満足度★★★★
アフタートークの日
シェイクスピアと同時代の作家による作品、若くして早世した為、作品も3年前のコクーンで上演された「ファウストの悲劇」位しか知らず、その時も悪魔とか宗教観とかかなりぶっ飛んだ印象だったが、今作の王様の末路もかなり悲惨。BLっぽい描写はあるけど、実在の人物と事件。また、話の展開の面白さに、これってまんま歌舞伎に応用出来そうな、と思ったり。
エドワード2世の約40余年の時間経過、ブレヒト幕を使い、一気に時を変える演出。一瞬「え?」と思うが見慣れると苦にならず。
男色家エドワード2世と成り上がりヒールの立場になってしまったギャヴィストンとの恋愛中毒から来る御家騒動、のめり込んで政治やら妻放ったらかしで惚ける姿は正にバカ殿、でもどこかそれを装っている風にも見えたり。
柄本明氏や時生氏とも違う柄本家のDNAの面白さと凄さ、と言うのかな。
四方が金箔色で囲まれた簡素な空間、同色の玉座、場面転換のブレヒト幕。そんなセットの中を、座長級のベテラン俳優陣がメガネと髭を蓄え、ビシッとスーツを着こなした姿や、動き回る姿に惚れ惚れするやらシブカワに見えたり。紅一点の王妃イザベラ、歌わない中村さんのドレッシーな姿も綺麗で、確固たる気品を保った王妃さま、他に終盤の老モーティマーの甥の石田さんや王子エドワードの安西さん達には、目が離せなかった。
休憩込みの3時間近い舞台だったけど、話の行方に時間の経つのを忘れてしまった。面白かった。
当日、観客層が中高年の男性客が多めだったのには驚きました。
面白い演目だし、告知の仕方によってはもっと若い(演劇部以外の)観客呼べると思うんだが・・・。
当日アフタートークあり。(11/6up)
発言をそのままメモ書きし,羅列記述しているので、非常に読み辛い箇所が多いです。