三人の演出家の視点」の企画意図、森さんを選んだ経緯について
宮/若い演出家視点で今回の3人を選んだ。劇作と演出を兼ねた人は多いが今回は演出専門の人を選んだ。世界を視野に入れていると思った。上演作品は3人とも好きなものを選んでもらった。
森さんとは、2011年に「ゴドーを待ちながら」を上演して以来。震災の時期だったので色々苦労したが、良い作品を作ってくれた。
森/3本選んだ中のエリザベス朝時代の作品。マーロウはシェイクスピアほど有名ではないし、余程の演劇マニアでなければ日本で知られていない。(選んだ)3本の中で一番下に置いといて宮田さんに出したらこれが一番面白い、と言われた。若い内はいくらでも失敗しろと言われて〜云々
・(森さんと観客に対し)貫禄あるが幾つと思いますか?
森/37です。演劇集団 円の所属。飲み屋に行くと橋爪(功)さんから「マーロウが面白いんだよぉ〜」と言ってて(自分は)言う程そうか?と思っていたら、読んだらその気になった。エドワード王は向こう(海外)では超有名、シィクスピアと同い年なのにかなり無茶苦茶な人で最後は飲み屋で刺されて死んだ〜(この件の解説は公式サイト参照して下さい)もし生きていたら、良きライバルでシェイクスピアより人気があったのでは。(戯曲の)リチャード二世はこれが雛型ではないがシェイクスピアみたいに埋めの台詞を言うのではなく、マーロウの場合はじたばた言って終る、それがリアル、成長しないまま(がいい)
・40人位(の役柄)でているが唯一お妃が王様の事を考えているのでは?
ーー俺、悪くないもん。みんな自分第一。死んじゃうんだけどね。
 
ここで柄本さんと中村さん合流。
・キャスティングについて→宮/演出家がリストを出して、宮田さんや他のスタッフが加わって最終的には演出家が決める。(今回)濃いキャストになった。
・柄本さんにしたのは→森/エリザベス朝ぽく。いかにもシェイクスピアになって喋られるのは嫌、出来れば遠く離れた人にしたかった。朗々と喋られるとヤだな、と。〜ここら辺から司会そっちのけで登壇者喋りまくる。〜それについて柄本(以下、柄)「呼ばれたから来たのにw」森/馬鹿馬鹿しく笑い飛ばしてくれる人、ここまで頭悪く出来るとは思わなかった。柄/演出通りです!と。本(戯曲)が面白いし、台詞が面白い。(演じてて)日々変化ある。宮/本番始まっているのに、まだ稽古やってる。森/明日は3時集合で〜、で、稽古またやっている。こんな感じが毎日。柄/(だから)わざと違ってやってみたりして。まだまだ、日々新しい事が見られる。千秋楽までこんな感じ(と思う)。
・王妃に名前あがったとき→中村(以下、中)/「やりたい」と思った。デビューの時、芝居して唄歌ってという役割が多かった。(今回のような本格的に演じるのみの)芝居をやってみたかったので良かった~云々。戯曲読んで自分は多分イザベラをやるだろうなーと(笑)、(彼女は)幸せなのか不幸せなのかと考えた。歴史上では「悪女」と評される美貌の持ち主、男狂わせてコントロールさせて行動起す(イメージだけど)これ(戯曲?)を読むとよくわからず、役作りまでいくと余計にわからなくなった。徐々に悪女になったのではないか。(台詞を)言ってて変わっていった。
森/(イザベル)はフランスのメス狼と言われる人。マーロウが(彼女の)尊厳を回復させる為に描いたと宣言して書いた。これを考えたら誰にしようかと。以前、中さん見たとき「凄い人なんじゃないか」と、「毒を食らわば皿まで」でどんな化学反応起こすのかと思って2人(柄本、中村)を配役した。毎日変えるので他の女優だったら怒るのでは、中さんもそう思っているのではと思ったら、(王と王妃は)2人して楽しんでいる。
・王と王妃、よく子供作ったねー、の話題には全員入り乱れて発言。
ヤリチン、史実通り、(貴族とかの)やっかみとか。話は3時間の舞台だけど、10代から30代の約20年の出来事。いつの間にかハイスピードな作りになっているのが勉強になった。ベテラン勢(瑳川さんや西本さん等)最後は顔を見せない別の役になって出てくるが、そのせいか前(客席)より後ろ(背後)からの「圧」が凄い、厚みが凄い。ダメな側近だけどね。今も昔も日本もイギリスも変わんないなと。
・セットはシンプル、衣装はスーツ着て派手なシャツ着てる人いるし、音楽とかポスターのイメージと違い過ぎる。
森/最近はシンプルに(作る事に)拘っている。堀尾さんの舞台セットのイメージもそう(単純化?)だったようで、色は「金かなー?」と言ったら「そうでしょ!」と。金色が決まってこの衣装にした。じゃ、殺し屋だったら「赤で」
・おじさま達はメガネ、スーツで揃えてるが、中さん曰く「極道みたい」
森/単純に頭良く見えるように(したかった)でもそうでもなかったw。
・髭は邪魔じゃないか?→柄/特殊な作りでつけている、痒い、はずれそうになるので押さえたくなるが押さえないで、と言われている。イザベラが喋っている時とか目立たない所で(押さえつけを)やっている。「髭を剃ってしまえ」と本に書いているので、あの特徴ある髭になったそう。最後の場面で黒塗りの姿になってしまうが、そんな姿にさせる事を森さんは「(柄本さん)黒塗り怒るだろーなー」と思ったら、意外と御本人は楽しんでいるらしい。
イザベラが喋っている感じや揺れる感じ、怒っている等、日によって細かく違ってやっている。
・王妃だけは綺麗なロングの衣装、唯一ふざけなくていい役柄なのに本人曰く「笑いが欲しい」「むしろ笑わせたい」と欲求があるらしい。「紅一点になる事があまり嬉しくない話だなー、みんなを見ていると笑わせたくなる」と。あの衣装にしたのは普通(現代風?)の衣装もあったが、元々の品があるのであえてクラシック(になりすぎない)衣装にした。
・玉座が高い位置にあるが→柄/走ったり駆け寄ったり、もう大変。一回目に「僕、高い所ダメです」言った(あの高さの玉座は)リアルな高さなので、どこから落ちたらどれだけ痛いか〜色々わかる高さなので余計に怖かった。王妃も(玉座に)上るけど「助けてくんなかったので毎回自力で登っている」そんな態度を見せる柄本氏を「リアル王」ですね、と漫才みたいな掛けあいを見せる。
・(出てくる)人多いし、時間も長いし、眠くなるんじゃないかと思っていたがサンバとか影絵とか、2人で歌い出したりと見ていて落ち着く暇がない(位面白い)→森/お客に対して開けている。ブレヒトは(話が)「作り事」とわかるが、マーロウとかエリザベス朝とかは(小屋の)灯りの元で客に向かって喋りながら、コミュニケーション図りながらやっていたので(それをめざした?)
・歌唱指導は中村さん、出演者の中では大谷さんがつい大声で歌ってしまうため、台詞聞こえなくなるので、ちゃんと歌わない方が良いですよ(笑)と言っていたとか。
・演出について→森/柄本君の好きなようにさせている、色々させている、右回りに動いているが次第に腰痛くなるそう。それを見ている役者6人が面白い。柄本曰く、痛めつける演出らしい。
宮/(森さんは)演出家として良い仕事している。大きなおもちゃをもらって、舞台装置もらって楽しく会話出来るまで、稽古場からその前のやり取りや時間をかけ、お互い真面目にちゃんとやって信頼関係から来る遊びが上手くいけば、マーロウというハードル高い作品を選んでも現場が良いように行けば(作品もちゃんと完成する)これが演劇の面白さ。今ここでしか見られない。(舞台が出来ているのが)嬉しい。ある日、稽古見学したら、オジさん達がヘトヘトになってて、何やっているんだろうと思ったら、変更が多かったり動き回っていたので「あー大変だ」と。でも、出演者みんながスピード感を面白がって楽しんでいらっしゃるのを見て「流石おじさま♡」と。
森/気がついたら8時間くらい稽古してたりする、今日疲れてても、ソワレだけの日とか7(?)時半に終ったら、じゃ明日は9時まで稽古〜とか平気で言ってる。→連日ハードになるので、おじさま俳優達は「早く死んで(舞台から)ハケたい」とぼやいてりしてるとか。これも演出家が30代だから〜とも。
これからも変化していく演出家、この作品が指針になるんではないか。日本では作+演が多いので演出家だけが料理したらどんな化学変化があるのかと頑張らなければ、と思う。
・おじさま俳優陣について→森/西本さんの凄さは80代になったらわかると思う、一幕の時の衛兵と殺し屋の違いとか。衛兵でウキウキノリノリの衛兵は大谷さん、各々無責任な誰が誰かわかる、でもアンコールでヘルメット取ったら各自カッコいいんですよね。
終演のカーテン(ブレヒト幕)は王様が閉めるが毎回「楽しい」と。
・そのブレヒト幕について→森/「ブレヒト」って人が発明した。あれをやる事により、本当のお芝居!(って感じがする)幕を開けたら、話の展開が(一瞬で)違ってて、今回使用したのも堀尾さんから勧められたが、やってみたかったのでやった。
・気に入った台詞→中/「世界中がこんなに嫌っている人をなぜ愛しているのか」という台詞、イザベラ終演後の帰り道、エドワード二世の気持ちのわかるようになってきた。
柄/(うなりつつ、しばらく考え込む)どれを喋ってもツラい。泣きながらハンカチ出したり、王冠譲ったりする場面、この後長台詞があるので「喋りたくないなー」とか。日々ちょっと違うので「これで」とは見つからない。どういう想像力を満って喋ったときに上手くいかなかったとしても、何かあるのではないか、と。いろんなエドワード像に手を出していきたい。-いろいろと言葉を選びながら話していた。
宮/翻訳に左右されやすいが、その河合さんは作業好き。作品の意図と演出家の考えを優先して作っていた。作品に対する尊敬や贅沢。(森さんと河合さんは)メールでやり取りしたが、台詞の変更があったら赤→青→緑→紫とその都度訂正の色も変わっていくので、終いにはとてもカラフルな改訂台本だったと。その結果、台詞をシャープにしてもらったから役の台詞も言いやすかったのでは。
・ラストの場面→イメージとして「頭に剣刺して掲げれば?」と何気なく話題に出て「まさかw」と思いつつやってみたら、やっぱり面白いかも、で採用したらしい。

・Q&Aー①特徴ある髭について。貴族はつけているがロイヤルファミリーつけていない、なぜ?
ー王や貴族としての権威、主張、象徴。明治時代の人のイメージの髭。ただ、安西君は美しいのでつけさせなかった。
ー②イギリスと日本の演出の違いはあるか?
ー文化庁で3ヶ月アイルランドに言ったが向こうは何があっても謝らない、それを味わって曖昧さより「こうだ」と思うようになったが、日本人もそれはあるかな、ひと皮むけばあるかなー?と。
・最後に
森/マーロウの作品は滅多に(上演を)やらない。シェイクスピアとは違うテイストの面白さを見てほしい。
柄本/面白いと思わなくても、どこが面白くないのかとか、エドワード二世〜って呟くだけでも良いので。〜〜興味本意で見に来てほしい、ような旨の発言。
中/また見にきて下さい。
宮/次回の「アルドラの幽閉者」まで、30代の演出家を見続けてほしい。楽しいし、ライバルでもあるし応援してほしい。
蝦夷地別件

蝦夷地別件

ピープルシアター

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/10/10 (木) ~ 2013/10/16 (水)公演終了

満足度★★★★★

世界観が素晴らしい
昨日、今日と連日で観に行ってきました。
昨日は昨日で心が奪われ
今日は今日でまた心が奪われました。
見終わったあとはいい意味で心が疲れ
舞台の世界観にとにかく吸い込まれる作品でした。

演劇に詳しくない素人の意見ですが
照明、音響、役者さんの演技だけで
セットの変わらない舞台上が
森にも見え、海にも見え、建物の中にも見えるという
演出の素晴らしさがありました。

時代の変動がある話でしたが
特に洗元とハルナフリの
人間の変わり様に魅せられました。

人の心の奥の奥の感情まで見られる
素晴らしい作品だったと想います。

こんなに素敵な作品を二度も観られた事に
幸せと感謝を。
ありがとうございました。

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

株式会社ダイス

Zepp DiverCity TOKYO(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

この方程式は一度 観ただけでは解けない



『シュタインズゲート』というプレイング•ゲーム作品の舞台化。
会場は、ジャパニーズPOP等のコンサートが開催されるZEPPダイバーシティ東京であり、一部、歌や踊りも見受けた。「メイドカフェ」の二回にわたるショータイムは、一つのエンターテイメントとして成立する内容だったと思う。

肝心のストーリーについて述べると、『シュタインズゲート』なるゲーム作品すら知らなかった私は前半、全く理解が進まず。
『Dメール』という過去へ送信したメール、あるいはキャラクター設定を提示することが前半の役割だった。本作はタイムマシンを取り扱うためか、毎回結末が変わってしまう。後半で それを描く。

テレビアニメーションの映画化作品も前半20分間をかけ、まずは作品の設定及び登場人物たちを紹介するだろう。つまり、「知ってる観客」「知らない観客」の壁を取り除く共通項を本編の前に与えるのである。

しかし、少なくとも本作『シュタインズゲート』に関しては、共通項など必要なかったのかもしれない。なぜなら、『Dメール』を巡る、改変された過去のストーリーがSFの真髄そのもので、圧倒的説得力を有していたからだ。

映画『バックトゥザフューチャー』にしろ、タクマフェスティバルジャパンの舞台『晩餐』にしろ、男女の経緯(いきさつ)」 をSFが炙り出すジャンルは、条件無しで おもしろい。









My Journey to the West

My Journey to the West

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

アトリエ春風舎(東京都)

2013/10/15 (火) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★★

実験的演出
実験的な演出だったが、私にはその実験意図がわからなかった。

ただ、それがわかる人、感じられる人にとっては、面白い作品なのかもしれない。

というのは、詳しくはネタバレBOXに書くけれど、確かに何か強い筋の通った論理・意志で世界が構築されていたからだ。

ネタバレBOX

そもそも、どこまでが演出意図なのかわからないが、率直な感想を書く。

台詞やその意味内容が、観客である私の中にまったく入ってこなかった。
ただし、わざとそうしているんじゃないかと思わせるようなところが随所にある。

まず、文語体の台詞が多いこと。難解な用語が多様されること。
そして、書き言葉のような台詞(モノローグや日記文の朗読)が多いこと。
(これはおそらく中島敦の文章をそのまま使っていたからだろうが、、、書き言葉と話し言葉は違う訳で、、、と私は思ってしまうが、、、難しいところだ)
そのような台詞を役者が発する際も、敢えて感情移入をさせないような、そんな発語の仕方をしていること。
ダイアローグの場面でも、お互いは顔を見合わさず、心の有機的な繋がりを敢えて切断しているように見えること。
など。

舞台上がそもそも有機性を排する形式なので、必然的に、客席に伝わってくるものも、無機的な言葉ばかり。

なぜ、敢えてこんなことをしているのか?
演劇の命(のひとつ)と言っても過言ではない台詞(言葉)の有機性を敢えて異化する意味とは何か?
役者をオブジェ化するということか?
人間中心主義(ヒューマニズム)への反逆か?

この作品のテーマの一つに、西洋から東洋に持ち込まれた「自我」の問題がある。それらは、言語を基にした思考によって生み出されるもの。そのことをこの演出形式で何か観客に問いかけようとしているのだろうか?
自我の基本である思考、その思考の根本にある言葉のことを。
でも、そんな感じもしない、、、

もしそうだとすると、後半の展開がわからなくなる。
近代的自我の話から始まった物語は、後半になるにつれ、西洋の植民地主義と東洋との関係などに話が敷衍されていく。
そこまでくると、もはや「自我」「言語」とはテーマが離れてしまう(勿論、根底では繋がっているにしても)。

それに、深い意味内容の物語を語っているのだから、きちんと観客にその内容は伝達したいはずだ、、、

または、言語的意味内容よりも大事なことをこの舞台で表象しているというのだろうか?
確かに、新奇で美的な演出は面白くはあった。それに、役者の身体も鍛え抜かれたものではあった。だが、物語の意味内容を食い破る(取って代わる)だけのものとは思わなかった。

敢えて観客に、無機的な言葉の海を見せたということか?

もしくは、敢えてそうしたのではなく、単に衒学的に脚本が書かれいているだけなのだろうか?

このように、テーマとその方法が重なっているような、重なっていないような、、、

少なからず、私はこの作品を観ながら、そして見終えた後も、
ずっと、作品内容よりも、なぜこのような演出が為されているのかが、気になって、気になって、そっちにしか意識が行かなかった。

東洋の近代受容における西洋の暴力性というようなことは、うっすら考えたけれど、そのことと、この方法に対する「?」は私の中で全くリンクしない。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★

前作と代わり映えのしないフォーマット
ダンスも相変わらず好きだし、いらっとさせる演技が癖になる笹木氏も俳優として嫌いではない。
今作に関しては、芸術性を多少盛らないと、見るに堪えない作品に成り下がってしまう典型だと思う。

短編集 幻獣の書

短編集 幻獣の書

楼蘭

新宿眼科画廊(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/16 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題857(13-296)
19:30の回(強い雨)。19:00受付(当日券で)、開場。入り口側が客席、桟敷2列、後ろに椅子席3列。奥から詰めて座るように指示あり(個人的には嫌い)、なので鏡に映るシーンなど見えない(鏡があることを知らないとメージできないと思う)、桟敷の2列目、これは狭すぎると思います、もっと前後でスペースを確保。舞台のかなり手前でカーテンで仕切られていて、下手にピアノが鎮座している、真上がエアコンなので動くと寒い(但し、開演中ずっとではない)。天井には赤い紙でつくった提灯のようなもの、19:31和服(黒)姿の女性が登場(前説、70分、5分おし、人や物がとんでくる)開演~20:57終演。「始まり、あるいは終わりの書」「ソラの書」「花女の書」の3話+歌。帰宅後、確認すると。実は「夜にだけ咲く花」をみていて2作目になります。

人気のない、時空が歪んだ路地の奥、店主もいないかび臭い古本屋に入ってふと手にした本に目を通したとたん見えてきた幻想の世界...そんなかんじで、とても好みの雰囲気。此処でピアノが鳴るのを聴くのは初めて。またみたい。

潮騒の彼方に

潮騒の彼方に

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北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/08/20 (火) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

落ちきってないか
二つの物語が進んでいくのだが、それ程の関係性も繋がる要素もあまり見せずに、何となく繋がった感じだったかな(最初は過去と現在?と思ったが)
もう少し、両方の物語の橋渡しとなるキーキャラに繋ぐ部分の物語を描いてくれればよかったのだが。
また、物語のプロット的なのは悪くはないと思うが、脚本に落ちきってない感じ。 後、物語のウソがちょっと雑過ぎるかな。面白かったと感じたが(物語の世界には引き込まれてましたから)、ただ、もっと面白く、なる程と思わせる作品にはなった気がする。

【沢山のご来場ありがとうございました!】恨めよ、さらば与えられん【活動再開までしばらくお待ちください】

【沢山のご来場ありがとうございました!】恨めよ、さらば与えられん【活動再開までしばらくお待ちください】

ソテツトンネル

JUNCTION CITY(東京都)

2013/08/17 (土) ~ 2013/08/19 (月)公演終了

満足度★★★

面白くはあった
最初場面設定がわかりにくいと感じ、中盤、 時間軸がハテナとなりながらも、ラスト、一気にたたみかける展開。なんか面白かったです。

癒し刑

癒し刑

ガラス玉遊戯

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/08/21 (水) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

ありそう
近未来に実際にありそうな物語。ただ、物語の核となるアレがそれ程物語に活かされると感じず、終始カウンセリング物語に感じてしまった (そういう一面を持った物語ではあると思うが)。
まあ、あらすじから復讐劇なのかと思ってたのが一番の原因なんだが(^_^;

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)

株式会社ダイス

Zepp DiverCity TOKYO(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鈴羽編
ゲームをして、アニメも映画も見ましたが、舞台版も面白かったです。休憩込みで約3時間ですが、まったく飽きなくて、むしろもっと観たいと思いました。二次元キャラの実写化ですが違和感がありません。
シュタゲを知らない方の目にはどう映ったのか気になるところです。

ネタバレBOX

発端となったラジオ会館と「人工衛星」のくだり。ゲルバナ実験からDメール(過去にメールを送れる)、そして過去へと記憶が送れるようになるまでの電話レンジ(仮)の発展経緯、世界線を超えないと悲劇が避けられない理由などなど、重要なところがどうしてもダイジェストになったり早送りになったりしてるので、初見の方にその辺が伝わってるか、それだけが心配です。

また、例えば鈴羽編のみの観劇だと紅莉栖とドクター中鉢の関係など、所々わからないまま終わってしまうので、ストーリーを知らない方が「???」となってなければよいのですが。。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

無題856(13-295)
19:00の回(曇)。18:18受付(開演45分前と案内があったにもかかわらず時間になってもフォローなし、というか準備できていない、だいたい王子は外で待つのだから時間になったらスタッフが上がってこなきゃワカランでしょ)、18:30開場、パイプ椅子席5列、BGMは往年の歌謡曲、座席に黒いビニールコードのようなものがあったが何に使うのか(持ち帰り不可だそうで)、舞台は、ど真ん中に円形のステージ、奥は暗幕で見えない...これは...「マワル」と推察(もちろん当たり)、その両脇にスペースがあり、鉄網が見える。19:00前説(島田さん、着ぐるみ着用)19:03開演~20:43終演。「つまんなかったら~」をみていて、2作目。王子は帰宅方向なので寄ってみました。印象:散らかし放題の四畳半。もともと繰り返しがダメ。キャラクターの組み合わせ意図(面白さ)がわからなかった。トラウマ、というのはあるんだろうと思う。

ネタバレBOX

不妊治療なんだと思うけど、こういった表現で何かが伝わるのだろうか。「こんなことやってもムダだよ」と言っているようにみえた..というのは言い過ぎかな。女性が女性を食い物にするのも当たり前か...
ブリキの茶袱台

ブリキの茶袱台

office HOMME / team Genius bibi

Geki地下Liberty(東京都)

2013/10/15 (火) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ご飯の炊ける匂い
タイトルが気に入って観に行ってきた。(汐崎アイルくんがコメディというのも楽しみではあったが)どんな人たちが、どんな料理を囲むのだろうと興味があった。そして、感じた。ご飯の炊けるやさしくて、温かい匂い。お話もコメディでどたばたではあるが、心にじんわり浸みてくる温っかいお話でした。雨の中観に行った価値がありました。

セツナイカラダ'91

セツナイカラダ'91

Tricobo×ハイブリットハイジ座

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2013/10/15 (火) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

*・・・・・・・・・怖っ!!
*「ブスの背中」は、とてもシンプルで楽しくて、解りやすい小品。

[秋の泡]は劇中の繋がりに解りにくい部分があるものの、将来性の在る伸び代の大きい団体という印象を受けた。

ネタバレBOX

*今年観劇した中で一番の格闘シーンかも・・・・。びっくらこいたなァ。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度

下品だなあ
剥き出しの欲望を芸無く技術なく垂れ流した感じ?
エネルギーだけは伝わってきたけど、これが受けるなら小劇場のお芝居なんて本当に内輪で回っていく世界なのねって思った。学生の壮大な悪ふざけに演劇仲間が手を叩く。でも輪の外にいる私は引きっぱなしでした。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★

想像とは違いました。
面白い部分もあれば長く感じる部分もありました。好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌いだろうな。僕はどうだろう。正直わかりません。むしろ演劇がわからなくなってきました。でも観れて良かったです。ありがとうございます。

ロスト・イン・ヨンカーズ

ロスト・イン・ヨンカーズ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/10/05 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

今までとはちょっと違う
パルコ、三谷さんとくれば自ずと・・・

ネタバレBOX

ちょっと気の利いたコメディだと思ったのだけど、なんだろう、なんかいつもと違う。色々あった家族、それを乗り越えて今まで通り、にも見える。でも確実に変わったものがある。それは、本当に静かな変化。でも確かに変わっているのだ。笑える場面が多いとか少ないとかじゃない。喜劇というものの本質を観た気がしました。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度

・・・・
凄い。そしてこうしてコメントするのもなんだか負けた気がするが、もうこれ以降はこの団体を観ようとは思わなかった。本当に精神修行をさせられているような時間だった。外に出れない空間で1分が1時間くらい長く感じる、ある種のレイプを受けてるような感覚になれる世界に飛び込みたい方へオススメです。こういうのを観ると新しく出てきた団体を観に行く好奇心が無くなっていくようだ。興味本位で行くなら観に行かない方がいいと思います。

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