最新の観てきた!クチコミ一覧

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My Journey to the West

My Journey to the West

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

アトリエ春風舎(東京都)

2013/10/15 (火) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★★

ホッと安心
そのような日常が大切です。

ネタバレBOX

沙悟浄の話というか、中島敦の話ぃー。

彼のなぜなぜ病は何かのきっかけがあって治りかけ、妻の寝顔を見てホッとして完治したように思えましたが、何がきっかけだったのか良く分かりませんでした。

大事なことでしたから二度言いましたよじゃないですが、難解な言葉で語られるお芝居では大切なメッセージは別な形でどこかでもう一度繰り返してくれるくらいの親切心があってもいいのではないかと思いました。

いずれにせよ、心安らぐ日常が大切で、前頭葉を働かせるのは良いのですが、前頭葉が働き過ぎるのは病気のようです。

ところで、英知をH(え・い・ち)と発音していたのは如何なものかと思いました。平仮名には横棒が無いからえいちと書きますが、発音はえーちに近いんですよね。

全てを病室とストレッチャーで表現した手法はトーキョー・リングの『ワルキューレ』のようでもありました。
風雲!チキン野郎城

風雲!チキン野郎城

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/19 (土)公演終了

たのしかった!!
夜の陣に参加しましたが、ポップンさんらしいとても楽しいイベントでした!
下ネタ多めでギリギリラインを行く感じが大好きです(笑)
劇団員さんたちを身近に感じて、さらに劇団について知れたような気がします。
12月公演が楽しみ!!

【終了致しました。ご来場誠に有難うございました!】劇団藝展『乾かせないもの・韓国版』

【終了致しました。ご来場誠に有難うございました!】劇団藝展『乾かせないもの・韓国版』

机上風景

タイニイアリス(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

想像力の翼
 この作品を書いた人が、日本に住んでいることに驚嘆した。状況設定がどんぴしゃりだからである。戦争というものの本質的な悲惨は、寧ろ銃後にこそ現れる。限界状況は、前線に現れるが、それは、通常の思考の埒外である。従って、悲惨という人間的感情の残るドラマは銃後にこそ現れるのだ。作者の置かれた条件にも適っている。己の置かれた位置から、戦争という言葉に尽くせない不条理を見事に想像力で解いているのだ。それ故にこそ、休戦下の韓国の人々にもリアルな感慨と共に受け入れられたのであろう。この活きた想像力の見事さは、どんなに評価しても良かろう。キム・テソク氏の指摘するように世界の何処に出しても通用するレベルだと思う。
(追記2013.11.1)

ネタバレBOX

 韓国で机上風景が演じた舞台は残念乍ら拝見していないが、イェジョンによって演じられた今作の質の高さは、注目に値する。それは、前線に愛する者を遣り、帰りを待つという行為が、受け身ではなく喉から手が出そうなほど前のめりな待機であることからも解るであろう。本当に、何処にでもいそうな普通の人々が、戦時下に置かれた中で精一杯生き、悲しみ、何とか楽しく生きようと試み乍ら、苦しみを誤魔化しきれない遣る瀬なさに圧迫を感じる様、緊張し、大きく深いストレスを抱えるが故の思い遣りや、心遣いを懸命にする姿勢に深いリアリティーと努力を見る。それが、人としてできる精一杯の行為だからであり、正常を保つ為の日常だからである。
 然し、伍長が生きて帰って来ると、均等だった不幸のバランスが崩れ、途端に人間関係の破綻が現れる。状況に応じて変化する人々の心の動き、挙措が舞台化される緊迫感が凄い。而も、伍長の齎した情報の真偽は疑わしい、脱走の線もあり得るからである。そもそも、家族達の住宅に隠れるようにして戻って来たことからも怪しさは漂うのであり、疑義はその情報の不正確さから深まりこそすれ、無辜に近付きはしない。
 何より、戦争が始まってしまえば、互いに嘘を吐くのは常識である。その結果の相互不信が戦闘行為のみならず、戦争状態を維持するのだ。人は、己自身を守る為に嘘を吐いているつもりだが、実は逆にその嘘が、互いの信頼感を傷つけ、壊し、戦争を泥沼化するのである。戦争で最初に殺されるのは、実は人ではない。事実なのである。次にその事実を指摘する自由が、そして漸く始まった戦闘によって人が死ぬのである。家族住宅への伍長の帰還とその齎した情報による日常生活の破戒こそ、この段階を銃後で描いたものであり、いつ果てるともない戦争状態の悲惨を描いたものである。ユエの死は、このような銃後の「戦争」として描かれたと見て良かろう。無論、文学的素養のある者にはトリスタン・イゾルデ伝説が直ぐ頭に浮かぶであろうから、彼女の亭主である軍曹が生きて帰って来ることを予想するのは、容易い。演劇的にもそうする方が、効果的なのは自明であるから。だが、これら下らない知識などの齎すデジャヴュ感の是非はともかく、現に停戦中でしかない朝鮮戦争のリアリティーを作品は淡々と描いて見せるのだ。
 軍曹の帰還後、彼はユエを探すわけだが、伍長の齎した誤った情報によって、生きる力を失い自死してしまったユエの不条理な死と、彼女が生きていると信じて帰って来た軍曹の出会った替えのきかない事実、未来への空虚は、戦争の実態を暴き告発してもいよう。 
ラストシーンも印象的である。飛行機が着陸音を響かせて近付いてくる。人々は、信ずる何事も持たず、女達は次の展開を待つ。乾かすことのできない彼女達の涙と共に。
 この作品を観終わって韓国の観客達は、休戦中でしかない現実の中に戻って行くのだ。開戦以前から既に、開戦以降は尚の事、誰一人傷つかぬ者の無かったこの戦争の休止状態へ。
 キャスティングの妙に見られる演出の巧み、天気さえ良ければ乾く洗濯物と、いつ終わるともなく続く戦時体制の下、大切な者の帰還を待ち続けて乾くことの無い女・子供(直接には描かれていない)達の涙を対比して心に響く。
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eeney meeney baby moe

eeney meeney baby moe

salty rock

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★★

予め奪われた未来
 3作品のオムニバスで、2作目が、清水 邦夫の「僕らは生まれ変わった木の葉のように」からの抜粋。だが、3作品に共通すると感じられたのが、中心性の喪失というテーマである。

ネタバレBOX

つまり向かうべき目標が、予め奪われているような喪失。もっと端的に言ってしまえば、未来の喪失と言い換えても良い。2作目は、抜粋なので、清水の狙いが明確に表現されておらず、中途半端に革命を志向するだけの薄っぺらなものになってしまっている。3本目も、決意や英雄譚に対する評価ではなく、むしろそれを利用する連中の政治に対する、悪意ある寓話を創る位の視点で書かれていなければ、革命、反革命を乗り越えて、流された血で政権を樹立することなどできはしない。そのようなリアルな視点に欠けるのだ。1作目の終わり方は、洒落た落ちを設けていたが、もう少し哲学的な深みも欲しい。
JFK

JFK

製作委員会

心光寺(大阪府)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/26 (土)公演終了

満足度★★★★

自分のブログのコピペですいません!
 映画喫茶白鯨主宰、若林賢太郎さんが出演する舞台「JFK」を見に行って来ました!劇場は大阪天王寺区にある心光寺さん。お寺と併設しているイベントホールでの演劇公演はよくあるのですが、今回はお寺の本堂をそのまま使っての公演でした(文化的価値の高い物をそのまま使っているので若林さんによれば稽古中は気を遣ったとか)。

 物語は心光寺の跡取り息子の元に幼なじみの女性が訪れた事をきっかけにお葬式の時しか出番のないお寺のイメージを変え、もっと訪れやすいようにしようと企画が立ち上がる。檀家さんや地元のローカルテレビを巻き込んでの企画チームは「JFK」と名付けられる事になったのだが、仏像の窃盗団、そしてタイムマシンに乗ってある人がやってきたことでこの企画は違う方向に動き出す…。というお話でした。

 面白いお芝居でした!公演のほとんどをコント調で進みながら、ラストはキチンと振ったネタを回収して締めてくれたのには拍手。役者さん達の個性を上手く引き出している点にも好感。今回若林さんはローカルテレビのカメラマン役なのですがモンスターズインクのサリーよろしく「ガオー」とやっているのが彼らしくてよかったなぁ。

【終演しました!ありがとうございました!】DOLL

【終演しました!ありがとうございました!】DOLL

キレイゴト。

サブテレニアン(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

青春と言えば辛すぎるほどの
DOLLという作品を見るのは、これが二回目で、一回目は実際の高校生が演じた舞台を見たのでした。そこには必然的にリアリティが生まれる。それを今度は高校生という時期を過ぎた人間が演じるとなると、役者の技量が試される舞台となるのは間違いない。そう思って観ていたのですが、舞台上に立っていた五人の笑顔や泣き顔は、あの多感な時期の少女像をしっかりと描いていて、素敵だと思いました。青春と言えば辛すぎるほどの一瞬を切り取ったシーンは、観ていて胸を詰まらせられました。演出も瑞々しい感性を研ぎ澄ますようなモノが多くて良かったです。(少しやり過ぎな部分があったと感じたのも否めませんが…)
どしゃ降りの雨のなか、劇場までやって来たというプロセスも、効果的な演出になっていたと勝手に感じてしまいました。
あと、小劇場で二時間というのは少し長丁場のように感じてしまいました。

Midnight Traveller

Midnight Traveller

M ACT CREW

ブディストホール(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度

もっと作りこんで欲しかった
主催や出演者が「期待しててください」「すごいものが仕上がってます」とTwitterやらブログやらで煽っていたこと、第1弾よりも名の知れた俳優が数名出演していたことで、前回以上のものになっていることを期待していた。
確かに、プロジェクションマッピングやら、光る衣装やらのテクノロジー的な演出は期待以上だった。
しかしながら全体的に作りこみが全く足りていなかった。まず、脚本が破綻していたように感じた。作品によっては複数回観劇すれば、1度では理解できなかった伏線を回収できたりするものだが、そもそもこの脚本では風呂敷を広げ切ったまま、畳むことなくストーリーが終了するので、2度見てみたいとは思わなかった。(オープニングのプロジェクションマッピングだけはもう1度見てみたいと思うが。)
次に、衣装の作りこみが足りない。全体的にチープ。レストランの制服はよいが、夢の世界の住人の衣装(ヒマワリ、ウサギ、チクタクetc)の衣装が特に安っぽく、せっかく「夢」というファンタジックな世界の表現であるのに、あまりに現実的で夢がなかった。市販のハロウィンのコスチュームのほうがまだファンタジックである。
そして登場人物のキャラクター設定や存在意義の作りこみが足りなかった。主役のキャラクターがぶれていて、最後までどういう人物なのか、よく分らなかった。そして存在意義があるのか疑問なキャラクターがとくに「夢の世界」のほうに多かった。とくに侍は、素性もわからぬまま終盤でいきなり活躍し始め、ついていけなかった。

ダンスの技術はさすがではあったが、もっと多種多様のジャンルのダンスが見たかった。音楽も電子音が多く、毎度のパターンなので少々マンネリ感があった。

もし第3弾があるのであれば、まずは脚本の筋をしっかり通してほしい。ストーリーが破綻していてパフォーマンスを詰め込むだけでは、芝居ではなくショーである。演劇と謳われている以上、客は「物語」を見に来ているので、引き算をしながらまとめていってほしいものである。

人数の足りない三角関係の結末

人数の足りない三角関係の結末

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

無題863(13-302)
13:00の回(強い雨)。12:15受付、12:30開場。受付開始時間前から5人ほど外で、つまり雨の中足下を濡らしながら、待っていたのですが、後からきた方がドアを開け、そのタイミングで受付が始まりました。スタッフの方は外で待っていることを知っていながらそのまま受付。それ以前に、中で待ってもらう(ロビーの)余裕があるのだから、お客さんへの配慮があってもよかったのでは?某ダンススタジオでは、いつも天候によって臨機応変に対応している。

BGMが静かに流れる会場、最前列はベンチシート(座布団付)、2列目から椅子。客席方向にせり出すように三角形の舞台(高さ40センチくらい)、その上にグレーのキューブ、左右には赤いもの。12:55前説(120分)、13:08開演〜15:09終演。3つの「三角形」。

3つ、独立したお話かと思ってみていましたが、大きな「結末」がありました。

こちらは3作目(2作は@キッド・アイラック)、会場が広くなったので少し印象が違いました(個人的には小さな会場が好み)、1〜2話がもう一つかなと感じたのは3話目につなげるためだったのか…何か完結したような感じが薄かったので。

My Journey to the West

My Journey to the West

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

アトリエ春風舎(東京都)

2013/10/15 (火) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★

難解
私には、ストーリーも台詞も難しすぎて、抽象的な感じでよく分かりませんでした。誰もが、自分は一体何なのか?と考える事はあると思うので、興味のあるテーマだとは思いましたが、好き嫌いが分かれる舞台だと思いました。役者さん達の演技は妖しく怖い感じでした(良い意味です)。

マルスフィクション

マルスフィクション

.comet <ドットコメット>

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★★

ストーリーの組み立てはおもしろい
狙い過ぎなのか力み過ぎなのか?本のメッセージはものすごく感じたけど、何か物足りなかったです。説明的なセリフが多かったのかなぁ?
でも、ストーリーの組み立てはとても面白く、いろいろ考えさせられるお話でした。小説とか映画化とかしたらものすごくおもしろそう。

eeney meeney baby moe

eeney meeney baby moe

salty rock

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/21 (月)公演終了

満足度★★

気概は立派
過去の公演を観たわけでもなく、何の予備知識も無い状態で観劇しました。
まさかの前衛劇。非常にチャレンジングで、その気概は立派です。
でも、この会場でこの芝居は、スタイルが合っていないなと思いました。

ネタバレBOX

明るいカフェのスペースで照明効果は無し。この状態で前衛やら絶叫系芝居とはなかなか勇気があります。相当な演技力が無いと厳しいものがあるでしょう。

結果は少々残念でした。特に第2話は芝居がかっている部分と普通の部分の差が見えず、何をやっているのかわけがわからない、という状態でした。
第3話は、まるで朗読劇のようで、演劇としてどう見せるかを工夫したほうが良いように思えました。
風雲!チキン野郎城

風雲!チキン野郎城

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

超楽しいイベント
夜の部の客席は8割が女性。JKまでいたし。こんな客層だったっけ?
メンバーの名前もしっかり覚えることができて、この劇団がさらに好きになりました。元シェフが作って振る舞ってくれたチョコ、美味しかったよ♡

12月の公演、楽しみにしてます!

Clash Point

Clash Point

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

初観劇
心理描写が面白かった!当たりでした。次回も楽しみにしてます。

Firstalbum「My World」

Firstalbum「My World」

makaniまにまにlani

APOCシアター(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

ふわふわして
歌をモチーフに作られた短編集でしたが、冒頭の歌にインパクトがあり、一気に物語の世界に引き込まれます。各話は歌の通りふわふわしており、ソフトなものが好きな人には良かったと思います。
ただ、どの話もはっきりした結末が無く、なんともすっきりしない気持ちになりました。同じ役者が別の話で別の役をやったりしており、その役柄が似ているようで実は違っていたりと、だいぶ混乱させられました。あえて曖昧にしているのかもしれませんが、ならばもっと役と役の関連づけをはっきりさせればと思います。

ネタバレBOX

若い役者さんが多かったせいでしょうか、技量にバラツキがあるのが気になりました。特に父親役は若過ぎに見えますし、ラフな格好をしているので何の仕事をしているのか想像がつかないなど、残念な点があります。このあたりは演出が気をつけてあげるべきでしょう。
中野の処女がイクッ

中野の処女がイクッ

月刊「根本宗子」

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/18 (金)公演終了

満足度★★★★

リアル感が凄い
前回本公演と同じような店舗のバックヤードが舞台。勿論フィクションなのだがリアル感が凄い。当て書きなのか役者の喋りにガッチリ噛み合っていて誰も噛まない。そりゃ稽古もしっかりしているのだろうが、それだけじゃあそこまで馴染まないだろう。

ネタバレBOX

4人のグループは、2対2になることって滅多になくて、何故か3対1で圧倒的弱者を作り出してしまう事で安定する。そこら辺の描き方も上手かった。女の子の場合、更に顕著なんだろうな。一体この作品を女の子が観たらどう思うんだろう。

セリフが凄い。この24歳には一体何が見えるのだろうか?「年下味方にしても意味ないよ」、「人のために何かしてあげている自分が好き」、「『可哀想』は上書きされちゃう」とか(ちょっとうろ覚え)。そういう事ストーリーに織り込めてしまう。

尾崎桃子のぶっ飛び感と狡猾さが混在するキャラが出色。対極の石澤希代子の誠実さと羞恥がバランス取れてて良かった。梨木智香の絶妙にタメを作る演技には今回も引き込まれた。浅見紘至と市川大貴の噛み合わない言い合いも対比が効いて印象的だった。
DUEL~チェロとピアノのゆかいな決闘~

DUEL~チェロとピアノのゆかいな決闘~

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

クラシック音楽でお笑い
チェリストとピアニストのデュオが確かな技術を用いて馬鹿馬鹿しいパフォーマンスを繰り広げ、小さな子供から大人まで気軽に楽しめる作品でした。

下手にピアノ(但し通常とは異なり、奏者の左側が客席に向く方向)、上手にチェロという配置で、普通のクラシックコンサートの様にお辞儀をして始まるものの、チェロのエンドピンが床に刺さらず演奏の途中で楽器が滑って行ったり、スポットライトが消えたりとハプニングが連発し、2人が片手でピアノもう一方でチェロを同時に弾く曲芸を行ったり、楽器でない物を演奏したり、楽器を人や動物に見立てたり、歌詞に因んだネタを盛り込んだりと、様々なタイプの笑いが入っていました。
終盤では、腕の震えが止まらない、車椅子に座って点滴を打たれているピアニストがチェリストにピアノの前で左右に動かされることによって、ブギウギスタイルの演奏になり、そのまま死んでしまうという展開もあり、ブラックなテイストが新鮮でした。

ドタバタな展開の中にも所々で演奏をじっくり聴かせるバランスが良かったです。
カーテンコールがあって終わりかと思いきやまだ続く展開が数回あるのは、なかなか終わらないクラシックのコンサートを風刺しているのだとは思いますが、盛り上がりのピークを過ぎた所で終演になってしまっていて、勿体なく思いました。

WORLD

WORLD

株式会社Ask

THEATRE1010(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

クライムサスペンスの傑作
さまざまな点が徐々に線で繋がっていき、最後にさらにどんでん返し。スリリングな2時間半でした。

CLASSIC HAZARDー2 「Three Witches」

CLASSIC HAZARDー2 「Three Witches」

劇団メリケンギョウル

荻窪小劇場(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

シュールすぎて
合計15分ほどはキターッていうシーンがありましたが、正直なところ、全体的にシュールすぎてよく理解出来ませんでした。世界は劇場。サイバー世界も劇場ですね。

アンドロイド版『三人姉妹』

アンドロイド版『三人姉妹』

青年団

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

人間らしさ
過去に吉祥寺で観て二度目ですが。何度観ても新鮮な驚きがあって、一人一人の役が(アンドロイドやロボットも含めて)生き生きしているなと思いました。普遍的な葛藤への共感が沸き起こる、寂しさへの思いの詰まった話だなと思いました。この、寂しさは何なんだろう。アンドロイドも、すごく人間らしく見える。というか感情の無い筈のアンドロイドも寂しそうに見えるんだよなぁ。

ネタバレBOX

チェーホフの三人姉妹のラストシーンと、今作のラストシーンは相関してるんだなぁ。やがてくる未来にはアンドロイドやロボットが代わりに労働してくれるかもしれないし、食事もしなくてよくなるかもしれないが、今は働いて、そして、食べないと生きていけないんだなぁ。と、当たり前の事に二回目で気づいた。
演戯団コリペ『小町風伝』

演戯団コリペ『小町風伝』

BeSeTo演劇祭

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な感覚
一人の女性の一代記に見えるんだけど、過去と現在と未来が同時に存在する不思議な空間。動きや間は独特だし、古く感じないけど既視感もあるし。この作品について、他の方のコリッチの感想読んで、なるほどなぁと思う事が多い。字幕追いながらでも、わかりやすくて楽しかったです。

ネタバレBOX

どこまで現実でどこまで回想(もしくは夢)なのか、ゆったりした物語の運びなのにはっきりしない内容も楽しいし、語り手とお婆さんと若い女が、3人で一人の人物を表すのも、刺激的だった。
途中で、お婆さんが観客に手を差し伸べるシーンがあって、手を繋げたのが嬉しかった。

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