満足度★★★★
青春と言えば辛すぎるほどの
DOLLという作品を見るのは、これが二回目で、一回目は実際の高校生が演じた舞台を見たのでした。そこには必然的にリアリティが生まれる。それを今度は高校生という時期を過ぎた人間が演じるとなると、役者の技量が試される舞台となるのは間違いない。そう思って観ていたのですが、舞台上に立っていた五人の笑顔や泣き顔は、あの多感な時期の少女像をしっかりと描いていて、素敵だと思いました。青春と言えば辛すぎるほどの一瞬を切り取ったシーンは、観ていて胸を詰まらせられました。演出も瑞々しい感性を研ぎ澄ますようなモノが多くて良かったです。(少しやり過ぎな部分があったと感じたのも否めませんが…)
どしゃ降りの雨のなか、劇場までやって来たというプロセスも、効果的な演出になっていたと勝手に感じてしまいました。
あと、小劇場で二時間というのは少し長丁場のように感じてしまいました。